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王国更新情報

2024年1月20日 (土) 甲子園ボウル2023とその他のこと

甲子園ボウル2023

・今年で一区切りがつく甲子園ボウル。その意味では、まあ一応区切りにふ さわしい試合だったのかもしれません。この内容ならちょっとは構造を変 えないとダメだよねと思わせる結果になってしまった。

・法政はもっと善戦できると思ったが非常に残念でしたよ。関東の中での対 戦状況だけでは力量を全く判断できないのが改めて改めて分かった。

・Twitterであんなに推したのになぁ・・

・もう関西の方が強いのも、関学が強いのも全く普通になってしまったので 関東と関西の比較の話はしない。

・どうして強いのか弱いのかの話もしない。関西の過度のどやりも関東の寝 言みたいな言い訳も聞き飽きた。議論もさんざん見てきた。今更見てもや ってもつまんねえだけ。

・でも一言だけ。法政がこんなにもフィジカルに弱いとは思わなかったよ。

・ブロックは弱くタックルは甘い。KG守備のタックルで一発で潰れる法政キ ャリア。迫る法政守備を弾いて走り続けるKGブロッカー。プレーが終わっ た時に周辺で倒れているのは法政の選手であることが多いように思いまし たよ。少なくとも関大も立命もこんなに当たり弱くは無かったよ。

・で、最初のポゼッションが終わって一気にしぼむ法政攻撃。攻撃大好きな ら、もっと沢山準備しなよー。好きなことは磨こうよ。

・仕掛けのつもりで控えQBにパントを蹴らせるのは分かりますが、まずは精 度よ精度。

・そしてやっぱり守備がしんどい法政。騙されたと思って攻守蹴のバランス 向上に向けて頑張ってくださいな。

・その意味で早稲田が出た方が点差はつかなかったと思うねぇ。あとバラン スの良さだけ見れば法政よりも立教の方が良い。攻撃はおとなしいが守備 は良いから。

・大差の付いた試合でしたが関大も立命もまあこれくらいで許してやってく ださいな。最多得点も最多得点差も記録は可能だった試合でしょうけど それは目的でもなんでもないから。誰の得にもならないしね。

・2024年以降の甲子園はそれまでとは全く別の企画になるので、過去の企画 と同列に語ってはダメです。

・2023年までは東西学生王者→全日本学生王者(ただし東西対抗=実質東西学 生王者の対戦)という構造だったがこれからは全く違うから。連続出場も通 算出場も優勝回数も全て継続性は無視してよいくらいです。

・関西のリーグ戦、力量的に三つ巴は妥当な結果なのかもしれません。強い強 い2チーム相手に連勝できる力は、今年はどのチームにも無かったという事。

・そしてKGは関大戦の最後のポゼッションのラスト4プレーのコールが気に入 らぬ。他も気に入らんけど特に気に入らない。FGレンジに入ってパス多投に でて失敗、後退って最低最悪のコールじゃんか。エンドゾーン狙ってファン ブルだのサックだの全くありえん。

・右オフT、右オフT、左オフT、ハッシュミドルでFGトライで良い。入れば無敗 で単独優勝。外せば同率優勝だが試合は「攻撃の責任」で負け。なぜ腹を括 らぬ。

・そしてTDにこだわりキッカーに蹴らせなかった事でチームとしての学びと成長 の機会を逃した事になる。本当にこれで良かったのかい?

・まあこれでリーグ戦も一区切りついた。関学の王朝も一旦終了でしょう。って 言うかもういい加減終わろう。

・諸々一新して2024年からは新しい構図のリーグ戦になると思ってよいです。KG は戦力的には3番手でしょう。連覇が途絶えると案外先々まで苦しむもの。

・何より3チームどこが優勝しても連覇扱いですよ。力が入りますね。2024年も 良い試合を沢山見られると良いですね。

・なもんで、ちょっと消極的な企画を始める事にするよ。
 フットボールに絡む様々な事についての考えを書き記しておくよ。
 古代の石盤じゃないけどね。少しずつ書き記しておきます。

 いろいろと思うことを書いておく



そんな時代になるのよね

・ちなみにYouTubeで情報保管庫を始めた理由の一つに、今後近い将来に「アメリ カンフットボールの過去についての誤った認識や解釈が絶対的な事実として大 手を振って歩き始める」その可能性を危惧したからです。たとえばさー

 京大が連続して日本一になった事。
 日本で米国カレッジフットボール公式戦が毎年開催されていた事
 同様に米国カレッジオールスター戦まで毎年行われていた事
 実業団リーグが存在していて試合で万単位の客を集めたことがある事 
 NFLのプレシーズンゲームが毎年開催されていた事

 この辺りは近い将来に都市伝説扱いになるでしょう。
 いや京大の件はまだしもミラージュ、コカ・コーラ、ジャパンこれらのBOWL
 GAMEの存在なんて若者は既に知らんやろ。もう都市伝説化は時間の問題だよ。
 だってネット上にロクな情報がないじゃないか。試合があったことも記されて
 ないし(*)映像もありゃしない。
 いまでは到底考えられない事ばかりで、信ぴょう性も低い。そりゃにわかに
 信じられんだろうよ。都市伝説にもなるわ。
 これらはまだマシな方で、これが国内のリーグ戦のレベルになったらどうだ
 い。大学や高校のレベルになったらどうだい。結果やスコアどころか試合を
 していた事実すらも残っていない、そもそもチームが存在していた事実すら記
 録が無いんじゃないか?
 部誌があります?。素晴らしいですね。でもね。Web上に存在しなけりゃ、
 それは事実じゃないんですって。複数の記録がないとフェイクなんですって。
 ちょっと探して見つからなけりゃ偽情報なんだって。

 一事が万事そんな扱いにされちゃうんだがそれでいいのかい?ダメでしょ?

 それとさ。フットボールについては過去にあんな事や、こんな事までやって
 たのに、こんなに盛り上がった企画があったのに、普及の観点じゃ今はかな
 りダメなんだぜ。
 そして過去の事実や実績を知らないまま若い連中は「滅びつつあるフットボ
 ールを生まれ変わらせる俺的スーパーなアイディア」を考えてくれるってん
 だよ。
 でもね。そうやって出来た未来へのアイディアってホントにスーパーなアイ
 ディアになるのかい?大丈夫なのかい?怪しいよね(笑)。

 なのでここに残せるものは残していこうって気になったのよ。映像以外にも
 自分の考えていたことも含めてね。もちろん良い考えもダメなアイディアも
 全てね。
 見てくれようが見てくれまいが知らんよ。でもわしは残したからね。
 あとは好きにして頂戴。

 (*)あ、関西限定であればAKさんの所を見てね。全部記録が残ってるからね。

 以上


2024年11月20日 (月) 予想も何もありまっかいな(笑)
関学立命戦


TurnOverが敗因なのかしら

立命が予想外の大差で敗れました。劈頭に2TDを失うというのは想定外の事で、この時点でGamePlan自体がつぶれてしまったとも言えます。 でもその時点で1Qの半分以上の時間は残っていて試合全体の8分の1が終わっただけ。あれだけ強力な攻撃があるんだから逆転は可能だったはず。 なのに立命がTDを取ったのは後半3Q終了2分前。スコアはこの時点でKG24立命10。試合はあと14分しか残っておらずで・・・明らかに反撃が遅いよね。
さらに4Qには短い時間で3本取らにゃいかん状態にまでなったのにノーハドルもハリアップオフェンスもしない。 あげく効くか効かないか不明なオプション攻撃を唐突に混ぜ始めてはヤードは取れず、時間は失う結果に。
こう見ると最初にターンオーバーから失った2TD、それだけが敗因だったとは言えないと思いますね。ギリで逆転勝利は可能な点差と残り時間だったと思いますよ。
もちろん以下の厳しい負の循環になってしまった点は見逃せません。「逃げる方はFGで十分。追う方はTDが欲しい。だが時間が経過すればするほどパス攻撃に偏重せざるをえない。 →逃げる方は一層守りやすくなる→追う方が無理をして攻撃終了→その度に状況は劇的に悪化。無駄な獲得ヤードが加算される→さらにパス偏重に・・・」。
という最悪のルーティンです。こうなると獲得距離と点数の乖離が極端に進む。でもね・・試合の途中でこれに陥る事を回避できなかったのかしら。


それを許すトーン=チーム文化

両チームの細かいプレーの話はやりだしたらキリがないので、もうしません。 外から見て判断できる事と状況証拠的に言えそうな事から何が原因なのか想像してみました。想定以上に根が深い。重い事は書きたくないので気も重いが書いてみます。

気になったのは2点
・距離は取れるが点が取れない攻撃(ゴール前攻撃で窮する、勝負所で2度のギャンブル失敗)
・追う展開になった際のPlan・準備・マインドセットが不十分な点
特に前者のポイントは下記
・プレーの手数が案外少なかった=状況に合ったコールが出来ない=目的達成できない
・精度が低い=プレーの成功率が低い=目的達成できない
その背景として想像できるのは下記
・なぜ手数が少ないのか?=現有の手数で十分と判断=対戦相手を想定しきれていない
・なぜ精度が低いのか?=準備段階で精度を上げられていない=状況を想定した準備が不足

つまりは事前の分析と対策の量的・質的な不足ですわ。で、選手・スタッフとも人材も人数も十分に存在している以上、もうこれは「突き詰めが足りない」としか言えない。 プレーを実現する為ではなく「試合に勝つ為」の突き詰めが足りないという事でしょう。
言い方を変えると最悪を想定した準備は不足気味で、いわば「最善・最良だけを想定して」プレーを磨いてきた。 そして「それを許すようなトーンでチーム全体がここまで動いてきた」。という事じゃないかしらね。
(そうであれば「追う展開になった際の準備が不足」してくるのも当然ですしね)

近年は攻撃側の問題で敗北する事が多く、コールや選手起用に問題という指摘をしてきました。なかなか改善されてこないので担当するpersonalに因るものかと思っていました。 事実コーディネーターの交代による今年の関大戦の快勝から、その論に自信を深めていたのですが、実際はそれだけではなかったようです。
かように「パート全体のトーン」に問題があると考える方がしっくりきます。思った以上に根が深いんですね。これを変えるにはチーム文化を変えていくしかないんでしょうね。


ハマれば勝てる でもそれだけでは不足

「立命攻撃は日本一、関学は自分のランをみて驚くはず」そう試合前に語った選手がいました。別に試合前に景気の良いことを言うのは良いです。 上手く行けば有言実行だし、失敗すれば恥ずかしいだけですから。周りがとやかく言わんでよろしい。
で、実際に攻撃のドライブ力は間違いなく日本一でしょう。そして自身のランも素晴らしい切れ味とタフネスさで、試合で見て驚いた人も多いはず。 なので実はこの選手の言った通りなんです。本当にそうだったんです。大事なのは攻撃だけ日本一では試合に勝てないし、自身のランを見て相手守備が メチャ驚いたとしても、やっぱりそれだけでは勝てないって事なんです。何かに突き抜けてたらそれだけでイケるだろ?←実は案外イケない。って事です。

勝つための突き詰めを本当にやってきた人たちの目線は「自分達」には向かわず主に相手に向くものです。目線は勝ちたい相手に向く。なので自分の事なんか語らない。 且つ、その実現の複雑さ難しさに直面するので、この手の妙な自信や自画自賛、派手なドヤりは普通は自然と出てこなくなるもんです。 まあ甲子園ボウルの直前に「300ヤード走ります」とか「42点取ります」って言っちゃうのもコレと同じですね。9年ぶりの甲子園ボウルでしたっけ。 よって失礼な言い方で申し訳ないですが、これは「アカン時の法政」と同じ状態です。勝ち方を忘れてしまった時のチームの状態なんじゃないかしら。

高い能力があるので準備してPlanがドンピシャでハマれば強い相手でも圧倒できる。関大戦の立命がまさにそうでした。
でも想定以上に相手が良いと前提がくずれる。崩れるとその時の為の準備が足りないのでフル回転出来ない。こんな構図。なので立命は昔から負けるときは案外アッサリまけるって事があるのですが、この構図ならそれも頷けます。 最善最良ではなく最悪を想定して準備する辛さをチームに浸透させる。そんなチーム文化の改革が必要なのかもしれません。
そんな事しなくても十分強いんだからいいじゃん?ってのも分かります。事実もうチョイで勝てそうな試合は過去にも沢山あったしね。そして今年の関学戦でもハマれば勝てたのでしょう。 でもKGは最悪を想定して準備する地獄を遠い過去から毎年毎年積み重ねています。ここ数年は毎年想定を上回る攻守で対峙し、立命の準備を相対的準備不足のレベルにまで落とし込んでしまっているという事でしょう。 立命はこのままでも今後瞬間最大風速的に勝てることはあるんでしょう。でも先々五分に張り合うのならチーム文化を変えて地獄に飛び込むしかないのではないかしら。簡単に言うなと言われそうですが 簡単ではないのは十分存じ上げています。これでも長年宮仕えをしてきてチームを率いてますので、カルチャーや考え方を変えるのがいかに大変かってのは分かる。実際大変だったし。でも変えるのならチーム内でも問題意識が高まっているであろう今がチャンスだと思うのですよ。

ちなみにKGはショートヤードを取るに際してプレーを沢山準備するそうですが「10回やったら10回とも確実に成功するレベル」でないとダメだそうですよ。スゴイ地獄作業。 こんな酷い事を要求する攻撃コーディネーターは1人しか存じ上げません。それを数十年も前から現在に至るまで毎年ずっと続けている。これが何を意味するのか。やりたいことをやるのではなく勝つために必要なことをやる。勝つために徹底して突き詰める。KGのチーム文化を端的に表してるエピソードだと思います。


KGが本当に強いのかはわかりません

リーグ戦のノロノロした成長曲線を見るに、層も厚く地力があるので序盤はノーマル運転。関大と立命を相手にフル稼働。近年はそんな印象を受けます。 そりゃもう準備には嫌というほど手間をかけられるでしょうね。なので序盤の試合だけ見て大一番を予想するのがほぼ無理になってきましたよ(笑)。 見たことのないフォーメーションから初見のプレーを控えQBでバンバン出されては、そりゃ簡単に対応できませんって。
それでも関大戦は五分の勝負でしょう。特にKGは負傷者が多く大きな不安材料です。#82小段は出場は難しいだろうし、#16永井、#7前島、あたりも見る限り辛そう。#93トゥロターもベストじゃない、OL#66巽も不明。これはかなり厳しいよ。 リーグの発展を考えれば今年はKGではなく三つ巴の抽選で関大に全日本に出てもらい甲子園で法政と当たるってのが良いんだろうなぁ。KGにも良い薬、立命にも刺激になりますからね。
全く話が変わるがKGは来年南オレゴンSt.と対戦しますが、こういう国際試合はコンスタントに続けて欲しいです。10年一度とはいわず5年に一度くらいで実現すると良いなぁ。 学生チームはライスボウルに出なくて済む分、時間的にも色んな取り組みが出来ると思うのよ。各チームは試合に限らず普及や競技レベル向上に向けて様々なTryをしてほしいです。

以上


2023年11月09日 (木) 第5節は期待通りの好試合ばかりでした
関大立命戦

4Q残り7分で8点差に詰めた関大。十分逆転可能な状況でしたがその後2度のインセプを喫し突き放されました。試合最初から終始落ち着いていた立命と、要所で無理をせざるを得なかった関大の関係だったのですが、最後もそのままの構図で終了となりました。
立命はパーフェクトと言ってよい出来でした。シナリオをしっかり描き、フィールドでの実践も十分。最後まで集中出来ていました。かなりのワークロードをかけて準備したのだと思います。立派です。

試合は立命が山嵜、蓑部を並べたSGで開始。エンドゾーンまで両RBのランで押し通し「立命ラン対策」を関大守備に強要します。その後は長いパスをちらつかせながら、勝負所ではRBのランをフェイクしたリバース、同じくプレーアクションパスを決める。そして後半はRBのランをフェイクしたQBランもコール。という「まず幹を作って枝葉も生やす」シンプルで理想的な展開で守備をストレッチしていきました。
「強力なOLに山嵜、蓑部の二枚看板によるラン」という自軍のストロングポイントを隠すことなく前面に出して真っ向勝負するセオリー通りの取り組み。そこからバリエーションを増やして守りにくくする。これもいわゆる「常套手段」です。 勿論裏をかいてサプライズなパーソネルを用いたり、パス多投に出たりという投機的なプレーには一切走らず。至極まっとうなアプローチで勝利を手にしました。
個人的には前半レシーブをチョイスした点、開始早々からリバースを仕掛けて好フィールドポジションを狙った点が印象に残りました。これらは「過去はどうでもよい。形振り構わず、でも冷静に勝ちだけを目指した結果の選択」に私には見えました。セオリー通り、スタンダード、極めて真っ当で「奇をてらうことなく当たり前の準備をしただけです」と言わんばかりの取り組み。非常に好感が持てました。

またこれらの試合へのアプローチに加えて非常に重要だったのは最後まで攻守ともに高い集中力を見せた点です。オープナーは当然めちゃくちゃ沢山練習したのでしょうけど、以降のポゼッションでもミスらしいミスもなく、反則もキッキングのしょうもない反則だけです。 その反則で失った距離もラン中心で突破し、遂にはロングドライブで最後まで走りきる腹の括りよう。競った展開でも慌てない焦らない。これはチームとして大きな進歩、成長です。やはり強みを前面に出すプレーを続けると選手もノビノビできるし集中もできるって事なんでしょうね。本当に立派。
劣勢にあった関大攻撃が、要所でコトゴトク犯した反則や、ハンドリングエラーのロスで前進を阻まれてしまいTDがFGに。FGがパントに・・と得点力を削がれていったのとは対照的に見えましたね。 関大はランニングプレーをもう少し出したかったですね。QB須田もスクランブルはあったもののデザインドのランはほぼコールされなかった。負傷のリスクを考えると真っ当ではありますが・・・4Q後半からは解禁すると思ったんだけどなぁ。柳井、一針、溝口とプレイメイカーが 抜けた分、攻め手は多彩になりました。でも個人技で局面をひっくり返せるタレントが不足したのが最後に追いつけなかった理由なのかもしれません。

もしかして立命は攻撃コーディネーターが昨年までの人から代わりましたかね?春からの腹の座り具合から考えるにその可能性は十分あるかも・・と思ってます。 そして本当に交代してたらKG戦の勝利の可能性は高くなるでしょうね。
気になったのはチョイチョイみられたKGがよくやるようなプレー(笑)。ブロッカーを集めてモーションバック持たせるスピードスイープ、ゴール前ではウイングセットのTEのバックドアからの リリースなんて小賢しいプレーをタイミングも含めて高い精度で実践できています。かなりKGの過去のプレーを研究していると思った方が良いでしょう。 基本の方針はぶれずに持っておく。そしてつまらんこだわりを捨てて勝つためには何でも取り入れる。新しいこともドンドンやる。そこから進歩が始まるんですからこれも真っ当なアプローチですよね。

で、今年のKG立命戦の話ですが立命有利のゲームになるでしょう。それは今年の立命攻撃を見るに「昨年のKG戦後に持った感想」がすべて解決されてるからです。
・ラン攻撃をあきらめるのが少し早かったのかも
・攻撃バリエーションや猪口才なプレーがもっともっと欲しい
・総じて強みが生かしきれてないのが惜しい
この3点だったのですが、これが関大戦を見るに
・得意のラン攻撃の格段のレベルアップ
・頻度は高くないがしかし要所で確実に決めてくる裏プレーの存在
・強みを前面に出した攻撃パッケージ
と全てクリア。これは強いですよ。対KG戦の勝利は「攻撃の出来次第」と過去数年ずっと述べてきましたが、今年は際立って良い出来です。

展開を想像するに2020年のような様相となるのではないかしら。立命RB立川が芝刈り機のように走り回った試合です。 今年はその芝刈り機が2台になり加えてQBも体格を生かして走ったりする分、最後までランを出し続ける事ができるはず。 途中でRBの足がつってフル回転出来ずって事にはならないでしょう。そもそも山嵜、蓑部が並ぶ2バックSGなんか誰を止めに行ってよいのかわかりません。 まあQBが傷む可能性もありますが走れる控えQBがいますから大丈夫でしょう。 それに関大戦同様にボールコントロールが出来るでしょうから、そもそもロースコアになり点差もさほどつかない。 竹田はパッサーでもありますが昨年の対戦の終盤のように無理にパスを連投せざるを得ない状況にはならんでしょう。 逆に徹底してランにこだわりQB3枚をすり潰してでも走り続ける可能性の方が高いかも。2年生QBが体張ってるんだから4年生が頑張らない訳ないよね。
一方の立命守備はロングシチュエーションになると3DLでパスラッシュする点に注目です。体格で劣るがスピードで勝るエッジラッシャーでQBにプレッシャーをかけ、 残る8人は浮いてラン・パスを守るいわば「後ろエイトメン」で守りますが、これをKG攻撃が突破できるかでしょうね。 あれだけ後ろに人がいたら普通はレシーバは空かないです。敵味方の人だらけでフリーの選手が見つけられないし。 なのでそもそもロングシチュエーションを作らないように1st、2ndダウンで確実にゲインしておかないと厳しいでしょうな。 KG攻撃もOLはまあまあ押せるのでハナからラン合戦を挑むかもしれません。ロースコアの方がありがたいしね。 でもスタートQBは鎌田でしょう。となるとロングパスの脅威を見せつつランを出すというこれまで通りのパターンですかね。どうすんのかしら。

とまあ、立命側は見どころの多いのに対してKGは・・・今年はなかなかにダメでしょう。京大戦を観ましたが攻守蹴とも5節でまだこの程度の仕上がりですかって感じです。 なんだかフワフワしてますなぁ・・・まあまあ仕上がってる箇所と、なんやねんって思う箇所が混ざった斑模様。これは次節どころかシーズン最後まで間に合わないかもしれませんね。


関京戦

京大はよく頑張りました。「攻撃もっとやれる事あるやんか。なんでせえへんねん。」的なトーンの事を過去には書いたりしましたが 今回は全くそんな感想は持ちませんでした。むしろ「今時点で小細工でやれる事は全部やったんやな」と思える内容でした。納得感高いです。
そしてチームとしての進化はこれからですな。「小細工である程度対抗できても、そこから先は別のファクターを高めないとね」てのがチームとして良く分かったのですから。 藤田HCに来てもらって良かったです。あーでももうちょっと試合前後のコメントに工夫してください。盛り上げましょうや、もうちょっと。
QB泉は例によってポカもありましたが、もうパスがキレキレ。素晴らしかった。 抜群のクイックリリースとミドルパスの球速、優れたコントロール、ターゲットとのドンピシャのタイミングなど言う事なし。加えて10Yロスするプレーを20Yゲインにしてしまう サーカスのようなスクランブル能力。こんなの見せられたらやっぱ攻撃はコイツのチームにしよう・・って思うよね。最後のシーズン頑張ってください。



近大甲南戦

予想よりも早く、そして私の期待通りに遂に開幕しました甲南攻撃の「下田劇場」。予想のセットバックではなくSGでしたが、まーボールを持つこと持つこと持つこと(笑)。権藤、権藤、雨、権藤もとい下田、下田、竹原スクランブル、下田ですよ。甲南は攻守とも厳しい陣容の中で最後まで良く集中していました。
出来れば甲南勝利で終わって欲しかったですがやむをえません。近大も最後のFGにつなげたポゼッションは素晴らしかった。スペシャルも含めて冷静で精度の高いプレーを連発してましたからね。
あーでも、甲南のFGがブロックされたのだけが悔やまれるなぁ・・。ってかその直前のパスのコールが悔やまれるなぁ。まあでもそこは近大の守備の集中力を褒めるべきでしょうね。

シーズン後半に入りどのチームも完成度が上がってきました。また上位は上位同士、下位は下位同士の対戦になり戦力的に拮抗した試合が続きます。いやぁ期待しかないなぁ。

以上


2023年10月04日 (水) 動画ばっかりupしてたら、もう2023年Round3終わったじゃんかよ
忙しかったり遊びに行ってたり熱出したりしてる間に第3節終わったじゃんか(笑)。慌てて各試合見直してますけどNFLも見なきゃいけないので大変で、もう熱出そう。無限ループ。
以下備忘録的に書いておきます。順不同です。まぁーこの先、期待しかないです今年のリーグ戦。


立命館大学

今年は一味違いますぜ?旦那(笑)。まず首脳陣・チームとも腹の括り具合がちょっと違いますわ。
春シーズンから2年生QBをずっと先発させて育成してきています。QB庭山で行けば何の不安も無く秋シーズン終盤までは勝ち続けられるのを知った上でこの選択をしたのですよ。 これは長期的にチームを強くしようという判断と、攻撃をもう一段階レベルを上げないと関大、KGに勝てないという判断をした・・・という事ではないかしらね。であれば近年のこのチームにとってはもう大英断です。そしてQB竹田もそれに応えて大きく成長中ですよ。
象徴的だったのは開幕戦の最後の得点ドライブです。
諦めの非常に悪い神戸守備が死力を尽くしてラッシュを繰り返し、立命攻撃を3rdロングに追い込むこと複数回。だがこれをミドルパスを通してコトゴトク突破。大型レシーバを簡単にフリーにさせ、QBは楽々とストライクボールを投げ込みます。 もう「予定通り、練習通り」と言わんばかりの精度でした。「ミドルパスなら何時でもキメられますぜっ?」て感じです。
僅差の展開で試合終盤を迎えるとサイドラインがバタついたり、コールが?だったりするものですが、そのいずれも発生せず。首脳陣もプレーヤーも腹が括れています。素晴らしい。 QB竹田は長身から投げ下ろすパスが非常に良いですな。ハッシュの逆サイドへのサイドライン際にもロングパスを上手く落とせてます。
何よりパスの球速がある分m昨年よりもフィールドを広く使ったパス攻撃が展開できそう。大型俊足のレシーバ陣が揃ってますが今年は彼らをフルに生かせそうです。対戦相手のDBは何人いても足りないだろうなぁ。

昨年の関大戦では攻撃が十分機能せず、最後には自陣深くでインセプを喫し敗北。KG戦ではパスラッシュに苦しみました。それでもどこかでロングパスを一つ二つ通せていれば別の展開になっていました。 これらの反省に立てば強化すべきは「パスアタック」であり、具体的には「パサー竹田の育成」って事なんでしょうね。
ラン攻撃は掃いて捨てるほどRBが揃っててOLも仕上がり良し。守備は今年も言う事無い。ちょっとセカンダリが?な感じだったり、ビックリするようなパントフェイクパス失敗もあって チーム末端まで意識が行きわたってないのが垣間見えますが、最後にはきっと仕上がるでしょう。そもそも2年生QBと心中する覚悟をチームとして決めたのですから、上級生が意気に感じて燃えない訳がないでしょう。チームとして纏まる条件が揃いましたよ。これは好機です。 それに何と言っても創部70年の記念の年に優勝しない訳には行かないでしょ?。これは期待大ですよ。


関西大学

おかしい。エース級のRBが2枚も抜けたのに、もう補充されとるやないか。WR13がおらんのにパスがバンバン通るやないか。当たり前やけどQB須田がスイスイ走っとる。
攻撃は去年ほどラン、パスのエースにボールが集中しない分バランスが良くなったのではないかしら。攻撃バックスの層が厚くなった分、今年の方が守りにくそうです。 昨年は驚異的な仕上がりの早さで開幕からグイグイ勝ち進んだ関大ですが、今年はノンビリペース。それでも 第3節近大戦ではギアが上がってきました。予定通りって感じでしょうかね。
のんびりしていた分、ここまでの試合では苦戦したかに見えるシーンもありますが、逆にプレーをシコタマ隠すことが出来ているので実は終盤戦は去年より手ごわいはず。 去年最後の最後に層の薄さで競り負けた関大ですが、この辺りも解消しつつあるでしょう。須田の控えのQB22も投げて走っての逸材。判断力はこれからですが十分戦力として期待できます。 キッキングでもサッカー出身のキッカーが細身の体で加濃砲のように飛ばしてきます。初速が違う。弾道が違う。伸びが違う。ゴルフクラブのコマーシャルみたいです。 関大攻撃の手数は今年の方が多いかもしれません。これはもう期待大ですよ。


KG

のんびりしすぎです。寝込んだり休んだりでコンディションが上がらないメンバーが多く居るのは分かりますが、ここまでの試合で活躍しているのが1年生、2年生ばっかりってのは、どういう事なのよ(笑)。
課題は今年もDBでしょう。守備は一列目二列目とも最終的に揃うメンバーは想像できますし納得感もあるのですが DBは全く定まりません。まー小野さんの講演など聞くにつけ近年のDBにかかる負担ってのは、もうメチャメチャ大きくて 特にCBなんか成り手が居なくなるんじゃないか?というくらいのブラック企業ならぬブラックポジションですから、しょうがないのかも。
加えて体力的な消耗も激しいので、シチュエーションによって選手を使い分けるしかない訳で、結局試合に出せるメンバーを大勢用意して 備えるしかないんでしょうね。それがメンバー固定に見えないという事なんだと自分で自分を納得させています。
気になるOLは今年も若手で構成されることが多いですが半分は去年からのスターター。概ねベストメンバーで試合が出来ています。 なので来年にまだもう一段強くなれる可能性ありってのは良い情報。
一方で攻撃はライン、バックスとも4年生の影がちょいと薄いのが不安材料です。強豪相手の試合の続く後半戦では 精神的な充実を伴って臨んで欲しいのですが本当に大丈夫かしら。特にQBのリーダーシップに期待していますよ。
あー、あとキッキングね。頑張ってください。ハッキリ言ってダメです。

最後に負けたのって2019年の立命戦だっけ。今の現役選手は秋は負けてないのよね。 ずっと勝ち続けているので、他のチームには存在しない特殊なプレッシャーが選手にはあるでしょう。 そんな経験できるのは世の中探してもこのチームだけ。当事者本人はメチャ辛いでしょうけど是非頑張って欲しいです。 まあ毎年チームは全く別のチームに変わるんだから。選手は6連覇とか関係なく試合に臨んで欲しいです、ハイ。


京都大学

QB泉ももう4年生かぁ。早いなぁ。以前より多少落ち着いたけど・・・まーあんまり変わらんなぁ(笑)。 もうちょっとステディにやってくれたら良いのになぁ。パスもスクランブルも毎度毎度いちいちスリリングだわー。それが魅力でもあるんですけどね。
あーでもWR85上田が仕上がったのは朗報です。パスアタックの軸が出来ましたよ。これは脅威。他のターゲットにも決めやすくなるからね。一方でRBが寂しい。寂しいぞ。 もっとRBのプレーを沢山コールして欲しいです。責任背負って走らせないと育ちません。自覚が芽生えれば(多分)成長しますから。

RB「主将が走ってくれるんでー(笑)自分はその合間って感じでハイ(笑)」
主将「は?わし知らんで?わし走らんし(怒)」
RB「またまたー、さっきもスクランブルで独走してたじゃないですかー(笑)」
ってなるので、QBのランもホドホドでお願いします。上位チーム相手の勝ち筋考えたらラン攻撃うまく混ぜてボールコントロールできなきゃ厳しいですしね。

さて藤田HCが今年からやって来たからと言って1年目から結果が出るほど簡単じゃありません。選手層の改善を含めて長い目で、少なくとも3年は費やして強くなっていってほしいです。 特に選手の数が今のままではヘッドスペースを作るのは容易ではありません。真剣に人を増やしましょう。
チームカルチャーの大幅な変更を行ってでもやるべきです。でないとみんな神戸に行っちゃうぞ?。神戸は選手にロン毛も居るしヘッドコーチが SNSで発信してて面白いし、昨今は上位チーム相手にガッツリ見せ場作ってるし、チアも大勢だし、なんだか皆楽しそうにしているよ?。京大、頑張りましょう。
で、その神戸に第2節で何故か競り勝ったのはかなりGoodです。神戸も不思議と立命戦やKG戦ほど攻撃に元気が無かった。逆に京都が最後まで よく辛抱して集中できたのは収穫でしたね。成長成長。この後は龍谷あたりに因縁つけられて小競り合いが起きそうですが、この際、血まみれでよいので 何とか耐えて全勝でラスト3試合に臨んで欲しいです。入れ替え戦に向けての星勘定を気にする必要のない「元気な姿」←ここ凄く大事 を見せていただきたいです。期待大です。


神戸大学

なにやらTwitterで「攻撃スタイルにコーチの名前を付けて呼称されるような時代がきたら良いのになぁ」的な話をHCがされてましたが・・・もう既に呼ばれてますやん。米倉さんがRTVの解説で矢野川マジックって言うてましたぜ? でもまー仮に呼ばれるようになっても試合に勝たないとむしろ格好悪いので(笑)、あとはもう勝つだけ!上位チーム相手に勝つだけ!ですね。

そんな神戸攻撃ですがここ数年で目立ってきたインパクトプレーについて(抽象的で申し訳ないですが)なんとなく分かった事があるので書いておきます。あくまで雰囲気だけだけどね(笑)。
1:プレイメイカー@神戸をフリーにしてボールを回す。
2:その為には失敗したらダメージが残る可能性があるプレーデザインでも採用する。
3:ミドルゲインは狙わない。ロングゲイン、できればTDを狙う。
これらの揃ったプレーを
4:相手守備が予想しないタイミングでコールする。
って感じ。もっとも予期せぬ時に予期せぬポイント(フィールド奥)を予期せぬプレーで唐突に攻めるのですよ。これは怖い。

