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2012年9月26日 (水) 京大2節でこれでどうする その3
この辺もこのデプスの教訓を反映してのことだと思う。(豊富なQBが軒並み活躍する関大も、勿論この問題をクリアしている。KGは3枚体制でスタートしたが2節の松岡の負傷が不安材料として浮上した事になる。)
この日の守備は真剣に対応し始めた後は危なげなかったが、宰相君いわく「守備フロントはめちゃくちゃ堅い訳ではない。過去のチームの方が強かったと思うねぇ」と厳しい評価。確かにライン戦では局地的に取られている事もあるようだ。近大の連続オンサイド敢行に守備が失点を重ねたが、これは良い薬になるだろう。ある種「らしくない」程の近大攻守の粘りにも動じず試合を運べたのは◎。

【KG】

本命は立命。その強力な立命守備相手に一番点を取れそうなのは関大。だから対抗。KGは今年も強いのだが去年と比較して上積みが少ない。でも他所は積めてる。だから三番手になる。
何より
・QBとの長年のコンビネーションを誇り試合経験豊富なWR和田。
・SG採用下で久々に現れたエースRBであり精神的支柱であった主将松岡。
・ミルズ杯K/P大西(二代目)。
この穴は本当に埋まったのか。埋めて有り余る存在は現れたのか。答えは「?」だ。駒が揃ってもエース不在ではパスアタックは開花しないのは過去を遡れば自明。RBも然り。
では好材料は無いのか。確かにOLはここに来てG和田の復帰で概ね仕上がりつつあるといえる。皆、最後までよく走っておりフィニッシュしている。デプスも含めて完成度は高いであろう。加えてRB望月の「RBとしての成長」と足の止まらない榎本の投入はラン攻撃ではプラス材料だ。
だが仮にこれで前出の穴を埋められたとして、一方では別の懸念がある。それは「攻守とも昨メンバーが残り確かに強い。でもどの程度強いかは計算がたってしまう」という点である。
例えば守備のメンバー。DLが多少変わった程度でLBは固定。セカンダリも昨年から随時出場している者ばかり。個々に技術は磨いているのだろうが、去年と変わらないメンバーだから相手に詳細に分析されて当たり前だ。去年から劇的に成長したメンバーはいるだろうか?。上積みも少ないのだから計算されやすいのではないか。
一方の攻撃ではQBの底上げが不明な点が懸念材料。QB畑は昨年の段階で既に完成してしまっている。強肩だがコントロールがダメとか、俊足だが判断悪いとか、そういう伸びしろを持って最終学年を迎えたわけではないのだ。後は個々のプレーの精度を上げるとか、コンディショニングを維持するという部分しか改善されるポイントは無い。この試合での長めのパスの精度を見てそういう思いを強くした。つまり劇的な伸び、変化は無いのである。その辺りQB陣もチームも理解しているからこそ春は斉藤の先発を増やしたのだと思う。新しい個性として今年の攻撃に「畑に無い別のカラー」を持ち込める存在を育てる目的で、だ。QB自身の持ち味が畑と近い為、交代して違和感無くフィットするのは斉藤ではなく松岡だろう。松岡の攻撃は畑の攻撃との違いが少ないという事なのだが、この状況にどう対処するかで今季の攻撃の課題をチームがどのように位置づけているかがわかるはずだ。(ちなみに私は二番手QBは間違いなく斉藤であると判断している。でなければこの試合で遠藤を投入しない。)
攻守とも去年並みの力はあるだろう。でも上積みは少ないし秘めた強さの確認も出来ない。又去年の穴も埋まったとは言い切れない。一方で他所は去年より間違いなく伸びている。なので「確かに強いんだけど優勝候補ではない。だが力はあるので可能性は十分ある。」自分の中でそんな位置づけになっている今年のKGである。(ちなみに宰相君は優勝は結果的に関関の争いになるとヨンでいる。この辺、関大の正体不明加減が大きいのとKG、立命の戦力の評価が別れているからです。)
同志社のオープンへの早い対応に苦しみながら、要所のスクランブル、キーパーで局面を打開したKG攻撃。チョットQB走らせすぎだが、これは止むを得ないか。4QにRB後藤大和の執念のランでギャンブル成功。崩れながらも長年のコンビネーションで森本にTDパスを決めた遠藤。啓明学院セインツ創成期を支えた4年生トリオの活躍は記憶に残る。ナイスなTDドライブでした。
(終わり)
2012年9月26日 (水) 京大2節でこれでどうする その2
もう完全に仕上がっている。象徴的だったのは大半が1〜2年生で構成されたユニットが4Qに登場しても、(それでも)加点してしまえる所だ。ゲームに対する集中力が高い。もう2週間後に国内のどのチームと当たっても勝つんとちゃうか。面白かったのがオールQB大感謝祭。前田、北川、岸村、石内と続々登場。試合終盤には余裕の展開。岸村あたりはNFLプレシーズンゲームで面白半分に来日したジョー・モンタナ状態。試合中に放送席に呼ばれたり、サイドラインで小錦にインタビューされなくて本当に良かった。
宰相君が「もうちょっとQB固定したら?」と言うのだが、精度を上げる事を考えれば確かにそう。でも、おそらくこれは板井HCの哲学でしょうな。
「誰がどのポジションをしようが攻撃は攻撃。ゲインしてナンボ。」そしてバックスに限っては、こう考えているのでは。
「誰が何時傷むか分からないのだから誰がどのポジションやるか固定する意味あんまり無い。QBもしかり。何人おってもかまへん。」
「もちろん不器用な奴に無理やり兼任やらせへんよ。やれる奴がやったらええ。そもそもスーパーな奴がおって、複数のポジションできるんやったら、やったらええやん。しかもそんな奴が仰山おるんやったら、なおさらやん。相手、めちゃめちゃ困りよるで。」
「そら確かに精度を上げるんは大変やけど、相手も誰が何をするのか予想しきれん分、精度低くても勝負になるやん。そんでウチ、今年はそういうスーパーな奴、仰山おるやんか(にやり)。」と。
(もしかしたらスーパーな奴が多くて色んな事をやらせたくなって、やらせたら本当に上手に出来るので収拾がつかなくなって本人も困っているのかもしれないが。)
それにこのマルチQB陣をチラチラ見せてたら必死になって相手チームはスカウンティングするだろう。相手にワークロードを消費させ、混乱させるのも一つのアドバンテージだと言える。例えば岸村、北川、石内と揃うQBだが、
立命戦はアスレチック能力で対抗できる岸村で。
KG戦はバックスをフルに活用できる北川で。
京大戦は甲子園控えて主力温存したいから石内で。
という可能性だってある。ヨミが外れれば忽ち守備の準備は台無し。でも全ての準備をしていては精度が追いつかない。ここに「前田・高崎、自由自在」を随時混ぜれば、攻撃が出ない訳がない。加えて岸村だってRBとしては優秀なカットバックランナーだし、北川はすっかりパワーがついて(原口とまでは言わないが)なかなか当たれるQBになってきている。これにパワーバック#99や俊足#88が絡めば、そらアンタ、攻撃止まらんでしょ。守備はDL清家中心に固い。二列目にはマンストッピングパワーに秀でる大型LBも配備。KやP、カバー&リターンチームとキッキングも良し。悪いところが見つからないね。

【立命】

2節終わっての感想は「やっぱり守備強い」。堅いわー。
加えて得点力のある攻撃陣。頓花、宜本、井上、鈴木でスコアリングメンバーがやや固定されている感があるが、この4枚の手がつけられない活躍が印象に残る。頓花へのロングスローバックは日本人では誰もカバーできない。宜本はスーパーキャッチに加えて(今年もヤッパリ)当たられてからカナリ走れる。LOSを割り込んで止めない限りRB井上は独走する。鈴木の加速は実際に対戦しないと実感できない程の速さだろう。特にプルGと一緒に飛び込む中央への速いプレーは攻撃ラインズとのタイミングがバッチリで二列目以降が全くキャリアに触る事ができない要注意のプレーだ。そしてここまでQB荒木が目立っていないのは(逆に)良い材料。理由は他のQBでも問題なく機能する攻撃になってきているからだ。
ここ数年の優勝争いにおけるキーワードの一つが「デプス」だという感想を持っている。特にQBの層である。
去年立命は主戦QB谷口のシーズン終盤での負傷に泣かされた。シーズン中盤に先発を回避させてまでエースの負傷リスクを回避したKGが結局は優勝している。
一昨年KGは控えQB糟谷の離脱と畑の負傷で攻撃に厚みを欠いた。関大もQB池井が終盤に消耗しプレーオフは頑強QB谷口の立命が勝利。
さらにその前年はエースQB松田(大)が間に合わなかった立命が敗退。優勝は投げるFB原口がシーズンを通じて活躍した関大だった。
エースQBが強豪相手にフル回転できなければシンドイ上に、最近はその強豪相手の数が増えているのである。よってエースを壊さないように勝ち進む工夫や、壊れた時に対応できるように対策がとられていないと優勝できないという事態が起きているのではないか。
その意味で立命の攻撃でQBが目立たないのは良い事。事実、QB山口でも(パスフォームだけ「?」だが)攻撃は問題ない。それは荒木でないと出せないシステムにしていないからだ。(続く)
2012年9月26日 (水) 京大2節でこれでどうする その1
取れるときには意地汚くても良いから加点しておかないと後で必ず酷い目に遭う。こんな諺は無いのだが、そう一人ごちたくなる試合を過去から沢山見てきた。そしてこの日の京大の試合でもつくづくそう思った。いやーFGって本当に大事だ。やっぱり序盤の好機はプレーの出し惜しみや、妙な余裕は見せずに確実に加点しないとね。
さて京大の攻撃。パスはWR上廣がスピードアップに成功したのは魅力。でも一方でQB小原の得意のパスパターンが何故かコールされずでパスアタックの威力が半減。左右にスプリントしては体が流れながらのパスが目立ち、これが又、通らないこと通らないこと。昨年まで上手かったパスなのだが、今年はどうも良くない。又、中央に入ってくるレシーバにミドルを決めるだの、ゾーンのシームに上手く落とすだのが元から得意なQBなのだがそれらはコール自体が少ない。持ち味を生かせないプレーが多く試され、結果として危機を迎えている。攻撃はそんな印象だ。典型なのがファンブルリターンでつかんだチャンスに、ゴール前でパス多投に出てはダウン更新できずFGも失敗したポゼッションだ。普通にランで押せば、もう1回はダウン更新できたのでは?。それなのにフェイクバックにエンドゾーンに走らせて振り向きざまにハイボールを捕らせるとか、エンドゾーン内で超高速でアウトに走るレシーバにヒットさせるとか難しいことばかりやらせているように見えた。選手のプレーの出来不出来の問題ではなくコールが「?」な印象が試合を通じて強く残った。
徐々に花房化の進むRB高木が終了間際に執念でボールを運びFGで逆転したのは良い。だがここまで再三FGを外したキッキング、神戸OLに押され続けた守備フロントには当然課題が残る。本当にKがマズく守備も課題を残すなら、今後は攻撃主導で試合を組み立てるしかない。取られる以上に取り、それこそ毎試合鼻血まみれで僅差で勝ち続ける試合をするぞと腹をくくる必要があるのではないか?もうこの先、手ごわい対戦相手がドンドン続く訳で、余裕をかましている場合では無いと思うぞ。
ちなみに次節、同志社は間違いなく勝ちに来る(断言)。なぜなら今季は京大相手に攻守蹴ともウマく噛みあってしまう可能性が高いのだ。
同志社守備は2節のKG戦で幾つか良いところを見せた。特にKGの俊足RBやQBの外側のプレーを悉く押さえた点。DB吉川、LB北野が良く詰めていた。特に吉川の完璧な上がりと高いタックル能力には注目だ。シンプルなオープンやカウンター、QBのカウンターロール辺りまでは確実に潰せるのではないか。これが京大グラウンドアタックの核、RB高木、岡部をコトゴトク絡め捕るようだと同志社の思う壺。(いやそれでなくても相手の十八番を確実に潰しに来るのが得意なチームなのだから、間違いなく高木は止めに来る。)要所でQB小原が走らざるを得なくなると、QBのデプスに不安の残る京大攻撃はスローダウンせざるを得ないのではないか。また同志社の勝利条件は「攻撃が時間消費をしながら得点する」事なのだが、これも期待できる。それは鉄骨が細いのか、水抜き穴が無くて集中豪雨に耐えられないのか原因は分からんが今季の京大工務店の壁は思いの外、造りが粗い事が露呈されたからだ。
特に守備フロントが心配だ。2節では神戸大のOLに圧迫されRB羽星にガリガリとゲインされ時間消費も許している。同志社OLの右サイドに手を焼くようだと、主将RB中島のカウンター、ブロッカーを集めての中沖ゴーが出るはず。
さらに好パンターを擁する事を考慮すると、同志社はフィールドポジションフットボールを堂々と挑んで良いと思う。その為に攻撃は「まずはダウン更新する事」を主眼とすべきでしょう。ゆえに1stダウンで5〜6ヤード稼ぐ積極的なコールに期待したい。それがQBのキーパーか、タイミングの早いショートパスかは不明だが、ポゼッション毎に最低1度はダウン更新する攻撃を見たい所だ。これで一度パントで京大を押し込めば、その後は好フィールドポジションを確保できる事になる。その為にはこのカードに限ってはNPPは破棄すべきと思うがいかがだろうか。

その他のチームについての評価はあまり変化は無い。

【関大】

第2節のこの試合、何より試合開始直後の「高崎にハンドオフした後、高崎を追うディフェンダを追い越して前からブロックしてTDを演出した前田」。これに尽きる。そもそもアフターフェイクで逆サイドに出てから追いつくってアンタ(笑)。98年に花房のオープンにバックサイドから出てリードブロッカーとして機能した一年生TE榊原一生にも大概驚いたが。今回のプレーでは理論上、高崎は最後に前田にピッチできる状態になっていたので、最後にピッチしたったら面白かったのに。
それはそうと。関大は確実に去年より強い。かなり上積みできてる。完成度はリーグで一番。
(続く)
2012年9月1日 (土) 神戸ボウルをみての感想
今年のKGを見るに三年前と良く似た印象をうけた。新しいQBをスタートさせ、プレーもベーシックなものに限定。凝ったプレーは殆どやらず、大事なところでシンプルだが効果的なコールでゲイン&加点する。といった所。

総仕上げとなったこの試合が競った展開になったのは、前半KGがノーハドルを多用してフィールドポジションを維持出来た事。KG攻撃が後半に割と積極的なプレーを入れた事。パナソニック側が、攻守ともさほど真剣に対抗しなかった事。この三点に尽きる。
注目のQB斉藤は過去に無いほど良く走った。と言うより「デザインされたキーププレーが多くコールされた」というのが正しい。特に前半途中にはアジャストされてしまった鷺野のランの裏プレーが効いた。中でもQBカウンターや(決めうち)オプションキープを後半になって増やしたのだが、これが有効だったと思う。パスはいまだ発展途上。そしてパサーかランナーかと言われれば、どう見てもパサー。視野は広くラッシュもよく見えている。問題なのが、なまじ動ける分ラッシュが入ると動いてかわしてしまう点。それと(見えているので逃げながら投げようとするのだが)結果としてパスの成功率がまだ低い点。この2点が悪い循環に入ると「カバーが厳しいと投げられない。ラッシュが来る。逃げながら探す。でも投げられない。決められない。投げ捨てる。距離が丸々残る。」となる。ダウンが進むにつれ苦しくなり、結果的に怖くない攻撃になるのだ。(逆に良い循環だと、ラッシュを受けても逃げながら決められる厄介なQBになるのだが。)
斉藤がCUPの中で辛抱して投げると同時にタックルを浴びるシーンをこの試合を含めて全く見たことがない。四年生が怪我で抜けている事から負傷回避のため逃亡優先になっているのかもしれないが、動いても怖くないQBのままではまずい。秋は投げて終わるプレーを見たいものです。
で、この試合で攻撃のリズムが良かったのは斉藤のランを上手く出せたから。又、パスが機能したのは、タイミングの早いパスと決め撃ちで思い切りよく投げさせたから。つまりは迷わずプレーさせた方が(判断させない方が)まだ良い結果がでるというレベルでしかないという事。道のりは長いと思う。
なおこの試合で出番は無かったが前田も同様に道のりが長い。加えて(リターンゲームは良かったが)キッキングもキッカー、パンターが道半ば。長く主戦をはった前任者の後は辛かろうが頑張って欲しい。
守備はこの試合では2列目以降はベストメンバー。若い1列目が苦戦するが、これはやむを得ない。セカンダリは実績組だがデプスは浅く、長いシーズンを考えると不安が残る。K/P、QB、パワーバックという層の薄い部分のデプス形成と攻守ラインの成長が鍵だったのだが、ビシッと○がつく部分は確認出来なかったなぁ。(以上)
2012年9月1日 (土) 滑り込んでどうする その2
同志社はコアなフットボールファンに期待を抱かせる春であった。2試合に及びNPPつまり「ノンパッシングポリシー(モチロン王国造語)」を貫き2試合とも完全に形にした。しかもその最大要因である攻撃ラインズは3年生以下で構成され、あろう事か右の2枚は1年生で且つ未経験者だ。宝ヶ池での龍谷戦はこのラインズばかり注視していた。大きく重い右の2枚がよく動いて良い位置まで出続けた。技術がないのでサイズ差の割に相手を圧倒できないもののディフェンダを上手く邪魔し続け走路の確保に成功している。そして要所で大きなゲインを奪ったのは大事なところで唐突に繰り出すカウンター。僅差で迎えた終盤に、それでも(否、それがゆえに)パスを警戒する守備を相手に結局ランでダウン更新を続ける痛快さ。大変面白かったです。守備がややイージーに出された局面があったのが心配だが相手の十八番の出し所を嗅ぎ取り確実に潰す上手さがこのチームの守備にはある。秋はボールコントロールと粘り強い守備で暴れて欲しいです。心配なのは春にパスの練習機会を作れなかったことだが、この辺が秋までにキャッチアップできてるか?といった所が注目だろうか。良く押したラインズ、我慢してブロッキングを続けたレシーバ陣など精神面の充実も得られたと思う。開幕戦の攻撃第一プレーは何だろうか。中沖のプレーアクションからのロングポストだろうか。いやQBブラストだろうか。楽しみである。(以上)
2012年9月1日 (土) 滑り込んでどうする その1
今年は関大がくると見ている。でも優勝候補は立命。大穴がKG。京大も条件次第では去年より上に行ける。後、注目は同志社。

関大はQBに目処がついたのが大変大きい。1年生岸村が良い。視野が広く投げて走れる上に度胸もある。線が細いのが心配だがQBには経験を積んだ北川が控えているので、いずれがスタートしても双方とも存分に暴れられる。これで前田、高崎が本職でバリバリ活躍出来る上に兼任もするので、攻撃バリエーションが精度を伴い一気に拡大する。パサー、レシーバ、ランナーと、まさに「前田高崎・自由自在」。リードした終盤にはQB前田でSGからキーパー、キーパー、スクランブル。これで楽にダウン更新。逃げ切り万全だ。昨シーズンは勝負どころでのパスの精度に泣かされただけで攻撃のプレーコールに大きな問題はなかった。今季は上積みできる。かなり強い攻撃になる。

立命はそれでも優勝に最も近い。
ラインで勝つとか、誰かを軸にして勝つというこだわりも重要だが、そもそも攻撃は点が取れたら良いはず。春は神戸に負けはしたが初スタメンの2年生QBに任せてあれだけ試合に出来れば問題はない。あの試合は負けこそしたが立命にとっては今季の目処がついた瞬間だったと思う。磨いていけば山口、前田のスプレッド攻撃で4本は取れる事が確認出来たのだから。勿論、荒木が指揮すればなお良しだ。名前を挙げるのもウンザリするから今更バックスの名前はあげないが、ラン・パスともに能力、実績、デプスとも全く問題ない。昨年も攻撃ラインズはランにおいてはKG相手に勝利しているのだから、変な拘りを捨てて点を取りに行けば自ずと勝利は見えてくる。
分かり易い拘りや核を前面に出すと、相手はそこを確実に潰しにくる。そういう嫌な守備をするチームが関西にはいるのだ。バランス良く攻めて、勝負どころで準備したプレーで勝つ。これで良いはず。今季は選手やコーチにそれをするモチベーションがあるしタレントも居る。勿論、守備は今年もヤッパリ堅くて安定している。この辺が立命を評価するポイントだ。

京大は夏を超えてどこまでデプスを形成できたかがポイント。優勝するのに要求されるアスリートレベルが過去よりも大幅に高くなっている昨今、短期間での選手の大幅な成長や新戦力の劇的な登場は京大には期待できない。それでもRB陣は岡部の成長で高木頼みから脱却できそうだ。後は上廣に続くレシーバの成長とセカンドQBの準備だろう。小原が自らの走力を絡めてラン・パスにフル回転できなければ上位と互していくのは難い。負傷を恐れてプレーを限定していては怖くない攻撃に留まるからだ。そしてポテンシャルを秘めた今季の京大がどの相手に対して全力でぶつかってくるかが非常に興味がある。その意味で京大相手に取りこぼしたチームは優勝戦線から脱落だ。そして京大は間違い無くKG相手に勝負をかけてくるはず。一方の守備。「パスにやや弱いがランにはガチガチに堅い」というのが京大工務店の標準レベルの造り。だが今季は大岡はじめセカンダリーが良いので標準よりバランス良く対応できそうだ。新体制一年目となる今季の結果はリクルーティング含めて先々のチーム作りに大きな影響を与えるので、その意味で大事な年だ。攻守ラインズが過去に比してやや不安だが、今季の京大は面白い存在になるだろう。(続く)
2012年1月28日 (土) KG Fighters 2011 その2
�∧原腓个辰�り言ったけど、結局、シーズン前に求めていた姿に近づいていた。

■「QB糟谷がプレーできるようになったのは良かった。だがQB畑で勝てる攻撃を目指さなければこのチームの強みは生かされず、結果、優勝もないのではないかと思う。(「セコくやる」チームになれるかが大事だと考えている)」
■「�々況皀薀ぅ鵐困魘�化して、�◆雰茲靴胴イ�ではない)R&Sを辞めてバランスアタックにして、��マネジメントに工夫を加えていこうという事」
■「そして来季のこのチームはどのような姿になっているのだろうか。主戦QBが予想されるメンバーの特性を考えるとパスの比率を下げざるを得ない。少なくとも難しいパスに取り組むにはレシーバを含めて人材がマッチしない。仮にR&Sを続けるとしても攻撃ラインズの一層の強化は必須だろう。R&Sを捨ててバランスアタックをするなら、尚更である。」

