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王国更新情報

2014年1月2日 (木) 三度目だけどどうなん?
今回のライスボウルではこれまで以上に社会人が優位に試合を進める可能性が高いと思います。
昨年までのRB望月、QB畑といった個人の能力で局面を打開できるタレントがKG攻撃に居ないのがその理由の一つ。
でも何より大きい理由は、「翌日(4日土曜日)が労働日ではない選手が多い」という事。これに尽きます。
そもそも試合翌日の朝から仕事なんて普通は耐えられません。特に仕事始めは挨拶回りから大掃除から賀詞交換会から諸々忙しいのです。出来れば試合での負傷も消耗も避けたい所です。そりゃプレーの当たりも適当になるでしょう。その点、今年は翌日休みの選手が多いでしょうから全力プレーが可能。これは大きな要因ですよ。むしろリーグ戦よりも試合と労働日のインターバルがある分、これはもう前半から社会人はエンジン全開です。なので過去2年よりも学生にとっては厳しい試合になるでしょうね。(ちなみに本当に4日が休みなのかどうかは、当然私の知った事ではありません。)

さて過去2年の対戦で露呈したのはタレント力の差です。勝手に走ってダウン更新してくれるQBや、当たっても倒れずヤードを稼ぐ頑強RBは今年のKGにはいません。加えてブロック力の高いバックス陣の卒業が密かに大きな痛手です。タレント力では過去より差がついてしまっているという評価が正しいでしょう。結局パスが開眼しつつある斎藤と今季(が最後ですが)健在のOL陣の存在が唯一の売りという状態です。
今季よく見せている「ヒッチパスのポンプアップフェイクからカウンターロールでランパス」っていうヒッチ・ネイキッド・パッシング(と言うらしい。便利な表現です)。こんなモンやってたら、QBロールに出た斉藤は、直後に外人に煎餅にされてしまいます。
ですが何とかして斎藤にパスを投げさせる時間を稼ぐ必要があるので、その為の工夫が一つ目の見所でしょう。幸いな事にドロップ・ロールから右に展開して投じるパスは畑以上の精度が期待できます。又、タイミングの早いパスをシームに投げ込むのもかなり上手になりました。10y程度のクイックパスの多投も効果的でしょうね。
あとツライのは多くのセカンダリに完全に引いて守られてしまうと、10y程度のパスまでしか決められなくなってしまう点。QBに走力があれば、引かれたら引かれたでドンドン走ってしまえばOK。でもそこまでのスピードとセンスは斎藤には無いのです。なので守備にしたらQBを走らせて早めに捕まえれば怖くないのです。この打開策が二つめの見所ではないですかね。
初手から長いパスプレーを入れるかもしれません。あと考えられるのはQBのスイッチでしょうか。昨年は松岡の負傷により、QBは畑で固定。要所で鷺野、野々垣のワイルドキャットという苦肉の策でした。今季はセカンドの前田は温存するとしても、前出のRBだけでなく走力のあるQB松岡、中根の投入が可能です。
いずれにしても甲子園でも「ベースのプレーしかしていない」「点差から(プレーを絞って)自重している」「王者の余裕」と関大の板井HCに言われたとおり、山ほどプレーは隠してあります。今年、特別張り切ってプレーする社会人に対してどこまで通用するか不明ですが、このあたりは楽しみにしておきましょう。

一方のKG守備も攻撃同様、過去2年より苦戦するでしょう。RB古谷が好調なのと望月の存在が危険です。3DLセットのKGがインサイドのランに弱いのはリーグ戦から分かりきっている事。加えてそういうプレーが得意な望月が居るのですからカナリのピンチです。「ランは抑えて、あとはパスを警戒。」という状況にしても守備は厳しいのにランは出るは、パスも通るは、だと序盤から鼻血ダーダーになります。止めるのはモチロンLB陣しかいません。幸い層は厚いので最初からドンドン色んな選手を投入するでしょう。有望な1年生も複数いますし、当たりの良いSF鳥内を前に持ってくることも含めて、集まりで止める守備に期待です。

※なお甲子園では何もしませんでしたがライスでも引き続きP伊豆に注目ください。「ダウン更新を狙う攻めのパントチーム」と「相手を罠にはめるリターンチーム」。試合のどこかでローリスク・「ビッグ」リターンを狙うでしょう。
※出場が不安視される#1池田ですが、出来ても1試合を通じてのプレーは難しいと読んでいます。もつれた後半から投入できれば幸いといったところではないでしょうか。今年こそNHKに媚をうって「Beat Seagulls #1」のバナーを作ろうと思いましたが時間が無いので辞めときます。入り口で没収されても嫌ですし。TVに映りたい人は是非作ってみてください。

おわり
2013年12月13日 (金) 週末はどうなん
さて甲子園まで間が無いですが、日大の試合を見てないので、噂話を元にかなり出鱈目に書いておきます。

・日大のレシーバは今年はとても速いらしい。皆大きくて捕るのが上手。
・QBは小さい。チョロチョロ走るらしい。パスを法政のDLに沢山叩かれたらしい。元気な一年生。
・KGのDLは大きくないからノビノビ投げられるかもー。
・キープレーヤーは日大的って言うより大産大附属的らしい。
・長谷川がコーチにいるから彼の得意なプレーをそのままやるだろう。
・大型俊足のレシーバーのシャローアクロスからのRACで独走とか。
・オプションのムーブメントからのロングストリークとか。
・でもKGのラン守備が堅いのでランはさほど出ないかも。
・逆にパスで崩されて、後にランも出る展開になるとKG守備も厳しいかもね。
・で、今年の日大は守備が、かーなーりー強いらしい。
・以前も試合前にそんな噂話があったけど、今度は本当らしい。まじで。
・決勝では法政の近藤アローは怪我だったらしいが、それでも法政攻撃を抑えているのは立派。
・こりゃKGはランもパスも出ないかもなー。
・最初はかなり重圧を受けてロクにゲインできんかも知れんね。
・切り崩すのに時間を要するかも。その為の武器はやはり斎藤のパスでしょうな。
・それまでに失点重ね過ぎたり、キープレーヤーが傷まんようにしないと。
・結果的に又、コンサバティブなプレーを重ねる時間が続くかもね。
・KG攻撃が切り崩すまで時間がかかればロースコアになるでしょう。
・貧攻戦もとい守備戦になるかもねー。
で、そんな試合で鍵をにぎるのがキッキング。てな訳で甲子園では、P伊豆のパントとカバーチーム、そして不審な動きをするリターンチームに要注意です。もちろんFGにも注目が集まりますが、蹴りあいはKGが回避するでしょう。Kが復調したとはいえ不安があるし、加えて芝生が良くないので。なもんで投げて走ってパントの上手い、走投蹴三拍子の揃った(昔で言うスラッシュ(死語)な)伊豆。彼を軸とした「ダウン更新を狙う攻めのパントチーム」と、相手を罠にはめるリターンチームがポイントの一つでしょう。

以上
2013年12月13日 (金) キッキングってどうなん その1
忘れないうちに最終節におけるKGキッキングチームの不穏な挑戦について書いておきます。
まずパントとカバー。Pがランニングパントを連発した直後、ランニングしてスローバックを投げれば、そら通るでしょうな。やっかいなのは走れるので「蹴っちゃうよ蹴っちゃうよ蹴っちゃうよ」と言いながら走り出して、そのままダウン更新する可能性もあるところ。さらに嫌らしいのはキッキングコーチとしては「これはエエもん見つけた」「四年間はこれで好きな事できるわ」と言いたくなるほどの選手なので、色んなパントを蹴らされているところでしょう。第3Qに立命リターンチームのブロッカーにライナー性のパントを、サッカーの壁パスよろしく直撃させた事がありました。第4Qにはワンバウンドしたパントをリターナーがキャッチ。直後に側で待ちかまえていたタックラーが即タックル。これらはいずれも攻撃権を取りにいくプレーでしょう。3Qに頓花にリターンされたのは連携ミスで、この辺は改善の余地有りですが(笑)。

一方のリターンチームですが、ここにも不穏な動きが。第1Qで二度みられたシーン。リターナーを一枚(木戸)しか用意しなかったのだが、パンターへのラッシュもさほどかからず、リターナーもボールに積極的に行かず。ハテこれは何故?ヤッパリ鷺野が怪我してるから一枚なのかな、佐伯は良く見てるな等とブツブツ言いながら何度か録画を見直しました。するとチョット恐ろしい事実が映されていました。実はKGは隙あらばリターンタッチダウンを狙っていたのです。
・佐伯は優れたパンターでありパントの飛距離と滞空時間が長い。
。当然リターナーが一枚の場合リターナーの居ないサイドに蹴る。
。昨シーズンの反省から立命はパントブロックを警戒しサーチを三枚置いて前=カバーを薄くしている。
これを逆手に取ろうとしていたのでしょう。木戸がわざわざ片方に寄ってる段階で怪しいのですが動きはこうです。
KGのリターンチームをパンターに向かってラッシュするグループと木戸の方に向かって戻り彼のリターンを助けるグループに大きく分けます。ロングスナップが出ると同時にリターン組は一名を除いて木戸に向かって走ります。立命カバーチームも一緒に走ります。木戸はあたかも自分がキャッチするかの小芝居を開始。立命カバーチームもKGリターン組も背後から高く飛んでくるパントの軌道を十分確認できませんので木戸に向かって走ります。この時点で木戸の居る側に大半の選手が寄っています。しかしボールは逆サイドに落ちるのです。(当然です。佐伯がリターナーの居ないところに蹴っているからです。)このサイドの端にいるKGのリターン組の一名だけがボールを拾いに行くのです。実際は立命カバーチームが周りに2、3名パラパラと居たこと。バウンドが微妙に合わなかった事からリターンはしませんでした。しかしその人数と距離によっては彼は猛然とリターンを開始したはずです。何故なら、ラッシュ組がすれ違うように走ってきているからです。パンターへのラッシュを数歩で切り上げたラッシュ組はUターンして木戸の居ないサイドに周っていたのです。真のリターナーを追う立命カバーチームをブロックすべく準備していたのです。
コンサバティブな攻撃とフル回転した守備。一方で密かに一撃を加える準備をしていたキッキング。恐ろしい事です、ハイ。

以上
2013年12月1日 (日) 最終節ってどうなん? その4
(続き)
この試合のこの結果に対して、立命のコーチが選手に「胸を張れ」と言ったのは間違いではありません。正しいです。ベストを尽くしKG攻撃を完封したのですから当たり前です。それにIFは禁物ですが、QB山口が万全なら僅差で立命勝利の可能性だってあった訳です。ただし、この試合で立命攻撃はもっとチャレンジすべきでした。確かに奥村はセカンドQBですが昨今はセカンドQBが重要な局面で試合に出るのは半ば当たり前なのですから。攻撃はもっと色々出来たと思います。否、もっとやらなければいけませんでしたよ。なにせロクに敵陣に入れていないのですから(AKチャートを見てみましょう)。大きなアドバンテージでもあるスーパーキッカーの射程圏内にすらボールを持ち込めていない。これは攻撃としてかなり問題ですよ。 2009年に消化試合となったこのカードで立命は大敗しました。当時は勝っても優勝に繋がらない試合でしたから、分からないでもないです。でも自力優勝がのこった状態の試合で、この出来の悪さは異常です。はっきり言って失望しています。
先日宰相君と会話しましたが、いわく「山口が出られないのであれば思い切って一年生QBに任せたらアカンかったのかなぁ」と。京大戦後の悪い空気を払拭し、チームを一つに纏めるには妙手だと思いました。経験が不足なだけで投げて走ってパントの蹴れる好QBです。丁度一年前KGHに負けた選手です。気合が入るでしょう。また4年生の多いOLも懸命にQBを守るでしょう。頓花も鈴木も必死になってキャッチしてくれるはずです。もう試合を通じてひたすら頓花に投げ続けたって構いません。加えて京大戦の責任を感じるであろう上級生が奮起しないわけがありません。彼らにとっても明確な挽回の場が用意される事になるのですから。そして何より来年、再来年のチーム造りの事を考えれば、十分検討に値する手だと思いますね。

エース先発前提で準備してきたであろう内容が不明なので攻撃についてはなんともいえないにしても、立命の守備とキッキングのKG戦の対策・準備は正解だったといえるでしょう。 残る問題はシーズンの個々の試合への向き合い方。長期的なチーム作りの方針でしょうか。そして間違ってもコーチ陣は胸を張ってはいけませんな。

以上
2013年12月1日 (日) 最終節ってどうなん? その3
試合を少し振りかえると・・・・

×なのは最後のポゼッションまでにスコアリングチャンスを作れなかったKG攻撃。気前良くタイムアウトを浪費してKGの逃げ込みをアシストした立命ベンチ。 ○なのは最後まで普通にできたKG守備。 ◎なのは、やっぱり強力で最後まで集中していた立命守備と、概ね狙い通りに機能した立命キッキング。気の毒ですが評価できないのは立命攻撃。といったところではないでしょうか。
KG攻撃は、IRへのパス、QBキーパー、RB梶原。手数が少なく、これらの繰り返しの印象が強く残ります。そして関大戦や京大戦で見せた多彩なパスプレーは無くなりました。 長いパスは封印。通っているパスは長くても15y前後。ターゲットはワイドではなくIRばかりで守備の隙間を見つけて確実に通す。ランではQBのキャリーする比率を向上。ショートヤードは梶原でパスは投げない。鷺野は(関大戦から左腕が良くないように見えますが)ワイルドキャットからのプレーが目立ちます。 ショベルは殆ど無し。ポンプアップフェイクからカウンターロールでQBに時間を与えることには成功していますが、フィールドをいっぱいに使ったプレーはありません。 秋になって無理をしなくなった斎藤がこの試合では一層投げなくなりました。
この消極的で限定的なプレーセレクションは当初から予定していたものなのか、それとも試合が終わるまでに立命守備を打開できるコールを用意できなかったからなのかは本当のところは分かりません。しかしFGを蹴るチャンスすら作れなかったというのは実際です。この事実だけ見ればプランに関わらずやっぱり「攻撃の負け」ですよ。
個人的には、試合当初からステディなプレー中心で、ターンオーバー阻止、時間消費、フィールドポジション維持を主眼にコールしていたと見ています。何より「絶対先制点を奪う!」という事は殆ど考えていなかったでしょう。ムシの良すぎる話ですが、このコンサバティブなプレーだけで得点して後は逃げ切れると思っていたのでしょうか?。思ってないよなー普通。

一方これだけ進まれながらスコアリングチャンスを与えなかったのは正に立命守備、そしてP佐伯&カバーチームの成果です。守備はキャリアへの集まりの速さでシンプルに勝負。2010年の守備に雰囲気は近いですね。フィールドに均等に散らばってウロウロと徘徊。ブロックされないよう浮き続ける。キャリアが確定したらポジションは構わず、最寄のものが即チャージ、即タックル(確実に)。ポンプアップフェイクを多用しカウンターロールするQBに必要以上にラッシュしない。相手OLも放置する。ショベルにも一枚付けておく。ディープを走る木戸、梅本、大園は徹底マーク。LBに負担がかかるので終盤多少の疲れが見えましたが最後まで良くチェイスできたと思います。#44、#43頑張りました。昨年痛恨のミスを喫したパントチームもPの前に3枚ブロッカを並べる厳重ぶり。とにかく佐伯に万全な状態で蹴らせれば、カバーに出る枚数が少々足りなくても高く飛ぶ分、なんとかなる。事実、そうなっていました。カバーもナイスカバー連発です。KGは立命の3倍の獲得ヤード。それなのに結局KGがスコアリングチャンスを作れなかったのは、佐伯がKGを自陣深くに追いやり続けたから。そしてロングドライブを許しても守備がFG圏内には入れなかったらですね。
(続く)
2013年12月1日 (日) 最終節ってどうなん? その2
(続き)
たとえばKG攻撃については「アジャストする前に試合が終わってしまった(※1)」「パスが通っているのに何であんなに慌てているのか」という新聞報道がありました。これを丸々鵜呑みにしてはいけませんが試合後のこの斎藤と監督のコメント、両者の語る内容のGAP、そしてプレーの結果がこの日のKG攻撃のまずさを表していると思います。加えて主務のブログにある「良い準備が出来なかった」という旨のコメント。 おそらく最後まで試合の位置づけについての意思統一が十分では無かったのでしょうな。 おそらく試合中は監督は「パスが行けるやん。攻撃ドンドン行け」。でもプレーコーラーは「これは思いのほか難しい。予定通り安全に行かないと。」というような齟齬があったのではないかとと想像しています。その意味で「必勝」ではなく「引き分けでも可」の方が、準備も意思統一も難しく、KGは選手もコーチもその難しさに嵌ってしまったという事=「試合は得点どおり引き分け。試合を自分のモノに出来なかったから勝負は負け」と。反省のほうが多かった試合と評価すべきだと思いますね。
引き分けでも良い=引き分けを狙わなければならない。では決して無い。そもそも、そんな競技じゃない。それを目的として練習や準備や試合をしてきた訳ではない。誰もやった事無いし、その為に最適化された組織じゃない。だからそれを実践するノウハウも乏しいのです。それを思うと、「引き分けを狙うプランも、引き分けの為のプレーも実は正解。」「単に実践する組織がそうなっていなかったが故の問題が試合中に出た。」という事なのかもしれません。
同時に観ている我々も、そんな試合を観たことが無いですし、それを観慣れてきた人間では無いのです。気持ち悪い何かに見えてしまうのも止むを得ないでしょう。

もう何年も前になりますが、かつて「誰に頼まれたわけでも無いのにパス偏重のチームがパスだけで勝つ事を試みているかに見える」と述べたことがありました。「わざわざ難しい勝ち方を選んで勝とうとする事に、どこまで意味があるのか」とも。たまに書いている「やりすぎなチーム=KG」(※2)と私が呼ぶ理由はここにあるのですが、本当に最初から引き分けを狙っていたのであれば、やっぱりそれは「無意味なやりすぎ」という批判を浴びてもしょうがないでしょう。「普通にチャレンジして前半に2本取る。後はリスク回避でこの日のこの試合の展開のままで良い」。素人考えでは、このプランが意思統一も実践も最も容易で手慣れたものに見えます。勝利の為に最適化されたチームにとって一番実現性の高いバランスの取れたプランと思うのですが、いかがでしょうか。
(一旦終わり)

※1
ちなみに250Y近く稼いでいて、アジャストしてないというのもオカシナ話ではあります。全てを読みきらなければ気がすまないのかもしれませんがパスにこだわりのある(?)QBならではのコメントですな。おそらく立命守備にKGが即応できないような想定外の動きがあったのでしょう。
※2
やりすぎた結果、チームに様々なノウハウが残ると言う考え方もあるので、評価すべき側面があるのも事実です。

以上
2013年12月1日 (日) 最終節ってどうなん? その1
■関立戦
いやー非常に評価が難しい試合でした。やっぱさー、フツーにやって勝ちを決めてから流せよー。もー馬鹿じゃねーの?
しびれるような展開かというとそうでもなく、胃の痛くなるような試合かというとそうでもない。やっぱり五分の立場でないと本当の意味でのガチンコ試合にはならないですね。試合の位置づけが変わっただけで、かくも試合の様相が変わるのか。エースが負傷して一つ負けたからといって、こうもモードが変わるのか。全勝対決ってのは観る側にとっても、当事者にとっても大変有り難いものだった事を再認識しましたよ。
圧倒できたはずなのに保守的になりすぎたKG。後が無かったのに仕掛けなかった立命。ひたすら素晴らしかったのは佐伯のパントとカバーチーム。そして総じて言えるのはKGにとって勝ちゲームでは無かったという事。もちろん負けてはいないし、単独優勝を決めた試合でもあります。ですが、むしろ無理やりでも「劣勢だった」という見地に立ったほうが色々合点のいく展開だったように思います。
ちなみにKGは最後にFGを蹴らずに試合を終らせましたが、この是非については議論を待ちません。この試合の位置づけを考えれば、このポゼッションの、あの条件下で、最後にFGを蹴るやつはバカです。
この試合のこのポゼッションで蹴る蹴らないは真の問題ではない。本当の問題はこの最後のポゼッション以前にスコアリングチャンスを一つも作れなかった事です。ひいては、こういう事態を招いたプレーセレクションや、遡ってはゲームプランそのものに問題があると見るべきです。当然「そもそも勝つつもりだったのかどうか?の判断」まで含めてです。最後のポゼッションの判断とは分けて考えるべきでしょう。
絶対安全運転という自縄自縛の結果、同点の時間がひたすら続く自業自得の展開。残り時間が減っていく程、チャレンジするリスクが増えるのは当たり前です。その一方でチョロチョロ見える幾つかのミス。プランもプレーセレクションも展開も、いずれも微妙に噛み合わず、不徹底で、ある種の「危ういもの」に(実際はともかく私にはそう)「見えました」。当然ですね。こんな有利な条件で迎える試合も見たこと無いですし、加えてこんな展開になるのを見たことが無いのですから。
外部の我々から見て、最初から引き分け狙いだったのか、真剣に勝ちに行こうとしていたか、本当の所はわかりません。危うく見えた試合も実は全てKGの計算の範囲内なのかもしれないし、ただのラッキーの連続で助かっているだけなのかもしれない。自縄自縛の試合展開は望む展開だったのか、追い込まれた結果だったのか。方針の違いによって試合の内容の評価は180度変わるでしょう。
ただ、どんな方針であったにしろこの試合は、かなりダメな試合、課題が多く出た試合であることは間違い有りません。必勝を期していたのなら、あの最初から消極的で限定的なプレーに終始したのは何故なのか。様子を見ていたのなら途中で何故アジャストしなかったのか。それとも出来なかったのか。出来なかったのなら準備の段階で失敗でしょう。一方引き分け狙いなら、リスクの低いプレーでターンオーバーを警戒するのは分かります。ではリターン中のファンブルはどう説明するのでしょうか。全てTBなりフェアキャッチにしないのは何故なのか。佐伯のパントはどのチームも苦しんでいたはずです。又3RDパントだって妙手ですが急造Pの斎藤の「Pとしてのプレー精度」はリスクじゃないのでしょうか。攻撃は安全第一に終始し、だけどパントチームとリターンチームでのチャンレンジは何故なのか。そのチャレンジは攻撃のチャレンジよりも本当にリスクは低かったのでしょうか。加えてプランに関わらず、そもそも佐伯のロングFGを殆ど考慮していないんじゃないでしょうか。(これを本当に警戒していれば「ステディに行かず、まずは絶対先制すべし」と判断したと思いますけどね。)立命が加点したら、おもむろに反撃していたはずでアッサリ逆転したはず・・という考え方もあります。その根拠は最後のポゼッションのロングドライブの存在ですが、でも本当にそれが出来るならば最初から得点して試合を支配する方がリスクは下がるはずです。結局迷いが無かったのは守備だけで、他は不徹底でチグハグです。そして唯一出来が良かったのはその守備ですよ。
それを思うとGamePlanの策定の段階で既に歪があって、実際に対戦した最中にも、それを原因とする問題が出た。という事ではないですかね。
(続く)
2013年11月16日 (土) ところであの試合はどうなん?
次節は最終節ですが長居に行く前日にEXPに行くことをお勧めします。同志社VS大阪府大の試合があるからです。こんなカード、この位置づけで滅多に観られませんよ。
ここに昔Palmで記録したメモが残っています。

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大府大 3 10 17  0  30
大工大 0  6  0  6  12