1:は1対1で勝負できるアスレチック能力の高いバックスで勝負する。スーパーエースをデコイにして、その他のバックスをフリーにするのではなく「あくまでスーパーエースにキャリーしてもらう」という事。 今年だとRB32、WR18、WR2、あたりは上位チーム相手にスピード、技術で互角に対抗できるメンバー。彼らにボールを渡す、もしくは勝負させる。
2:で、そのバックスをフリーにする為にあらゆる工夫をする。多用するのはフェイクバックへのパス、もしくは守備ワンチェックした後のリードブロッカへのパス、ディレイドのパスあたりだ。 いずれもQBのアクションやフェイクムーブを要するためプレータイミングが遅く時間を要する。その分、サックやロスのリスクも増えるのだがお構いなし。ちょっと無謀。 それでも複雑なモーション、シフトから守備にとっての初見のアライメントでスタートする事で、そのリスクを最小化したいなぁという思惑が見え隠れするプレーになっていたりして・・・・・・なかなか丁寧で細かく出来ています。
3:で、折角そこまでリスク背負うんだからハイリターンを狙わないと損じゃん?って発想。
強豪の守備相手にゴール前を突破するのは至難の業。むしろちょい遠くから一発を狙ってエンドゾーンに走りこむ方が案外楽という考えですね。

例えば・・・・開幕戦のRB32へのTDパスは典型でしょう。 RBの位置からダウンフィールドに出て守備の裏に抜けるまでに要する時間は長い。 5人目のレシーバとして機能する分、パスプロはOLの5人だけになる。5人で長時間のパスプロ。これはもう地獄ですよ。 プロテクションが持てばロングゲインするしインセプのリスクも低い。但しパスプロが持たなければサック&ロス。ラッシュをピックアップするRBが不在な分、 ハードヒットを受けて負傷、ファンブルの可能性もある。でもやっちゃう。
あと先日のKG戦の左のスクリーンプレーも面白かったですね。 プレー自体は大きなゲインは無かった。左のWRにヒッチスクリーンをフェイクした後、右サイドのパスでターゲットをルックアップ。 直後に再度左WRにスクリーンパス。KGのCB21が最後まで対面のWRを見ていたのでリードブロッカに派手に邪魔されながらもキャリアの前進に時間をかけさせる事に成功し、KGは事なきを得た。 当たれば独走間違いなしですが、まー、こんな一家総がかりで相手を騙してフェイクバックをフリーにさせるようなプレーをよくデザインするものです。詐欺グループと呼んでも良いですよ。
かような大きなプレーを「多くの人が予想しないタイミングで繰り出す」のですわ。案外コレが成功の最大の肝なのかもですが、これも典型なのがポゼッションの1stプレーから仕掛けるケース、 そして失敗しても凝りもせず、その直後に別の大きなプレーをコールするケースがあります。 ロングシチュエーションでは、この手のインパクトプレーで取りに行く事はしないです。逆に「さすがにここでは何もしないだろーな」と思ったアナタ。今そのタイミングでコールしてきますよ。 常に守備の心の隙を狙ってきます。ご用心ご用心。
あと面白いのは立命戦ではKGがライスで見せたプレーでTDを奪うし、今年見せたショベルパスも2年前にKGがRB斎藤に決めたものに酷似している点。 もうどれだけ勉強してるのよってくらい他所のチームのプレーをしっかり見ているんですな。コーチ業ってのは本当に大変です。 プレーなんて誰のものでも使えるものは盗んじゃえば良いんです。プレーが出来ていてゲイン生んでる段階で、もう自分のモノに出来ているって証ですからね。

あーでもそろそろ勝ちたい所ですねぇ・・・。次節の関大戦で勝てたら「矢野川マジック」のTwitter(もとい「X」。めんどくさー)のトレンドワード入りに皆さんチャレンジしてみてはいかがでしょう?もう期待しかないです。


甲南大学ほか

甲南攻撃はロングパスが通って且つQB竹原のスクランブルでロングゲインしないと得点機を作れない状況。これは厳しいですなぁ。 継続的にランプレーでゲイン出来るようにしないとボールコントロールもおぼつかず。層の薄い甲南としてはこれしか勝ち筋が無いのでなんとか実現したい。
この際、ありきたりですがランを出すには最も信頼できるRB下田をもっと生かすのが良いと思いますねぇ。 幸い控えQB14はオプションが出来るのでFB下田、TB南と2バックでオプション攻撃を展開するのが最善。やはり甲南攻撃といえばオプションですよ。 その際は竹原はFLに入れてモーション・シフトからレシーバ、オプションピッチマン、ダブルパスと多彩な役割を担ってもらうのが理想的。高校時か色んなポジションを経験しているので十分な脅威になるはずです。 とまあこのように本当はもっとベストプレーヤーにボールを集めたいところですが、両面出場の条件下では(ケガのリスクを考えると)これ自体が投機的な選択になるのよね。 結局は「二週間後の次の試合」を気にしないで済む最終戦=入れ替え戦まではこの手は使えないのかもしれないなぁ。個人的には近大戦、龍谷戦でチャレンジするのを観たいですわ。期待しております。

龍谷は・・ちゃんと観てませんごめんなさい。箕面出身のモビリティの高いQBが率いる粘り強い攻撃で健闘してますね。久々のDiv1ですが徐々にスピードにも慣れてきたようで、後半戦に期待が持てます。
近大も同様に2人のQBを併用して良いオフェンスを見せています。関大戦の序盤のような展開をもっと継続できれば、これも面白いです。近大、龍谷、甲南の3チームの対戦はRound5から始まりますが、生き残りがかかっているので、これはこれでなかなか見ものですぞ。 大いに期待していますよ。


以上


2022年12月15日 (木) 甲子園2022
今年は結構な確率で接戦になる可能性が高いと見ています。
1:甲子園で関西代表が敗退したり接戦になる場合は得点力が不足していたり攻撃でミスが多い場合と相場が決まっておる。
2:関東代表で攻守蹴のバランスの最も良いチームは早稲田。
3:15分Qの長丁場。攻撃と守備で先にバテるのは守備。守備頼みのチームには不利。
ハイッ!これら全てが今年に当てはまりますね?KGは普通に負ける可能性がありますぜ。勝ったつもりになってる人がいるようだが気が知れぬわ。

KGはQB星野先発の可能性を監督が匂わせてますが、おそらく先発は鎌田でしょう。
星野が先発して負傷したら目も当てられませんから。15分QなのでQBは併用なのですが試合展開に応じて途中で星野を混ぜ始めるタイミングを変える可能性があると見ています。
大事なのはゲームプラン。仮に立命戦のようなロースコアの展開になったとしたら3Q途中から守備がバテはじめるので試合終盤に逆転を許す可能性があります。 KGに攻撃力が不足しているので再逆転には至らず僅差で早稲田の勝利の目が出てきます。
このような展開を避けるには「得点力が無いのに前半で点差をつけておく」という無茶をKGは実現する必要があるように思います。。 唯一の方法は守備とキッキングの活躍で好フィールドポジションを維持し続ける事でしょう(またそれかよ・・)。 長丁場という事もあり終始プレッシャーを浴びせ続ける事ができない分、関大戦、立命戦以上に失点はするはず。 それを如何に最小限に抑えるかでしょうね。キッキングは全くミスは許されない試合になると思います。

見どころはシンプルに早稲田攻撃対KG守備に集約されると思います。
特にKG守備フロントの圧力は高いので鍵は「早稲田のパスアタックの出来」になるのかしらね。 立命戦の内容からKGフロントの圧迫に対抗せにゃならぬでしょう。パスは早いタイミングのプレーを準備する必要あり。 関東特有の速いタイミングのプレーアクションで結構奥に投げ込んでくるミドルパスで、仕上がりの遅いKGセカンダリを攻めるのも手ではないかしらね。 ランでは(不思議と対戦相手があまり仕掛けてこなかった)カウンターを混ぜるなりで守備のスピードを逆手に取りたいです。 まあKG守備が試合冒頭からゴンゴンに詰めてくる事はないと思うので、早稲田はその時間帯に地味にスコアを積んでおきたいですな。 あとKG守備はフィットネスの維持からローテーションメンバーも多めに入る分、早稲田攻撃が通用するケースも複数出てくるハズ。
早稲田はOLの仕上がりが良く、アンバランスのフランカーIからのオフタックルはかなり自信を持ってるようですよ。 2枚のQBもラン、パスそれぞれに持ち味があり特にランのQB#2は俊足。2バックSGからのパワー、カウンター、オプションと多彩なプレーは完成度も高い。KG守備もかなり苦戦するでしょう。 パサーQBも奥に思い切りよく投げられる選手ですよ。
何かに抜群に強い訳じゃないけど何かに大きな不安のあるチームでもない。攻守とも手数は色々出してくると読んでます。 無茶を禁止して冷静に丁寧にプレーを組み立てられれば関西に対抗できるはず。そもそも関東と関西の力量差は以前ほど存在してませんしね。 (いや確かにね。ここまで明治相手に終了間際に追いつかれかけたり、法政戦も勝利したけど相手のエースRBが途中で退いていたりと 実力的に?な所は残ります。でもね。攻守蹴の何かが極端にダメでそこから崩れるって事が無いチームなのでKGが簡単に勝つことは無いと思いますよ。 前回の対戦だって4Qまで縺れたでしょ?)

甲子園の感想を書くかどうか決めてないので、もう先に書いておきます。今年のKGは過去10年近くさかのぼった中でも特別出来が悪いですよ。 4年生は一体どこに行ったの?レシーバには沢山いるけど彼らは1年生からずっと出場してる人でしょ。見渡してみて 上級生になってVチームに上がってる人いますか?これのどこが4年生のチームなのかしら。
おまけに準決勝の西南学院戦。控えメンバーのプレーの質が酷い。公式戦にようやく出番が回ってきたレシーバ陣のドロップ連発に始まりスナップミス、ファンブルロストも 続けて発生。負傷も疲労も無いはずのメンバーがこんなミスしますかね。ライバルチームの控えメンバーと冷静に比較してみ?本当に失礼だけどもうド最低の出来よ。 先発が負傷したら自分がチームを背負うという意識が薄いんじゃないかしら。上と下で意識の乖離があるんだろうけど チームが大型化するに従ってそれがドンドン広がってるんじゃないかしら。もう自分達の取り組みの成果を世の中に見せつけるチャンスはたったの1回しか残ってないんだぜ?
ちなみに西南学院戦で「手を抜きすぎ」との指摘がありますが違います。これは実力です。「スタメンを出して序盤から圧倒、徐々にローテーションメンバーを落としていき JVメンバーを増やしていく」これが出来るほど上位層が厚くないし、控えメンバーの質も低いって事だと見ています。(スタメンを間引くのはもし負傷した場合に甲子園で スタートの務まるような交代要員が全くいないからじゃないかしらね。10年前のチームと比較して見てみ?QB畑さんや斎藤さん達の頃はバリバリにスタメンで固めてたよ。)

暗算なので間違ってたらゴメンだけど2011年以来12年間で秋はポストシーズン含め対学生で101試合。殆ど負けていない。立命に3回、日大に1回負けて引き分けは3回。 勝率93%。チーム全員がろくに負けを知らないんじゃ緩みもするのかもしれない。
だがね。勝ち負け云々も大事だけど今年は「関西を代表するチーム」と胸張って言えるかどうか、客観的に見てどうでしょうか。過去のチームと比較してどうでしょうか。 最後に一度で良いので完成した姿を見せて欲しいものです。

以上


2022年12月15日 (木) 関立戦2022
得点機をなかなか作り出せない立命と片っ端から得点機をフイにするKGでロースコアのにらみ合いが続いた酷く疲れる試合でした。
後半にKG守備が押しまくって勝ったかの印象を持つ人もいると思いますが実際はちょっと違います。 試合を通じての獲得ヤードは互角で、実は後半だけの比較では立命はKGの倍の距離を稼いでいます。 立命はパスの企画数(試投数ではない)自体を後半は1.5倍(13→19)に引き上げ、その結果獲得距離は前半の1.8倍(65→118)に至っておりこれが大きく寄与しています。 ただし一見パス効率が大きく向上したかにみえますが、RB平松へのロングパス1発を除くと実は1.12倍にとどまりまっています。 これは打開策が劇的に効いて状況を変えたのではない事を示しています。後半の獲得距離の増加は パスの比率を増やしていく中で何発かの有効打が当たったと解釈するのが妥当だと思います。何よりも成功率自体には全く改善がない(前半30%後半31%)のが証左です。
立命にはかようにドライブの継続に苦心する状況が続いたのが最後の最後まで響きました。 特に1FGで逆転不可能な点差になってからはTDを狙わざるを得ない状態になり敵陣20Yに迫りながら加点出来ずにポゼッションを終えるという歯ぎしりするような展開に。 やはり先制点を取り試合をリードする事はとても大事だと再認識しました。

パスの企画数とその結果を見ると面白い。
立命相手にパス守備を崩すことは無いと踏んでいたのですがフロントで徹底して潰す方針に終始したのにはちょっとビックリ。 KG守備は4メン、5メン、6メンで対応。各対応毎に結果を前半・後半で表に整理しました。(今回全プレーを見てデータをピックしてくれたのはTさんです。ありがとうございます)
前半
前半立命のパス企画に対し75%以上で4メンラッシュ対応。この対決ではパス成功は2回にとどめ2スクランブル、1カット、1インターセプトとしました。さらに5メンではパス1回成功も1インターセプト、6メンでは1サックを記録。前半の立命のパス成功を3回にとどめたKGはパス守備に一応は成功したと言えるでしょう。

後半
しかし後半になると立命攻撃はこれに対応を見せてTDを返します。KGの4メンラッシュに対して前半2成功/8試投→後半4成功/7試投と回復。KGのパスラッシュが届かないと立命のミドルパスが通るという光景が散見されるようになったのは この状態を指しています。これに対してKG守備は5メンラッシュの比率を上げて対抗。後半は最終的に4メン37%、5メン63%になっており要所で5メンラッシュを繰り返す形としました。 立命攻撃は5メンに対しては前半1成功/2試投→後半1成功/9試投にとどまり、これでドライブの継続が絶たれたと考えてよいでしょう。

KGが守備頼みのプランを採用したのはやむを得ないとして、何を根拠にここまで腹を括れたのかしらと感心半分、不思議半分でした。しかし試合後に企画数を確認すると極端な結果が出ていました。
立命のパスのコールに対して5メンで対応したのは12回。その結果25%(3回)でQBにパスを断念させ2サックを記録。残りは75%は投げたものの、そのうち22%(2回)がカット。つまりはパスのコールを出しても5メン相手では4割はターゲットに向かってボールが飛ばない状態でした。
極論すると4回コールしても実際にパスが飛ぶのが2回。うち1回が成功。そんな光景になるって事です。これ毎度毎度ギャンブルをすれば一見ドライブを継続できそうだが、途中で一度でも4連続失敗が起きれば攻撃が終わるのがフットボール。守備陣はこの構図になる確証を試合中のどこかのタイミングで得ていたのでしょうか。 ガムシャラにラッシュを繰り返したKG守備フロント陣をみると「何も考えてないんじゃないか」と不安になりましたが宇野のフェイクパスには冷静に4メンで対応してましたし、ここぞのポイントでは6メンで確実にサックに仕留めていました。 かように案外冷静に対応していたので最初から自信をもっていたのかもしれません。(もっとも得点機でコトゴトク加点に失敗する攻撃を見ていやでも腹を括らざるを得なかったかのかもしれませんが。)

強力な守備フロントでパスもランも止めるのはセオリーではありますが、前を分厚くすればするほど(回数は少ないだろうけど)長いパスを通される可能性が出てきます。
従って何回かのロングパスを決められても勝ちきるには点差が必要。試合展開から見るにおそらく前半である程度得点して点差をつけて、後半は強力な守備で逃げ切りって腹だったのでしょう。 事実FGをミスらなければ13点、さらに1Qにギャンブルに行かなければ16点差で前半を終えられてた訳で、逃げ切りには十分な点差を準備できる展開でしたからね。 なもんでリードを維持したものの僅差がずっと続いた展開に、KGのゲームプランは(得点を積めなかったせいで)失敗寸前で推移していたと言えるでしょう。
KG攻撃も逃げ切りの主役である味方守備に配慮したかの姿勢を感じましたので最初から守備主導のプランだったのでしょう。後半はQB鎌田の攻撃が続きましたが「1度はダウン更新してからパントを蹴ろう」 「とにかくフィールドポジションを有利にし続ける」という意識が見え隠れ。パスは「パント代わりになる超ロングパス」と「鎌田が自信を持って投げ込めるミドルアウト」の他は ターゲットをフリーにさせるフリーフリッカーや変則ショベルを使うあたりがソレです。「ターンオーバは守備に負担をかけるので絶対回避する」というバカ丁寧さでしたね。 究極は立命ギャンブル失敗直後のプレーでフリーフリッカーでミドルを決める。これです。「まずはフィールドポジション優先」の方針が前面に出たプレーセレクションだったと言えるでしょう。 KGがこんなプランで挑んだ試合を見るのはほぼ初めてですわ。


一方の立命館。「攻撃の出来次第」とここ数年唱え続けてきましたが、攻撃に関しては去年、一昨年程のフラストレーションは感じませんでした。ただ思いのほか淡白だったような気がしたのは私だけかしら。

・ラン攻撃をあきらめるのが少し早かったのかも
1Q終盤で見せた中央へのカウンターや密集でタフな前進ができるRB山崎を使うなどして成果が出てたので、もうちょっとランが出せたんじゃないかしら。 もっと色々なランをやってくると思っていた分、早々にパス多投にシフトしてしまったように見えました。KGの得点力は低くロースコア勝負だったんだから 最後はパスで勝負するにしても、ランプレーをもっとやっても良かったのではないかしらね。ドライブの継続をパスだけで実現するにはQB陣に不安があったのですから。

・攻撃バリエーションや猪口才なプレーがもっともっと欲しい
KG守備フロントが堅いと見るやWRにスピードスイープでオープンを突かせるとか、DLに絡まれないようRB平松を中央ではなく大外に出してスピード勝負させるとか 優れた対抗策は見せており成果もあげていますが・・・・この手のプレーって手数自体がもっとあるでしょ?と思うのだけど。 あともうちょっと小細工しても良いのではないかしら。もしも「ギミックに凝らない攻撃」がコーディネーターのポリシーならば、そんなものはもうやめませんか? ポリシー捻じ曲げてでも勝ちに行くべきでしょう。神戸大学ほど過剰に凝らなくて良いですけど、そもそも立命も以前は新しいプレーや斬新なプレーがもっと用意されてたように記憶してるのですけどね。

・総じて強みが生かしきれてないのが惜しい
ランを見限って最終的にパッシングへ傾倒したのはわかりますが、ではそのパス攻撃はそれだけスーパーな出来だったでしょうか? レシーバ陣は数も揃っている上に優秀でプロテクションさえ持てばミドルパスは通る絵面になってました。 でもQBに時間を与える工夫があまりなく「パスプロが持てばダウン更新、持たなかったらノーゲインかロス」という構図のまま一か八かで戦い続けていたように見えました。 ランにしてもRB陣は十分に豊富で独走能力も高いのですが前出の通り良いところがあまり無かった。KGのプレッシャー型守備を相手に相対的にライン戦で劣勢だったのかもしれませんが、ラインの力量差はそこまで大きかったでしょうか。

立命は今期はリーグ戦で2敗を喫しました。確かに守備は頑張りました。でも攻撃はスキルポジションの強みをフルに生かすには至らず。なんとも消化不良に見えました。 劣勢予想の際に準備して戦う事が出来ないのか、相手との力量差を微妙に図り損ねているのか、その原因は不明です。 関大戦などは事前に十分な準備期間があったので練りに練って試合に臨みその成果を見せるかもとも思っていたのですが・・・そうでもなかった。いやもちろん強かったですし試合は素晴らしかったのですが もっと強くてもおかしくないんじゃないかなぁ。あとこの関学立命戦の前に「関学は得点力が無いから良い手が無けりゃ無理せずパント蹴っときゃいい」と 事前にコメントしましたが・・・このロースコアの展開で事もあろうか自陣でフェイクパスに出て失敗。しかもQBがボールを握れてなくてショートっていうのには頭を抱えました。 でもね。もうことここに至っては単なるコールの良し悪し、選手の起用や能力の高低云々というレベルではなく、有形無形の環境も含めた改善が必要なんだなと認識を新たにしました。
以上

2022年11月22日 (火) 最終節はBigGameなのに何も書かないのはどうなのと?思うので思う所を幾つか

思い起こせば思い起こすほど関関戦でKGが勝利したのは本当に奇跡的なんだなぁと。普通はこれは負け試合ですよねぇ。
課題のゴール前攻撃の弱さをPileからのPushとPick6で非計画に解消できてしまった時点でこりゃ今後2度と起きない奇跡でしょう。大体、関大が後半(ギャンブルはともかく)ファンブルせずにパントを蹴ってたらどうなってた事やら。ダウン更新に窮するKG攻撃を尻目にフィールドポジションの回復した関大がFGを連発して逆転。そんな可能性だって普通にありましたぜ。
まーこれだけKGの攻守蹴の仕上がりが歪な状態のシーズンも珍しく、それでも試合で勝ちを拾ってしまうのは私には理解できません。でも最終節で2度目の奇跡が起きる可能性はさすがに低いでしょうねー。

もちろんKGは工夫して準備して神様に祈って試合にのぞむとは思いますが、おそらく関大戦と同じような景色・展開に持ち込む以外に策は無いかと。2度目の奇跡を「それでも」狙ってね。 つまり守備は「ランもパスもひたすら前でつぶしてるうちにパントを蹴ってもらう」攻撃は「パス・ロングパス・ダメならパント」です。 (実は攻守ともストロングポイントを前面に出すプランになってるのですよね。守備フロントと攻撃の長いパス。)
攻守蹴で奇跡的にハマれば3TD。でも外れれば1TD。といったところでしょうか。おそらく3TDを超えてKGに点が入ることはないと思います。 良くて14点。普通は10点でしょ。(なもんで関大戦の17点ってのはもう強豪相手の得点としてほぼ上限だと思うのですよ)。 で、見ての通りロースコアゲームに持ち込むしかないので何とかして関大戦よりも攻撃のダウン更新を続けたい。それが出来るかどうかです。
でも関大戦で見ての通りラインも押せずフェイクバックへのパスも精度上がらず。 そんじゃターンオーバーのリスクを上げずに進むにはやっぱQBが走るしかないじゃん。もしくは走れるバックスが走るしかないじゃん。
なもんで星野、林、糸川、衣笠あたりのRB以外のキャリアに注目したいです。彼らのどんなプレーが有効かは思いつきませんが、そもそも スローバックもカウンターも何かのプレーでゲイン出来てからの策です。まずはちょっとは前進しないとね。 その前進をどうやるのかは当日までに寝ながら考えることにします。


一方の立命は5節の関大戦よりも攻撃は出るはずです。 なにより立命のワイドユニットは依然強力。加えてKGのパス守備は関大のパス守備よりも課題多しです。 KGは昨年パスで散々ゲインされたので今年は最後までパス警戒を緩めることは無いでしょう。でもね。

・例え緩めなくてもある程度立命のパスは通ります。関大が溝口に通したように通るはず(それだけ課題多し)。
・守備がパスを警戒する分、構造的にランは出しやすい。立命はRB陣が豊富でラン攻撃は関大より分厚い。

なもんで極論すると「ランを出してからのパス」というベーシックなアプローチで前進が期待できるんじゃね?と思うのですよ。甘い?
KG守備がフロントのプレッシャーでラン・パスともに止めに来るでしょうから、ここは強引にでもランを出す必要があり。 そこで庭山以下のQBですよ。QBトリオは現時点では野澤先輩程のパス能力が無いのが残念ですが3枚いるのが強みです。揃ってメチャメチャ走れます。 前半をQBランを含めたランと「偶に見せる裏のパス」で前進してリード。2TDあればもう十分。後半はそのQBに平松、山嵜、元古、横川などのRB陣も加え 攻撃バックスをすり潰してでもランを出し続けて時間消費して逃げ切り。関大よりも層が厚い分、終盤のデスマッチでも負けません。

関関戦の後半、関大攻撃がもっとランを出せれば、もっとショートパスを通せればと思った方は多いかと思います。それを立命がやるのです。 カギを握るのが攻撃で「ランの裏のパスを通せるか」と「ダウン更新の局面で無茶をせずに終われるか」です。 知恵とフィールド上の実践。冷静なプレーコールと個々のプレーの精度です。 「理屈優先の麗しいプレー」ではなく「精度優先の堅実なプレー」をチョイスできるか。もしそれが出来ないケースならパントを選ぶべきです。いいんです、そのポゼッションはパントで終わっても。 焦ってギャンブルに走らずともKGの攻撃は時間消費にも窮するだろうからパント蹴っといた方が絶対良いです。だってフィールドポジションが良くなるから。そこでFGですよ。もう変に色気出さずに我慢我慢です。 まー何よりも奇をてらわずにベーシックに取り組めばよい力関係なので、これは立命にとって吉じゃないかしらね。

最後まで胃の痛くなる展開はKGのゲーム。一方で立命は早々に点差をつけてしまえば案外アッサリと勝てるかもしれません。 ナイスゲームを期待しています。

以上
2022年11月16日 (水) 第6節関関戦:KGが勝ったのではない。関大が勝てなかったのだと思うよ

両チームとも大変お疲れさまでした。ナイスゲームでした。
タイトルの言葉を呟いたのは宰相君でした。一方の私はと言いますと
「アメリカンフットボールにおいて攻撃がいくら強くても失点を防ぐことはできない。だが強力な守備があれば失点を防ぐことも得点をすることも可能だ。」
そんな言葉を思い出しました。でも誰の言葉だったか思い出せません。TVで誰かが言ってたのかも。ご存じの方は教えてください。でももしかしたら単なる幻聴なのかもしれません。


こんなの死んだフリじゃんか(笑)

同点の折り返しで勝負のかかった試合後半。「KGパント→関大自陣から攻撃開始」これをビデオテープのように何度も繰り返したのですが関大は2度のパントの他は、2度のファンブルロスト、2度のギャンブル失敗、1度のインセプを喫し得点機を作れず。 そのインセプリターンで献上したTD差で敗退しました。パントを蹴れずに攻撃権を渡す事4回。1回平均40Yとして160Y。これがKG守備が「獲得」した距離と言えるでしょう。

この後半でKGは関大のラン獲得を3Yに抑えTOPはイーブンに回復させました。これだけ見ると「おおスゴイ!!」と感心しちゃう。だが守備が関大ランを完封した一方で攻撃はダウン更新に思いっきり窮しており、パントと守備におんぶにだっこ。 TOPの回復も(当然関大がTOを消費しきった後の時間も含めての事なので)決して褒められたものではありません。こりゃもう攻撃メンバーは守備とキッキングの連中に毎週三田屋を奢らにゃいかんよ。
そうねぇ。後半の絵ずらとしては2019年の関立戦のそれに近いと言えば雰囲気が伝わるでしょうかねぇ。

かようにスタッツがボロ負けでもKGは耐えて逃げ切れたのですがキーになったのは以下3点でしょうか。
1:後半唯一連続して3回ダウン更新ができたKGのポゼッションの存在。関大を自陣深くに追い込む事が出来た。
2:ナイスパント・ナイスカバーだったパントチーム。
3:がむしゃらに続けて最後に威力を発揮したプレッシャー守備の成功。
って所でしょうかね。
1:が無けりゃインセプリターンTDもなかった。2:が無ければ何度も関大にFGレンジに侵入されていた。なにより3:が効きました。
「ランが出ない→パスシチュエーション→WR溝口で突破」この構図で前進できていたのが「ランが出ない→パスプロも厳しくなった→攻撃終了」に変わっていきましたから。
そのKG守備はフロントを中心にこの日は全員がビックリするほど機能しました。どんだけ隠してどんだけ準備してんのよ。
特に効いたのは3名。SF登録の#45永井、海崎の負傷交代で入った1年生#56山本、#93「T・S・R」ことトゥロター(そんな略称はアリマセン)でしょうか。
永井は上がりの速さと当たりの良さで期待していたのですがシーズン途中から姿が見えなくなりました。 この日久々に姿を見つけたと思ったらしょっちゅうLOSの向こうでタックルきめていました。不思議。山本なんか予定通りの出場なんじゃね?と思わせる大活躍で海崎が不在なのを忘れてしまいました。TSRに至っては2ファンブルフォース 1リカバー。特にQB須田から奪ったファンブルは高いヒットポイントでフルショットで見舞ったタックルによるもの。ド迫力。加えて他の数々のプレーでも長い腕が死角からキャリアに迫ります。これは恐怖。怖いなー怖いなー。 もーなにより「これもう明らかに過去4試合の守備は死んだふりじゃんかよ(怒)」と愚痴りたくなる準備。こんなのナシだよ。予想なんか出来んて。

関大にとって痛恨なのはRB柳井が早い段階で退いた点でしょう。確かに地上戦でRB一針は奮戦しましたが消耗の激しいこのポジションで想定したローテーションを組めず、その相手がよりによって主将。これは終盤の消耗戦において精神面で大きな影響があったと思います。
それと(立命戦でもそういう時間帯がありましたが)WRのユニットの特性とパスのプレーが少しアンマッチだったかもしれません。 毎度毎度そんなに長い距離のパスが必要だったかしら。それに投げるまでのタイミングを変えたパスをもっと混ぜても良かったんじゃないかしら。最後のポゼッションとなった攻撃では自陣深くから溝口以外のターゲットにパスを散らして短時間で一気に前進してみせました。 パスしかないシチュエーションになってから当然のようにタイミングの速いパスを繰り返したのですが、これが通る事、通る事。KG守備のプレッシャーに対してこれで解をみつけたかに見えたのだけど・・・・・残念。本当に本当にあと一歩及びませんでした。 スーパーエース以外のターゲットに長短交えてもっと決められなかったのかなぁ。絶対に溝口警戒の裏をかく他のターゲットへの必殺のパス(しかもイヤーなパス)を複数用意すると予想してました。
確かにWR#13溝口はカバーされていても関係ない人です。アンタいつそこに現れたの?というタイミングで出現。気が付けばボールを持ってる。しかもDBを手を使わずにバタバタと倒して去っていく。もう念力使いですよ。 なので毎回毎回彼にパスを投げたくなりますが、それでも投げられない時はあるはずで、事実そういうシチュエーションがあったでしょ。

まーしかしこの試合でQB須田があれだけタックル浴びながら最後までフィールドに立ち続けたのは感服しました。押しも押されもせぬ大エースになりました。 でもね。できたらハードリングは控えてほしいですハイ。普通にケガするから。これは溝口もそう。 皇帝にはケガしてる暇なんて無いのよ?倒さないといけない相手はこれからも来年もいるんですから。


フェイクバック・プレーにも限界が

ここで問題です。
・若い攻撃ラインはBOXでの勝負では勝てない=BOXでのラン禁止
・QBのパスの精度が上がらない=ダウンフィールドへのパスは原則禁止(ロングのみ可)
このGivenの条件で攻撃が前進するにはどうしたらよいでしょうか?
はい。これはもう絶対フリーになるターゲットへの短いパス。名付けて「絶対安全パス」これしかないです。これをランの代わりに続けるしかない。

KGはQB鎌田を軸に戦いました。予想していた星野や林は出場せず。おそらく想像するに
「どう考えても関大守備相手にランが出ないので走力のあるQBを軸に使っても結局前進できないかも」
「それならば5回に1回でもロングパスを決められるQBの方が得点をあげられる可能性がある」
「今年大一番の経験を積んで成長機会を作らなくては鎌田は長いパスが投げられるただのQBで終わる」
この3点からの起用なんでしょうね。想像だから違ったらごめんよ。これ「ロングパスがある程度は決まらなければこの試合は負け」という、いわゆる「負けを受け入れた結果」なんだと思います。 もちろんそれでも勝ち筋を準備するために攻撃の工夫は凝らされてました。
それが
・どこかでロングパスをコールするんだから、ランブロックで勝てなくてもパスプロだけは頑張ろう。
・ランプレーやショート・ミドルのパスに代わる一発でFDを更新できるプレーを複数用意しよう。
という事だったんじゃないかしらね。

前者は本当に頑張りました。鎌田が爆肩なのでSGからさらにドロップしてもパスの距離的には不都合がない点が生かされたってのも ありますがHurriedのパスは思いの外少なかったです(ならもっと決めろよって話もありますが)。
なお攻撃で得た唯一のTDにつながったポゼッションは鈴木、前島へのロングパスで繋いだドライブでした。

そして後者が「絶対安全パス」の準備でしょう。ノープレッシャーでワイドオープンのターゲットへ投げやすい短いパス。つまりは下記です。
1:2Q終了間際の#11衣笠へのスクリーン
2:3Q最初のポゼッションでの#7前島へのショベル
3:4Q最初のポゼッションでの#34伊丹へのスクリーン
これらはいずれも下記のようにいずれも「フェイクバックへのパス」で当然のようにフリーになっています。
1:大げさなヒッチフェイクの後、レシーブポイントを変えてブロッカが集合すると同時にキャッチしてGO。
2:2011年の関立戦で畑・鷺野で見せたプレーアクション・ショベルと全く同じ。
3:プレーアクションからのスローバック・スクリーン。
結局プレーアクション・ショベルは成功しFD更新したものの、衣笠へのパスは関大のDBのリアクションの速さで微妙にダウン更新できず。 スローバックスクリーンは鎌田のオーバースローで失敗という結果でした。
結論としては「絶対安全パス」は当初の目的は達成できなかったのではないかしら。それだけ守備の負担が想定よりドンと増したと思います。 やっぱり攻撃ラインでしっかり勝ってランを出さないとダメなのよね。去年も「絶対安全パス」は結構な数がコールされて、それぞれ好ゲインを 見せていたのだけど、それは強力なランプレーがあってこそなのでしょうね。
今年は前島のワイルドキャットで何とか去年並みのラン攻撃ができぬか試したようですが 拙速には実現できぬ事だと再認識しましたわ。やっぱりフットボールはラインの競技。攻守のラインが最も大事なんだね。