これらはいずれもシーズン前に述べたこと。当たってるジャン。いや、俺が文句ばっかり言ってる間に気がついたら結構近くなっている。冷静に振り返るまで全く分からなかった。
トリガーハッピーなパスアタック中心の攻撃とは様変わり。待ち望んだショートパスの連発、パワーでの中央突破がようやく帰ってきた。「もう一度総合力を(持ったチームになって欲しい)」と書いたのが前回のライス直後。これは4年生になる加納がエースに座ることを前提に書いた切実な希望だった。今季ようやくそれが叶った。タックルとブロックを大事にした攻守蹴のバランス良いチームになって帰ってきた。そしてその姿を本当に確認できたのはリーグ最終戦だった。思えば圧倒的な何かを持ったチームでは無い以上、本来の力量を出来るだけ隠す必要があったのだろうね。もう完全に騙されたシーズンだった。
畑が傷んだら?望月が大怪我したら?と一枚看板の脆さを心配したが、トレーナーも頑張ったのでしょう1月3日まで、皆が元気に走り切れたのも大きい。畑は久々にKGらしいQBと言える。卓越したパッサーでもスーパーランナーでも無い。加えてサイズも無いが、実は投げて走れるのだ。プレーも段々丁寧になった。リターンゲーム終了の笛が鳴ると同時に真っ先にフィールドに飛び出す姿は頼もしい。どうやら真っ先に入って攻撃選手の数を数えているようなのだが(笑)。 本人は実は目指せテツオらしい。なるほどスクランブルに出る姿やランニングフォームは似ている感じがする。大暴れするたびに「あと10センチ、いやあと5センチ背があればスーパーQBなんやけどなぁ」とつぶやく宰相君。いやいや、頑張ってるじゃないですか。打倒社会人を目指して最後のシーズンに挑んで欲しい。 WR陣のブロック力の向上も見逃せない。南本、小山、梅本、皆上手い。もちろんTEチームもすばらしい。FB兵田も含めて攻撃バックス陣のブロックは皆Superな出来でした。もちろんバックスの走力もすばらしかった。望月怪我なく走りきれてよかった。野々垣、鷺野、後藤、持ち味発揮。皆、来年もお願いします。守備もシーズンが深まるにつれてタックルが鋭くなったような気がする。LB3人組が伸びたなぁ。強敵との対戦と準備が選手を育てるのだね。CBも良く動き、良く当たった。大森の念力にもびっくりだが、急成長の鳥内にはなおびっくりだ。
そして4年生。本当にお疲れ様でした。谷山を筆頭に小林、濱本、OLは良く押してくれました。若手も含めたOLユニットがここまで押せるようになるとは思わなかった。アンバランスから逆サイドのG、WB、FBを動員して奪った先制TDは痛快だった。4年がこじ開け外人をTが押さえ相手主将を押し捲って奪った。これよこれ。守備ではDL長島。アンタかなり強いよ。佐藤はライスで2サック。美味しい。香山、重田、低くて痛いタックルを連発。勇敢で素晴らしい。WR和田よく捕って良く走った。ロングスナップもナイス。K/P大西ミルズ杯おめでとう。そして主将、ナイスなリーダーシップでした。一年時の王子の試合で見た#14のパントリターンは鮮烈でしたよ。今季は爆発力はなりを潜めたものの勝負どころで流石の活躍。お見事でした。貴方の口癖じゃないけど「ほんまに」K.G.Fighters2011 お疲れ様でした。
2012年1月28日 (土) KG Fighters 2011 その1
◎今年のチームの評価。

�〇�と場所を選ぶし続くと飽きちゃうけど、ファーストフードも美味いよね。

攻撃システムの変更を唱えてきたわけだが、ここに来てようやく納得の行く試合を観ることが出来た。ようやく大村HCのスタイルが少し理解できるようになった。
ライスの解説で新庄元シーガルズコーチの「このプレーは大村さんが持ち込んだプレー」「このプレーは(大村がシーガルズにいた時代に)見た事があるプレー」というコメントと件ののプレーを良く見てみた。続いてその他の今季のキーになったプレーを見てみる。加えて過去に大村HCがKGに来てからの印象に残ったプレーを思い出してみる。
・2002年1月3日のライスボウルにおける尾崎-榊原-三井と渡ったヒッチ&ラトラル。
・2009年春の日大戦4Q稲村の右サイド24Y独走TD。左にRBのカウンター、そのフェイクの右ロール。これをひたすら繰り返し。4Qにこれの左右逆にしたものを突如コールした結果。
・2009年立命戦でのQB浅海のチェストTDパス。予想されにくい。決めやすい。
・今ライスボウルでのUB松岡ダイブ。スナップ前にTBが真横にスタートをきる事でLBを動かしてしまう。TBのスプリントドローの動きから出すUBのクイックドローと同じ狙い。
・今ライスボウルでの畑-松岡のショベルオプション。習得が容易でリスクも低い。

共通点は「取得が比較的容易で効果が大きい」という点だ。ストーリー性が高いというよりは「それまで見せたプレーを少しひねっただけのシンプルなプレー」だったり、「そのタイミングでコールすると効果的なプレー」である。又は守備がそのタイミングで予想しにくい要素を含んでいて「プレーとしては独立性が高いが良く考えられている効果的なプレー」だといえる。

例えば・・・かつての小野コーディネーターのコールが豪華フルコースなら、大村HCのそれは安くて美味しい定食といった所か。
前者は作り上げるのに膨大な時間を要する。個々の要素が丁寧に作られて複雑に混ざりあっている。オードブルからデザートまで全体が大きなストーリーを奏でていると言って良い。もちろん優秀なシェフが寄ってたかって作るのだ。
後者は短時間で作られるが、栄養のバランスも良く美味しくいただける。多くは無いが良い単品が集まっている。能書きを語れない程シンプルだが、おかずとご飯でがっつり満腹。厨房で頑固な親父が一人で手際よく作っている。食後の感想もそれぞれ「美味しかった。素晴らしい味のハーモニー」と「あー良く食った。これで栄養満点。」と異なるだろうね(笑)。
前者は仕組みで完全に相手守備を壊してしまうので、その試合においては普遍的な回答を攻撃は導き出す事になる。つまり最後には全ポゼッションで得点できるようになる事を理想とするもの。試合に勝つというより、攻撃が守備に完勝する事を最大の狙いにするかの姿勢を感じる。但し各ポジションで準備に膨大なWorkLoadがかかる。後者は最小限のWorkLoadで最大限の効果を引き出すもの。その分、短期間で確実な実践が期待できる。相手守備を降参させるのではなく必要な点を取る事を目指す。但し、ストーリー性が弱いので個々のプレーの出しどころの判断が極めて難しい。だから勝負どころまで本来のプレーやスタイルを隠し続けたのだろうね。
目標がチームの勝利である以上、今季がそうだったように後者のスタイルもきっと正解なのだろうね。
(続き)
2012年1月28日 (土) ライスボウル 観戦記4
■「※0もし予想に反してハナから社会人がガンガン来るなら、やっぱりKGも負けずに各種スペシャルプレーも混ぜつつ何ふり構わずで応戦するしかない。」・・・○社会人は特にガンガン来なかったので特にスペシャルプレーの類は見せなかった。逆に苦しくなってからのRB松岡によるスローバック・スイープパスはコールのタイミングといいプレーといい完全に失敗。
■「※1畑以外に走れるQBは居る。ノーハドルで3プレー続けてロール、ロール、ロールでもよい。OLも2ユニットとは言わないが1.5ユニットは用意できる。」・・・○よく走りました。もっと走ってもよかったかな。
■「※2タイトマンツーと強力なパスラッシュのせいでショート・ミドルのパスは駄目かも知れん。でも乾坤一擲の長いパスは意外と通るかも。加えて相手のマンツーを逆手に取るコールを出せればKG攻撃としては対抗できるが。」・・・×ショートもミドルも通った。逆にロングが全く駄目だった。おそらく立命戦、甲子園の印象が強いかったのだろう長いパスが通ったポゼッションにTDを奪っていることから、社会人がロングパスをより警戒したせいだろう。
■「※3まあゴール前攻撃の悩みはKG攻撃も同じ。そんな相手のラン攻撃を相手に「SFがヒットしなければ止められない状態」(=対立命戦状態)だとKG守備はかなり厳しい。」・・・×そこまで強烈にランは出されなかった。だがランでは古谷の他は菅原だ、と言いながら菅原のランを止められていないのは問題。
■「※ 4これが一番心配。交代だのスタートだののチョンボはスタッフも重罪だ。采配に関してはまだ余裕がありそう。今季は監督のコメントから想像するに選手とコーチの間の信頼関係はかなり強いように思える。」「この関係が良くないとベンチは無茶な采配をしがちになるかに思うのだが、大丈夫のようだ。」・・・○無茶はしなかった。うーん、でももうちょっと無茶しても良かったのかも。
■「※5ノーハドル攻撃は関西学生リーグでは概ねDefaultです。」・・・○確かにそう。
■「「※ 6そして敵陣からはGoal前5Y以内で止めるSuperPuntを狙う。」・・・×そのリスクすら犯さなかった。それはもっと良い手を準備できたから。
■「「高さ(=長い滞空時間)と優れたコントロールを兼ね備えたキック」&「カバーチームとの完璧な連携」が加われば奇跡も必然として存在するかに思うもの。」「そしてこの実践の為の膨大な準備こそが学生のアドバンテージだ。」・・・○この試合を振り返って、つくづくその通りだと思う。
■「※7両Tの2年生コンビは外人コンビと勝負を強要される。Protectionが持つと思うほうがおかしい。」・・・×Protectionは持ってしまった。しかもランにおいてもTはDE相手に良くやっている。十分勝負できている。
■「※9加えて今年のTEは色んな場所から良く押してると思う。」・・・○TEといいながらWB、いやG,Tの後ろにアライン。しかもTE#84、85、92、に加えてDL#69も投入。これらのエキストラブロッカの献身的な努力が大きい。TEには今季は殆どパスが飛んでいない。彼らのブロックでの貢献度の大きさが分かる。
■「前者:試合序盤からQBキーパーの比率を高めればドライブを楽にできるはず。継続してドライブの続行を狙える。先制、逃げ切りと試合の主導権を握り守備をラクにできる。前者のリスクはQBの負傷。これは要所で松岡弟他のQBを投入して負担を減らす。」・・・○前半を見れば自明。
■「後者:糟谷のパス多投が有効かも。特にロングパスは試投数自体が今季は驚くほど少なく相手は無警戒。警戒したくてもデータ不足。といったところか。ただしこれらの試みには当然リスクはある訳で、それを削ぐ工夫が必要になる。後者のリスクはQBサックとファンブル。これはダウンフィールドに出るターゲットを減らしMaxProtectionで投げる等して回避する。」・・・×まったく駄目でした。大外れ。逆に長いパスを中心にカバーされていたのが実体。
(終わり)
2012年1月28日 (土) ライスボウル 観戦記3
◎キッキング:概ね合格。痛恨のFG失敗。

■「蹴撃/蹴備:フィールドポジションの確保を最優先。均衡状態を維持し、我慢合戦に勝利する源はキッキングだ。能力の高い相手では奇策は簡単には通じない。フェイクプレーは控えめに。」・・・○開始劈頭のオンサイドは確かに博打。だがそれ以外はキッキングで無謀な選択はなかった。
■「攻撃はTDに固執せず、欲張らない。」「KGとしてはFG連発でよい。」・・・×前半はTDを絶対取るという姿勢が前面に出ていた。それが正解だったと思う。痛恨だったのは前半終了間際のFGトライ。これが決まらなかったのが実に大きい。そして審判に大問題があったのがそこに至るまでのドライブだ。梅本への右サイドライン際へのパスは成功。だがその後が明らかにおかしい。成功した後、ディフェンダによってOBに押し出されている。これのどこがインバウンズデッドなのか。目の前で見ていた審判は寝てたのかしら?。複数選手にタックルされて動けなくなっているわけでも無し、これはおかしいやろ。デッド前にOBに出たでしょ。慌ててKGタイムアウト取得。その間に5秒以上消費。時計も戻さず。オイオイオイオイ、5秒に加えてタイムアウト1つあったら最後に1プレーしてハッシュミドルに出来たやろ。他の時間帯なら少々雑でも諦めがつくが残り2分切ってるでしょ?この2分が特別な時間なのはルール改訂があった程だから理解しているよな。各ハーフの終わりぐらい集中してちゃんと見てくれや。関東の審判ってのは皆このレベルなのか?。もう色々びっくりするわ、この試合は。
■「社会人はリターナーも優秀なメンバー揃い。どこに蹴っても怪物みたいな奴が拾って鼻歌交じりで走ってくる。カバー負けしない事。」・・・○リターナをこれだけ抑えられれば立派。絶妙のコントロールと完璧な連携を見せるカバーチーム。おそらく「リターナーが凄いならそこに蹴らんかったらええやないか」「他の奴が絶対取るように蹴って、取ると同時に囲めや」という理屈をそのまま実行。
■「そして何よりサイドラインやスタッフがドタバタしない事だ。※4」・・・○ドタバタはしなかったが、迷いが生じたのは事実。出来すぎの前半が、変な余裕を生み、プランを徹底できなかったのではないだろうか。余裕が無ければ後半最初のポゼッションはギャンブルしてでも点を取りに行っていたのでは。もう一つ原因があるとしたら追撃戦の経験が無い点。先行逃げ切りで強敵を下してきたチーム。キャッチアップのシチュエーションは実は初めて。選手もサイドラインもチョッと違うモードになってしまったのではないだろうか。いずれにしても監督としては痛恨やったやろうなぁ。

◎得意のセコい小技をちりばめること。よくちりばめました、ハイ。

■「・言うまでも無くKG攻撃に標準装備されているノーハドル。※5」・・・○後半開始からやりました。ここが勝負のポイントの一つだったのは前出の通り。
■「・リターン回避の為、状況によってはパントは全てOBに出す。※6」・・・×前出の通り、蹴りだすという消極策ではなく、確実に即止められる奴に確実に拾わせる策を実施。OBに出すより、実は確実。死ぬほど練習しないと出来ない作戦だ。コントロールパントでリターナを囲みきった。
■「・K/P兼任を生かしFGフォーメーションからのパント。」・・・○これはリターナがナイスで本来狙った程の効果は出せなかった。これは社会人のRetが賢い。
■「・持たないPassProtectionを前提に、それでも投げるためのQBのダッシュ&パス。※7」・・・○前出の通りドンピシャ。
■「・ショベルオプションの多用。ラッシュ緩和でショベルは必要。鷺野と畑のコンビならスピードで対抗できる。※8」・・・○
これもドンピシャ。4Qの松岡の独走プレー。ただのショベルだと思っている人がいたら大間違い。これはDEキーのショベルオプション。DEの横にRBを付ける。DEがRBを見ればキーパー。QBに向かえば即ショベルが飛ぶ。通れば独走。叩かれてもパス失敗。ショベル対策を無効にする嫌なプレーだ。
■「・ゴール前ユニットの多用。ダブルTEフランカーIからの中央突破(=牛攻撃@1991)。120kgDL畑田も投入し望月が突くプレーは迫力。※9」・・・×これによるゴール前でのRB望月の連続キャリーはあったが、ニュートラルなエリアでの登場はあまり無かったなぁ。
■「・負傷と消耗を回避する選手起用。ユニットとしてのバランス、コンビネーションを考慮したローテーション。※10」・・・○前出の通り後半はセカンダリが消耗してしまった。DBを大量投入するフラット5他のアライメントであるゆえ、フロントより後ろが終盤厳しい勝負を強いられたなぁ。
(続く)
2012年1月28日 (土) ライスボウル 観戦記2
■「「がら空きでは無いにせよ決められる程度にはフリーになっている。」実際JXBでもSGでツインセットした際に富士通の外人レシーバにはパスは通っている。」・・・○先制TDドライブでの小山へのパスがそう。NHKの解説で坊主がアナウンサに促されて詳しく説明したら余計に分かりにくくなったプレーだ。
■「後はQBに投げさせる工夫。これが準備できるかどうかが鍵を握る。・・・QBを外に回したいがロールするサイドの外人DEを確実に処理しつつ、バックサイドの外人DEも引っ掛けなければならない。TとTEでダブルで確実に取る、ファーセットしたTやフレックスポジションに置いた TEの後ろに逃げ込んで投げる」「今季ランプレーで頻繁に見られるウイングにTEをツインセットさせたSGがチョッと気になる。」・・・○TEをうまく使ってDEを邪魔している。QBを良く動かしたし、最終的にパスを投げる時間を稼げている。社会人チームの皆さん、来季の外人DEコンビ対策はこれで万全だね。ヒントを貰えてよかったね。社会人なのだからより高いレベルで実現できますよね。
■「ダッシュコール(後述)等の猪口才な工夫が必要だろう。」・・・○この試合でよく見られた光景。本人の戦前の記事で「ポイントをずらして」と言っていたのはこの事では?
■「�ぅ瀬Ε鷙洪靴隼�間消費は1stダウンが鍵。」「その意味で 1stダウンのプレーで7〜8ヤードを確実に獲るべく、凝ったプレーを用意したい。※2」・・・×さほど凝ったプレーを1stダウンで使った訳ではないのだが・・
■「攻撃で大事なのは最後はパントに終わっても構わないので、ダウン更新を必ず1度は行うこと。」・・・○それでもなぜかダウン更新は良く出来ました。後半の社会人の守備は明らかに方針を変えていていた。オーバーパスートをさそうKG攻撃に対して動きすぎない守備に変更。これが厄介。ショベルオプションが効いた以降は無理にペネトレートしないようになった。動かない相手にブロッカーを束にしてぶつけるスロードローをコールできなかったかなぁ。

◎守備:善戦したが最後は力負け。やはり個人技で挑まれては厳しい。

■「�.蹈鵐哀僖垢世韻浪麋髻�ショートパスは投げさせれば良い。失点しても時間をかけさせれば良い。」・・・×前半は良く出来たが、後半守備が崩れだしたのは清水へのロングパスが契機。前半はKGのカバレッジを前に社会人QBは明らかに混乱していた。3メンラッシュを前に2プレー連続サックを浴びるているのは迷いからパスのタイミングが明らかに遅くなっているからではないかな。木下にスイッチしたのは一息いれるためでしょう。この試合は木下兄弟のおかげだね。
■「個人の能力で守備を突破されるのは止むを得ないが、おそらく社会人は驚くような奇策は出してはこない。よって我慢。ひたすら我慢。」・・・○社会人は奇策無しだった。プレーコール云々ではなくパッサーとレシーバの能力で突破されてしまった感が強い。ハーフタイムにルパぞう君が「今は2×2ですけど1+3でアラインしてマンツーカバレージを強要させてきたら守備まずいスね」「そら木下へのパスが全部TDパスになるがな(笑)」概ねそうなった。
■「さすがのDB大森の念力も木下はじめとするWR陣には通じないだろう。疑似餌に飛びつく獲物を池田、保宗あたりがインセプで仕留められればよいが。」・・・○池田のインセプがズバリそう。これは大当たり。だが何度も通用した訳ではない。
■「あとは機動力重視の言わば「LBだけで構成された守備フロント」で(終盤バテるのを覚悟で)走り回って止めるしかない。」・・・×よく動き、よく集まった。だがDBを大量投入するシステムを用いた事からDBの疲労度が終盤高かったでのはないか。賭けに負けたという感じがする。
■「このフロントはスピードで対抗する分、消耗は激しいと思うが交代メンバーを投入して乗り切るしかない。」・・・×残念ながら終盤はやや失速したかもね。この辺が限界か。
■「�¬椹悗札薀弌璽丱鵐票虍�。」・・・×前半は100点満点。後半は50点。でも予想されたこと。これで勝つPLANを遂行し切れなかったのだよね。
(続く)
2012年1月25日 (水) ライスボウル 観戦記1
週末に記載。試合前のヨミとの齟齬を確認してみるつもり。

◎攻撃:色々ヨミが当たったのは嬉しいのだけど。でもKG攻撃からはびっくりするような仕掛けは出てこなかった。

■「ゲインは狙えるが負傷のリスクの高いQBのプレーを後半の為に控えつつ先制するのは至難のワザ。だがそこがHCの腕の見せ所だ。」・・・×先制する為にQBのプレーを控える事をやめた。でもおかげで・・・・
■「しかしまずは天地ひっくり返っても絶対先制点を奪うべし。」・・・○これに成功した。
■「先制、勝ち越し(もしくは逆転)の2度のピークを試合に用意するのは強豪相手にはかなり困難だ」・・・○2度目のピークを作りきれなかった。これは3Qの入り方がまずかったと思う。後半開始のポゼッション。QBとして糟谷、松岡弟をノーハドルで投入しグイグイ前進。社会人のアジャストを無力化させスタミナも奪い少なくともFGを蹴って終わりたかったはず。スペシャルプレーを入れてでも前進すべきところが淡白にパント。どうも中途半端だった。ゲームプランの不徹底=迷いを感じた。
■「相手が強いといってもプロチームではなく社会人チームだから。そしてKGは立命戦を除けば、ここまで新しいプレー、凝ったプレーは殆ど見せていないからだ。」・・・○おそらく社会人は立命戦、甲子園ぐらいしか分析していないのではないか?それ以前にリーグのトレンドの確認までは「手がまわらなかった」のではないかしら。例えばオンサイドキックの件。これは申し訳ないが社会人が不用意でしょう。10年シーズン以来、関西学生リーグでは相手のアライメントによっては(チームの上位下位関係なく)前半から蹴ってくるようになっている。関大が対立命戦で09年、10年と二年続けて(いずれも試合開始劈頭に)敢行していずれも成功。試合も連勝。それ以降の一種のリーグのトレンドになっているのだ。KGは今季対甲南戦で全く同じコロコロオンサイドキックをアッサリ決めている。そもそも「キッキングに力を入れている学生代表」なのだから当然社会人は警戒していたと思うのだが全くNoCareであった。なおコロコロは叩き付けるキックよりコントロールできるキックなので、実は成功する確度が高い。「沢山練習できて習得した者が勝つ」プレーである。
■「�.廛譽奪轡磧室�け流し&消耗戦。そもそも相手守備フロントによる縦のプレッシャーが相当厳しいだろうから、それを横に受け流す工夫がプレーで必要。」「KGにとって数少ない強みである人数を生かして、交代メンバーによる左右への振り回しを行い、相手に消耗してもらう事も大事。」・・・○前半は社会人は余裕があったのかプレッシャー自体が大きくなく、ブリッツも控えめであった。よって受け流しも楽に行えた。消耗を狙った作戦は、残念ながら有効には機能しなかった。NHKの河口のサイドラインレポートにあるように社会人の消耗度は低かったようだ。
■「�▲妊競ぅ鵑気譴�QBのラン。」・・・○確かにQBは皆、良く走りました。特に畑は消耗に耐え最後まで良くプレーしたと思う。
■「学生とはレベルの違うDBがズラリと揃うセカンダリ相手にパスは控えたいはず。」・・・×予想に反してかなり真剣にパスを投げてきた。
■「どうせ外人DLコンビ相手にProtectionはロクに維持できない。」・・・×外人DEコンビはパスにおいてはさほど脅威にはならなかった。KGのプロテクションも合格点。
■「逆にこっちは豊富なランナーを生かせるので出来ればラン偏重で押し切りたい。」・・・×松岡、望月にキャリーは集中した。バリエーションを増やす為、プレーヤーを絞ったのかも。決してラン偏重ではなくバランスを維持して攻撃し続けたと言える。
■「鍵は今季ここまで出し惜しみしてきたQBのラン。」「重要な局面ではQB陣をすり潰してでも良いのでTRYしたい。」・・・×最後までバランスアタックの形は崩さなかった。終盤はQBのランも通用しない状況になり、その時点ではすり潰す意味がなくなっていた。もう少し早い時間帯でドンドン投入しても良かったと思うのだけど。
■「��それでもパスを投げる工夫を。パスは丸きり駄目だから・・・と諦めていては勝てない。宰相君曰く「立命との前回のライスのビデオを見ても分かるけど、結構レシーバは空いてるのよね。」・・・・○思いのほかターゲットがフリーになれていた時があったのは事実。逆にカバーされて全く投げられないケースも多かった。レシーバが投げる時間を作れた一方で、徹底してカバーされたターゲット、ルートがあったのも確か。(続く)
2012年1月25日 (水) ライスボウル その2 その箱のそばにいた者
思いを強くした事があったので、この話もしておきたい。