前半からブリッツいれまくりで守備でペースをつかんだ。
キッカーが安定しているねえ。快勝でした。

府大でよかった選手

DT78福森 でかくで速い
WR88國塩 細いがうまい
TB20日光 倒れない
FS10荒井 ブリッツいれまくり
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99年11月の3部の関京戦と(王国が勝手に)呼んでいた試合。場所は西技でした。 宰相君が「大工とのカードは去年も荒れたから見に行こうぜ」といわれてシーズンパス持って見に行きましたよ。
99年、2000年と続けて好成績をあげていた大阪府大シュライクス。もう退職してしまったが後輩のT君が府大のOBで(現役時G)「今季は2部昇格のチャンスやな!」と声をかけたところ「大王さん、2部復帰です。2部復帰と言って下さい(きっぱり)」という会話をしたのが忘れられない。降格して7-8年経過していた頃だと思う。毎年のように大工大と競った試合を続け、昇格もとい2部復帰に挑戦しては大経大に敗退という時期だった。 当時から攻守蹴の全てをフルに生かして勝負するKG的なスタイルのチームだったが、この辺は岡田監督仕込みなのでしょうね。 T君が現役だった頃から長年チームを率いていた岡田さんだが、待ちに待ったDiv1昇格(これは復帰ではない)のチャンス。この辺、専門誌も特集してほしいもんですねぇ。長い間がんばってきたチームの桧舞台ですよ。皆さん是非、EXPに足をお運びくださいませ。
(以上)
2013年11月16日 (土) あの試合はどうなん? その3
(続き)
さて最終節はきっと荒れるでしょうね。もう大荒れですよ。なのでいつも以上に強引に立命の勝利の可能性を考えて見ますよ。
KGと立命の対戦で09、11、12年とKGが快勝していますが、いずれも後半から繰り出したノーハドル攻撃で立命はとどめを刺されています。このリーグ戦の流れでは勝敗の鍵を握るのはノーハドル攻撃というキーワードかもしれませんな。
守備選手の交代機会を減らし消耗を狙う。複雑な守備のサインの使用やフォーメーションの変更を防ぎ守りにくくする。 この辺がノーハドルの一般的な狙いですかね。ですが(お気づきの人も多いと思うが)KGのノーハドルの本当の狙いは、その両者ではないと思ってます。 KG攻撃にとってはいずれも副次的な狙いで、あくまで「ダブルケイダンスを確実にやろうと思ったらノーハドルになった」という事なのだと思うのですが、いかがでしょうか。 もしそうなら、ノーハドル対策というよりダブルケイダンス対策が必要になります。でもこれは守備側にとって膨大なワークロードがかかる割りに効果が微妙でしょう。
となると、立命はどうしたらいいか。 もー答えは簡単です。立命もノーハドル攻撃をすれば良いのです。ノーハドルで先制すれば良いのです。しかも見たことの無いプレーを連発すれば成功の確度はガーッと上がりますぜ。 もちろん先制しただけで終わってはいけません。続けるのです。次のポゼッションも、その次のポゼッションも。少なくとも毎ポゼッションでFGを蹴って終わるのです。 KGにノーハドルで点を取られても負けずにノーハドルで取れば良いのです。先制して追加点を取り続ければ、多分乱戦になります。互いに安全圏逃げ込めませんが、どっしり構えて最終的に 一方的な点差をつけられるより(当然ですが)数段勝機がある。そもそも最後まで勝敗が分からず、勝っても負けても2点差♪みたいな試合をずーっとしていたのですから。そんな試合をすれば良いのです。圧勝を狙って圧勝できると思っちゃ駄目です。(もちろんリードを奪えれば、本来の戦い方である後半はラインプレーで時間消費とフィールドポジション維持してFG蹴って終わり♪をすれば良いだけ。)
昨年、一昨年と、「立命は仕掛けないと勝てない」「挑戦者なんだから仕掛けないと駄目」と言い続けた訳ですが、今年こそ立命は仕掛けてくれるでしょう。春に社会人と対戦して色々試したのも、この試合で仕掛けるためですよ。間違いありません。え?QBが怪我?関係有りません。山口はもう完全復帰しているはずです。それに2年生にも1年生にもQBは居るじゃないですか。山口は2年時に急遽3rdQBなのに出場してKG相手にTDパスを決めています。その山口の下級生なのですから準備の重要さは伝わっているに決まっています。もうQBは準備万端ですよ全員が。
(おわり)
2013年11月16日 (土) あの試合はどうなん? その2
(続き)
守備は京大のノーハドルのせいでアジャストしにくかったと言えるかもしれません。否、そもそもこの試合、立命守備はベストメンバーじゃなかったのかもしれないのですけど、だったらなおさらアジャストは重要になるはず。その急所にノーハドルを試合を通じて継続した京大攻撃が、自らも驚くほどドンピシャにはまってしまったのでしょう。京大のランは確かに良く出ましたが、出てるプレーを見ていると立命守備フロントの手薄さを感じます。疲れていたのでなければ、人数が少ないのではないか?と思えるほどキャリアに守備選手が届いていない。前に詰めるのが遅いのか、故意に前に上げてこないのか。KG戦でのパス比率から最後まで一発を警戒したのでしょうか。点差の少ない序盤からしっかりアジャストしてれば、普通に加点を防ぐ事ができたように思うのだけどなぁ。タイトマンツーでQBにガシガシとプレッシャーかけてれば止まったんじゃないかしら。
で、その立命守備はアジャストしにくい要素があったのですけど一方の攻撃はどうなんですかね。京大守備の嫌がるプレーは出来たのでしょうか。スピード、クイックネスの違いを前面に押し出すようなプレーをチョイスできたのでしょうか。前半はボチボチ見えていたのですが、途中からあまりにシンプルに見えたのですけどね。あげく勝機を得るため捨て身でダウン更新に挑んだエースQBが負傷。エンプティからのスクランブルは狙い通りでも有りますが、痛恨でした。以降は試合になりませんでしたよ。
月並みな表現で嫌ですけど油断が敗因じゃないですかね。油断が失礼ならば「試合への優先順位付けの間違い」と「ワークロード配分の間違い」でしょう。意味の無い言い替えですけどね。
まあ、でも勝った京大自身にしても「KGと立命と関大と強敵が3チームもいるのに、全部にイチイチ全力で当たれる訳、無いじゃーん(笑)」。という的を絞った戦い方を毎年しているのは事実です。 大教大戦の後、「京大には冷静な判断が必要」と書きました。でも特定の試合だけでなくシーズンを俯瞰して眺めて冷静に判断した結果が、「今季は立命戦で仕掛ける」だったのかもしれません。ある種、「関京戦すら立命打倒の為のダシに使った」とも言える京大。コレはコレでナイスな取り組みでしょう。納得です。脱帽です。ハイ。 京大がえらいのは、大事なところでの力の入れ加減を(偶然そう見えるのかもしれませんが)「まだ忘れていなかった」所でしょうか。力量差がついて優勝から遠ざかって久しくなります。気がついたら「乾坤一擲」も「周到な準備」も出来なくなっていた・・・そうなってもおかしくない状況が続きましたからね。確かにこの試合は全般的にやり過ぎ、出来過ぎかもしれませんが、愚直にやり切った所が京大らしくて嬉しかったですね。 まずはこの姿勢を続けられるかどうかが来季にむけて重要かなと思います。もっとも次節で「やっぱアレはフロックでしたー、ぎゃはは(笑)」という結果になるかもしれませんが。
でもねぇ、立命。それでも負けちゃいけませんぜ、優勝を目指すなら。まるで立命しか見てなくて関大に負けた09年のKGですよ。大教大戦の京大についてのコメントじゃないけど、スローダウンするのは試合を決めてから。で、良かったんじゃないですかねぇ?
(続く)
2013年11月16日 (土) あの試合はどうなん? その1
■京大立命戦

この試合が何故こんな試合になったのか、誰でも良いので分かりやすく説明して欲しいです。
立命守備はノーハドルへの対応が苦手と思われていますが、これは間違い。これが得意な守備なんかどこにも居ません。守備が強力だからノーハドルを挑まれる事が多いというだけです。それにしても京大攻撃は思い切ったことをしましたなぁ。 試合開始から終わりまでノーハドルを続けたのは2004年の関立戦@ユニバーのKGぐらいでしょうか。京大は自らのアドバンテージの一つ=記憶力の良さ(笑)を前面に出しました。良い選択と言えるでしょうなー。 ただし同時に「ヤリ過ぎチーム」のレッテルを貼られますが。

その京大攻撃ですが、なんとなんとKG戦ではピシピシ止まったランプレーが笑うほど出ますよ。何故でしょう。
前節KG戦ではRBが切れ上がるポイントに対しスピード勝ちしたDLがスルスルと入り込んでました。そこでDLに取られまいとするOLと団子になって走路を塞いでしまう。キャリアが外に膨らめば横流れ、早めに切れ上がればLBが集まって蓋をする。なので概ねLOSの辺りで潰れてたのです。それ以前にランのコールが(スプリットなのに)不思議なほど少なかったのですけどね。一方、この立命との試合ではOLが束になってオープンをこじ開けてます。キャリアがLOSを抜けるタイミングも早いですね。 見ればLBは2枚しか見当たりませんのでワイドスプリットに対応してるとプレーサイドのLB以外はプレー参加できないのかもしれません。となると何とか一列目をこじ開ければ、後はそのLBを処理すれば確実にゲインできるはずですな。で、これが出るとQBカウンターも出ます。当然2バックからカウンターでプレーした際もバックサイドのフロントを全部引っ掛けてバッチリゲインしてます。
攻撃で象徴的だったのがRB#27をフル活用した点。経験豊富で、キャッチも上手い。スピードで唯一対抗できる存在です。フェイクバックとしてダウンフィールドに出てスローバックを受けたり、ラン・パスのターゲットとして機能したりと大活躍。もう一つは、ようやく連発した小原のランでしょう。ドロー、キーパー、スクランブルが出る出る。同じ#19をつけていた某QBが得意としていたのは同じキーパーでもスニークでした。以来スニークの別名は「眉毛」。今年以降、SGからのQBゴーを「新眉毛」「細眉毛」と命名してはいかがでしょう。とにかく能力で対抗できるメンバーを使い倒す。これも道理ですよね。
あと準備されたプレーも複数あったのですけど、タイミングといい精度といい出来過ぎなほど決まりました。もー出来杉君ですよ、のび太君。RBへのバックワードパスからのダブルパス、フリーフリッカー、QBモーションからのリバースフリッカー。ビシビシと良く決めていました。いずれもロングゲインではなくミドルゲインなところが、今の京大の置かれている状況を暗示していますが、それを飲み込んだ上でのチョイスです。いいんです決まれば。いいんですダウン更新できれば。もっともパスプレーそのものは結構ヒヤヒヤなものが多いし、自陣でファンブルもあったりで、一つ間違えばターンオーバーになるシーンが密かに山積みでした。全部やられてたら全く違った結果になっていたでしょうね。 この辺、微妙なシーンが軒並み京大側にプラスに作用すると言う幸運に恵まれた事は否定できません。
それよりも試合の行方を左右した多くのファクターはは立命側にあったように思います。とにかく選手の動きが悪い。特に守備。午前中、草津で思いっきり練習してから移動したとしか思えませんよ(笑)。ずっと試合を眺めていただけと言っては失礼ですが、ただひたすらにやられ続けていたように見えました。なんだか京大攻撃の練習台のようでした。もう試合に向けてはノープランだったとしか思えないのですけどねぇ。
嫌な事は言いたくは無いですが、前の監督の頃から既に兆候はありましたよ。「我々に余裕は無い。京大戦は全力でぶつかりますよ。」的な事を言いながら、実は何も準備はしてなかったんですから。でなきゃ2008年の試合であんなにもつれますか?(14対13)。去年も前半は京大に結構押されてましたぜ。08年の試合終盤にもしQB桐原の握力が残っていたら最後のパスは通っていたかもしれない。WRは奥に抜けてましたが、FGもダメなあの状況で普通抜かれますか?去年も2Qの小原の投げミスが無ければ、乱戦になってた可能性だってありますぜ?。京大に対してそんなに余裕かましてちゃいけなかったんじゃないですかねぇ。いや、別にノープランでも良いんですよ、勝てればね、特別な準備もしなくても構わんのですよ。確実に勝てるのなら別の準備をした方が良いにきまってます。それ道理ですから。でもねぇ、ノープランで勝ちたいならノーアジャストじゃダメでしょー。
(続く)
2013年11月8日 (金) 京大はどうなん? その3
(続き)
神戸にとって残念な結果となりました。前半の攻撃のマズサが最後まで響いたと言えるかもしれません。ちょっとノンビリしすぎ。今季は第4節までは果敢な攻撃で接戦を演じたのに、なぜかこの試合は「よそ行き」感のあるプレー選択に見えたのですがいかがでしょうか。典型なのが1stでオープンを突きロス、2nd、3rdで良いプレーでゲインするも距離が足りずパント。これですよ。その足りない分=1stでのロスの距離なのです。んもー歯痒いッたらありゃしません。スピードのある龍谷守備相手にタイミングの遅いプレーや、流れがワンフローなランプレーはロスするリスクが高いでしょう。しかもこれ、前半のポゼッションで複数回見られた光景なんですわ。
もしかしたら神戸は「龍谷相手なら理想的な攻撃が出来るかも!」と思ったのかも知れません。でもこの試合で必要だったのは理想の追求ではありません。やりたい事をハフハフ言いながらやる事でもありません。勝つ為に必要な事だったはず。この試合は、白星の無い神戸にとって、これまでの4試合よりも重要な試合です。これまでにも増して一層のチャレンジが必要だったと思うのですけどね。これまでの試合で攻撃の積極性を見ているだけに残念でした。
もちろん後半に入ってからの攻撃に、この一戦の為の準備は見られました。ファンブルロストに終ったものの、モーションバックをピッチマンにするリードオプションなんかそうですな。(このファンブルロストは後半開始のポゼッションだったので結構痛かったはず。)出せるプレーは準備できても全体のプランのマズさと、プレー自体の精度で勝機を逸したという感想をもちました。
さて、めざせプチ畑卓志郎と書きましたが、神戸のQB尾原はB.ファーブのファンとの事。なるほど#4だし、ハンドウォーマーも一緒のタイプです。豊富なレシーバ陣は、まだまだ貢献できます。この試合では不徹底でしたが、もっと麻生に投げまくっても良いですね。そもそもリターンもカバーもやるのですから、この際、出し惜しみせず前半からバシバシ投げれば良いと思います。やはり彼のフリーになる能力は抜群ですよ。投げれば通りますよ。大園大先生や、古くは伊藤三朗大先生(西宮ボウルで最優秀「守備」選手に輝いたWR)など擦り切れるまでプレーする神戸WRの伝統を見せていただきたいです。
守備のマズさを攻撃(=実質パスのみ)でカバーして勝つしか無い神戸。残り試合もスリリングな攻撃に期待です。
(終わり)
2013年11月8日 (金) 京大はどうなん? その2
立命関大戦

立命攻撃が自陣1yからのポゼッションでインサイドのラン3回で都合15y以上ゲインしたのを見て「これは今季は優勝できる」と思いましたねぇ。頓花ばかりが目立ちますが、真の主役はOLでしょう。ようやく悲願のオーバーパワー結実ですよ。4Q最後のロングドライブも見事でした。これも自陣深くから時間を使って使って前進ですよ。なんせこの試合、RB井上をロクに使わずに、こんな試合にする事が出来ていますから。バックスではなくラインで出せている証拠ではないでしょうかねぇ。まあQBはじめバックスがミスしない限り止らないでしょう。関大はWR頓花の対策が不徹底でした。ダブルカバーは出来ていた。それでもパスを投じてくるのも予想の範囲。でも一人はボールに向かってしまい、もう一人はタイトにカバーし切れなかった。これがTDになるんだから、勘弁して欲しいのですが、まあ諸々差し引いても、試合を通じてチョット自由にさせすぎだったかも知れません。一方関大攻撃は、やっぱり何をしたいのか不明。リズムが出てきたところでTE#2がFLなどショボーンな展開もありましたが、どのみち、この試合でもRB前田は爆発せず。もう少しやりようが有ったんじゃないかなぁ。ただ、関大攻撃は全く自分達のプレーをさせて貰えなかったのも事実。
こりゃ次節も頓花祭りですなー。

神戸龍谷戦

前半押されまくった神戸守備。4DLにして前で潰すつもりだったのが4枚まとめて龍谷攻撃に処理されてしまいました。逆効果。それでも攻撃陣が時間と距離を稼げれば良かったのですが頼みのQB尾原の消え具合が不十分で前半はナカナカ思うように行きません。逆にあろうことか要所で神戸守備フロントが消えてしまう結果に。それに何がイカンってタックル甘すぎですぜハイ。集まりがチョット遅い上に、集まっても当たれない。能力の高い龍谷バックスに微妙に芯を外されます。加えて逃げられてズルズルとゲインを許すシーンが散見されました。これではイケマセン。(ちなみに集まりの速さと当たりの良さは完全に京大守備の方が上です。)。しまいには「距離は稼ぐのにTDは一発でしか取れない不思議な龍谷攻撃」に、その一発を許します。
そんな神戸ですがそれでも後半失点直後のドライブでTDを奪えたのはGoodでした。尾原がカウンターでしっかり消えてゲインした後、#81麻生をデコイにして#86田中へのロングパスを通します。前半にロングスローバックを通しておいたのが効いたのかもしれません。独走態勢なのにエンドゾーンの手前でしっかり捕まる神戸らしさを見せつつ、PATも2点を決めてVeryGood。
ただ、こうして14対11と追撃してから時間があったにもかかわらず結局は逆転できず。終始追う展開になったのがイカンかったですなー。特に大きかったのは龍谷の4Qの追加点。龍谷は吉田、新田とラン、パスの核となるプレーヤーが能力の高さで守備を突破。ランではエキストラなゲインを奪い、パスはスピードでカバーを外し、ドライブを続行させました。これで2ポゼッション差になったのが辛かった。一発ロングゲインの手段が少ない神戸攻撃にとってロングドライブは時間を消費してしまいます。4Qにインセプを喫した時点で実質終戦です。最後のポゼッションもパス多投で挑み敵陣に入ります。本来ならスクランブル出来る状況でも残り時間から投げざるを得ません。結局タイムアップ。
(続く)
2013年11月8日 (金) 京大はどうなん? その1
関京戦

挑戦者ということばを故意に勘違いしていると思わせるかの戦い方でビックリの試合でした。
ゴール前でKGがFLしてTBになったので助かっていますが、京大にとって(得点力が有るわけでもないのに)試合時間の1/8が終らないうちに2TD差がついてしまうようなしんどい展開でスタート。
いやー、しかし全勝対決に相応しい内容ではなかったですねー。パントフェイクパス、パントフェイクラン、パントフェイクダブルリバース、パントフェイクランからのパス。フリーフリッカーもしましたっけ(フリーフリッガーではない)。申し訳ないですが京大攻撃が投機的なプレーを無闇に続ける意図が分かりませんでしたわ。
二度のパントシチュエーションで二度連続してギャンブル。二回目は成功したけどその後のプランは?そもそも、この試合はどうやって勝つつもりだったのかしら。これがギャンブル成功の後、突如ノーハドル攻撃からハリアップオフェンスでパス多投、一気にFG tryできるところまで前進できた・・のなら理解できる選択です。でも、これがあっさりインターセプトで終了。「その先」を考えて、且つ「その先」を準備した上で試みたギャンブルの連発には残念ながら見えませんでした。ギャンブルプレーの練習するぐらいなら、本来のプレーを磨くなり、ノーハドルの練習をするなりした方が数段マシでしょう。今季1年間かけて作ってきた攻撃チームは、こんな試合・こんなプレーをする為にあったのでしょうか。
又、このギャンブルの多さを除いた、個々のプレーセレクションにしても、いつものプレースタイルでは無かったですし、よそ行きのプレーばかりに見えました。この試合、要所でOLにワイドスプリットをさせるのですが、当然パスプロが持つ訳は無し。かなりDLに入られています。SGなので辛うじてQBがプレーする時間は作れますが、ランプレーが前半終って30Y程度?(試合通じては0Y)。QBを動かしてプレーさせるとパスが落ち着かない。守備のアライメントも散るのでパスも通しやすくなるのかもしれませんが、スクランブルした際に捕まるまでに余計に走れる程度の効果しか私には確認できませんでした。
そもそも今季のチームの強みは何だったのでしょうか?。小原のパスと、ようやく整い始めたWR陣?。ええ、確かにこのパッシングユニットは強力な武器でしょう。でも、だからといってこのランVSパス比率は極端に傾きすぎです。今季はもうちょっとランプレーを混ぜてラン・パス、バランス良く攻撃できるはずですよ。いや、その為のワイドスプリットかなとも思ったのですけどね。良いプレーもあるのですが、散発的なゲインばかりで強い京大を知っている身としては違和感が強いです。そもそも小原のパスが浮き気味だったのは×。せっかくフリーになっているのに決めきれないのでは辛いですな。
下手にギャンブル連発するのではなく、フィールドポジションによっては普通にパントを蹴って終るほうが良かったケースも間違いなくあった試合でした。。そこは冷静で適切な判断(というよりゲームプラン)が必要だったように思います。その意味では立命戦での闘い方で今後の京大の方向性がきまるのではないでしょうか。
(例えばギャンブル続けるぐらいなら、どこかでノーハドルを継続するポゼッションを一度でも混ぜて挑戦した方が、良い結果がでたと思うのですがねぇ。というより最初のポゼッションでギャンブルするなら、最初のポゼッションをノーハドルで挑めば?てっきりそうすると予想してたんですが。それは立命戦に取って置くのかしら。)
ああ、KGについてのコメントが無いですが、守備はパスターゲットをフリーにさせすぎでしょう。これじゃ頓花も高崎も鼻歌スキップでエンドゾーンですよ。斎藤はQBドローのGOのタイミング速すぎ。パスはOK牧場。FGの失敗はキッキングチームのミス。Kは右代表でしかない。大西(兄)なんて関京戦でFG外して試合後立てないぐらい号泣してた。三輪はまだやるべき事がある。ちなみに攻撃バックスもファンブル多すぎ。結局得点できないという意味では攻撃も蹴撃も同罪ですな。あと、昔は守備メンバーで急遽パントリターンチームを構成できたけど、最近はしないのかな。交代ミスが出なかったのは立派。

(続く)
2013年10月16日 (水) どのチームがどうなん? その3
(続き)
一方の立命は収穫の多い試合でした。今後続いていく上位チームとの戦い方の確認をこの試合で行えたのですから。
キッキングで有利なポジションを先に占位。相手を自陣深くに釘付けにして、ミスがあればそれに乗じて即TD狙い。ダメでもFGで加点。相手攻撃にゲインを許してもロングドライブを強いていますので大概途中で断ち切れます。フィールドポジションと強い守備力で失点を防ぐのです。リードした後半には時間消費。前半とは変わって露骨にライン戦を挑みます。OLのブロッキングで一気に守備フロントを片側に排除しパワーバック#45の中央突破。これをしつこく連発します。KGも関大も守備フロントは昨季ほど迫力は無いですから、丁度噛み合いますね。加えてロングシチュエーションでは取って置きの決めうちミドルパスをゾーンのシームに落とす。仮にドライブを完結できなくてもロングFGで徐々に加点して逃げ込みを狙う。FGすら許せない相手守備にかかるプレッシャーはかなり強烈です。これですよ。このプランで行けば前半に1本差をつけることが出来れば間違いなく勝機ありとなるでしょう。
ピアニストなのに攻撃の指揮者になった山口率いるオフェンスは地味ながら粘り強いドライブができるようになっています。ちなみにプレーブックが五線紙なのを見た人がいるというのは多分ウソですし、ケイダンスに微分音が混ざるとダブルリバースをするというのもウソです。手数が増えたのが大きいのですが、特に去年と違って速いタイミングでのスクランブルでゲインを稼げているのが大きいですね。まるで「頓花さんが居ないなら自分で走ればいいじゃないのオホホ」と言わんばかりのプレーぶりです。いえ頓花さんは健在ですけどね。攻撃に粘りが出てくるようになって助かるのは、なんといっても時間消費とフィールドポジションの回復を計算できる点です。オールオアナッシングではないのです。手数の多い分ゲームプランを立てやすく、アジャストもしやすい攻撃になっているはず。ひいてはキッキングも含めた攻守蹴一体となったプランで勝負できるのですから、今季の立命はかなり手ごわいですよ(※)。
なので応援する人は皆で是非スタジアムに行きましょう。従来ほど点はあんまり入りません。派手さも無いです。盛り上がるシーンも少ないです。強さが分かりにくいです。でも強いですよ。是非現地で応援してください、このチームを。はっきり言います。スタンドがちょっと寂しいんです。
さて、そんな立命ですが、守備が近大のオプションに多少手を焼いたのが気になります。関大には前田、松田、岸村、高崎といるので誰がピッチマンで誰がキープマンになっても、おそらく近大バックスよりもゲインします。QBのパスも上手いです。ターゲットも速いです。それでなくても誰が先発QBなのか予想もつきませんし、そもそも誰がどのポジションをするのかも良く分かりません。もしかしたら関大自身も良く分からないままここまで来てるのかも知れません。加えて龍谷戦では関大は完全に死んだふりだったようなので、関大VS立命戦は出たところ勝負のアジャスト競争になる可能性があります。いや、もしかしたら逆に双方が相手を無視して好きな事を好きなだけやる不思議な試合になるかもしれません。そんな訳で関大のファンや、そうでない人も皆、西京極に大挙して集合しましょう。