そして関大の守備は強かったなぁ。ビックリするほど強かった。特にDLの中2人とILB2枚。これっぽっちも穴が開かないじゃん。立命はよくこの守備を相手にランを出しましたね。 そんな強い立命の攻撃を最終節でKG守備は抑えられるのかしら。それ以前にKG攻撃は少しは得点できるのかしら。 同じような試合展開で強い相手に2回も3回も勝てるのは本当に強いチームだけだと思うなぁ。
なんて事をずぶ濡れのレインポンチョを詰めた袋を片手に持って電車に揺られながら考えた週末の夜でした。


以上
2022年9月26日 (月) 2022年秋シーズン開幕してますね

関西学生リーグ第2節まで見ました。どのチームもコロナのせいで何かと苦労されてると思います。練習・合宿も目論見通りに行えないケースもあるでしょう。思うようなチーム作りが出来ないままシーズンが深まるのは辛いところですが運・不運も含めて十分な時間を確保できたチームが勝つ。そんなシーズンになりそうです。
その意味で突如出現したバイウイークがプラスに効くかどうかも勝敗を大きく左右するでしょうね。関大と神戸が気の毒。気持ち的には複雑だなぁ。以下チーム毎の雑感です。


関西大学
攻守とも去年より一段グレードアップ。昨エースRBの卒業も、その穴は実にアッサリと「ハリー・一針」で埋まっており、それどころか逆にあふれかえる始末。無敵騎馬軍団復活ですわ。一方でレシーバ陣がスーパーエース#13以外が目立ちませんが、むしろこれは上手く隠せている状態でしょうねぇ(にやり)。
関大は以前より(神戸戦の序盤みたいに)寝起きでプレーすることが結構あるのが心配ですが、今年に限っては「上位チームと対戦するまで取っておきプレーは見せたくない」てのが本当の理由だろうから心配していません。神戸戦で#13に決めたスプリントスローバックのTDパスなんかは難しいプレーなのに高い精度で決まっていて Tさん曰く「2節でこの仕上がりって関大史上最高の出来では」と。これが正しい評価でしょうね。私も「本当は見せたくないんだけどねっ」て須田君が投げながら叫んでるのを聞いたような気がします(おそらく空耳)。

そのQB須田が密集にフルスプリントするのが大好きなのが数少ない心配のタネでしょうか。去年もリーグ戦の消耗が蓄積された状態で迎えたプレーオフで強力な立命守備相手にデザインドのランやスクランブルを連発。終盤の勝負所でサイドラインに退いてしまいました。 試合の最後までフル回転出来ていたら結果は変わっていたかもしれません。控えQBでどこまでできるかが実は大事なポイントかもですよ。
なんにせ優勝候補筆頭でしょう。2010年以来の優勝に向けて否、カイザー王朝の始まりに向けて皆で刮目しなきゃいけません。光あり♪


立命館大学
何人QB用意したら気が済むんや。全員が何かの持ち味があって上手だし、しかも下級生ばっかりやないかーい。向こう4年間控えを含めてQBの心配が不要ってなんて贅沢。まー実際誰が試合に出ても良いのでしょうがラン・パスのバランスと試合実績・安定感から庭山がスタートなんででしょうね。 偶にちょいとパスが「?」な所があるので、大事な局面では去年の野沢にように落ち着いて投げられるかがカギですかね。でもそもそも野沢がスーパーな出来なのであのレベルを求めちゃダメよね。逆に庭山は自分のランが持ち味なので、デザインドのランも混ぜながら ターゲットをフリーにするようにすりゃ良いのよね。ワイドユニットに良いメンバーが揃ってるので基本パスそのものは大して心配はいらんですよ。守備は心配するまでもない。例年通りに強いです。

なのでね。何のことは無いんです。今年は関大とKGの両方に対して万全の準備をして実践できるか?。ポイントはそこだけです。
福岡、名古屋への遠征も無いのですが、その分この2チームに一発勝負で勝たないといけない。だが立命にとっての最大の追い風は突如吹きましたよ。ここにきて関大戦直前に十二分な時間を確保できた事。超アドバンテージですよ。コレまさに天祐。宇野、竹田とスーパーなQBではありますし強い持ち味もありますが宇野にはパス、竹田には試合経験が懸念材料としてあると言えばあるので 起用や使い分けも含めてゲームプランは丁寧に組んで欲しいですわ。それが出来れば今年は優勝できますってば。攻撃次第、攻撃次第ですよ。争わん♪


関西学院大学
チームが若い。1年生2年生の下級生にスーパーな選手がいるのでHead spaceはあるけれど「じゃあ今勝てるのか?」を考えるとKGは三番手ですよ。チーム全体にマッチさせてフルに機能させるのは時間と経験が足りないでしょう。
まぁーゴール前攻撃が弱い。この調子だと2015年のように「ニュートラルなポジションならグイグイ進むけど、TDチャンスが軒並みFGになるかも」です。そして「追う展開になると無理にTD狙いに行って結果は無得点にという悲惨な試合になる」可能性もありそうです。もうベリー危険。
京大戦ではOL2枚が実質初スタートらしくベストメンバーが依然として組めない状態。これでリーグ戦終盤にどこまで仕上がるかちょっと疑問ですねぇ。加えてバックスもRB斎藤・前田の二枚看板が抜けたのでランアタックは去年ほどではないでしょ?。おそらく実績組の池田に加えて前島のRB起用が終盤に向けて増えるのでは。 残された時間もないので若手RB陣の伸びと糸川など他ポジションのランナー起用でどこまで補えるかでしょうかねぇ。
で、さらに心配なのは守備でして。観た感じセカンダリーが依然として安定しません。総じて若い上にCB、SFとも数はいますが絶対的エースはおらず。SSはこの人で大丈夫とか相手のエースWRにぶつけるCBはこの選手でOKとか。そういう所まで来てません。なので対戦相手の好バックスにロングゲインを繰り返し許す可能性もあります。となると関大、立命相手に壮絶な殴り合いをしないといけない。これは大変。 セカンダリーの構築が最重要事項ですわ。

あとQBの起用。サイズがあって走れば速い鎌田ですが、おそらくデザインドのランは去年同様Callされないでしょう。当たりに強いタイプじゃないと勝手に評価しています。自分の代わりに沢山走ってくれた先輩方は卒業してしまったので、もしかしたら再びRBが充実するまで起用は限定的になるかもです。上位チーム相手に攻守ともに劣勢を予想される今年は、ランパスのバランスの取れた星野もしくは林の起用が十分あり得ると予想します。 二人ともランに秀でており崩れたプレーには鎌田より強いと見てます。何よりボールコントロールに向くでしょ?。なんにせ今年はここ10年間で最大のピンチでしょう。そんな年もあります。毎年毎年毎年毎年甲子園に出続けられる訳もなく、(今年も含めた)将来において必ずどこかで負けてしまうのですから。今年はどこまでチームを伸ばせられるか?を期待してみたいと思いますー。旗の風♪


神戸大学
経験者によるデプスの形成と、理にかなった戦い方で好感の持てるシーズンが近年続いています。良いですねー。
関大戦でも怪物未経験者#32や気鋭のワイドバック#19といったアスレチック能力で対抗できるバックスに勝負所でボールを持たせるなど(変に傾向が出ないようにする工夫も含めて)頷くことしきりです。 関大が隠し事をしながら勝ち切れないかしらと逡巡している間にドサクサ紛れにパントフェイクパスを決めたり、前出の飛び道具で勝負をかけて成功したりなど勝負所の見極めもGood。結果セーフティで失点してるくせに何故か関大をリードして1Qを終わるという面白展開。最高です。 最後は守備力の差でリードを広げられ終わってみればの結果でしたが、十分なチャレンジだったと思います。立命戦も苦戦が予想されますがKG戦あたりは競った展開に持ち込めるかもです。

攻撃はQB是沢時代に比べてターゲットが不足する分、パスアタックの幅に不安が残ります。キャッチアップシチュエーションになるとちょい厳しいので 「しっかり先制。丁寧に逃げ切り」を心掛けてほしいです。また事前に準備したプレーをシチュエーションに関係なく全部コールしたがる傾向があるので、これも注意しましょう。 「良い時、良い人、イケてるコール」でお願いします。適したタイミングで最適なPersonalでNiceなPlaycall。これです。CS運動の標語ばりに工場の壁に横断幕で貼って欲しいです。 あと#99のQB投入に期待しています。龍平という名前のQBだけあってパスはかなり上手ですしね(笑)。心意気♪


京都大学
QB泉はボールを無くさなくなりました。大きな成長です。ああ厳密にはインセプは喫しているのですけどね、攻撃としてリスク覚悟で投げなければならない状況が続いているのでやむを得ないかなと。毎試合ファンブルロストしていた去年とはえらい違いですよ。立派。まーあと欲を言えば謎に唐突にイージーに投げちゃう時があるのを無くして欲しいっすね。
しかしまーやっぱりQBとしては魅力がありますよね。パサーとしてはあれだけパス多投しても最後まで握力が落ちないのと、後ろに重心がかかった状態なのに(小さいモーションで)腕だけで球速の速いミドルパスをパシパシ投げ込めるところが流石ですわ。 WR陣は#85、#88と下級生が伸び盛り。サイズ、スピードとも十分です。結果としてQB泉の率いるパスアタックの本格的な開花は来年なのかもしれませんが今年も伸びるところまで伸ばしましょう。ターゲットがもう1枚、2枚いれば必ず形になりますから。
それと今後は徐々に攻撃のバリエーションもプレーの精度も上げていけると思います。関学戦で実は密かに#3へのショベルパスをコールしてたのに不発になったりってのを確認済なので(相手DLのペネトレートで泉が持って走ってしまった)、 シーズン後半に向けての攻撃の幅とグレードアップに期待ですわ。その為には泉以外のバックスによるランニングプレーをしっかり出したいところですなぁ。OLは決して悪くないですから。

あと欲を言うともう少し人数が欲しいなぁー。このままだとデプスの薄さから試合の後半から徐々にバテ始めちゃう展開に必ずなるのでね。未経験者を育ててナンボなのに人を集められないとなるとモロにダメージが。で、経験者を集めるにも 最近は関西のカシコ経験者が軒並み神戸に流れて行っちゃって京都には関東の経験者(都立西とか)が集まるという不思議な構図に。ってか都立の人はちょっとは東大に行ってあげなくて良いのかなぁ。まあ東大は人集めは成功してるから心配しなくてよいのか(笑)。 ともあれ次節10月1日の近大戦はしっかり勝ち切りたいところです。相手はバイウイークで準備期間は通常の(文字通り)「倍」。京大の正念場はここです。勝利分たん♪


甲南大学
悲願のDiv.1復帰(昇格ではなく復帰)を果たしたと思ったら選手数30名+で戦う事になった甲南。去年の4年生の皆さんありがとうございます。でもなかなかの地獄の地獄。
KG、立命相手に最終的には層の厚さやフィットネスから大量失点を喫したのですが、それでも前半のスタートメンバーの揃う守備に対して攻撃でしっかり得点をあげたのは価値ありです。 スピードでDBに対抗できるWR#11、エース格のRB#21とその裏を突いた#81へのパスと、いずれも少ないながらキープレーヤーをフルに生かしたコールが当たった結果です。ナイスなチャレンジです。
今季の甲南攻撃を観て面白いのがセットバックフォーメーションでのプレー結果です。主戦フォーメーションはSGなのに立命戦でのTDパスやTB#21のキーゲインはともにセットバックから。春の同志社戦での 独走TDもIフォーメーションからのFBのプレーでした。SG中心の攻撃が流行る中、もしかしたら唐突にセットバックでセットすると相手守備のアサイメントが狂う事があるのかもしれません。いやそれ以上に守り方も忘れてしまってるかも。 過去を振り返ってみると甲南攻撃が機能してる試合はオプション攻撃で成功しているケースが多いような気します。今年のQB#12はパサーというより快速ランナーですので、この先 大事な所ではセットバックから徹底してオプションを仕掛けてくるかもしれませんぜ。

今後は上位に伍していくのは厳しいのでDiv.1残留を目指すことになるでしょう。攻守ラインズの兼任に始まり控えQBをWR投入したりDBとWRの兼任と台所事情が苦しい中のチャレンジです。なかなか大変です。あーちくしょー、去年のメンバーでDiv1で一年過ごしたかったよねー。と言ってもせんないのですが、まぁ言いたくもなるよね。 でもね。実は甲南は従来より勝負所で十分に準備して戦うことのできるチーム。過去にはそれで京大を凹ませたり神戸をうっちゃったりしたシーズンもあったのです。今シーズンは間違いなくそれを試みるでしょう。きっと入れ替え戦回避のかかるであろう10月15日の近大戦に全てをかけてくるはず。そして近畿もそれは同じ。双方とも準備は例年通りの2Wしかないイーブンです。この試合は大注目ですよ。兜は赤♪。


近畿大学
去年とあんまり変わらない感じですが、うーん見たのが一試合だけなので評価が難しいですね。
特に残念だったのが初戦の神戸戦で完敗した事。勝利した去年とほぼ同様の攻撃を試みての結果でした。まんまと神戸にしてやられてしまいました。うーんそれってどうなの?清水をRBに投入したのは良いのですが全般的に攻撃に怖さが失われているような気がするのはなぜかしら。 守備も神戸の攻撃ラインにダダ押されされたりで準備がもう一つ不足していたのかもしれません。
次節の京大戦でどこまでチャレンジできるかが一つのポイントでしょう。バックス中心にタレントでは全く負けてません。逆に勝ってる。選手層でも上ですしフィットネスでも有利です。 時間はたっぷりありますから準備は十分にできるはず。今年はめちゃくちゃ強い京都ではないので近大にワンチャンもツーチャンもありますぜ。ここで一つ勝つとリーグ戦全体が面白くなります。おー近畿♪

同志社大学
頑張ってください。


以上
2022年1月10日 (月) アカン事はアカンと言おう。だが頑張ってることは評価しよう。

ここ一年の間でSNSをはじめ色んな人の活動を改めて拝見してきました。ごく微力ながら王国がご支援している活動もある。Youtubeでの某Xリーグ居酒屋での盛り上がった回では(王国の名前はではないですが)何件かのコメントを書かせてもらいました。昨今は皆さん真剣に考えられてて且つ熱心に情報を発信されていて本当に素晴らしいです。でも残念なのは今のXリーグの活動に対する批判的な意見が多い点です。
特に選手やチームに対してではなく、主に運営側。中心となる中央組織への批判が多い。しょうがありませんね。本当にダメなのだから。批判は多いでしょう。すでに昨年までに沢山申し上げたので、王国からはあらためて特に何も言いません。なんと言っても書いてて気分が悪いから(笑)。
そこでXリーグに運営について批判をされている人に申し上げたい。これ以上批判しても精神衛生上よくないから、ちょっと視点を変えませんか?

確かに何から何までアラが目立ちます。でもね。10年前20年前と比べてみてください。案外改善されている点がXリーグにもあるんです。良くなっている事、進歩している事があるんですよ。その評価も同時に行いませんか?改善されてる事なんかあんのか?という声もおありでしょう。ちゃんとあります。
たとえばさ・・
何かとご批判のあるXリーグTV。高額だの実況のレベルがマチマチだの中継技術が撮影技術が云々との評価ですが過去と比較して決定的な改善点がある。それはネットがあってカネさえ払えば世界中でライブで試合を観戦できる環境になってるって事です。
今まで日本に居ないと観られなかった。CSに加入しないと観られなかった。その前は地上波でしか観られなかったからネットしていない地域の人は観られなかった。いわんや海外おや。それが今や世界同時生配信ですよ。地球の裏側でも生で観戦できるのよ。これ過去と比較したら大幅な改善点じゃないの?誰も指摘しないけど(笑)。
外国人選手に門戸を開いたのだって進歩ですよ。社会人は最近国際試合をしていないから明示的に示せないけれど、おかげで日本の競技レベルは間違いなく向上している。これも大きな成果でしょ?
選手のプロ契約OKもでしょ?過去に無かったでしょ?すでに何人もいますよね。それにCFLとの提携なんて20年前にはありえなかったよ。
在米の方のコネクションを用いての海外チームとの交流だってそうだよ。他にもちっちゃい事だとSNSで撒いてるプロモーションの動画だって、依然としてド素人がスマホで撮影したようなものも混ざってるが、一方で素晴らしく編集演出されている動画も現れ始めている。ポスターや宣伝イメージにしてもそう。徐々にデザイン面で優れた訴求力の高いものが出てきてないかい?そうそうドミノピザとのタイアップとか王国的には100点をあげたいよ。

もちろん「XリーグTVは高額な割に中身ガー」「良い動画はごく一部のみー」「そもそも良いことをしててもそれを伝える努力がゼロー」「簡単なことすら改善されてないー」とか駄目ポイントは瓶詰にして佃煮にするほどあります。
でもダメ出しだけでは伝える方も聞く方もしんどいです。ポジティブな点も明示的に共有して併せて考えていくことは大事だと思いますよ。そうする事によって前向きに解決策に近づけると思うんですけどね。少なくともこの組織の出来そうな事と苦手な事は明確になるはず。それが分れば何をすべきか具体的にわかってくるんじゃないかしら。



2022年1月10日 (月) ライスボウル2022を観て

やはり外れがない社会人の決勝

昨年のJXBに続いて今年も勝敗が最後まで分からない非常に競った好ゲームでした。ライスボウルをリニューアルして良かったですね。今までよりも幅広い層にフットボールの面白さと魅力を伝えることが出来たのですから。まーしかし、試合後の各所のSNSの感想を見て結構複雑な思いをしたのも事実でしたよ。色々と思うところがあったのでつらつら書いておくよ。

・「日本のアメフトもこんなに高いレベルまで来たか!」「凄い!白熱した好ゲーム!」という類のコメントが多かった。これは去年まで行われていたJXBを見た事のない人が沢山いるという事だね。JXBはライスほど定着しなかったんだな。
・また「学生が出なくなったのを知らなかった」「社会人同士になったのは初耳」というコメントも目立った。つまりJXBは見てないがライスボウルを毎年お正月に見るという人は沢山いるという事ですね。
・よって、レベルの高い試合を開催しても、それだけでは周知は広がらないし観てくれる人は増えない。逆に「その日にその場所でビッグゲームが開催される事」が浸透されていれば詳細は周知されなくても人は試合を見るのだと言えるね。
・そしてこれらの事から「ボウルゲームとして名前と開催時期が定着」している状況を作るのは非常に困難であると言え、同時に「それが実現できている現状は大変貴重で、且つ普及においては代えがたい強みを依然保持している」ことが言える思います。いやー認識をあらたにしましたよ。

社会人はJXBは定着させられなかったけど普及において強みを持つライスボウルを手に入れた。いやそもそもJXBを普及させる意思があったのかどうか開催曜日と時間帯を見返すに甚だ疑問だし、加えて(協力した立場だとはいえ)学生側も長い時間をかけてワークロードを払い正月に定着させたこのボウルゲームを丸々渡すのは多少カチンとは来る。
だが日本のフットボールの発展の為だからしょうがない。今後は社会人のボウルゲームとして末永く発展する事を願ってます。
懸念はスポンサーや取り巻き連中。読売新聞は箱根駅伝の往路スタート復路ゴールに東京ドームを使いたいらしい。あっさり4日以降に追いやられたりしないよう死ぬ気で努力してください。今後のライスボウルの成否は全て自分達にのみにかかっているのですから。You are on your own from now on!.



悲しいかな試合についての露出の弱さは相変わらず

そんな新装開店なったライスボウルですが総じて高評価。でも大変残念に思ったのが一部の反応。中でも某スポーツライター様の記事ですよ。 「筆者は「ライスボウル見直し派」だったのだが」とお書きになられている方。はぁ?H郷さん、あなた過去にそんな事、明示的におっしゃいましたかね?。2017年の記事にも、それ以前の記事にも見当たらないんですがね。ちなみにあなたが書いてる内容は「ルールを変えての「存続」」だよ。それにあの時はロクに学生側にも社会人側にも踏み込んだ取材をせず、監督のコメントだけをあげつらって、どっちつかずの内容をウダウダ書いてただけじゃんかよ。 ライター様なんだから独自取材してくださいな。その上でオピニオンを開示するなら開示しなさいな。そして今回もただの感想文じゃんかよ。どうなのこれ?(笑)。
ライスのありかたの記事なんて、これに加えて2018年にM尾さんが(これまたケガが心配でとか妙な結論で終わらせたものを)書いてる程度。
確かに今やライターが少々深堀りしても飯のタネにもならぬ種目なんだろうけど、プロとはいえテキトーに書いた文章は、もう誰も読まないよ?。
この一連のマイナー加減を感じさせる出来事が悲しいかな今の日本のアメリカンフットボールの現状を雄弁に語っていると再認識した正月でございました、ハイ。



名前と場所と日時の定着は実はかなり大事

そうだ。そう言えば去年の正月に「日本選手権を簡単にやめるのか」「ライスボウルの看板で客は寄ってくるんじゃない、日本選手権の看板に寄って来るんだ」とか強弁してた人がいましたが実際は全然違いましたね(笑)。まったくトンチンカンで的外れな指摘でしたね(笑)。
フットボールの好きな人は看板なぞ関係なく観ますし、そうじゃない人は前出の通り状況証拠的に「1月3日に行われるアメリカンフットボールの大きな試合」として周知されてるから「これまで通りに」TVで観てると言えるんですよ。これ84年以来の継続で「ライスボウルという名前と開催時期」が定着したからこその現象ですよ。
今年は学生が登場しない事を知らなかった人や、去年まで別の名前のボウルゲームで開催されてたカードだと知らなかった人が寄ってきて楽しく観てるのがその裏付けです。これ、日本選手権っていう試合の肩書を確認した上での行動じゃないです。確認してたら楽しく観てないで「学生が参加しない日本選手権はやはりおかしい」とか「社会人同士の試合で決めるのは違う」というコメントが出てくるはず。でも寡聞にしてその手のコメントを存じ上げませんねー。何より皆さん日本選手権とは呼ばずライスボウルって呼んでますよ(笑)。

皆さん軽々に歴史のあるボウルゲームについて「開催場所にこだわんな」「名前変えてもいいじゃん」「日程どうでもいいだろ」と言われるが、維持する事や変えない事って案外大事だと思うよ。新しくコトを始めるのはこの限りではないが諸々の事は不易流行。変えない方が良い場合、お得な場合もあるってことなのよ。



革命の名をかたる反革命

SNSに流れる現地・TVを介して観戦した人のコメントを皆さん御覧になりましたか?この試合がもし大差がついたり、外国人ばかりが活躍してたり、ミスや反則が続出するようなお粗末な内容だったらそうではなかっただろうが・・・概ね皆さん試合内容には非常に満足されてますぜ。去年まで見ていた日本一を決めるとされていた試合に引けを取らない、いやむしろそれを超えるようなハイレベルのな試合=それこそ日本選手権にふさわしい試合だと認識した人が多いのではないかしら。

実はもう何年も前にこのレベルに到達していたのに。このカードもJXBとして実現していたのに。毎年好勝負が繰り広げられていたのに。ようやく今年になって従来より広く認知されるようになった。JXBがとっくに日本選手権にふさわしいカードになっていたのに・・・・もし今回のライスボウルの見直しされなかったら、この周知のチャンスはさらに先延ばしになってたはず。
去年までライスの見直しについて日本選手権が大事だとギャーギャー文句言ってた人たちは、この事実をどう見ているのかしら。日本選手権が大事と言いながら「簡単にやめるのか」と言う理由で、それにふさわしくない対戦方式を維持させようとする矛盾を抱えていた事にお気づきだろうか。きっと彼らは社会人フットボールの発展にブレーキをかけるのが目的だったのですね。はっきり申し上げる。猛省を促したい。それが出来ないならば去って欲しい。



結局は社会人にとってプラスになる

リニューアルされたライスボウルで露出が強化されて良かった。社会人同士の決勝戦がいかにレベルの高い面白い試合が行われていたか伝わるようになって良かった。このお陰で少しづつなのだろうけどXの選手や関係者は「自分達が何をしようとしているのか?」を他人に説明しやすくなっていくと思います。
「ライスボウル御覧になりました?僕らあそこを目指してるんですよ。」と言えば何をしている人か分る。
「今年もあの彼らと対戦するんですよ。」と言えばハクがつく。
「NFLに行きそうな奴もおるんですわ。」と言えば遊びじゃないのも伝わる。
「その為に仕事も練習も頑張ってるんです。」と言えば尊敬される。
「アマチュアではありますが、仕事も試合も両方ガッツリやって見せることが僕らの矜持です。」と言えば一目置かれる。
選手もコーチもチーム関係者も、職場をはじめ周囲での評価を「得体のしれない事をやっている奴」から脱却させられる。むしろ尊敬の対象になる。周囲の理解も協力も進むだろう。ゆえにXにかかわる人たち皆が自分の活動に傾注しやすくなる。Xが元気になる原動力になる。
露出を増やす事、活動を周知させる事は何よりも大事。これが一歩進んで良かったじゃん。これが現時点でのライスのリニューアルの最大の効果だよ。



2021年12月26日 (日) 甲子園ボウル2021

結果的に大差がついてしまいました。近年では攻守蹴にバランスのよいチームを作り続けている早稲田を相手に快勝している事から今年の法政強しと判断したのですが、かくも読みが外れるとは。
試合前に思ったKGの懸念点のうち「若いQBで攻撃のミス」が序盤から合計3ターンオーバと想定以上に発生したものの「慣れないうちの失点」はなぜか発生せず。むしろ試合開始劈頭に得点できた事でKG優位の時間帯を長く作れたのが大きかったですね。後述しますが実際は後半同点になる可能性もあったものの、結局「点の取り合いの準備」ではKGは圧倒しており大差につながったのだと思います。
それと、やっぱり東西の守備のレベルの違いがいまだに大きいって事なんですかねー。なんだ結局、法政は「やりたい事をやりたいだけやってた」頃とあんまり変わってないんじゃん・・てのも分って結構残念でしたわ。



それでも見ごたえはありましたよ

結果の点数だけみてギャーギャー言う人も世の中には居ますが、それでも前半はなかなか見ごたえがありました。面白いところは面白いと言おう。
・KGのランを警戒して法政守備が中央を厚くする。
・KGは前田が負傷でWCで多用できない上にBOXでのラン勝負は法政フロントのスピードでつぶれる。
・一方でKG攻撃はオープンはランもパスも出せちゃう。
・なのでヒッチプレーやバンチセットを使ってオープンで小細工開始。
・それに対して法政はLB、DLをKGのWR、IRに当てて小細工を防止。DL#3やLB#5が良く機能しました。
・KG攻撃は要所で法政守備フロント陣の飛び込みに苦しみながらミドルパスで前進を継続。
・一方の法政攻撃はRB星野のランを出し惜しみしながら2QからはRPO多用でリズムよく前進を開始。これギャンブル失敗で終わったポゼッションです。
・これが無得点で助かったKGは以降の法政の攻撃に対して真面目にブリッツ入れ始めて対抗。ロングシチュエーションを作りパントに追い込みます。
・調子の出始めたKG攻撃ですがファンブルロストで自滅。
・この機に乗じてQBをパサーにスイッチする法政。だが際どく攻撃を継続できず。
・そして残り時間の少ない中で河原林のびっくりするようなロングゲインとFG成功で前半終了。13-0。
ね?なかなか見ごたえある応酬でしょ?

後半は3Qは法政が先制TD、KGがインセプを喫し、法政がFG失敗、KGがTDと盛り上がりを見せますが、以降、なぜか法政は攻守に失速。方やKGはなぜか加速します。KG攻撃は前半に続きオープンに対してバックサイドのメンバーも動員するプレーを続け、中央に対しては前半温存したショベルやスクリーンで攻め始めます。法政守備は要所でフロント陣がLOSを突破してプレーを崩しますが、KGのプレーコーラーは何かに取りつかれたようにこれらを続け、思い出したようにミドルパスもヒット。
法政がリターンのミス、パントのミス、ギャンブル失敗で最悪なフィールドポジションをドンドン与え続けた終盤にはフィットネスの差も顕著に表れ失点が加速。ほんのさっきまで6点差だったのに終わったら40点差になりました。

ネット上のコメントの多くが3QのFG失敗が分岐点との指摘をしています。確かに象徴的なプレーではあるし、以降の法政の不思議なパフォーマンスの低下も含めてターニングポイントではあるでしょう。
でも実力差以上に不必要に点差が広がってしまったこの試合のポイントは、実は前半にあったように思います。とにかく2度のギャンブル失敗は全く余計でした。それぞれパントとFG蹴って決めておけば、ここまで酷い展開にはなりません。後半外したFGがもし決まってりゃその時点で13対13の同点ですよ。以降の両チームのプレーコールやプレーの質は大きく変わっていたはずです。



気になったシーン

個人的には2Qのギャンブル失敗で終わった法政のポゼッションに注目しました。法政にとって3つの痛恨がありました。RPOで好調に前進している中で
1:形になってたのに、なぜか右サイドのスクリーンプレーを失敗した事。
2:そのプレーでRB#32が負傷した事。
3:FGを捨ててまで敢行したギャンブルを失敗した事。
1は右サイドで壁3枚が完全に形になってましたがQBはそれに目もくれず左のRBにパス。これ右にちゃんと投げてスクリーンパスを決めてたらロングゲインできたはず。
2の負傷はやむを得ないにしてもコーラーとしては歯噛みするような光景だったのではないかしら。3のギャンブル。大事なところは大事に行きましょうよ。モーションバックがセットバックのQBに入るのは意表はつくけど、スニークって・・・もう普通のショットガンフォーメーションから普通にプレーしなさいよ。そもそもこの試合でプレーバリエーション沢山見せてるじゃん。プレーは沢山持ってるじゃん。この日もここまでに3rdコンバージョンで2Y「だけ」を「確実に」突破するプレーを選んで成功してたでしょ。手堅くプレーを選んでてナイスコールだったのに、なんで「FGを捨ててまで敢行する重要なギャンブル」でこのプレーを選ぶのかしら?
丁寧で精緻なプレーとイージーで雑なプレーが混在してて頭に?が沢山現れました。今にして思えば法政は試合を通じてそうだったなぁと感じますね。



法政はなんでチグハグなのかしら

法政は個々の選手は最後までパフォーマンスを発揮しましたが、チームとしては予想以上に得点を取れませんでした。
いや攻撃のプレーバリエーションは非常に多く本当に多彩でした。同じプレーなんて一つもなかったんじゃないかしら。豊富な準備はうかがえました。精度も十分です。加えて攻守ともに個人が散発的にスーパープレーを見せるのですが・・・・なんで点に結びつかないんですかね。
毎回5ヤードは取れるRB星野をもっと使ったらよかったのにと思うのですが、攻撃の軸に据えたようには見えませんでしたわ。
パスについては前半から好調で試合を通じて通せたら良かったのですが途中から通らなくなりました。
WR#11、#81はサイズもスピードもあってCBと対峙しただけでもうミスマッチ。CBを抜けばSFのカバーが届く前に確実にパスをキャッチできます。これ強力な武器ですよ。立命にならったのでしょうか、ミドルのパスはよく通ったのですが、後半途中からなぜかWRがDBを抜けなくなり、QBも投げきれなくなりました。何ででしょうかね。フィットネスなんですかね。追いかける法政はローテーションにも限界がある一方で、点差が開くたびにフレッシュな控えが登場できるKGの違いなのかしら。
そして最も苦しかったのは法政DB。LBの裏に最初から最後までパスを通され、オープンのランではIRやTEに嫌になるほど邪魔され続けました。CBはWRに引っ張りあげられ、SFは完全にサイズ負けのTEに押され、OLBはIRに弾かれる。ILBは寝そべるGに足を取られ、バックサイドのSFがキャリアに追いつく頃にはダウン更新されてる。 ああ、やっぱり今年も守備が課題でしたね。しかも事前に思っていた以上に良くなかったですね。キッキングもしかりですわ。やっぱり一試合見ただけじゃ実力わからんねー。

9年のブランクは大きかったでしょう。当時とは全く別スタッフによるチームだから実質初出場でしょうね。そりゃ大口も叩きたくなるでしょう。ギャンブルもしたくなるでしょう。でもね。攻撃的に行くイコールギャンブル大会じゃないですぜ。言うならそれは投機的です。攻撃的に行くなら堅く点を取りに行きましょうや。42点取るプランってギャンブル成功が前提のプランなの?だったらギャンブルは正解です。ただしそれプランじゃなくて妄想だから。局面のとらえ方やコールの質でばらつきが発生するのは客観的に全体を確認しきれていないからじゃないかしらね。仕事でも何でもそうでしょ?これは大人がアドバイスしてあげないといけない点だと思いますわ。
RB星野の試合後の談話ですが要するに「KGの守備は最後まで良く分からんかったわー」という事でしょ。そこよそこ。選手の能力を競う場ではなくチームとして勝負する場ですから。試合で負けてる以上チームとして力の差があったというのが本来の捉え方のはずですよ。来年に向けて、将来に向けて、まずそこからですわ。