�¬郤,皀屐璽ぅ鵐阿發△辰禿�たり前。それも含めてFootball。

今だに野次やブーイングを否定するご立派なお育ちの方が大勢いらっしゃるらしい。武道じゃあるまいし裃つけて観戦するのがFootballかい?
確かに汚い野次はちょっとは問題だろう。だが、どんなスポーツを観にいっても、野次る奴、毒づく奴、騒ぎたいだけの奴はいる。そんな試合と関係ない事で不満ばっかりぶちまけてないで、そんな連中ひっくるめてスタジアムの景色の一部として認めてやりなよ。何万人も入ればそういう奴も居て当たり前だろ。排除できると考える方がどうかしてる。
ちなみに関西では「野次に対する野次」で汚い野次を注意する文化があるが、この試合、社会人#9の負傷時の野次に対しては注意する声は聞こえなかった。※1
それはなぜか。皆、同じ事を思っていたからだ。前半の負傷者に対しては全く出ていなかったブーイングが、社会人#9の退場時に最大規模になった事がそれを証明している。
いやぁ痛快だった。チアや応援団がリードした訳ではない。一塁側から自然発生した地鳴りのような特大のブーイング。日本のフットボールファンもここまで成長したよ。皆、フットボールを良く分かっている。いつか日本にプロフットボールが生まれたら、こんな光景が試合のたびに見られるのだ。文化が根付くって、ある種素晴らしい。本場NFLの空気を少しでも嗅いだ木下や河口辺りは「これでこそフットボール」「やはりこうでなければ」と思ったのではないかな。
社会人側のお客さん、スタッフにお聞きしたい。応援するチームの選手が大ブーイングとともに退場してくる様を見る気分はどうだい。参戦しているのは自分達だけではない。相手チームのファンも参戦しているのさ。そして「参戦」している以上、裏切られるような光景を見せられるという「攻撃」を受けたり、酷いシーンを目の当たりにしてしまうという「被害」を被ることも覚悟して客席に座らないとね。クラウドノイズするぐらいだから、もちろん覚悟はできてるよね。※2
まぁ、できれば、どうして社会人がブーイングされたのか、一度でも考えてやってくださいな。


過去に学生が敗退する試合においては(最後には必ず)社会人の強さを認めていた。だから今年も試合の後、本当は「ちくしょー社会人はやっぱり強いわー」とボヤきながら心の底から拍手を送りたかった。それが偽らざる気持ちだ。

残念な試合だった。


※1関西では暗黙のルールが機能する事がある。
事実誤認に基づく野次には「誤認を指摘する野次」を飛ばししてやる(例「アホか、エンドゾーン内でのインターフェアは2yからじゃ。審判が合うてるわい!」)。根拠もなく個人を罵倒する内容であれば「そこまで悪くないぞ」と擁護してやる(例「いやいや、今のはQB悪ないで、ラインやで。よう見たれや!」)。これで大抵の野次の主は黙る。野次り続けられるのは「皆が同意できて、しかも笑える内容の野次」を飛ばせる奴だけだ。なおめぐり合わせで#9が右代表の扱いになってしまったが対象はあくまで相手チームであって#9個人では無い。

※2選手自身の感想が不明なので何ともいえないが、ドームで反響する分、多少コミュニケーションが難しいという程度だったのではないか。
かつてフィールドの選手が客席に向かって「静まれ」ジェスチャーをしているのを見た事が数度ある。その時は客席とフィールドの距離はもっと近く、客の数もずっと多かった。もっともっと喧しかったし、誰が何を言ってるのかも分からないぐらいだった。それに比べれば規模も小さいだろうから大きな問題は無いのでは?。引き続き楽しくノイズを起こせばよいと思う。
2012年1月24日 (火) ライスボウル その1 パンドラの箱をあけた者
試合の話をしたいのだが、まず悪い話をしてからにする。一番問題だったのは

�.譽侫蝓璽織ぅ爛▲Ε箸�あまりに多すぎて、且つ一回あたりの時間が長すぎたこと。

これではプレーの数だけ1分から1分半のタイムアウトを取得できることになる。休憩し放題、水のみ放題、サイドラインとフィールド内の選手で相談し放題。こんなの有りか(笑)。全後半あわせてのチームタイムアウト6回の意味が無くなる。セットする直前に倒れた場合ですら施行されているので、悪用すれば実際は無制限回取得が可能だ。オマケにこれだと相手のPersonalや、アライメントを確認した上で、且つチームタイムアウトを消費しないで選手とサイドラインがじっくり相談できる・・・ってアンタ。長年フットボールを見てきたが、こんなの初めて見たよ。社会人ってのはこんなローカルルールでやってるのかい?もしかして関東って学生含めてこうなんだっけ?※1
これが従来から恒常的に行われていたとしたら、チームタイムアウトに関するルールを形骸化させた状態で多くの試合を開催してきた事になる。
一方これが、この試合に限っての事象であれば、この試合だけを特別なものにしたかった「誰かが居る」という事になる。いずれの場合でも問題。大問題だ。※2

ポイントは二つ。
・主体となったチームと審判のいずれかが適正なOperationをしていれば回避できた点。
・主体となったチームと当該試合の持つ影響力が大きい点。
これらの点で、くだらない反則やアンスポの話などドーでもよくなる程、極めて重要な事象になっている。

故意にやったのでは無いのだろうから今更申し開きや説明をする必要性は社会人側の誰も感じていないだろう。まぁ、そもそもこっちは聞きたくも無い。だが白か黒かは置いといたとしてもだ。少なくともパンドラの箱を開けてしまった当事者である以上、社会人側はそれなりの責任はとってしかるべきだと思う。そしてその唯一の方法は、自らが進んで「改善の提言」をするしかないと思う。

先日、並河GMのBlogでのコメントを拝見した。いちいちおっしゃる通りだ。貴方の言う「厳粛に受け止めた結果」がきっちり進められるかどうか私は継続してWatchさせて頂きますよ。
ガバナンスの効かないTeamや協会と組める人間など居ない。かつてご自身が述べた「大人の遊び」のレベルからチーム・リーグを真剣に脱却させるつもりなら、是非やってほしい。たとえ膨大なWorkLoadがかかろうと全社会人Teamから合意を取り付け、ルール改正、運営規則の見直しを含めた提言に纏めきって欲しい。それがTopチームの責任でしょう。意図した行為である・無いに関わらず脱法行為を見せた上で結果を得てしまった以上、そもそも、それぐらいやって当然ですよね。ちなみに状況証拠から判断して王国は黒だと見てますよ。黒といわれるのは心外でしょうな。でも心外であればこそ、やりきって欲しい。他の社会人チームや、大学、高校、中学、小学生のチームに至る、全てのチームが悪い真似をしないようにね。

何より、今年は大勢の人に救われたんでしょ。引き続き地域に密着して活動していきたいんでしょ。主将が頭を下げれば1万人もの人が拍手をしてくれるチームなんでしょ。町のチンピラが唾吐いて暴れるのとは世の中に与える影響度がまるで違うよ。大人気なく勝つのであれば、まず大人で居ないとね。そして大人であれば良いほうへ変えていけるよね。どのみちTopリーグのTopチームが声を揃えなければ、リーグを変えて行くことなど出来ないのだから。逆にお願いしたいぐらいです。日本のフットボールをダメにしない為に。※3


※1関東の学生チームは大昔からタイムアウトの取り方が下手糞なのだが、もし学生の試合でもこのローカルルールで運営されているなら納得だ。チームタイムアウトを消費しなくても、それと同じ事ができるのだから。取り方に対するAttentionが下がっても当然。

※2ネット上でしか確認してないが、事の重大さを理解している人が随分少ないような気がする。マスコミも含めて。これはどう見てもルールを運用で捻じ曲げてるでしょ、チームも審判も。「チームタイムアウトは回数制限が設けられている」という、その意図(=フットボールの競技性の一部)をぶち壊しにしている。特に関東のファンや社会人のファンは気にならないのかしら。いろいろネット上を見てみたが、そんな人は居なかった。日本のフットボールの将来を懸念するなら気にしなきゃおかしいぜ。唯一の救いは並河GMが事の重大さを理解している点。

※3理由は協会側が自ら動いて何かを変える事はあまり期待できない為。それが良い悪いではなく黎明期にある日本のアメリカンフットボールにおいてPlayer,Team(いわゆる当事者)が動かなければ何も変えられない状態にあるからです。
2011年12月30日 (金) ライスボウルにむけて その4
※0もし予想に反してハナから社会人がガンガン来るなら、やっぱりKGも負けずに各種スペシャルプレーも混ぜつつ何ふり構わずで応戦するしかない。点数で対抗しておかなければ試合として成立しなくなる。まあ結局KG攻撃の事前準備の作業としては変わらない。
※1畑以外に走れるQBは居る。ノーハドルで3プレー続けてロール、ロール、ロールでもよい。OLも2ユニットとは言わないが1.5ユニットは用意できる。
※2タイトマンツーと強力なパスラッシュのせいでショート・ミドルのパスは駄目かも知れん。でも乾坤一擲の長いパスは意外と通るかも。加えて相手のマンツーを逆手に取るコールを出せればKG攻撃としては対抗できるが。
※3まあゴール前攻撃の悩みはKG攻撃も同じ。そんな相手のラン攻撃を相手に「SFがヒットしなければ止められない状態」(=対立命戦状態)だとKG守備はかなり厳しい。
※4これが一番心配。交代だのスタートだののチョンボはスタッフも重罪だ。采配に関してはまだ余裕がありそう。今季は監督のコメントから想像するに選手とコーチの間の信頼関係はかなり強いように思える。この関係が良くないとベンチは無茶な采配をしがちになるかに思うのだが、大丈夫のようだ。
※5ノーハドル攻撃は関西学生リーグでは概ねDefaultです。
※6そして敵陣からはGoal前5Y以内で止めるSuperPuntを狙う。甲子園でFumbleLostを誘ったマジックパントは風が回る球場独特の環境を考慮しただけの話。これに「高さ(=長い滞空時間)と優れたコントロールを兼ね備えたキック」&「カバーチームとの完璧な連携」が加われば奇跡も必然として存在するかに思うもの。ベストな準備・実践だけが奇跡を起こすということでしょう。 その意味で「勝利の女神は必然として存在する(伊角富三さん)」は正しい。そしてこの実践の為の膨大な準備こそが学生のアドバンテージだ。
※7両Tの2年生コンビは外人コンビと勝負を強要される。Protectionが持つと思うほうがおかしい。セットアップした後、左右いづれかにダッシュしてパスを投じる。エンドのプレッシャーを回避し且つターゲットを増やして投げたい場合に効くはず。
※8甲子園で確信したが間違いなくショベルオプションになっている。叩かれてもパス失敗で済む。キーパーに出ればサイドラインに逃げられる。
※9加えて今年のTEは色んな場所から良く押してると思う。今年の甲子園の4Qに連発した1991年以来の牛攻撃は魅力。ショートヤーデージ要員のFB#47のもぐり込むダダ押しブロックも良い。
※10ドーム開催、15分Q、最強の相手、シーズン最終戦、とくればおそらく3Q途中にはKGはパフォーマンスが下がりだすはず。甲子園では交代選手の活用でフィットネスの維持が上手くいったが。Depthが無ければ日本一になれないぞ。
※11もちろん競った展開=均衡状態が維持されるなら、その間は無理にQBプレーで仕掛けないだろうけどね。甲子園最後のTDはTDパス以外の50y弱をランだけで乗り切っているが、キーになっているのは畑のキーパーである。相手がJXBでQB2枚を負傷退場に追い込んでいるチームなだけに不安はあるがシーズン最終戦だ。ぎりぎりの勝負を期待したい。ロングパスは先制点奪取の為、「意表をつく先発QB糟谷」が投げまくったりして。インセプをくらってもパントの代わりになるし。
※12かろうじてショベルを使っているが、プレーアクションからカウンターで投じる小細工で塗した上で、である。対ショベル要員の準備を無力化させるプレーだ。
※13最終戦であるライスでガッカリするようなプレーコールしかできないようなら、HCや攻撃コーディネータの責任。今年のチームで実践したチーム作りの方策は「うーんイマイチ」として評価するつもりだ。ただし気がつけばシーズン初めに書いたように「エースQBは畑」で「セコくやって勝利する」「ラン・パスのバランスの取れた」チームになってきたのも事実。
※14なんだかAKさんみたいな終わり方(笑)。

(終わり)
2011年12月30日 (金) ライスボウルにむけて その3
■種を蒔く人と穿る人

春先からずっと騙され続け、コトゴトク読みが外れている現在。今年はチョット考え方を改める必要がある。このポストシーズンに至り、甲子園までもが壮大な種蒔きに含まれるとしたら、それこそ捻くれた見方をする必要があるかもしれない。 「今季の強豪相手の勝負で共通する事項」から、ライスでの戦い方をチョット捻くれて考えてみる。例えば・・・

「QB畑は均衡状態では積極的に走らない」
総じて終盤にキーパーを増やしている。このプレーは攻撃を続行させる上で鍵となるもの。よって本来は多用したいが逃げ切り、突き放しのチャンスでのみ用いられてきた。

「QB糟谷は原則パスは投げない」
出場時は概ねラン専門で実はショートヤーデージ要員としての起用に相当する。形は違うが、担う役割は望月と同じ。QBなだけにパス警戒の裏を突ける分走りやすい。狙いは時間消費、RBの負傷回避。

これらの裏を読んでみると・・・
前者:試合序盤からQBキーパーの比率を高めればドライブを楽にできるはず。継続してドライブの続行を狙える。先制、逃げ切りと試合の主導権を握り守備をラクにできる。
後者:糟谷のパス多投が有効かも。特にロングパスは試投数自体が今季は驚くほど少なく相手は無警戒。警戒したくてもデータ不足。
といったところか。ただしこれらの試みには当然リスクはある訳で、それを削ぐ工夫が必要になる。
前者のリスクはQBの負傷。これは要所で松岡弟他のQBを投入して負担を減らす。
後者のリスクはQBサックとファンブル。これはダウンフィールドに出るターゲットを減らしMaxProtectionで投げる等して回避する。
どのみちライスではQB自らのプレーで打開する策を練ってくると考えている。攻撃においては当然ラインズ、バックスとも重要だが、この試合ではQBのExtraな活躍だと思う。これまで出し惜しみしてきたQBのプレー。キーパーと長いパスと読んでいる。※11
・・・まだまだ打つ手は在りそうだが、上手いプレーが思いつかない。なんせ冷静に考えれば今年は自分の中での定番パターンをコトゴトク覆されているのだから。例えば、今年の立命戦では過去定番だったスローバック、カウンター、ショベルパスのいずれも使っていない。もう10年以上前からぶつけて通用してきたプレーであるにもかかわらず、だ。※12
その代わりに突き放したい時間帯で、QBを走らせる為にデザインしたプレーをドンドン使っていたのが目新しい。

どうも今年は過去から積み上げた思考方法の延長線上にはドンピシャの答えは無いのかもしれないねぇ。これまで随分長くKGを見てきた。「このメンバーでこのシステムなら、この程度の強さにはなる。このような戦い方になる。」というヨミは、なんとなく自分の中で出来るようになった。そのヨミもそれなりに当たるケースも出てきた。しかし今季は自分の中のその蓄積がうまく機能しない。特に攻撃については騙され通しだ。で、チームは勝ち続けている。これは新攻撃コーディネーターの新しいロジック、新しいカルチャーに切り替わり、同時に結果も出せているという事なのだろうか。
気になるのは勝負どころの試合でのKGらしい緻密な準備、確実な実践が今年も可能かどうかだ。過去に劣勢予想を跳ね返しての劇的な勝利や予想外の接戦を最も多く演じてきたこのチーム。強さを評価する根拠としてその能力を挙げる人が多いだろう。過去のスタイルとは異なるチームとなった今年、この総決算の試合でその強さはどのような形で発揮されるのだろうか。※13
予想がつかない分、ライスはのんびり見て、純粋に応援した方が良いのだろうが・・・・いやいや、自分もこのチームの変化にキャッチアップしなければならん。という訳で1月3日はドームでお待ちしています。※14

(続く)
2011年12月30日 (金) ライスボウルにむけて その2
��それでもパスを投げる工夫を。
パスは丸きり駄目だから・・・と諦めていては勝てない。宰相君曰く「立命との前回のライスのビデオを見ても分かるけど、結構レシーバは空いてるのよね。がら空きでは無いにせよ決められる程度にはフリーになっている。」との事。実際JXBでもSGでツインセットした際に富士通の外人レシーバにはパスは通っている。後はQBに投げさせる工夫。これが準備できるかどうかが鍵を握る。甲子園で顕著だったが畑は上背が無い分、パスプロが一気に縮小するCUPで投げるのは厳しい。QBを外に回したいがロールするサイドの外人DEを確実に処理しつつ、バックサイドの外人DEも引っ掛けなければならない。TとTEでダブルで確実に取る、ファーセットしたTやフレックスポジションに置いたTEの後ろに逃げ込んで投げる、ダッシュコール(後述)等の猪口才な工夫が必要だろう。今季ランプレーで頻繁に見られるウイングにTEをツインセットさせたSGがチョッと気になる。

�ぅ瀬Ε鷙洪靴隼�間消費は1stダウンが鍵。
攻撃で大事なのは最後はパントに終わっても構わないので、ダウン更新を必ず1度は行うこと。3andOutと比較すれば、これだけで時間消費が大幅に違う。フィールドポジションも維持できる。その意味で1stダウンのプレーで7〜8ヤードを確実に獲るべく、凝ったプレーを用意したい。※2

守備:
�.蹈鵐哀僖垢世韻浪麋�
ショートパスは投げさせれば良い。失点しても時間をかけさせれば良い。個人の能力で守備を突破されるのは止むを得ないが、おそらく社会人は驚くような奇策は出してはこない。よって我慢。ひたすら我慢。さすがのDB大森の念力も木下はじめとするWR陣には通じないだろう。疑似餌に飛びつく獲物を池田、保宗あたりがインセプで仕留められればよいが。あとは機動力重視の言わば「LBだけで構成された守備フロント」で(終盤バテるのを覚悟で)走り回って止めるしかない。このフロントはスピードで対抗する分、消耗は激しいと思うが交代メンバーを投入して乗り切るしかない。

�¬椹悗札薀弌璽丱鵐票虍�。
相手は典型的なスプレッド攻撃。2x2などでワイドにセットして、守備を散らし、超早いタイミングで短いパスをドンドン投げてくる。おそらく普通にドンドン通るだろう。リリースが早すぎてパスラッシュが届かないかもね。二列目、三列目も寄りきれないかも。だが一方でランプレーは古谷&菅原の両名への依存度が高い。なもんでゴール前攻撃では結構手間取るケースが見られるかもだ(希望的観測)。事実、JXBでのTDはKORTD、超ロングパス、ミドルパスで一気に刈取り・・・となっている。富士通守備程の強さはKG守備には無いだろう。だがリーグ戦、甲子園と通じて密かに最大失点は7。あれだけ相手にゲインを許してもなぜか失点しないスコアリング守備に(不思議な事に)なっている。進まれてもFGどまりにすれば良しとするべし。※3

蹴撃/蹴備:
フィールドポジションの確保を最優先。
均衡状態を維持し、我慢合戦に勝利する源はキッキングだ。能力の高い相手では奇策は簡単には通じない。フェイクプレーは控えめに。攻撃はTDに固執せず、欲張らない。KGとしてはFG連発でよい。社会人はリターナーも優秀なメンバー揃い。どこに蹴っても怪物みたいな奴が拾って鼻歌交じりで走ってくる。カバー負けしない事。そして何よりサイドラインやスタッフがドタバタしない事だ。※4

■得意のセコい小技をちりばめること

・言うまでも無くKG攻撃に標準装備されているノーハドル。※5
・リターン回避の為、状況によってはパントは全てOBに出す。※6
・K/P兼任を生かしFGフォーメーションからのパント。
・持たないPassProtectionを前提に、それでも投げるためのQBのダッシュ&パス。※7
・ショベルオプションの多用。ラッシュ緩和でショベルは必要。鷺野と畑のコンビならスピードで対抗できる。※8
・ゴール前ユニットの多用。ダブルTEフランカーIからの中央突破(=牛攻撃@1991)。120kgDL畑田も投入し望月が突くプレーは迫力。※9
・負傷と消耗を回避する選手起用。ユニットとしてのバランス、コンビネーションを考慮したローテーション。※10

(続く)
2011年12月30日 (金) ライスボウルにむけて その1
オールジャパン級の攻守蹴を備える社会人代表相手に学生チームが勝負を挑む試合。学生には準備に費やせるワークロードとプレーヤーの人数しか上回るものは無い。社会人が勝って当たり前なのだがそれを理解した上で勝利の為の方法を半分寝ながら考えてみる。
ムシの良い話をすれば、・・・・キッキングで優位に立ち、ゲインされてもされてもFGでとどめる。攻撃は時間消費とフィールドポジションの維持に努める。TD1本差以内で試合を折り返す。後半QBランを解禁。あわせてノーハドルを実施。相手守備を消耗させる。縦のプレッシャーを横に受け流すプレーでしぶとく局面打開。松岡弟、糟谷らを随時投入し持ち味、隠してきたプレー&その裏のオンパレード。試合終了と同時にサヨナラFGが決まる。と、したい所だろう。でもあくまでムシの良い話にすぎない。立命とのライスの試合を見直したが、ンまー社会人様、強い事強い事。特に点差が広がってからはやりたい放題。こりゃ話にならん。

まーそもそも普通にしていれば学生相手に押し切れる程、力量差が存在しているのが実際。加えて準備の時間の足りない社会人の皆様はスペシャルな準備はそれほど行わないのは10年前から分かっていること。 総じて引き出しの少ない彼らはそれが故に「プレーの底」を見せたがらない。底を見せた後の社会人は菅原率いる法政を押し切ったような試合のようにを体力&能力勝負で学生がバテるのを待つしかない。いわゆる粘り勝ちしかなくなる。従って今年も初手から攻守ともトップギアで試合に入って来ないのではないかと思う。※0
仕掛けてこないおかげで運良く膠着状態の時間帯を作られればKGにとってありがたい話。そうなれば必要以上にKGからは仕掛けずに(恐れずに我慢して)付き合っていっても良いだろう。ただしキッキングと守備で「やられ具合」の計算が立つのであればだが。で、時間を消費した後、終盤に仕掛けるのだ。
ではどうやって膠着状態(=均衡状態)に持っていくのか。その為にはやっぱりこちらから先に仕掛けないと駄目だろう。仕掛けなければ先に失点し、以後も失点し続けるだけ。KGが先制しないと均衡しないのだ。1本先行すれば2本入れられるまでは許容される。この間に消費されていく時間の長さが重要だ。ゲインは狙えるが負傷のリスクの高いQBのプレーを後半の為に控えつつ先制するのは至難のワザ。だがそこがHCの腕の見せ所だ。
先制、勝ち越し(もしくは逆転)の2度のピークを試合に用意するのは強豪相手にはかなり困難だ。しかしまずは天地ひっくり返っても絶対先制点を奪うべし。学生にもチャンスはある。必ずある。理由は2つ。相手が強いといってもプロチームではなく社会人チームだから。そしてKGは立命戦を除けば、ここまで新しいプレー、凝ったプレーは殆ど見せていないからだ。

■かなり乱暴だけど勝利へのポイント

攻撃:
�.廛譽奪轡磧室�け流し&消耗戦
プレー全般では似たアライメントを持つ富士通攻撃を参考にできる。ただし、そもそも相手守備フロントによる縦のプレッシャーが相当厳しいだろうから、それを横に受け流す工夫がプレーで必要。でなければ個々がまともにプレー出来ないほど程に崩れてしまいかねない。KGにとって数少ない強みである人数を生かして、交代メンバーによる左右への振り回しを行い、相手に消耗してもらう事も大事。これら含めて攻撃が守備を相手にまともにプレーできる状態に変えて行きたい。これは試合を通じて実践したい基本方針だ。勝負できる状態になれば、打つ手はいくらでもある。手数では負けないはず。※1