※スーパープレーヤーが少ない中、手数の多さや攻守蹴の総合力で、勝利を手繰り寄せるかの地道な戦い方。これは緻密な作業の積み重ねを示すのですが、もう準備段階からして苦しい道のりの連続でしょう。でもKGは過去から毎年これをやってきたのです。しかもやりすぎと思われるほど。そして今でもやっているのです。(多分やりすぎなほど。)これがあのチームのコアコンピタンスに繋がっているのだと思いますね。もし立命が今年のチーム作りにおいて手ごたえを感じたり、継続してこのしんどい作業に取り組む事に価値を見出したとしたら、両チームは徐々に区別のつかない存在になっていくでしょうね。
(おわり)
2013年10月16日 (水) どのチームがどうなん? その2
(続き)
ランパスのプレー数比はともかく獲得距離がもうパス頼みですからね。加えてこの現状が神戸パス攻撃の一つの限界を示していると言えてしまえるのがさらに辛い所です。何故ならこのパスユニットは神戸が現時点で獲得できる最高の人材によるものだといえるからです。(六甲出身のQBに豊中、高槻、星陵出身のWR陣4人。計5人全員高校経験者で且つ4年生です。)後半戦も厳しい勝負が続きますが、神戸としては攻撃主導で乗り切るしかありません。いずれの試合も派手な撃ち合いになりそうです。特に最終戦は守備の強い近大。この勝負は好ゲームになるでしょう。今後、尾原がプチ畑卓志郎に成れれば3連勝もあり。でも尾原は注意しないと消えるので、かなり注目していないと見えません。もう一層益々目が離せない神戸攻撃ですね。期待しましょう。
まあ、そんな訳で京大はKG戦では神戸のプレーコールをそのままパクればOK牧場。そもそも小原にしてみたらコンビの相方のカタキを討つのが目的ですから、これはもう当然でしょう。京大のパッシングユニットは神戸と比較しても五分以上だしRBがより充実している分、ランは神戸攻撃以上に出るでしょう。ただしパクっても開始第一プレーのQBカウンターで小原が怪我をしても知りません。(それを見越して林田に走らせるのも良い案ですが、この場合はボールを紛失しても知りません。)

立命近大戦

我々は近大の事を親しみを込めてデビと呼んでいます(本当)。
そんなデビにはこれまで大きな特徴がありました。
「シーズン通じて波がある。試合の中でも波がある」
「弱い相手にベラボーに強いが、強い相手にメチャ弱い」
「強い相手に善戦するが、弱い相手に苦戦する」
「面子が揃うと期待はずれ、面子不足だと結構強い」
「良くも悪くもノリと勢い」
まー、つまり「きまぐれ」なところです。典型的なのが「勢いがつくと止められないが、押され始めるとダダ押され」という点です。例えばスペシャルプレーが決まり立て続けに加点すると攻守とも一気に勢いづきます。逆に短時間でミス絡みで失点を重ねると、たちまち意気消沈して、失点がさらに加速。まるでメーターがついているかのような分かりやすさなので、我々はこの勢いの状態を指してデビメーターと呼んでいました。例えば観戦中の宰相君に電話で様子を聞いてみます。

ボ「デビがリードしてんの?どんな感じ?」
ド「さらにフリーフリッカー決まってプラスに振り切ってます」
これで概ね試合の様子が分かりますね。

さて、そんなデビですが去年あたりから様子が違います。なんとメーターが無いのですよ。象徴的だったのが昨立命戦。試合開始からオンサイドキックを連続成功させ得点に結びつけます。もうノリノリ悪魔ちゃんだったのですが、途中から荒木投げ散らかし、井上爆走で立命が逆転。従来ならここでメーターがマイナスに振れてしまい失点失点又失点になるところ。でも違いました。試合が終るまで守備も攻撃も果敢にプレーしたのです。反則も少なく、集中力も持続していました。最後までフィニッシュしていたのです。そしてこれは今年も継続しているのです。これはスバラシイ事ですよ。もう自分たちで作った雰囲気に良くも悪くも酔わなくなっているのです。
もしかしたら時本コーチがメーターの針を必死で抑えてるのかもしれませんし、上から「故障」という張り紙を貼ってるのかもしれません。いずれにしても堅実で集中力のあるチームになってきたのは本当です。事実、今年の秋シーズンも、まずは京大を首の皮一枚にしてしまい、KG相手にも守備が奮戦しました。特にKG戦での失点はRBが勝手にクルクル回って、勝手に走りきった結果でしかありません。KGのブロックは要所で失敗に終っており走路は塞がっていたのですから。プレーとしてはデビの守備フロントは決して負けていなかったのです。
さてそんなデビの対立命戦。デビの守備はやはり健在でした。前では#96がOLにスピード勝ちして再三にわたって立命のブロッキングを破壊。#97もOLに取られながらも走路は潰す奮闘でエンドゾーンを死守。後ろでは#31が上がりの速さと堅いタックルでゲインを最小限に抑えます。そしてLBは皆、合格の出来。試合開始から厳しいフィールドポジションを継続的に強いられながら、最終的にこの失点に終っているのを見れば、いかに奮戦したかは明白です。惜しかったのがデビの攻撃の破壊力が例年ほど無い点。守備主導のチーム作りは王道ですし大賛成。でも、一方で攻撃に例年程の飛び道具が無いのも事実なのです。一発の脅威が少ない中、それでもオプションを中心に地道に攻撃。QBも頻繁にスイッチしながら工夫して前進する姿に感動すら覚えました。ナイスな攻守でした。
(続く)
2013年10月16日 (水) どのチームがどうなん? その1
京大大教大戦

熱心にキャッチボールしてるけど、林田の先発は無いよなと思っていたら先発。林田、去年の同志社戦で何度もターンオーバー喰らってたなぁと言ってたら、最初のパスプレーでインセプ。春はこのカードで林田が先発して勝てたから、今回も落ち着いてやれば大丈夫と思ったら再度インセプ。よーし追加点とったぞーと思ったら今度はインセプリターンTD献上。慌てて小原が出てきて落ち着いたのもつかの間、ナイスパントで自陣深くに追い込まれ。「セフティは無いよね」「まさかね」と言っていたら、早速2点献上。
守備は完封しているのに失点重ねるって、どういう事なのだろうか。多湖輝の「頭の体操」の問題のようです。ちなみにターンオーバが多すぎてAKチャートの行数が結構な数になったはず。(このままでは初の「次ページはこちら」になるのではと思われましたが1ページで済んだようです。)
林田に経験積ませるのも大事。主力を温存したいのも大事。でも全勝キープすることが一番大事。ボタンを一つ掛け間違うと全て間違う良い例です。しかも絶対にやってはいけない間違いでした。根底には課題に正面から向き合おうとしない「臆病な楽観論」が存在するように思えましたね。自分でも何言ってんのか分からんけど、こんなんじゃ強くなれないよー京大。
大教大は攻守ともに、やれることをやれています。文句をつけるところはありません。キッキングも大事にしてますし後半になっても思ったよりバテてません。イージーなチョンボも目立ちません。反則は教育者の卵として如何かと思いますが教育者と言えども人の子。誰にでも過ちはあるものですし、この試合で京大の犯した間違いに比べれば誤差の範囲です。ええ誤差ですとも。なんだか選挙のポスターみたいですけど、次節も「勝利にまっすぐ」でお願いします。という訳で次節、関京戦はお口の恋人ロッテの提供でお送りします。クールミントガムVSグリーンガム。京大の勝利を願う人はクールミントガムを箱買いして皆で噛みまくってください。

KG神戸戦

KGは「1Qに必ずボールを失くす癖を持つQB」がこの日も先発。ゲームの入りが悪いとか、実は目が覚めてないんじゃないかとか、試合前に1Q分ほど練習試合してから来たらどうなんやとか、勝手なことを言ってきましたがこの日は坊主にしただけあって滅茶苦茶冴えていました。今季ベストパフォーマンスでしたよ、うーむ素晴らしい。ラジオで小野さんが、又、TVで有馬が、奇しくも似たコメントをしてました。
「QBとしてチームを背負うのは大変しんどい事」「でも彼ならできると思う。」
二人とも斎藤同様に大学から合流してエースQBになった選手なだけに説得力がありましたねぇ。ちなみに佼成出身の岡村、清風の河野、星陵の加藤、いずれもチームをリーグ優勝に導いていますね。頑張れ#11斎藤。(なお私の知る限り例外は密かに二人だけですゲフンゲフン。)
QB橘さんの久々のキーパーを見られたのは良かったのですが、そんだけ連発したらナンボなんでも最後は止まります。要所で前田に交代してはパスをホイホイ決めてもらいゴール前に進みます。まあ、4年がゲームに出るのは良い事ですなー。そうそう、前節一人で試合をしてしまった#28。この試合でもパントカバーでまったく同じ状況になりましたが、今度は超完璧なカバー。すぐに学習して即実践。あんたエライわー。さて久々に怪我人が目立つシーズンですが、これは過去2シーズンが特別だったと思うしかないでしょう。相変わらずブロックされそうなトラポンとか、三輪もっと早く蹴れよとか、一試合に2本も外すなよとか、結構押されてるぜDLとか、固定できないのかDLとか、怪我してて大丈夫かDLとか、気になるところは沢山ありますがそれは言うまい。ええ言いませんとも。一方でLBが若手含めて充実して来たのは収穫です。大収穫祭と言っても良いです。まるで東京農業大の学祭です。なもんで、おそらく勝負どころではLBの誰かがRBにコンバートするでしょう。去年の望月よろしくボールを持ってエンドゾーンに飛び込む練習は、もう始まっているかもしれません(多分それは小野)。あと、伊豆。パント上手過ぎ。あんまり上手いとPでポジションを得てしまい先発QBの座がドンドン遠のくのではと余計な心配をしてしまう程です。
神戸攻撃はこの試合でもナイスコールを連発。尾原の消えるQBカウンターにオプションと、そのフェイクのパス。SGとセットバックの使い分けも効果的でした。ゴール前でポストコーナーをスローバックで狙うプレーは秀逸でしたが惜しくもコントロールミス。守備を読みきってプレーはアタリ、なのに微妙にヒットしないパスが幾つも有ったのが大変惜しまれます。見せ場は多いのに点が入らないのは、やはりパスに頼った攻撃を選択せざるを得ないからかもしれませんなぁ。(続く)
2013年10月4日 (金) 今季ってどうなん? その3
(続き)まあ、なんにせよこの試合の立命攻撃の方針は全くシンプルでした。「能力の高いバックスが、フィールドの色んな所で、色んな守備メンバー相手に、一対一で勝負して勝つ。」これを徹底していました。昨今のSG攻撃の原点ですな。例えば「WRはCBに勝つ」はい、事実勝っていました。CBのタックルポイントがLOSから3y地点でもゲインは5y。LOSから5y地点でCBがヒットしてもボールが置かれるのは8y地点。ずるずる行かれちゃう。かといって下手に飛び込めば即、スピード負けが確定で、たちまち10yはを走られる。むろんブロックに負けても同じく10y。そしてオープンコンテインに間に合わなければ即エンドゾーンまで電車道です。とにかく立命キャリアは「ヒットされないように動く。当たられないうちにゲインする。ヒットされたら引きずってゲインする。」ひたすらこれだけでした。そしてこの「バックスと守備二列目以降の戦い」をずっと続けました。(なおOLの仕事は2種類しかありませんでした。QBを守ることと、思いだしたように#21の走路を空ける事だけでしたから。)この原点帰りが良かったのだと思いますね。神戸攻撃にペースを乱されることなく自分達の攻撃が出来たと思います。

さて神戸は次節はKG戦です。近大にオプション攻撃を結構出されてしまったKG守備。実は神戸とKGの春の対戦でも尾原のオプションキーパーが度々ゲインしていました。そして試合のポイントはやっぱりライン戦でしょうか。上背の無い尾原にとってSGは良い選択ではありますが、逆にライン戦で劣勢の中、本来は多用したい「タイミングの早いプレー」が減るのは痛し痒しといったところ。セットバックからのFBのプレー、そのフェイクのパスなどはSGでは実現できないスピードがあります。ここはひとつビアからのオプションなどで仕掛けたらてみてはどうでしょう。今の神戸なら、ちょっと期待できそうです。消えるQB尾原の走投にわたるパフォーマンスと、きっと擦り切れるまで酷使されるであろうWR麻生の活躍にご注目ください。

(訂正:大園大先生の当時の番号は24でした。お詫びして訂正致します。申し訳ございませんでした。自治相殿、連絡有難うございました。)
以上
2013年10月4日 (金) 今季ってどうなん? その2
立命神戸戦

ド QBってさ、お笑いコンビが多いですよね。
ボ ふんふん
ド 高橋コーイチ・コージとか
ボ ふんふん
ド まえだ・まえだ とか
ボ ふんふん
ド 国立 尾原・小原 (くにたち おはら・こはら)とかね。
ボ ぎゃはは

そんな訳で頼まれもしないのに漫才の脚本を書いてみる。

小 なんや今年の神戸大は攻撃ラインが大きいねぇ。
尾 せやろ。期待が持てるやろ〜?
小 この前も試合見てたんやけどな。センターの選手なんて、めちゃめちゃ大きいやん!
尾 そうそうー。
小 と思ったらさ。センターが大きいんちゃうんや。尾原君がちっちゃいんや!。
尾 はははーって、なんでやねん。
小 君、セットバックの時、SFから見えへんらしいで。
尾 ぎゃはは。いや確かにな、自分のプレーを見ようと思ってバーチで撮ったビデオ見たんよ。
小 ふんふん。
尾 俺、映ってないねん(笑)
小 ぎゃはは。
尾 俺も「あれ?このプレーはワイルドキャットやったっけ」と思った。
小 せやろ?

そんな消えるQB尾原率いる神戸攻撃の奮戦で、点差は開いたにもかかわらず見せ場の多い好試合となりました。最近の神戸攻撃と言えば「ちょっと懲りすぎ」「能力GAP無視して図面重視」「散らし過ぎで精度ダウン」の印象が強く、上位相手に見せ場が少ない試合が続いていました。しかしこの試合は違いました。かつての「やれる事をしっかりやる」「通用するプレーでこじ開ける」「とにかく集中」という良い面が多々見られました。
代表的だったのがWR麻生の活躍。大天才大園大先生の#81を継承するだけの事はあります。麻生だけがワイドセットしたフランカーIからのプレーアクションでCBをぶち抜いた最初のポゼッション以降、要所でミドルゲインを奪います。フィールドポジションを何度も大きく挽回する暴れっぷり。一方、尾原もQBカウンターを連発し、その上で左スプリントからサイドライン際でスローバックを投じてミドルゲインを奪うなどよく準備されたプレーを多く見せました。結果ファンブル・オウンリカバーで失敗したものの開始のファーストプレーでQBカウンターを仕掛ける積極性。良いですね。結局は#4,#81,#11など通用するバックスによる通用するプレーに集約されていくのですが、同じプレーを繰り返すのではなく、限られたバックスを多彩なプレーで上手く機能せる工夫が見られました。最終的にインターセプトを多く喫しましたがチャレンジした攻撃の結果なのだから、これはやむなしでしょう。ちょっと残念だったのはセンターのスナップが、やや安定しない点でしょうか。結構バラつきがあって、本来、尾原が受けたい所、タイミングで出ていないように思いました。相手守備と力量差が大きい場合は、ちょっとしたスピード・タイミングのズレでグシャーになるので、この辺が良くなると良いのになぁと思いました。あとRB陣は頑張ってますが、昨エース羽星の穴は大きいのかなぁ。守備が探している間に尾原がカサコソ走り、度々ゲインはしますが地上戦の武器がもう一枚欲しい所です。
一方の立命はパス守備が?ですが、他は特に問題はなし。そして攻撃の安定感はリーグでトップでしょう。これが一年はやく登場していれば良かったのにと思うのは私だけでしょうか。そのようですね。はい。
ちなみに・・・・昨年の春のこのカードの後に「立命の攻撃は目処がついた」と書きました。その意図は、今季(2013年)の、このような安定した攻撃を構築できる目処がついたのだから秋(2012年の秋)も安心 というモノだったのです。QBの名前の最後に荒木を書いたのも、アベレージ+のQBでも原点に帰った攻撃をすれば、どこを相手にしても3本くらいは奪える(だから荒木でなくても大丈夫。荒木ならなお良し)。というのが真意だったからですわ。
QBの機動力が高く、左右に動きながらミドルまでのパスを正確に決めてくる攻撃。パスの精度ではリーグで一番でしょう。しかもターゲットは昨年よりも多くのメンバーに投げ分けているようです。エース#11はスタイルするも出番無しでしたが、これもその辺を意図したものでしょう。スーパーランナーが独走につぐ独走でガッツポーズを決めたりする姿や、スーパーQBがスクランブルから何度もロングゲインする姿を見慣れてきたファンの人にとっては、退屈でツマラナイ攻撃に見えるでしょう。
確かに昨年程のスーパーな印象は無いのですが、どちらが止めにくい攻撃かというと今年の攻撃の方が手数が多い分、止めにくいと思います。優勝を狙うには、この攻撃で良いのです。だから皆、このチームを応援に来てください。お願いします。

(続く)
2013年10月3日 (木) 今季ってどうなん? その1
忙しさにかまけているうちに秋のリーグ戦がはじまっていた。今季は優勝候補不在ではなく「優勝チームが居ない」状況らしい。どのチームも決め手に欠けていてリーグの代表として相応しいチームがいない事を指すのだが、久々に低調なシーズンになる可能性があると予想している。
もう長年色々と言いたいことも言ってきたし、どうせ今季も(それでも)シーズン終盤にはキツイ事をクドクド書くのだろうから、前半ぐらいは楽しく行ってみたいと思います。なので第三節の試合から脱力して書いてみます。

京大龍谷戦

前節で首の皮が一枚になり、今節で実際には首が取れたのに3秒ルールでセーフになった京大。開幕3節にして首を小脇に抱えてアチコチぶつかりながら迷走する状態になりました。恐ろしいのは、その首は「打倒KG打倒KG ケケケ」と呟いているところです。ああ恐ろしい。

そんな京大が勝てたのは、半分は龍谷のチョンボのおかげですが、残りの半分はミドルパスを連続捕球し続けた#11飯坂のおかげです。小原のヤケ気味の速球にフリスビードッグのように好捕を連発。ライスボウルではKGの畑が南本に10Y強のパスを連続ヒットさせましたが、まさにあのリズム、あの光景でした。そしてエンドゾーンではイルカの曲芸ばりのTDパスレセプション。水しぶきがかかっても大喜びだったのは京大スタンド。ずぶ濡れの原因は、うれし涙のようです。最初からミドルパス投げとけよとか、サイドへのパスが下手すぎとか、もっと小原の得意なプレー入れてやれよとか、相手の守備は#27しか見てないんだからもっとデコイに使えよとか、山ほど言いたいことはありますが我慢します。我慢しますとも。
でも我慢できない事が2点。残り時間の少ない中、ゴール前でタイトフォーメーションから外にランプレーする意図が分からんです。相手守備がパスを止められない中、何故ラン?。しかもパワーならともかく外に対して京大の苦手な徒競走を何故しかけるのか?。スピードで龍谷守備に勝てるわけ無いじゃーん。プレーアクションするんやーと思ったらそのまま飛び込んでもうびっくりです。カウンターですらないなんて。もう一点は、やっぱり攻守ライン。もうちょっとがんばって欲しい。特に京大攻撃の看板はランですよ。攻撃は2yぐらいブラストで確実に取ってください。それが出来るまでジャージは変えなくて良いです。
さて龍谷に対しても、何で3rdでスクランブルから投げ捨てするんだ、時計止めてどうする、っつーか京大にTO取らせろよ、あーもー、オマケにこんな大事な所でパントミスすんなよー等言いたいです。ええ、既に言ってます。言ってますとも。特にまずかったのは4Qの京大のノーハドルやハリアップ攻撃に守備がついていけなかった点。最後には京大がスナップしているのにDBのセットが間に合わないという状況に追い込まれました。この辺、守備は対策が必要ですなぁ。攻撃も得点はしているものの、ターンオーバーからの得点だったりで、ちょい迫力不足。バックスのスピードは流石なんですけどねぇ。

さて4QにはKGばりのノーハドル攻撃を見せた京大ですが、これにダブルケイダンスまでマスターしてきたら、今季の攻撃はちょいと厄介ですぜ。次節は#1、#10、#11の二進法トリオを従えて、これまたオールオアナッシングの「デジタルパスアタック」でド派手に活躍して欲しいものです。いーからバンバン投げちゃえよ小原。そして今度こそセカンドQBが出られたら良いですね。そうそう。くれぐれも首はファンブルロストせぬよう大事に保持してください。

以上
2013年1月25日 (金) 長い長い物語 その2
(続き)
そして主将梶原の存在は、やはり別格だった。甲子園で、その先にゴールがあるかのような勢いで法政QBに一直線にブチ当たったプレーには驚いた。思い出すのは敗戦した1年次の関大戦。大事なところでラフプレー。スタンドで観戦していて、何をしとるんじゃ!と声を荒げた事を記憶している。しかし以降、年を経るにつれスタイルが変わっていく。平澤、長島、梶原、池永、村上とフロント勢が並んだ2年のシーズンが転機だったように思える。そして何より雑誌の記事やインタビューから垣間見える、勝利に飢えたその姿勢と、より高みを目指し、求める姿こそ、今季のこのチームのダイナモであったように思う。
最後にQB畑。買わずに済ませている同人誌だがインタビューに「関学のQBは面白くない(つまらない、だったかもしれない)」と答えている記事があったと記憶している。否定的な印象は持つことは無く、逆に、自分を客観的に見ていて、且つ、役割を良くわかっている。という印象を持った。前主将松岡曰く「(畑は)わがまま」な性格だそうだが、QBだからいいじゃない。なんせ、スポッターに「何様のつもりや」と怒られたり、あだ名が「キング」だったりと、代々のミルズ杯QBは少し傲慢な人が多いのだから。エースになって以来、ずっと負傷を心配してきた。最後の最後で傷んでしまったが、本当に良く頑張りました。サイズも無いし、強肩でもないし、高校日本一の経験も無いし、いわゆるイケメンでも無い。だが俊足で、クイックネスがあり、フットボールインテリジェンスがある。加えてクレバーで、クソ度胸がある。試合で判断を間違えず持ち味をフルに発揮する、KGのQBらしいQBだったのではないだろうか。甲子園連覇の不動のエースとして永く語り継がれる選手になったと思う。お疲れ様でした。

長い間、多くのチームを見てきたが今年ほどライスで勝利する事を期待したシーズンは無い。と言うと、宰相君辺りには「毎年そう言ってますやん(笑)」と突っ込まれるのだが、勝てる可能性が高い、低いの問題ではなく、これはもう愛着の問題だ。開幕前から、エースが・・・キッカーが・・・と不安材料ばかりを気にしたのだが全くの杞憂だった。長く記憶に残るシーズンだったし、長く記憶に残るチームだったと思う。K.G.Fighters2012本当にお疲れ様でした。
(終わり)
2013年1月25日 (金) 長い長い物語 その1
今季はKGファンにとって、いろんな意味で、過去に無いほど長いシーズンだったのではないだろうか。昨シーズンから多くのメンバーが残るとともに、昨年、今年とリーグ戦・ポストシーズン合わせて20試合という長いシーズンが続いた。そのせいで、あたかも2年で1つの長いシーズンであったような感覚でいる人も居るだろう。さしずめ一年目は「三位一体物語・復活編」、二年目は「挑戦編」といったところだろうか。又、ライスボウルで確認できた多くの準備が、1年間という長い期間を通じて地道に取り組んだ結果であった事を知ることが出来たのも影響しているのではないか。春の取り組み、選手起用、プレーに始まり、リーグ戦での様々なプレーを長期間眺めてきた。その多くが最初からライスボウルに収斂されていくものだった事が、最後の最後で確認できたのだ。見ている我々は実はこれまで「長い物語」を見ていた事を最後に気づかされたとも言えよう。