来年のKGは正念場

途中から、もうこんなに点を取らなくてもいいじゃんとも思いましたが、まあ勝手に想像するに「法政は42点取るそうだから、取られても負けないように47点にしておいたよ」というHCの無言のアピールなんでしょう。また「意地でもパスでTDをー」「意地でもショベルでTDをー」というプレーコーラーの執着は最後までよく見て取れました。怖い執着。勝ててよかったです。でもね。あんまり面白くないんです。プレーコールがデジタルだから。
壮大なストーリーに則った、全てのプレーが以降のプレーの伏線になっているかの謎解きミステリーのようなコールが好きだった王国としてはね(笑)。
ダウンアンドディスタンス、カバレッジ、得点差などに応じて区分けされたBOXに入ってる沢山のカードから、都度都度目ぇつぶって取り出してるかのようなコールスタイルは仮に毎プレーバカ当たりで、毎プレー笑うほどゲインしていても、(いや見てて凄く楽しいけど)感動は少ないんです。もちろん否定はしません。勝つんだから。でもちょっと寂しいです。人となりを想像しにくいから?もしくはロマンを感じにくいからですかね(笑)。
6年連続出場5回優勝4連覇。でもさすがにここで一旦区切りがつくでしょう。来シーズンは守備は総とっかえ。攻撃バックスは残るもののラインズには不安が残ります。パス投げ散らかして得点するけど取ったら取っただけ取られるチームになりそう。QBの負担も増しそうですがまたコレが又層が厚くない。今年全試合を通じて大事に育てられた2年生QBは来年から大変ですよ。(昔なら「お前が走って決めてこい!」の所を、「フェイクバックに決めたらええからな。大概フリーになってるから」「ヤバかったら投げ捨てな」「走ってもいいけどスライディングな」なんて感じでメチャ大事に育成されてるように見えます。これからは貴方がエースです。頑張ってください。)
今年以上に厳しいチームづくりになると思います。リーグは盛り上がって良いですがチームは正念場ですねー。


2021年12月14日 (火) 卑屈になってもイカんし傲慢になってもダメってなかなか難しい

WJBについて

前回書いたように「QB野沢のパスは(順位決定戦並みに)通用する。何の懸念もない」と思ってたのでランニングQB宇野の先発にはちょいと驚きでしたわ。しかもその後のポゼッションも宇野で続けたのにさらに驚きました。絶対出る堅いプレーや、KG守備の急所を突くようなプレーが出るかと思ったのですが結局3ポゼッションでダウン更新1回。1インターセプト。
結果的にこの時間帯に余計に失点を重ねてしまった分が最後まで点差として残ってしまったかに見えました。

まずこの大一番にオープナーを任せたり、要所の勝負所で宇野自身のパフォーマンスに強くDependするようなコールをするのは疑問でしたわ。まだ彼は2年生ですぜ。不動のエース野沢が居て前回の試合でパスで十分な結果を出してるのに、ですよ。
・オープナーで失敗。加えてインセプも献上し即失点。
・ギャンブルでキーパーに出るも完全に読まれてて失敗。
・4Q劈頭にはロングパスがショートしてインセプ。キャッチアップのモメンタムを渡す。
これが宇野の結果ですわ。そりゃ地面を叩いて悔しがるでしょうよ。ヘルメットも叩きつけたくなるでしょう。見ようによっては完全にこの試合の戦犯です。確かに関大戦のような途中起用は是非やるべきでした。でも前回の対戦でパサーとして活躍した4年生の野沢を差し置いて、これほどまでに試合の各重要なポイントで重い役割を彼に担わせにゃいけなかったかしら。それとも関学は関大よりも弱いと判断したのかしら。宇野で十分だと思ったのかしら。

サプライズアタックに期待しなきゃいけない程、ダメな攻撃なんでしたっけ?
そのギャンブルプレーのコールは彼の持ち味を生かしたプレーで且つ確度の高いものでしたっけ?
何故そこまで投機的になるのかしら。大一番で「決まればラッキー」なんて思考はありえませんよ。唯一可能性があるとしたら彼我の戦力差を過剰に大きく見積もりすぎたって事じゃないですかね。ただし(ミスに付け込めなかった相手のおかげで勝てたとは言え)関大戦では試合中に攻守ともに冷静にアジャストしたのに・・・関学相手に正確に力量を読み切れないなんて事があるのかしら。
普通に相手の一番嫌がることを最初からずっとやれば良かったのに。それは最初から最後まで野沢がパスを投げ散らかす事でしょ?。それ前回の対戦で十分に確認できたでしょ。この試合でも途中からそれをやったじゃん。そしてうまく行ったでしょ。やっぱり正解だったじゃん。 なのに何でまた途中の大事なところで宇野に難しい役割を担わせるのかしら?。

ギャンブルで宇野が出てきたと同時にKG側のスタンドの多くの人が「これは止まる」と思ったのではないかしら。今年のライスボウルでRB李をDB北川がアッサリ止めたように。2年前の甲子園で早稲田のTBをアッサリ止めたように。 少なくとも私の周りの人たちは「QBやな」「キーパーやろな」「QBカウンターやな」と言ってた。私も言った。QBだけ見ときゃいいと。RBとQBに普通に猛チェックが入るだろう。それでパス通されたらしょうがない。でも通ってもショートパス以外はタイミング的にあり得ない。KGの選手は迷いなくプレー出来てましたよ。ここはもうパント蹴るか、やるなら野沢でショートパスで良かったんですよ。

試合を通じて野沢のパスはとても良かった。パサーとしては近年稀にみる優秀さです。それに準備もコールも良かった。レシーバもよく走りよく捕りました。KGは「今回は立命相手になんとかしてランを出そう」として成功したそうですが、一方の立命も過去にないほどKG相手にパスを決めてます。負けてません。ただし折角KG相手にパスを決めて決めて決めまくってTDも取りまくったのに試合は負けです。コール以上にゲームプランってのは本当に大事だってのを改めて認識しました。

ちなみに接戦の元凶は2QのKGの攻撃でしょう。酷い表現で申し訳ないですがプレーコーラーが遊びすぎじゃないかしら。あと1回ダウン更新すればFG圏内に入るのに無造作にエンドゾーンにパスを投げるのは理解できないです。そんな余裕は本当にあったのかしら。エンドゾーンに向かって詰めて詰めてダメなら蹴って3点獲得。本来これでしょうよ。勝ったから良いものの負けてたら前半の好機をイージーに終わらせたコーラーの責任は重大です。いつでも点を取ることが出来ると思ってたのだとしたらトンデモナイ傲慢な話です。あと守備については何も申しません。今年はこれが限界なんでしょう。


甲子園ボウルについて

かように戦力差を過大に見てしまったであろう立命が投機に走り失敗し、過小に見ていた可能性のあるKGが結果的に代表になってしまいました。甲子園で酷い目に合わなきゃ良いですが・・・今年の甲子園ボウルは結構な接戦になると予想しています。

関西の代表が苦戦したり敗北しているケースは攻撃でミス連発してるか、そもそも攻撃力が弱い年。特に攻撃主導のチーム作りをしていると言える法政と対戦した場合はそれが顕著です。 で、今年のKGはご承知の通り2種の攻撃ユニットを併用するかの体制。それもこれも攻撃が発展途上であるというのがその理由だと見ています。
大舞台の経験の乏しい2年生QBが先発していきなり過去最高のパフォーマンスを発揮できるとは思えません。仮に前半からミスで失点し終始追いかける展開にでもなると勝利は厳しいでしょう。
法政の試合は早稲田戦をTVで見た程度ですが、例によって攻撃がかなり強いですわ。決して盤石ではないKG守備から最低4TDは奪う実力があるでしょう。例によって長身俊足のレシーバ陣に投げて走れるQBがいます。中でもフェイクを入れてすぐに投げるという「タイミングの早いプレーアクション」でミドルをドンドン投げ込んでくる関東特有の攻撃には、かなりやられそうです。まったく慣れてないですから。加えて「走れなけりゃ法政のQBとは言えぬ」という言葉があるかどうか知りませんが(多分ない)負傷も臆せずQBがドンドン走ってきます。ガツガツ当たってきます。 さすが元祖オプション番長です。そのせいで以前は甲子園にたどり着くころにはQBが消耗してたりしたのですが今年は元気そう。これ要注意。加えてエースRBはパスも投げられるとか。どんだけ攻撃充実してんのよ。 何より対するKG守備が去年に続いて出来は良いとは言えないのが一番辛い。直近のチームと比べてフロントは迫力が不足、後ろも決して堅くはありません。丁度QB三原がいた頃の守備の雰囲気ですよ。いやいやそんな事はないよ!と言うあなた。2011-2014年、2016-2019年辺りの出来と是非比べてみてください。

なので注意すべきポイントは以下3点。相手の攻撃に「慣れない時間帯に過剰に失点を重ねないように」これ普通に致命傷になるので、まずは最初にクリアすべきポイントでしょう。 そしてKGは前出の通りロースコアを狙える程の強い守備は持っていない一方で法政の攻撃は強いです。普通にポコポコ失点しますよ。となると(当然のごとく)失点したら加点しないと負けちゃうので「点の取り合いで最後まで勝負できるか」が次に大事な点です。つまりは攻撃の準備が当たってるか。とコールの的確さ+プレーの精度です。 そして最後に肝心のその「攻撃でミスをしないこと」です。

なんだか当たり前の事ばっかり言ってますが、これが実現してようやく勝負になると思ってた方が良いですぜ。
去年の日大、一昨年までの早稲田いずれも強いチームでした。実際、実力的には紙一重であって、かつて存在した程の力量差は現在の東西の代表にはありません。それもこれも関東が並列リーグ制で毎年シャッフルなんて珍奇な仕組みを廃した成果ですよ。8チーム総当たりにして競争が励起されたから底上げが進んだんでしょうね。 ナイスゲームを期待しています。

2021年11月21日 (日) そんなに悲観的にならんでも良いンじゃない?

ここ数年はBigGameのたびにKGに負けているチームへのPositive Commentsが自然と増えているのですがマクロ的に見てコレは悪いことじゃないよね。

今年のKGと立命の順位決定戦。ここ4〜5年の中で立命の充実度が最も高い試合でした。ぶっちゃけ去年以上に出来が良かったと思ってます。インセプがあと1つ少なかったら立命が僅差で勝ってたでしょ?。 高く評価するポイントは下記です。
1:前半立命館レシーブ であった点。
2:TD後の2ポイントに挑み成功した点。
3:試合終盤2ポゼッション差となってから短時間で1TDを奪い追撃圏内にとどまった点。
これらの中に勝利の為の準備や工夫の掘り下げや精神面での充実が見て取れるのです。
・勝つために絶対先制したい。なので立命としてはレアな前半レシーブをチョイス。
・勝つために得点機でベストを尽くしたい。初手から2点狙いで選手は意思統一されていた現れ。
・点差をつけられても自信をもって追撃戦に臨み結果を出せた。
つまり準備も正解、フィールドでの実践も合格点ってことなのです。ちゃんとチャレンジしとるんです。特に3はパス多投の方針選択と実践が高いレベルで成功している点で非常に重要です。オンサイド成功してたら結果は分らんかったでしょ? 次に対戦してもこの試合と同じようにパスは最後まで通り続けるでしょう。悲観的になる必要なんかまったく全然アリマセン。むしろ好材料だらけ。
2点のチョイスで慌ててTO取ったり、終盤意味不明なタイミングでTO取ったりでサイドラインの方が肝が据わってないのが気になりますが肝心のフィールドプレーヤーは概ね腹を括れているのが救いです。再戦に至った際にはサイドラインの胆力が試されます。この10年で立命館が甲子園に行ったのは1回だけだが、KG戦に至る二試合を過ごす中で必要なレベルに到達すれば今度こそ勝てるでしょう。

むしろ深刻なのはKG
試合前からQB鎌田の攻撃だけでは押し切れないのは想定済みで、だからこそのWildCatとの併用になっている訳です。これで勝利したからと言って手放しで喜んでいてはダメです。だって今年準備してきた主戦攻撃が成長しきれなかったという事なのですから。 スペシャルプレーを連発して3点差でようやく勝った試合を指して「快勝」だの「圧倒」だの言えますか?。
言い方を変えればKGは「もう他に手がない」んです。この3週間では鎌田のオフェンスは劇的には向上しません。OL、DLだって(けが人は回復するかもですが)忽ちパワーアップしやしません。だから「また(突拍子もない事でも)考えないと」というHCの発言になるんです。 再建途上の攻撃を抱えて、それでも強引に勝ちに行ったKG。次回どこと当たるとしても攻撃にネタは残ってないのです。
(攻撃バックスが多彩なので見慣れないパーソナルは出してくるでしょう。投げられるRB安西や捕って走れるQB山中を混ぜたWCは多少面倒くさいかもしれませんがチェンジオブペースにしかなりません。)その意味で12月18日(訂正:12月5日のWJBを指したかった)の試合は接戦になるかKGのボロ負けになるかのいずれかでしょう。

プレーについて
立命攻撃は5枚目のレシーバ(=RB)をディレイでダウンフィールドへ深く送り込むことで結果を見せています。理屈上は普通に空きますし、空く・空かないも見極めやすい。5枚でパスプロが持つかどうかが課題でしたがギリギリOKの線であることが確認されました。なおQB野沢はOLに注文をつけるタイプなのだそうですが、勝つために攻撃のリーダーがメンバーに対して「もっとやってくれよ」と言うのは当たり前です。その分、自分もやらにゃイカン訳で、失敗してもパクられても最後まで淡々とパスを出し続けたのはQBとしてあるべき姿だったと思いますよ。とても良いです。 3インセプだけが残念でした。#85へのパスがショートしてしまったのだけは回避可能だったかと。
一方のKGは未完のQB鎌田に判断させるとプレーが壊れるとの考えでしょうか、そういうものを入れてきませんでした。逆にプレーアクションでフェイクバックに投げるパスが目につきました。ショベルにしてもロールのランパスにしても確実にフリーにさせた的に投じるようにしてるのです。強肩・俊足・サイズなど魅力の多いQBですがまだ道半ばでしょう。3年間スタートを担ったQBの後釜は辛いでしょうが 「背が凄く伸びた奥野」を目指して頑張って欲しいです。

まぁー何にせよ現地で青空の下でフットボールを観戦できるってのは幸福なことです。

※なお対戦相手は未決定ですが・・・今年の関大は本当に強いですよ。関大と当たらずにリーグの代表になったらアカンと思うくらい強い。攻撃はQB含めて好バックスが次々とランで前進し、回数は少ないもののミドルパスが効果的に決まる。これQB原口・池井の2009-2010年の関大と同じ構図ですよ。QB須田は1年生。しばらくカイザー時代が続くかもしれませんぜ。


2021年10月2日 (土) 新企画開始しました

過去に王国で撮影した試合の動画を10月3日より順次YouTubeにUPしていきます。名付けて王国情報保管庫。王国は試合を現地で観戦することを通じて多くの学びを得ました。かっこよく言いますと恩返し。意地の悪い 言い方をすると終活(笑)。積極的に知らしめる事はしません。ちなみに機材と媒体劣化の都合で綺麗に動画Fileにできなかった試合もあります。媒体の再生速度が安定せず所々不規則に倍速で取り込んだ為です。やむを得ず速度を落としてFile化してますので 何か所か動きがスローになっているプレーもあります。ご了承ください。気が向いたらコメントしますが基本はリアクションしません。


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気が向いたらコメントしますが基本はリアクションしません。ご了承ください。
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主に情報保管庫の更新情報を発信します。情報収集にも使用します。滅多に呟きません。ハッシュタグも積極的につけません。
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また新企画開始に際して王国のメールアドレスも変更しておきました。
王立情報局 boyoyonkingdom1998@gmail.com

2021年1月20日 (水) (ため息) でも英断に感謝!!

年が明けてから47Newsの宍戸さんの記事にライスボウルの見直しがようやく行われる旨が記載されました。どんんんんんんだけ待たせんのよーという思いと、それでも見直しする気になったのだからヨシとするかトホホという思いが交錯する仕事始めの夕方でした。年初早々なのにもう休みたい。さて全てが予想の範囲内だから記載内容にはもう詳細には触れませんが

「大会の意義や位置付けを再考動きはある」そうで「1月に予定されている日本学生協会と日本協会の理事会で議論することになる」とのこと。

当然ながら学生側・社会人側ともに通年のスケジュールや対戦方式まで含めて見直しがされるでしょう。今月末に行われるであろう発表に期待したいです。

でもねー大事なのは開催方式や対戦ルートではなく、その試合の「意義と位置づけ」は何に則って決められるのかちゃんと定まってんのか?という所ですから。我々は気をつけて発表を確認する必要があります。
個人的な理想を述べるなら(極めて僭越ですけれどね)日本のアメリカンフットボールの発展に向けての長期戦略と、(出来れば)中央組織の組織改革もセットでコミットメントして欲しいんです。

そもそも長期戦略が無いから発展の進捗を評価できない。それがライスボウルの見直しを遅らせた原因です。そして戦略を描けないのは人材が不足な上に組織体制も不十分だからです。組織体制が弱けりゃ施策の評価や見直しなんか出来るわけがない。毎年日々の試合の開催・運営だけで精一杯です。つまり組織改革抜きに長期戦略なんて描けっこ無いし、結論としてのフットボールの発展も遅々として進まないってことになるのですよ。
事を起こすには、そして活動を加速させるには人もカネも必要です。他所の競技団体のSiteを覗いてみてください。彼らはここ10年で大変な苦労しながら組織を変えている。そして戦略を元に着々と活動しています。これが多くのスポンサーを集め又協力者を引き寄せることになり、より力強く継続的に発展しているのです。

今年から学生も社会人も互いに寄りかかる事はできません。でも双方とも日程の自由度やレギュレーションの自由度は広がりました。これは絶好のチャンスです。中央組織はこれまでの障壁を乗り越え日本のフットボール全体をリードする組織に生まれ変わり、特にTopリーグである社会人リーグの魅力を前面に出す長期戦略を立てましょう。「いや無理だろ」という声もあるでしょうけど王国がそれを期待する根拠はあります。それは去年発表されたCFLやTSLとの提携です。危機感がゼロな団体がリスク覚悟でこんな事に手を出す訳がありません。それに協会のお歴々はそもそも企業のマネジメント層の方も大勢おられる。お気づきにならない訳がない。

そりゃコロナ禍でも複数の試合開催に漕ぎ着けた協会の能力は素晴らしいです。だが試合運営、安全指導、情報宣伝「だけ」が中央組織の役割では断じてない。今こそ中央組織がビジネスを行う事業者としてのプロの団体になって日本のフットボールの発展の為にリスタートしましょう。期待しています!!


背水の陣で臨むのよね?

「いやいや発展を常に意識しているよ馬鹿にするな」とおっしゃる方もいるでしょう。でもね。意識してるだけで他人に聞こえなかったら何の意味もないです。広く見せて広く共有して約束しなければ画餅です。 おかしいと思いませんか?例えばね。発展イコール収益の向上、集客の向上とするのであれば、もっと強豪同士の試合を増やせばよいだけでしょ。強豪2チームの3回勝負でもいいじゃん。それに発展イコール競技レベルの向上だと言うなら外人の枠を2倍、3倍にしなよ。何でしてないんだっけ?それをしないのは自分たちの中で「何かしらの目指す世界」があるからでしょ?「理想とする発展のルート」や「目標」や「線引き」が自分たちの団体の中に存在するからなんでしょ?誰も何処にも明文化していないし、あっても人に見せるつもりもなく、内容もフワッとしたものなんだろうけど・・・何かがあるからですよね。でもね、いつまでもそんな適当なノリでは限界あります。そもそも「なりゆき管理」は管理ではありません。少なくともスポンサーから金もらって活動する組織・団体のやる事ではありませんよ。


すっかり水を開けられた日本ラグビーフットボール協会のSiteを見てみてくださいな。理念、行動指針、ミッション、当然のように書いてある。そりゃ多けりゃ良いってもんじゃ無いですが2016-2020の戦略計画なんか31ページ、H29年度の事業報告は64ページも割いて書いてある。様々な活動が戦略計画からBreakdownされる形で定まっており、その進捗を測定する指標まで設定されている。つまり試合も大会もイベントも全てがビジョンやロードマップと紐づいて位置付けられて運営されている。だから適切に評価し、見直しが必要な時に見直せるのですよ。フットボールもこういう風に出来ませんかね?。

ついでだから日本バスケットボール協会のSiteも見てみましょう。JBS2016なる立派な理念とスローガンを掲げている。記載はしないがこの組織の生い立ちと現状考えたら納得の内容ですよ。そんでこれに則るかたちで毎年事業計画が立てられて実施・報告がされている。試合の開催・運営なんかは当然で組織体制の見直しや教育・指導・普及育成・情宣・海外派遣などなどてんこ盛りよ。加えて今年に至ってはコロナ禍での各チームへの支援実施までタイムリーに対応してる。もう実に幅広い活動を行っているのが「誰でも参照できる状態」になっている。さらにこの理念・スローガンも定期的に見直しされてるのよ。これこそが「組織ガバナンスが効いている」という状態ですよ。

中央組織がこれだけの事をやってるから、それを信頼して大きなスポンサーが集まるんじゃないですか?。そして支援者や協業者が向こうから寄ってくるんじゃないですか?。だから様々な施策を繰り出せる。だから目標に向けて突き進める。どんどんメジャーになっていける。スポンサーが出資するかどうか判断する際に、相手が「理念を持ち目標に向けて活動するガバナンスの優れた組織」であることが大前提です。だって意思決定者は経営者ですぜ。経営者に高く評価されるには「ちゃんと経営している」ところを見せなきゃねー。

社会人チームは選手もスタッフもすごく苦労していて自分たちで出来る範囲の事はかなりのレベルで工夫して努力してやっている。ファンもサポーターも熱心に応援してる人は沢山いる。
そして日本のフットボールを牽引するなら、なおのこと金や人はまだまだ必要なのです。

でも・・・・・チームだけが走り回っても集めるにはもう限界でしょう。


日本のフットボールの中央組織、もっと頑張れませんかね?特に社会人。いや競技人口も知名度も前出の2つの競技よりずっと低いのは分かってます。でもね、これまであまりに手抜きじゃなかったですかね?試合の運営が第一なのは分かりますが、それだけじゃなく将来の大きな絵を描いて、その実現の為に何をしたら良いかの道筋を書いてみましょうよ。その為のアクションを決めていきましょうや。いろいろオープンにしてタイムリーに発信しましょうや。そして他の競技並みの中央組織になっていきましょう。金を使うだけではなく金をとってこれる中央組織になりましょうや。


(※)てな訳で、ロクに現場も存じませんし実体無視して妄想半分になりますが、新生Xリーグの企画を初夢企画で書かせていただきますわ。近々UPします
具体的な施策や目標とする数値、時間軸など何から何まで適当ですがご容赦ください。
要は、何を前面に出して勝負に出て、どのような長期戦略に基づいて、誰と組んで、どんな施策で目標値をどの程度にして・・・・ってのを決めて活動計画を立てれば良い訳ですから。王国でもこれくらい描けるんだからプロの皆さんは現場の皆さんの声も聞いてガッツリ書いて欲しいです!


1月20日23時45分追加 x_league_renewal_plan_02.pdfを見てみる

以上
2020年12月06日 (日) 2020年関西学生リーグDiv.1トーナメント決勝戦

久々にコメントをしておかないと忘れてしまうには惜しいなぁ・・という内容でした。

立命はやっていることは間違っておらず、全て正しい。しかも、いずれも高いレベルで実現している。なのに勝負で破れてしまう怪奇現象。そんな試合でした。そして、よくよく見ると実は少しずつ足りないからなのだろうなーというのが分かってきました。まだまだフットボールってのは奥が深いです。だが必要以上にそれを指摘して批判してもしょうがないです。ましてやこんな年だからね。
最も議論を呼んでいるのは4Qのゴール前で立命がインセプを喫したシーンでのコール。試合後の宰相君との会話。
ド「どうします?」
ボ「わしならQBカウンター連発。試合終盤でもランは出したいからその布石も兼ねて。」
ド「私はワイドサイドに単騎で木村を置いて付きにくいスラント。エンドーゾーンの地面に叩きつけるパスで」
ボ「そもそもFGでええやんね」
ド「そもそもFGで十分です」
とまあ、やっぱりあのプレーはちょっとちがうよなーって感想を持ったのです。



ゴール前での立命攻撃のパスのチョイスに批判が集まっているがパスをコールする事自体はありえる事だったりする。

いやもちろんランで行くべきと王国は思っていますよ今でも。で、立命OCがパスを選んだであろうポイントは想像するに3つじゃないかしら。
1:13プレー連続ランの後の意表をつくパス。
2:野沢は判断力・実践力に長けておりインセプを喫する可能性は低い。
3:DBとのマッチアップでレシーバは圧倒的に優位。
こう並べて書くとパスが言うほど酷い選択ではないのがわかります。特に(これは誰も語らないが)一番大事なのは最後のマッチアップです。立命OCにパスをコールした理由を問いただすと、こう答えるはず「そもそもDB竹原があんなにリアクション良く入ってくるとは誰も思わないじゃんか(怒)」。そう。その通りです。方や立命のエースレシーバ。方や去年からポジショニングや判断が悪く長いパスを要所で通されてきたDB。対峙した段階で攻撃が勝ってます。おまけにパス自体はインセプ回避の為、しっかり超低めに投じられています。だけど事故にあってしまった。こんな事故を確実に回避するには、もう一歩踏み込まないといけなかったのでしょう。
ターゲットを確実に予定通りにダウンフィールドに出す。プレーアクションで確実に守備のカバーを剥がす。投げるor投げ捨てるの判断の時間をQBに十分与えるためスプリントする。もろもろの、もう一工夫が必要だったのでしょうねー。KGが偶にわざわざバックサイドからモーションしてきたFLや、バンプを食らわないFBをエンドゾーンに送り出してフリーにさせ、ご丁寧にプレーアクションでTDを決めたりしてます。ええ、たとえ短い距離でもです。しかも糞ヤヤコシいモーション・シフトからややこしいブロッキングの初見のプレーでわざわざ刈り取りに来るのは「相手の奇跡を可能なまでに減らす」のが目的なんだなーと認識を新たにした次第です。やり過ぎに思えて実はアレぐらいやってちょうど良いって事なのかもね。
その意味では誰もロクに褒めてないけど、最後まで警戒し続けた竹原を褒めて良いと思います。「あー又ランやー、行かれたー」「またランやー!ヤバイー」「またランやんけー・はっ!・・・これはこの後、絶対パスくるわ!」「・・・あーもう次こそパスやわヤバイ(大汗)」「もうパスやわ。しかも絶対、俺狙われるわー(泣)」「絶対、俺んとこやわ間違いない(悲鳴)!!」「絶対くる!!」「きたーーーー!」いやナイスプレーでした。

個人的には、やっぱりですけどランで押すべきと思いましたね。#42が足がつってしまうのは計算に入れて欲しかった。そして消耗を抑えるのにQBをもっと動かして欲しかったですねー。どんなスーパープレーヤでも、否、だからこそ3Q終盤から4Qにはパフォーマンスが落ちるじゃんか。これまでもチームを問わず攻守の大黒柱が終盤に倒れ込むのを何度も見てきたはず。孤軍奮闘のQBしかり、広大な守備範囲を走り回ったSFしかりです。#42も同じ結果になるのです。でもリードしている以上、時間消費は必須。最後までランを出し続けるにはキャリアを増やすしかない。#42の代わりになるRBなんていません。でも別の驚異を与えられるバックスが居るじゃないですか。パスという驚異を与えながら走ることのできるQBというバックスが。#42と#26が交代でキャリーして繋いできたロングドライブ。連続キャリ-は最高3回だったと思うのですが、合間にもっとQBに持たせりゃいいのにと強く思いました。


結果論かもしれんけど・・大事なのはメリハリと「細かい一捻り」なのかしらね

もう一つ気になったのは、この立命のポゼッションのモードです。13プレー連続ランは良いのですがハドルの間隔がちょっと短いんです。ハリアップに割と近い。これ相手守備はボロボロになりますが攻撃もヘトヘトになります。前者を狙っての事だとは思いますが、仮にそうであっても流石にゴール前まで来たら、一息ついても良かったのでは?エンドゾーンを割る気でいたのであればタイムアウトを取っても良かったのではないですかね。 ちなみに2年前のWJBでも4Qに同様のリズムでKGのゴール前ににじり寄ったことがありました。リードしているのに時間消費など一切気にせずに、です。ダメ押しのTDが欲しかったとしか思えないのですが、しかしFGで終わってしまった。あれをやり直したかったのでしょうか。でも今回はFGで十分だったよねー。力勝負を挑み相手を疲れさせる所にしか勝機がなかったのか?そうではないと思うのですけどねー。 他にもハードカウントの局面では、なぜSGでQBではなくWCでRB立川でやったのか?とか、立川のSet位置が?とか、センターは反応する予定はあったの?とかちょっと疑問でした。件のロング・ランドライブは立川が主役でしたが実はWCではなくSGからRBが持ってるケースばかりですよ。あとはその直後のP庭山の投入。QB兼任で多彩なフェイクプレーの驚異を与える点で有効ですが、強い風下からあの局面で1年生に蹴らせるのはチョット酷かと思いましたよ。

・ラン中心のポゼッションで消耗戦を挑むのは正解。でも仕上げは別モードでも可。
・立川と心中は納得。ただし本当に心中はダメ。QB含めて皆で最後まで走って。
・TD狙うのはパスならパスでも可。でも一工夫したパスで奇跡の防止を。
・ハードカウントは良いけど、より嫌がられる隊形で且つ慣れたQBで確実に。
・フェイクプレーの驚異を与えるのは理解。でもこの時はより確実に返せるパンターを。

どれも正解なのだけど、さらに細かいもう一捻りの積み重ねがあれば結果は真逆で立命の大勝になってたのではないかしら。力の拮抗した相手との試合だと無駄と思われるぐらい細かい工夫が必要なんだなって事を今更ながら感じた試合でした。神は細部に宿るとは良くいうたもんだと改めて思いましたねー。それと・・・覚悟は十分出来てるとは思うのですが、ここぞという所で思い切ってチャレンジして欲しかったなぁ。だって4年も甲子園に行ってないんだよ。この10年で1回だけだよ。リスク背負ってプレーして良いのよ?ゴール前はラン2回で良かったじゃん。TD取れなくてもセフティは狙えたし3andOutに追い込んで敵陣で時間消費したらもう勝ちだよ。それにQBはもっと走らせたって良いのよ。消耗する可能性はあるけどさ、表現悪いがQB擦り潰してでも勝ちに行って良いと思うよ。あとハードカウントした後、ギャンブルしても良いのよ。パントフェイクでプレーしても良いのよ。それで負けたとしても監督が「全て私の責任」と言ってくれるよ。言ってくれるんだから逆にKGが嫌がる事を思い切ってもっとやって欲しかったなぁー。リスクはあって当たり前じゃん?。


密かに幾つかチャレンジして奇跡的に賭けに勝ったのが効いているKG

試合終盤でもあまり慌てた様子がなかったのは風下の3Qで実質2FGを決めて自信を深め、「勝負は風上になる4Qじゃ!」そういうモードだったのかもしれません。ただアッサリ決めて感があるので目立ちませんが、KGは結構リスキーなチャレンジをしとります。しかも複数回。
件のインターセプトでエンドゾーンを守った直後の最初のプレーで、糸川にロングパスを通してレッドゾーンからの脱出に成功しています。 過去に似たシチュエーションで伊豆から松井へのパスで一気に脱出したプレーがあるが狙いは全く同じです。ただしコレ実際にはかなりの大バクチ。QBはエンドゾーンに居る。ロングルートの為、パスプロの時間も長い。サックされたら即セフティで失点。失敗すれば残り2プレーでダウン更新せざるを得なくなり、もしパントになれば相手の攻撃は自陣から迎えることになる。これで実質終戦です。糸川が最速DB#3に競り勝って捕球したがチョットタイミングずれたら不成功でしたよ。若いラインもパスプロをよく持たせました。
同様に3Qのギャンブルにしてもギリギリのプレーでした。最初のターゲットではない#2梅津が縦押しした後「あー、これヤバそう」と思って偶々カムバックできたから決まっただけ。これも投げるタイミングはワンチャンスしかないプレーで、そもそも当初意図したプレーは失敗しているのです。
最後のポゼッションで#4に2度パスが続けて通って延べ50ヤード以上を稼ぎ、これがドライブのキーゲインになっています。ただし試合後のインタビューで分かるように、どうやらこれも当初の狙い通りではなかったようです。ちなみに最初に#4に通って敵陣35ヤードまで前進したパスは、実は2年前の逆転FGに繋がるポゼッションで阿部に通してロングゲインしたパスと全く同じ隊形でプレーもほぼ同じでした。 右のトリプルバンチ。河原林(2年前は小田)が縦にDBを引っ張り上げる。梅津(山下)が内にリリースし奥野の正面のゾーンへ。鈴木(阿部)は一旦外に振ってから内に入る。2年前は阿部が内に入る前にフリーになったのでそこでパスをヒット。そのまま縦に切れ上がってロングゲイン。今年は縦のスペースは少なかったせいか内側の梅津のゾーンの奥にディレイで進入。奥野はそこで待ち構えたようにドンピシャでパスをヒットさせています。オプションルートで最初から鈴木が第一ターゲットだったのかもね。ソックリなシチュエーションで過去と全く同じプレー。コールする側もプレーする側も結構なクソ度胸が必要だったのではないかしら。今後も大事な試合でこのプレーは出すかもしれませんな。

かように要所要所でチャレンジを敢行しパスユニットがことごとくスーパーに機能。その積み重ねでドライブを続行できたからこそ成立した試合であり、内容的には狙った通りの展開には持ち込めていませんでした。細かく見ればKG攻撃はブロッキングを理解していない上級生のおかげでゲインできないプレーがありましたよ。ガッツリ決まったのは3Qのアンバランスラインからの#21の独走(1月11日の文に記載のアンバランスプレーですね)。一方でライスでの#21の独走TDプレーには立命守備はちゃんと対応していました。準備不足でプレーの精度も低い状況でKGが勝てたのは奇跡に近いです。そもそも攻守共に4年生が少な過ぎます。その4年生にしても下級生から出場してきた者ばかり。上級生はことごとく1、2年生に抜かされているって事で、コレははっきり申し上げて酷い状況ですよ。この後の試合までに、どこまで積み上げられるか不明ですが悔いなく過ごしてほしいですね。

以上
2020年01月11日 (土) 本当にありがとう本当にさようならライスボウル。年齢を重ねると昔と違ってプレーじゃなくて組織対応とか役割とか教育とかが気になってイカンよ。次シーズンは純粋に試合の話だけをしたいなぁ!