�▲妊競ぅ鵑気譴�QBのラン。
学生とはレベルの違うDBがズラリと揃うセカンダリ相手にパスは控えたいはず。どうせ外人DLコンビ相手にProtectionはロクに維持できない。加えて甲子園の情報を元にタイトカバーをされればショート、ミドルのパスは厳しくなる。逆にこっちは豊富なランナーを生かせるので出来ればラン偏重で押し切りたい。鍵は今季ここまで出し惜しみしてきたQBのラン。重要な局面ではQB陣をすり潰してでも良いのでTRYしたい。耐えて耐えて耐え抜いて勝利の為に走れ。
(続く)
2011年12月26日 (月) 甲子園BOWL雑感2
KGのパスは日大のタイトカバーのせいでショート、ミドルは決めにくかったようだ。IRへのパスはいずれも失敗。特に小山へは全く通らなかった。反面長いパスのカバーが緩く、WR和田がSFとのボールへの集中力勝負で勝利しキーになるゲインを奪えている。1QのパスはSFから最も遠い所に落とすパス。DBがカウンターのフェイクで釣られた分、和田のRACが大きく伸びた。※8
この試合、RB松岡は徹底マークに合い完全に当たられ役。主将はつらいよ。歴戦の疲労があるのか往年の爆発的な速さが無いのが残念。だがその分、鷺野、野々垣がスピードでゲインを重ねている。そして何より望月の中央もコンスタントに出るのが大きかった。加えてこの日もTEは徹底してブロッキングに専念。今季パスレセプションが非常に少ない事からもランブロックでの活躍が伺われる。最後のTDは50yドライブ。TDパス以外は全てランプレー。このドライブは試合を決定づけるもので満を持してのQBキーパー連発でもぎ取ったものだが、TE陣を含めたラインズのブロッキングが光ったのは間違いない。日大のチョンボやインセプが無ければ攻撃はもう少しチャレンジせざるをえなかったろう。攻撃プレーを隠せたのはライスボウルに向けて助かったが、多くの反則、ミスが攻撃で見られたのは問題。ライスに向けて要修正事項でしょう。※9

※1あれだけ関東のチーム相手では良かったのに。何故。
※2フィールドポジションのデータはAKchartによるものです。
※3他の関東のチームって一体。
※4だが対ランプレーではさほど貢献できずに終わっている。
※5監督によるフェイスマスクもしくは杖の対象になります。でも罰退するのは選手。
※6目先を変えるのが目的になってないか?劣勢なのだから、まずはスコアリングが先決。悠長にパント蹴ってる場合じゃない。KG守備が投げさせて即タックルに誘い込んでいるとはいえ、スコアリングチャンスを得るにはダウン更新を続けるしかない。
※7心なしかサイドラインで大西と会話する監督はチョット楽しそうだった。ミルズ杯は王国年表では97年に太田が受賞しているのでK/Pとして二人目ですな。
※8ライスボウルでも社会人が似たような守備をしてくるだろう。KGはライスではショート、ミドルのパスは投げにくかろう。
※9交代だのディレイだの勘弁して欲しい。だが修正が必要なのは、チームだけではない。この日の関学応援団総部は駄目。
猛省を促したいと書くと何処の何様かと思われるので、そうは書かない。だが今年は学生フットボールの応援のお手本として全国に見て頂けるものではありませんでした。
ブラスが陣取るスタンドは確かにフィールドから遠くにはあるもの、ハドルブレイクしたら演奏はボリュームダウン。これは大原則でしょう。加えて25秒計時に合わせて使える演目も技術もあるのに何時までもダラダラと演奏。これはあり得んでしょう。特に指導部。フェンスを隔てた向こう側(フィールド)で雁首揃えて何をやってるのでしょう。なぜ客席側にいないのかしら。
フィールドで横一列で踊っても何の意味もないと思うぞ。初めて応援にくる学生、観客に対してその場所からどうやって指導するつもりだったのだろうか。(もし球場側の指示で客席に入れないのであればともかく。ただそれでも、二万近い観衆が無軌道に騒ぎ暴れたら君らどうするつもりや。と言いたい。)確かにKGの場合、下手に声が揃うとトンでも無い騒音になるのは承知している。84,85年の甲子園の喧しさは問題。88年以降太鼓を使わないのは多分そのせいだろう。必要以上に声援を揃わせない配慮だとすれば分からないでも無い。だが本当にうるさければ過去の試合がそうであったように、サイドラインがスタンドに対して「静まれ」ポーズをしてくれる。その意味では今年はさほどうるさくはなかったのかもしれない。
ただし・・・本当にやかましかった際に誰がスタンドの客を押さえられるのかしら。団しか居ないでしょ。フェンスの向こうにいちゃダメだよ。貴重な大舞台での機会。よく考えて動かないと学生生活で有意義な収穫を得られないよ。もう少し頑張りましょう。
(終わり)
2011年12月26日 (月) 甲子園BOWL雑感1
圧倒してないのに点差がついた。知らない間に点数がチョットづつ入る不思議な展開。
KGはこの試合もキッキングで優位に立てたのが大変大きい。懸念された日大のキッキングはチグハグで試合の流れを引き寄せるには至らず。パントカバーは良かったが、パント自体にムラがあったのがまずかったか。蹴り出し一回、ミスでハーフライナーを即キャッチされたのが一回。これら自体は致命的ではなかったが、KGのキッキングが良すぎたという事だろう。※1
ちなみ両チームのパントの結果、相手の攻撃開始地点(Avg.)は下記。
KG:前半3回(日大FL分は含まず)日大陣29y。後半4回日大陣12.3y。16.7y改善
日大:前半3回KG陣35.3y。後半4回KG陣43.5y。8.2y悪化。※2

■日大について
日大で気になったのはフィットネス面。早稲田戦、法政戦で、あれだけタフに見えた攻守だったが3Q終盤から徐々にパフォーマンス(特に攻守ラインズ)が落ちてきたように見えた。確かにKG守備フロントにスピード勝負を挑まれて消耗するのは分かる。KG攻撃にワイドに振られてキツくなるのも分かる。だが、ちょっとこれは意外だった。※3
モトゥ、ジャクソンのDEコンビは関東の試合ほどの強烈な存在感は発揮できなかったもののKGのパス攻撃をスローダウンさせる事には貢献できた。想定以上にタイトなカバーを用意したDB陣に加えQB畑のサイズ不足も相まってパスは終始投げにくい状況に追い込まれた。特に長身で腕の長いエンド相手ではフラットへのパスは投げにくく、コントロールミスに終わるシーンが散見された。KGがスコアリングドライブを多く作れなかったのはこの辺が原因だろう。※4
日大の敗戦の原因として大きかったのは不思議な攻撃だろう。これは解説の早口坊主の言うとおりで、相手の裏をかくプレーが無い事につきる。4レシーバSGからのラン。スリーバックSGからのパス。 これらが無い。代表的なプレーは前者はQBのラン。後者はRBへのパス。なのだが・・・。
QBのキーパーは、それ自体が大変少ない。また3バックSGからのパスもRBへのラトラルなどダウンフィールドに出さないプレーばかりで、KG守備にすばやく詰められていた。FGに結びつけたドライブで見せたようにシンプルに#11に投げたら通っているのだから、3バックSGからでももっと投げればよかったのに。不思議だ。オマケにキャッチアップのシチュエーションでもノーハドルをせず。これも不思議。
日大レシーバでよかったのは#83。球際の強さが光った。後は#11の機動力。でも総じてキャッチングが良くない。うううむ日大のレシーバとは思えないぞ。※5
後半最初のポゼッションで#11を中心にミドルを投げてゴール前まで迫る事ができた。確かにインセプで終わりはしたものの、直後のポゼッションで3andOutに終わるのは何で?。ドンドン進んでたやん。3バックSGを止められ最後はドロープレーでダウン更新ならず。うーん分からん。※6
ランの3バックSGは立命がQB谷口で全く同じ形を用いているが、結果は随分違った。ラインの自力の違いだけでなく、サイドラインのプレーを入れるタイミングの不味さもあるだろう。4年前と比べると攻撃での迫力が落ちるチームだったなぁ。

■KG攻守
KGは守備フロントがLBだけで構成されるかのスピード重視の守備が上手く機能した。消耗が心配されたが、深まったDEPTHも相まって交代要員を用いて、うまく乗り切ったと言える。#59前川、#69岸の3年生、1年生#50吉田、#55畑田らを上手く混ぜていた。「SFにタックルさせるようにデザインされた守備」に見えた立命戦とはうって変わってLBが良く絡む。終盤はDLも思い切った動きでキャリアをLOSの手前で潰し始めた。後半になるにつれて3rdダウンでのロングシチュエーションでKGは露骨にDBを増やしはじめた。5名、6名、多いときは7名のDBを横一列に並べて一発を許さないアライメントをひいた。84年の甲子園(対日大戦)以来のセブンディフェンスだ。これに対しては前半にRACで#11が突破した以外には日大は有効な打開策を打ち出せなかった。気になったのは思いのほか日大OLに迫力がなかった点。大型の#77に対峙した#98が終始スピードで勝利しているのが印象的だった。
キッキングゲームは優勢に進められた。パントは概ね満点だろう。ナイススナップ、ナイスパント、ナイスカバーでした。芝が気になった大西がFGをミス。阪神園芸さんがQタイム毎に総出で芝生のチェック、修復をされたのに申し訳ないが、片足でプレーするキッカー・パンターにとって芝の状態は最も気になる事項ではある。ただし井ノ口は決めてるのだから大西もあんまり文句を言っちゃ駄目。※7
そうそう、ミルズ杯を大西に決めて頂いた皆さんに心から感謝いたします。この日一番のナイスプレーでした。
(続く)
2011年12月13日 (火) 甲子園ボウルにむけて その2
■注意したいこと

・モトゥ対策
原則逆サイドでプレーした方が良さそう。反応の速さを逆手にとってあえてモトゥの居るサイドにしかけても良いが、適当なプレーが思いつかない。オプションをしかけたらQBを見ながらピッチマンにも手が届きそうである。

・キッキングゲーム
キッカー井ノ口はFGもパントも飛距離が出る。FG自己ベスト56yで法政との試合でも46y、49yを記録している。キック、パントのカバーも及第点。事実、法政戦後半の得点機はKOカバーのファンブルフォースで得たものだ。
キック直前の小細工でリターン側のアサイメントを狂わす、歩測してFGと思わせてのパントなど猪口才な事もできる。加えてQB安藤はパントも蹴る事ができる。元祖SG=QPフォーメーションの面目躍如だ。
キッキングだけは関東のチームとは思えない。手数も多くかなり要注意だ。
井ノ口自身のFG成功率は決して高くは無いもののキッキングで関西が必ずしも優位に立てるとは限らないのが、過去の甲子園とは異なる部分。

■想定されるプランを考えてみたが・・・。

・前回の対戦では三原とどっこいのパッサー木村が欠場。加えて大西兄とカバーチームがスーパーパントを決めまくって、やっとこさ五分の展開だった。
・今年は三原も木村もいないが、日大に井ノ口がいる。やっぱりトータルでは日大に分がありそうだ。※2
・今年KGは関大戦、京大戦とキッキングで試合をリードして勝利しているが、日大相手ではこの方針で上手くいくかは全くの未知数。
・未知数だが挑まなければ日大のゲームになる。KGは挑まざるを得まい。
・両チームとも妙に受けて立たずに「両者とも挑戦者」(篠竹幹夫@1984甲子園ボウル前談)としてぶつからなければ双方とも勝機は無い思う。
・やっぱりハナから仕掛けてペースを掴むしか無いかしら。
・KGは日大がロングFGを決めても変に対抗しない事。又少々点数を離されてもTDに固執しない事。チャンスは必ずある。
・15分Qに加えて後半の得点が多い日大に対抗すべく、控えメンバーやセカンドユニットの投入が一つの鍵。
・毛色の違うユニットの存在は面白いし効果的だが、マイナスに作用しないよう工夫が必要。三原&浅海、古くは芝原&芝高のように上手くいく組み合わせを用意できると面白いが。
・攻撃としては日大の守備の「縦のプレッシャーを横に受け流す」(三原)のが今回も基本だろう。早い段階で守備の切り崩しが出来れば試合の主導権を握ることができる。
・守備はおそらく、結構やられるだろう。ロングゲインを許さず時間をかけて失点する事が(変な表現だが)目的になる。
・そして守備が不安な分、最後は結局殴りあいかなぁ。
・そこで最も心配なのはKG攻撃が最後までゲインし続ける形にできるかどうかだ。
・例えば前回のライス、甲子園、前々回の甲子園。この3試合に共通するのは、「最初に苦労はしたもののKG攻撃は途中で正解を導き出せている」という点だ。
・これらの試合では後半から終盤にかけて攻撃は継続して得点し続けている。つまりストーリー性のあるコールで守備を概ね切り崩す事に成功している。
・だが今年の(というより近年の)KGは今年の立命戦で見られるように、そういう組み立てをしないチームになっている。
・後半にパフォーマンスの落ちない相手であるし、最後まで継続して加点し続ける事ができるかどうかが殴り合いの肝なのだが。
・この辺、大丈夫だろうか。上手く守備を崩せなければ散発的なゲインで終わり得点が伸びない状態になりかねない。全ては攻撃コーディネータの手腕にかかっていると言える。
・せっかくのNHKだから「N」ew「H」ero of「K」g is #6 とか「B」e a「S」uperQB! #「1」8。とかバナーを用意しようとしたが忙しいので辞めました。何度もビデオを見直したくなるような好試合になれば良いなぁ。ナイスゲームを期待しています。※3


※1もしくは対戦チームのパス守備が酷いか。
※2春とは互いに別のチームになってしまっていると考えるのが良い。
※3テレビ解説は副音声の輿さんが楽しみだ。知ってる事を大急ぎで全部喋らないと気が済まない主音声の解説者とは一味も二味も違う、分かりやすい解説をお願いします。本当はおっさん達が大喜びするようなマニアックな解説をお願いしたいのだが。
(終わり)
2011年12月13日 (火) 甲子園ボウルにむけて その1
法政と日大の試合をつらつら眺めながら書いてみた。
■概要
・今年の日大はトータルで見ると攻守蹴のバランスが良い分、対戦する上で攻めにくく又守りにくい相手。
・つまり罠にはめにくいチームだ。KGにとって過去に無いほどGamePlanを立てにくいのではないだろうか。
・ある種、関東のチームっぽくないといえる。
・日大のキッキングがかなり優れているのでKGはキッキングで優位に立てるかどうか分からない。
逆に劣勢を前提としたシナリオで臨むべきでしょう。
・日大が攻守とも後半にピークを持ってこれる理由は不明だが(法政が3Q終盤から例によってバテるので)相変わらず精神的にも肉体的にもタフなのは間違いない。
・日大攻撃は核不在。レシーバもランナーも大黒柱が無い。でもその分守備としては守りにくい。
・核が無い分チームとしてのまとまりがあり、要所での集中力を発揮するのではないだろうか。
・スーパーエースは居ないが全体のアスリートレベルは高い。最近は大産大附属出身の比率も上がっているようで、この辺は納得がいく。
・試合をテレビで見た感じでは、攻撃はともかく守備は穴がありそうに思える(後述)。

■日大攻撃
・絶対的なエースWR、RBがいない。上手くパスを投げ分け、キャリアを散らしている。
・キャリアに関わらずランが出るのは攻撃ラインズに十分な力量があるからと言える。
・ランパスともかつてのRB金(こん)さんのようなスーパーエースはいないが、下手かというとそうではない。皆、よく出来ると見るほうが良い。
・ランで距離をよく稼ぐのはQBと#21。RBは#21がエース(一応)だろう。大型のパワーRBはいない。主将FBはブロック専門で迫力がある。ゴール前ではブラストだけでなくオープンにも回す。もちろんQBは独走能力もあるので要注意。
・Iからのランプレーを出すが、法政守備を相手にしたインサイドプレーは、さほど強くはなかった。
・SGからのランではカウンターやリバースをやってくる。守備を動かすプレーをランで仕掛けてくる日大は珍しい。スピード勝負が基本。そして実はゾーンブロックもする。
・QBはパス試投数は少ないようだが長短投げ分けられる。パス自体の得手不得手は不明だが、日大のQBなのだからどれも上手だと思ったほうが良い。逃げながらでも奥に投げるぐらいは問題なく可能。
・パスターゲットが豊富なのは特定のレシーバの力量頼りではなく、システムで通せているか、もしくは良いコンビネーションが出来上がっているからと言える。※1
・レシーバでは長身の#11、#81、クイックネスのある#1、秋山家三代目#22辺りに注目。

■日大守備
・集まりが良い。タックルが堅く動きに迷いがない。これはうらやましい。
・一列目は強い。中でもDE#17モトゥはでかくて速い。特にランサポートが速い。エンドなので対戦するKGの両タックルは辛かろう。バックサイド固定ではないので余計に厄介かもしれん。加えて3DLの際はLBに下がることもある。手足が長いが、実はチョッピリ気が短い。
・セカンダリが一度、モトゥが一度のパーソナルファウルを犯し法政のドライブ継続を許しアッサリとTDを奪われたのは良くない。
・守備で一番目立たないのはLB陣。この辺はKGと一緒。
・前回の甲子園での対戦でも感じたが、どうも守備は得意なプレーと苦手なプレーがあるようだ。

その1
法政のSGからのoptionが出る。DEキーで展開。攻撃ラインはDLをブロックせず、LBやSFに向かう。OLBはプレーサイドのTがブロックしてピッチマンが独走。ただしバックサイドのDEであるモトゥが途中で追いついているのは驚異。
その2
法政のカウンタートレイが前半だけで二度好ゲインを見せている。法政は上手く日大LBを寄せてバックを走らせることが出来た。(と言うより法政がカウンタートレイをしたのにビックリ。)加えて法政のゾーンパワーのフェイクでSFの手前にフックでIRに落とすミドルパスもヒット。これも有効。
その3
セカンダリのパスカバーがやや甘いか? SFが下がりきれてない時がある。CBが抜かれSFが寄り切れないポイントに落としたら長いTDパスが通ってしまった。
(続く)
2011年12月1日 (木) 負けたのは立命と王国 その3
■立命

�.押璽爛廛薀鵑�分からんかった。
敗因として攻撃の(信じられない程の)不振がある。プランを狂わせたのは
-爆弾を抱えながらもプレーは出来るエースQB
-プレーに安定感を欠くセカンドQB
-自ら仕掛けない=相手をプランに嵌めないポリシー
この3点が揃ってしまった事だろうか。一旦がっしり受け止めて、押し返すポリシーに則って勝つには個の力が無ければならない(これをキーワードにするとオーバーパワー)。その実現には当然ベストメンバーの出場が要求される。でもエースQBは何時プレーできなくなるか不明。その結果・・・「最後までプレーできる」という判断(=願望)を元に先発させたのだと思う。客観的に見れば「セカンドQB先発。ポリシーを捨てでも自ら仕掛ける。展開によって谷口を要所で入れる。」がベストに思える。※7
京大戦から一ヶ月と時間はあったし、関大戦での勝利でセカンドQBも、チームも自信を得たはずだからだ。これ程までに柔軟性を欠く攻撃陣であったとは今でも信じられない。今回ばかりは受けて立つポリシーは捨てたほうが良かったのかもしれない。※8
大橋、椙田などセカンドQBでしっかりバックアップできた過去に比べると疑問が残る攻撃だった。

��開き直りすぎの後半。
初手からインセプをくらう最悪の滑り出しもさることながら、一昨年の敗戦と同じような構図になってしまった。時間はあるのに明らかにパス偏重になりすぎ。今季のストロングポイントはOLだったのでは?事実、万人が予想したとおり、谷口でも荒木でもライン戦では勝利し続けていたのだから、いくらでも勝機はあったはず。中央のランは最後まで出続けていたじゃん。しかも毎回10Y前後。3Qのドライブは確かにギャンブル失敗にはなったものの、順調に前進していた。これを前半から仕掛けていれば全く違うゲームになっていたのではないだろうか。いや後半からでも慎重にドライブしていけば展開によっては逆転の目が出てきたと思うのだが。※9

立命が継続した強さを発揮している背景には守備の安定がある。レッドゾーンに入ったKGをアッサリと3度食い止めたのは流石。ただしセカンダリがバックスのブロックに苦戦したのと、長いパスを2度許してしまったのが痛かった。準備されたプレーに要所でKG攻撃のゲインを許したが(最後の望月の独走は考慮から外すとして)一方でラン守備は概ね問題はなかったろう。特に#52はスーパーLBの系譜を継ぐにふさわしい活躍だった。フロントはパスラッシュから1ファンブルフォース。覚悟はしていたが、あっさりと記録。特にKGの若いOLには厳しい勝負が続いたと思う。

という訳でもう一回VTR見ますわ。※10



※7
あとは想像の範囲だが、HCのフィロソフィーだろうか。谷口で築いた攻撃は谷口で乗り切って「欲しかった」のかもしれない。もしくは荒木の信頼度自体が、それ程高くないという事なのかも。
※8
もしかしたら柔軟な対応が出来ないのかもしれないが。過去を見るにそんな事は無いわなあ。でも京大戦、関大戦と徐々に得点が下がっていったのが気になるね。
※9
多くの人がそう思っていたと思うのだけどね。ちょっと後半は辛抱が足りなかったかなぁ。以前にも書いたが、大敗したからといってこの世の終わりがごとく嘆き悲しむのは無用。立命は弱いチームでは無い。プロリーグかと思わせる盛り上がりと熱狂が関西学生リーグには存在する。だが実際は学生スポーツ。少々結果が出ないからといって幹部の責任だの学校の方針だのに言及するのはおかしい。
※10
板井HCの解説は面白い。今季の関立と対戦したHCが語る両チームのプレーへのコメントは奥が深い。しかも20分前まで試合をしていたのでゲームモードを引きずっての解説。一々感心しますわ。個々のプレー毎に即座にその狙いと成否のポイントを具体的に述べられる辺り、両チームをいかに深く分析してきたかが伺える。加えてKGの上手に弱点を突くCall&見事な実践を見てのコメントに微妙に悔しさがにじみ出ていたように思う。これが今の関大の強さの源なのでしょう。
(終わり)
2011年12月1日 (木) 負けたのは立命と王国 その2
ただし意地の悪い見方をすれば、敵陣レッドゾーンまで進むと、やはりエンドゾーンを割れていないのも事実。※4
加えて、1QのTDはプレーとしては実はハズレ。2QのTDもそもそもダウン更新を狙ったプレー。TDを狙い、その通り決められたのは3QのTDだけなのだ。それを考えると攻撃プレーコーラーも苦笑いせざるを得ないだろう。1Qは畑と和田のコンビネーション。2Qは和田の集中力とWR陣の高い意識。いずれもプレーヤーのエキストラなエフォートに救われたのだから。※5
この試合、立命守備の寄りが悪いシーンがあり「今日は何か動きがおかしいなぁ」と宰相君とつぶやいていた。どうもビデオを見るにKGのバックスのブロックが良くなっているようだ。2Qの和田の独走TDをビデオで見て分かったが、この時は小山と梅本のブロックが、もう秀逸。未経験の2年生梅本がセカンダリ相手に完勝しているのは脅威。そしてサイズ・経験のある小山はワイドスクリーンでも好ブロックを見せている。一秒でも半秒でも長く相手にくっついているだけでキャリアがゲインする距離は大きく変わるのがよく分かる。

�⊇碍癲�蹴備
3本のFGは今季これまでのチームの核を再認識させられたプレー。※6
カバーチームも及第点。詰めが良い。ブロッカーを弾いてリターナーにぶつけるのもOK。そうそう。全般通じて(Kはもちろん)H&SNPもナイス集中。パント前に故意にディレイを犯したり、FG成功と同時に前半終了にするコントロールもナイスな判断。

��守備
セカンダリの寄りが良かった。CB鳥内、寄りもタックルも良い。未経験の2年とは思えん。試合毎に強くなる。中央のランプレーに絡んで止めたのは秀逸。狙われる一方でボールを念力で吸い寄せるのだろうか、大森が不思議なインセプをこの試合でも記録。LBでは池田が能力の高さ発揮し、スピードを生かして何度もキャリアに絡んだ。パスカバーもGood。吹っ切れたのだろうか、今季一番の出来。ただ勝利の中で悔しさを感じているのはDLだろう。中央のランを出され続け、フロントは最後まで苦戦。LBが追いタックル、SFがドカンでないと立命の中央のランは止まらなかった。ただパスラッシュは、なんとかQBにプレッシャーを与えるのに成功。立命セカンドQBを追い回してよく捉えた。



※4
立命守備はKG攻撃をFGに追い込む事3度。戦前は全てのKGのシリーズがこの光景になると思っていた。ちなみに1QのTDは2年前加藤-萬代で上げたものと極めて似た形になっている。
※5
やや乱暴だが、攻撃チームは劇的に変化した訳ではないとも言える。ランパスのバランスが良くなりQBが動けるようになった。なもんで確かにプレーの幅は広がったが、やっぱりゴール前は弱いままだったりする。得点を重ね優位に試合を運べたのは、(突き詰めれば)一秒でも長くブロックしようとした事、プレーが崩れる事まで想定して準備した事による。結局これらの「実践」にはそれこそ選手の「気持ち」の部分が関与しているのが分かる。精神論だけでは勝てないけど精神論も大変重要。
※6
大西兄弟とFGの関わりを書くと
高校1年時。勝ち越しFGを外しタイブレークとなり、結果クリスマスボウル進出ならず。
大学1年時。最終節で2FGを外し、立命に敗戦。
大学2年時。ラストプレーで逆転FG。関京戦勝利。
大学4年時。兄貴の記録を抜き最多得点を更新し単独優勝。
兄貴は3年時甲子園でFGを外しチームは2点差で敗北。4年時の関京戦。勝利したもののラストプレーでFGを外し号泣。同じユニバーで行われた今年の関京戦で弟のFGは4/5。外してもケロリとしている。兄弟選手数多しと言えども、同じポジションで同じように試練を乗り越えて活躍したのは稀有ではないか。でも性格はチョット違うようだ。タフな経験を積んできただけあって、弟の今季の活躍は納得だ。

(続く)
2011年12月1日 (木) 負けたのは立命と王国
ボ「完敗だ。王国の。」
ド「負けたのは大王様だけでしょ」
ボ「・・・・・」
ド「私は負けていません」
ボ「・・・・・」

ドゲシッ!