攻撃では今季もパスアタックで多くのターゲットに投げ分ける事に成功した。優れたレシーバを多く育成出来た事は数字が証明している。これは誰が傷んだ場合でもパフォーマンスの低下を最小限に抑える為の、重要な且つ難易度の高い施策だ。そんなレシーバ陣の中でも主軸になったのは南本、小山、金本、榎のWR、TE陣である。
捕球して走るのがレシーバの役目ではあるが、その視点のみで語るのは彼らに失礼。頓花や木下典のような独走につぐ独走を繰り返す、スーパーなターゲットは世の中に何人も居ないし、それを毎年求めても意味など無い。KGの今年の四年生レシーバ陣の最大の強みは高いブロッキング能力だ。リーグ戦の試合で、キーゲインになったプレーやTDプレーを繰り返し見れば判るが、彼らが必ずキーブロックをうち、走路を確保している。正しい場所で、正しいタイミングで、確実にディフェンダーに勝利し、バックスを走らせる事に成功しているのだ。彼らはそれぞれ個性があって面白い。小山はサイズとスピードと、ブロック&タックル能力を合わせたスーパーなIR。パントを蹴らない榊原一生と言っても良いだろう。金本は今季は要所でミドルのキャッチと、レシーブ後のランで長い距離を稼いでいたのが印象に残る。対前年で10kg増量したのにスピードアップした成果が出た。榎は1年時からスタート出場。ひたすらブロック、ブロック、ブロック。特に相手守備のエース格との対峙を求められるシンドイ役が多かったように思う。ライスは負傷からフル回転できなかったようだが、最後のTDでWBからシッカリ押せていた。南本については以前にも書いたが、今季はシーズンが深まるにつれて、その存在感が増していったと思う。方やランプレーの核となるRB陣。そのプレースタイルから負傷を心底心配した望月だが「ん?当たり勝ちゃいいんでしょ?」と言わんばかりの走りに脱帽。2年間怪我らしい怪我が無かったのでは?と思わせる爆走ぶり。KGのRB史上に残るスーパーな活躍だった。後藤大和は下級生の多いTBを引っ張り要所で確実なゲインを見せた。QB遠藤とのコンビネーションを生かし、WR森本とともに活躍した試合が印象深い。もちろん攻撃の強さの根底には充実したOL陣の存在がある。3年生が充実しているのが頼もしい。昨年から巨体とスピードで攻撃ラインを引っ張ってきた和田は今季も大活躍。1年生も登場し、来期にも大いに期待を持てるユニットだ。ラインズが強いってのは本当に素晴らしい。
キッキングではK/P堀本&H櫻間&S浜内。ここでも密かに三位一体。大西兄弟の後を継ぐのはプレッシャーがあったと思われるが、十二分な活躍。(NFL JAPANのサイトにある甲子園決勝FG直後の写真は大変美しい。)また、関大戦でFG失敗に追い込んだのを皮切りに、立命戦のパントブロック等、キッキングゲームでの分析と実践も結果を出している。素晴らしい。一方リターンゲームでも甲子園、ライスと好結果を出した。KORは甲子園で4回166y1TD、ライスでも4回100yで1回平均25yを獲得。チームを力強く支えた。そしてそして何よりもライスでのスペシャルプレーは「してやったり」だろう。
守備においては当たりが強くなった保宗、高、守備範囲が広がった川端の活躍が目立ったが、何より一列目中央の重責を担った、岸、前川の頑張りが大きいと思う。ウルトラ大黒柱の長島の抜けた後を埋めて、良く潰れ、良く詰めて、良くチェイスしたナイスな活躍だった。そしてDE朝倉。そのスピードでパスラッシャーとして大暴れ。長い腕でパスを叩き、オプションも壊してしまう。下級生時から変わらぬ活躍、素晴らしい。
(つづく)
2013年1月25日 (金) ライスボウル プレー編 その2
(続き)
・H櫻間から南本のパスは3rdダウンのコールも含めてセットだったはずだ。(これはキッキングチームに聞いてみたい)。時計を止めて、且つハッシュを左にしてからFGを蹴る準備をする必要があるからで、左アウトパスを通したのはその為だろう。なぜなら南本が引き上げるサイド=南本がセットするサイドである必要があり、同時にそのサイドをワイドにして相手セカンダリと距離をとっておきたいからだ。スペースを作ることができて投げやすく、決めやすく、且つ守備陣から遠くてばれにくい。櫻間はH専任だが中学・高校とQBであった。パスは上手い。学生なのにH専任を置くこのチームだが、専任のHはダテじゃない。走力があるか、パスを投げられるか、その両方とも出来るか。毎年いずれかの能力を持つ選手が務める事が多いからだ。「むうFGか。やむを得ないなぁ」と宰相君が言った直後、南本がインバウンズに立っているを見つけ「いや、やるやろコレは・・」と言うやいなや、その声は絶叫に変わってしまった。残った距離に関わらずスペシャルで一気に刈り取る。スペシャルプレーを普通のプレーと同等に扱い、シリーズをデザインしている。この試合を象徴するプレーであろう。

・甲子園では野々垣ャットは隠し、米田キャットを出した。で、ライスではその逆。スカウティングを無駄にさせる小細工だ。おそらく野々垣のプレーは松岡でやりたかったプレーのはず。それを思うと、結局#7松岡のQB修行もライス対策の一環だったのだろう。強力な守備を相手にしても、ランプレーは出さなければならない。畑とは異なる個性でランプレー用のスペシャルユニットが必要だと判断したのだろう。一方、斉藤はライスでは温存された。いつ動けなくなるか分からない畑の控えに徹して、負傷を回避すべくサイドラインでスタンバイを続けたという事だ。

・甲子園、ライスでも活躍した#86と#84。ともに#92#85の後継者だが#84はともかく、強力なラインマンになる可能性が大の#86をあえてTEで育成している。この2枚をTEにしたのは、キーブロッカーであるTEを倍増させて外人DEを最後まで確実に封じようとしたからではないか。ブロックにキャッチに多忙なTEだが、前回の対戦では外人DEとの勝負を継続して強いられた。上手く処理出来て、機能させないようにできたものの、試合を通じて消耗も激しかったはず。強いTEを複数揃えるのもライスを見据えた育成プランの一貫だと推察している。
(終わり)
2013年1月25日 (金) ライスボウル プレー編 その1
KGの試合を長く見てきた人には堪えられない感激があった試合ではないだろうか。それは試合の展開もさることながら「個々のプレーを見て思い出す事が多い試合」だったからだ。これは一つのチームをシーズンを通じて追いかけていて、初めて味わえる特別な感覚だろう。
この試合を彩ったのはスペシャルプレーだったのだが、このチームのそれは独立性が低いのが特徴だ。つまり、より確実に相手を罠にはめて成功率を上げる為に普段のプレーのシークエンスに含まれているかの姿をしているのだ。社会人の試合しか見たことのない人(そんな奴居るのか?笑)は驚いたかもしれないが、KGの引き出しの数は、この程度では留まらない。加えてこのチームが勝負どころで繰り出す多くのプレーは、その試合の中だけでなくシーズン当初から伏線を張ってきたものまで存在するのだ。しかも直ぐにその狙いを想像できない形でだ。そして、これらが試合を見るうちに段々と繋がってくる。これは見ていて楽しい。幾つかについてコメントしてみる。

・最初のTDの際のゴール前。望月のワイルドキャットでトスを受けた鷺野からTE金本を狙ったTDパスは不発に終った。これはもう少し長い距離を刈り取るプレーだったので、これはTEにスペースを与える為、せめてハッシュミドルでやりたかったプレーだったのではないか。だがこの後、訪れるであろう二度目のチャンスへの伏線にすることも考慮してのコールだったのではないかと思う。事実4Qのゴール前攻撃で再登場し今度は望月が飛び込み好ゲインを奪っている。実はこのフォーメーションは今季の立命戦で登場している。その際は同じフォーメーションから3度プレーしているのだが2度とも鷺野へのトスで、3度目はトスフェイクで望月が中央に飛び込みTDしている。(立命戦では、「とにかくランしかない&最後に望月で勝負させる為のフォーメーション」である事を印象付けるべく徹底していた)。しかも立命戦では全てが右ハッシュ。ライスでも全て右ハッシュ。遡ってスカウティングすればするほど相手は罠にはまるように手を打ってあるのだ。(ちなみに宰相君は望月-鷺野-金本のプレーが失敗した直後「しまった。これは置いておきたかったぞ」と一人ごちた。確かに結果論だが、鳥内のインターセプトで得たポゼッションで使えばドンピシャで効いたプレーだったと思う。)

・パントフェイクは2009年の立命戦でP大西-DB吉井で行ったプレーと全く同じ。キャリーはWR小山だった。なおこのプレーではRB望月も密かに入っている。今季の
リーグ戦からキックカバー、パントカバーにこの2枚は常時参加しているのがミソだ。小山は俊足を、望月は当たりを買われての参加だが、ともにナイスカバーを見せて活躍してい
る。従って事前にスカウティングすればするほど、「ただのカバー要員」にしか見えなくなり、守備のスペシャルプレーへの警戒意識が薄れて行くのだ。

・2点コンバージョンは2009年の立命戦で#17浅海-#87柴田で成功したものの焼き直し。なのでプレー自体に新鮮味は無かった。09年は#87がクロスボディブロックを故意に失敗して即、エンドゾーンに向かうことでフリーにするプレーだった。なお前回ライスボウルでRB古谷が決めたプレーに似ているが、そもそもあのプレーは現KGの攻撃コーディネータが社会人時代に用意したプレーだ。09年にKGでより巧妙になり、13年には姿を変えて、やはり巧妙さを増している。今年から新たに準備したのではなく、(NHKの解説者の言うとおり)以前から既に持っていたという方が正しいだろう。

・タイムアウトがあるのにダウン更新するたびハリーセットしてスパイクを繰り返すQB畑。これは甲子園ボウルでの勝ち越しFGドライブでも同じ事を見せつけている。相手を休憩させない。フィールド内外で密な相談をさせない。という狙いはあるが、それだけではない。真意はおそらくスパイクフェイクパスだろう。セット時にアライメントを見て守備がルーズな対応をしたら奥に投げる。三原が2006年甲子園でTE韓にTDパスを決めているプレーだ。

(続く)
2013年1月15日 (火) ライスボウル 試合概要編 その4
本来なら、長いパスを見せる等の守備の切り崩しからスタートしたいところだが、時間消費の徹底とターンオーバの絶対回避を考えると、これらも躊躇したのかもしれない。「ダウン更新しながら切り崩しを行えるような通用するプレーは無い」「そこまで多くのプレーを出せるほどダウン更新は出来ない」と判断したのだろう。だが(私見だが)KGは相手守備をやや過剰に強く見積り過ぎたようにも思えた。石橋を叩きすぎで、結果、本来の持ち味とは関係の無いスペシャルプレーに「逃げ込んでしまった」とように感じた。 昨年の対戦を踏まえての結論なのでスペシャルプレーの選択に異論は無いのだが、同時にそんな感想も持ったのも事実だ。
KGは本来はやりたくないフットボールをやらざるを得なかった。言い方を変えればKGの強みを出せるゲームプランを許さない程、社会人との間で力量差が存在していたとも言える。しかし、1試合限定の「一発勝負」であれば「勝てない相手では断じて無い」という確信も持つことができた。そういう試合であった。

以上
(KGのプレーについては後日)
2013年1月15日 (火) ライスボウル 試合概要編 その3
見逃してはいけないポイントが2つある。
・リターナーの直前のポジション変更
・この試合で一番だった社会人のパンターへのラッシュ
である。前者についてはNHKの解説がプレー開始直前にリターナーが一気に前進した事を述べている。この認識が正しければ、パンターを罠に嵌めるべく一か八かの賭けに出た可能性がある。「プレスナップでリターナの位置を確認した後、リターナの手前でバウンドするパントを蹴る」。KGの策がこれである事に賭けたのだ。手前を空けて手前に蹴らせ、一気に距離を詰める。バウンドする前にダイレクトに捕球すれば距離を稼げ、時間も消費しない。これを狙うのだ。
後者は試合途中から気になっていた。この試合ではパンターへの社会人のラッシュが極めて緩く、3枚のサーチライトで確実にパンターを守れていた。プレッシャーの無い中で余裕をもって蹴ることが出来ていた。高得点を狙うべく自慢のリターナを生かすリターン重視の方針の結果でろう。だが、このプレーに限っては強力なラッシュがかかった。パンターはキックの高さや方向を修正する余裕は無かったはずだ。
なお「リターナーが1枚だった事からブロック狙いなのは自明。サーチライトを増やし確実に距離の出るパントを蹴らせるべき」。というのは後出しジャンケン。そもそもサーチを増やせばカバーが減る。リターンされては意味が無い。リターンを防ぎ攻撃開始地点を遠くに追いやるには転がしたって良いのだ。キャッチできない所に転がせば距離も時間も稼げる。カバーチームも追いつける可能性がある。敵陣深くに転がるボールをカバーチームで囲むのだ。従って低いキックを蹴るという判断は間違っていない。リターナは1枚なのだから左右どちらかのスペースに蹴ってみたくもなるが、俊足のリターナ相手ではバックサイドのカバーを生かせず危険だ。ボールを確実に囲むことを考えれば、やはり中央に蹴らざるを得ない。飛んでくるライナー性のパントを前進してダイレクトでキャッチするのは高リスクだ。もし数ヤードの差で捕球できなければカバーチームと完全にすれ違い万事休する。又、パントラッシュが効かなければ奥に蹴られて、前進したリターナの背後をボールが転々とした可能性もある。これも終戦である。
社会人の好判断とされるこのプレーは、実は二つの条件を同時に満たさねばならない危険な賭けであった。その意味では社会人はこの賭けに勝って奇跡的に首の皮がつながったと言えるのだ。

3:学生のスペシャルプレーへの賞賛は必要だろう。だが過剰な賞賛には賛成できない事。

試合が終ってしばらくして、強く感じたのは、この試合はつまるところ
「この試合でKG攻撃が通常のプレーで通用したものは10y強のショートパスのみだったという事」。
「相手守備に対して時間消費をしつつダウン更新できるプレーが、この試合では存在せず、それだけ力量差が存在していた。」という事だ。
1年のインターバルを置いての2度目の対戦。互いに手の内は把握した上での再戦だ。通用するプレーは限られるだろう。加えて(やはり)万全でなかった主戦QBを擁しての15分Qの勝負だ。望月、鷺野のランはニュートラルな位置でのゲインは期待できないだろう。いわんやゴール前おや。もちろん畑は終盤まで走らせられない。となると自ずと方針は定まってきて・・・�.薀鵑離好撻轡礇襯罐縫奪箸鰺儖姚▲轡隋璽肇僖溝薪雖�勝負どころは用意してきたスペシャルで突破。というものになったのではないか。
この日のスペシャルプレーの連発を賞賛する向きもあるだろう。プレーを確実に遂行した選手は大いに賞賛するべきだし同意見だ。ただしコールを含めて100%の賞賛には躊躇してしまう。以前にも書いたが「スペシャルプレーの充実=戦術の充実」ではない。スペシャルプレーの連発は攻撃にとっては苦渋の選択なのである。なぜなら1年間磨いてきた自分達の目指す攻撃と、その延長線上にあるものでは今回の対戦では不十分であるという結論が根底にあるからだ。事実エンドゾーンを割ったのは、2点コンバージョンを含めてスペシャルプレーばかり。「本来の攻撃ではゴール前を突破する力が無い。だが少ないチャンスに確実にエンドゾーンを割りたい。」その発想がこのプレー選択から透けて見える。確かに決まったし結果も出た。真っ向勝負では点は取れなかったかもしれない。だが同時にある種、屈辱的な事実でもある事を忘れてはならない。
(続く)
2013年1月15日 (火) ライスボウル 試合概要編 その2
まあ、何より軽く引いたのはスペシャルプレーの多用だ。点差をつけられると試合として成立しなくなる事から、通常の攻撃は出なくとも引き離されないようにスペシャルプレーで対応しておく必要がある。という判断だろう。

1:奇跡的な逆転劇だったし社会人の底力も間違い無く存在しただろう。だが密かに致命的なミスがあった事。

2Qのファンブルロスト。パワーで押せるのにゴール前でWRにスクリーンプレー。これまた目立つ選手を起用してファンブル。分からんでも無いけどパスはイマイチでレシーバも慌てたね。まあこの時間帯ならともかく、問題なのは4Qのファンブル。エンドゾーン目前でTBにWR木下を入れる不思議な起用。ここは古谷でしょ。原でも良いでしょ。当たりに強い本職RBでしょ。ゴール前で目立つ選手をわざわざ変な所にに置いたら、絶対目ぇつけるでしょ。大人なら冷徹に点を取りに行かないとね。
又、冷静に逆転劇を演出したかに見える社会人攻撃だが、エンドゾーン目前でのQBスニークはダメ。いやー、タイムアウトが無いンだから、ここでは絶対バツだろう。エンドゾーン割れなかったらどうすんの?点差が頭に入ってなかったのか?FGを蹴るのに1秒。スパイクで2秒。計3秒は残さないといけない。残り時間17秒だった事から都合14秒。「スニーク実施、審判の笛で中止、審判にボールを渡す、審判がボールを置く、審判移動、レディフォーをかける。」この一連の行為が14秒で本当に収まるだろうか。
で、18秒に修正された後は仕切りなおしでTBの中央をチョイス。いやいやいや、やっぱりダメでしょ。止められた場合は今度は15秒で収まるだろうか。笛が遅くなったら?、ボールが転がりでもしたら?キャリアの上に攻守の選手が折り重なっただけで数秒経過する。たちまち敗戦である。そもそもスニークでTDならKGには実際(=10秒)よりも長い時間を残す事になる。タイムアウトが無い以上、誰がどう見ても残り2秒でスパイクしてFG。これが相手の反撃の勝利の機会を確実に無くし、より高い確度で勝利する大人のチョイスだろう。(社会人にタイムアウトが1つでも残っていれば、スニークは妙手。だがタイムアウトなしでQBの独断なら判断ミスだし、プレーが入っているならベンチの判断が?。双方でターンオーバーが発生するヨーヨーテンデンシーで、この乱暴なコールは俺には理解できない。)

2:学生代表の土壇場での消極性とパントのミスで試合が決まったかに見えるが、他にも要因があった事。

鳥内のインターセプトによって回ってきたポゼッション。サイドラインはどういう思考をたどっただろうか。結論は「パントで良い(=パントを蹴るしか無い)」だったのではないだろうか。つまり消極性も何も、ダウン更新の手が殆ど無いという事だ。ダウン更新は必須という思考であれば、ここまでランプレーは出ていないのでダウン更新にはパスしかない。3rdロングでは投げたくない。最初から投げるしかない。ダウン更新する為の正解は実は1-10でショートパスだったのだろう。しかし結果的にパスは投げたくない。という思考だったようだ。
数字を見るとスペシャルプレーの3つ
桜間-南本のFGフェイクパス22y
堀本-小山のパントフェイクパス11y
鷺野-望月ピッチ3y
これらを抜くと、ここまでのQB畑の率いるノーマルなフォーメーションのパスプレーは141y18成功/26試投になる。梅本への22yパスを除くと最長でも10y強までのパスしか成功していない。成功率は69%だが2intを喫している。何よりこの危険な状況でパスをコールしにくいのは分かる。
だがパスを投げないなら、せめてブロッカーを集めてQBなりワイルドキャットでオープンを回すプレーが欲しかった。1プレーあたり3秒は余計に消費できる。2プレーで7秒ちかく減らすことが出来た。この差が社会人に与える影響は少なくなかったと思う。密かに痛かったのが逆転TDドライブでRB野々垣が負傷した事。RB3枚をブロッカーとしてぶつける野々垣ャットは、こういう状況に向くだろう。つくづく松岡の長期離脱が悔やまれる。野々垣の見せた3バックSGはおそらく松岡で実施する予定だったものだと思う。野々垣は投げるふりだけで終わったが、バーサタイルバックの松岡はパスを決めることができるのだ(今季2試合8成功/13試投 99y1TD)。
さてダウン更新が難しい場合パントで確実に距離を稼ぐ方を選択するのは当然の発想でもある。そもそもFGを蹴られても負けなのだから、確実に遠ざけたかったはずだ。そして「ダウン更新できなくても蹴ったらよい」という判断をしながらフィールド上での実践が不十分だったのが、監督の述べたとおり「痛恨」であった。これは勝敗に責任をもつ監督としては当然のコメントであるが、この発言=「パントのミス」をもって全ての原因とするのは安易にすぎる。
(続く)
2013年1月15日 (火) ライスボウル 試合概要編 その1
BSとはいえノーカット生中継の試合。プレーについては録画を見ればよい話。つぶさにデータを拾うなり、AK-CHRTのようにポゼッション毎の特徴、傾向を整理するのは重用だが、ネット上でプレーの順をダラダラ記述する事は殆ど意味が無い。なので戦前予想とのGAP の確認、触れておきたいポイントについての洞察、そしてプレーについては印象に残ったものに絞りコメントしたい。