ライスボウル お疲れ様でした

試合は実質前半で終わりなので前半の結果を2倍した56対14辺りが本来の最終スコアでしょう。富士通が後半から攻守共に露骨にメンバーを落としプレーも変えたので38対14になっただけ。これが日本一決定戦なんてPanasonicやシーガルズから苦情は出ないのかしらね(笑)。
KGはWJBに続いてタレント的に通用するメンバーにボールを集める方針だった模様。なので三宅・鶴留がフル回転。三宅フェイクの奥野、三宅フェイクの鶴留、鶴留ワイルドキャット、三宅へのパスなどを要所で披露。ワイドユニットのブロック専任陣(#9,#88など)の活躍なのか思いの外オープンのプレーが出たりした。また三宅の中央に加えて今年控えてきた奥野のキーパーやQBカウンターも思ったより出た。コールしたのも意外だし出たのもちょっと意外。なのでオプションをもっとやっても良かったかもね。奥野の負傷リスク回避のため山中を使ってQBを走らせるプレーをすると思ったのだが結局やらず。ちょっと勿体無かったような気がする。RBもスピードのある斎藤や渡邊を三宅とローテーション・併用させるとか、パスのある安西をワイルドキャットで鶴留と併用するなどで、三宅を軸に豊富なバックス陣を生かして地上戦を挑んで欲しかったなー。バリエーション広がるんで結構相手も嫌がったと思うのだけどね。でも序盤に点差をつけられた上に失点を防ぐのも困難な状況だとランではなくパスに活路を見出したくなるわな。その意味では本当に総力戦を挑んだのかどうかは個人的には最後まで疑問でした。攻撃はもう一本は取れただろうけど、取ったら相手がもう一本取るだけなので勝敗は動きませんわね。まー各ポゼッションの1stコールも結果も良かったので結構ダウン更新できた。よって社会人相手に多少は組み合えたように感じた試合でした。
攻撃で目立った工夫としては前出のオープンプレーを出す策として何度か見せたアンバランスフォーメーションがある。ストロングサイドのラインの真後ろにセットしたTEと、これまたストロングサイドからモーションで動かしたFLをブロッカーとして纏めて一気にウィークサイドに流し込む。狭いサイドに展開する事で美しくはないブロックだったが確実に5y程度のゲインを稼ぐことができていました。シンプルで有効な作戦でしたな。守備はサック然らずんば失点かのブリッツ祭り。春から課題だったDBが最後までダメで「投げられたら終わりなんだからQB捕まえるしかないやろ(怒)」という香山コーチの叫びが聞こえるかのような展開。ここまでしつこく繰り返すとは思いませんでした。感動。去年も今年も決して日本一を狙える力量だったとは思えません。でもここまで辿り着けたのはある種、感動的でした。なんにせ攻守蹴とも頑張りました。ありがとうございます。そして大変お疲れ様でした。


今年も一瞬だけ盛り上がってますね

さて例によってライスボウル存続問題がネット上でも期間限定で賑やかですが(※)、そんな中で「一体誰のためのライスボウルなのか?」「そもそも何のための試合なのか?」そんな疑問を持つ人がSNSを見てると増えているようです。大変頼もしいですね。日本のフットボールに関係する組織の中で、一体どこが機能していないのか、そいつは何故機能してないのか?。その辺りが今後詳らかになっていくと良いですね。
毎年漫然と試合を続けるだけで何の方針・ビジョンも無ければプランも無い社会人協会。加えてライス実行委員会からは安全面を軽視するかの発言が出たりと、これらの団体の組織としての対応力や自己変革能力の無さがバレバレになっています。昨今は外部への発信の対応を誤れば即座に中央組織としてダメ出しされる面倒な世の中なんですよ。もういい加減に学習しよう。(どの企業も団体も「面倒くせー」と言いながら学んでいるよ?。小うるさいヒゲのおっさんは居なくなっても今後も同じように苦言を呈する者は出てきます。必ず出ます。まともに対応できない組織の方が問題視されるのです。)
そうこうしている間にKGのディレクターからライスについての改善要望が正式に書面で出される段取りが進んでしまっている。怖い。提言した去年ではなく今年。しかも予告付きで出されるところが(一見優しさに見えるが)この人の恐ろしいところです。怖さの意味が分かるよね?
その一方で現場であるチームや選手の血の出るような努力でプレーのレベルだけがグイグイ向上してますが・・・・一体、社会人フットボールはこれから何処に行くつもりなんですかね?。それが既に決まってりゃ現行ライスの存続か廃止か改変かなんて普通に判断できるはずです。ちなみに俺、全く知らんわ(笑)。きっと社会人のファンの方はこっそり協会の人から伺ってるんですよね?。社会人の将来を気にしない訳ないよね?。方向性やビジョンが存在しない訳ないよね?是非、教えて欲しいですわ。お願いします。
ライスの代案についてですが3月に日本代表が久々に召集されて試合をするそうなので、この辺りが(ライスに代わる)新たなボウルゲームのヒントになると良いですな。まあ鍵はこの3月の企画に3万人集まるのかどうか?ライスと同等の利益が出るのか?そこだけの気がしますがねー。あとライスの見直しの時期は、海外や国内の組織間の交渉・調整に要する時間を考えると学生の全日本トーナメントの見直しのタイミングと上手く合わせるのが最適かなー。タイミングの面以外でもこの学生側の再編の動きを理由にすれば愚鈍な連中も腰を上げやすくなるでしょ。「学生側の意見を尊重したのだ」「我々は従来どおりで良いと考えているが止むを得ない」と理由づけりゃ社会人側は誰も傷つかないで方針変更ができる。かように学生を悪者にすればスポンサーへの説明も楽。これオススメの作戦ですよ理一郎!。


あらかじめ評価されない勝利

で、昨年も同時期に触れましたが・・・・まーライスに限って言うと社会人チームってのは本当に気の毒ですね。
なんせ試合の報道なんて学生側の監督の話題ばかりで、それ以外は芸能人の姉がチアに居るって話?。4連覇の偉業はその次の扱いだもんね。そりゃ少数ながら存在するだろうファンもキレてるだろうねー。まあキレんのは良いけど、これ学生側に何の責任も無いから学生に八つ当たりしないでね。悲しいけど、これが現実なのよ。なんでこんな事になっちゃってるかというと理由は2点あると思う。

一つはライスでの社会人勝利は今やニュースバリューとしては(申し訳ないが)高くないとマスコミで評価されてるって事。今年は鳥内ラストゲームだった分だけ余計に富士通に焦点あたらないという不幸はあったものの、そもそも「勝って当たり前の試合」で勝っても勝者は取り上げられんでしょ。逆にJXBの激闘は結構派手に報道されたじゃん。これが証左だよ。グラントのハードリングなんか試合中継していない民放でもフォーカスされてたぜ。これが然るべきXリーグの扱いなんだよ。もっとこういう扱いをされて欲しいのよ。逆にライスボウルだけが試合としておかしいのよ。競技の発展を考えたら力量の関係は正常な状態になったのだが、同時に今やカードとしては異常なモノになったって事なんだよ。

もう一つ良くないのは社会人側の情報発信が弱いって事。社会人のチームからも選手からもファンからも協会からも日常的に情報発信が足りんのじゃないかしら。特にマスコミ対応含めて大事な所での協会の動きの悪さが気になるわ(あの2年間塩漬けの動画チャンネルは何とかならんのかね)。おそらくマスコミ各社への働きかけすらも普段から恒常的に足らんのじゃないかしら?。もしかして「今後メジャースポーツには成らない」ってのが協会の方針なの?スポンサー集めて小ぢんまりと試合を続けていくのが狙いなの?もしやチームにも選手にも緘口令をひいてないよね?構成するチームはもはやクラブ主体なのにマスコミ対応は(最低限しかやらないっていう)実業団時代のモードのままなんですかね。もうちょっと工夫して目立つ努力をしないとね。メジャーになる努力をしない癖にマイナーである事を嘆かないでいただきたいね。そもそも勝ち取った成果や素晴らしい取り組みを外部に強力にアピールしないのは出資してくれているスポンサーに対して結構問題あるよね。それに気づいてますか?



露出を増やすのは価値を高める上で大事な要素

ちなみにマスコミ対応という意味では、来年以降は名物のヒゲのおっさんの記者会見が無い分、ライスの報道なんて試合前・試合後とも今回よりズッと減るかもよ。っつーかさ、社会人側も露出で工夫しなさいよ。実業団なので堅苦しい対応しかできないっていうのかい?もしくはProactiveな動きは禁止なの?俺なら今年の試合前記者会見に高木とグラントの二人を呼ぶわ。高木のここまでの挑戦・成長の足跡と、グラントのスーパープレーと日常生活を紹介するわ。どちらも目立つし試合中も見つけやすいキープレーヤーだ。夢を追う日本人選手と本場出身の陽気なスーパープレーヤー。彼らを上手くフィーチャーすりゃウケる。チームが外人ばかりじゃないって事に加えて、社会人選手の大変さも競技レベルの高さも同時にアピールできる。そうすりゃ働く仲間に勇気を与えると思うし職場でのXリーグの選手を見る目だって変わってくる。これは結果的に選手・スタッフ・関係者の全員の活動を助けることになるんだよ。加えて多様性やグローバル感を出せるから富士通の企業イメージもUPするでしょうが。だからもっとXリーグを売る努力を日頃からしなさいよ。協会もチームもファンも売りもしないで売れない売れないと言ったらだめだよ。いわんや、もうマイナーで良いから放っておいてくれと引き込もるなど愚の骨頂。引きこもりたい奴は黙って去りたまえ。
露出を増やし存在を知らしめるのは価値を高める上で大事な要素。だって最後は自らの「価値」が外に伝わらないと何の意味もないから。「社会人でもプロじゃないよ」と説明されりゃ・・・社会人≠プロ ∴ 社会人=実業団=仕事しないで練習ばっかりしてる=強くて当たり前。と、この公式で認識してるニワカな人は今でも沢山いるんじゃない?でも実際はそんな楽な環境じゃないじゃん。チームや選手や関係者が一生懸命やってんのに、その苦労や大変さが評価されないのは伝えきれていないから。それは発信力の弱さ・下手さが原因でしょ。それ以外の何者でもないと思うんですがね。


ビジョンとリーダーシップを示せ

脱線したが・・・勝った者が正当に評価されにくいこんなカードは辞めようじゃないか。この試合で、依って立つものも目指すものも異なる同士が対戦しても互いに不幸な状況が続くだけだ。応援するファンにしても同様。このカードは情報量の不足からくる無知や誤解(※)から無用な軋轢を呼ぶばかりだよ。なんせ応援のスタイル一つとっても学生と社会人で志向が全く違うんだから。社会人ではクラウドノイズやPA使った応援は普通なんだろうが学生では非常識。文化が違うのよ。だけどね、対戦するからと言ってどちらかが自らのスタイルを押し付けるような性質のものでは無いんだよ。
もうマジで止めようぜ、こんな企画。本当に気分悪い。マイナーという意味ではロックバンドや極左集団が隅っこで喧嘩してるのと大差ないわ。「あいつらロックじゃねえ」「反革命め」と無駄な啀み合いしてるようなもんだよ。誰が興味あんのよ。ぶっちゃけカネの話を除けば双方辞めたって構わないはずだよ。特に社会人は自前企画のJXBをもっと伸ばしなよ。あと2万人余計に呼べばライスの利益分ぐらいでるでしょ。自前の興行で食っていきなよ。それがそもそもの目標じゃ無かったのかい?もう十分可能でしょうがー。まだ学生側の金と名前が必要なのかい?。
この30年の間、社会人の環境って良くなったのかな。何か成果はあったのかな。一度ビシッと耳を揃えて出していただきたいですわ。競技レベルの向上は素晴らしい成果の一つだけど、それでこれからどうするんだっけ?
何を目指すのか、何処をゴールにするのか、いいかげんにハッキリさせようや。ハッキリさせてから活動されてはいかが?プロ化めざすならそう宣言しようよ。実業団リーグに回帰するならそう宣言しようよ。過去に何処かで誰かが明示的に示したか?してないよね。それが無いからこの30年の検証もできないし学びも無いんでしょ?現状の評価も判断もできないんでしょ?。せっかく生み出した成果も強くアピールもできないんでしょ?
君ら社会人協会は事業をやってるのかパトロンに金出してもらって大人の遊びをやってるのかどっちよ?。いつまでも遊んでても構わないが、次に景気が悪くなったらどうすんの?もう即壊滅でいいのか?そうなったら(言いたくはないが)社会人を伸ばす為に学生側が30年以上の間、ライスボウルを経由して払った様々な対価。君らコレにどう応えてくれんの?。

社会人はチームも選手もファンも現場は精一杯やっている。だがこの中央組織のダメっぷりだけは許せんよ。ビジョンも示さない、リーダーシップもない。だから俺は社会人が嫌いなのよ。
負けるなよ他のスポーツに!遅れるなよ後発のスポーツに!トップリーグとしての責任を果たしてくれ!


(※)ロクに知りもしないのにトートーと語る人がゴマンといるSNS時代ですからモチロン事実誤認に基づくコメントも多いですわ。俺の知る限り書いとくが目立つのはこんな内容。

・社会人の練習の環境が向上した=これ特には向上はしていない。恵まれているチームもあるが一方で某I.B.など練習グラウンドとして使わせてもらってた某T大学にシーズン途中に利用を断られたので、練習のたびに異なるグラウンドを転々としていたよ。Topチームでさえこれよ。以前より悪化しとる。環境は二極化してるんじゃないかい?。
・社会人の方が取り組む状況が良くなった=正しくない。個人スポンサードを受けている者、プロ契約を受けている者など極一部は良くなっている。そこは進歩。それ以外は以前から変わらないか若しくは悪化している。
・セミプロ相手の試合だ=実業団は3チームのみでしょ。Xリーグは今や設立当初の狙いが外れて大半がクラブチーム。これじゃセミプロのリーグとは言えない。おまけにセミプロ=かつての実業団スポーツのイメージで見られると明らかにミスリードを産む。これがいかん。
・プロチームに勝てるわけない=プロチームじゃない。プロ契約選手が何名か居るだけ。たとえばP.I.のQBはプロ契約。自分自身で地元放送局のテレビで言ってた。
・外人相手に勝てるわけない=外人に負けてるのではなくレベルアップしたチームは外人の参加がトリガーになってるという事。中でも外人によるコーチングの効果が大きい。そしていまやリーグ全般がそうだ。
・外人相手に怪我人が出る=外人だからではない。外人以外の選手も当たりを含めてレベルの差が顕著になっているということ。ただし外人とは体格差やパワー・スピードの差は歴然として存在し、当たった経験の無い者にとって1対1でのヒットは極端にダメージが大きい(これは当たり前)。
・クラウドノイズは社会人が自粛した=そんな取り決めの存在を裏付ける情報がない。序盤から大差がついて競り合う展開にならなかったので発生しなかったと考えるのが妥当。
・クラウドノイズはやめるべき=ヤメにゃいかん理由はない。対策していればさほど影響はない。試合に直接影響しないなら文化の違い(マナーや作法)に制限・調整は不要。もし影響あるなら双方で相談すりゃいい話。
・PAの応援がうるさい=社会人では許されているらしい。今に始まった事ではない。上記と同じ。
・学生側で怪我人が大量発生=交代選手を用いた頻繁なローテーションで予防はしている。結果怪我人は大量に発生はしたが幸いにして殆どが試合に復帰している。今季の学生代表は過去最多の試合をこなしてきたので負傷を押して出場する選手が多かった為と考えるのが妥当。
・学生は最後は頑張った。見せ場を作った。=頑張ったのは事実だろうが、点を取れたのは相手が力を抜いたから。社会人は強い。頑張ったぐらいでは点は取れない。
・リターンしなかったのは怪我防止だ=それもあるが実際は「せやけど三宅、イケる思ったらいつでも行ってええから」と誰かに言われていたのでしょう多分。でないと毎回ブロック打たないし。前半はカバーチームの動きを確認してたのだと思う。
・JXBは実業団社員の福利厚生だ=平日の夜開催される事と今年が実業団同士のカードであった事から動員を想像してのコメントと思うが、クラブチームにとってはちょっと違う。言うほど強制力ない。(この実業団モードっぽい開催日程も問題といえば問題)。
・学生側は日程が厳しい=学生側の自分たちの都合で試合数・試合間隔がそうなっているだけで、社会人側に何かを要求するような事項ではない。明らかな社会人への言いがかり。学生の東西の試合数格差についても同じ。
・点差が大きい試合は社会人同士、学生同士でも存在する=経験の蓄積、競技人口の世代分布、チームメンバーの構成経緯などから社会人の方がレベルが上位なるのは構造的に自明。覆しようがない。上位下位が確定した関係のセグメント間での試合は無意味。その現れの一つが点差であるという事に過ぎない。
・ライスは(出場選手・プレー・点数など)各種ハンデをつければ良い=その瞬間からこの試合は日本一決定戦ではなくなり、ただのエキシビジョンマッチになる。エキシで良いならもっと良いやり方が他に幾らでもある。

もうキリが無いのでもうやめる。ちなみに私の眺めた限りで恐縮だが「ライスの廃止に伴い日本一を決める場所がなくなるので継続すべき」という声はなかった。「ではどうやって日本一を決めるのか?」という疑問もなかった。必要性を痛切に感じる者が居なくなるほどの力量の差だという事でしょうよ。そもそも大学・社会人でセグメント跨いで対戦して日本一を決める必要性は全く一切これっぽっちも存在しないからね。社会人、大学、高校、各セグメントで日本一を決めりゃいいだけ。それで何の不都合もありません。日本で一番強いチームは?と聞かれりゃJXBの勝者と答えりゃ良いだろ。必要なら、なぜそう答えるかを説明してやりゃいい。第一、多くのメジャースポーツがそういう構造になってるだろ?説明すらも不要かもな。あと学生と社会人の交流なんて春シーズンに今でもやってる個別の交流戦で十分でしょ?。力量差の継続的な把握にもなるしね。



以上
2019年12月26日 (木) ユーたち、勝って良かったけどサ。でもそれで良い訳?いや俺は別にええねんけどな。うん、俺はええねんけど、ユーたち、それで本当に良い訳?

先日TVで「明石家さんまが「かまへんかまへん」と言ってる時は実はカナリ機嫌が悪い」というエピソードを見て「大王さんが「いや俺は別にええねんけどな。全然ええねんで?。ええねんけどー」と言って諸々指摘される時って結構ブチ切れてますよねー」と職場で笑顔で言われたのを思い出しました。一緒か。


俺は別にええねんけどな

俺は別にええねんけどな。WJBにしろ甲子園にしろ自慢のワイドユニットは何処?何処に行ったのさ?去年からの実績組である#81、#4に続くのが#1、#12の1年生って(笑)。上級生は何処で何やってんのかしら。特に80番台は雁首揃えて底上げゼロなん?タイトな日程で且つ試合数が増える可能性があるのに層を厚くできないのは致命的ジャんか。過去直近のチームはワイドユニットが大変充実していましたよ。普通に2プラトーン組めてたジャん。それでライスまで辿り着いて勝負してたんでしょ?。今年はチョッとその次元ではないよねー。阿部さん頼りか?阿部先輩怪我したら終わりやんか。それとランが出ない出ないって、それは攻撃ラインナップだけの責任じゃないやん?。WR、IRのブロックは?上手くはなかったよねー。WJBでまんまと決まったプレーでは皆素晴らしいブロックだった。だけど、そんで?他のプレーでは何で上手くいかないの?もう今更劇的にスキルアップなんてできないから、ライスじゃせめてハンドオフやピッチを受けてフルスプリントでLOSに飛び込むぐらいの役割は担ってほしいっスね。キャッチもブロックも諸々のテクニックも及ばなくてもランナーの仕事ぐらいは出来るでしょうから。モーション・シフトからキャリアになって捨て身で突入して欲しいです!

そんでな、これも別にええねんけどWJB立命戦。今更言うてもアレですけどね、獲得13ヤードだった最終節よりは増加したもののランプレーはあんなんで良いの?三宅の2TDと鶴留リバース2回で稼いだ距離だけじゃん。これはランプレーを出せるようにしました!とは言わんでしょ?。マスコミも何が「ラン攻撃復活」やねん。攻撃は点は取ったけど得点したポゼッション以外の攻撃のお寒い事。凍死するかと思ったわ。特に時間消費の観点で相変わらず厳しい結果なのは変わらんよね。なまじ視野の広いQB奥野は一様に広がったセカンダリを見ると(全部見えちゃうので)投げるところが無いように見えるんでしょうかね。インセプを喫しなかったのは評価できますが本来意図したプレーが出来てたとは言い難いでしょ?。そんでWJBでは奥野を走らせるプレーも繰り出してたけど、これも全く出ないってのはかなりダメ。試合前のデザインの段階で既に負けてたって事でしょ。守備が終盤までフィットネスをある程度維持できたのと立命攻撃が足踏みしてたので結果は一見快勝に見えますが、攻撃は準備も含めて「勝った」と言うてはいかんのではないかしら?

そうや、別にええねんけどな、甲子園も同じやで?あれは攻撃より守備が問題なんちゃう?。もう長いパス行かれ過ぎやで。DBなんか選手固定できない位に弱いのはバレてるんだから理解と連携くらいはチャンとしようよ。名指しせんけどCB頑張ってな。っつーか早稲田がブレナンにもっとパス集めてたら普通にKG負けてたんじゃないかしらね。相手が気取って的を散らしてくれたから助かってるだけなのでは?。ちなみに早稲田は過去最高に良かったですよ。波木時代と雲泥の差。攻守蹴全てに工夫があったし準備も出来てました。プレーも凄くよく出来てた。QBも逃げながら投げられてるし成長してるよ。この先は当面の間は優勝候補筆頭は揺るがんねー。とても良い感じです。あとは負けてようが勝ち越そうが相手の嫌がる事を最後までやらにゃーイカンねー。綺麗に勝つことを考えずに、もっと泥臭く底意地悪くやればよいかと。そしたら次は相手によってはバッチリ勝てるはず。ただしその時は高岡監督の顔がかなり意地悪な顔になってるはず。(ヒゲのおっちゃんなんか見てみ?いつも表情変わらんでしょ。自分の目の前でオンサイドキックに成功しても表情一つ変えない。これは常に悪だくみをしているからなのですよ。いいんです悪党に見えたって。勝つのが目的ですから。)
あー、でもビッグゲーム直前にOB相手にガチの練習したり、QBがヒットする練習したりってのはヤメたほうが良いです。OBは良かれと思ってマジで当たってきます。そんでQBは替えの効かないポジションなので腕とか手とか軽く傷めただけでパフォーマンス変わるから。どのチームもやらないように気をつけてるはずなのに、それでもなぜか怪我する人が発生するのよねー。


わるだくみの気配がする

いやそもそもね・・・・確かに今年のKGの選手の起用は例年と比べてチョッとおかしい。試合の間隔や試合数を考えたらそりゃ理解はできます。でもね。RBだってローテで使えるのが6枚はあるのに、試合毎の起用の絞りっぷりはどうなん?と思いますよ。QBも同様。去年は当たりに弱い奥野の代わりに4年生の2人が代わりにバンバン走ってくれて、ようやくWJB勝ったんじゃん。今年、奥野が一人で投げて走ってカバーできる訳ないじゃんか?
プレーのバリエーションも絞って無いかい?。WJBへのトーナメントにしてもリーグ戦の終盤にしても、過去は必ず用意してた勝負所の此処一番プレーが見られない。WJBのTDプレー2つだけじゃん(この2つはどハマりで素晴らしかった)。そもそもモーション・シフトから出すプレーが少ないわ。起用の少なかった勝部へのパスや、フェイクバック鶴留へのスローバック、大村へのスピードスイープとか起用を控えてた選手を突然使ったというだけでプレーとしては新規性は低いものばかり。つまりは基本の普通プレーばっかりじゃないの?。そりゃー攻撃はなかなか出ないでしょうよ。奥野も山ほど捕まるわい。その後の甲子園だってワンチェックしたTEへのショベルぐらいでしょ?プレーを練ってないわー。そんで出してないわー。

唯一許せる裏事情がただ一つある。頼むからこうであってほしいわ。「ドームで勝つ為にリーグ戦からプレーも選手の起用もかなり絞ってたんです。」「先に対策されたり、対戦前に怪我人が増えても困りますしねー(笑)」「スペシャルプレーだけじゃ外人はじめとするXのプレーヤーには通用しないでしょ?通常のプレーも隠しておいて最後に出さないとね」「あー、ワイドユニットのブロックですか?もう、どうせフリーになれないんで80番台はランブロックのコンビネーションばっかり山ほど練習させたんですわ」「まー8月から死んだ振りですわ。わはは。」という種明かしを1月3日にしてくれ。そしてそれは監督を胴上げした後でお願いするわ。でないと、ユー!DIE!

ただし甲子園を見た限り、こんな裏事情も多分無いってのもホボ無いってのも分かったんですけどネ。そんな余裕無いわなー。死んだふりなのか本当に死んでんのかはライスボウルで分かるかも知れん。なので確認の為に観に行きます(笑)。


最後に

WJBでの立命。QB荒木のパスが安定しなかったのが大変残念でした。空いてるのにショートしたり微妙にタイミング合わずで決めきれない。これが散見されてドライブの継続ならずってのが敗因でしょうよ。的は空いてたんだから後はFiled上での選手のExecutionのレベルの問題よ。コールの問題じゃ無いです。明らかに試合の最初からリーグ戦とはパスの質が違うんで、何処かしら傷んだ状態で先発してたんじゃないかしら?と思ってます。んー、もしそうだったらこの日は試合の頭から2年生と併用したらアカンかったのかなぁ。今年の荒木はモメンタムを掴めていないと見るや「ワシがダウン更新してリズム作ったる。見とけ!」と言わんばかりに果敢に走る様がリーグ戦でもよく見られたので、その能力とガッツに期するものがチームとしてはあったんだろうけど。でもそこに過剰に期待や依存をせずに、堅く実を取る選択はなかったんかなー。実情は知る由も無いけどさ「荒木、今日は併用やで!勝つために絶対併用や!」とコーチ陣が大人の判断をしてくれたら良かったのに。ちなみにコーチ陣の指導に疑問を呈するとしたら、この選手起用の点だけであって他には無いと思うよ。結果で判断だと言うならば去年は2敗で2位。今年は1勝1敗で優勝。改善されてるじゃん?。何も問題ないよね?
あと古橋監督が「約束は最初から2年」とか「不甲斐ない監督はやめたほうがいい」とかフニャフニャ言うてますが、こんなんは表だって言わんでもええねんで?。いや言うてもええけど「勝ち負けは全て監督の責任」「学生を勝たせられなくて申し訳ない」と必ず言おうや。でないと学生が必要以上に萎縮するじゃん。そんで過剰に責任感じおる。加えて「古橋はただのワガママで無責任な監督なんか?」と勘ぐられちまう。これ個人だけでなくはチームも含めてただただ損するだけよ。誰も得せえへんやん?(もちろん学生の奮起を促す目的の発言なら分からんでも無いけど、そんな意図の有無をワシら測り知りようが無いからねぇ。)っつーかさ。今アンタ以外に誰が務まるのよ。米倉さんは社会人で実績積んでる最中。橋詰さんは名門日大の再立ち上げに汗かいとる。二人とも苦労してるけどええ感じで活躍中や。彼らは当分帰って来ないやろ。彼らの人生やフットボール界の事を考えたら今の仕事を納得いくまでやってもらって、それからでないとチームに呼び戻せないわなー。今はアンタがチームを勝たせながら人も育てなアカンのよ。経緯も背景も何も知らんのにクドクド言ってすまないが、事情が許されるなら絶対続けて欲しいなぁ。そんで来年は古橋・橋詰対決の甲子園を目指したらええやんか。
憎そいヒゲのおっさんは、もうおらん。次はあんたが「憎そい坊主」にならなリーグは盛り上がらんのやで。それがトップチームの指導者の負うべき責任やとわしゃ思うよ。



以上
2019年12月24日 (火) ユー、バックペダルで徳俵に猛ダッシュしてるよ。 相変わらずビジョンもプランも無いからこうなるんだよ。ユー、Die!