ボ「・・・レビューに入りたまえ」
ド「・・・・・ハイ(大量の鼻血)」

完敗でした。ええ完敗でしたよ王国。不見識を恥じ入るばかりです。全国のフットボールファンの皆さんにお詫びします。ごめんなさい。
申し訳ないが、ここまで準備して実践できるチームになっているとは想像つきませんでしたよ。例えばKG攻撃はこんな思考で評価していた。

■昨季からの試合を見た感じ
�ー蟲佑泙蟯兇△蠅△蝓�TD取れない。
�▲潺后�反則多い。フィールドで実践できない。

■想定される原因
��Playと選手の能力のアンマッチ。
�∩�手・スタッフの理解力不足。

■着手すべきポイント
�々況皀轡好謄�
�▲侫.鵐瀬瓮鵐織�

■採用したであろう解決策
��R&S→バランスアタック(今年の選手にマッチ&打つ手の多い攻撃へ)
��JV戦増、春季からの合宿他(積み上げと底上げ。スキルアップとデプス形成。)

■春季終了時点での評価・・・>解決策の進捗が悪いのでは。
�.薀鸞燭い韻表个覆ぁ�ロングパスで得点。
�⊆�らの達成度を認識する機会を逸するかの試合展開。

■第6節までの評価・・・>成長するもまだ道半ば。キッキングに救われる。
�‘静昔鷲埖�、コールも悪い。
�▲潺后�反則減らない。

■それに基づく王国の読み・・・>過去最高なまでに不利。
�.轡好謄爐諒儿垢�不完全(裏付けるようなワイルドキャットの準備)。
�▲廛譟爾鮟猗�しても実践できないのでは?(強敵相手でも事前準備がさほど見られなかった試合展開)

でも最終節ではこうだった。

■最終節での実態・・・>(おそらく)重点を絞っての準備の結果でしょう。
�〕彌蠅任陵イ譴織廛譟璽魁璽襪妊疋薀ぅ峽兮魁�
��高い実践力、集中力。優れたコンビネーション。

・・・・・要は体よく「騙された」「隠し通された」って事です。はぁー・・・チクショー。さてこれ以上、言い訳してもしょうがないので、感想を。

■KG

�々況�
前半続けて加点できたのはロングパスの威力。長いパス自体の試投数が少ない事から畑のロングパスへの警戒が薄かったのかもしれない(春は結構投げてたのよね。)加えて試合を通じて効いたのはQB畑のクイックネスとモビリティが生きたプレーだ。最終節になって遂にキーパーを大解禁。決め撃ちキーパー、ドローや判断の早いスクランブルでドライブを継続。俊敏にカウンターを決め、ピッチを投げ、ラッシュをかわす。昨年には見られなかった強みだといえる。※1
なおプレーコールは、かつてのように相手守備をバラバラにしてしまうようなストーリー性に溢れたものではなかった。どちらかと言えば連続性、関連性よりも局面局面で都度相手守備の急所を厳しく突く事を重視したように見えた。(その意味ではR&S的といえる。)ワイドスクリーンとダブルパス。動きすぎない守備に対しブロッカーを束でぶつけた決め撃ち”スロー”QBドロー。「プレーアクションショベル」をフェイクバックにカウンターで決める。※2
これらキーになったプレーは俊敏な畑の特徴を取り入れたものも多く、又ラン・パスのバランスのとれたチームに相応のものと思う。
さて試合の展開上、大きかったのは「TDを上げたこと」だ。
・WRとのコンビネーションで取った1QのTD。
・ナイスブロックで取った2QのTD。
・3QのTDは(近すぎない)絶好の位置から一気に刈り取るプレーで。
これらの3本は今季の成長を象徴するプレーと言える。プレーの精度・コンビネーション、集中力と実践、コールの中身・タイミング。個々のプレーにそれぞれの良さが表れているからだ。※3



※1
何度も書くけど加納が4年の時にこういう試合をして欲しかったんだよなぁ。先制TDもクイックネスでラッシュをかわし、スクランブルから冷静に和田にきめた。
※2
自分でも何書いてるか分からんが、カウンターのショベルオプションにも見える。
※3
これらが決まらなければ3TD分(21点)が2FG分(6点)になっていた可能性がある。すると3Q残り9分の段階で15対0(前半立命のFGが決まっていたら15対3)。2ポゼッション差であった。試合前の「うちには大西がいる」試合後の「出来すぎ」という監督の発言から、KGが想定していたスコアはFGによる得点のみによる、この辺りだったのではないだろうか。
(続く)
2011年11月26日 (土) 最終節に向けて その2
※1私は後出しジャンケンをしたくない人なのでね。
※2何より鳥内監督が本当に自信がある時は、戦力差について悲観的なコメントをするもんです。
※3当然KGはその逆を狙う。立命攻撃をスローダウンさせるには初手からQBにガツンしかない。
※4そもそも3TDで勝てるのは立命だけ。KGは天地ひっくり返らないと3TDも取れない。
※5いわゆるトレンチでの勝利だけでなくタックルまで期待される分、辛いよな。
※6おそらく昨年よりはKGのランプレーは通用するとは思う。それをうまく生かしてドライブできれば良いのだが、その辺を期待できないのが昨今のこのチーム。なおセカンドユニットは本当は1年生じゃなくて4年生がすべき事やで。最終節は働いてくれよQB。
※7投機的なプレーも選択せざるを得ないのもわかるが、是非計算の上で選択して欲しい。
力量差を無視した楽観的に過ぎるコール=神頼みを通り越して独りよがりでしかない。
ちなみに今、一番納得の行く攻撃のコールをしているのは関大。
※8出来る事しか出来ないのよ。監督の言うとおり、まだ出してないプレーは沢山あるのかもしれない。そのプレーをフィールドで実践できるかが問題。昨今のこのチームはここが弱い。今年は大丈夫かい?。
以上
2011年11月26日 (土) 最終節に向けて その1
試合前に備忘録代わりに書いておこう。※1

・第6節までのスタッツを見れば攻守にKGが劣勢。
・KGは喪失距離の割りに失点は少ない。
・でもスコアリング守備として優れているというほどでもない。
・そもそも第6節において関大、立命、京大、KG4チームでエンドゾーンを唯一割ったのが立命。
・また京大も関大も割れてない立命エンドゾーンをKG攻撃が割れる確度は低い。
・なもんでこの試合は五分だの四分六分と見る向きがあるようだが、もっと立命のほうが優位じゃろ。※2

・実際、これまでの試合内容も立命の方が充実していると判断している。
・特に前節(想定内だろうが)攻守共に関大相手に苦戦を強いられながら逆転勝ち。
・これが大きい。大黒柱を外して、代わりに据えた控えQBを皆で懸命に支えての勝利。
・これはかなりの自信になる。
・これまでの試合のように攻撃が圧倒しての勝利ではなく、攻守蹴、控え選手も含めての結果。
・特にチームのダイナモであるOLがQBを守りきっての勝利だ。
・少々しんどい展開でもチーム全体が我慢ができるようになったのではないか。
・KG攻撃が猪口才なプレーを仕掛けるだろうが、昨年同様、動き過ぎないこと。
・ゲインされても我慢する守備が必要。どうせエンドゾーンは割られない。
・ロングドライブを強いれば、どこかで止められる。ただし注意すべきはキッキング。
・攻撃は関大戦同様、我慢できれば点は入る。大事なのは荒木に指一本触れさせない事だ。※3

・ちなみにTD3本の勝負だと双方みているようだが、実際は立命は2本取ればOK。※4
・加えてFGを一本決めればもう安心。
・双方の得点の入る順番にもよるがQ毎にKGがFGを決めても12点。
・仮に4本目のFGを諦めてTDを狙わざるを得ない展開なら、そのギャンブルを阻止すれば勝負あり。
・で、立命攻撃ならTD2本ぐらい朝飯前だろう。
・なぜなら背景には(一にも二にも)KG守備の弱体化がある。
・関大QB井上を止められなかったのに谷口を止められるのか。
・代わりに荒木が出たら出たで、課題のパス守備が持つのだろうか。
・それを考えれば、KGはかなりの失点を覚悟しなければならないだろう。

・そんなKGは「キッキングはカバーもリターンもまともだが、弱い守備と、エンドゾーンを割れない攻撃」
を生かして勝つ事を考えるしかない。
�,匹鵑僻楸韻兵蠅鮖箸辰討任眄簑仞萓�して。
�◆淵�ッキングを生かして)ナイスリターン、ナイスパントを続けて。
��(ロングドライブも苦手だから)好フィールドポジションを得て。
�ぁ淵┘鵐疋勝璽鵑魍笋譴覆い�ら)FGをしっかり決めて。
�ァ柄蠎蠅�TDで加点するのでFGで対抗する為に)�◆銑い鯀鞍晶侏茲襪世餌�山繰り返す。
そしてDL頼みのKG守備フロントは後半忽ち疲弊するのは自明。※5
ボールコントロールをしたいが、どうせ手詰まりになる攻撃を続行させるのは指南の技。
そこで「10月14日次節以降について」に記載した手を使うかどうか。という所だろうか。※6

なんしか、ゴール前でアイランドなんかのツマラン小細工に頼るようなコールをしているようではまず勝てませんわ。それならもっと手前から一気に刈り取れよ。※7
逆に得点機の4thダウンでTDに執着せず躊躇無くFGを蹴る方が勝利は近いと思う。
それは自らの弱さを自覚した上での判断であり、自らのベストプレーを実践すべく開き直れた姿だからだ。※8
何が如何まずくて上手くいかないのか。それを強く自覚する事が成長へのスタートにつながる。
もちろんそれ以前に、具にもつかぬ出し惜しみをすることなく、ベストを尽くす事が重要だ。
ナイスゲームを期待しています。
(続く)
2011年11月26日 (土) 関大VS立命戦 その2
■立命編
・立命は谷口が出られないのは、試合前からオリコミ済みだったはず。
・それでも、控えQBになってしばらくの間、攻撃に動揺があったのが見てとれた。※3
・ミスが続いて結構やばかったのだが、それが大怪我にならなくて済んだのが幸いした。※4
・そもそもQBの強力なランを計算に含めた上で構成された攻撃スタイル。
・しかしそのQBのランを丸々抜き出し、代わりにパスに置き換えて前進させていくのは至難の業。
・その意味では、関大のパスラッシュを前にQBを守り通したOLは立派。
・最後まで荒木にはプレッシャーらしいプレッシャーは殆どかからなかったと言える。
・4節までの怒涛のランブロックは影を潜めた一方で、OLのシブトいパスプロテクションが光った。実はパスプロの方が上手いんじゃないのか?
・立命守備はちょろちょろ動くQBに要所でパスで行かれながら、決して動きすぎなかったのが良かった。よく辛抱したと思う。
・完璧に止めようとすると守備は動き過ぎなくてはいけない。これは相手の攻撃に逆を突かれて大穴を空けかねない。
・漂いながら、ゲインされながら、最後は良く止めきった=良く我慢した と言える守備でした。※5
・最終節でも同じ事が求められるはず。果たしてどうなるのでしょう。※6

※1阿倉さんのナイスな解説で判明しました。
※2この際KGは開き直って浅い2バックSGから早いタイミングでガンガン走ってはどうか?@西宮スタジアム1999。それに、どうせタクシローや松岡(弟)は上背が無いのでロールアウトは必須。それならゾーンを捨ててスプリットラインをひいても構わんだろう。
※3第2シリーズ初手からスタートの反則、パント時の低いスナップ、2Qになってもカウント間違えて手元でジャッグルするQBなど。
※4逆に関大守備は1Qの間に荒木にガツンと一発お見舞いしたかった所だろう。
※5ただ終盤は関大攻撃のミスに救われた感も否めない。
※6相手守備に動いてもらって走路を確保したり、ターゲットをフリーにする攻撃は、まずは相手守備に動いてもらわなければ前進できない。動いてもらうには、「動かなければ止められない」程度の強さを持つプレーが必要。加えて正確なコールと緻密な実践が当然必要。
関大は実践のレベルが、際どく不足したのではないだろうか。次節KGは相手を動かす程の強さを持ったプレーを用意できるだろうか。

以上
2011年11月26日 (土) 関大VS立命戦 その1
■関大編
・関大のプレーコールに疑問の残る点は殆ど無い。
・プレーヤーもフィールドレベルでの活躍は文句が無い。攻守とも高い集中力を発揮したと思う。
・悔やまれるのは�^羮紊離僖垢�最後まで安定しなかった点、�∈2鵑皀�ッキングゲームでミスが出た点、だろう。
・板井HCは(OLが有る程度勝負できていた点を評価して)、この試合に関しては結構自信があったようだ。
・確かに、失敗していても形としてはゲインできる構図になっている攻撃プレーが思いのほか多かったように思える。
・スプリントアウトで守備のラッシュの角度を歪ませてQBに時間を与えるのはもはや定番。
・ファーストシリーズで決められたプレーを練習どおりにテンポ良く繰り出すのも対戦3回目にして既に定番。
・前田のカットバックにQB井上のスローバック。試合開始劈頭で落ち着かない相手に対してオーバーリアクトの逆を突くKGばりのコール。
・前田を走らせる。前田へのフェイクから投げる。前田を囮にして走る。前田に素直に投げる。前田をブロッカーにして走る。
・前田が関与するプレーを前半から立て続けに見せて、その上で裏プレーを出してくる。
・先に色々見せてしまって対応パターンを飽和状態にし、守備のリアクションを鈍らせてしまっている。
・で、忘れた頃に高崎に持たせてみる。ラン・パスの二枚看板をデコイも含めてフルに生かしきる作戦。
・パスが安定しないのを織り込み済みで組み立てたのか、積極的なキーパーが目立った。
・ニクイのは要所で唐突にスプリットラインをひいて、無理やりランプレーをド真ん中に通してくる点。※1
・「出せるプレーは少々リスクあっても平気で使うよ。」という強い意思の表れだろう。
・思えばこれは強力な守備フロント相手の定番プレー。SGが流行って以来、どのチームも忘れていたのでは。※2
・他にもSGから7枚ブロックで前田に中央をこじ開けさせるなどタマに見せる力技も通用していた。
・悔やまれるのが4Q終盤の数々のプレー。
・フラットに出たRBは引き気味の立命守備を前に完全にノーマーク。ところが浮いたパスを捕球ミス。
・直後には左に流れたQBがノーマーク。キーパーに出ればダウン更新確実なところをパスを投じて叩かれた。
・最終プレーも右に流れてTEがフリー。しかし、その奥のダブルカバーされたターゲットに投じてしまい万事休す。
・パスは上下のコントロールが最後まで落ち着かなかったのが残念。通っているパスでも地表すれすれのボールなどが見られた。
・ターゲットがフリーになっているのに捕球しにくい箇所に投げてしまっている。
・ナイスキャッチに救われるのは良いが、パス自体がストライクボールならRACが稼げるケースが殆どではないか。
・合計では結構な距離を獲り損ねているはずだ。
・関大守備は立命RB井上のランを前節の京大同様、よく押さえたのが大きい。
・インサイドプレーで無い限り、必ずTの後ろで切れ上がる。ここに関大LBが良く絡んだ。
・それでも井上が何度か好ゲインを見せたのだが、これは外側を関大守備が塞いだ為、先に縦に上がるようにレーンをチョイスした結果。
・ある程度走られるのは止むを得ないが、大外を回られるとエンドゾーンまで行かれるので、関大としては賢明な対応か。
・総じて若い守備チームが良くファイトしたと言える。惜しむらくは負傷の回避からプレーに制限のかかるQB荒木にフロントが強くプレッシャーをかけたかった所だろう。
(続く)
2011年11月25日 (金) 関京戦 その2
・勝負どころの見極めと、その時に打つ手が不味いのかもしれんね。その意味では選手層も含めて複合的な原因と考えるほうが正しいかも。
・一枚看板じゃ(この試合では一枚どころか半分でしたが)用意できるプランも限られますからな。
・なんにせよ、その辺「良い循環」に持ち込みたいです。その為にも「打倒関大」ですぜ。出し惜しみは無しでお願いします。
・最終節ナイスゲームを期待してます。

※1「最近、どのチームも楽観的なプレーコール・ゲームプランが多すぎませんか?」とは宰相君の弁。
※2いやいやアンタ、3年の関京戦から全く人が変わりましたよ。
※3それでも後半のファンブルが無ければ得点出来た可能性が高い。得点できれば展開も変わっていたハズ。FBフェイクで左のスラント。このタイミングでプレーパスを投げるチームは関西にいない(良くCB鳥内がしがみつけたと思う)。プレーアクションを入れだすとドンドン攻撃が出る。仕上げはリードドロー(京大用語で言うドローブラスト)で一発ダウン更新。ランに絞って守っている間は良くキャリアに詰められていたKG守備も忽ち足が止まる。これではイカンね。

以上
2011年11月25日 (金) 関京戦 その1
関京戦のテレビ中継。解説は三原でした。落ち着きすぎ。なんか芝川の解説思い出しました。「ナイスブロックですね」「今の見えてなかったんじゃないですか」と、的確にボソッ。ちなみに#87が手品師のようにボールを取り出したシーンがあったけど、あれはパス成功。実は地面についてなかったのだ。審判とTVは偉大だと思いました。
■KG編
・キッキングで好フィールドポジションを維持できたのがKGの勝因。
・P/K大西&CoverTeamサマサマだ。松岡もナイスリターン。
・その好フィールドポジションからまんまと先制・加点できたのが◎。
・厳しい局面もあったが先に点を重ねた分、試合をコントロールしやすかったろう。
・おや、不思議な既視感が。
・前半はナイスリターンを繰り返し好フィールドポジションを維持してFG連発。
・後半はナイスパント、ナイスカバーを連発。京大を自陣深くにくぎづけ。さあAKチャートを見てみよう。
・ロングドライブを強いて時間消費。攻撃は地味にダウン更新して時間消費の上パント。ドンドン減っていく残り時間。
・これでTD上げてたらナイスゲームプランと呼んでもヨイのだが。
・勝てたのはPRとKORだけで157ヤードを稼いだ松岡と、パントだけで132ヤードも相手を後退させたP大西とカバーチームのおかげ。
・獲得ヤードはサッパリで236Y。キッキングで上記の通りおもくそ下駄履いたのにエンドゾーンを一度も割れない。
・ゴール前でゴチャゴチャ小細工すんのはどうなの?夢で見たようには旨くいかんでしょ。押せないなら最初から放り込んで欲しいデスよ(怒)。※1
・エンドゾーンを割られない自信があるのか、京大は最後の最後になるまで攻撃で仕掛けてこなかった。
・これに救われたとも言えるが、これはこれで結構恥ずかしい話よ。
・畑はインセプもあったが、十分なパフォーマンス。解説の三原も「(自分が3年の時より)ずっと落ち着いている」との事。※2
・厳しかったのは左のタックル。対面が主将徳原では気の毒だが終始劣勢でした。QBのファンブルがロストにならなかったのは奇跡。
・ダブルTEをはじめBOXに7枚入れるフォーメーションを多用。パスに逃げずに地味にランをコールし続けたのは◎。
・望月、松岡が要所でゴリゴリ、クネクネ出るので京大守備は(怖くは無いけど)ランに対して気は抜けなかったかも。
・でも結局はパスが無いと駄目なのよねー。
・守備は二列目がサマにはなってきたけど、プレーアクション入れられると忽ちスピードダウン。SFのヒット(#4、#23、#12)が良くなったのは◎。
・最終戦は蹴攻守でベストを尽くしてください。

■京大編
・京大に対する評価は最終戦が終わるまで保留したいが、実は概ね定まっている。大きく二点。
・一つはやっぱり選手層。なんぼ落球が多いからってWR上廣がTBってアンタ。
・もう一つは意外な程、点が入らない=結局勝てない点。同志社に負けて龍谷に分けるってオカシイでしょ。根深いよこれ。
・控えQBと攻撃の核不在で迎えた関京戦では、あのような展開になるのはやむなしか。
・的がいないので投げない。怪我できないので走らない。守備がんばれ。攻撃はワンチャンスに賭ける。
・KGの得点能力の低さと噛み合ってしまったのが奏功とも言える。でも噛み合ったから必要以上に我慢を続けてしまったとも。
・立命戦でも「このスクリーン高木やったらダウン更新したかも」「ロングパスの一本でも上廣がキャッチしていれば得点が」と思ったものだが、この試合でも似たような感想をもった。
・「あぁ中村、坂田のうち一枚でも居れば」「いやこの際スキザキでもアオキでもいい」。後半最初から投げ散らかすのを見たいなぁと思ったファンも多かろう。
・守備フロントは京大工務店の造りなので流石に頑丈に組めている。後はやっぱり攻守スキルポジションの人材でしょうね。
要求されるアスリートレベルが高くなっているのだから、積極的に人材を採りに行かないと厳しい。
・ただし限界あるので、やっぱりWalkInが増えないと。その為には学生、受験生に愛されるチームにならないとね。
・さてさて肝心なのは後者、良い線行ってるのに得点出来ないという問題だ。
・3Qに敵陣に入ったところで4thダウン3。京大はパントを選択。
・そこで宰相君「んー、ここは(ギャンブル)行かなアカンのちゃう?」
・同時にDD博士「(この点差のまま終盤に入ってワンチャンス狙いというのは)ちょっと京大、考え甘いデスね」
・事実その通りとなって以降、厳しいフィールドポジションを強いられ得点機は作り出せなかった。※3
(続く)
2011年11月9日 (水) 関関戦 その2
(つづき)

※1
もう一つの原因。この試合は「 最終的にゲインできるプレーを構築できた関大」 VS「最初の魔法がとけないうちに沢山得点できたので勝てたKG」 と言える所だろう。
どうもフットボールの質が違う。もしこの試合の後、双方ポゼンッションを得たら、関大の攻撃は前進するだろうがKGの攻撃は出るかどうか分からんと思う。
苦しみながらも最終的には井上のキーパーを軸にゴール前ににじり寄れた関大攻撃。一方、時間消費を考慮に入れだした終盤のKG攻撃。これら交互に見ればそういう印象も受けるもんかもしれんが。

その2:個々のプレーについて

・攻撃
KG攻撃にとって前半にランの目玉プレーを強烈に印象付けられたのが有効だった。
先制ドライブは敵陣開始ながらラトラル1本以外は全てランプレーで乗り切った。これは予想外。
特にWBをツインセットさせたアンバランスからの7枚ブロックのプレー。
ラインズの複雑なブロッキングに守備フロントが対応するのに時間を要したようだ。
望月の中央とそのフェイクで外へのQBカウンター。これが出る出る。※2
要所でQBが決めうちで走って、最後にはスローバックでフェイクバックの松岡へTDパス。しかし後半からは中央のプレーの頻度を落とした。
松岡の負傷からオープンに強い鷺野のキャリーを増やしたのが理由だろう。※3
(前半ゴール前で8メンで対応された途端に中央がピシっとSTOP。なのでそもそも賢明な判断ではある。)
3Qの得点以降は時間消費に出ながら、中央へのプレーやQBのキープを回避。※4
梅本へのパスや鷺野のオープンでダウン更新しながら概ね逃走モードであった。※5

・守備
#52が良い。動きが良すぎて失敗もあるがキャリアの詰めが大変良い。
インターセプトは超ナイス。ディスガイズの後、CBが一気にドロップ。
入れ替わってカバーに上がったSFの位置をQBが把握しきれていなかったようだ。上手く競り合えた。
#1、#41インセプのチャンスはモノにして欲しかった。ただし関大のパスアタックの出鼻をくじく効果はあったと思う。
気になるのは、まだLBの追い方がマズイ点。最初のシリーズでQB井上をオープンに逃がしたのが典型。
翌日の京大、立命の守備や、関大のLB陣の動きのよさと比較すると、まだしんどいのとちゃうか。

※2
榊原へのスピードスイープをフェイクに中央を突く三原のQBカウンターとはまったく逆。
ヒットに強いとはいえない畑を考慮しての外へのプレーでもあるだろう。

※3
無駄なプレーはもうやめよう。松岡へのラトラルの連発は意味があったのかしらね。糟谷のキーパーはミエミエじゃないかい?