試合の概観

勝って当然の社会人を終盤に逆転し、さらに社会人が終了間際に再度逆転。双方合わせて6ターンオーバーが発生。ロースコアの割には大変エキサイティングな試合だったのは間違いない。だが同時にフットボールの一側面(=派手なスペシャルプレー)だけが強調されてしまい、その意味ではちょっとガッカリな試合であった。そして学生の派手なプレーと感動的な逆転劇に眼を奪われがちだが、社会人の強さを評価し忘れてはいけない。準備に割けるワークロードが少ない分、学生のような多彩なプレーは繰り出せなかったがそれでも勝利した社会人は強かった。戦前の監督のコメントを思えば、ハイスコアを狙いたかった社会人に対して、このロースコアゲームは間違いなくKGのゲームプラン。だがKGのペースで進められながら踏みとどまったこと、又、多くのミスをしながら結果的に致命傷にならなかったことも(運も含めて)社会人の強さの一つだろう。
2ファンブルロスト、2インターセプトの社会人と2インターセプトの学生で2つのターンオーバの差が生じているが、TDを目前としながら喫した2つのファンブルロストが接戦の直接的な原因。表現を変えると、この試合の陰の主役はKGの守備陣だったと言える。
懸念された大型RB対策はダブルTEから7枚ブロックを浴びて30y超を1度走られた。だが他のキャリーにおいては許容範囲に上手く抑えることができたと思う。特に効いたのが終始徹底された低いタックルだ。また前回と異なりロングパス自体は社会人も試投が少なく、救われている。詳細は確認できないがロングパスを警戒しながら要所で決められた前回の反省を生かした、複雑なカバレッジをしていたのかもしれない。ファーストドライブこそ圧倒されたものの、以降、徐々に対応が進み、社会人QBがスイッチした段階でひと段落ついたと言える。フロント、セカンダリーともにプレーバイプレーで選手を入れ替えて消耗を防いだせいか、終盤になっても押されながらパフォーマンス面では良く踏みとどまったと言える。あまりに選手を変えるので、見ていて誰が出ているのか客も判らず(笑)。パーソナルもアサイメントもぐるぐる変えるので、社会人は守備の傾向やカバレージを読みきれなかったかもしれない。同時に(おそらく)微妙にコンビネーションの不備があったろう。だが一発を防ぎつつランプレーも抑え、フィットネスも維持するとなると、こういうやり方になるのかもしれない。 フロントは甲子園と異なり、必要に応じてしっかりDLをセットさせて当たらせたのが目についた。さて4Qにインセプでしとめたポゼッションの出来は出色。特にフロントは良くプレッシャーをかけ、セカンダリは一発を防ぎきったといえる。3メンラッシュを片側に寄せる事で逆サイドにスクランブルレーンを故意につくり、QBが飛び出ると同時にドロップエンドとLBが一気に詰める。パフォーマンスの落ちなかったDE池永の怒涛の寄りは脅威。DE朝倉のパスラッシュは社会人Tに完全にスピードで勝利していた。KGが勝利していたら立役者は間違いなく守備陣とされていただろうに残念である。
攻撃では予想通り、ショートパスを連投して前進。ただし2Qから試みたQBが動く事でレシーバをフリーにする試みはコトゴトク失敗。QBがロールすると一旦カバーが緩むものの、つき直すのが早く、パスを投じることが出来ない。結局早いタイミングで投げる10Y前後のパスしか選択肢が無くなった。外人DEは前年同様脅威にならないような措置をとった。結果3Q最初のインターセプトの際にフラットをカバーしてQBのコントロールを乱したのが目立った程度となった。試合途中でサイドラインに退いたようだが、それにも気がつかなかった程、存在感を消すことに成功した。タイミングの早いパスの多投もその一つで、ブロックで勝負する時は確実に取るが、避けられる場合は確実に避けて関わらない事を徹底した。ただしこれにより当然攻撃の選択肢は狭まり、ドライブの継続に苦労する事となった。昨年の対戦から今季のリーグ戦まで要所で機能したショベルオプションは封印。数度試したショベル自体が期待した程は通用しなくなったのでやむを得ない。QB畑はやはり万全ではなく要所でRBをQBに据えたプレーを混ぜ込んだ。ヨミに反して斉藤の起用が無かったが、走られない畑の代わりに走れるQBを入れたい=だったらRBで良いだろうという発想だったのかもしれない。
(続く)
2013年1月11日 (金) ライスボウル 気になる事を先に その2
そうそう、どうしてもメジャースポーツを気取るならライスはやめれば?学生と対戦する試合があること自体が立派なマイナースポーツでしょ。何でライスボウルを続けてるのかね。これからは唯一安定して好カードになっているJXBを前面に出してXリーグ、Xボウルを地道に売り続けてれば良い。社会人は社会人として(学生と関係ない世界で)よりメジャーになるべく努力すればよろしい。学生は学生で多彩な魅力を打ち出せば良い。社会人は外人選手も増えたことだし、スピード&パワーのフィジカルな強さをフィーチャーすればよいだろう。昨今の風潮に合わせて分かりやすい対決構図で売れば流行るんじゃないか?。実業団対クラブチーム。闘うビジネスマンVS野武士軍団。これでどうだ。認知度を上げるためにJXBの開催場所はこのままドームで固定がいいだろう。どの地方も呼びたがらんし、呼んでも客が入らない。それより地区限定であってもメジャーになるほうが大事だ。ハーフタイムだけが先にメジャーになったって、この際かまわんだろ?。学生にとってライスは無ければ無いで構わない。日程に余裕ができる分、リーグ戦もポストシーズンゲームも様々な形態に変更できる可能性が出てくる。それに普及に繋げる企画を混ぜる余裕も出てくるかも知れん。双方ともにメリットあるんじゃ無いか?社会人リーグよ、メジャースポーツのトップリーグを名乗りたいなら、まずはそれにふさわしいリーグを目指して頑張って欲しいね。

(ここまで)試合の概要編は後日。
2013年1月11日 (金) ライスボウル 気になる事を先に その1
試合に触れる前に忘れないうちに2点だけ。
■審判と試合運営について。
ボランティアで対応されている事実には頭が下がりますが、審判団、もうちょっとで良いので頑張っていただきたいです。
例えばレフリー。2QのKGのポゼッションにおいてファーストダウンのコールをせず。4QのKGのTDにおいてTDのコールをせず。サイドラインもNHKのアナウンサーもお客様も、あなたを見ていますよ。他のジャッジの判定が最終決定では無い事を知っているからです。手を抜かずにやって欲しいもんです。アナウンサーもタイミングよく実況できないで困ってましたよ。おまけに一旦レディフォーをかけながらプレーを止めること2度。(しかも2回目=菅原ゴール前スニーク取り消しのプレーは良く見たらレディーフォーかけて無いのに時計が回ってたんじゃないんですか?もしそうなら時計戻した上で、レディーフォー前のスナップで遅延行為で罰退でしょ。)攻撃のアライメントやパーソナルがバレバレじゃないですか。攻撃は1プレー捨てなきゃいけなくなりますよ。(それと言いたかないですが、1QのTDドライブの途中。古谷のファンブルはニーダウンが先との事ですが、あれボールを確保してると言うんですか?手で持ってないでしょ。左の肘と左の腰に挟まっていて膝を突くと同時にフィールドに落ちている。膝突いても手で持ちなおして床につけてなけりゃセーフですがボール飛び出たでしょ。)
捕った捕っていない、掴んだ掴んでない、膝ついたのが先、ファンブルが先等など、微妙な判定は審判を信用するしかありません。でも時計だのライン踏んだ踏んで無いってのはTVでもバッチリ写る場合が多いし皆が確認できますよ。どうか厳密にお願いします。もちろんゲームとジャッジに対する信用を維持するべく、脱法行為に繋がるような選手の振る舞いは、継続して防止すべく動いていただきたいものです。

■メジャースポーツを名乗るなら。
ちなみに・・・・・オービックタイムなる言葉を使い出した某新聞の記事には諸手を上げての賛成は出来ない。一つ目はそのキーワードの根拠が明確でない点。二つ目は、その行為が何故認められないかの根拠を十分に説明していない点。この2点が弱い。何の事は無い。対戦チームが不利になるからではなく、競技性の一部をないがしろにする脱法行為である点を述べないからパンチが無いのである。なお期待してウオッチを続けた某チームのGMはもうチームに居ないらしい。「真摯に受け止めた結果の活動」は以降何の進捗も確認できなかったよ。道半ばにして昨年夏にチームを去られた、という事なのだと理解しておく。
ライスボウル記者会見の後の鳥内監督の要求が効いたのかは不明だが、今年は去年のような不快な思いをすることは無かった。これは大変ありがたい事。ただし「(一年前に書いたとおり)自らが進んで公言した上で改善に努めない限りは、永遠にレッテルは剥がれない」。万引きした後、黙ってこっそり店に商品を戻してくる行為と同じだぞ。今後も怪我をする度、野次が飛ぶぞ。何かする度に疑われるぞ。そういうチームだと思われるぞ。黙って行儀よくしただけならば「学生チームに指摘されるまで態度を改められない社会人チーム」として見られるぞ。チームだけでは無い。コントロールを効かせる事も出来ないリーグも同様の評価だよ。少なくとも、俺はまだこのチームを好きになれないし、(若者風に言うと)リスペクトできないね。誰も罪状を白状しろなんて言っていない。メジャーなスポーツの、トップリーグのトップチームなら、何より大人なら、公言して自力で改善して見せろって事だ。
それも踏まえて言える事は「社会人リーグよ、色んな意味で本当に道のり遠いな!」だ。マイナースポーツである自覚を改めて強く持つ事が第一じゃないのかね。スポーツ全般に言えるのは「メジャーになれば学生は社会人に勝てなくなる」だ。だが社会人代表が学生代表に勝てば、それだけでメジャースポーツになるのかと言うと、決してそうではないだろ。その辺、まさか勘違いしている奴はいないだろうな?そもそも勝ったとしても僅差でしかない。成熟度合い=メジャー度合いも、たかだかこの程度でしかないってことだ。
第一、他のスポーツとの生き残り競争に勝ててるのか?今はチームが自分のチームの事だけを考えて必死で運営している黎明期でしかないだろ。リーグとして合意して色んな事を決定して、協力して普及活動をできる状態に有るのかい?。加えて前出の通りガバナンスもまだ効かないジャン。色んなものを見える形にして無いジャン。誰が見たってマイナースポーツだよ。リーグが纏まる上で危機感の共有から始めないとダメなんじゃないかね。
(続く)
2013年1月10日 (木) 年頭所感
ライスボウルを現地で観戦した。死闘を演じた両チームを端的に表せば、
「圧倒的な戦力を持ちながら完全に相手のゲームで進められ、一か八かの賭けに勝って辛くも勝利した社会人。」
「膨大な準備とスペシャルプレーで対抗したが、それでも埋めきれなかった力量差によって逆転をゆるした学生。」
と言えるだろうか。言い換えれば社会人は「(結果的に)別段特別なプレーをせずとも勝利を収める”成熟した強さ”を持ったチーム」であったといえるし、人数でフィットネスを維持し、膨大なプレーと精度の高いシナリオを時間をかけて用意した学生は「少ないアドバンテージをフルに生かして試合に臨んだ"勇敢で情熱を持った"チーム」と言えよう。

準備に時間を掛けられない社会人の試合しか知らない人とって、膨大な準備をした上で多彩なプレーを次々と繰り出し決めていくKGの闘い方は刺激が強すぎたかもしれない。フットボールは準備のスポーツだ。一発勝負なら準備で戦力差を埋められる。これが多くの人を引き付けてやまない、このスポーツの面白さの一つ。それを思うと、学生の試合と社会人の試合では、どちらがより多くの種類の魅力があるかは自明だろう。王国がいつまでも学生フットボールを追う理由もそこにある。
この日のこの試合を面白いと思った人、もう一度見てみたいと思った人は、どれだけ沢山居るだろうか。毎年高い確率で同じレベルの試合を見る事が出来るのなら、それを見に行きますよね。事実、去年のライスが面白かったので今年も見に来た人も居るだろう。そしてこの試合は期待通りに面白い試合になった。何故今年も面白かったのか。理由のひとつとして去年と同じカードだったという点は絶対外せないだろう。何故なら手の内を分かり合った同志が勝利のために一層工夫した結果が試合で披露され、その競技の持つ魅力を引き出す結果になったからだ。
その関係を考慮すると「優れたチーム同士の同一カードが高い位置づけの試合で毎年実現する事」は普及を目指すスポーツにとっては、とても重要だと言えるだろう。リーグ戦・トーナメントに関わらず、その繰り返しが競技レベルの向上と、集客、ひいては普及にも大きく寄与するからだ。この理屈は「今年も来てしまった人」「今年も視てしまった人」には容易にご理解いただけると思う。つまりはプレーヤーを強力に突き動かすライバルの存在と、その激突の場を用意してやることが普及の面でも大変重要になってくるという事なのだ。関西学生リーグがいまだに集客や競技レベルで高い水準にあるのは、この構造が維持されているからに他ならない。
さて、いまだ黎明期から脱せず、依然としてマイナースポーツでしかないこの競技。その根幹には一部の関係者や無知なファンの「既にメジャースポーツである」という能天気な錯覚があるのではないか?。普及の進まない現状や疑問の残るリーグ再編案の話題が出るたびにそう思ってしまう。本来アメリカンフットボールは、多くの観客が何度も声を張り上げ、叫び、笑い、そして拍手するような極めて多くの魅力に溢れた競技だ。なぜメジャーにならないのだろうか。なぜこれまで普及しなかったのだろう。この競技を育てられないのは既に軽めの犯罪だろう。「マイナースポーツ」という認識を持ってもう一度日本のフットボール界を見つめなおす時期にあるのではないだろうか。何度も大歓声に沸くスタンドを眺めて、あらためてその思いを強くした1月3日であった。

(以上。明日以降順次ライスボウルにつきコメントする。)
2013年1月2日 (水) 挑戦しないでどうする その2
三原の率いたパスユニット程の破壊力があれば、攻撃だけで、否、パスアタックだけで五分の試合ができるだろう。だが畑は三原ではない。サイズも無ければ肩 も無い。どれだけ練習しても三原と同じパスアタックは出来る訳がない。しかし畑には高い機動力とクイックネスがある。レシーバ陣は過去最強のブロック能力 を備えている。例えば金本、榎、松島、樋本、に小山を加えた重爆TEのブロッキングを生かしたプレーは今季しか出来ない攻撃だ。出来ない事をやろうとしても出来 はしない。今年は今年のベストな攻撃をすれば良いだけだ。
守備は、どう頑張っても終盤に間違いなく消耗する。序盤から積極的に叩いてリードを奪い、うまく逃げ切るしか勝機は無いだろう。マンストッピングパワーに秀でる存在が昨年より少ない分、守備はパワー勝負にもろい可能性があるのも不安材料。DLにもう一枚カードがあればLB梶原でランを潰しに行く手もあるが、基本はフロントが「しっかり当たって勝負する」これしか無い。動いて潰すには相手が速すぎるし、上手すぎるからだ。そしてキッキングでチャンスを掴み、そのチャンスを確実に点に結び付けたい。フィールドポジションを維持して守備の負担も減らしたい。リターン及びカバーチームの精度、パントブロックの秘策、各種フェイクプレーの準備を含めてまだまだ手はあるはずだ。開始劈頭のオンサイドキックをしかける可能性だってモチロンある。同人誌によると社会人の監督いわく前回の対戦では「(オンサイドキックは)警戒はしていたが対策が十分ではなかった」そうだ。そして今回も十分な対策が出来ているかどうかなど、誰にも分からない。もちろんオンサイドキックだって、パターンはいくらでもある。「去年と同じ策が通用しない」という根拠は実は薄いのだ。
過去のシーズンでは勝負どころで多彩なプレーを披露してきたこのチーム。劣勢予想を跳ね返した劇的な試合をどのチームよりも数多く披露してきた。リーグ戦や甲子園では(結果的に)準備したプレーを従来ほど披露せずに終れているように見える。とすれば、まだまだ見せていない秘策は山積みのはずだ。そして、より強い相手を倒しに行くには、もう一度総合力で勝負するしかない。「続・三位一体」の勝負として、又、日本のフットボールプレーヤー達のお手本となるようなナイスゲームを期待しています。

※産経新聞の報道によると負傷者発生時のオペレーションについて鳥内監督からコメントがあったらしい。記者会見後に大会本部で述べた要望らしいが、審判や相手チームが要望に沿うかどうかは、あくまで先方次第だ。(この辺は麗しい期待は一切せずに観戦すべきだ。そもそもKGが要望する段階で既に間違っている。これは審判も対戦相手も前回のオペレーションを問題視していない証左。期待しては駄目だ。)KGはひたむきに自分達のフットボールをすることしか出来ない。「堂々と勝ち堂々と負けよ」だ。これでよいのである。

(以上)
2013年1月2日 (水) 挑戦しないでどうする その1
記者会見で監督は「畑は大丈夫」と言っているが、実際は1試合全てを任せるのは微妙なのではないかと思う。 おそらく斉藤先発、4Qに畑を投入という甲子園と同じ起用をするのではないか。それが「終盤に勝負したい」という意味の発言に繋がっていると思われるが如何だろうか。前回は途中で糟谷を混ぜたが、試合の大半を畑が指揮した。最後までよく我慢したが、終盤に向けて徐々に消耗するのが手に取るようにわかった。それを思うと、結局、体調の如何に関わらず、この試合では複数のQBを投入せざるを得ないのではないか。
もちろん体調が万全なら前回同様、試合の頭から畑で進めて、要所で他のQBを混ぜても良い。もしくは(去年同様に)社会人が後半にエンジンがかかってくるのであれば、出鼻を挫くべく3Q途中〜4Qになってから畑を投入しても良いと思う。全く違うリズムとプレーで試合の流れを変えるのは逆に妙手ではないだろうか。文字通り怪我の功名だ。(その場合、畑の登場まで、どこまで攻守とも辛抱できるかが全てになってくる。)まあ、いずれにしても問題はセカンドQBの斉藤の出来だ。
甲子園では斉藤と畑のパスプレーの質の違いを目の当たりにする結果となった。畑はスタートQB2年目という事もあり主戦レシーバとタイミングが「合いすぎている」。今の斉藤にこのレベルを求めるのはさすがに無理があるのだが、ライスボウルまでにどこまで精度を高められるかが鍵を握るだろう。甲子園ではきわめて限定的にしかコールされなかった斉藤のパス。しかも確実に通せるパスに絞られていたが、それでもタイミングが「やっぱり」遅い。2年生の限界かもしれない がシビアな勝負の中で致命的にマッチしなかった。このレベルでは社会人相手には通用しない。例えば、甲子園でインセプに終わったプレーもそうだが、典型的なのがFG失敗に終わったポゼッションでスローバックで金本 にヒットしたパス。本来のタイミングで投じていれば実はTDプレーだ。ドンピシャのタイミングで南本がDBをブロックししており、レシーブした位置を考えるとLB57も追いつけなかったはずなのだ。
斉藤のパスを生かすには短期間で主戦レシーバと斉藤とのコンビネーションを高め、加えて元からコンビネーションが確立されている若手メンバーの投入が必要だ。斉藤は来年は攻撃を背負って行かなければならない存在。高い壁を越える為の絶好の機会だ。成長した姿をドームで見たい。また斉藤を積極的に動かすプレー=決め撃ちのキーパー含めて、これを増やしたい。つまりは斉藤に「迷わせない」「判断させない」もしくは「判断の楽な」プレー。これを増やしたいのだ。当然、斉藤の負傷のリスクを補うためにQBは総動員だ。キーパー専門で前田を使っても良い。シーズン最終戦なので心置きなく4年の遠藤も投入できる。当然コンビネーションの良い森本、後藤の啓明ユニットもセットだ。モッチーキャット、鷺野キャット、米田キャットもやるしかない。もうQBをすり潰してでも耐え忍ぶしかないのではないか。今にして思うが、松岡(弟)を今季もQBとして使い続けてきたのは、ライス対策を見据えての事だったのかもしれない。強豪相手では自らが動くことで相手の守備を動かしてターゲットをフリーにする必要が有る。その為には機動力自体が脅威になるQBが必要なのだ。かつての加藤・浅海コンビのようなラン・パス分業でエースQBをバックアップする案を首脳陣が描いていたとしてもおかしくはないだろう。
前年と同じカードの為、似たような展望になるので細々とはライスの事は書かない。より戦力差がついてKG主力に負傷者が居る分、より厳しい勝負になるだろう。特に社会人に今年加入した大型RBの存在は極めて厄介だ。ランプレーで楽に走られると序盤から何もせずとも点差が開き、KG大敗の可能性が高くなる。外人選手はそこそこ抑えられるだろうが、なんせ個々の選手のレベルが違いすぎるしプレーも良く遂行できている。勝利の可能性は前回より低くなるだろう。
KGは攻撃においてはパスに活路を見出すしかない。守備に動いてもらわないと走路を維持できないので通常のランプレーは厳しい。パスとキーパーでにじり寄り、ゴール前で力勝負。総じて長いパスは警戒されるので、上手く短いパスを繋いでいきたい。もちろんノーハドルのディレイドオフェンスで時間を出来るだけ消費するのは基本だ。
(つづく)
2013年1月2日 (水) 反省しないでどうする
ライスボウルを控えて前回の対戦の反省やポイントを書き出してみたら何か分かるかなぁと思ったが、あんまり無い(笑)。通用した部分は今回も狙えば良い。駄目だった部分は対応が難しいものが多くズバリの回答が無いね。

◎攻撃
・KGにびっくりするような仕掛けは無し。
・先制する為かQBのプレーを多用。QBを良く動かした。
・社会人守備の消耗を狙った作戦は通用せず。
・KGはかなり真剣にパス攻撃を実施。
・思いのほかターゲットがフリーに。ショートもミドルも通った。
・逆にロングパスが全く駄目。長いパスを中心にカバーされていたのが実体。
・外人DEコンビはパスにおいては脅威にならず。KGのプロテクションはTEを活用し合格点。
・レシーバへ投げる時間を作れた一方、徹底してカバーされたターゲット、ルートも存在。
・ランにおいて両TはDE相手に互角の勝負。エキストラブロッカーの貢献大。
・松岡、望月にキャリー集中。バリエーションを増やす為にキャリアを絞ったか。
・決してラン偏重ではなく最後までラン・パスのバランスを維持しようとした。
・終盤はQBのランも通用しない状況に。早い時間帯からQBをドンドン投入しても良かったか。
・凝ったプレーを1stダウンでコールせずもダウンの更新は実現。
・ショベルオプションの多用は当たり。
・ゴール前ユニットは威力があるも多用とまではいかず。
・前半は社会人守備は特にプレッシャーをかけず。
・後半の社会人守備は方針変更。オーバーパスートを誘発させる攻撃に対して動きすぎない守備に。
・KGは前半にスペシャルプレーの類は見せなかった。
・苦しくなってからのスペシャルプレーはコールのタイミング、内容とも失敗。

◎守備:
・善戦したが最後は力負け。個人技で挑まれては厳しい。
・「ロングパスだけは抑える。ショートパスは投げさせれば良い」というポリシー。前半は◎も後半守備が崩れだしたのはロングパスが契機。
・社会人攻撃は奇策無し。プレーコール云々ではなくパッサーとレシーバの能力で突破する感が強い。
・3x1でマンカバーを強いられるとやはり辛い。
・カバレッジを読みきれなかった社会人攻撃を混乱させた時間帯も。インセプと2サックがその表れ。
・だが何度も通用した訳ではない。
・KG守備フロントは、よく動き、よく集まった。
・負傷と消耗を回避する選手起用をしたが結局間に合わず。
・DBは大量投入するが疲労により後半失速。フロントも残念ながら終盤は消耗。
・強烈にランを出されなかった。
・だがランでは古谷の他は菅原のみ、と言いながら菅原のランを止められていない。
・目指せラバーバンド守備=前半は100点満点。後半は50点。

◎キッキング:
・開始劈頭のオンサイドは◎。以降キッキングで無謀な選択は無し。
・キックオフは奥に蹴らない。ブロッカーに捕らせて即タックル。TB狙いもしない。
・パントも蹴りだす消極策ではなく即止められるブロッカに確実に拾わせる策を実施。
・FGフォーメーションからのパントは社会人リターナが優秀で効果なし。
・KGのリターンは社会人の早い潰しで不調。

◎その他
・社会人は立命戦、甲子園ぐらいしか分析していない模様。
・KGの策を予期できていながら対策しきれずに試合に臨む部分も。
・それでも社会人は勝てる。
・社会人は攻守とも前半は特に攻撃的ではなかった。
・KGは前半から得点機にはTDを絶対取る方針。
・KGはドタバタはしなかったが、リードした分、迷いが生じたのは事実。
・出来すぎの前半が、変な余裕を生み、プランの不徹底に。
・先制点を奪い主導権を握るも勝ち越し(逆転)の為の2度目のピークを作れなかった。
・追撃戦の経験が無い点も課題。予想された状況下で勝つPLANを遂行し切れなかった。
・ノーハドルは後半開始から。勝負のポイントだったが点に結び付けられず。
・采配に関してはまだ余裕がありそう。
・決して無茶はしなかったが、もうちょっと無茶しても良かったか。