王国は今だにホームページ(笑。Blogですら無い)に文章を書くことしかやっておらず、あらゆるSNSに参加していません。時代遅れ。河島英五。なのでそういう所に書いたことも無ければ誰かにコンタクトした事もないです。でもネット上のいろんなSNSやらBlogやらは読んだりしてます。この人は賢いなぁと思う人が沢山いるし、そうじゃない人もまぁまぁいる。ただもう年末年始になると雑音がうるさいのでネットを見るのも憂鬱になります。何の雑音かって?ライスボウルありかた問題ですわ。もう迎賓館でライス廃止を謳ったのは17年前?かしらね。いよいよリアルに弊害の方が大きくなりそうなのに本当に何も変わらない。全くの時代遅れ。河島英五。正月前なのでキリよく語っておきます。デトックス行為。今年の汚れ今年のうちに。

その1:毎度、鳥内監督がクドクド言ってますが

活動する上でカネが必要なのは分かっている。
P社とのスポンサード契約期間が残ってるのも分かっている。
だからエキシビではなく日本一決定戦と謳わざるを得ないのも分かる。
おまけにこれに代わる新しい企画がすぐに思いつかないのも分かる。
よって試合には参加もするし、参加する以上はBestを尽くす。
だが、いつまでもこれを続ける気なのか?
うやむやにして続けてたら諸々のリスクだけが増えるぞ。大丈夫なのか。
すぐに変えられなくても変える為の計画ぐらいは出せよ。

本人に勿論聞いてはいないが行動・発言から状況証拠的に鳥内監督(以降おっさん)は、そう問うていると理解するのが正しいんじゃないだろか。これ極めて真っ当な主張だよ。責任あるポジションにいる大人として常識的な主張よ。そしてライスボウルを変えるにしても変えないにしても詳らかにしなければならない事がある。もう誰でも思いつくよね。社会人のビジョンと方向性だよ。つまりこの先のXリーグは(おっさんの著書のタイトルじゃないが)「どんなリーグになんねん。どんな姿をめざすねん」です。協会はそれを明確に述べなければならない。それが無ければ実行委員会はライスボウルの位置付け(=開催の意義)を語る事ができないからです。これが無いがためにネット上では毎年不毛なパケットの無駄遣いと不毛な軋轢が発生する。見苦しい。そして気の毒。

そして昨年のおっさんの発言から1年も待って出てきたコメントが(公式なのかどうか知らんが)アンな内容(笑)で、ちょっとビックリ(サンケイスポーツ報道12月15日ライスボウル実行委員長発言)。

「社会人に挑戦する価値がないとは考えていない。強化の余地はまだある」そりゃ当たり前の話よね。コレ何でもそうよ?どんな挑戦にも価値はあるし現状への強化の余地はあるよ。そんな事は誰にでもわかる。で?それが何?ちなみに学生と社会人の力量差の構造的な背景を全く理解しようとしていない。その癖、先々の力量差の存在は否定どころか肯定までしている。
「提言がきていない」に至っては「え?提言が無いと何もしない人たちなの?」と勘ぐりたくなる。現状は未来永劫正しいと信じているらしい。加えて実行委員として自分に企画の責任があるという意識が薄い。
今、試合として、興行として有意か?と問うている。問題あると思わんのか?と問うてる。だが進むべき方向性が無いからライスの位置付けがわからない。位置付けがわからないから現状の是非の評価、ズレの有無の確認ができない。結果、正当な背景を持って「現在のライスボウルは有意だ」と強く主張できない。なので一般論しか言えない。また「提言が無い云々」のくだりは、自力で自分達のあり方の見直しをする能力が組織に存在しないと白状してるのと同じだ。これらの一連のコメントって試合の開催・運営だけを請け負っている外注業者のそれとなんら変わらないじゃんか。ビジョンも方向性もなく当事者能力も無い。誰かにやれと言われた事を毎年唯々諾々とやってるだけだよ。大丈夫なん?実行委員会は。
皆さん、事業体として、かような反応しかできない中央組織と協力して事に当たるのは難しいってのを理解いただけるでしょう。おっさんの発言も含めてだが、何かにつけて「(社会人側に対して)学生側が非協力的だ、自分勝手だ」という声も一部ネット上にあるようだが、でもね、こんなモードやスピード感に合わせていたら自分たちの責任領域で進化させられる事までできなくなってしまうよね。それが分からないかしら。今や危機感の共有ができない相手とは付き合っていられない。安定している時期ならともかく、変わらなければならない時にこういう存在との協業はそのままリスクになるのよ。だから組もうとせずに自分勝手に進めるんだろう。それを指して非協力的というなら非協力的な方を高く評価するべきではないのかねぇ。


その2:見れば見るほど時代遅れな対応が目立つ悲しさ

いやーしかしこんなに酷いと思わなかったし指摘もしたくは無かったけど。細かい点を見れば何かと一連の対応に沢山アラが目立つので・・・どうやら本当に本当に組織対応がダメなんだろうね。もう彼らは語れば語るほどボロがでてくるのだが。例えばね・・・ゼロ回答では無いにしろ、もう、どうしてこんなに対応がまずいのかしら・・・まずクドクドとおっさんが言ってる件についての対応はこうするべきでした

・現場からのヒアリングを十分行い、その上で安全面を評価する。
・念の為に安全を担保する仕組みを新たに用意する。
・ライスの枠組みのあり方はxxxという体制でxx迄に見直し実施予定。

やる事はこの3つでいいだろ?。何故やらないか不思議。これをやっておけば全て丸く収まるどころか協会の株は一気に跳ね上がる。もちろん鳥内監督も何も言えやしない。黙って頷くだけよ。それなのに、ヒアリングはしないで適当な評価を下す。仕組みは何やらあるようだが、肝心のライスの枠組み見直しには有耶無耶で煙に巻く回答だ。いや確かに現場の声は神の声とばかりに無分別に汲みあげろとは言わないよ。だが手間はかかっても「声を聞くアクション」は何かしら絶対必要だったろ?。
かように実行委員長以下がデタラメな対応をした結果「もし今回重篤な負傷者が出たら自らが過剰なまでに悪者になるリスクを自らの手で極端に増大させた」わけだ。あーあ。自業自得。いや背任行為。そしてあまりにも悪手。バックペダルで徳俵に猛ダッシュ。俺はもう本当に知らんよ?。
極め付けは実行委員長自らが「(学生と社会人の間で)将来的に競技レベルの乖離は発生する」「その時は重篤な負傷者が発生する」と認識し「その際は対応が必要」と言っている事実。で?アンタ達は何を合図に対応を開始するの?。既に現場の責任者から「もう今の時点でマジでヤバイよ」というアラートが上がっている。これに現時点で十分に応じていない中央組織が、果たして如何にして「その時」を察知して対応できるのかしらね。フィールドで誰かが死んで初めて察知すんのか?。対応するのは今でしょ?アラートの上がっている今でしょ?だからヒゲのおっちゃんは改めてもう一回言ってるのよ?。「怪我人・死人が出てからじゃ遅い」という分かりやすい言葉でね。炭鉱のカナリアが信用できないからカナリアが死ぬまで作業するの?何時代だよ。
事が起きた時に「現場の声を黙殺し民主的な運営もせず、なおかつ選手の安全を重視しない団体」として指弾されても知らないぞー。この経緯だと鳥内=善人、実行委員会=悪人の構図にすぐになっちまうぞー。世間にはまだ危険なスポーツだと思ってる人が沢山いるんだぜ?今センシティブに動けないその神経が理解できませんわ。


その3:落ち着いて考えれば何が正しい対応なのか、すぐ分かる話

鳥内監督の話が出たついでに・・このおっさんに対して「そこまで言うならライス辞退しろ」だの「批判しておいて参加するのか」という声もネット上にあるが、スポンサーとの契約期間が残っているのにソレを簡単に反故にできると思う?約束と異なるレギュレーションの試合を開催する訳ないでしょ?日本一決定戦だからプルデンシャルは金払ってんだろが。もしかして2020年1月3日開催試合から早速レギュレーションが変わると思ってた?ありえんでしょ。責任ある立場の人間なら誰だって「今年の継続開催」には同意するよ。加えて、そもそもマトモな民主的な団体なら参加と批判は両立して当たり前だ。それとな、このおっさんはライスボウル初挑戦の新参者の監督じゃないんだよ。94年から2019年までライスに断続的に監督として参加しているんだよ、それ知ってた?彼以上に社会人の実力のレベルアップ変遷を評価できる人はおらんだろ。他に誰か居るかい?確かに対マスコミでは何から何まで本当のことをコレっぽっちも言わない狸親父だが、普通に普通の大人の判断ができる人間よ。そしてこと安全に関してはちょっとは信用できる人間だと思うぞ。無駄に敬意を払う必要はない。だが冷静に背景を見りゃ、おっさんは何らおかしなことはしていないってのが分かるはずだ。
加えて去年からのおっさんの発言に対して「腰抜け」だの「秩序を乱す懲罰扱いの発言だ」という指摘をするバカまでいる。それは又別の意味でおかしいでしょ(笑)?。奴隷根性の染み付いた田舎者でないとこんなトンデモ発言出ませんよ。それともこの競技の協会はどこかの独裁国家なんですか?そもそもチームも選手も奴隷じゃ無いんだから。おかしい事はおかしいと発言するのは当然でしょ。それを批判する奴はこの組織は民主的な運営ができない団体として公然と認めてるって事だよ。且つそれに盲目的に加担していると見なされるけど構わないですか?。鳥内憎しなんだから想像するに学生が憎い、関西が憎いと言ってはばからない連中と概ね層が同じなのだろうよ。自動的に社会人のファンになるんだろうけどさ、もしかして君ら子供か(笑)。社会人のファンよ、君らがやるべきことはネット上の学生ファンや行儀の悪い関西の連中を叩くことではない。ライス廃止派に無意味なインネンをつける事ではない。そんな下らん事にエネルギーを使わんでよろしい。よく考えたら分かる。やるべき事は孤立無援の社会人チームの味方をし、だらしのない社会人の中央組織を批判する事だよ。そして社会人を学生とのシガラミから解放する事だよ。

社会人のモラールに苦しむ姿は誰も全く気にならないのかしら?
学生側は「負けて元々。失うモノ無し」から「最後の記念に」まで様々な形・レベルでモチベーションを維持してライスボウルに臨めるだろう。でも社会人側はそうはいかん。「負ければ大恥」「勝って当たり前」だが仮に圧勝でもすれば「弱いものいじめ」と叩かれる。でも手を抜けば「忖度」「茶番」と指弾される。つまりは勝っても負けてもダメだしされる訳だよ。王者になったのに、こんな理不尽あるか?過去に藤田元HCが「正直やりにくい」と言ったのも当然だわ。むろんHCだけでなく選手も然りだろう。一方で貴重な収入源であるボウルゲーム開催には否定的なスタンスは取れない。かといって急遽レギュレーションを変えて試合をする事も許されない。じゃあ練り上げたベストプレーを封印したり、共に戦った外人選手を外してプレーするのか?彼らだって1シーズンを一緒に戦ったチームの一員だぜ。そんな事はできないよ。苦労して社会人優勝チームになったのに最後の最後にこんな仕打ちを受けてまで日本一とやらを決めにゃいかんのか?。加えて、そうやってモラールに悩み苦しんだ上で格下相手をボコボコにタコ殴りにする事で最後に「貴重な収益」に貢献する訳だ。口の悪い奴は直ぐに「有料試合の名を借りた公開処刑」「学生を半殺しにして金を得る殺戮ショー」と言い出すよ。
君ら社会人のファンはこの現状を放置するのかい?誰も彼らのモラールの問題を一顧だにしないよな?君たちですら。君ら一体誰を応援してるんだい?ライスを見直す事は結果的にこの辛い状況から社会人を救う事になる。その他にも学生・社会人双方に大きなメリットがある。やらなきゃ損だよ。見方を変えればね、単に発展段階に応じたゴールを設けてやるだけの話だよ。社会人には新しいゴールが必要な時だ。だからライスを変えましょと廃止派は言っているんだ。

それから学生と社会人の乖離に否定的な人にも言っておくよ。
今年のJXB見たかい?面白かったよね。グラント君凄かったよね。もっと見たいよね。JXBはもう何年も前から国内のボウルゲームで安定して一番面白い試合だよ。そしてこの先、まだまだ集客は伸びるよ。この際、色々な制限を外して解禁すればより観客に対して訴求力が大幅に上がる。そうなりゃサッカーなぞに負けはせぬ。チャントやコールは無いけれどクラウドノイズは凄いよ。ゴールパフォーマンスより楽しいTDセレブレーションだってある。外人枠も拡大すりゃスーパープレイも沢山見られる。加えてハーフタイムショーやチアリーダーの存在は他のスポーツ興行と明確に差別化できるアドバンテージだよ。プロの歌手が2曲も3曲も歌うスポーツの試合なんて他にあるかい?
な?他のスポーツと競争して勝つには、そしてさらなる発展をするには、社会人フットボールは学生のそれと別の競技になるのが自明だと分かるだろ?それが自然だと分かるだろ?そしてそれが許される環境にあるんだよ。この競技の魅力を考えれば考えるほど学生と社会人は乖離して良いんだよ。そして社会人が発展してプロプレーヤーが誕生すれば高校、大学のフットボールの位置付けが強化されるんだよ。結果的に日本のフットボール全体の発展に寄与するんだよ。

かように一見、ライスボウルのレギュレーション変更問題に見えるが、その先には新しいフェーズに向けての大事な分岐点が見えてるのが分からないかい?このチャンスを逃したら、次のスポンサード契約期間の終了まで有料公開処刑が続き評判はダダ下がり。収益も低下。そしてXリーグの発展にもブレーキがかかるんだが・・・ユー達は本当にそれを選ぶのかい?少なくともおっさん憎しの不毛な反発心からライス存続を叫ぶのは愚の骨頂。長い目で見りゃ本当に誰も得をしない。むしろ背任行為よ。


その4:血の入れ替えしかないのか

これだけチャンスが転がってて、環境も背景も揃っているのに何の改革や見直しもできないんじゃ・・・金輪際何もできない競技団体と思われてしまう。スポンサーもCFLも離れていくかもしれない。本気でそれを心配している。外人は見極めドライよ。そして引くときは早いよ?
現場は手弁当で発展に向けて進んでいるのに肝心の中央組織だけがついて行っていない悲しさ。北米のプロリーグという協力者も得て今後の可能性の溢れている世界なのに本当に残念だよ。事業としての魅力をまとめてアピールして優秀な人材を外部から集めて血の入れ替えをしないと社会人は新しいフェーズには行けない状態なのかもしれない。もちろん日本のフットボールもだよ。いや確かに現在上手く進められている部分はあるよ。国際化などは典型でCFLやTSLとのアライアンスはこれまでは順調じゃん。素晴らしい。こういうこれまで無かった又は手薄だった分野については新たに事を進めやすいんだろうさ。(古株が手をつけていない又は失敗している分野だから余計な口を挟まれる事も少なかろう。当然無駄なシガラミも薄いだろうし。)かような新しく合理的な活動をスピード感を持って進められているので、おそらく危機感自体は組織には存在するのだろう。一方でライス実行委のオトボケなコメントには開いた口が塞がらないが、もう、この団体は是々非々で判断するしかないんだろうな。想像するに、そもそも自分たちが今、事業体としてビジネスの世界で試される立場にあるってのを実は分かっていない人がいるんじゃないだろか。ダメな所が目立つのでビジョンもプランもガバナンスも乏しい試合運営だけやってる組織に見えてしまうよ。そんでせっかく機能している部分がスポイルされちまう。これは全く悲しい現実だよ。


なんだこれ。フットボールの話じゃ無いじゃん!ほとんど仕事や組織の話じゃんか!つまらん!次は試合の話をするよ?。



以上
2019年12月04日 (水) ユー、12月8日は朝からGAORAでも見ちゃいなよ。どうせ東京じゃワタリガラスがオレンジ農園を食い荒らすだけだし。啄む程度じゃダメだよ。跡形も無く食い散らかすぐらいでないとね!カラス除けネットには気をつけようね! あとさ、Xリーグさ、TSLとの提携でミスったら、ユー、DIE!

某CS放送で1977年の関西学院と京都大学の試合が放映されることになりました。まだ関京戦という言葉は存在していない時期の試合で、この両チームの対戦が注目され始めた当初の名勝負と言われた試合です。
まあ昨今は関京戦といっても優勝決定戦になる事は残念ながらほぼ無いのが実情です。なので一般の人はおろか若いフットボールファンにとっても「この試合は何?なんで放映すんの?」みたいなモノでしょう。なんせ最後に京都が勝利した試合は2004年。最後までもつれたと言えるものでも2009年で10年前になりますからね。加えて他の学生スポーツと同様に関西学生リーグもレジャー全般の中で以前ほどのプレゼンスは既に無く、集客力も話題性も目に見えて落ちています。放映の意味合いや位置付けがピンとこなくてもしょうが無いです(*1)。

まーそんな中で「もうこの際だから当面の利益確保の為に一定の年齢層から上の人たちに楽しんでもらおう。」「金は年寄りから集めてそれを使って若者に訴求する手立てを講じよう」という事なのでしょうか。高齢ファンをターゲットにしたこの手の「過去の試合のおさらい企画」がCS放送で複数開始しています。懐かしくていいんですけどねー。ただ企画としては前向きなんだか後ろ向きなんだか。バックペダル踏みながら迷走してるようなもんですかねー。で、こんな機会でもないと過去の試合に今更触れられないでしょうから、この際なのでチョロっと語っておこうかなと思います。

ちなみにこの試合が何でこんなに有名なのかってポイントは3つです。
・団体競技で当時の国立が私立強豪に勝てそうな競技なんかロクに存在していなかった事。
・数年前から徐々にキャッチアップしてきた京大がついにKGを追い越すと言われた年であった事。
・そのKGは甲子園4連覇中で日本一の存在であり、試合自体が大変な接戦であった事。
前年のリーグ戦でKGは京大に完封負けをしています。ただし直後のプレーオフで逆に快勝して甲子園にたどり着きました。でも明けたこの年の春の西日本選手権(だったと思う)では、KGは京大に完敗を喫していたのです。これはもー「今年から京大の時代!」と皆が期待して当たり前ですわな。加えて(稀にスーパーアスリートの登場する個人競技ではなく)団体競技なもんだから社会的注目度も当然高くなります。しかも勝てば日本一になるかもよ?なんです。
どうして雨の中、屋根もないのにアホみたいに大勢の客が入ってんのか。選手は選手で最初から最後までアホみたいにガツガツ激突してんのかって、そういう経緯があったからなのですわ。この背景を知っておかないと、ただの昔の試合です。そうねぇ。東大が年を重ねるごとに順位を上げてついに法政や早稲田や日大を倒し優勝するシーズンが来た!と思えば何となく想像できるかしらね。これをイメージできない想像力の貧困なユーはDie!。

次に大事な事。40年以上も昔の試合に新しいものを求めちゃダメですよ?。
放映を見てすぐわかるように、サイズ、パワー、スピード、テクニック、戦術、果ては試合の運営から応援まで、どれを取り上げても現在のフットボールのレベルには及びません。当たり前です。大昔の試合なんだから。王貞治が本塁打世界記録を更新した頃ですぜ?今年60歳で定年で会社辞めた人が18歳の高校生の頃の試合だからね? 京大のQBなんてフェイスが二本棒ですし、テレビでは25秒計の表示は無いしゲームクロックも偶に画面に映るだけ。いわんやダウンアンドディスタンスの表示なんかありません。

なのでなので。この試合はどういう目で観たら良いのか。思うに注目すべき点は2つだけです。

まず一つ目は選手たちの試合への(敢えてこう呼びますが)狂人的な姿勢・意欲です。かっこよく言うと精神性。アホみたいな速いスピードで守備がキャリアに集まりカツカツカツと痛そうな音がします。怖いです。かなり怖いです。そして試合の最後の最後まで両チームとも集中を切らす様子はカケラもありません。またニヤついたりチャラけている人は(一人ぐらいいいても良いのに)一人もいません。
加えて試合前から肩を脱臼する奴がいたり、脳震盪を起こしてもサイドラインに一旦出すけど手当せず放置するだけ(試合に戻す気満々)とか・・・。もう野蛮すぎて君らどれだけ勝ちたいんやと。原始人かと。問いただしたくなる程です。

もう一つは両チームのプレーのスタイル、いわば試合運びのスタイルです。
これは「今とどこか違うのか」という点を確認するつもりで見ると面白いです。結論から言うと(特に関学は)今とほぼ変わりません。スプレッドオフェンス全盛でマルチプルオフェンスに取り組む昨今でこそ、その色は薄れてはきましたが特に80年代、90年代と両者の試合を見ていた向きには「あーこの両チームは、こんな70年代の大昔からズッとこんな感じでやりあってたんだねー」と感じる部分があると思いますよ。この試合で見られて且つ、その後の試合でも見られたスタイルはどんなモノだったかと。王国的に言いますと・・・・

KGだとこんなところです。
・同じフォーメーション、同じムーブメントから全く異なるポイントをラン・パスで多彩に攻めようとします。
・モーション・シフトも多用して相手守備のオフバランスを狙うなど細かい工夫を混ぜてきます。
・相手守備をストレッチした後、結局はパスで勝負しようとします。
・オプション相手だとKG守備はやっぱり中央の速いプレーに弱くなります。でも一番ロングゲインされるピッチプレーは許しません。
・スペシャルプレーを要所で混ぜてきます。
・試合の潮目が変わるところでビッグプレーを必ず狙います。

京大だとこんな感じでしょうか。
・攻守ともに軸足はブレません。大事なところは外さずに、出来ることを徹底して実行します。
・なので攻撃では雨が強くなろうが手元が滑ろうがオプションをドンドンやる。なので日生球場の試合ではピッチミスやファンブルで2回ロストしても御構い無しです。
 ゲインし続ける限りQBカウンターやクイックパスなど同じプレーを何回もコールし続けます。
・守備ではKGがランプレーばかりやり始めてもパス警戒は解きません。いくらランでゲインを許しても変えません。その代わり日生球場の試合ではインセプを3度決めます。

いずれも哲学といっても良いぐらいに90年代頃まで連綿と息づいていたカルチャー、スタイルだと見ています。

で、かように双方のポリシーが激突した結果、この日生球場の試合では京大はKGのパス攻撃を完封します。本当の完封です。KGはパサーやレシーバーがパスを捨ててラン攻撃で何度も何度も密集を突きます。そしてターンオーバーの好機を逃さずに得点を重ね逆転します。最後に京大は4Q残り3分30秒から同点ロングドライブに挑戦。ここでもこの試合のこれまで通りの攻撃を続けてグイグイ前進。ただし最後は際どくエンドゾーンに及びませんでした。試合は勝敗がつきましたが偶々片方がリードしてた時にタイムアップしたようなものですね。
(ダウン更新時に時計が止まる現在のルールであればエンドゾーン目前で残り10秒で一旦ストップ。スパイクして残り8秒。パスならあと2プレーは可能なはずです。最後の最後まで同点の可能性は残ったでしょう。)

そして翌年以降も延々と続いた対戦の中でも、この試合で見られた双方のスタイルは変わらずに透けて見えるのですよ(*2)。なので視聴可能な記録の中で両チームのフィロソフィーがぶつかった最も古い試合として見れば大変興味深い試合になる訳です。「あー、なんか他の試合でも観たことがある。この感じ」と観ていて少しでも思うことができればソレで良いのです。きっとソレですから。

1977年当時日生球場に掲げられた巨大なバナーには「我ら京大必らず勝つ」と殴り書かれてありました。「がんばれ京大」のバナーは当時から存在しています。一方で関学は既にこの年には「レッツゴーKG」で応援しています。ユニフォームはその後京大は1度、KGは2度モデルチェンジしてます。不易流行。変えずに続けなければいけないものもあるんでしょう。でも一方で変えないといイカんものもあるんでしょうね。
我々は何も生み出さない唯のファンであって、ダラダラと歴史を眺めてきただけの存在です。しかし、だからこそ見えるものや感じることの出来る事があるんですな。
なもんでそんな発見をするたびに「あー、バカみたいに長くフットボールを見てきた甲斐があったなぁー」なんて感慨にふけったりする今日この頃です。

あ、別にまだ王国は辞める気はないからね。

(*1)京大のリーグ内の相対的位置の低下をこの原因とする意見もありますが、全てを京大の責任にするってのはお門違いも甚だしいでしょう。この状況の根本的解決には大学フットボールだけでなく、日本のフットボール市場そのものを拡大する必要があるんだろうけどもNFLやXやチェスナット、フラッグも含めて全般的に動きが鈍くて鈍くて道のりはマダマダ遠いわなー。CFLやTSLとの提携でXリーグが次の次元に到達できないかしらね。まあ日本のフットボールが滅んでも自分が生きてる間に楽しく観戦できてりゃ文句はないのですけどねー。魔法が使えれば良いのですけど。どこかに魔法使いのおばあさんはいないかしら。良い魔法使いでないとダメだよ?。

(*2)事実この試合の丁度10年後の1987年の対戦でも似たような展開になり、今度は京大が押し切って勝っています。日生時代の3バックのパワーIからプロセットのIフォーメーションに進化し、オプション+パスの脅威を備えた京大。ショットガンを捨て、奇しくも10年前のワンセットバックのダブルウイングに回帰したKG。試合では立て続けにTDを連取して先行する京大に対してKGはQBをスイッチして守備を散らし、今度はランではなくパスを無理やり通して反撃開始。もちろん終盤にはKGのキッキングでのスペシャルプレーも成功。一方の京大は中央の速いランプレーで突き放しにかかります。この試合は読売テレビのサイトで観れたはず。まー10年経っても構図は変わらないんですね。
スペシャルをコールしたであろう若きキッキングコーチの鳥内さんは今と全く同じ表情でサイドラインに立っています。KG高等部の中尾監督は豪快にファンブルしています。終盤には前富士通HCの藤田が京大のセカンドQBで大慌てで登場。現東大の森HCはDEで活躍しKGのQB(現阪急百貨店執行役員)を追い回しています。今年の京大のエースランナー植木のお父さんはCBでWR堀古にインターフェアをかましています。公認会計士が投資顧問会社CEOに激突。いやー、時代ですねぇ。


以上
2019年11月08日 (金) ユー、最終節は万博記念陸上競技場に行っちゃいなよ。あとさ、Xリーグさ、CFLとの提携でミスったら、ユー、DIE!

学生リーグも大詰めです。関西の最終節は結果と順位の組み合わせを考えてたら寝られなくなったので考えないようにしました。誰かどこかに纏めてるだろうから適当に見てみましょう。こうなるともう個人的には関大、神戸が負けて3位決定ラインが4勝まで下がって関大、神戸、京大のくじ引きで京大がアタリを引いちまって翌週まさかの敗北。そして神戸は今年も5位かよってのが一番笑えて良いです。
ちなみに最終試合は立命が有利でしょう。このトーナメント方式になって彼らはハタと気が付いたのです。1回負けてもKGに2回勝てば甲子園へ行ける。つまり全勝対決ではなく1敗しても良いから十二分に準備をして必ず2度勝つ方を選んだという事です。コレは戦力的に自信が無くては出来ませんよ。昨年の僅差の負け(=試合自体は完全に立命のものでした)。これに準備と自信が加われば快勝は間違いないでしょ。まあ見ててください。今年は「前半。立命館。レシーブ」で始まりますから。
KGは試合毎に出場選手を絞ってコンディショニングの維持を優先させてきましたが、ここに来て役者が揃い出しました。まあ実際は危機感の不足していると言われるチームの事を考えると、ここは完敗した方がチームにとっては良いと思うのですがね。ちなみに揃ったと言いながらQB山中、RB渡辺の俊足コンビの出番が極端に少ないのが気になります。投げるRB安西もね。ツインIからのリードオプションとかリードドローフェイクからのダブルポストとか見たいなー。

さて、そもそも発表自体がロクに行われない日本のトップリーグであるXリーグの公式発表で初めて喜ばしい内容を見ました。CFLとの提携の検討開始の件です。これはイイね!でしょう。

何が喜ばしいかって中学生、高校生、大学生、社会人のプレーヤーにとってプロフットボーラーを将来の職業の一つとして選択できるようになるかもっ!て点ですよ。もちろんプロのコーチってのも含めてです。
競技団体がプロプレーヤーやコーチの誕生に向けての後押しを組織間合意をもって行うのですから、現状とは全く環境が異なります。それこそトライアウトの問い合わせから渡航やら交渉やら就労ビザの手続きまで何でも個人でやらにゃいかんかったのとは訳が違いますぜ。最終的にどうなるかまだ不明ですが、諸々好条件で提携できると良いですなー。
年初の王国でも述べましたが(今更言うてもせんないですが)できればXFLやTSLの方が良かったなー。CFLはルールやフィールドが違うからねー。まあ一方でCFLは日本との提携解消は有り得ても潰れる事は無いだろうから、その辺はアメリカの新興リーグよりも継続性が期待できるかもねー。そう思うことにします。
プロリーグとの提携で、こりゃXリーグも嫌でもプロ化の方針を出さざるを得なくなりましたなー。まあ将来のライスボウル廃止にむけても弾みがつくし、良いタイミングですわー。

あー、ちなみにこれを契機にXリーグがカナディアンフットボールのルールで運営されるリーグになるかもしれないと危惧しているアホがいるかもしれませんが常識的に考えてちょっと考えにくいですね。
いまからXリーグをCFLルールに変えて運営するのにどれだけ手間とカネがかかるか。それがCFLとしてどこまで有意義なことなのか。損得勘定なんかチョッと考えりゃ分かりそうなもんです。日本にはCFLのわかるコーチはいません。経験者も基本ゼロでしょ。なのでCFL化をするにはX全チームにCFLの分かるコーチを海外から新たに投入せにゃならん。それをチームでカネ出して負担できるか?そんなもんできません。全チーム分をXリーグが負担できます?できないよね。じゃあCFLが自腹切るか?切らんでしょ。そこまでやってまで越えるべきハードルとしCFL自体は設定してないんじゃないですかね。そんな事より日本人プレーヤを早期に誕生させて放映権の商売がしたいのよ。
この度の発表でもありましたが日本を含めて11カ国が提携を進めるんでしょ。その国全てにCFLルールを根付かせようとしますかね?(*1)あるとしたら各国順番に根付かせる手しか無いですが、全部染めるのに何年かかるの?。カネどんだけかかるの。プロの興行なんだから、そこまで待つ訳ないじゃん。じゃあ一部の国だけCFL化させますか?そんで誰にどんなメリットあんの?
いずれにしても、そういう動きにはJapanはNoと言えば良い話です。提携なんだから。ビジネスなんだから。よほど奴隷根性が染み付いた人でない限り「交渉」という文字が浮かびますわな普通(笑)。しかもXリーグのお偉いさん方は皆さん名だたる企業のエグゼクティブの方なのだから、アホな合意はしませんて。多少ルールのアジャストがあっても劇的に変えるようなことはナイでしょ。もしあったらXリーグの交渉がダメなだけです。(*2)。
むしろXリーグの体制、人員、組織デザインやガバナンス辺りを突っ込まれて日本との提携が無期延期にならないか、そっちが心配だわ。「Siteのどこを見てもビジョンのビの字も無いぜ。大丈夫か日本の組織は?ファンやスポンサーへの発信力が皆無だが?」と言われないようにね。俺がCFLの人ならソコ凄く気にするわー。


(*1)
いや、このCFL2.0なるキャンペーンの詳細は知らないですよ?基本テレビ放映権の拡大でしょ。CFLに一人でも多くの海外プレーヤーが参加すれば各国に放映権が売れる。まずそこでしょ。なのでRB李やOL町野なんか、とっとと行って暴れて欲しいですよ。そんで提携を拡大させて行って欲しい。
ただCFLのチームと各国のチームとの対戦を提携の一つの目玉とするってのも普通にありえます。もしかしてCFL2.0の中に、GGT構想(Global Gray cup Tournament)なるモノが存在してたら、日本でCFLルールの試合を行う可能性がありますなー。グレイカップトーナメントに世界各国の代表チームが参加。となると日本代表チームに急遽CFLコーチ経験者が10名弱参加。2〜3週間程度でCFLルールで戦えるチームを仕立て上げる。これぐらいなら有りえるかもね。で、これが毎年行われると。実際はCFLチームがNCAAルールでプレーしてもらう方が各国のハードルは下がるが、それはCFLのコンテンツとしての魅力を損なう行為なのでしないだろーしね。

(*2)
もし日本から社会人リーグが無くなるくらいならCFLルールのフットボールリーグでも残ってくれた方が個人的には良いですがね。そのまま日本で発展してくれればねー。そんなXリーグ見たく無いって人は見なくて良いですよ。そんな人の為のリーグじゃないからね。マニアに媚びてても発展なんかしませんて。そもそも既に競技として生き残りがかかってるってのに偏屈なマニアと心中なんて愚の骨頂だよ。そんな奴はTVでNFLでもカレッジでも見てればよろしい。俺はスタジアムに行ってCFLルールの日本のプロフットボールリーグ観るわ。そんでNFLの日本人プレーヤーをTVで応援するわ。将来CFLルールのプロリーグとして発展した後にCFLと縁切って、今度はNFLやXFL(あれば)と組んで11人制にしても良いんだしね。


以上
2019年9月16日 (月) ユー、第3節は万博記念陸上競技場に行っちゃいなよ

毎年3節になるまで目が覚めない王国です。もう語るべき事も概ね無くなってるのですけど長く見てると、お陰様で良いものも見えたりしてね。さて昨年・今年と好調の神戸。簡単に言うと「最近は良い選手が揃ってるので無茶しなくて済むようになったよ」って事なんですけど、同時にチームとしての変化・成長を感じる事があるので背景含めてもうちょっと細かく述べてみます。

何で好調か?ざっくり言うと下記3点ですかね。

1:好キッカーの存在。
2:経験者の本格的な戦力化とデプス形成の成功。
3:ゲームプラン、試合運びの落ち着きと進化。

個別に語るとこんな感じ

1:
K#98小林。よく飛ばしますわ。初速が違う。弾道が違う。伸びが違う。ゴルフクラブの宣伝みたいです。FGは47Y、45Y、45Yと平然とパカパカ決める。長くても危なげなし。当然キックオフは全弾エンドゾーンへ直接届く。毎回ほぼ同じところに落とせるコントロールもある。なんならリターンできないようにエンドゾーンオーバーも蹴られそうですよ。これならKORTDを奪われるリスクを0%に出来ます。快挙。こんな存在がいるとGamePlanが全く変わってきます。ちなみにFGは近過ぎて的が見えない時は別の人が蹴るので安心です。折角なのでK伝統の#9をつけて欲しかったのですがジャージの色も変わったので、この際何でも良いです。あとN刊さん。45ヤード地点で蹴っても45ヤードフィールドゴールにはならないからね。

2:
神戸の攻撃バックスと言えば、古くはダイナマイトバック、「馬」と呼ばれた男、打ち上げファンブルなど数々の異名をとるRB井場や、なぜかゲインするRB朴木(ほうのき)、攻守で西宮ボウルに出場のWR/CB伊藤三郎、スーパーレシーバーWR大園大先生など、印象に残るプレーヤーがいます。そして一点豪華主義の印象が強いです。スーパーマンはいるけど、いつも一人しかいない状態。しょうがないです。国立ですから。
しかし昨今は好バックスの数が増えています。スーパーマンはいなくても十分なレベルのメンバーが複数存在する状況です。フットボール的にはこの方がありがたい。これには高校経験者が貢献しています。高校のスーパープレーヤーで浪人が嫌な子は「メンドーだから現役で私学に推薦」に流れるのが一般的なのですけど、一方で勉強する気のある子は「カシコは現役で神戸」「フツーは浪人して神戸」となっているようですな。高槻、清教、池田、箕面、豊中、星稜、市立西宮。でも君ら、ちょっとは京都に行ってあげてな。そして以前は「経験者ではありますけどねぇ」という位置付けの選手が多かったのですがチームのカルチャーが変わったのでしょうか。昨今は高いレベルで活躍する選手が増えています。ターゲットなんか去年から複数揃っていてパスアタックを支えています。「神戸に的無し」は過去の話です。一方の守備も充実中。関大戦では劈頭から箕面出身のDLのホープが負傷退場もリザーブの先輩が活躍。試合終盤にはバテバテ関大OL相手に3メンでQBにプレッシャーをかけ続けてびっくり。ちなみにLBの核は主将で関大一高出身。高校時代も主将を務め秋まで試合に出て現役で合格。立派です。経験者を中心に選手のレベルも層もフィットネスも向上してます。

3:
伝統的な神戸のスタイルといえば王国としては基本は「理屈はあってる」「ちょっとやり過ぎ」「とっ散らかりで自滅」の評価です。
例えば・・・有人決戦兵器DL藤原様、俺はインセプ王DB矢野川を擁する神戸史上最強守備。これが当時最強の立命攻撃に挑んだシーズンが過去にありました。試合開始劈頭から怒涛のパスラッシュでQBを追い回します。まともにプレーさせません。が、ちょっと「人を沢山入れ過ぎ」で、逆に逃げ切られてゲインを許します。ダウンもドンドン更新されます。
例えば・・・去年のメチャ投げQB福嶋と経験者レシーバーズによるトリガーハッピー攻撃。関大戦ではショートパス、ショートパス、ショートパスで我武者羅にエンドゾーンに迫ります。何度も迫ります。ゲインはします。ダウンも更新。でも得点できません。
前者はラッシュラッシュラッシュ・すれ違い・ダウン更新を許す。後者はパスパスパス・インセプ・リターン・失点。いずれも選択は間違っていないのです。でも上手く結果に結びつかない。これを続けてしまう。
つまりは劣勢を意識するあまり投機的な攻守を前提としたPlanで望んだ結果だと判断しています(しょうがないんです。実際に劣勢なんだから。)
しかし今年は違う。(いや厳密には去年から少しずつ変わってきてるのですけど)攻守ともリスク計算の精度を高めていて必要以上に無茶をしないのです。加えて仕掛けはアタリが増えているのです。むろんスーパーキッカーや、投げて走れるQBが複数居るという好材料がそうさせるのでしょう。でもこれまでは材料が割と揃っていても無茶をしてきてた。今は違う。以前よりも落ち着いて攻守のポイントを見極めている。進化しているのです。