※4
選手の負傷についてはKGは今年はかなり警戒しているようだ。
昨年は主戦RB2枚に加え、天王山を前にしてセカンドQBを失うという目に遭っているのだから当然か。

※5
梅本の飛ぶようなムーブメントには注目。遅く見えて実は速い。多分透明な高下駄を履いている。秋山並みのWRになる可能性を秘めている。甲子園経験者はやはり素材が違う。
4Q関大ギャンブル失敗の直後に3rdダウンで大きくゲインした鷺野のランはストレッチプレー。しかもアンバランスでBOXに8人並べてからWeaksideに展開したもの。基本上がり目になる関大守備。ディフェンダをさらに中に引きつけた上で数が少ないサイドに徒競走を挑んだ。次節京大守備は要注意のプレーだ。

(おしまい)
2011年11月9日 (水) 関関戦 その1
総論:めぐり合わせの勝利。奇跡的な点差。

関大VS KG。力量的には五分五分。勝利そのものは素晴らしい。
キッキングで好フィールドポジションを維持できたのがKGの勝因。
P/K大西&CoverTeamサマサマだ。松岡もナイスパントリターン。
その好フィールドポジションからまんまと先制・加点できたのが◎。
厳しい局面もあったが先に点を重ねた分、試合をコントロールしやすかったろう。
課題のラン攻撃は一応機能したものの、軸と呼ぶにはまだ細い。
「相手守備が慣れないうちはしっかり出せたらいいな」という程度が実際の所かと思う。
それはともかくKGにとっては得たチャンスを確実にモノにしたとは言えない試合だった。中でも
・大事な試合の大事な局面で雑なオペレーション。
・ストーリー性が弱い攻撃プレーコール。
この辺が気に入らない。強さを感じないなぁ。
そもそもダウン更新、TOP、獲得ヤード等スタッツで負けているのが好かん。
インセプを1回喫し、オンサイドキックも失敗しながら最後まで勢いがあったのは実は関大。
得点の順番が違うだけで、こんな結果になるとは、巡り会わせとは恐ろしいものですわ。

その1:またしても畳み込めないKG攻撃

試合運びの不味さ=強さを感じない原因の一つだと思う。※1
好フィールドポジションを維持し主導権を握るのは勿論ナイス。だが具体的には
�〜鞍昌弔蝪永�でのインセプ以降のプレー。
��後半開始の関大のオンサイドキック失敗以降のプレー。
この辺が致命的に不味い。

�,砲弔い�
・プレー終了後、プレーと全く関係ない所でパーソナルファールを犯しエンドゾーンから後退させた守備。
・負傷、ファンブルのリスクのあるラトラルを早速入れるプレーコーラー。
・2ndダウンでレシーブ後サイドラインに逃げられると判断して無駄に時間を消費したレシーバ。
・3rdダウンでパスを投げ捨て関大の代わりに時計を止めたQB。

・なんで松岡に浮かせたパスを続ける?。パスフェイクでディフェンダを釣って出来たスペースにパス?
もしくはスローバックを用意?でもスペース作るなり、ターゲットをフリーにするのが目的ならもうちょっと良いコールは無かったのかしら。精神的支柱&エースランナーがブロッカ無しで無防備な捕球体制。
ファンブルフォースを狙ってフルショットでタックラーが群がる(もとい壊しにくる)にきまっとる。
主将が志願しての事なら分からないでもないが。もしそうでも何時までも主将オンブにダッコじゃ格好悪いよバックス陣。
・レシーバがRACを狙うのは良い。サイドラインを割ろうとするのも勿論良い。
奥を警戒する守備の逆を狙ってのパスは良い。でもIRに投げないと駄目かしら。
・負傷を警戒してQBにスクランブル禁止令が出ていた可能性もあるが、畑が走ればダウン更新できていた可能性がある。

�△砲弔い�
「なんで3rdダウンで糟谷でオフタックル?。」
糟谷にキーパーさせるなら本人の持ち味を出せるプレーでお願いしたい。例えば十分に加速してからLOSに飛び込ませるなど。いや絶好のチャンスなのだから、もっと良いプレーあるでしょ。
結局関大のミスパントのおかげで、同じ場所からやり直しが出来たからよいものの。
3QにTDを上げられなかったらKGは負けていてもおかしくない試合。
そうなれば勝敗を分けたプレーになっていたはず。

それぞれサイドラインもフィールド内のプレーヤーも「ベストの判断」、「ベストのプレー」だったであろうか。重要な試合で、勝敗に直結する決定的な局面であるという認識があったろうか。
力量の似通ったチームの勝負において銘打たれる「本当の強さ」とはこういう部分では無いだろうかと思う。
弱さを自覚すればするほど、勝負どころでの準備のレベルは高くなっているはず。モチロン気構えも十分なものになっているはず。

一方で、
・インセプを喫した直後、モメンタムを奪い返す勢いで松岡にハードヒットを見舞う守備。
・パスの不調を取り返すかのごとく、キーパーを連発しドライブを継続させる攻撃。
これらの劣勢でも動揺しない関大の姿が印象に残った。ミスは散見されたものの、終始冷静に試合を見ていたのは関大のような気がする。

(つづく)
2011年10月14日 (金) 次節以降について
,何となくラスト3試合のKGの戦い方のイメージがわいてきた。
今季やたら見られる下記の試み
無駄に仕掛けるオンサイドキック
無駄に仕掛けるパントフェイク
無駄に仕掛けるFGフェイク
これらの「投機的手だて」と
畑の率いる攻撃&毛色の違う松岡の攻撃をわざわざ準備するという「攻撃バリエーションの工夫」※1

これらに共通するのは「攻撃を出し続ける」「ダウンを更新し続ける」という点。
加えて「何の手だても進化もないし、劇的に状況を変化させるプレーヤーの登場も見込まれない守備(二列目以降)」を合わせ考えると
「もう今年の守備はこれが限界。攻撃は最初から最後まで攻撃権を手放さないぜ作戦」で行くと腹をくくったのではないだろうかと思う。
・守備が弱いので本当はボールコントロールしたい。
・でも今の攻撃ではそれすらもおぼつかない。
・そこで投機的攻撃を繰り返し何とかリードを維持。
・後半に逃げ切り用の攻撃で逃走を図る。
という感じではないか。

畑の率いる(自称バランスアタックという名の)パッシング攻撃だけでは当然心許ない。
そこに全く毛色の違う攻撃=松岡弟のワイルドキャットを併用する。
ボールコントロールという上品なものではなく、とにかく何でもやってくる、ある種、行儀の悪いプランといえる※2。
兎に角、3Q半ばまでリードを保つ。
そして疲弊した相手守備に対して、おもむろに元気なワイルドキャットが登場※3。
これがノーハドルでグルグルドカンと。時間消費に最適。あわよくば追加点※4。
これでどうだろうか。

・・・・・かと言ってリーグ戦序盤からスペシャルプレーやらフォーメーションやら色々と見せびらかす意味はそもそも不明。疑問が残る。
意味があるとしたら、畑の攻撃でもワイルドキャットでもない第三の攻撃を実は準備しているからだろうか。
その有無の確認は次節でのQB起用でわかる。
リードした後で糟谷の次に斉藤を使うなら「斉藤によるノーハドルパッシング攻撃」という第三のカードの存在を見込める。
(勿論登場するのはキャッチアップの展開なんだろうからうれしくないのだが。ヒットを浴びて消耗するであろう畑では終盤に長いパスは期待できまい。)

※1攻撃守備ともラインのメンバーが多かった2006年。SG用のラインとラン攻撃用のラインを別に用意して勝負所では攻撃メンバーを全とっかえしてはどうか?と書いた記憶がある。それと考え方は近い。

※2,これが2007年の立命戦程度の仕掛けなら美しいが2009年のようなイケイケにまでエスカレートするとチョット胃がもたれそうだ。

※3ちなみに松岡弟のワイルドキャットの際のOLは左のガードのみスタメンの4年生がそのまま入るが、後は全部スタメン以外のメンバー(第3節は都合OLは試合を通じて9人が投入されたが4年生は2人のみ。3年2人2年4人1年1人。若い。)
レシーバ含めて畑と組んでプレーしている選手はワイルドキャットの参加者には少ない。後藤大和とTEぐらい。
いわば「スターター&その交代メンバー」とは全く別のユニットだと思って良い。

※4今季の強みである豊富なバックスを生かすのには最良の手だて。ノリとしては2004年の河野の攻撃に近くなるだろう。
松岡弟、後藤、雑賀のゴーカートトリオ&レシーバがモーションシフトから元気にグルグルドカンと。
(なおグルグルは松岡がロールする様子ドカンはランもしくはパスでゲインする様を表したもの)
以上
2011年10月14日 (金) 第3節を見て
今季3節目にしてようやく雨がやむ。
レシーバもQBも鬱憤をはらすかのように機嫌よくパス大会。
14/15はスーパーな成功率。レシーバ陣の集中力も高かった。
外した1回もQBはターゲットをしぶとく探した挙げ句、見つけて投げるところまで出来ていた。
QB畑は試合を重ねる毎にプレーに安定感が出てきている。ムーブメントも落ち着いてきて、大変よろしい。

ランにおいて徐々にバックス、ラインズともブロックできるようになったかに見える。
パスが良く通った分、ランも守りにくかったのだろうから勿論要割引なのだが。

それでも(神戸守備フロントの力量を把握していないので甘い評価はできないが)ゴール前のランシチュエーションでブロックで勝利する局面が見られるようになったのは収穫。

まだイメージ通り勝ちきっている部分とイマイチの部分が混ざった状態。
加えてブロッカー全員が勝利している訳ではないので見た目もあんまり美しくない。
一瞬しか確保されないホールを予知して素早く飛び込む鷺野。グニャグニャな走路を身を捩らせながら加速する主将。
彼等のおかげでプレーが出ているのは間違い無い。
その意味では攻撃ラインズは必要最低限の力は今でもありそうだ。
ただし次節は(それでもきっと厳密なラインズの評価は難しいとは思うが)この試合以上の結果を残さないと、最後は三連敗でシーズンは終わるだろう。

強力な守備相手では仮に押し勝ててもホールを空けるタイミングが遅くなる。
するとタックラーが間にあってしまう。
又ラインズに力量のデコボコがあれば、必然的にプレーのサイドや、キャリアが飛び込んでくる地点が守備に読まれやすくなる。
それを考えると必要最低限の強さは、所詮は最低限のものでしかない。
それに育成に要したワークロードや勝敗の結果を加味すると、ある種、最も効率の悪いアウトプットで終わりかねない。
ようやくラインズはデプスが形成出来つつある。
もう一歩、突き抜けて欲しいです。
それでリーグ戦の展開も試合の結果もチームの将来も大きく変わるのだから。
ここまで試合を見るにシリアスな怪我人を出していないのは素晴らしい。
次節もベストコンディションでお願いします。
でもオンサイドキックはもう辞めような。

ちなみに王子の第二試合で見た立命の攻撃ラインズは最高の出来。
とにかく良く走る。よく動く。
なぜそのように見えるか。約束通りの位置で、予定通り勝利しているから。
スタートの速さ、ブロッキングポイントへの移動の速さ、ヒットそのもの、これら全てで勝利し且つ最後までフィニッシュ出来ているということ。
しかも一部ではなく全員が徹底して遂行しており、全員が勝利している。

今季この先、苦戦する事も有るだろうが、その際にチームを踏みとどまらせるダイナモになりえるのは、間違い無くこの攻撃ラインズだと思う。

また相手との力量差があっても70点以上取るのは至難の技。
選手の層の厚さに加えて、フィールドにいるプレーヤーの意識が高くなければなかなか実現できない。
控えが出てもパフォーマンスが落ちないのは末端までモラール高く活動できているからだろう。加えてミスも反則も少ない。
集中力があり統制もとれている証拠。
その部分だけ取り上げても優勝候補の筆頭であろう。
以上
2011年9月19日 (月) 第二節 KGvs龍谷
・KGは何回もゴール前で足踏み。もう過去3年間の課題が残ったまま。
・いわば留年3回。君ら卒業できるんか。
・デリちゃんによれば「年間16単位は必要」らしい。
・宰相君によると「経済は単位が多いから苦労すんねん」「言い訳してるわけじゃないよ」
・しまいにゃ「なんや留年したらあかんのかっ(怒)」。
・自治相「休学したら8年以上居れますよ」「学部生で30代は普通に居ます」
・いやいや語学残してるようなもんだから何年いてもだめでしょ。

・攻撃で3TD。守備とリターンで3TD。攻撃の立場は?
・スコアは快勝。なのに気持ちが悪いのはレインポンチョのせいだけではない。つまり…
・選手層の都合でバテてしまった相手に押し勝ってもね。
・投機的なプレーに走らざるを得ない相手からターンオーバを沢山奪ってもね。
・さらに攻撃のうち2本はスクランブルでって。
・つまり本当は失敗してるプレーであって、サック、ロスで終わるのが本来の結果な訳。
・これではダメでしょー。そりゃ気持ちも悪い。
・目指す形、イケると思っているプレーではまともに通用していないんだから。
・これは時間がかかりそうやわ。
・上手なランナーが上手に走らないとゲインしないのは去年と同じ。
・ゴール前でQBが走らないとTDにつながらないのは一昨年と同じ。
・ブロッカーもう少ししっかり押せないかい?
・モーション、シフトから片側にレシーバを4枚あつめてスプリントから投げるプレーが。
・つまりはランプレー増やすと言いながら、まだR&Sに未練タラタラの様子ですよ。
・もちろん失敗です。
・攻撃の精度が相手守備のそれを上回れば別なんだが、半端な混ぜ方では意味がない。
・打開策にならない。守備も壊せない。事前に相手に見せておくという意味しかないかもね。
・その意味で松岡弟のワイルドキャットも同様。
・プレー自体はハリアップでグイグイ進み、お見事な中身。
・療養の為の春の長期離脱とキャプテンシーの発揮を考えて、シーズン終盤に主将がコレで連続キャリーというのは想像していたが。
・一番多くのブロッカを投入できて、ベストランナーに持たせる。
・その意味でランにおける最善策なのは分かるが。でもそれだけ。
・色々考えてるのはよく分かった。準備も進めてるのも分かった。
・分かったからファンダメンタルにたちかえろうや。
・きれい事はいい。不細工でも良いからエンドゾーンを割ろう。
・セコいフットボールをしようぜ。

個別に見ていくと・・・・。

・畑はパスのタイミングがまだ遅い。特に狭いサイドのプレー。
・ターゲットに投げ込めてるパスが少ない。
・やっぱり小柄な分、ダウンフィールドが見えにくいのかもね。
・判断の速さ、動きの滑らかさ等、QBingとしては全体的に良くなってきている。
・落ち着きは出てきたかも。
・レシーバ。手に当てたら捕ってあげてください。特にTE。
・守備は結局一列目頼み。
・二列目。少しは場内アナウンスで番号を呼ばれるようになって欲しい。
・コーナーが厳しい。遅い。当たりも弱い。
・レシーバに着いて行ってないのに、二度もインセプできるのは不思議。
・動いて投げられないQBが相手で大助かり。奥への脅威が少ないのでそれはSFも同様。
・キッキングでのナイスリターンTDは素晴らしい出来。
・TDを奪ったカバーチームのキャリアへの寄りとファンブルフォースも◎。
・でもリターンチーム。初手からあっさりフェイクランを出されては駄目。準備で負けてる。
・負けずにパントフェイクランをコールするのは全くの無駄。
・FGフェイクパスはもっと無駄。
・どっちも失敗してるし。今やらないといけないプレーじゃろうか?。
・前節から再三大きく返されているパントカバーの甘さは放置かい?
・エンドゾーンを割れない攻撃にギャンブルさせた方が(失敗させた方が)攻撃の為ではないかい?。
・考えられる理由は「次節以降は遊ぶ余裕はないと認識している」「プレーコーラーが選手を信じきっていない」という事ぐらいでしょうか。
・この辺、俺には理解できないですなー。
・糟谷に交代した途端に攻撃のリズムが悪くなる。QB4年生よ、4年生。
・点差開いてから反則多すぎ。集中力足りない。しかも守備やキッキングで作ってもらった点差。
・対戦相手を意識して日頃から取り組めているのかしら。
・最上級生はリーダーシップを発揮してほしい。
・フットボールに没頭できている期間に成し遂げられない事は、きっと社会に出てからも簡単には成し遂げられないよ。

以上
2011年9月9日 (金) 開幕戦
,,・天候のせいかランの比率が高いKG攻撃。
・にもかかわらずボチボチのゲインを見せた。
・春の出来を考えると思いのほかランが出たと言って良い。
・ただし‥‥得点は多いものの敵失による好フィールドポジションが多かった分は要割引。
・加えてそのフィールドポジションを生かせずFGを蹴るなど、やっぱりゴール前で刈り取れない弱さがある。
・2バックのSGやIフォーメーションの比率が高かった。
・2バックからはリードドローが効いた。
カウンターとカウンターロールからのパスも見せた。
・QBが良く動く分、相手は守りにくかったかも。
・でもキーゲインがドローとスクランブルというのは攻撃ラインズにとってはチョット悔しかろう。
・なかなか地味な攻撃だが、まだ「主役は攻撃ラインズ」と胸をはっては言えない段階。
・そのランでは多彩なバックスを次々投入。
・スピードでゲインしたのは野々垣、鷺野。鷺野は小柄ながら粘り腰。
・スピードがあるのは分かったので二人とも怪我をしないように。
・後藤大和はパワーがついたなぁ。
・ブロッカーと一緒になって良く走ったのは主将と望月。
・前者はさすがに周りもよく見えている。
・後者はここまで順調な成長ぶり。中央をゴール前まで一気に18ヤード走ったプレーは迫力。
・一方のパスは全般的に△。というよりアベレージマイナス。
・畑がプレーアクションからIRへショートパス。リードボールに飛び付いたり、ターンボールに倒れ込んだり。
・糟谷のロングパスはSFが下がりきったり、抜けてる梅本にリードで投げられなかったり。
・ビシッと決まらんなぁ。
・畑は解禁になったのか、スクランブル、キーパーでスコアリングドライブの継続に成功。
・いつも慌てているかのムーブメントなのに走ると思い切りが良い。不思議な感じ。
・糟谷はピッチマンを引き連れ果敢にLOSに走るが、特に迫力が増したわけでは無い。
・でも当たられ方は巧くなった。

・一方の同志社。
・リターンゲームが好調。
・守備ではLB木下小太郎が大変良い。
・しかしパンターがジャッグル&ダウン。・さらに二度のパントブロック。
・これではさすがに厳しい。
・加えて好リターン中のロスト等含めて、攻撃でハンドリングのまずさが目立ったのが残念。
・後半の得点機でのギャンブルはパントフェイクでHBが走ったが、おそらくこれは左へのスローバック狙いだったはず。
・攻撃は本当はもっとオプションしたかったんじゃないかなぁ。
・でもこの雨ではちょっとね。
・QBが二列目をみて外を回るか折り返すかを決めるプレーが好ゲイン。
・加えて2バックSGからのカウンターや3バックのプレーも通用していただけに悔やまれる。
・というより関学守備は二列目以降、存在感無し。
・中央のプレーには参加せず、オフタックルからオープンは詰めきれず。
・感覚的には外に走られると2〜3ヤード余計に出される感じ。
・パスカバーでは二度のインターフェアで相手ドライブを助ける始末。
・リターンタッチダウンも大事だけどハードヒットを見たいのは俺だけ?
・これでは強豪相手ではボールコントロール攻撃でロースコアゲーム狙いしかないね。
以上
2011年9月1日 (木) 開幕を控えて その2
その他のチームについて・・・

・京大はメリハリのきいた春の試合の組み方。
・なんーにもしなかった関学戦。それでもパスで1TDを奪い、守備はランを押さえ込んだ。これはこれで自信になったはず。
・印象に残ったのは「こんなに真剣にやって大丈夫か」と心配した立命戦。
・調整ではなく、勝ちに行くべく真面目に準備して望んだ試合。
・強いチーム相手に出し惜しみが無いのは、現在の実力をありのままに受け入れる覚悟が出来ている証拠。
・それは酷い結果が出ても、それを乗り越える気構えも備えている現れでもある。そしてその根底には自信が存在しているはず。
・過去の春には、あまり見られなかった。今季は真剣に勝ちを狙ってきている。勝つチームになろうとしている。
・成長するチームってのは、こんな感じだと思うのだけどね。
・プレーでは多投した「フェイクバックへのスクリーンパス」が面白い。5回以上投げたのでは。
・立命相手にただのスクリーンをコールしても(なぜか後ろからキャリアが)追いつかれてしまう。場合によってはロスしてしまう。
・スクリーンでも無理からフリーのターゲットを用意しないと成立しないので、フェイクバックに投げてみた。という事。
・やはりRB高木が居る居ないではかなり違う。今年も一枚看板ではしんどい。RBが揃いつつあるのは良い。
・WRは一発のある大黒柱が卒業したが、短いパスを地味なレシーバ陣に投げ分けられるようになった。
・なので全体的にはパスアタックは向上している。一発の脅威も大事だが、ドライブを続けられる事も大事。
・京大はFBのプレーが良い。昨今のSG対策で守備ラインはすっかりスピード重視に。そこに太っとい(ぶっとい)京大OLが束になってドカン。
・スタートで守備ラインに勝利した上に、捲り上げるパワー。加えてSGでは存在しない早いタイミングでの中央へのラン。
・非常に良い。懐かしい感じがするのも又良い。古いカルチャーをぶつけて結果を出すのがさらに良い。
・古い、新しいは関係ない。出せるプレーを出す。出なくなるまで続ける。これが京大。
・それと控えのQBがおもしろい。その細身で立命守備相手に誰がキーパーに出ると思ったであろうか。
・気合があるのは良く分かったので怪我をしないように。
・後半立命が「そこまでするならチャンとやってみようか」と言わんばかりに昨秋ばりの安定したドライブを見せたのも印象深い。
・まだ基礎固めの途中であっても、ある程度の事ができるのだから大したもの。
・投げられるRBはちょっとパスが良くなって「結構投げられるRB」に進化中。
・守備は京大に苦しんだが、単にその気にならなかっただけなので心配は要らない。
・全般的に底上げが進んでいるので、油断しない限りは優勝候補は揺るがない。