以上
2012年12月28日 (金) 観戦記だけ書いてどうする その3
板井の不安どおり、この1プレーはKG攻撃がカバレッジの変更を的確に読み取ってプレー変更を行っていた。「セットする両チーム。プレスナップリードをする畑。カバレッジを確認。スナップせず。サイドラインへ情報要求。ゾーンからマンツーへの変更を確認した旨、スポッターから情報がくる。プレー変更の指示がサイドラインからくる。アライメント含めてメンバーに通知。その周知を確認。スタート。パスラッシュがかかる。第一ターゲットはラッシュで破棄。第二ターゲットを狙う。パスラッシュを浴びながらスロー。」となっていたのだ。
何をキーにカバレッジを見破っているか分かれば、守備としては攻撃を罠にハメル事ができる。攻撃はそれに対抗して、わざと捨てプレーを入れて混乱させる。場合によってはノーハドルで早期にセットして、プレスナップリードでカバレッジを守備に白状させた上でプレーを決める。それに対して守備は悟られないようカバレッジを変える。一方攻撃はオーディブル無しで無理にプレーするなどして方針を悟らせない。・・・・この情報戦がフットボールの競技性の特徴の一つだ。見破り方、騙し方、適切な対抗策の選択。これらがどこまで豊富で、且つ、適切に使いこなせるかは非常に重要な要素だ。我々はこれらが最終的にフィールドで実践される様を指して、プレーの理解度の高低、フットボールインテリジェンスの有無を感じるのだろう。
なお板井の「ミエミエ」の真意は「(今カバレッジを変える必要が無い上に)ミエミエなのは絶対ヤバイ」といったところではないか。板井はU19で畑のイン テリジェンスは確認済みだし過去2度の対戦で最新のKGの攻守の情報を整理して保持している(例えば法政のフェイクバックへのスローバックをKGの十八番 と解説したが、昨年の関大戦で畑から松岡に決めたTDパスは、これを左右を変えただけのプレーなのだ)。加えて自らの選手時代からの情報も加味した上で、 「KG相手にやって良い事、悪い事」を理解している。高い確度でカバレッジを確認でき、その攻略法が決まっていれば、逃さず決めてくるチームであるから、 ミエミエはダメだと言っているのだ。表現を変えると「(カバレッジを変えるにしても)この局面ではディスガイズを含めてカバレッジを悟られないように変更しないと、追 う展開だから平気で一発決めてくる。」と言う意味なのだろう。(事実、法政は同じ状況を続けた結果、次のKGのポゼッションでは80yをわずか1分半で一気にド ライブされている。)TDされても時間をかけさせれば(2点コンバージョンを失敗させれば)良い法政にとって思い切りの良すぎる判断だったのではないか。
(終わり)
2012年12月28日 (金) 観戦記だけ書いてどうする その2
守備では、ランニングQB相手に9up、10upで対応。スピード負けしないようタックラーを動かせる状態にしておきながら、法政のブロッカーをかいくぐれず後退を続ける始末。普通に4DL、3DLで勝負して、普通に止めりゃいいのに。日大と違って2枚看板でハナから走る気まんまんのQBとダンブロ命のOLが、走りたくてウズウズしているのに、この対応は無いのでは?。
攻撃が進まないなら進まないなりに、チーム全体として、もうひと工夫が欲しかった。 非常時の対応に、事前にどこまでワークロードを割くのかは諸々の環境を加味した上で決められる「チームのポリシー」による。結果は勝利に終わったものの、今後(もうイキナリ次の試合に向けてになるのだが)早速見直しが必要になったのは間違いないだろう。

2:法政は良く戦ったが。

2枚看板が非常によく機能した。前回の甲子園登場時もラン・パスのQB使い分けで奮戦したが、関大との殴り合いで最後に消耗して敗れた感がある。 今回は試合前から2人とも負傷していたらしいが全くそうは見えず。最後まで元気にプレーできたのが良かったのかも(負傷そのものが三味線だったのかもね)。スーパーエースが不在な分、歴代のチームの中では攻守のバランスが良い方だったのでは。攻撃の中でもラン・パスのバランスが良く、キャリアもターゲットも多彩。戦前はダントツに速いラッシングQBと、早いタイミングで速いパスを速いターゲットにシンプルに投げるパッサーが気になってはいた。前者のようなスピードでLOSに飛び込んでくるQBは、もう関西には何年も居ないので守備は総じてスピード負けするだろう。慣れない内に失点はするだろう。と考えていた。実際、KG守備の不味さもあって良くQBに走られた。後者は想像以上の精度でパスを決めてきて驚いた。プロテクションが持たないことが分かってからは、早いタイミングのパスを多投し奮戦した。シンプルに投げ込んでくる分、要所のスローバックが効いた。やはり甲子園に出てくる法政は、攻撃は素晴らしい。まずかったのがキッキングゲーム。木戸にKORTDを許し、後半には鷺野に好リターンを続けて出されたカバーチーム。及び2度のFGTRYを失敗した1年生K含むFGチームには大きな課題が残った。特にカバーチームは厳しい結果となった。キックで4回166Yリターン1TD、パントでは4回35Yリターンだが2Qには26Yリターンされ自陣42Yからの攻撃を許した。本来FGで6点取ってカバーで7点防げたのだから都合13点を積めた計算になる。その意味で攻撃・守備・ちょっと離れてキッキングというチーム内の優先順位は今年も変わりは無かったようだ。

3:結果的に勝敗を決した畑登場後の展開。

こんな早いタイミングで同点に追いつけたのが何より大きい。その畑が木戸へのロングタッチダウンパスを決めたプレーに色んな要素が凝縮されていたように思うのでツラツラ述べてみる。
結果的に一発TDを許した法政守備。板井の「ミエミエのマンツー」という類の発言から、ここで法政守備がカバレッジを変えて仕掛けるのは失敗なのでは?という考えや、守備の無策さの例としてあげつらう人も居るだろう。結果は確かに裏目に出た。ただしQBはラッシュを浴びながら際どくパスを投じているし、(実は第一ターゲットは逆サイドだったらしいのだが)外側のパス ラッシュのせいで最初のターゲットには投げられず仕舞になっているのだ。同点TDプレーにはなったが、実は紙一重でディフレクトで終わるプレーだったのも 事実。その意味でKGのパスプロテクションは良く我慢したと思うし、レシーバも良くキャッチしたと思う。
想像するに・・・「畑の率いる攻撃と対峙するのは2ポゼッション目で守備にとって情報が不足な事」「FGすらも許されない程の状況ではない事」VS「(おそらくQBは走れないので)攻撃の選択肢が狭まるはず。おそらくパス偏重になる事」「ブリッツで仕留めればQBのパフォーマンスが下がり勝機が増す事」という条件下で比較した結果だろう。法政は後者を重視して思い切ってカバレッジをマンツーに変更したのではないか。これが「数回ダウン更新を続けられては即、FGを蹴られてしまう一歩も引けない状況」ならこの判断も分からないでもない。ショートパスすら許せない。出来ればQBを捕 まえたい。となると、もうタイトマンツーにブリッツになる。ショートパスをタイトマンツーで防ぎ、長時間のプロテクションを許さないようブ リッツを仕掛けてロングパスを乱すという理屈が通るからだ。
(続く)
2012年12月28日 (金) 観戦記だけ書いてどうする その1
ボ よくまあ勝てたな。
ド ほんまですわ。

思いのほか良かった法政攻守に、エースの出ない攻撃と不思議なアライメントの守備で対峙したKGが接戦を演じた試合。勝てたことは良かったが、ここ2年間の試合の中では最低の出来であった。展望が間に合わなかったので後出しジャンケンになり気分は悪いのだが、備忘録がてらに幾つかポイントをあげてみる。

1:畑の負傷とチームとしてのリカバリー

試合後のQBへのインタビューの際に周りから飛んだ野次は「まず、正座」「まず、お詫び」。実際は痛くて正座は出来ないだろうが・・・・第一にビッグゲーム二日前のシリアスな負傷は前代未聞。 エースの体調管理は重要事項。それに(そもそも怪我以前に)12月に入ってインフルエンザに罹るってのはどうなの?。ライスボウル制覇のシーズンは全員で予防注射をしたはず。確かに今年は例年ほど流行はしていないし、今や部員も多くて接種費用だけでもバカにならないのは分かる。でも目標達成に向けて必要な事だと思うぞ。負傷の原因は不明。でも少なくとも試合前日はノンスタイルでフォーメーションの確認、バックス、レシーバとのプレータイミングのチェックをする「合わせ」をやるだけ。後は移動、MTGとなっているはずで、当然ヒットを伴うメニューは無い。又、実体は不明だが、二日前であってもエースQBがヒットを浴びるメニューが組まれているとは考えにくい(組まれていたら、もう論外)。 例えば、実際のところは(想像だが)合わせの際に、たまたま転んでラインに踏まれたとか、そういうレベルの話ではないだろうか。
さて、コンタクトスポーツゆえ負傷はつき物ではあるが、本来問題にすべきは、その後の対応だろう。特に試合の個々のプレーにおいて緊急事態の割りにベストを尽くしたと思えない部分が気になった。当日になって先発を言い渡された2年生QBが初のビッグゲーム先発でベストパフェーマンスを発揮できるわけが無い。ゲームプランは当然エース先発を前提としており、具体的なプレーの採用も、その精度を高める作業も、エースが参加する前提で進められてきた。加えて今季ビデオでしか見たことの無い相手との対戦だ。実際に当たった上でようやく分かる力関係も加味して試合中はプレー選択を行う訳で、この辺りも加味すると斉藤の攻撃が本来の力を発揮できなくても止むを得ない。それに、そもそも相手は東日本で一番強いチームなのだ。簡単には進ませてもらえない。
ただしそれでは許されないのも事実。攻撃のピンチは攻撃だけでなく守備とキッキングでもカバーが必要なはず。でも当日は勝利に向けて「まだ工夫が足りない」「まだ緻密さが足りない」と感じたシーンが散見された。
例えば・・・攻撃の話。プレスナップリードを行うためセットを急ぐのは分かるが、スナップまでの時間が短すぎるのではないか。慌ててセットして慌ててスタートするかに見える攻撃。これではQBが余裕をなくして当然ではないだろうか。実際はそうでも無かったのかも知れないが、はた目にはバタついているように見えた。もしハドルでの落ち着きの無さが存在していたのなら攻撃メンバーの4年生は、もっとチームが落ち着いてプレーできるようリーダーシップを発揮して欲しかった。ひょっとしたら(これは後述するが)プレスナップリードが上手く機能しなかったのかもしれない。
個々のプレーでも幾つか気になったものが幾つかあった。走れせられない斉藤の代わりに投入した俊足RB米田のワイルドキャットの意味は理解はできる。だが状況的に秘策というより付け焼き刃感があり、前進できない事も相まって非常にマズい攻撃を繰り返しているように見えた。
前半エンドゾーンににじり寄りながらFG失敗で終わったポゼッションも最後にプレーセレクションが?で無得点。あれは望月へパスを投じるならTBに入れた小山をダウンフィールドへ出したほうが間違いなく良かったろう。今更だが加えて言うなら最後はギャンブルしても良かったかもしれない。失敗しても法政は自陣2-3Yから攻撃開始になる。KGのTOは二つ。時計を止めて好調なパントリターンが決まればKGはFGを蹴って前半を終われたかもしれない。
また、攻撃の時間消費が圧倒的に少なく、守備の疲労の蓄積が増えていったのもまずい。後半勝負で臨むならば、又、15分Qならば、その辺は細心の注意が必要だったのではないか。そしてキッキングではゴール前5Y以内にまで転がる2度のスーパーパントを蹴りながら2度とも際どくTBにしてしまったカバーチームに課題が残った。これをバッチリ抑えていれば、「不安を抱える攻撃を救うファンブルフォースとスーパーパント」になり、試合は全く別の展開になっていた可能性があったはずだ。
(続く)
2012年12月15日 (土) 細々書きたい場合はどうする その3
■立命編
相次いだターンオーバーと完封負けという結果でこの試合の立命が不当に低く評価されているような気がする。しかし攻守とも決して悪い出来ではなかった。特に前半の守備は、よくKG攻撃を抑えていたと言える。攻撃の方はバリエーションが多かったわけでは無いが、リーグ戦を通じて磨いてきたプレーが良く通用していた。
スローバックのパスを超高速でサイドラインギリギリに落とすプレーがKG守備を相手にしても有効だったのは大きい。確実に一発でダウン更新できる良いプレーだ。このタイミングで投げられるとCBがどうしても付き切れない嫌なパス。距離が長い分、微妙にコントロールが狂う場合があるのだが、頓花警戒の裏でWR河田が良く食らいついて捕球していた。また、最初のFGトライにつなげたポゼッションでRB井上が好ゲインを見せたプレーも良かった。シーズン中から再三見せていたプレーだがこの試合では微妙に走路を変えていたようだ。以降もRB鈴木がキャリーするなどしていたが微妙に攻撃ラインが取りきれなかったり、KG守備が上手く転がっていたりで大きなゲインには繋がらなかった。実際は、まさに紙一重の差でロングゲインを逃していた状態だったと思う。
パスにおいてはQB荒木がプレッシャーを浴びて逃げながら投げざるを得なくなる事は想定済みであったようだ。 後半に入り左右に流れながら何度もパスを決めていったのだが、特徴的なのは殆ど正面=流れたサイドに投げなかった点だ。 流れる方向とは逆にレシーバが動く、もしくはフィールド中央でレシーバが待つ、といったQBとレシーバの連動が見られたのが印象に残る。「守備がカバーしにくいターゲット」に上手く決めていた。実際、流れたサイドへのランニングスローは何度か試みているがDB鳥内に2度カットされるなど決め切れなかった訳で、このパスの準備が無ければ、より厳しい展開になったはずだ。(ただし、本当は「パスは多少弱くても走れるQB」が動いたほうが、より確実に状況を打開できたと思う。)
一方苦しんだのは、(やっぱり)頓花が徹底マークにあった事、宜本が前半途中から負傷で退いた事、加えて守備フロントにパスカットをされた影響だろうか微妙にパスのコントロールが狂いはじめた事だ。DL池永、LB小野に中央のパスを前半からカットされており以降は徐々に中央へのパスが浮き始めたように見えた。 他にもWR宜本を用いてのスペシャルプレーの用意も間違いなくあったはずだがこれも使えず仕舞い。大いに悔いが残ったポイントだろう。
何より勝負どころでの「勝負」が、あっさりと終わってしまったのが辛い。立命は終始劣勢だったかの印象が残るが、明確に勝負所は存在していた。それは前半最後にGoal to 60Yで得たポゼッションと後半最初の失点直後のポゼッションだ。ともにKGのミスに乗じて付け込めるチャンスで、試合をブレイクする好機だった。前者はスクイブ(スクイズでは無い。そんな表現は無い。)狙いをKGキッキングチームが失敗した結果、得られた好ポジション。十分エンドゾーンを割るだけの時間が残されていた。だが、ここで痛恨のインターセプトを喫する。又、後者はKGのランニングイントゥザキッカーにより攻撃権を続行できたポゼッション。ダウン更新も地味ながら継続できていた。やや引き気味になったKG守備相手に上手く刻めていたのだが3rd5で選択したのは頓花への超ロングポストだった(結果失敗)。残り時間から考えて、このポゼッションは天地ひっくり返ってでも得点しなければならなかったはず。ギャンブルしてでもゴール前までにじり寄るべきだった。前者はともかく、後者はもう少し大事に進められなかったろうかと、今でも思う。
(おわり)
2012年12月15日 (土) 細々書きたい場合はどうする その2
例えば・・・前半に3rdショートで2度続けて見せた望月のワイルドキャット。2度ともRB鷺野へトスしてオープンを突くプレーだった。だが3度目はそれをフェイクした動きから望月が中央を突き、エンドゾーンにボールをねじ込んだ。外を手薄にすると鷺野に回りきられる可能性があるのは2度のオープンプレーで相手守備が学習した。それゆえ守備はオープンをおろそかにできない。で、一旦外にステップを踏んだ望月が十分な厚みを準備できない相手守備の中央を突くのだ。シンプルだが守りにくい攻撃だった。
例えば・・・この試合では回数は少なかったが2度見せたショベルパス。昨年も含めてショベルの際は(敵味方が混在する危険なBOX内でのパスプレーなので急ぎ離脱するために)RB松岡、鷺野といった高速ランナーに持たせていた。この試合でも1度目はセオリー通りRB鷺野で行い10Y稼いだ。2度目はなんと意表を突き俊足では無いRB望月で実施。しかもゴール前。守備の鋭いリアクションに捕まりそうになりながら、エンドゾーンに飛び込んだ。これらのようにチョットいじるだけで効果が増す、大村チックなアレンジがこの試合でも密かに効いていたのだ。
個々の選手が徐々に進化しているのも確認できた。WR小山は昨年からだが、ブロックだけでなくキックカバーが上手過ぎる。タックルが上手いのだろう。(後半は消耗から参加を回避しているが小山に加えて望月までカバーに参加する場合がある。カバーチームは今季のチームが力点を置いたパートだと言えるだろう。)
QB畑は右に流れてからランニングスローで奥に投げるプレーが上手くなったような気がする。 徐々にフィジカルに強くなってきているのも頼もしい。
スポットラトラルは攻撃コーディネータが10年以上前にKGに持ち込んだプレーだ。しかもブロックが良く効くように格段に進化している。確実にラトラルパスを出させる為に小山が南本を守るブロックをうち、ラトラル直後にはその南本がディフェンダ2枚をブロックで仕留め、CBは梅本が完封するというバックスの芸術的なブロックが光った。昨年の甲子園でパントリターナーに入った際に意表を突く高速ライナー性のパントが飛んできた事があった。それを簡単にキャッチして膝を突いたのを見て以来、南本はチーム一番のキャチング能力の持ち主だと認識している。ボールハンドリングが上手いのだろう。彼にラトラルを投げさせたのは非常に納得がいく。ダウンフィールドブロックも抜群に上手く、パントの時は果敢にリターンし、スペシャルプレーにも投入される。加えて春から休み無く試合に出場する働き者だ。皆さん、今後は是非#80にご注目ください。
攻守ともに後半に底力を見せる粘り腰なチームになってきた。かつての先行逃げ切りのチームと比べるとずいぶん戦い方も変わってきた。我慢勝負が出来るようになったのはひとえに守備の充実のおかげ。DLの前川、岸がDTとして頑張っているのが大きい。 二列目では警戒されているせいか池田は(なぜか大森も)相手攻撃避けられているのがわかる。それでも池永のファンブルフォースの際には、スピードでブロッカを突 破して先にキャリアを捕らえていたり、他のランプレーでもLOSを超えてブロックの後ろでキャリアに絡むなど機能している。印象に残ったのは、池永がファンブルフォースしたボールを小野がリカバーした後の光景。大歓声に沸く客席と違って、守備メンバーからは全く喜びの表情が伝わらなかった。逆に失敗したかのような後悔の表情を浮かべているかに見えた。メンバーが(おそらく)言いたかったのは「拾って走れや、小野!」「なにリカバーしとるんじゃ!」「あんだけ練習から気をつけてるのに!」だったのかもしれない。この辺、高い意識のあらわれのように思えた。守備で勝つチームは手ごわいね。
(続く)
2012年12月15日 (土) 細々書きたい場合はどうする その1
◎プレー編
かつて日本フットボール界の教科書と呼ばれた対戦カードが関西学生リーグに存在していた。多くのチームがその試合を繰り返しVTRで見て、自チーム流にプレーをアレンジする事でチームのプレーレベルを高めるのに用いた事からそう呼ばれていたのだ。一年間温めてきた意表を突く戦術・プレーを競うかのごとくぶつけ合う事で、絶対突破できないと言われた守備を破壊し、無敵の攻撃を沈黙させるような試合が相次いだものだった。今年の最終試合でも相当な量の事前準備が伺えるようなプレーが双方で散見された。 例えば・・・・立命のFG失敗以降の前半の両チームのポゼッションの終わり方を見ると
立命:3rdショートで宜本にパスを投げるもKG池田がカバーして失敗。
KG:3rdショートで望月のワイルドキャットから鷺野にオープンを突くもスピード負けして失敗。
立命:2Qに入り3rdショートで急遽QB山口にスイッチしてサイドラインへのパスを投じるも鳥内にカットされ失敗。
KG:3rdで再び望月のワイルドキャットから鷺野にオープンを回りきらせようとするも失敗。
このように双方とも似たシチュエーションにおいて、似たようにダウン更新の失敗をしている。これまでの試合で見せなかった仕掛けで双方ともダウン更新を狙っているのだが、これまた双方の守備が上手く対応してしまっているのが面白い。 これらは両チームの事前準備の豊富さを伺わせる証拠の一つで、戦前の予想通りの「我慢合戦」の始まりを告げたシーンであった。
さて結果的に完封勝ちしたKGだが、序盤の出来は良くなかった。むしろ個々のプレーの出来自体はミスの多かったKGの方が悪かったと言える。実際、パントを蹴りあう毎にフィールドポジションが悪くなっていったのはKGの方だったのだ。なのでKGは立命のFG失敗に密かに救われたと言えるだろう。このFG失敗のおかげでKGは高い位置でポゼッションを一旦得られたのが非常に大きい。以降のフィールドポジションの悪化を考えると、ある種、奇跡のような出来事とも言えるだろう(詳しくはAKチャートを見よう。)

さて、個々に目に付いたことをダラダラと書いてみる。

■KG編
実際のところKGの攻撃は試合を通じて絶好調とは言いがたかった。特に前半は全く酷く、まともなドライブは後半に入ったノーハドルによる75YTDドライブ(3Q)だけとも言える。しかもそれも、WR梅本へのロングパスと、畑-南本-鷺野のスポット&ラトラルというスペシャルプレーで助かっているだけだ。前半からのターンオーバーラッシュが無ければ、この時の得点がKGの最初の得点になっていた可能性だってある。 膠着状態が続く「重い試合展開」を見越していたのか、2QにKGは今季ここまで殆ど見せなかったパントブロックを仕掛けて勝負に出た。 好パンターと高速カバーチームを擁する立命に対してRETを1枚にして仕掛けたのだが、3枚が上手くパンターにチャージできた。賭けに勝ったKGは立命の反則に救われながら辛うじてエンドゾーンを割って先制した。立命の自陣深くからのパントシチュエーションだった事や、前出の通り徐々に自らのフィールドポジションが悪化していた事、攻撃が思うに任せない状況である事、など複数の要因から仕掛け時を決めたのだと思う。良く考えたら、現在キッキングを見ているコーチが「神は細部に宿る」がモットーの人なのだから、何も準備しない訳が無い。キッキングでの仕掛けと言えばフェイクプレーが定番だが、データが少ない中では極めて投機的だ。キックそのものにしても、飛距離、高さ、コントロールはキッカー・パンター本人に託さざるを得ず、リスクは残る。だがパントブロックにおいてLOSを割るという行為に限定すれば、限りなくスクリメージプレーに近い確度を得られるという事なのだろう。いや全く参りました。
さて、そんな課題の残った攻撃ではあったが、この試合でも一度仕掛けた後、微妙に修正して確度を高める(もしくは相手を罠にはめる)というアプローチを上手く続けている。
例えば・・・2QのFGに終わったポゼッションで小山へのTDパスが失敗しているが、3QのTDパスはバッチリきまった。ともに山なりのパスをCBとの身長差を生かして捕るという非常に似たプレーだったのだが、前者では2枚のDBが小山をカバーした事で失敗している。だが後者では片側にレシーバを3枚並べてDBにマンカバーを強要させた上で行った為、成功している。
(続く)
2012年12月12日 (水) 長々と書きたい場合はどうする その3
長期のリーグ戦。強敵の増えた対戦相手。最強の敵と勝負する最終戦。
これらの条件を考えれば、今回のような勝負の仕方ではシーズンを乗り越えられなくなったように思うのだ。

例えば・・・こういった事を疑問に感じた。

・松森は?長森は?山口は?ナゼもっと使わないのだろう。
・この試合、宜本の負傷、頓花の徹底マークで破壊力がダウンしたがこれは予期できなかったろうか。予期できるなら多くのプレーヤーを生かす事が出来る(個人技ではなく)システムでゲインできる攻撃に、もう少し傾注すべきではなかったか。
・強力なパスラッシュを受けるだろう攻撃が考えた対抗策は「ラッシュから逃げながら上手くパスを決め続ける」という極めて難度の高い解決策だった。ラッシュが来るなら、走れるQBに走らせたら駄目なのか。その方が実践の可否を含めて実はリスクが低いのではないか?どっちが守備が嫌がるだろうか。
・何より「スーパーなプレーヤーを中心に、スーパーなプレーを披露する事」が目的になっていなかっただろうか。