パスが印象に残りますが実は去年より試投数は減っています。関大戦など対前年比で試投数は63%しかない。そしてヒッチ、ショベルなどリスクの少ないものが中心、もしくはパクられても平気なロングパスです。無茶投げ、投げすぎからのターンオーバーを回避。そしてキックオフでは全部タッチバックを狙い、パントのカバーもしっかりでビッグリターンからの失点を回避。また守備ではパスラッシュに過剰に反応しがちなQBに対して、なかばラン守備を捨てて初手から徹底してラッシュを仕掛けます。パスアタックを機能させない事にフォーカスし成功しています。(なので関大は逆点したポゼッションのように、もっとランで仕掛ければよかったのに。神戸がフィールドポジションで劣勢な時間帯が続いたのだからチャンスはあったはず。)
このように避けられるリスクは避けて、諸々の事項を可能な限り制御下に置こうとしているのです。その一方で、ここぞでは準備したプレーを見せます。TEをファーセットして片側4枚のアンバランスセットのショットガンで実はエンプティ。これをノーハドルで繰り出してカバレッジを乱してゲインに繋げます。パス多投ではない攻撃ですが唐突にこのアライメント。出しどころが良いですね。
これはあくまで推測ですがコーチ陣と学生スタッフの充実が背景にあるかもしれません。Tさんに指摘されて気が付いたのですが試合前に整列するスタッフの数がメチャ多いです。下手したら選手よりも多い。君ら私学か。選手のコンディショニングの安定とアナライジングの向上でチームに寄与してるのではないかしらね。

なもんで纏めると「好選手によるデプス形成、コンディショニングの維持、これらによる選手レベルの戦力の充実により通用するプレーが増加。加えてアナライズによる精緻な分析で力量差を冷静に確認。無茶は回避して、より効果的なプレーを見つけ出して準備できるようになった」。好調なのはそんなところが原因かしらねー。

ただし細かいところでは以前の癖が抜けきってません。3Q Endに時間が無いのに慌ててセットして1プレー無駄にしたり、2point狙いかどうか迷ってTimeout消費したりと細かい部分では不安は残ります。なんといっても時間消費を優先すべき最終盤の3rddownでロングパスをcallする辺りに不安が過ぎります。いや、確かに相手守備が最も予想していないプレーですし、パクられてもパントと思えば良いのでしょうけど。まー普通に蹴りましょうや矢野川さん。幸い去年の京大戦では決まったし、先日の関大戦も勝利したから良いですけどね。この辺りの「やりすぎ神戸」がちょろっと顔を出すかも?ってのが不安要素ですかね。

という訳なのですが、週末の試合のOdd'sとしては(それでも)7割3割で立命が優勢でしょう。関大に競り勝った神戸を立命が警戒しない訳がない。加えてギアを上げ始める第3節です。十分な準備と仕上がりで現れるはずですからね。立命は関大みたいにムキになってパスで勝負しない事。バックスを走らせてランプレーを軸に我慢の試合を続ければ普通に勝てます。
神戸は基本は関大戦と同じPlanで良いです。意気込むあまりヘンな事はしないのが大事。キックオフは全てエンドゾーンオーバーで。攻撃はKGばりのノーハドルandダブルケイダンス。FGはドンドン蹴りましょう。守備は「もう疲れたよパスラッシュ」と言いたくなるまでプレッシャーを続けましょう。Hitの質が違うので是澤の負傷回避でこの試合は控えQBを入れてくるはず。そこでどんなプレーをcallするかが鍵かしら。

何より彼我の戦力差を意識するあまり従来の神戸采配に戻らない事が大事です。「終わってみれば」大差で敗退とならない事を強く願い、そして期待しています。裏をかいてキックオフでプーチを蹴って逆にビッグリターンを食らうとか、ショートパス多投に出てインセプリターンTDを浴びるとか、流石に無理っぽい60Y超のFGを何度も狙って最悪なフィールドポジションをジャンジャン相手に供給するとか、そういうヘンな事は一切しないようにね。

やりそうで怖いなぁ。

そんなホラーが好きな貴方。週末は是非万博に行きましょう。協会のヨミが鋭いのか、この日は集客の見込める関京立が揃ってハコも大きめ万博記念陸上です。組織運営にはお金が必要なのです。収入はとても大事です。ここは31年前に神戸が初めて京都をブチ倒した場所です。何もおきないかもしれないけど何かが起こるかもしれませんよ?。



以上
2019年1月14日 (土) ところで社会人側の立場は?ちょっと気にしてみよう。色々見えるかも。

ライスボウルの今後についてはメジャー・マイナー関わらずマスコミの姿勢は見直し論に傾いているやに見えます。SNS上のコメントもそちらが目立つ状況。ただ当日の国吉発言以降、御多分に洩れず協会からは全く何のリリースも無いですね。
でもこれは止むを得ません。会議を開こうにも、そもそも予定していない会議の開催などスグに調整は不可能でしょう。イチ私企業じゃ無いのだから。
何か発表があるとしたら3月以降じゃ無いですかね。

さて協会はさておき、その他も含めても社会人側の発信は例によって全く目立ちません。なのでNet上の議論も熱くならないし、見直しのムーブメントも起こりません。モメもしていないので金にならずで、そりゃメジャーなマスコミは追わない。Relationを絶やしたく無いからマイナーなマスコミも踏み込んで触れに行かない。
しかし当然ですが彼ら社会人側のスタンスを考慮しない限り話は進まないでしょう。

そりゃー社会人フットボールのファンも色々心配するでしょうな。
「随一の集客ができる企画が無くなってしまうかもー」
「強い社会人が格下の学生を遠慮なく蹴散らせて正月から気分良かったのにシクシク」
「これを契機に社会人フットボールがダメになったらどうしてくれるんだよ!鳥内め、余計なことを!」
まあ、Topリーグがそんなにヤワであっては困りますし潰れたりはせんでしょうけどね(笑)。潰したら学生側が承知しないよ。ライスボウルは学生の協力があってはじめて実現する企画。学生だって何年も支えてきたじゃん。社会人側の力だけで大きくなった企画でもリーグでも無いんだぜ?

で、勿論そもそも気の毒なのはファンではなどではなく、当事者であるチームでありプレーヤー。勝って当たり前。でも勝ちすぎたら「イジメっ子」に見られる。負ければ大恥。社会人側もツライし、普通にやりにくいわな。
学生と違ってスポンサーや所属企業との絡みがあるので発言・発信がしにくいのは分かります。しかしそうは言ってもいつまでも立場は明らかにしなくて良いのかしらね。

そこで、よーく考えて欲しい。何が真の原因なのか。
思うに、コレ、社会人側の中央の組織がスタンスをこれまでに明確にしていないからですよ。
Xリーグとしての将来のビジョンや方向性を明示的に出さないから。そしてその中でライスボウルを位置付けていないから。これを明確にしていれば、その範囲・内容も含めてチームも選手も発言しやすくなる。統一見解を背景にコメントができる。 つまりスタート地点が明らかになるのよ。そして真っ当な議論ができるようになるのですよ。

「Xリーグのプロ化」(するの?しないの?)
「海外のプロ経験者の参加」(増やすの?減らすの?)
「日本人選手の海外リーグへの参加・挑戦」(推すの?推さないの?)

この辺、チーム・個人で認識バラんバラんじゃないのかな?。なんか明確に決まってるんでしたっけ?不勉強ながらトンと聞かないです。知ってる人いたら教えてください。
学生は所詮学生やから時代が変わってもVisonやら方向性なんていう根っこはほぼ変わりゃしない。でもプロでも学生でも無い社会人は不幸にもそうじゃないですぜ?
実業団中心で構築すべく立ち上げ。その後クラブも混在。不景気で逆にクラブ中心に。最近は他の競技との生存競争が・・・。
とまあ、嫌でも荒波に揉まれて来てるじゃん。そしてこれまで同様にこれからも揉まれるわ、間違いなく。で?何を指針にどう進んで行くの?今、進歩してるの?停滞してるの?

何も出さないから、皆、何も語れない。
何も示さないから、皆、嫌でも不安になる。

何も知らない市井の人からは社会人側のチーム・選手の発信の無さが無責任に見えてしまう。
無知な社会人ファンは将来への不安からバックファイアし学生側を批判し始める。

協会の皆さん。この状況ってチームも、選手も、ファンも、合わせて不幸にしている事に気が付いて欲しいですよ。最後にはスポンサーからも疑問符を示されかねないよ。
他の競技の方がVisonも方針も施策もしっかりしている。着実に成果を出している。ガバナンスも効いている。・・・となるとどうなりますかね?
にも関わらず場当たり的な対応で行くんですかね。企業も利害関係者にスポンサードの理由を説明する責任があるんだから、普通に離れていきますぜ。

協会の皆さんは年長で社会経験も豊富にお持ちの人達なので、コンな理屈は当然のように認識しているはず。にも関わらず何んんんーにも出て来ないのは何故なのかしらね。

中央の組織としてVisonも方針も示さず、リーダーシップも見えず、発信や反応が無いことが、いかに周囲に良く無い影響を及ぼすのか。
去年の日大の対応のまずさに学んで欲しいですなー!


以上
2019年1月14日 (土) 当たり前の事が起きて、皆、当たり前の事をしているだけ。なのにイライラするのはなぜ?

ライスボウルの開催に関わる一連の動きを改めて眺めてみました。

・経験の蓄積、競技人口の分布、チームメンバーの構成経緯などから、学生Topより社会人Topの方が強いのは自明。
・社会人は競技レベルの向上を狙った施策を行なった結果、数年後その通りとなり、よりチームが強くなった。
・対戦チーム間の競技レベルの乖離を報告するのは当事者の責務。他にその責を担えるものはいない。
・ライスボウルは社会人と学生の協働・協力により成立するイベント。片方が問題提起を行えば見直しを検討するのは真っ当な組織として当然。

どこかに何かおかしい所があるだろうか?。誰も何もおかしなことはしていないね。非難されるような事は誰もしていません。
あるとしたら「こんなになるまで放置していた事」が問題なのかも。でも協会のガバナンス能力を省みるに、それを求めるのは酷なのかもしれません。
むしろ声をあげた監督やチームに呼応して見直しに向けて何かしらActionしようとしているだけ、まだこの協会には健全な部分が残っていると評価すべきなのかもー。

注意すべきは、
1:本当に見直しが行われるか。
2:その経緯・結果・背景が納得のいくものかどうか。
3:そもそも1、2を公開するかどうか。
この3点につきますなー。そしてこれら全て「協会の姿勢」と「マスコミの活動」にかかっております。
何がイラつくって、この両方ともモヒトツ信用できないからなんですよねートホホ。それにつきる。Topリーグである社会人をどうしていきたいのかロクにDirectionもVisionも出さない人たち。金にならないから追わないメジャーなマスコミとRelationを絶やしたく無いマイナーなマスコミ。
両者とも今回ぐらい しっかりやりましょうや!

そして我々ファンは下記を気をつけるぐらいですかね。
「結局、地味なAction Planにおちついてもガッカリしない事」
「先立つモノから目を背けず冷静に評価する事」
「つまらん感情論で後ろ向きにならない事」
もうフツーに期間定めて検討させたら?それまでは現体制で進めるという事で・・・。


以上
2018年12月22日 (土) 鶏肉とJFK

久々に余裕ができたので観に行く前にライスボウルについて何か書いときます。予言の書。今日日の若者には、あーしろー、こーしろー、卓志郎とか、あーせい、こーせい、耕世などと言うのではなく、一緒にやろう!的な表現で指示するのが良いそうで 今回はその練習がてら書いてみます。

1:守備は的を絞りましょう。
・どーせ失点は免れません。相手の鉄板プレー、ベースのプレーを止めることに傾注しましょう。相手がより精度の求められるプレーを選ばざるを得ないように仕向けるのです。そしてミスや反則をさせるしか有りませんよね。
・パスは前で止めましょう。試合の最後まで様々な形でQBにプレッシャーをかけましょう。後ろに引いて守っても最後には疲弊して一発を浴びるだけです。少々イかれても気にする必要はありません。
・ランはエースランナーを止める事に集中しましょう。他のプレーは半ば捨てても良いです。とにかくエースRBを止めましょう。これで得点力は大幅に落ちるはずですよ!。
数字を見れば一目瞭然ですが結局はQBとRBのチーム。QBに落ち着いてプレーをさせない事が第一です。早いタイミングでLOSを割って(一人で良いので)飛び込ませるプレーをしたいですね。結果、大外ししてもOK。QBが「なんやねん、やりにくいわ、この学生どもは(怒)」とイラついてくれれば良いのです。これを「君らアホちゃうか?」と言われるぐらいドンドン続けて欲しいですねー。小賢く後ろで網を張るよりヒタスラにラッシュをするフロントの方がラインもQBも怖いはずですよ。
嫌なのはダブルTEを仕掛けてくる点。KGはマンツーを強いられながらBOXでの7枚ブロックにも対抗しないといけません。個人能力勝負を仕掛ける上で富士通のタレント陣とこのフォーメーションは最高の組み合わせです。KGは5DLにしないとスローダウンさせるのも難しい。本当は8メンにしたいぐらいですがクラークや猪熊相手に後ろがスカスカになるのも危険です。でも無謀と言われてもやっぱり前でしかけなきゃダメです。
まー、つまりニクソンに対抗するにはケネディしか無いって事ですよ。有名なTV討論のように「経験がある。実績がある」という社会人を相手に「若さと可能性と無謀さ」で対抗しましょう。名付けてケネディ・ディフェンス。誰かKGの守備選手の名前を上手く使ってJFKになぞらえませんかね。藤本?海崎?。できれば JFK stop Nixon!や Beat! Nixon!Vote!JFK!とか横断幕を用意してハーフタイムにNHKに抜いてもらうとかして欲しいです。なお政治活動だと見なされても王国は感知しません。
QBバードソンとRBニクソン。漢字で書くと鳥村と肉村。ちなみに大王は鶏肉大好きです。あー焼き鳥食いたい。ライスボウルなので文字通り焼き鳥丼がいいですね。

2:攻撃は得意なことをしましょう。
・パスでしょうね。どう考えてもね(笑)。ランはなかなか出ないでしょうね。3枚のQBをランですり潰してでも勝つという意気込みでも良いですが、それでは終盤までは持たないでしょ?。パスに魅力のあるQBが複数いるのですから、変にスペシャルを沢山やるよりも、まずは自分たちの得意なプレーを中心に挑戦するのがイケてますよね。
・QB#3は過去のKGのQBと比較してもそのクソ度胸はなかなかに特筆すべきものがあります。スクランブルも良いですし何より「取ってみやがれパス」も多く投げます。さすがキング三原のお弟子さん。良いQBですねー。
・#3のユニークな点としてパスの独特のタイミングと細かいフェイクがあります。1歩のドロップバックから上半身だけ使って20Y越のパスを良いタッチで投げ込む。プレーアクションを入れてスグ投げるアレです。他にも偶数歩のドロップバックのタイミングでリリースする事もあります。こんなQBは過去にこのチームにおりませんよ。ノーモーションで唐突にミドルを投げたりするので、セカンダリもチョッと面食らうようです。この辺が相手守備にどう効いてくるか見ものです。
・加えて鉄砲肩の#18も投入する事も可能。前回のライスよりも投げ手の魅力が多彩な分、スペシャルに走らずにパスに活路を見出しても良いでしょ?と思うのです。
・外人DBを#85に任せて、それ以外の的にドンドン投げましょう。ちょっと心配なのは何が狙いなのか不明ですがワイドがボールスタートじゃ無い事です。お陰でWJBの#85以来、FalseStartをやらかすメンバーが段々増えています。このままではワイドユニットがFSする事をリキる(「理己る」)と呼ぶ事で定着してしまいます。そのうち「ワイドはリキってからが一人前」とか「あいつTBの癖にリキってる」とか使われるようになり不本意な形でKG史上No.1レシーバとして名前を残しかねません。観客も含めて皆で注意しましょう。
・まあ、かといってランも出さないといけません。#34が出られないでしょうから、ここは走るのが上手な#83や、RB出身の#4などのWR陣をモーション、シフトからドンドン動かして持たせて走るプレーを用意しないといけませんね。以前のQB#14河野の頃の攻撃ですね。となると#18をQBに入れてのスプリント&カットバックプレーで独走狙いなんかも良いでしょうねー。

3:やりたい事ではなく、やるべき事をやりましょう。
・某O企画部長が「蒼の三銃士」だの「三本の矢」だの前職経験を生かしたマスコミ受けのするキャッチーなフレーズを発しています。お陰でコレ、報道の皆さんにも喜んで使っていただいていますよね。マスコミが記事を書きやすくするよう配慮することもTOPチームの責務ですよ。(聴いてますか?藤田HC。)しかしチーム自らが変に惹句に酔ってはいけません。
・#34が健在なら#34,#18,#3が並ぶゴールデンドラゴンフライ@1988甲子園by日大も面白いなーなんて思ったのですが、よく考えると、単に我々が見てみたいだけで実際効果は微妙ですよねー。またFL#18、RB#10、QB#3でピストルで並べてからモーション、シフトから色々やりたい所ですが、そんな並びをしたら相手に警戒されちまいます。フリフリやダブルパスなんてやっても、まー効かないでしょ?これも。
・ワイドユニットも実は例年程豊富ではないですし、ダントツの存在だったエースRBが出られないのですから、まずはそこを補強しましょう。#18と#10の第一の役割はそこ。スペシャルプレーは第二以降の役割ですよ。同時に起用するにしても普通にFL#18へポスト。ブロッカー集めてTB#10でゾーンパワーあたりで良いです。
・何より3人とも一度に出して皆、傷んだら終わりですから、基本は#3。スクランブルでの負傷を考慮して交代で#10を起用。要所でそこに#18を混ぜる形になるでしょう。KGのQB起用のセオリーに基づくとこうなります。冷静に勝ちに行くなら原則この起用になるはず。そうではなく3人同時起用プレーを続けるのであれば例年のライスの通り投機的な攻撃を志向したと判断して良いです。そうなると自ずと出せる結果も例年通りになるでしょうね。

4:Fight clean and be proud of the victor's name
皆が歌う歌の通りです。

まあ、当日見てのお楽しみですなー。

以上
2018年12月11日 (火) 学生日本一への新トーナメントプラン
さっさと元の形に戻してちょーだい というのが王国の意見です。そこは不変。
だがねー。どうしてこんな改悪と受け取られるような(事実改悪だけど)新Planを発表してきたのか。よくよく考えてみたのですわー。そこで敢えて敢えて敢えて前向きに捉えてみることにしました。

もしも・・・こういう事実があったとしたら・・・

1:全国の学生機構を俯瞰で見てトーナメント再編Planを立て実行をリードする組織が存在しない。
(自分たち=関西協会以外に、それに類する当事者能力を持つ所が無い)

2:各リーグが集まって将来像を描く事もままならない。組織間調整も効かない。
(歴史的な経緯や、意識・人材・運営能力・諸々の埋まらないGAP)

3:よりマイナーである地方リーグの支持を得る為の条件が存在している。
(せめて3位と対戦したい。遠征ではなく地元でやりたい)

4:想像している以上にお金がない。その金はすぐに必要だ。
(新たな観客が増えるのを待てな。既存の客をRepeatさせるしかない。)

5:スポンサーからリーグ運営・トーナメント運営に関する要望が存在する。
(現在のスポンサード効果。将来構想の有無と実現性の程度。)

これらの背景が実際に存在していていたら・・・今回の案に対してYesで投票する可能性がアリますなぁー。

全国を俯瞰で見て将来像を描ける組織が存在しない以上、関西が一地方リーグであっても自らで全国Planに着手するしかないですわ。で、リーグを横断する施策を伴う為、他の地方リーグの協力が必須ですわな。 地方の合意を取り付けるには彼らにメリットが必要。それには原資が必要。その多くは入場者収入に依存しますわ。
で、肝心の新規ファン開拓は容易ではなく、一定額を確実に増やす為に好カードを複数行う構造を維持・強化せざるを得ない。
という訳です。ただし(当然だが)選手・チームファーストの発想では無いですな。

・では何が狙いなのか?→日本フットボール界におけるプレゼンスの向上とイニシアチブの獲得。である。
・なぜこんなやり方なのか?→既成事実を積み重ねなければ事が動かない組織の集まりだから。である。
・なんで拙速なの?→もう待った無しだから。状況は悪化する一方!だから。
・ちょっと強引では?→強引に事を運んで、そのわずかな権益を脅かしでもしないと他者は真剣に動いたり考えたりしないジャン。
・ファンの声は無視か?→今のファンの声より明日のフットボールが大事だから。高齢化の激しいファンと心中するのは有り得ない選択。
・いやいやコアなファンは無視なの?→ユー達、コアなファンは何をどう変えても結局観に行くジャン?(惚れた弱み)。

今回のPlanを進めた場合、以降に想定されるシナリオを書いた。おそらく下記の順で発生する。ここまで目論んでの今回の新PLAN発表なら、むしろ大賛成。

1:北海道・東北・関東側のトーナメント見直しの動き。
(理由:北海道、東北からの「せめて2位、3位と対戦したい」という要望を関東が却下できる強い理由は実は無い。また進んで日本一決定トーナメントから外れるメリットも代案も無い。)

2:タイトな試合間隔に基づく問題が(必ず)発生。トーナメント日程の再調整を実施。
(理由;日程を見れば一目瞭然。必ずチーム・選手からクレームが上がる。)

3:ライスボウルの日程変更および位置付けの見直し
(理由:ライスボウルの日程を後ろ倒せば日程問題は解消される。当然ライス自体の位置付けの見直しも行われる。)

結果として
1:試合間隔2Wを維持した形で
2:地方での試合が複数開催され
3:且つそれはミスマッチにならない程度の力量差のカードで構成されており
4:東西間でバランスの取れた試合数で
5:試合増加に伴う収益増を見込める形で
6:学生日本一を決めるトーナメントが完成する。

ん?これは実は全国のファンが待ち望んでいた事ではないですか?

で、ライスボウル。学生トーナメントのために社会人協会が日程を変更するかどうかが見ものだ。社会人が1月3日に固執するのなら「いやー、日程調整したらその週に学生日本一が決まる事になったんすよ。なので3位チームを学生代表としてライスに派遣しますね。」と伝えればいい。
実は3日に固執する理由などなく、後ろ倒しに譲る余裕が社会人側には存在する。譲って現在と同じ位置付けで続けたければ続ければ良い。ただしそれは社会人にとっては退歩。悲しむべきことよ。
その将来を考えれば社会人はこの機会に本当は別の道を歩むのが好ましい。彼らが果たして将来を考えているかいないか。その踏み絵になる。
(NFLなり新興のプロリーグへの「アジアにおける登竜門リーグ」としての位置付けを目指して、さっさとリスタートしろよ社会人。)

・・なんかこう書くと・・・何やら新Planに乗ると未来が見えるような気がしませんか?

伊角さん、阿倉さん、本当のとこドーなんですかね?


補足
なお形として関西協会に振り回される状態になるのだが、発案力も実行力も無い他所の者にクレームされる筋合いは一切無いです。
正直トーナメントの山なんてどういう形でも良いのよ。このスポーツの将来を考えて事を起こし、動かして行く事が大事。で?今、具体的な方法は貴方の頭の中にありますかね?
トーナメント表だけひねくり回してアーだコーだ言っても、当事者達がYesと言って動かなければ全く全く意味はないのです。文字通り画餅ですよ。他人を、他所の組織を動かすのはどエライ大変ですぜ。しかも利害関係があるのよ?
目の前に学生リーグの代表が座ってるところを想像してみ?彼らが首を縦に振るようネゴれますか?何を理由に動いてもらいますか?
王国も「元に戻してほしい」と願ってはいるが、半ば横車を押す形でなければ、もしくは喉元に何か突きつける形で無ければ、今の状況は何も変わらんのやろなーとも思うのです。むしろカリスマ性や強いリーダーシップを持つTopに来てもらう方が平和に変革が起こると思うが。もうそんな人もおらんしねー。
ここはヒトツ面白がって見てはいかがかしらね。


以上
2018年12月11日 (火) 2018年WJB
試合的には盛り上がったので久々にコメントを。もう年なので厳しい事は言いませんハイ。備忘録的に。

・立命は奥野に投げさせてはマジでマズイとばかりにプレッシャーをかけるプランを実施。リーグ戦では案外効かなかったのですが、それではとばかりにWJBではディレードブリッツやコーナーブリッツを連発。これが終盤まで威力を発揮。
・一方、なまじチョロチョロと逃げ回れるしダウンフィールドも見えてしまう奥野。この良さが裏目にでて無茶投げしてはインターセプトラッシュに。
・そうやって逃げながらでも密かにパスを2本成功させて、ともにFDを更新させてたりもするので厳しくコメントしにくいのですが・・まー今後は往生際よく投げ捨ててほしいです(ちなみに卓志郎先輩ならキーパーでゲインしてるでしょうねー。)
・ブリッツ対策として3Qに見せたスプリントしてのロングスローバックとワンフェイク入れての#83へのセンタースクリーンは大当たり。ナイスアジャスト。高校球児は身のこなしが凄い。でもねー、プレーで対抗するにも限りがあるのでRBのピックアップ含めてプロテクションは見直して欲しいですなー。全然イケてませんでしたから。
・急に「西野のプレーをやれ」と言われても涼しい顔でしっかり決める。さすが主将。立派。矢が3本あって良かったです。もし西野が傷まなかったら山口の代わりにTB西野やTB光藤があったに違いないと勝手に思ってます。ちょっと見て見たい。TB光藤のカウンタートレイは普通にゲインすると思う。

・KGの勝因ではなくPlan通り優勢に試合を進めた立命の敗因の方に目を向けたい試合です。大きいのは4QのFGに終わったポゼッションで「賭けに負けた」点でしょうかね。
・ターンオーバーで得たチャンス。しかも好フィールドポジション。ハリアップオフェンスで一気にエンドーゾンを目指す(TDを狙う)勝負に出たのでしょう。
・本来なら時計を一杯に回すところを10秒以上残しながら次々にプレー。もしフルに時計を回していたらこのポゼンションだけで1分以上は余計に消費できたはず。そうなるとKGはこの後、TDを奪っても最後にオンサイドを蹴らざるを得なくなり立命の勝機が増していたはず。
・ただし・・・KGの最後の2ポゼッションでの立命守備の消耗度合いをみると4Qインセプ時に「FGでは追いつかれる。もう一本TDを!」「今しか得点機はない!」と判断したのも分かります。あれだけガシガシとラッシュしてたら終盤にやぁ守備フロントも疲れるでしょうね。
・まー本当に紙一重だったという事でしょうね。勝負は非情。非情の掟。

・必勝の準備をしてきたKGにとって「直前にいきなりブレーキ踏めと言われてもムリ(笑)」と言わんばかりにパカパカ得点して大勝してしまったリーグ戦。2Wのインターバルを得たのだし最初からそういう想定もしてたのでしょうけど・・・まー、WJBはモチベーションを保つのに苦労したと思います。
・#34はもうシーズンアウトでしょうか。#18も負傷で途中から出場せず。#85もボロボロで、試合途中から近来稀に見る厳しい状況になりました。
・そもそも過去に比べても決して強いチームには見えませんし、実力的にはこの辺りがホントは限界なのかもしれません。でも学生は2Wあればガラっと変わるので、ここから先はそこに期待でしょうか。なんせこの試合の相手が良いお手本として、それを証明してくれたのですから。

・ちなみに立命はリーグ戦の後半を流したのではないか?との批判がありますが、はっきり言ってドーでもヨイです。仮に流したとしても誰かに批判される筋合いは無いっスよ、ええ。
・Odd'sの低い勝負に全力投入するよりイーブンからスタートできるWJBに向けて備えるのが当然っスよね(笑)。
・だって目標は日本一なんでしょ?違ったっけ。社会人に勝って日本一。日本一を目指してより確度が高く効率の良い選択をしますよねー組織として。そもそも、それが許される構造・レギュレーションになってますからね。チームを批判するのはお門違いでしょ。
・ああ、そうか。日本一ではなく「お前ら関学に2回勝つんじゃないのか?(怒)」でしたっけ?だったら批判されるかもですねー。

・立命は新監督になって徐々に雰囲気変わって来ているでしょうから、交代して良かったのでは無いかしら。
・前代未聞の幹部6人って、側から見て?ではありますがチームを機能させるのに何振り構わぬ姿勢が見て取れてかえって好感が持てます。
・何より完敗から再戦にむけて精神的にも充実させて、しっかり準備をさせたのは立派。加えて試合では極めて高いレベルで実践させられたのは監督・コーチの手腕と言えるでしょう。
・自分が率いていたわけでも無いのに「去年より良いチーム!」って断言しちゃうところが軽く米倉さんDisっててアレですし、去年は1勝1敗、今年は2敗なので星勘定では悪化してるんだけども、まーそれでも「大きな成長を遂げたチーム」と間違いなく言えますね。「人は、チームは、変われるんだ!」といった所でしょうか。


以上
2018年10月6日 (日) 引っ越すよ
かくも長き不在から帰ってきたかと思ったら唐突にそれかよ。というより既に引越し済みのSiteを見ていると思います。

http://kingboyoyon.g1.xrea.com/

ありがとう。お疲れ様でしたGeocities。色々考えたけど王国を引っ越しして残すことしましたよ。
建国20年色々ありましたが、その辺はまた機をみて。ひとまず引越しのご挨拶でした。


以上
2017年1月22日 (日) 「その日」を乗り越えて
ライスボウルのあり方について、いつまでも愚にもつかぬ話をしていても意味が無いので・・・一旦纏めて置く。

■競技人口の分布などの構造上、Xリーグと学生の間で競技レベルに差が生じて行くのは自明。正常な発展と言える。
■しかし双方ともビジョンも方向性も位置づけも異なるので、発展段階に応じてどこかで見直しを行うのが当然。
■その意味で乖離は発展の証で、歓迎すべき事のはず。乖離が進んだ事から見直しを行う「その日」は待ちわびた日でもあるはずだ。
■乖離には実力差以外の質的な違いも含まれているが、それは双方の目指すものの違いから来るもの。
■ゆえにそこは相互に干渉すべき事ではない。ただし対戦するとなると調整が必要。そして調整を無意味と評価するなら対戦も無意味なものになる(※1)。

■発展・振興を意図してレギュレーション変更(※2)を行っている社会人側との対戦は、学生側には限界がきつつあるとみている。
■レギュレーションの異なる状態では、そもそも試合は成立しがたく、開催意義も乏しい。
■そして現形態を維持する場合、自ら変更を選んだ社会人側が調整案を出す以外に無い。学生側が出せる立場ではないし、解決できる性質のものではないからだ。

■せっかくの日本一決定の場なのだからと言って、その看板を大事にしたいが為に成長の機会を先送りにするのは良くない。かつて発展の為に83年からライスボウルを変えたように、発展の為に再びポストシーズンのあり方について検討すべき時だろう(※3)。
■むろん継続する意義も効果も存在はするだろうが、将来も見越して総合的な見地で評価すべき。例えば質的変化を目指す社会人がライスの代わりに別の事を行うとして、その場合との比較をすれば良い。
■ただし「ビジョンも方向性も無い状態だから、そもそも評価のできない状態なのでは?」という危惧も個人的に持っている。これは特に社会人側からの発信が弱く、反応も無い事に起因する(昔から持っている)不安だ。
■だがライス見直し論が高まればビジョン・方向性・マイルストンを嫌でも決定して提示せざるを得なくなる(特に社会人側)。そうでなければ何に対してもYesともNoとも言えないからだ。これでも何も提示されなければ本当本当にオシマイ。ビジョンの無い団体は誰も支えはしない。

■どうせスグに色々な変更はできない。検討期間を決めて見直しを開始すればよい。何よりライスの開催を考えなければ日程的な余裕の発生から双方有意義な新プランを考えられるはずだ。廃止反対派はそこで出てくる案を見て反論すればよろしい。ライス廃止と引き換えに新たに出来るようになった事と比較して決めればよいのだ。

■学生側指導者は、当事者としてこれら上記に関連してコメントしたに過ぎない。「その日」が何時なのか?調整が必要なほど乖離が生じているのか?に関して当事者として(いやそもそも当事者としか知りえないので役割を果たすべく)述べているのだ。これをトリガーにライスボウル継続賛成・反対双方で徐々に声の高まりが起きている。最悪な展開は、日本のフットボール界のビジョンの無さが徐々に露呈されていく事。しかしこれを乗り越えて新たなフェーズに進まなければならない。単に試合の形式が云々というレベルではなく、組織として、取り組みとしてより高次なレベルに至らなければならない時だと考えている。その意味で今後,如何に対応していくのか。日本協会のリーダーシップが試されていると言えよう(※4)。