・関大も計画的にチーム作りを進めている印象がある。
・関関戦は試合は敗れたものの収穫があったのは関大。
・例えばQBの起用。試合展開に関わらず3枚とも試した。エースは井上。ランパスのバランスの良いQB。
・だが強敵相手ではクイックネスとスクランブル能力で局面を打開する必要があり、それは高崎がこなす。昨年の池井に似たタイプ。
・2年の北川は経験者で落ち着きがある。来年以降のエース候補。高崎がレシーバ兼任である事を考えると実質セカンドQB扱いか。今季の出番も増やして行きたい意向だろう。
・パスはKG守備のラッシュが効かない為、概ね余裕があって投げられたと思う。
・投げたいターゲットもフリーになっており、後はQBが決めるだけだったが、コトゴトク上ずったのが残念。
・岡、高崎ら俊敏なターゲットに加えて大型TEの用意も面白い。ロングシチュエーションでの活躍が光った。
・攻撃ラインズはサイズは揃った。後はどこまで動けるか。秋に向けて整備が進めばラン・パスバランスのとれた攻撃になる。
・エースランナーが不在。出ているプレーを続けない。で、実質五分の展開。この試合の時点でどちらの実力が上かは明白。
・WR経験を経てのQB、TEの重視など京大流、否、板井流でしょうか。それこそ完全に板に付いてきた感じ。
以上
2011年9月1日 (木) 開幕を控えて その1
年をくうと仕事の中身も変わるもので、王国建国時のように徹夜こそしなくなったが、毎日毎日会議では別の意味でしんどい。
春の試合も殆ど観戦できない中、無理から書いてみた。

関学編
・二度の合宿を経て取り組んだ割には強さも集中力も感じられなかった春シーズン。
・テーマをもって取り組んだとは思えない試合ばかりで、自らの課題を消化しようとする関大、京大の取り組みとは全く異なる姿勢に見えた。
・試合で勝ちに行ったKGと、勝つためのチームを作るべく試合をこなしたチームの違い と言えばよいか。
・酷い言い方だと、計画性を感じない。という表現が正しいのかもしれない。
(スピードに劣る京大セカンダリ相手に縦のロングパスを多投。スピード勝負で得点を重ねても意味がない。そこで勝つのは当たり前だから。こだわるなら強力な守備フロントに対抗してのランニングプレーであろう。)
・「夏に劇的に成長する」「秋に唐突にスーパーな何かを用意する」ここ数年そんな姿は殆ど見られない。よって今年も見られないだろう。
・若手の多いラインズ&バックス。このタレントと成長度合いを見るに「来年のチーム」のように思える。
・ただしそれは弱くなる過程の始まり。かろうじて三番手の評価であっても優勝する力はある。
・そんな今年、どこまで戦えるか?というのは、このチームの将来を考えると極めて重要。
・優勝争いに加わるには急成長を遂げる必要がある。その可能性があるかどうかは第一節の同志社戦で概ね分かる。