「隠すべきプレーは隠し、準備すべきものは準備し、主力の負傷のリスクを回避し、選手層が深まるような手段を講じていく。」優勝のためには、そんな力が求められているような気がする。又同時に大一番では「思い切りの良い采配を確実に成功させる為のプラン」「失敗を裏で支える為のバックアッププラン」これらを準備する必要があるだろう。
これらを軒並み実現する為には、多彩な選手を多彩なプレーで使い分けられる「総合力の強化」が必要なのではないだろうか。「KGは強い」と意識しているならば、シーズン通りの戦い方だけで当たって砕けろでは済ませられないだろう。極めて単純で分かりやすい、敗因=ターンオーバーという図式でこの試合を結論付けてはいけないような気がするのだが、いかがだろうか。
優勝候補にあげたのは、豊富なメンバーを擁するチームで、高い総合力を身に着けるのに必要な土壌が全て揃っていた点が最大の理由だ。悔しい敗戦を糧にチーム力を向上させていくはずだという願望も理由の一つ。あまりに限定的なプレーヤーだけで勝ち進んできて、「このまま何の大きな準備も無く試合を向かえることは無いはず。」と考えたのも理由の一つ。負ける可能性は考えたが、それは(多くの人が感じたであろうが)決してこのような試合展開では無かった。そこが何より残念であった。

スターの少なくなる来季、立命にとって総合力を高める絶好の機会だ。来季はファンダメンタルを強化し、新しい強さを持ったチームとして再出発するシーズンになるに違いない。
(感想編 ここまで。プレー編は12/13以降UP)
2012年12月12日 (水) 長々と書きたい場合はどうする その2
「微妙な差が大きな傷口に変わるシビアな勝負で、結果としてファンダメンタルの不足を露呈した。」
「満足に仕掛けられるほど、又、仕掛けられた際に跳ね返すことが出来るほどの総合力が無かった。」という事なのかもしれない。

■ファンダメンタルについて
多くのミスや負の要因の背景には、ファンダメンタルの不足があるように思えた。そもそもミスは起きるもので回避しきれないものもある。パントブロックはまんまとしてやられてしまったし、RB井上のファンブルもやむなしと思う。だが他の事象はどうだろうか。
派手なターンオーバの連続のせいで大きくクローズアップされる事が無いが「レディフォーの前にスナップをする」だの「装具が不備のままプレーしてしまう」という滅多に無い反則の発生がちょっと気になった。又、ホースカラータックルについては以前から危惧していた人もいたはず。申し訳ないが立命のプレーヤーには数年前から、所謂「奥襟」をつかんでタックルに行く者が多かったのは事実だ。加えて、プレー中にヘルメットが飛ぶ選手が複数発生した記憶もある。ミスはミスで発生するもの。誘発されても耐えられる程度にはファンダメンタルは強化したい。反則にしても、レディーフォー前のスナップや、装具の不備のままのプレーは回避できるのではないか?。ひいては、せっかくの好プレーや好判断が結果に結びつかないといった事態も避けられると思うのだ。
例えば・・・身長のミスマッチを生かしたハイボールのパスは極めて理にかなっている。インセプに終わったWR頓花へのパスはコンビネーション、サイズ差、能力でLBに対して優位に立つ「鉄板プレー」だったはず。実際、ボールを捕球に行く所までは悪くなかった。だが(長身の頓花が捕るにしても)微妙に高目にボールが投げられてしまった事が問題として残った。これはKG守備のディフレクトによる影響や、動きながら投じるパスそのものの難しさが影響しているのだろう。
例えば・・・持ち前のスピードを生かしLOSを突破した後、目前に一気に集まる相手守備選手を見つけるや鋭い反応を見せたRB鈴木。スピードを落とさずホールを見つけ直し、再突入を試みた。本来なら確実に止められてしまう局面を回避したこのカットは神がかり的なプレーになるはずだった。だがボールの持ち方は密集を突くには不用意だったように思う。持ち味のスピードを生かして早いタイミングでインサイドを突くプレーを今季何度も見せてきた。しかし山のようなブロッカーに守られたせいでハードなヒットを受けることが少なかったのも事実だ。
これらのターンオーバーが無かっただけで、試合の結果は180度変わっていたのは想像に難くない。
(裏を返せば、身長差で頓花に捕られても最後までボールに絡み続けたのが小野。キャリアを最後までチェックし続けたおかげで、ホールを変更して急遽向かってくるのに素早く反応できたのが池田。という事だろう。)

■総合力について
昨シーズンも似たような事を書いたが、ここ数年、願望を託したかに見られる立命の采配が気になる。「谷口が退場することなくプレーできれば勝機が」「佐伯のFGトライが全部きまれば勝機が」という考え方が透けて見えるのは私だけだろうか。いずれも勝敗を左右する重要なプレーヤーなのは間違いないのだが、それを成功させる為の工夫が薄かったり、失敗した場合のリカバリーが弱いまま、試合に突入しているような気がするのだ。言い方は悪いが「成功させる為の外堀を埋める為の注力が少ない上に、失敗したらそこでオシマイ」に見える。これでは観客から、淡白な戦い方に見えたり、モメンタムを奪い返すことなく総崩れになったかに見えても仕方が無いのではないだろうか。
戦前にも書いたが今季の立命攻撃では「限定されたプレーヤー」の活躍が目立った。彼らによる「レベルの高い限定されたプレー」は極めて強力で守りにくい。一方でこれらのプレーでは「選手の層の厚さ」「多彩な能力を持つ選手を擁する」というチームの強みを生かせていないのも事実。多くのプレーヤーの特性をゲームにマッチさせる事ができていないのだ。用途が限定的で、且つ代えの効かない攻撃パッケージになってしまっている。確かにWR頓花でないと、宜本でないと出来ないプレーは必要だろう。これらはこれらで非常に大事だが、これらだけでは、もう不十分なのではないか。去年なら(くどいが)「(KG戦は)荒木先発で谷口は勝負どころまで温存」だし、今年なら「頓花、宜本以外のバックスの活用。秘密兵器となるプレーの採用」とか「(本来の強みを生かす為の)多彩なRB陣を用いたグラウンドアタック」の準備が必要だったのではないだろうか。
(続く)
2012年12月12日 (水) 長々と書きたい場合はどうする その1
◎最終節最終戦 感想編
強いのに強いチームに結果として完敗してしまう。我々の想像のつかない程、シビアな次元で勝者が決定する日本のトップリーグ=関西学生リーグのレベルの高さを再認識した試合であった。
1:立命ロングFGの失敗
2:KGの3Qのノーハドル
3:立命に相次いだターンオーバー
試合のポイントは上記3点だろうか。
ファーストドライブがパントに終わったKGに対してランプレーのロングゲインから敵陣に入った立命。しかし、ここでFGを蹴ったのが実は致命的だったのではないだろうかと思う。米倉HCの戦前の発言どおり「我慢合戦」を覚悟していたはずの立命ならば、ここでは53YのFGトライではなくパントで終わっておくべきだった。自陣深くに追い込めばKGの攻撃の選択肢は絞られるので守る立命は守りやすくなる。それに序盤で力関係が十分に把握できない中ではKGも思い切った攻撃は出来ない。これは間違いなく好機だ。事実、パントを蹴り合う度にフィールドポジションは徐々にKG不利になっていった。ここでFGではなくパントを蹴っておけば立命は得点機を得て確実に先制できたと思う。これが本来の「我慢合戦」の試合運びだと思うのだが、いかがだろうか。そして、ここで判断を狂わせたのがロングキッカーの佐伯の存在だったとすれば皮肉な話だ。 「決める力がある」と「確実に決められる」の間には実は大きな隔たりがあったのだ。もしも、前節、前々節でロングFGを連続して複数回決めてきた事で、本来はハイリスクハイリターンのはずのロングFGに飛びついたのであれば・・・・それは判断ミスだったと言わざるを得ない。逆にここで(試合前にも書いたが)FGフォーメーションからのパントを蹴れば確実にKGを自陣奥深くに釘付けにできたと思う。それこそ関大戦の序盤のような展開に持ち込めたはずだ。
以降、立命攻撃はDL池永のハードヒットに自陣でファンブルロストを喫し、KGにFGによる追加点を許す。さらに直後に反撃開始したものの敵陣に入りながら今度はLB小野にインターセプトを喫してしまう。もう立命にとっては俄かには信じがたいようなターンオーバーラッシュで、最初のFG失敗以降は得点機会を作ることなく前半は終わってしまった。これは想定外だったろう。
後半リターンの立命は、しかし、またしても密集でファンブルロスト。反撃機会を摘まれた上に、早々にFGで追加点を許してしまう。次のドライブで反撃に転じるもパントに終わる。そこで出し抜けに始まったKGのノーハドル攻撃を受けはじめる。はじめて見るアライメントから、初めて見るプレーをアップテンポで続けられ、ロングドライブを許し、駄目押しとも言えるTDを奪われる。この追加点が与えた影響が大きかった。KGはホースカラータックルを浴びたQB畑をパフォーマンスの低下や負傷のリスクを承知で投入。 ノーハドルで一気に刈り取ったのだが、以降、立命は点差以上に劣勢を意識したのか、たちまち攻撃が一発ロングゲイン狙いで単調になり、ドライブ力が落ちてきた。宜本、頓花の負傷や、点差の拡大につれてKG守備が迷い無く積極的になれた点も無視できないが、大きく試合の流れが傾いていく瞬間だったと思う。この辺は昨年のこのカードの後半や、3年前の後半の様子と極めて似ているとも言える。特に3年前とは仕掛けたタイミングや戦況もそっくりで、逃げ切りに入る為の駄目押しを狙った策=ノーハドルと言えるだろう。これで残された時間で高得点を上げる必要に迫られ、立命は覚悟の上でパス偏重の攻撃を選択せざるを得なくなった。何をしてくるか分かりやすくなったら守備は守りやすい。2メン、3メンラッシュで後は全てドロップしてパスカバーをするKG守備。1発TDだけを防げば良くなったのだ。

このあと立命はドライブを続け敵陣に入りながらQBがDEにボールを奪われるという信じられないような最後のターンオーバーを喫する。そしてKGに時間消費された上でFGに結び付けられ終戦した。
ミスを誘発させるのも、ミスをチャンスに変えるのも、ミスにつけ込むのも、全て実力が伴わなければ出来ない事。その意味でKG守備を評価するのは当然なのだが、一方の立命は3ファンブル3ロストと1インターセプトを喫した。スタッツ上は4つのターンノーバだが、実際はパントブロックリターンがあるので5回と言っても良いかもしれない。すると立命は単純計算で200Y超を失った事になるのだが、これだけターンノーバを喫していては試合にならないのも事実だ。攻撃コーディネーターとしては打つ手が無くなるのも無理はない。一体何が起きていたのだろうか。試合から間をおいてゆっくり考えてみたが・・・・
(続く)
2012年11月23日 (金) 最後ぐらい早めに準備しないでどうする
さて最終節。 弱い時ほど魅力があり、戦力が整いすぎるとアッサリ負けるのがKG。徹底マークを受けるだろうQBに負担が増えるのは間違いない。勝利の条件としては最後まで畑がしっかりプレー出来ていることが第一だ。強力なパスラッシュを擁す立命守備フロントに対してはTEや大型WRを含めたブロッキングチームの「思わぬ所から思わぬ奴がブロック」でプロテクションを維持させるなりランニングホールをこじ開けるなりが必要だろう。ライスボウルにおいては外人DLを相手に2TEをプロテクションに回してパスアタックを続けた実績がKGにはあるが、この試合ではどの様なブロックを見せるのだろうか。ここまで取って置きプレーが殆ど見られないのが不気味だ。KG守備は実績組が多く残るが今年は結構苦戦すると読んでいる。そもそも昨年程の出来は望んではダメ。去年は勝手に相手の攻撃がおかしくなっただけだ。慌てずミスをせず堅い試合運びをすることが最も重要だと思う。

立命はこの試合は積極的に仕掛けなければ苦しいかもしれない。京大戦は多くのプレーを止められた中で、結果的に捨てプレーの山と、一発TDプレーだけで構成された攻撃に見えた。動けるQBが動きながらスピードにのったバックスにパス・・といった攻撃バックスと守備セカンダリのスピード差をフルに生かした攻撃で一発を狙って的中したのだ。だがKG守備相手に同じ発想で似たプレーをして同じ程度の効果を得られるかどうかは微妙だ。で、色々考えたのだが・・・。
「京大戦で余りにアッサリと引っ込んだ荒木」「ミエミエでも頓花に投げ続けるロングシチュエーション」「極端に多いSGでのパス比率」「強力なOLの割りにシーズンが深まるにつれて徐々に目立たなくなったランプレー」是が非でも優勝したい今季は、攻撃におけるこれらの奇妙な特徴は全て三味線だと思ったほうが良いのではないか。確かに立命は「ここ一番に準備するチーム」では無いし、その辺が持ち味のチームでも無い。だが、ここまでプレーを絞り公式戦で綱渡りをしてまで妙な傾向を見せ続けるのは、どう考えてもおかしい。それに準備が苦手でもこれだけ変な形で隠しておけば奇襲の準備自体が楽になるのではないか。なんせ前出の逆の事を行うだけ=言わば正攻法に戻すだけで十分有効な仕掛けになるのだから。「SGからは強力OLで徹底してラン」「セットバックからプレーパス多投」「意表をつくQB山口先発」「荒木はハンドオフ専門」「頓花へはショートヤーデージでのみ投げる」「頓花、宜本、北川は徹底デコイ」これでどうだ。
正味の話、密かに荒木を先発させない可能性が三割以上あると思うし、頓花と北川がやたらクローズアップされる試合運びが、どうも臭い。強いOLを前面に出し豊富なバックスを用いてラッシングモアが今季の攻撃の力量を最も出せると思う。それなら走れないQBの先発は不要だろう。山口のコンディショニングは不安ではあるが、プレッシャーに弱く機動力も低いQBでは強力なフロント相手では競った勝負は厳しい。荒木は要所で投入して投げずにハンドオフ、ハンドオフ、ショートパス。追いかける展開なら終盤に長いパス狙いになり、嫌でも荒木は登場する事になる。これは頭から使わなければならない理由にはならないし序盤から壊れてもらっても困る。それに、そもそもスプレッド攻撃をするならば荒木より山口の方が向いているのではないかな?。
苦手な「大一番に向けての準備」の結果がどういう形で現れるか注目だが、おそらくランニングゲーム主体になるだろう。昨秋のKG戦では点差がついたもののOLは勝利しておりランプレーは出続けていた。つまりOLは負けていなかったのである。今季も普通にランプレーが出続けるだろう。この強さを生かさない手がある訳が無い。キックオフをタッチバックすれば攻撃は35Y程度進んだだけで3点狙えるのだから、そもそもプランも秘策も不要なのかもしれないが(笑)。仮に敵陣でダウン更新すれば、まずは頓花に一発。パクられてもパントと思えばよい。その後2回中央突破してFGを蹴ればよいのだ。
今年は蹴>守>攻の順で評価できる。ロングキックとナイスカバーで押し込んでおけば、攻撃は少々ドライブできなくてもFGは蹴りこめる。ランプレーでの時間消費と守備の奮戦もあわせてロースコアゲームに持ち込みたい所だ。良いフィールドポジションを維持して序盤からFG連発でじわじわ加点する=つまり関大戦のイメージだね。ややタレント固定気味で秘密兵器も思いつかない攻撃に比べるとキッキングの方が工夫に期待できる。どこまで準備できるかが鍵のような気がする。FGフェイクのプレーやFGフェイクのパント含めて多彩な仕掛けに期待だ。前半から仕掛けて先制したいのはKGも同じだが今季は立命も同様。試合開始直後から、この試合への個々のチームの方針が明確になる。ナイスゲームを期待しています。以上
2012年11月23日 (金) ブロックばっかり見ててどうする
関大戦を見て再認識したのはKG攻撃のブロッキングの緻密さだ。
前半苦戦しながら、後半に点差をつける事ができた理由は2つ。一つは関大がミスを連発した点。もう一つはKGのランプレーが出始めたから点だ。後者は畑のキーパーを多用しはじめた事でランプレー自体を守りにくくさせたからなのだが、そのキーパーの破壊力の源がブロッキングだ。特にバックスのブロッキング能力とコンビネーションのレベルの高さに目が行った。3Qの畑の左サイド独走がTDになったのが典型だった。
ショットガンから鷺野へのプレーアクションをフェイクしたショベルオプションのキープ。しかもフェイクバックで飛び込む鷺野をピッチマンにするカウンターオプションになっている。 狭いサイドであった左側にはWR小山、TE金本がセット。DEキーのオプションであり、プレーアクションを見せつける時間を作る為に金本は正面のDEをワンチェックしてから外側へ出た。その頃、自分の正面にセットしたCBを放置したWR小山は猛然とOLBにチャージして外側から内側へ押し切ろうとしていた。QB畑は飛び込んでくるDEが鷺野に近い事を確認するとキーパーを決断しLOSのPOAに向かって加速。そしてTE金本がCBにフルショットを浴びせOBに向けて転がした脇をすり抜けた直後、SFが長駆飛び込んできた。関大守備が唯一止められるチャンスだったが角度が無かった事から畑はサイドステップで回避に成功。一気に視界が開けた瞬間だったろう。 一方ILBはプレーアクションを見極めた直後OLBが小山に圧迫されるのを感じたろう。畑へのパスートを試みたが最短レーンはOLBと小山に塞がれていた。もれ出たGのブロックを、かろうじて回避し追跡を開始した。あと一歩でキャリアに詰め切れるところで畑を追い越したRB鷺野のえぐるような深いブロックを浴びる結果となった。
2Qにも同じショベルオプションを左サイドに見せている。この際もSE小山がDBを放置してOLBを取りに走っている。左SBがDBを引っ張り上げスペースを作ったが、TE金本のブロックタイミングが遅れた。ピッチを受けた鷺野がタックラーをいなすのに外に余計に膨らんだが、遅れて切れ上がった割には10Y近くゲインしダウン更新に成功している。4Qの駄目押しのTDランは決めウチのキーパーだった。これはOLを引き連れたカウンターロールだった。その分ディフェンダは残っていたがCが漏れ出たDLに圧迫されながらも上手く抑え、畑のレーンを維持できたのが大きい。これで畑がスピードで大外を回りきれた。なおこの時も奥ではTE榎が手堅くブロックしセカンダリを抑えていた。
さて緻密だったのはブロックだけではなかった。小降りになった瞬間を見逃さず、ボールを交換するKG。「ずっと(雨を避けてボールを)とっておいたんですかネ」。直後負傷者タイムアウトで選手交代する関大を見て「これはボールを濡らす嫌がらせですかネ」とDD博士も双方に感心しきり。豪雨と小ぶりを繰り返す訳の判らん天候の中、勝負に出て勝ったKG。ナイスな勝負勘だったと思う。前半はパスプロが持たず、関大のラッシュに苦戦を強いられたが良く辛抱した。徐々にキッキングが良くなってきたのがポイントだったのではないか。なおターンオーバーの多かったこの試合。ハードヒットを浴びせてのファンブルフォースは勿論立派だが、最後までチェイスする他のディフェンダが居るからこそボールを確保できるのも事実。ボールに詰めていなければウソみたいなビンゴは生まれないのだ。守備はよく最後まで追いかけていたと思う。
関大にとっては無念な試合だったろう。序盤に徐々にフィールドポジションを良くしながらも好機に得点できず。負傷者続出に加えてツキにも見放された感じがある。御祓いに行ったほうが良いのかもしれない。一年生QBには厳しい結果になったが今後の糧となるだろう。得点ほどの力の差がある訳ではないのだが。QBとバックスの育成については最終節が終わってから整理をしたいと思っているが、今季に限っては関大のスタイルは裏目に出てしまったと言える。最終節は京大も必死で来るだろうから好ゲームが期待できそうだ。
以上
2012年11月11日 (日) 二日続けて当日に上げてどうする
KGはここまで深刻な負傷者が見当たらない。それ程、デプスの形成とコンディショニングに成功していると言える。心配なのはOLの和田、友國あたりか。残り2試合、元気に勝負して欲しいものです。今季の攻撃を振り返るに、びっくりするほど減ったのはRBへのショベルパス。去年松岡や鷺野に出してたプレーだ。ラインで押せるようになったから?それとも温存?春の関大戦で関大がショベルオプションをやったから、もう当面封印?理由は不明だ。一方で大園、木戸へのヒッチスクリーンは増えた。ちょこざいなも含めて、まだまだプレーを隠しているだろう。この試合、攻撃はどういう方針で臨むかは不明だが、どの道、望月の中央、木戸や大園のスクリーンは徹底マークに遭うだろう。KGは畑のモビリティをフルに生かさざるを得ない展開になるのではないか。一方の守備は好レシーバを要する関大相手なので、おそらくセカンダリは今季で最も苦戦するだろう。フロントがどこまでQBにプレッシャをかけられるかだ。逃げる岸村に手を焼くようだと接戦になるか。負傷者を出さずに勝って欲しいのだが、もし勝っても散々苦労する結果になるだろう。関大は弱くは無い。KGは春に負けた関大を相手にまさか気を緩めることは無いだろうが、もしここで負ければ仮にプレーオフになっても関西代表には成りえない。