※1:昔からの王国のスタンスですな。
4年間ボクシングに打ち込んできて優勝した選手が、一番を決める場と称して最後に対戦する相手がキックボクサー。そんな感じだ。しょうがないのでボクシングルールで実施しても・・・?それで両選手とも有意義な試合なのかい?これで何の一番が決まるんだい?無理にやっても「客にとって単純な勝ち負けの興味を満たす場」に成り下がるだけ。誰にとって意義のある試合なのですかね。
端的に言えばオートバイのレースみたいなもの。社会人と学生は同一のルールに則って試合をしているのでカテゴリーとしては同じアメリカンフットボールというものにカテゴライズされる。しかし学生は言わば500CCクラス。社会人は1000CCクラスな訳だ。さらに同じクラスでも私学で強力にチーム作りを推進している所はいわばワークスだし、環境や体制に恵まれない国立はプライベーターな訳だ。。

※2:「外人プレーヤーの参加はアリ!。同時に2名までナ!プロ経験者は不可!。」立派なレギュレーションです。

※3:神戸ボウルでQB西村率いる電工がSSに僅差で破れ、そのQB大高の居るSSが横スタでレナウンに僅差で破れた。これが87年だ。学生VS社会人となった83年以来この年までクラブチームはライスに参加が認められなかった。なので83年のライスボウルのリニューアル時は厳密には日本一決定戦では無かったのだ。学生の相手は実業団代表でしかなかった。又、多くのクラブチームがパージされていた為、閉鎖的なイベントだったと言える。なお、これが力量差によるものでは無いことは87年のSSとレナウンの試合を見れば自明だ。
何故ライスを83年以降の形に変えたかったのか?その当時のライスに持たせた役割は何だったのか。無くても実業団が出来てたじゃん。クラブも存在してたし強かったジャン。83以降、統一感を持たせて一番得をしたのは誰?それを考えれば誰の為のライスだったのか、当時の環境も含めて狙いや意義を理解できるだろう。

※4:83開催当初と現在を比較しても実はライスは随分と様相が変わってきているのが分かる。むろん意義や位置づけは時代とともに変わる。それは構わない。大事なのは将来の意義の有無を確認する事。ビジョンが有れば、プランが有れば、その結論はだせる。その作業をリーダーシップを持って行えるだろうか。

(この項終わり)

以上
2017年1月7日 (土) 不器用でしたね その3
■その他
さて、Web上のニュースサイトやブログにおいて、所謂この「外人GAP」に対する意見がいくつか書かれています。当事者、関係者として発信されているのは概ね2件程度でしょうか。そのGAPを解消する為に、チームで出来ることとしては「(学生側の)個人能力の一層の向上(※2)」(某監督)であり、制度で調整できる事としては「外人プレーヤーの人数制限」(某関係者)だと述べているものだけです。
前者は学生側は不断の努力で勝手に行う事だし、後者は主催側なりが諸々考えて決めれば良い事ですな。

先に述べておきます。競技レベルと話題性の向上の為に採用したであろう外人プレーヤー参入策はXリーグにとって(一応は※3)有効な策です。なのでこれに制限をかけることには個人的には反対です。制限をかけるぐらいなら、もうこのカードは止めたほうが良いです。フットボールの持つ競技性の一つであるダイナミズムを欠いても客にもスポンサーにも訴求力はありません。正月はJXB。これでOKでしょう。
ライスボウルはその歴史的役割を終えたと王国が述べて随分時間が経過しています。XリーグはJXBを頂点として再編を進めれば良いです。学生は学生日本一へのヤグラ組みに時間的な余裕ができます。両者とも良い事尽くめです。王国は当時からコメントしてきましたが、両者が乖離していく事こそが正常なのだと思いますよ。

出来れば学生日本一チームへのご褒美としてのカードを何か考えたい所ですが、日程も柔軟に変えられるだろうからアイディアは色々出せそうです(なんて事も、もう何年も前から書いていますね)。
忘れてはいけませんが社会人とは無関係に、学生は学生でフットボールの競技レベルの向上の為にトップ=優勝チームのレベルをさらに上げる必要があるのです。でなければトップのレベルがズルズル下がってしまう。それを防ぐにはポストシーズンゲームとして学生日本一チームへの最後の試合=チャレンジングな目標の用意が必要だと思います。
これまでは、それがライスボウルであった。しかし徐々に差が広まりつつある現時点、見直し議論が出るタイミングとしては(遅い気もしますが)悪くはないでしょう(※4)。

そこでまあ、嫌な事は言いたかぁ無いですが・・・気に入らないのは関係者の発信力の弱さです。中の人間が意見を出そうとしない。周りの人間も何も発しない。何を考えてるのかわからん。
まだ少数であっても発信者が居るだけましですが、結果として発信している人の意見だけが論われ(他に居ないので、やむを得ませんけどね)、これが持論に都合の悪い意見だと認識した者に叩かれるだけの状態。将来を懸念し語る者だけが叩かれる構造。まったく、君たちゃあああ、馬鹿じゃないのかね?。まずは当事者よ、特に社会人側よ、日本のトップリーグとしての責任と自覚が有るならもっと発信したまえよ。
そして、こんな時に無力なのがマスコミ様です(※5)。
Web上の自称ライター様も2年前と変わらぬ手抜きの取材で小銭を稼いで何が嬉しいのかわかりません(無償なら分からんでもないですよ)。他人のアラで食う覚悟があるのであればそれでも結構だが、薄っぺらな取材だけ(拾うのが楽な学生側の意見ばっかり載せてんじゃないよ)で説教など垂れてはいかんよ。説教垂れたいのであれば、まずはしっかり取材をされればいかがか。それがアナタの存在価値でしょ?そこに皆金払ってんでしょ?その上での論であれば、説得力のあるオピニオンになる。皆、それを待っているのです。でなければ便所の落書きと同等です。
そんなんじゃ王国と大して変わりません。王国はタダですからそこだけは違いますが(笑)。


※2
事実、この前者の一環として、このチームは昨年メキシコまで出稽古に行ってます。一昨年は米国大を招いて試合を行っています。体を作って様々な準備して臨んでいます。この2年間の個人能力の向上度合いは前回のライスボウルでの同一カードと比較すれば容易に判断ができます。RBゴードンに振り回された前回はタックルミスが散見されましたが、今回はそれが激減しています。そしてランプレーは十分なレベルに抑える事ができているでしょ?。学生は学生で個人レベルを高めてきているのです。
それでもキャメロン砲3発でスコアとして圧倒されている現実を見れば、「ついにミスマッチのレベルまで来たか」という感想を多くの関係者が持っても不思議ではないでしょう。本来は前々回に起きていてもおかしくなかった状態が今年起きているので、その分の唐突感もあるのでしょうが、「これでは学生が気の毒」「個人能力の(一層の)向上しか(もう)手が無い」という主旨の某監督のコメントは、実力差をリアルに掴んだ現場の人間としては妥当なものだと思っています。言い方を変えれば、今回の対戦にそれなりの自信を持っていた事の裏返しでもあるのでしょうね。


※3
一応と書いたのは劇薬の側面もあるからです。チームの攻撃の中核であり、唯一のポジションであるQBに外人を据えるのは結構ですが、日本人QBの成長の機会を奪う事になります。で、次のワールドカップは大丈夫ですか?今、日本人スターターQBは誰がエースなんですかね。鉄男は本来なら引退している選手。菅原もそろそろベテランの域です。政本?加藤?ですかね。
日本人バックスが外人QBに育ててもらったように、今度は成長したバックスが日本人QBを育てればいいんですかね。
社会人・学生の乖離は自然。だけど乖離のキッカケが外人選手ってのに不安が残ります。まあ長い目で見てスーパーな日本人QBが育つ過渡期だと思えば良いのかしら。


※4
今回は外人QBが(学生がアップセットを起こす可能性が今後あるかもねー)、前回はゴードンが(過去3回連続出場のKGはリスペクトに値するチームである事が良くわかったわー)、学生のレベルの高さに触れていますが、かように高レベルの数々の学生チームが社会人の基盤を支える構造である事を(当たり前ですけどね)再認識いただき有難い事ですわ。お世辞混じりでも嬉しい。彼らには日本フットボール界で色んな形で長く活躍して欲しいです。そしてこの手の細かい情報が海外のニュースサイト経由でしか入手できない現状は酷い。頑張って、某Webマガジン社!。


※5
ほら、Webマガジンの某社様。Web経由でアンケートでも取られては如何ですか?IT時代なのですから、簡単に取得できますよ。その為のWebマガジン化ですよね。勿論ですよね。「会員登録頂いた方にはお手数ですがアンケートに回答いただきます。今なら期間限定で1月号ダイジェストを無償でご覧いただけます。」とかやりませんかね。
膨大な顧客情報の取得は自社の今後のマーケティング活動にプラスとなり、最終的に企業価値と社会的な評価を高める事につながります。また、膨大なアンケート結果を元に根拠を持った論を組める為、日本フットボール界のオピニオンリーダの一角として、物申す立場に座れます。プレゼンス向上のチャンスですぞ!。

IT活用で思い出したが・・・学生スポーツは学生スポーツなんだから、その振興策、集客策について学生に考えてもらってはいかがかしらね。スポンサー集めも大事だけど、協力を得やすい団体の存在=自らのコンピタンスの一部。と見れば大学の存在ってのは学生スポーツにとって重要な要素だと思いますぜ。
集客増・リピーター増をテーマビジネスプランコンテストとして企画してはいかがかしらね。前提条件は学生協会が提示する共通のお題。これにチームでエントリーする。メンバーの社会学部生が観客動向・意識を調査・整理。経営学部生がビジネスモデルを考える。モデル実現に必要なツールは、例えばスマホのアプリならば、情報系学部の学生が作る。各大学チームからのアイディア・情報収集も許可して実現性の担保が出来るようにする。もう大学生で知恵が足りなけりゃ院生でもナンでもいいや。もちろん顧問として大学の先生もチームにJoinしてもらおう。
学生達にとっては立派な卒業制作。これをネタとして引っさげて就職活動でもすればよろしい。優秀なプランとして評価されれば、大学側としても喜ばしかろう。各学部生と課外活動が融合して社会を変える活動を行う訳だ。大学の使命の一つを十分果たすことになる。コンテストのプレゼン会場ぐらい提供してくれるでしょう。スポンサー企業にしても、単なる学生スポーツのスポンサーという位置づけだけでなく、ビジネスプランコンテストの後援企業にもなる訳で、社会貢献の観点からより意義深くなりますよ。もちろん審査員として「ビジネスの視点から辛口の評価」をいただきましょう。
本当にスーパーなプラン・モデルが現れたら、誰かに出資してもらえれば言うこと無し。そしてここでアメリカンを見に来るお客様に頑張ってもらうのですよ。お客様の高齢化を逆手に取って「よっしゃ、このプランに、おっちゃんがバーンと出資したるわ!」という人が大勢現れるでしょう!!。完璧だ!!
そしてそのプランがハマれば協会はウハウハです。むろんマスコミにも取り上げられるでしょう。いいね!!なお本当はIT活用をコンテストの必須条件としてIT系企業にも後援いただくのが早いのだが「ビジネスプランは頂きます。仕組みも作ってあげる。使ってもいいよ」となって「でも有料でね」と最後に言われるだろうから、そこはお勧めしないな(笑)。

(この項終わり)

以上
2017年1月7日 (土) 不器用でしたね その2
■守
パス守備については悔いが残りますが、現状ではこれが限界でしょう。CBへの負荷が今季最大となる対戦でした。横澤の経験不足、小椋のサイズ不足に不安がありましたが、もう上出来の部類です。
一部でパニクってるとか、事前の研究不足だとか、パス守備の範囲を予測できていないという見方があるようですが、そうであればDBはもっと引き離されています。TDパス3本のうち2本は横澤、小池が十分タイトにカバー出来ている状況を故意に無視しているとしか思えませんね。横澤の指先数十センチをボールが飛び、小池はレシーブと同時にボールに腕を絡めています。
チームの取り組みを不当に低く評価する結果につながるので、心当たりのある方は精緻にプレーを見る能力を高めていただきたいですね。逆に恥をかくだけですよ。長いパスもリリースの速さも球速もエリアの広さもプレー傾向も、スカウテイングで予測できているから付けているのです。

そんな下らない言いがかりなどドーでも良く、本来学生から見て問題とすべき(そして社会人として高く評価すべき)なのは、それらの準備をもってしても成功するパスの精度の高さ=QBとレシーバの能力の高さのはず。それは具体的にはリリースの速さ・コントロール・球速が要因として大半を占め、イコール外人QBのレベルの高さとしてクローズアップされるのです。
学生にこんな大型・強肩QBはいません。過去にもいません。仮に同じルートを同じシチュエーションで投じられても投げ手の能力が大きく違えばパスカバーをする側としては全く状況が異なります。数年前、強肩黒舟QBのパスアタックにキリキリ舞いさせられた社会人のスーパーDBの皆さんならご同意いただけると思いますね。

ランプレーに関してはゴードンを良く抑えたと思います。大変良くできました。DL松本、藤木が良く頑張りました。JXBでQBスクランブルの連発を見たせいか、対スクランブル要員をILBもしくはSSで準備していました。
結果、QBのランはされませんでしたが、うーん。当然パスはドンドン投げられてしまいましたね。攻撃の策を可能な限り狭めてしまう考えで、ゴードンのランをしっかり抑えつつQBも走らせない「欲張りプラン」だったのでしょう。QBランと言っても体重90kg以上の巨漢です。セカンダリがタックルしても止まりません。かといってホットパスも簡単に高精度で決めてきます。
ゴードンのランもQBのランも止め、パスはパスラッシュもパスカバーもバッチリやる。こんなに全部やる「スーパー欲張りプラン」は社会人相手には不可能。全てが中途半端になるのを嫌った結果、パスについては只管セカンダリが後ろでの勝負に集中する シンプルな策にしたのでしょう。シンプルな分、プレーに迷いは無かったと見ています(※1)。

※1
ただし、ここは意見の割れるところですが昨年末に書いたように「得意なことより相手の嫌がることをやる」方針にのっとり、QBへのプレッシャー強化を部分的でも採用すべきだったと思っています。「パスは元から断たなきゃ駄目。パスは前で潰せ」が王国のポリシー。毎回でなくても良いのです。1Qだけでも良いのです。結果としてタックルをいなされても良いのです。
自分のリズムでゴキゲンでプレーをさせない経験を試合序盤で数回させておきたかったですね。小池のSFブリッツなりで十分だったと思います。仕掛けなければ相手に何も変化は起きません。急がせる、慌てさせる(それでもパスを決めていますけど)そこから何かが起きるはずですから。

(続く)


2017年1月7日 (土) 不器用でしたね その1
ライスは残念な結果になりました。

諸々語りたい所ですが、年末に書いた「愚直に」「嫌がることを」という期待とは真逆に振れてしまったので、なおさら述べることはありません。仮に語るとしたら題名は「KGの敗因」という表現では無いでしょう。試合内容とそこから見て取れる力量差から勝敗は動かしがたく「ここまで点差がついた要因」ってのが妥当でしょうね。そもそも4Q以降は真剣勝負としては評価するのは難しい試合だと見ています。

まー、ただし仮に愚直に取り組んだとしても
「予定通りTOPで上回ったけど、KGの攻撃プレー数が目茶増えてファンブルロストしちゃった。」
「パントで押し込んだけど、その分浴びたキャメロン砲が3発から5発に増えちゃった。おまけに守備が終盤クタクタに。」
「何のことは無い、パスラッシュかけまくったら、ロングTDパスがスクランブルからの独走TDに変わっただけだったわー」
となるのかもしれませんけどね(笑)。
それでも、前半からランを絡めてTOPで圧倒する事をねらう。スペシャルは控え目でしっかりパントを蹴る。そんなKGを見てみたかったなぁという感想が第一ですわ。
良かったのは守備。まずかったのは攻撃。オンサイドを再三失敗したのでキッキングはギリ不合格。という評価でしょうか。

■攻
そもそも過去に接戦に持ち込んだ試合と比較すると今回は全体的にスペシャルプレー(SP)絡みが多いように思いました。愚直にやって欲しいと思ったのですが、これは期待とカナリ逆ですわなー。
しかも攻撃のSPは競った展開で効果的なものが多く、大差のついた展開に向かないものだったように思いますね。社会人は序盤に大きくリードを奪えた事で、守備が振り回される事が次第に無くなっていきました。
「スペシャルが有効な試合展開に持ち込めなかった。」というのが要因の一つなのでしょう。

相手守備に多少なりとも脅威を与える核となるプレーが攻撃側に存在している事。ゲームが終盤まで競った展開である事など得意のカウンター戦略がマッチする状況を作るのが本来のKG攻撃のスタイルのはず。
でもこの試合では、この状況作りをしなくてもゲインする可能性のあるSPに傾斜しました。状況作りの手間を省いて早い段階から点数的に対抗しなければ試合にならないという判断でしょう。
むろん状況作りも考慮して攻撃のSPは独立性の高いものは減らし、通常のプレーの延長線上にある形にアレンジしていますが結果として核となる攻撃プレーを作れないまま試合時間を進めてしまった訳です。そしてその間(SP活用で点差を維持していく予定だったのに逆に)点差が開いていった。手間を省いたという事=今季続けてこられた「我慢」が、この試合では出来なかったという事なのだと私は理解しています。
それと社会人守備が「KG攻撃相手に下手に動くと逆を突かれるので我慢して見ていこう」と試合開始から徹底してたのだと個人的に想像しています。エンドゾーンを割られなければ良いという発想でしょう。力量的にそれぐらいの余裕があったと思います。 点差もあいまって後半は社会人守備はその余裕が増してます。引いて守れば伊豆のパスも通るようになるもんですよ。

ちなみに再三繰り返したフリーフリッカーですが、フリーフリッカーフェイクでRBがOLの影に隠れて走るプレーを狙ったものです。最も小柄な#22で繰り返しプレーしてきたのはその為です。
フリーフリッカーがシチュエーションとしてマッチする・しないという独立した1プレーとして見ていては駄目なんです。(それであればチームでも距離を稼いでいるエースの#40を使うのが筋)。そんな単純な話ではなく、故意に失敗を見せる事までして確実に罠にかける予定だったのです。そんな壮大な仕掛けがあり得るのか?過去の試合を見れば普通に存在していますよ。

■蹴
トリックリターンの準備をしたようですが真相は不明。実体は不発でしょう。しかし狙いは不発であってもリターン距離は実は前回の対戦と比較しても差が無いのです。加えて危機的に悪いフィールドポジションが続いた訳でもなく、これは上出来の部類です。プレーの成否だけに目を奪われてはいけません。見方を変えれば「不発でも結果は問題が無い」=低リスク高リターンの狙えるお得な策でしょ?

さて伊豆のSGからのパントは過去何度も行っていますが、リターナーの居ない側に上手く蹴れていました。これを1Qの頭に見せるのは、揺さぶりを兼ねて守備側の対応を早い時期に確認する為でしょう。
仮にミエミエのパントシチュエーションでも、まずは見せるものなのです。(もしかしたら相手が交代で混乱したり反則するかもしれない。蹴る直前にSFが一気にドロップするかもしれないし、リターナーがポジションを変えるかも知れない。事実、社会人は片側をワザワザ空けてましたよね。某英文サイトでは社会人側が準備できてなかったとの記載がありましたが、流石にそうじゃないでしょ。)先々のフェイクプレーの布石として劣勢チームならば普通に行う序盤の仕掛けであって、これを「パントがミエミエなのに無意味」と言って笑うのは素人でしょう。少なくとも社会人側はそう考えていませんね。ギャンブルにもパントにも対応できる、ある種中途半端なアライメントになり、何より「ミエミエ」であっても結果ナイスパントを許した訳でしょ。
(続く)


2016年12月30日 (金) 不器用ですから その2
では、そもそも今季のKGの得意なことって何でしょう。今年は久々といえるほど、攻撃においてはランプレーに重きを置いているチームだと思います。
三原や畑・斉藤時代のように多彩で大型のレシーバが大勢いた時期に比較すると今年のパッシングユニットは、やや小粒です(池永が小柄なのを指しているのではありません)。一方でRB陣の異常な充実度と「徹底してパス捕球しないブロック命のTE陣」の存在が光ります。何よりここまで勝負どころではランを軸としたポゼッションで勝利してますな。
なので、勝負はランで決めたい。パスはそのランを出すための位置づけで。で、「スーパーパッサーではないQB伊豆でどうやってパスの脅威を生み出すか」というお題につながるのです。

今季はポンプアップフェイク、ショベルフェイクの多用やストップ&ゴー等の細かいルートの工夫で上手く守備を引き剥がしています。また加えてヒッチ、スイング、ショベルなど奥に投げないで済むプレーと、弱肩でも適正なタイミングで投げて決められる範囲=フラットゾーンへの短いパスに絞っています。そして勝負どころで決めに行くパスはあくまでミドルまでと決めているように伺えます。今にして思えば、無茶なロングストリークをリーグ戦前半にドンドン多投したのは、この辺を悟られないようにする為の死んだフリだったのかも知れません。
このように諸々の要素の組み合わせでQBのパス能力をカバーするのがこのチーム。今季は過去よりも、これらの組み合わせが多めに見られたのは事実でしょう。なんせ伊豆はもともとミドルパスまでの「不器用なQB」ですから。
ライスではこの辺の「無理やりひねり出す感じのパスプレー」いわば「距離のゲインよりも成否を重視したパスの攻撃の成否」が鍵なんででしょうね。

さて、そんなマメことQB伊豆ですが「何時になったら発芽するのか」「何時までマメと呼ばせるのか。伊豆様と呼べるのは何時なのか」「いいから胸元に投げろ」「レシーバーはフリスビードッグではない」と随分ヤキモキさせました。無論今もさせてますが。それでも攻撃を引っ張って何とかライスまでたどり着けました。 そんな彼は歴代のエースQBと比較して何処がGoodpointなのか考えてみましたよ。
パスは斉藤、加藤あたりに、まず及ばない。持って走っても河野みたいに一対一で勝負できる訳でなく。 背格好は似てても卓志郎の方が間違いなく色々と器用。高橋ほど勝負強く無いし、有馬先輩ほど男前でもない。ハテこれはどうしたものか?
そもそも何故ここまで今年のチームはたどり着けたのか。周りが実は強力だから・・・という結論も確かにあるのですが、唯一歴代エースQBに引けを取らない点をこの前ようやく見つけました。
それは彼自身が頑丈である事です。しかも精神的にも肉体的にも言える事です。 (意地悪な言い方をすれば精神的に頑丈すぎて反省や学習が不足しているのではと感じさせるからですな)
彼が負傷でサイドラインへ下がったのを見たことが無いし、QBなのにヤリ過ぎな程、ランブロックを真剣にやる。肩から飛び込むてアンタ。このような不器用なQBがこれまでにKGに存在したろうか。いや居ません。
しかし他所に居た。一人だけ居た。関大に。#14原口が(笑)。原口は伊豆より数段ランに秀でていましたが、それ以外はハッキリ言って結構どんくさかった。自分の正面にいるレシーバに投げ込むことしか出来なかったが、それでも優れたバックス陣を操りライスでは好勝負を演じてます。
初の選抜方式で立命に二度勝ち、初対戦の早稲田に勝ち、KG史上初の珍しいタイプのエースがQBに座る今年のチーム。この試合、思いの外、面白い展開になるかもしれませんぞ。


【補足】
ここ6年間で18、11、6と一気に3つも番号が埋まりました。これは奇跡といっても良いですぞ。あとは光藤、西野、百田に13、15、17をつけてもらえりゃいいんです。期待が膨らみますな。(なんなら1、2、4でも良いです)

以上
2016年12月30日 (金) 不器用ですから その1
ライスは今季も当然劣勢からスタートです。当然です。

どうやって勝つか?などもう言い尽くしてきたのでもうチマチマ書きません。大体もうフットボールについて語るべきことが無くなっているのですから(笑)。 ただ今季は守備は強力ながらデプスがさほど無いので攻撃の時間消費が最重要でしょう。 ノーハドル、ダブルケイダンス、ディレイドオフェンスで時間を精一杯使い双方のポゼッションを減らすという地味な取り組みで、奇をてらわず愚直に進めて欲しいです。 昨年の立命戦の敗戦で課題だった3点。「ショートヤーデージ」「ゴール前攻撃」「キッキングカバー」これらについて、それぞれ 「#40陸上部出稽古によるダイブ」「#6キーパー」「#1プーチ連発即カバー」で回答した今季。メキシコ行ってる場合かとか、リーグ緒戦からモタツキ過ぎとか 色々言われましたが、シーズンの深まりとともに力強さ、いや今季は「我慢強さ」を身に着けていったように思います。 長いシーズンを迎えるに際して怪我人の回復とデプス向上を図るため、前半戦は「我慢」の試合を続けました。立命戦、甲子園と存在した勝負どころでの「我慢」の時間帯を良く乗り越えました。 こんな年だからこそシーズン終盤になってもチームは成長して続けられるのでしょうね。何とか年を越えられて何よりです。ナイスゲームを期待しています。

さて毎回ライス前にはマスコミ受けする事を言って少しでも紙面を賑わせようとする某監督。
「4Q勝負になれば。難しいとは思うが。」
「スペシャルプレーを30に増やした。」
いやいやこの人のコンな発言は信用したらアカンですよ。実体は逆。むしろ今年は自信があると見たほうが良いのでは?。と私は思ってます。「4Q勝負になれば勝機が」・・・ってのは劣勢にある側として至極当然の発言です。そして勿論(劣勢なのだから)スペシャルプレーは用意します。むしろしない方がおかしい。 ただね。そもそも10や20のスペシャルプレーなんかこのチームは普段から保持しているのです。
なので、実は(今年も)某監督は何一つ変わったことは言っていないのです。今年はパントを蹴られるQBがエースで、パスを投げられるWRが3枚居る分、SPの数が多めになっているだけ。 (中根がリバースで走り、伊豆、前田がブロックなんてのも有るでしょうなぁ。うん、それなら普通にリバースフリッカーで前田が百田に投げるのもいいですなぁ。)「やりすぎて精度が下がった」という旨のコメントをこっそりしている通り、言うほどスペシャルプレーはやらないでしょう。

そんな事を思いながら今年の甲子園を見て少し考えてみたのですよ。試合では妙なプレーよりも相手の嫌がることをやったほうがヤッパリ有効なのですね。
リーグ戦からプレー比率はパスファーストの早稲田でしたが、甲子園では実はあんなに沢山投げたら駄目だったのです。もっと走ったほうが=ラン・パスのバランスを維持した方が間違いなくKG守備は嫌だったのです。
せっかく後半ラン・パスの上手く混ざった理想的なドライブで先手をうてたのに、以降の攻撃では継続性が薄く、むしろ危険なパス多投に出てしまったのが私には疑問でした。 まるで試合中のアジャストよりも、用意したことは出来るだけぶつけていく事を優先したように姿に見えたのですがいかがでしょうか。
同様に疑問を感じたのはスペシャルの扱いです。TDをきめたリバースフェイクのパスはナイスでした。でもリターン時のラトラルは不要で、むしろ要所で自らリズムを壊してしまっているように見えました。 別の表現をすると(結果論ですが)ここまで色々変わった事をしなくても十分勝負できる程度の力量差しか存在しなかったのに、それに気がつかず、わざわざ難しい手段を選んでしまっているように見えましたね。

まー、あくまで推測ですが、頻繁なQBスイッチやスペシャルの挿入は、修正に活用する情報の入手を自ら制限する事になりアジャストの視野を狭めてしまうのかもしれません。 いわく「アジャストより次のスペシャルの用意」に気が行ってしまう・・・という感じでしょうか。もしかしたら早稲田はそこに陥っていたのかもしれません。
そして過去のライスでのKGも同様だったのかも。なので、ライスではKGとしても「スペシャルよりも得意な事を」「得意な事より相手の嫌がる事を」これを優先して愚直にやってほしいところです。



続く
2008年10月2日 (木) 自戒を込めて 「知らない事を無理に書いたら駄目」2
本当に知っているなら。その自信があるなら。憎まれても良いなら。本当にそれが好きならば。まず自分の立ち位置を明確にするのが順番です。根拠を持った自論を公開すべきです。その上で批評すべきです。そうすれば、仮に最終的に自論に欠陥があったとしても厳しく批判されることはありません。その人が批評を行なう背景を知ることができるからです。その人が批評する根拠を知る事が出来るからです。その人が批評する基礎となっている知識を知る事ができるからです。そうすれば、その人と対話が出来るからです。得体の知れない人とはコミュニケーションできません。警戒されるだけです。加えてそこに悪意を感じれば警戒から憎悪にかわります。
何かに対して批判する事でしか表現できない自称:表現者はそれを肝に銘じてほしいです。覚悟がなければ、もう書かないで欲しい。ましてや自分の活動が批判されたからといって言い訳しないで欲しい。憎まれ役で良いというならなら本当に憎まれても良い覚悟を持たなきゃ駄目。周りが手加減してくれる(=大人の対応)のを期待しての「憎まれ役自認」発言はその段階で既に子供です。憎まれても平気な顔をしていなければいけません。ガタガタ騒がずにね。
そして何より、誰も反応してくれないから言って自分のポリシーを捻じ曲げてでも露出を増やすのは最高に見苦しいですよ。
そんな肩肘張らずに、楽しく試合を見る事が出来ませんかね。おおらかな気持ちで、笑顔で楽しく見られませんかね。読み手がクスッと笑ってしまうような楽しい文章を書けませんかね。好きなんでしょう?フットボールが。

一日も早く試合予想を掲載してくれることを期待して止みません。
そうしたら、気持ちよくこの文章を削除します。
2008年10月2日 (木) 自戒を込めて 「知らない事を無理に書いたら駄目」
知らない事を無理に書いたら駄目。どうしても書きたいなら、自分なりの根拠を示さなければ駄目。それが出来ないなら、少なくとも辛らつな事は書いては駄目。
ましてや尊大な態度、攻撃的な表現など持っての外です。根拠も示さず厳しい事を書けば、暴言として憎まれます。間違った根拠に基づいて厳しい事を書けば、もっと憎まれます。例えば、後だしジャンケンのごとく、既に結果が出ている事象に対して理屈で辻褄を合わせるような批評は、書く方はラクですが、結果も経過も明確で広く知られている分、間違った理解に基づいた文章は目立ちます。(当然です。キチンと知っていれば間違えようが無い書き方をしているのですから。)こういったラクな書きかたをしているにもかかわらず、間違いを指摘される場合は、そもそもロクに知らないのに無理やり書いているという事になります。よってその文章は、根拠も示さず、叉、間違った根拠に基づいた文章として、厳しく批判されるのは当たりまえです。内容が辛辣ならなおさらです。自分の立ち位置を明確にせず、出た結果に対してのみ論評するこのやり方は自論を示さず、何かに対して上がってきた反論に対して反論をするだけ、というスタイルと変わりません。書き手が比較的ラクに書ける上に、知らない人からは一見偉そうに見えます。しかし一方で、一旦低い評価をされ始めると簡単に止まりません。それはには理由があります。まず自論を示さないので、そもそも何と比較しての批判かが分かりません。そうなると批判の為の批判を行なっている人にしか見えません。そうでなければ唯の(純粋に)悪意をもった人にしか見えません。どっちの人も、まず好きになれません。(加えて間違った理解の元で辛らつな内容が書いてあるなら、頭にくる人が出てきても当然でしょう)気がつけば、文章そのものへの疑問が、書き手の人格を疑う事にまでエスカレートする。こうなると、その人への評価を変える事が難しくなる。これが理由です。会ったわけでもない、膝詰めで会話をしたわけでも無い。そんな相手について一度固まってしまった見方を変えるのは難しいです。

こういう人が。10年前からネット上にいる。

観戦記と称してスタジアムで目にした事についての小言から書きはじめる。間違った知識をひけらかし、それに基づき辛辣な批判を書きなぐる。調べれば簡単に分かる事実についても同様で間違を元に平気で放言する。仮に間違いに気づいても訂正せず、逆に根拠の無い自説の正当性を主張する。一方で自説に都合の良い誤解を故意に行い、これで自説を補強し続け何時までたっても訂正することが無い。ハンドル名など2種どころか3種以上持ち、あたかも複数の人間が自説を支持するかに演出する。性質が悪い人だ。何せ間違いを指摘すれば、まず言い訳をする。(ここで放っておくと、同じ間違いを故意に続ける。)咎めれば開き直って文句を言う。終いには聞かれもしないのに体調不良を訴える。「店」を閉めて、気がつけば被害者ヅラをしはじめる。しばらくして再開するが何も学習していないので、同じ事を繰り返す。本性を知っている人は誰も相手にしない。相手にされないのが嫌なので露出を増やしていく。故意にセンセーショナルな事を書くようになる。目に付くようになる。指摘されるようになる。振り出しに戻る。
放っておけば良いのですが、このサイクルの過程でダラダラと流される誤った情報については許すことは出来ません。なぜ、ここまで強い語気になるのか。一にも二にも彼には自論が無いからです。なぜそう言えるか。それは彼の行動パターンが物語っています。
「観戦記は書くが予想は絶対に書かない」これが全てです。
自分の考え方や知識を動員して広く開示しなければならない行為に耐えられないのです。自分の軸足すら明確に示す覚悟の無い奴に、辛辣な指摘をされる筋合いは誰にも無い。ましてや誤った知識、理解に基づく批判は、初心者に誤った知識を植えつけるだけです。子供は子供同士で遊んで居ればよいのですが、構って欲しくて大人の場所に来たガキは説教して叩きだす必要があります