関大にとって問題は前田のコンディショニングと採用するシステムのGAPが埋まるかどうかだ。別の表現をすると、「前田抜きシステムをどこまで高い精度で築き上げられるか」だ。前節、どう見ても強行出場したとしか思えない前田だが、本来のパフォーマンスとは開きがあったのは否めない。しかも2週間でどこまで回復するかは微妙で、良くても前節と同程度の仕上がりではないか。となると前節同様にQB投入は難しくなる。北川の登場が無ければ、QBは岸村、石内、岡の3枚になる。本来はRB井角、WR高崎、RB宗実を軸に一から組みなおし、ベストのQBをチョイスしたいが、そこまでの時間は無い。となると、おそらく先発は岸村。春の対戦の勝利で良いイメージを持ち、現時点で最もシステムにフィットしていると思われるからだ。
岸村を軸に、前節に加えてどこまで新たなエッセンスを加えられるかが鍵を握る。前節、開始早々にキャッチアップを強要された為、殆ど選択されなかったパワーランや、ラインプレーに期待がかかる。バックスも高崎、井角のキャリーが目立たなかったが、後が無い以上、すり潰すつもりで連続キャリーもありえるだろう。関大は前節露呈したようにキャッチアップゲームになると現在の陣容では厳しい。絶対先制が必須だ。初手から用意されたプレーをアップテンポでドンドン繰り出し、一気にエンドゾーンににじり寄る先制ドライブを実現したい。2年前、3年前に立命を倒した試合でのファーストドライブのイメージだ。先制してようやくゲームが形になると思われるが、キッキングを絡めてチャンスを増やせば勝機はあるか。
以上
2012年11月10日 (土) 当日に上げてどうする その2
例えば。徹底してパスラッシュをかけてはどうか。後ろの徒競走は苦手でも、前の力勝負や超短距離走なら、まだ勝負になる。頓花に投げられる前にQBに手が届くかどうかが全てだ。関大戦でも見られたが立命OLは結構イージーにラッシュを漏らすことがある。
かつて攻撃をスローダウンさせる上で効果のあったフラット5も今では通用しないか。昨今のように能力の高いWRに並ばれるとシャローあたりで一気にダウン更新されるので大きな期待はできない。ただ、なかなか有効打の無い守備の中で京大セカンダリーは自らのスピードの無さを自覚していると思う。そんな京大は毎年KG戦でインターセプトを記録するのだが、ターゲットを追う事よりもルートにヤマを張る動きをしているかに見えるのだ。事実なら立命がルートやターゲットに傾向を見せてしまうと上手くLineof fireに飛び込めると思うのだが果たしてどうか。
ここまで守備のことばかり書いたが、それもこれも京大攻撃は立命相手では得点すること自体が厳しいという背景がある。タレント面で対抗できる数少ない存在をフル活用しても結果は微妙。敵失やキッキングでの好フィールドポジションを得なければ得点は厳しいだろう。その意味で試合前半によくあるLBへのプレゼントパスを確実にビンゴする事。同志社は成功し関大は失敗した。この試合でも2Q前半辺りに出るかもしれない。それとエンドゾーンに飛ぶKOはTBを徹底すべきだ。どうせ返せないのだから。
いずれにしても京大にとって厳しい勝負になるが、最後の3試合で何を何処までデキるかが今季のテーマのはず。ナイスゲームを期待します。
以上
2012年11月10日 (土) 当日に上げてどうする その1
立命関大戦をあらためてビデオでみた。立命はショットガンからは相変わらずパスの比率が高い。加えてランプレーの際はQBの肩の力が露骨に抜けており分かりやすい。タイミングの早いパス以外はロングスナップを受けてさらに5ヤード程度ドロップバックするので、都合10ヤードはスクリメージから離れる事になっている。
解説坊主が「関大のパスラッシュが中央から直線的である為、荒木にサイドに逃げられてしまっている」と述べたが、実際はこれはどうしようもない事。
両側から包み込むようにラッシュしたいのだが、これはポケットパサー荒木に時間を与える事になる。それよりもプレッシャーに弱いQBに早くタックラーが到達する事を選んだ結果であろう。またスクリメージからかなり離れている分、QBから見てラッシュの角度がない。ゆえに左右に軽く動くだけで回避出来るのだ。そもそも逃げやすい状態にしてあると言える。深くても強肩と早いリリースで補えば良いという割り切った考えだ。
関大守備は概ね問題は無かった。不味かった点を上げるとしたらQBをチェイスするメンバーをアサイン仕切れなかった点だろうか。関大守備はイサガワを割りとフリーで動けるようにアサイメントしたのだが、実際は彼にその役を徹底させたるのが良かったような気がする。常時追い回せばQBは徐々に疲弊するはず。どこかで投げミスを誘えたと思うのだが。
自らの攻撃が不調で、且つフィールドポジションの厳しい中で、関大の守備は実際は大変よく守ったと言える。失点は立命攻撃のTD。FG、FG×、FG、守備のリターンTD・・・だがこの2本のFGは通常のKなら決まらない距離だ。それを思うと守備は非常に健闘したと言える。
まぁ試合の方向性が開始早々に決まってしまったのが痛かった。ゲームプランも何もあったものではない。一にも二にも、開始劈頭のリターンである。あれをTBにしていれば。パントがもっと飛べば。キックキャッチIFが無ければ・・・。関大ファンなら、そう嘆きたくなる試合だったのではないか。
前田が万全でRB井角とのオプションが展開出来れば、ナカナカ面白い事になったと思うのだが。
さて次節。京大から見て圧倒的に不利な戦力差が存在している。成功した関大守備の真似をすればよいはずだが、そう簡単に出来ないのが京大工務店。タレントレベルが違う上に、主将巌が出られない等、選手層も厳しい。なのでこれはもう極端に行くしか無い。半ば投機的だが、後ろで張るか、前で潰すかしかないだろう。
例えば。前段で述べたように、かように「荒木を走らせることを想定しない攻撃システム」なので、もう京大は荒木のランはスクランブルを含めて一切捨てればよい。序盤から走らせる可能性は低い。負傷はともかくヒットを受けた結果、間違って腰砕けになっては意味が無い。何の為に今季は「荒木専用システムと無理心中」したのか?という事になるからだ。
もし競った試合展開なら3rdロングのシチュエーションではパスがミエミエになる。頓花をダブルカバーして誰かが最後までチェイスすればどうか。繰り返していればロングドライブの途中でどこかでつぶせるかもしれない。後ろでWRとDBの駆けっこになると京大の選手に勝ち目は100%無い。なのでパスを通されるぐらいならQBに走らせた方が良い。スクリメージから10ヤード引いた位置から嫌々走り出す奴に一発の脅威は少ない。ダウン更新する前にハードヒットを浴びせればよく、その機会を増やせると思えば迷う必要は無いと思うが。
それを考えると直線的なラッシュも大事だが左右から包んでオープンへの逃亡を阻止し、中央に逃げざるを得ない状態にするのが良いのかも知れない。
(続く)
2012年10月26日 (金) 観にいかないでどうする その2
対戦の予想を考えるに関大の前田の故障はリーグ戦の行く末を左右するほど大きな出来事だと改めて思う。TVで観るに負傷は利き腕なのでQBとしてもボールキャリアとして出ることは難しいだろう。そもそもタックルも無理だから出場自体微妙だ。右腕をギプスで固めてDL投入し隻腕の魔王という手もあるが、この場合は全く怖くない。
去年の対戦を思い出せばわかる。試合開始劈頭から「前田を走らせる。前田へのフェイクから投げる。前田を囮にして走る。前田に素直に投げる。前田をブロッカーにして走る。」「前田が関与するプレーを前半から立て続けに見せて、その上で裏プレーを出してくる。」「先に色々見せてしまって対応パターンを飽和状態にし守備のリアクションを鈍らせてしまっている。」「で、忘れた頃に高崎に持たせてみる。ラン・パスの二枚看板をデコイも含めてフルに生かしきる作戦」。これが今年は出来ないのだ。前田の果たす役割を完全に肩代わりできる存在は、いかな関大と言えどもさすがにいない。これは本当に痛い。なんせQBとエースランナーを同時に喪失したのだから。
しかし一方でQBはまだ3枚が健在なのも事実だ。前田で予定されていたプレーを演ずるのはRB井角なのかWR高崎なのか不明。だが負傷から十分な時間があった。ある程度の準備をした上で関大は長居に登場すると思ったほうがよい。QBをPlayByPlayで変えるか誰かに固定するかは不明だが、ここは後者で腰を据えてくるような気がする。又、かえってこの「エース前田抜きの準備期間」を通じて各自の理解度やプレーの精度が高まり、唯一の懸念だったチームとしての「波」が落ちつくかもしれない。加えて関大には立命戦での「コールの冴え」がある。関大は立命に対して苦手意識が全く無いのではないか。そう感じさせるほど強気のコールをする。加えてこれがアタリであることが多い。「コールでは絶対負けない」と思わせるような練ったプレーコールをドンドン繰り出してくるのだ。HC以下が、対戦に自信を持っているのではないだろうか。守備は初手から荒木に手がかかるかどうかが大きい。昨年、関大守備フロントはQBを追い込みながらも一度も手をかける所に至っていない。序盤にド派手なサックを見せるだけで攻撃のパフォーマンスは大きく変わると思う。井上対策をしつつQBを捉える必要があるが関大守備フロントの動きに注目だ。
一方の立命はリーグ序盤戦こそモタツク姿が見られたが、ここに来て概ね落ち着いたと言えるだろう。さすがに優勝候補筆頭である。さて立命は毎年関大には苦戦を強いられる。本当の意味で快勝したのは何年前になるだろうか。あなどる訳では無いのだろうが例によって一方的に仕掛けられるだけで自らの仕掛けはアマリ無し。なんとしても優勝したい今年ぐらい秘策を引っ提げて試合に臨んではどうだろうか。今季、QB荒木のSGの際は露骨にパス比率が上がるのはドーかと思うが、それでも攻撃は出続けている。考えようによっては勝負どころでは逆にラン比率を増やすだけで十分な秘策になるぞ。前田の欠場は立命守備にはありがたいのだろうが、逆に誰が何をしてくるか読めない分、対策が難しい。試合の中での「状況の確認と適格な対策。その確実な実践」=アジャスト能力を要求されるだろう。アジャストに不安があるなら、逆に自ら秘策で仕掛けて初手からTDを連取して押し切るべきだろう。ゆっくりと試合に入って行けば例年通り関大の思う壺。それをひっくり返す胆力が攻守蹴にあるかどうかだ。仕掛けるか、受け止めるかによって立命首脳陣の自チームに対する今年の評価が明確になると思う。(それはイコール対戦相手(=この場合関大)との力量差を自らが如何に評価しているかの表れでもある。色んなカードを見る楽しみは、こんな所にもあるのだ。)

家でテレビで見るのもよいが、ここは一つ録画をセットして皆でスタジアムに行かないか?両日ともが無理なら日曜だけでもよいからスタジアムに行こう。深夜にTVで見たりパソコンの小さい画面に顔を近づけて見てないで、行ける奴は是非スタジアムに行こう。自分なりのゲームプランを持って行こう。そしてスタジアムで大いに叫ぼう。どうせ周りは変な奴ばかりだ。タックルが決まれば「OK!」、相手RBが中央を突けば「入ったぁ!」と叫ぶオカシナ奴ばかり。一緒になって声を出せば良い。ヨミが当たれば「ミエミエだよ」と笑い、外れれば「理解できんわー」と笑えばよい。激しいプレー、熱い応援、大歓声に大合唱。エグい野次に拍手喝采。涼しい風に美しい夕日。加えてやかましい観客も含めて全てがフットボールだ。騙されたと思ってスタジアムに行って欲しい。スポーツは生で観るのが一番だ。(終わり)
2012年10月26日 (金) 観にいかないでどうする その1
京大は昨上位3チーム相手に一つは勝利しておきたい。では残りの3試合のどこで勝負をかけるだろうか。今年は入れ替え戦を気にせず闘える位置に立てた。だがベストパフォーマンスを発揮するのは強豪相手の対戦が続くにつれて段々厳しくなる。加えて最終節は昨年の借りをかえしたい関大が全力でぶつかってくるだろう。それを考えるとモチベーションを高めやすく、まだ負傷者が少ないうちに当たれるKG戦に全てをぶつけてくるのではないか。劣勢の京大は(もちろんロースコアリングゲームを狙うしか無いのだが)どの程度、思い切りよく挑戦できるかで展開が変わってくる。その挑戦度合いを計る一つのバロメータはリスク覚悟での小原のランの混ぜ具合になるだろう。
久々にRB陣が揃ったが一枚看板でしかない。当然QBに期待がかかる。一方パスではWR上廣をデコイにして他のターゲットにパスが通るかだ。#8やスピードは無いがサイズがあってキャッチングの良い#87辺りにパスが決まると面白い。また要所でKG守備にロングシチュエーションを強いられるだろうから、一気に持っていける飛び道具がほしい。エース#21のランは徹底マークにあうだろうからプレーコールでの工夫が必要だ。フェイクバックへのスクリーンだけではなくダウンフィールドに出してミドルパスをヒットさせるルーサーあたりだろうか。後はライン兼任のメンバーの活躍だ。バックスのナンバーでの登場の可能性もある彼らがゴール前や勝負どころで、どういう活躍を見せるか。これらの選手起用の妙も含めて注目したい。その意味では守備でもRB望月対策でフロントのアライメントをガラリと変えてくるかもしれない。LBが一発で倒せないと望月にズルズルと出されてしまう。DLのLB投入を含めて、京大工務店の第一次改築工事が行われるかどうかだ。
さて今季ここまでの京大はゴール前でパスにこだわったり、敢えて難しいプレーを決めようとするシーンが散見された。この試合ではどうだろうか。変にこだわるようでは挑戦以前に攻撃がチームの足を引っ張りかねない。ロースコア狙いなのだから、ポゼッション毎に最低一度のダウン更新を目指すコールの組み立てを徹底しないと苦しいだろう。「耐えて勝つ」という課題にに勇敢に挑戦できるかどうかだ。。
とまあ、ここまで京都の勝利の可能性考えてきたが、色々挑戦して、ようやく五分の勝負になる。というのが実際の所だろう。それだけ選手層を含めた力量差が存在し ていると思う。京大は全ての条件が揃わなければ勝機は低い。そして最大のポイントは攻撃の核であるQBがベストパフォーマンスを発揮できるかどうかだと思う。で、気になるのは小原のコンディションだ。
秋になってから本人の好パフォーマンスで結果を出すシーンが余り見られない。逆に状態が良くないのでは?と思わせる事が多い。キーププレーはめっきり見せなくなったし、窮地を救ってきた判断の早いスクランブルもご無沙汰だ。加えてパス攻撃は随分成功率が落ちた。これらを見るにつけ、走らないのではなく走らせられない体調なのでは?と勘ぐってしまう。実際、走るのはサイドラインに向かって直線的に逃げるケースが多くLOSに向かってアタックするようなプレーは回避。パスは振り向きざまのスクリーンやスローバックを軒並みオーバースローで失敗している。春の立命戦と比べると随分と様子が違う。これが最後の3連戦にむけての負傷回避が目的ならば杞憂だし、この試合は間違いなく好ゲームになるだろう。だがそうでなければ、前半から順調に差がついてしまう展開になるだろう。
KGが快勝する可能性の方が高いが、そのKGは1Qにスコアリング出来なければ今季の優勝は困難な事を覚悟した方がよい。それは準備もで気持ちでもプレーでも負けていることになるからだ。KGは自らのプレーを粛々と進め、淡々と加点できるかどうかだ。QBも序盤は畑。終盤に齋藤を出して今や定番のSG2バック左ツインからダブルポストでロングTDパスを決め、最後は前田で締める。当初の予定通りの試合運びで終われれば先に向かって道が開けると思う。
(続く)
2012年10月6日 (土) レシーバをTBに入れてどうする その2
確かにゲームプランも乱れるだろう、しかし28点差を追いかけるキャッチアップの状況でノーハドルはともかくディレードオフェンスを続行するのは?だ。ゲーム途中での方針の修正をせずに、点差を無視して予定通り、こなしたように見えたのは私だけだろうか。劣勢予想下では攻撃でチャレンジしなければ勝機は無い。下克上を起こすには挑戦ですよ挑戦。
逆に開始劈頭からロングパスで勝負に出てオープンランを捨て縦押しのランに懸けた京大。この試合では挑戦(というより開き直りに近いかも)した結果、試合をものにできたと言えるのではないだろうか。バーチカルで見ていたが中央もオフタックルもしっかり押せていて、良くブロッカーを余らせてランを出せていたのを確認できた。京大QB#17は緊張からかハンドリングエラーを続けて、見ていてハラハラもの。これでは小原はケガできないね。
同志社攻撃の不発もあるが、自らのストロングポイントを前面に出して勝負した京大。発展途上のチームとして、「隠す事」よりも「出し切る事」を身につけなければならない段階なのかもしれないね。1〜2年で劇的に強くはならないのだから。
最後の3試合で勝負に出る為の最低限の材料が今年の京大にはギリギリ揃いそうだ。

以上
2012年10月6日 (土) レシーバをTBに入れてどうする その1
KG VS 神戸

ノーバック5レシーバを出し抜けに披露したKG攻撃。これに対する神戸守備が結構?な対応で瞬く間にゲイン許す。最後は反則で罰退したのに割とあっさりとTDを奪われる結果になった。KG攻撃の5人のレシーバがワイドにアラインしているのにBOXに6人もぎゅっと集めていてはヒッチを投げればゲインはされる。TDプレーもゴール前でタイトに付く訳でもなくマンツーでもない様子。アッサリとキャッチボールのように決められている。パス守備はちょっとチグハグで、これでは厳しい。
さてこの試合KG攻撃は終盤にIR小山、WR木戸を2バックSGのTBにセットさせるアライメントを用いている(古くからのファンであればTBにWR椋木や畑を入れたプレーを思い出すだろう。)又、昨シーズンからだがTEを同じくFBの位置に入れる事が増えてきている。
これらの組み合わせであれば、もう狙いは明白。2バックSGのFB金本、TB小山がシフトしてエンプティからのパス、駄目なら即QBゴーというプレーを使うのだろう。裏を返せばプレーの傾向を散らす為にシフトしたTB望月へのパスを今後は見せるかもしれない。又決め打ちパス、駄目ならゴーで良いならばQB斎藤でプレーすれば更に脅威は増す。ただし小山、木戸ともに攻撃、キッキングにおけるキープレーヤーなのでTBとしてのキャリーを乱発して負傷するのは勘弁願いたい。このチームは余力がある年に、そういう事をしてしまう傾向がある。
今年のKGのTE陣は過去最高のデプスになっている。実績組の榎、金本に加えてサイズ最大の松島はブロックもスピードも魅力。樋之本はレシーブが良い。この4枚はいずれも180センチ以上で90キロオーバーの大型だ。加えてIR小山、WR梅本、南本もサイズがあってブロックも強力。これらのメンバーが5枚並べば攻撃ラインナップの隣に、さらに一つ攻撃ラインが揃うぐらいの迫力がある。これを生かさない手は無い。守備にしてみればエンプティから投げられるより山のようなブロッカーに守られてQBに走られる方が嫌かもしれない。
QB松岡の起用は構わないが、本人のプレースタイルを考慮した指示が必要な気がする。病み上がりの貴重な走れるQBだが問題は走りたがることだ。「パスのコールの際は投げて終わること。スクランブルはヒットを受けずにサイドラインを割れるもの以外は禁止。」これを徹底させた方が良い。本人の課題はパスなのだから投げさせる。これで丁度良いはず。それにキッキングにおけるパントの機会が少なすぎるのだからアッサリとパントになったらなったで良い練習になる。狙い過ぎでロスの多いリターンチームも含めてキッキングは良くは無いと思う。総じてもう少し緊張感を持たせた試合にさせないとセカンドチームのレベルアップが進まないのではないか。その辺、逆に首脳陣の読みの甘さが滲み出るようで気になるのだが。約束された試合数はあと4試合しかない。全て勝てなければシーズンは終わるのだから。

同志社VS京大

3Qも順調に攻撃する京大。FGで追加点を上げた後、ようやく同志社守備がパントに抑えたが、逆襲すべきこのタイミングで攻撃がアッサリと終了。時間を使っただけで4Qに。ここから京大はQB17を投入。ゲームに上手く「入れない」心理状態の中、サイドラインに言われたのでしょうか、目をつぶって投げたであろう左サイドへのロングパスを同志社DBがビンゴ。返しのドライブで同志社右サイドへスラントパスで更新?もファンブルロスト。だが京大攻撃もゲインの後、付き合うようにファンブルロスト。
続いて同志社攻撃はQB中沖のパスの際の京大の反則でゴール前へにじりよるが京大フロントの早い潰しに苦戦。エンドゾーン左へのTDパスは同志社レシーバが飛び込めずで失敗。結局ダウン更新できす。で、FG失敗で攻守交替。最後の京大攻撃は乱れるスナップ、転がるボール。結構スリリングな展開の中、唐突に試合が終わった。
京大守備が非常に堅実に見えたのはオープンを堅く守っているから。必ずコーナーが残る。で、同志社攻撃のオープンランがあとひと息で出ないのだ。ブロッカーを集めてなんとか大外にRBを回そうとする事、数知れず。立命相手に回りきりかけたりしたプレーなのだが京大はここだけは必死に抑えにかかったのだろう(ちなみに同志社ランの獲得距離は28回58ヤード。KG戦では27回58ヤード。ほぼ互角)。同志社攻撃はQB中沖は走らせない。パスは遅いタイミングばかり。攻撃に全く工夫なし。「右サイドを突いて突破できなければ、それでオシマイ」。に見えるほど淡白で、準備を全く感じさせなかった。非常に残念。確かにロースコア狙いで挑みながら初手から短時間にTDを連取されたのは想定外だったろう。そこは京大に勝負に出られてしまった。(続く)
2008年10月2日 (木) 自戒を込めて 「知らない事を無理に書いたら駄目」2
本当に知っているなら。その自信があるなら。憎まれても良いなら。本当にそれが好きならば。まず自分の立ち位置を明確にするのが順番です。根拠を持った自論を公開すべきです。その上で批評すべきです。そうすれば、仮に最終的に自論に欠陥があったとしても厳しく批判されることはありません。その人が批評を行なう背景を知ることができるからです。その人が批評する根拠を知る事が出来るからです。その人が批評する基礎となっている知識を知る事ができるからです。そうすれば、その人と対話が出来るからです。得体の知れない人とはコミュニケーションできません。警戒されるだけです。加えてそこに悪意を感じれば警戒から憎悪にかわります。
何かに対して批判する事でしか表現できない自称:表現者はそれを肝に銘じてほしいです。覚悟がなければ、もう書かないで欲しい。ましてや自分の活動が批判されたからといって言い訳しないで欲しい。憎まれ役で良いというならなら本当に憎まれても良い覚悟を持たなきゃ駄目。周りが手加減してくれる(=大人の対応)のを期待しての「憎まれ役自認」発言はその段階で既に子供です。憎まれても平気な顔をしていなければいけません。ガタガタ騒がずにね。
そして何より、誰も反応してくれないから言って自分のポリシーを捻じ曲げてでも露出を増やすのは最高に見苦しいですよ。
そんな肩肘張らずに、楽しく試合を見る事が出来ませんかね。おおらかな気持ちで、笑顔で楽しく見られませんかね。読み手がクスッと笑ってしまうような楽しい文章を書けませんかね。好きなんでしょう?フットボールが。

一日も早く試合予想を掲載してくれることを期待して止みません。
そうしたら、気持ちよくこの文章を削除します。
2008年10月2日 (木) 自戒を込めて 「知らない事を無理に書いたら駄目」
知らない事を無理に書いたら駄目。どうしても書きたいなら、自分なりの根拠を示さなければ駄目。それが出来ないなら、少なくとも辛らつな事は書いては駄目。
ましてや尊大な態度、攻撃的な表現など持っての外です。根拠も示さず厳しい事を書けば、暴言として憎まれます。間違った根拠に基づいて厳しい事を書けば、もっと憎まれます。例えば、後だしジャンケンのごとく、既に結果が出ている事象に対して理屈で辻褄を合わせるような批評は、書く方はラクですが、結果も経過も明確で広く知られている分、間違った理解に基づいた文章は目立ちます。(当然です。キチンと知っていれば間違えようが無い書き方をしているのですから。)こういったラクな書きかたをしているにもかかわらず、間違いを指摘される場合は、そもそもロクに知らないのに無理やり書いているという事になります。よってその文章は、根拠も示さず、叉、間違った根拠に基づいた文章として、厳しく批判されるのは当たりまえです。内容が辛辣ならなおさらです。自分の立ち位置を明確にせず、出た結果に対してのみ論評するこのやり方は自論を示さず、何かに対して上がってきた反論に対して反論をするだけ、というスタイルと変わりません。書き手が比較的ラクに書ける上に、知らない人からは一見偉そうに見えます。しかし一方で、一旦低い評価をされ始めると簡単に止まりません。それはには理由があります。まず自論を示さないので、そもそも何と比較しての批判かが分かりません。そうなると批判の為の批判を行なっている人にしか見えません。そうでなければ唯の(純粋に)悪意をもった人にしか見えません。どっちの人も、まず好きになれません。(加えて間違った理解の元で辛らつな内容が書いてあるなら、頭にくる人が出てきても当然でしょう)気がつけば、文章そのものへの疑問が、書き手の人格を疑う事にまでエスカレートする。こうなると、その人への評価を変える事が難しくなる。これが理由です。会ったわけでもない、膝詰めで会話をしたわけでも無い。そんな相手について一度固まってしまった見方を変えるのは難しいです。

こういう人が。10年前からネット上にいる。

観戦記と称してスタジアムで目にした事についての小言から書きはじめる。間違った知識をひけらかし、それに基づき辛辣な批判を書きなぐる。調べれば簡単に分かる事実についても同様で間違を元に平気で放言する。仮に間違いに気づいても訂正せず、逆に根拠の無い自説の正当性を主張する。一方で自説に都合の良い誤解を故意に行い、これで自説を補強し続け何時までたっても訂正することが無い。ハンドル名など2種どころか3種以上持ち、あたかも複数の人間が自説を支持するかに演出する。性質が悪い人だ。何せ間違いを指摘すれば、まず言い訳をする。(ここで放っておくと、同じ間違いを故意に続ける。)咎めれば開き直って文句を言う。終いには聞かれもしないのに体調不良を訴える。「店」を閉めて、気がつけば被害者ヅラをしはじめる。しばらくして再開するが何も学習していないので、同じ事を繰り返す。本性を知っている人は誰も相手にしない。相手にされないのが嫌なので露出を増やしていく。故意にセンセーショナルな事を書くようになる。目に付くようになる。指摘されるようになる。振り出しに戻る。
放っておけば良いのですが、このサイクルの過程でダラダラと流される誤った情報については許すことは出来ません。なぜ、ここまで強い語気になるのか。一にも二にも彼には自論が無いからです。なぜそう言えるか。それは彼の行動パターンが物語っています。
「観戦記は書くが予想は絶対に書かない」これが全てです。
自分の考え方や知識を動員して広く開示しなければならない行為に耐えられないのです。自分の軸足すら明確に示す覚悟の無い奴に、辛辣な指摘をされる筋合いは誰にも無い。ましてや誤った知識、理解に基づく批判は、初心者に誤った知識を植えつけるだけです。子供は子供同士で遊んで居ればよいのですが、構って欲しくて大人の場所に来たガキは説教して叩きだす必要があります