個別には・・・・
・QBの卒業により攻撃が不安視されたが実は守備の方がさらに重症だと判明。(4年間スタートを勤めたメンバーが4人も5人も抜けてはさもありなん。)
・特に二列目以降が苦しい。タックル技術以前にキャリアへの寄り方がまずい。(パスカバーも?関大戦のビンゴはQBの投げミスばかり。ターゲットは空いていたし、Line of fireに守備が入れていない。QBにラッシュもかかっていなかった。)
・二列目、三列目で核になる存在がいない。一列目が止められなければ確実にゲインされている。守備チーム全体で攻撃を止める。という事ができていない。
・QB糟谷がプレーできるようになったのは良かった。だがQB畑で勝てる攻撃を目指さなければこのチームの強みは生かされず、結果、優勝もないのではないかと思う。
(「セコくやる」チームになれるかが大事だと考えている)
・多くの攻撃バックスを試せたのは良かった。各自に特徴があり面白い。多彩なランプレーを展開できるだけのタレントは十分に居る。
・2バックからのランを増やしたのは、ランニングプレーの弱さを問題としてとらえていた為と思う。(右サイドが多少マシだが依然迫力不足。)
・京大戦ではその攻撃ラインズは完敗。ランプレーでポイントオブアタックに雪崩のように「守備フロントが」流れ込んできた様には絶句。
・当たりにいってLBに軽く弾かれる攻撃ラインズ。スタートも遅く当たりも弱い。
(個々の選手のコメントで気になるのはかつてのように「プレーが出ても俺が相手に負けては駄目」「トイメンに勝たなければ勝ったことにならない」という言葉が聞かれない点。)
・ゴール前攻撃が課題であったのは認識しているようだが対策がパワーバックの育成だけでは心許ない。(望月が負傷したら全てのドライブはFGで終わりになる。拙速にすぎないか。)
・スピードとサイズを生かしたパスが目立つ。縦一本やサイドへのスクリーンなど。試合中はQBの為に長いパスを何度も練習しているように見えた。
・だが相手守備も負けずに速くて大きい場合は決まらないプレーに思える。守備を崩して通すパスが見られない。
(そのうち緻密な事が出来なくなるのではないか。頭では決めることが出来ても、実践の為のノウハウが失われて行かないか?心配である。)
以上
2010年12月28日 (火) 甲子園ボウル2010
甲子園は例によって例のごとくの展開で、敵役の役者が変わった分、豪快な負けっぷりを観ることができた。試合の展開は立命攻守の出来ではなく、早稲田側の出来の問題。とりわけ守備にかかってくると戦前から読んでいた。リーグ戦のトータルのスタッツしか見ていないのだが、守備成績は概ね明治と同等という内容。取り立てて何かに強い守備ではなさそうだ。ターンオーバの数に期待ができるものの、それもどの程度通用するかは未知数。これではちょっと厳しかろう。
実際に試合そのものを見るに早稲田で最も出来が良かったのはキッキング。特にパントはカバーも含めて良かった。で、せめて去年の法政並みに立命エースRBのシンプルなプレーだけでも抑えられれば・・・と思っていた守備だったが、これが全くダメ。シンプルなRBのプレーがグイグイとゲインし、そのフェイクのQBカウンターが又止まらない。後半守備フロントが多少LOSを割り込みだしてからはマシにはなったが状況の打開には至らなかった。某新聞の記事で守備のレベルの違いについて指摘があったが全くその通りである。92年以降の法政を中心とした出場チームに共通するマズさは(過去にも何度も書いたが)何を差し置いても守備のレベルの低さであろう。裏を返せば攻撃は十分な力があるのに、関西の攻撃を止められず失点を続けてしまい、キッキングでもチャンスを得られず逆にピンチに陥ってしまうという構図であると言える。事実、接戦もしくは勝利しているケースは殴り合いよりも守備の奮戦が前提になっているケースが多かろう。その意味ではパントが良い分は早稲田はマシだったかもしれないが、守備の不味さでそれも帳消しといったところだろうか。で、肝心の攻撃も期待されたRB末吉が概ね抑えられてしまった。それがスコアに現れた分、法政が出場した時より、がーっと点差が開いた訳だ。
本当かどうか知らんが戦前、末吉は「(この試合で)300Y走るつもり」だったらしい。それは流石に難しいだろう(笑)。スカウティングの結果、特別な準備など不要で普通にやれば末吉が走れるだろうと判断したのだろうか、末吉が抑えられた際の攻撃の手立てが不足で立命守備をストレッチするに至らず。おまけに特別な攻撃を準備した様子もなし。確か早稲田は春に立命と試合をしていたはず。加えてスカウティングビデオからの分析を用いて彼我の力量差を把握できていなかったのだろうか。立命以外の関西学生リーグも随分舐められたものである。
末吉自身のランを見る限りは早稲田攻撃はブロッカーを上手く使って走らせるプレースタイルを目指しているのは分かった。所謂、ブロックが適当でも、出鱈目でも、失敗でも勝手に走ってゲインしてしまうランナーとは違うようだ。だがその早稲田攻撃はシステマチックにやろうとしても結局プレーを満足に出せなかった。その意味では現在はより難しい課題を超えなければステップアップできない段階にあるといえるだろう。今後は劣勢が予想される状況下で勝利を目指す工夫を、準備を含めた試合経験を通じてチームが取得していかなければならない。座学や練習だけで身につけられる程、この手の「チーム力」を高めるのは容易な事ではない。そんな程度で身につくのは、個々のテクニック、プレー、練習方法などでしかない。それらをチームの強さにまで結びつけるには、結局は実戦とそのための準備の中で経験を重ねるしかない。そうしないとノウハウとしてチームに残らないのだ。でなけりゃ日本中、とっくの昔に強豪だらけになってる。それを思うと強豪と高いレベルで常に勝負できる環境に居る事が、いかに重要且つ有難い事か認識を新たにした観戦でもあった。(ちなみにクリスマスボウルで見た早大学院は理にかなった攻守を準備してきていた。すばらしかった。来年以降が楽しみ・・・・・否、選手がコーチ共々大学にあがれば・・・・ね。)以上
2010年12月28日 (火) シーズンを振り返って その4
2010年チームを見てここまでグダグダとたくさん書いたが裏ではこんな事も考えた。
ショートヤードの手詰まりと主戦RBの飛車角落ちは無関係ではあるまい。過去2年間、機動力不足の加藤を補ってきたのは浅海であるが、今年それに相当する存在を負傷で欠いて大一番に望まざるを得なかったのも事実。畑が担ったプレーが糟谷ならダウン更新できたのでは?加藤の消耗を回避できたのでは?試合をブレイクするプレーが出来たのではないか?。否、それを前提として攻撃コーチは準備してきたのではないか。
諸々の想定外の障壁や不運があったのは事実。だがこれら全てを含めてフットボールである。自らが同意して選んだ世界なのだから文句は言うまい。 最後に守備に触れなければならない。すばらしい出来であった。ここ10年で最強であったろう。ルーキー時からチームを引っ張った、52、91、8、14、28の活躍は文句なし。DL,LB,DB全てに核が存在し、大きな穴が無い。きわめてバランスが良い守備だ。何よりフロントが速く、強い。やんちゃな主将がフロント勢を束ね、クレバーなバイスと共によく守備を纏め上げたと思う。ここに至るに想像を絶する苦労があったと推察します。出来れば1試合でも多くこの守備を見ていたかった。攻守蹴全てが揃うのはやはり難しい事なのだなぁ。 お疲れ様でした。(終わり)
2010年12月28日 (火) シーズンを振り返って その3
グダグダと書いたが要は、�々況皀薀ぅ鵐困魘�化して、�◆雰茲靴胴イ�ではない)R&Sを辞めてバランスアタックにして、��マネジメントに工夫を加えていこうという事だが・・・もう少し攻撃について考えたい。
私が思いつきで書くぐらいだから可能性のひとつとして誰もが思い至った事ばかりだと思う。根本的に間違っている可能性もあるので下手な考え休むに似たりなのだが、もし実現できない理由があるとしたら、と考えるとぞっとする。
�,砲弔い討郎G�は強豪相手に苦戦するラインズが特に気になったから述べている。攻撃ラインをもっと強く出来ないのだろうか。これは遠い過去から苦労している問題なのだが、問題の根本はどういうメカニズムになっているのだろう。武田先生の本に「体格に恵まれないチームなのだからラインズに頼ったプレー=ランをしても無駄。パスで行こう。」という主旨の記載がある。この記載のせいでパス重視は本人が持ち込んだカルチャーであるかに私は認識している。パスの重要性はわかった。では果たしてこのチームはラインズは重視しているのだろうか?。以前から一向に強化が進まないこの現状。高等部出身者主体の編成がされていた時代はともかく、推薦で優秀な選手を複数獲得�きるようになっても相変わらず苦労しているのは何故なのか。かつてはラインズ強化の為に外人コーチを投入したこともあったが、裏を返せばOBに指導できるコーチが不足している裏返しではないのか。もしそうならば、なぜ不足しているののだろうか。
このチームの戦術の選択を考えるに、チームの持つカルチャーに触れざるを得ない。フィジカルに頼れないから戦術で工夫という構図はこのチームの根幹を成す文化であるし、競技の性質を考えても納得のいく思考である。だが、昨今のこのチームの戦いぶりを見るに、目的と手段を履き違えてはいないだろうかと思うことがある。行き過ぎてませんか?と悩むことがある。邪推で申し訳ないが昨今のこのチームは攻撃スタイルありきで攻撃をコーディネーションしていないだろうかと勘ぐっている。否、ほぼ確信しているのだが、そこで�△量簑蠅�ここで関連してくる。例えばSGの採用は結構だし、R&S攻撃の継続も結構だろう。だがそれは「全ての試合で勝利する」という命題に対する回答に繋がっているのだろうか。短いサイクルで基本戦術を変更してきたこのチームの歴史や、立命、関大がラン・パス自在のマルチプル攻撃をモノにしている状況を見るに、頼まれもしないのに必要以上に選択肢を狭めて勝利を目指すことに、どこまでの意味があるのだろうか?と疑問に思う。そして邪推が許されるならこうだ。
他にプレーが無いから同じプレーを繰り返さざるを得ないのではないのだろうか。大一番で出せるほど選手が精度を高められていないから他の手を打てないのではないか。そしてFGフェイクのギャンブルプレー、2点コンバージョンの強攻策、これらは攻撃に手数が不足している事、確実に取れるプレーでも精度を伴うに至らない事からくる「選択せざるを得ない策」だったのではないか、と。決定的な弱点や、不安定な要素を多く抱える程、ベンチの判断を狂わせ、選手の意識徹底を損なわせてしまうのは2006年の甲子園を見れば明白である。
以前2007年シーズンの後にプレースタイルの異なるQBに代わる事から攻撃システムの変更が必要と書いたことがある(2008年3月22日08年シーズンに向けて)。学生フットボールである以上、卒業に伴う代替わりは避けられない。同じチームは二度と存在しない。よって学生フットボールであっても毎年優勝を目指すのであれば特定のスタイルに固執する意義は薄い、と。ここで��の問題が絡んでくる。あれから日本一を逃し続けているこのチーム。コーチ陣は毎年ごとに選手がベストパフォーマンスを引き出せるようガイドできているのだろうか。選手は自ら進んでベストを尽くそうとしているだろうか。組織として機能できるよう考えて行動できているだろうか。コーチも選手も、次の一手、その次の一手を準備しきれただろうか。そして常に対戦相手を見据えて準備できたであろうか。と。
そして来季のこのチームはどのような姿になっているのだろうか。主戦QBが予想されるメンバーの特性を考えるとパスの比率を下げざるを得ない。少なくとも難しいパスに取り組むにはレシーバを含めて人材がマッチしない。仮にR&Sを続けるとしても攻撃ラインズの一層の強化は必須だろう。R&Sを捨ててバランスアタックをするなら、尚更である。それを思うと、強力な守備を形成できた今季は、このリスクのある取り組みを行う最大のチャンスであったと悔やまれる。間違いなく神は細部に宿るが、木を見て森を見ずであれば、永遠に森からは出られない。神を宿すにはまず森を出てからで良いのではないか。(続く)
2010年12月28日 (火) シーズンを振り返って その2
出ないプレーを類似の局面で何度も指示するプレーコーラー。投機的に過ぎるサイドラインの判断。これらのシーンを目の当たりにするに、攻撃コーディネーターは彼我の力量を正確に把握していたのだろうかと疑問に思う。又、サイドラインとプレーヤーとの間に共通認識が存在していただろうかとも勘ぐってしまう。個人的には根本にコミュニケーションとオーガナイゼーションの問題が存在するのではないかと思っている。主将の「コミュニケーション不足」というコメントや、過去にない程、巨大化したチームを見るに、全体がうまく機能しているのかどうか疑問が残るからだ。かつて上手く機能していたであろうシーズンでは、選手(特に4年生)からコーチへの積極的な提言や、コーチを超える活躍があったと聞く。時間はある。現四年生は新チームのスタートする前に、自らの全てのノウハウを下級生に伝えてほしい。まずはそこからだ。
さて個人的には攻撃の復活の為には「短期的にはOLの強化」。「長期的にはバランスアタックへの回帰。」が良いと思っている。 いずれにしても攻撃ラインズ強化の施策が必要だと思っている。
そんなもんで順番としては�.薀ぅ鵐魁璽舛療蠧�。これだけでまず、一味変わる。攻撃ラインを見ていた神田コーチは現在十分に活躍できているのだろうか。専念させられればそれで良いし、無理なら新たな人を探してアサインしてほしい。もちろんラインの出身者だ。加えて��攻撃システム構築に際してのモードチェンジ。並行して��チームの総合力を発揮する為のマネジメント体制の見直し(首脳陣と幹部&4年生)。といったところだろうか。�△魯丱薀鵐好▲織奪�の遺産が腐るほどあるので活用しないのは宝の持ち腐れ。融合が上手く行かないなら、推進できるメンバーに一時的にコーチ陣をチェンジ。それでもダメなら臨時でも短期でも良いから新しいカルチャーをもたらす人材を入れればよい。
��は難しい。継続的な対応が必要だ。難しいのは選手を育てる一方でコーチ、マネジメントも育っていく環境になければならない点だ。複数の部署からなる200人の所属する組織を機能的に指揮する事は簡単ではない。何年か会社勤めをしている人なら想像できるでしょう。貴方にできますか?(俺には無理です。)それを考えれば監督の交代だの、コーチの更迭だの安易に口に出すべきでないというのがよく分かるはず。そんな優秀な人材はそうそう現れないのだから。組織が大きくなると(個人的には)「楽すぎても無駄な仕事をする奴が増えるだけでは?」と危惧している。逆に苦しければ効率よく全体最適を目指し、知恵を絞り、皆が連携・協力せざるを得なくなる。この方が良くないか?とも思ったりする。
一見してチームもコーチもプロであるかに錯覚する程のリーグ戦の盛り上がりが関西には存在する。だが殆どのコーチはプロではなく本業を別に持つボランティアである。プロコーチは結果に対して責任を取ればよい。しかし、そうでないものはどうするのか。そしてなぜ全員プロコーチではなく、ボランティアなのかよく理解しておく必要がある。そして責任論を問う人には具体的な方策をお聞きしたい。
お題目などどうでも良い。自らの弱さを一旦自覚した上で、多くはない強さを前面に押し出し、相手の弱点を徹底して突く。「ウチは(そもそも弱いのだから)セコくやるだけ」。このモードに立ち返る事が大事なのではないか。(一旦終わり)
2010年12月28日 (火) シーズンを振り返って その1
今季のKGを語るに際して攻撃中心に語らざるを得ないのが残念だ。
かつてのKGファイターズの攻撃には大事な試合では何をしてくるか分からない恐ろしさがあった。主戦フォーメーションはこれまでIフォーメーションなのに見せたことの無いTで来るとか、ショットガンからのパス主体だったのに突然オプションで攻めるとか、バランスアタックかと思えばグラウンドアタックでボールコントロールとか、予想だにしない控えメンバーを先発させるとか、それこそ何でもやってきた。それを思うと、今年の攻撃は相手守備からみて対応しやすかったのではないだろうか。 R&Sでパスを投げてくるのは100%間違いないのだから。加えてここ2年の傾向では、秘密兵器となる選手も存在せず、固定化されたメンバーで構成されている。これは相手守備にとってはヨミやすい攻撃だ。加えて決定的だったのはエースレシーバの不在と攻撃ラインズの力量不足である。期待された松原はかつて立命にいた前田と同じでRACが得意なレシーバであってフリーになるのが上手いレシーバではない。どちらのタイプが重要なのかはいわずもがな。「レシーバは球を捕ってナンボ」とはこれを指すのだと思っている。逆にそんなレシーバであった萬代、柴田がいたからこそ、去年までは目だった活躍ができていたのだとも言える。当然(終盤、春日がフル回転できるようになったものの)そんな絶対的なエースが居ない分、例年よりも後ろは守りやすくなる。QBの機動力が低いことから、QBのランは全く警戒不要。パスラッシュがすれ違ってもスクランブルで大きく走られることは無いしフロントが追い回せばどこかで捉えられる。よって極論すれば3RDロングのシチュエーションを作ればなんとかパントに追い込める可能性がグッとあがるので。合わせてショートヤーデージを取りきれない攻撃ラインズの弱さ。長い距離を進ませる間に、どこかで断ち切れるチャンスを作れそうだ。落ち着いて準備すれば大量失点を喫さなくてもすみそうな「怖さの無い攻撃」である。
今季の攻撃がここに至った理由を想うに(勝手で申し訳ないが)2つの観点があるように思う。「採用した戦術に起因する部分」と、「チームとしての総合力に関わる部分」だ。
前者についてはR&Sの使いにくさが浮き彫りになったという考え方である。
例えば今季の最後の2試合で延べ3度見られた「3RDショートをタイトフォーメーションで似たようなプレーをしては突破できないケース」。これが強く印象に残った。これらの局面を全て突破できていれば、どれだけゲームが楽になっただろうか。
例えば(対戦チームのタックル技術の高さもあるだろうが)、際どくダウン更新につながらないプレーが大変多く見られた。宰相君の言うところの「(更新するのに)1プレー多くかかる」という状況だ。これは相手守備に完全に読み切られている証左である。選手の能力、プレーも合わせたトータルの力量を正確に計られて、十分に対策を練られ、実践されてしまっているのだ。 これらの状況は事前に想定されなかったのだろうか。突破する手立ては事前に準備できなかったのだろうか。
R&Sは高い能力を持つ選手の集団でなければ構築できない高度な攻撃である。裏を返せば個々の選手の能力が至らなければ、又、駒が足りなければ十分に機能しない性質を持つ。そして当然ながらこの場合の対策が足りなければ攻撃全体として弱点を抱えたものに止まってしまうはずで、今季は正にそうなってしまったのではないだろうか。個人的にはこの対策の打ちにくさ=つぶしのきかなさ=が、R&Sの限界ではないかと考えている。マルチプルフォ−メーションにおけるバランスアタック採用下であれば、ラン・パスいずれかに傾斜する事は比較的容易に見える。一方この特化した攻撃をこなすべく鍛えたメンバーをもって、別のプレーをこなすべく攻撃を構築するのは難しいように思えるからだ。
加藤&レシーバ陣の成長に託しながら結果として成長し切れなかったパス攻撃。相手守備を確実に逆に動かし、なお且つ特定のランナーに持たせなければゲインできないラン攻撃。いずれもR&Sを採用する以上陥る可能性のあった状況ではないか。加えてそれらをカバーする対策も肝心の試合では効果が不十分であった。今年は言わば最初から「あきらめの良い攻撃」になる可能性をはらんでいたのではないだろうか。
もうひとつの「チームとしての観点」について。
豊富な経験、高い能力を持ちながら今季の攻撃が未完に終わったのは、当然、選手・コーチ両方に責任がある。特に幹部、4年生、および攻撃の中心となる選手にとっては痛恨だろう。又、選手の成長を促し、協力して攻撃を構築しきれなかった攻撃コーチ陣、試合において的確な判断を下せなかったサイドラインも然りである。これらの「誤り」は何処に原因があるのだろうか。
2010年12月2日 (木) 最終節 その2
問題は関大のランアタックがどういった姿になるかだ。例えば‥RB#5や#39がリードドローで持つ。そのフェイクのパスを投げれば厄介な#91をはじめとするLBは動けなくなる。特にDL出身で原則前がかりな#91には効くだろう。例えば‥この最終節の試合の4QのTDドライブに藤森が加わった形にしたらどうだろう。KG守備はかなり慌てるに違いない。もちろんRBとしてキャリーし、パスルートにも出るのだ。また池井が一試合を通じてパフォーマンスを維持できるかは微妙なので要所で控えQBを投入したい。ただ井上は池井程の機動力は無いので追い回される可能性がある為、それならバレバレでも播川のワイルドキャットの方がリスクは低いだろう。加えて堤、岡も良い動きをしており、多彩な能力を持つ攻撃バックスを用いて様々なバリエーションの準備を可能にしている。(WRがQBになるというのは古の京大がまさにそうであったが)。いわばナンボでも攻撃は仕掛けられるのだ。
今季の関大の良い所は、こういった全体のバランスの良さであろう。攻守蹴いずれも好調。それらを個々に見ていっても、例えば攻撃ではラン、パスのバランスは悪くない。キッキングもパント、カバーチーム、プレースキッカーいずれも優秀。さらに個々に見てもRBも様々なタイプが揃い、レシーバも然り。つまりどこからでも仕掛けられるし、全体的に穴が少ないのだ。
双方とも一度模擬試験を受けた後に準備ができる訳なのだが、これらのチームとしての選択肢の多さを考慮し、ベンチが的確なプレーコールを行い、選手がフィールドで確実な実践を行えるか?を考えると、全体のバランスの良い分と最終節でプレーを隠せた分、関大に軍配が上がると思われるがいかがだろうか。
試合開始劈頭から主導権を握りたいであろうからノーハドルでハリーアップオフェンスで一気に(FGでも良いから)先制を狙うだろう。KG守備の重圧を回避するためタイミングの早いパス
を中心に展開。藤森も当然投入する。まさに立命戦の試合序盤と同じイメージだ。具体的には後半多用した2バックもしくは3バックのSGが有効ではないかと思われる。最終節では前半用いたIフォーメーションは後半は使用していない。これはタイミングの遅いプレーはラン・パス共にKG守備フロントに壊されることが多かったからであろう。スピードとタイミングで勝負しなければ対抗できず、且つ、QB池井にマークが集中しないように散らす必要があった為、採用したのではないだろうか。言わばTからのタイミングの早いプレーで対抗するのと同じ理屈である。SGなのでパスも警戒させることができ、カウンターで散らすのも向いている。バックスと一緒に流れればブロッカつきのキーパーにもなる。LOSに近いところでプレーパスを投じるなどリスクもあるが、最も機能するフォーメーションではないか。特にスピードのあるKG守備フロントの動きを逆手にとるプレーを上手く混ぜてドライブを継続したい。また、KG守備のストロングポイントを機能させないという観点では4ワイド、クレージーフォーメーション等の採用も有効だろう。4DL+#91の存在は極めて厄介ではあるが3-3-5のアライメントを強要することで迫力を削ぐ事ができる。このメンバーだと3枚のうち#52、#91が二列目に入るがともにパスカバレッジには不向き。フィールドを横切るようにアンダーニースに2枚入ると忽ち着いていけないのではないか。#8が最後尾からサポートに上がらざるを得ないのだろうが、これとすれ違うと大きくゲインできる。
課題は関大守備のKG攻撃への対策だがパスラッシュ自体は十分届いている事からランプレーへの対応が対策の中心になる。多少後ろは犠牲にしても前がかりで潰しに行き、ロングシチュエーションを残せばQBに機動力が無い分、守りやすかろう。乱暴な発想だが投機的な守備を狙えば快勝できる可能性がある。そしてこれが中途半端になると殴り合いになるのではないか。その意味ではKGラン攻撃への対策が試合の展開を左右すると思われる。一方のKGはパスを通す為に何処までラインプレーで勝利できるか。ランをいかに出し続けられるかが全て。ラインが勝利しなければ勝利は無い。(終わり)
2010年12月2日 (木) 最終節 その1
最終節の関大vsKG。KG攻撃がある程度出たのはようやく攻撃ラインが勝負できたからである。1QのTDドライブで松岡のカットインしたプレーの後、QBのカウンターロールにゲインを許す等、徐々に関大守備は振り回され始める、加えて2Qからはゾーンパワーが決まりだす。この辺からKG攻撃は手ごたえを感じたはずだ。RB、IRに続けてスローバックを決めてゴール前ににじり寄り二本目のTD。攻撃ラインが押せてる分、前にスペースを確保でき、RB自身もスピードを維持できた状態でプレーできている。これが大きい。立命戦では前が詰まる分バックスのスピードも出ていなかった。稲村がこの試合ではグイグイとゲインしているのを見れば違いは一目瞭然だろう。関大守備はリアクトしなければ止められない程度に押されるのでリアクトするのだが、動けば逆を突かれる。見極めようとすれば足が止まりゾーンで出される。という循環に陥っていた。(それでもKGが後半に用意したカウンタートレィはパスの可能性の低い状況に加えてQBが#18であった事から、関大守備フロントが上手く潰している。止め方は理解しているし、実践もできているのが分かる。)
一方のKG守備。関大攻撃が比較的多様性を抑えたプランで来た事からQB池井を第一に抑える事でラン・パスともにスローダウンさせる事に成功した。何より若いLBが振り回されなかったのが幸いした。実際は紙一重で止めているプレーが多かったのだが、ランストッパーの中心になっているのが4年生LB#91だった。カウンタープレーを唯一見極めソロタックル。バックサイドのラインも動員したオープンでは大量のブロッカを一人で掻い潜りこれもソロタックル。よく詰めていたと言える。また密かに機能したのは善元のDB復帰であろう。ややパスカバーの受け渡しに課題が残ったが関大の先制点がFGに終わったのは立て続けにキャリアを仕留めた彼の功績。#28の復活も合わせて総じてセカンダリが落ち着いたのではないか。
さて関大である。前半は獲得ヤードゼロという前代未聞の完璧な完封状態に押さえ込まれた攻撃陣。だが藤森抜きで通した事に加えて池井が一切動かなかった事を思えば、この前半完封は次の対戦に向けて全く参考にならないデータだといえる。それどころか�.�ッキングが良かった事で、攻撃が1ヤードも稼げなかった割には少ない失点で前半を乗り切っている。��後半初手からQB池井が左右に動き出し、タイミングの早いプレーを使い始めてからはダウン更新も増え始めて後半だけで183ヤード獲得できている。(前半得点出来なかったのはQBへのプレッシャーを緩和したり逆手にとるプレーをまともに入れなかったから。)��ダウン更新も後半だけ見れば互角で、本来あり得ない4Qのギャンブル→インターセプトリターンTDが無ければ得点では関大が上回ることになる。これらのポイントに注目する方が重要だろう。特に4QにパスだけでTDを奪ったはドライブは KG守備が引きすぎという事を差し引いてもナイスなもので、これが本来のパスアタックの力量だと考えた方がよい。速いパスラッシュが届くよりもさらに早いタイミングでSGからパスを投じて行くもので立命戦での最初のポゼッションと似たリズムの良さであった。堤へのロング一発と岡に4連発でヒットした攻撃は完成度が高い。TDパスはチームで決め事になっているプレーをリストバンドも使わずにコールしたもので、極めて計画的なドライブだったといえるからだ。
この試合、藤森温存に加えてあれだけラッシュを浴びながら殆どドローをコールしないのが最後まで不気味だった。スクリーンやショベルはカバーされて失敗だったがドローはQBドロー以外はFBのクイックドローを自陣深くで行ったぐらいでコールされなかった。QBカウンターもロングゲインしたもの以外に、ゴール前でカウンターQBドローを一度やった程度で、まだ多彩なバリエーションが出せるはずなのに、これもコールせず。試合開始直後のショベルパスの失敗の仕方が尾を引いていたのかもしれない。KGのディフェンダは関大攻撃のこれらの対抗策を予期していたはず。それを出してこなかった事で試合途中から「関大はこの試合は流しにきた」とまで感じたのではないだろうか。つまり結果的に関大は「攻守ともVチームによるスカウティングを実地で行った」と言えるのではないだろうか。プレーも選手も絞った上で後半だけで10点取れた関大攻撃と、インセプで得たチャンスでギャンブル失敗、せっかく決めたロングFGは反則で取り消しというKG攻撃を比較するとどちらに余裕があっただろうか。まだ引き出しのある関大攻撃と押せてた割には得点を稼げなかったKG攻撃。となれば次の対戦でより有効な仕掛けを準備できるのは間違いなく関大だろう。(続く)
2010年11月26日 (金) 最終節を前に 2
5節のKGについても述べておこう。3度のターンオーバを喫しながら得点にして3TD以内に押さえているKG守備のパフォーマンスは(取られ方は気に入らないが)予想の範囲内である。だが先行逃げ切りのプランの中で攻撃でミスを繰り返していては話にならない。ファンブルは立命守備を褒めるべきだが、スナップのミスは論外。加えてこの大一番で交代違反の反則。自分で自分達のリズムを崩し自らを危機に追い込んでいる。またキッキングにも不満が残る。リターナー・ホルダーを兼務する尾崎の早々の負傷の影響もあろうが、シチュエーションに関わらずパント時に闇雲にブロックを狙いに行くのはいかがなものか。一枚しかないリターナは転がるボールを見送るのみだ。一人リターナが負傷しただけで、この「ある種の消極策」は何?。掃いて捨てるほどバックスは居るのではないか?。尾崎の負傷もあるが4QのFG体型からのパントの選択も加えて気に入らない。これに前半終了間際のTOの取り方のまずさも含めたサイドラインの妙な固執ぶりは2006年の甲子園並みの判断のまずさだ。この落ち着きの無さは何なのか?。腹をくくったはずのサイドラインもプレーヤーも、共に落ち着かない試合だった。加えて(少なくとも)プレーを出した側とプレーをする側でその意識、意図の持ち方に結構なズレがあったように思える。この辺が「気持ちで負けている」と言われる(もしくは自らが吐露する)所以ではないか。仕掛けて勝ちきる方針で臨んだ試合だが仕掛けが崩れた際の対応のまずさとなってその気持ちが表れたのではないかと思う。
同時に今季の攻撃の限界も確認できたと言える。関大や立命は共にパスが課題とされながら最終的にパスを決めながら壮絶な殴り合いを演じている。パスが決まらなければ忽ちスローダウンするKG攻撃とは攻撃の幅や手数に差が生じている。最終節、おそらく関大守備からは守りやすいと読まれているだろうKG攻撃はどこまで挑戦できるだろうか。鍵はランがどこまで出るか。OLの奮起、攻撃リーダーとサイドラインの覚悟であろう。
一方の立命には攻守ともに迷いが無くミスも無かった。 KGのラン攻撃の定番であるオフタックルオープン&逆を突くカットバックプレーについてはDLの頑張りでブロックをスローダウンさせキャリアの前を詰まらせた。またチョイスするレーンに関わらずRBが必ず踏み込むポイントを読んで、セカンダリが迷い無く飛び込みキャリアを加速させない策を取った。徹底して守備が上がってくるのでKGのブロッキングは要所で乱れ、ゲインできたのはブロッキングの出来に関わらず走れる松岡が持った時だけだった。これは要所でTDプレーになりかけたが、タックラーが上手くブロックをかいくぐり何とか踏みとどまった。一方パスにおいては立命大型フロントは敢えて無理やり飛び込まなかった。身長の割りにボールの出所が低いQB加藤のパスは要所でディフレクトを浴びた。加えてQBにプレッシャーをかけながら必要以上に侵入せず浮き続けたのでスクリーンもショベルも、RBへのスローバックも効果が薄かったと思われる。その意味では立命は「オーバーリアクトを控えた我慢の守備」を迷い無く実践できたと言えるのではないか。KGが守備の前陣強調で空いたスペースにレシーバを入れ始めたのは3Q途中からだが、それが決まってもランプレーのゲインが十分稼げない分、際どいダウン更新を重ねるドライブを強いられたと言える。本当の意味で核になるレシーバが登場しなかった今季のKG攻撃の辛い所だろう。立命攻撃は4Qのロングドライブに尽きる。徐々に燃料切れになるKG守備が相手ではあったが、数度のロングシチュエーションも乗り切り完結させた。特に(この試合通じてだが)パスに必死で食らいついたWRの集中力は素晴らしく、また要所でKG守備フロントのスピードにプレーを壊されながらも最後まで押し切ったOLの集中力は賞賛に値する。
もう概ね総括を書いても良い時期であろう。KGには抜本的な梃入れが必要だと思う。それは特に大げさな話ではなく今更ながらの対策だ。そして仮にこの先プレーオフになり、甲子園に進んで、ライスで勝利したとしても、その梃入れは必要だと思う。攻撃コーディネータの強化も確かに結構なのだが、より重要な強化ポイントが以前から存在していたと思っている。個人的にはそこさえクリアすれば昨今のこのチームが抱えている課題は概ね解決すると考えている。2007年シーズンの最後にも同じ思考に基づく文章を書いた記憶があるが・・フットボールという競技の特性を考えれば彼我の戦力差の如何に関わらず、持ち駒をフルに生かして勝機をつかもうとする事は確かに重要。だが自ら進んで選択肢を狭めた上で芸術的に勝利する必要は無いし、少なくとも今はその時期では無いと思うのだ。特に学生フットボールであれば、なおさらそうであろうと考えている。(以降次回へ)
2010年11月26日 (金) 最終節にむけて
前節の関大VS立命戦。方や強力OLと巨大QB&スーパーRBによるパワーラン。方やミルズ杯ランナー率いる伝統の無敵騎馬軍団。凄まじい地上戦が予想されたのだが試合を形作ったのは看板のランではなく、双方ともやや不安視されたパスオフェンスであった。関大攻撃においてはエースRB藤森のキャリーが中心になるかと思われたが、負傷のせいかキャリア回数は少なく、忘れられない程度に登場するに留まった。後半に至っては殆ど登場しなかったのではないか。その一方で池井のパスと池井のキープという、これまでの試合では大きくスポットの当たらないプレーを重ねてドライブを続けて行った。播川や一年生RBなどの多彩なバックス陣のしぶといゲインも有効ではあったが、特に印象に残ったのはパスにおいて藤森が何度も何度もRBの位置からパスルートに出ている点である。しかも徹底して長いルートを走っている。元WRのエースランナーがダウンフィールドに出ればSFは張り付かざるを得ない。負傷を抱える藤森はヒットを浴びることなくディフェンダを確実に無力化できたのだ。(おそらく最終節では、藤森にフェイクをいれたカウンターロールからスローバックで藤森に決めるルーサーを出すだろう。)FBみたいな前任のQBに対して元WRの池井は線が細く密集へのアタックは冷や汗物だったが、持ち前の機動力で守備を散らし、クイックネスでエキストラなゲインを奪いに行った。クルクル回って駄目なら即ゴーである。この予想外の攻撃には藤森のラン&カウンターを第一に予想していた立命守備としては対応に苦慮したろう。ただ、この組み合わせだけでは立命守備から得点を重ねるには限界があったはずで、それを思うと今年も初手からオンサイドを決め、最初から全プレー決めていたであろう先制ドライブをハリーアップで突き進めた奇襲の成功は大きかったと思う。
なおスコアを見れば明白だが、敗れはしたものの立命の攻守もベストパフォーマンスであった。そして試合前、ラン・パスどちらが課題かと言われれば、こちらの攻撃でもやはり「パス」であったのだ。この試合では最後まで奥へのパスを塞がれていたのでミドルを上手く通す事を求められた。加えて関大セカンダリの能力の高さ(プラスQBのコントロールの限界か?)のせいで「1対1で抜いた所にオーバーリードで投げつけて補球してもらう」というスタイルを取らざるをえなかったようだ。(今季は強力な守備を相手とした際にレシーバのRACが目立たないのはこの辺りが原因のように思える。縦が警戒される中、ルートは横方向が中心になる。レシーバはパスに飛び込んで補球するのに精一杯でそこからエキストラなゲインを稼げないのだ。)それでもキャッチアップを強いられる展開で(且つパスを強要されるシチュエーションでも)、必死にパスを通し続けたQBとWRの集中力はすばらしい。特に4Q終盤の残り時間が少ない中で意地でエンドゾーンまで運んだ攻撃は高く評価したい。京大戦同様、魅入られたようにLBの塊にパスを投じてしまったのが悔やまれる。この唯一のミスを得点に結び付けられてしまったのは致命的であったのだが、そこはラッシュをかわしてすぐにエンドゾーンに投げ込んだ池井のクイックネスを褒めなければならないだろう。さて不思議なのは後半リターンの関大が3連続反則で大きく後退した事。サイドラインかフィールド内の意思疎通が悪かったのか突如リズムがおかしくなった。当然このシリーズはパントで終わってしまい、先行きが不安に思えたが、結局自分たちでもう一度リズムを作り上げる事に成功。反則連発の原因は不明だが、最後まで自分たちのペースを手放さなかったのは素晴らしい。
試合開始劈頭のオンサイド、 逃げ回るQBの投じたパスがロングゲイン、逃げる関大追う立命。昨年の大阪ドームでの試合を思い出す。最終節も大事かもしれないが、民放が手をつけてないこの対戦カードは来年からBK(NHK大阪)が放送してほしい。見れば間違いなく関大のファン否、フットボールのファンは増えると思う。昨年はリーグ戦の最初からライスボウルに至るまで何かに挑戦する挑戦者の姿が見て取れた。今年は(もちろん依然としてチャンレンジャーなのだろうが)それに加えて、「日本の全ての学生フットボールチームの範となるチームになった」という印象が強い。今、手本にすべきチームは紛れも無く関大である。昨年来の関大のサイドラインを見れば、その統率の取れた様子、フィールドへの集中力、個々の役割を果たさんとする姿勢など手に取るように分かる。最終節の結果に関わらず、今や関西を代表するに足るチームであると断言できる。
2010年10月30日 (土) 西京極の夕陽に次節を想う 2
まあ今季ほど強豪チームが実体を隠し続けている年も無いだろう。KGは勿論、関大も藤森のプレーは控え気味だし、立命も大事な試合では、どう考えても松田が出ないと話にならないだろうから、結局4節終わってこの3チームは結構カードを隠したまま全勝を維持出来てるって事になる。
さて去年のリーグ戦が終わってから大一番への取り組み方について私見を述べたが、そこで言うところの立命の戦い方は「後の先をとる」と言うのだそうな。いわゆる横綱相撲なのだが、今季もそうなのだろうか?。今季のこれまでの戦い方、昨年のシーズンの終わり方を思えば、答えは恐らく(否、間違い無く)ノーだろう。
そもそも谷口がリードしてきた攻撃はラインがダダ押し、バックスがピューで何もせずとも勝てている。これは準備し放題だ。加えて経験の豊富な4年生パッサーやU19日本代表QBを寝かせておく訳がない。出し抜けに荒木先発、全プレーノーハドルでパスを投げ散らかし前半終了。これは普通に有り得る展開だろう。スペシャルプレーで得意の高校時代のプレーを連発。2ポゼッションリードして後半は谷口がラン主体で時間消費。パワー、パワー、QBキープ。の繰り返しで疲弊した守備フロントを相手に前進できる。二人とも大試合での経験不足が懸念されるが要所で松田が現れてはミドルパスを投げて交代。いや勿論松田が先発したって構わない。KG守備はフロントが強いように見えてその実、強いのはDLだけで二列目は未知数だといえる。一列目の処理さえなんとか成れば、何度かのドライブの完結は可能と思われる。二列目を釘付けにするプレーをどこまで準備できるかが重要だ。勿論、これには高い精度のプレーが必要ではあるが立命はTD3本は取れると予想する。
KGは例年より守備フロントが充実してる分、これからの勝負所の試合でも攻撃が最初から飛ばす事はしないかもしれない。前半はひたすら種撒きと分析に徹して、同点で迎えた後半に一気に爆発してケリをつけるという試合をするかもしれない。裏目に出ると手に負えないスタイルだが、果たしてどうだろうか。ちなみにこの手で快勝した記憶は無いので俺は大反対です(ただしこのやり方で立命に勝てれば今季はかなり強いチームだと言えるが)。カギは守備がどの程度機能するかだ。一列目同士は互角の勝負が出来るかもしれないが、今季はそのレベルでは分が悪いと見た方が良い。経験の薄い二列目がどこまで我慢できるか。攻撃は糟谷の戻り具合によるが、試合に出られなければ打つ手が変わってくる。加藤を走らせるプレーは控えなければならないし、控えの畑は機動力を生かしたプレーが持ち味故、加藤のプレースタイルをそのまま繋げられない。この試合にはハマりにくいのではないか。疲労と負傷回避の為、要所で併用となる程度か。ラン、パス自在の理想的なQBではあるので、活躍の局面はあるはずだ。悪天候が予想されるがパスが通らなければ勝負できないKGにはかなりのマイナス要因だろう。それを思うと、若手RBの活躍には期待できる一方、エースRBの負傷は(それでもやはり)あまりにも痛い。上手いRBが上手く走ってこそゲインできる程度のグラウンドアタックなのだから。いやもうプレーの予想はしない。何が出ても驚かんよ。
パッサーとしての成長を期待された加藤だが、この試合で集大成を見せて欲しい。どうせこの後もシンドイ試合が続くのだから、この試合で出し切ろうと、何時出し切ろうと、もう関係ない。1年時は三原そっくりのモーションを促す仕草を微笑ましく見たものだが、知らない間に気にならなくなった。おそらく本人も気にしていないだろう。三原になど成らなくて良い。加藤に成れば良い。どんな手を使っても良い。加藤翔平としてこのチームを勝たせれば良いのだ。投げて投げて投げまくり、勝利の為に走れ。ナイスゲームを期待しています。以上
2010年10月30日 (土) 西京極の夕陽に次節を想う
試合後、DD博士と一致した意見は「KGはハーフタイムに鳥内さんにおもくそ気合いを入れられたに違いない」という事。前半の鳥内監督の顔の怖いこと怖いこと。特にパントブロックで得たチャンスでタイムアウトを取得した時の形相たるや、まさに鬼そのものでした。後半はブロックの最後の一押し、レシーバのここぞの集中力、バックスの一延びが見られるようになったので、これは間違いないでしょうな。加えて気温の高さもあいまって京大守備がバテはじめたのも点差が開いた要因と言えるでしょう。後半はKGの攻撃のコールも、今季これまで見たこと無いプレーを要所で出しては、あっさり成功させるなど悪く無い感じ。「密かに色々準備済み。且つ、結構精度も高いところまで持ってきてる」というチーム状態が伺われました(何気に色んなターゲットに投げ分けてるしね。)それに加藤の前節の休暇も、糟谷を鍛える為の計画的なものだったそうで(それを知ると糟谷の負傷も本当かどうかチョット怪しいが)実は立命戦、関大戦にむけて思った以上に着々と準備が進んでいるのかもしれません。
選手個別にみると加藤はフォームはともかく、リリースが速くなったし、球速もアップしている。復帰した和田が「やや地味な萬代弟」のレベルまで成長してきている。これに加えて榎がスピードアップ。以後のスタータは垣内ではなく彼だろう。次節は松原へのスクリーン、小山へのロングポストを警戒すると、この辺りのターゲットにショート、ミドルのパスがバンバン飛びそうだ。ランナーでは尾嶋は速いが野々垣もかなり速いのが分かった。稲村や久司より彼らの方が怖いもの知らずのせいか思い切りが良いように見える。
一方KG守備の行かれ加減は第一節の立命のそれとほぼ同じ。ただ(関大もそうだったが)京大戦にむけて準備できた分、エンドゾーンを割られずに済んだという事でしょう。ただ京大攻撃のコールは、立命戦ほど多彩では無かったのは事実。前節は雨だったので難しかったのだろうが、今節はスクリーンとかスピードスイープなどをもっと序盤からやれば面白かったかもしれん。その一方で手堅く行くべき部分で果敢にパスでチャレンジしたりでチョットちぐはぐな印象も残った(3rd shortでパスに出て失敗とかね。)。スポットラトラルの準備をする等、工夫はあるものの強豪相手では分析されると手数が足りなくなる・・というレベルだろうか。シーズン中の大きな上積みを期待したが、さすがにそこまでは難しかったか。ただ今後の試合のうち、苦戦しそうなのは甲南戦程度。デビ、神戸、には普通にやっていれば負けないと思われる。今年の京大は見ていてストレスを感じない。結果はともかく歩んでいる方向や姿勢は極めて正しいと思えるからだ。まずは今季の試合で「守備の作ったチャンスを確実にものにするような戦い」をしていければ来季に向けて飛躍出来ると思う。ちなみに今季の京大で出色なのはブラスです。従来にない(否、90年代初頭並の)アップテンポに回帰。演奏もかなり上手。ご注目ください。
関京戦はそろそろ読売のサイトでストリーミングがされているはず。解説は武田先生だが、そろそろ実況解説ではなくハーフタイムにジックリとか、パケで展望を伺うというのが良いのかもしれない。往年の超早口を思うと確かに普通のスピードにはなったのですが一方で読売のアナウンサーがチョット喋り過ぎで噛み合わん。
2010年10月2日 (土) 第二節の感想全般
第二節までみた感想として関大が頭一つ抜けている。力量がある、というより仕上がりが極めて良い。やりたい事ができて、それが自らの予想通りの結果に結びついている。コーチ、選手の様子からも自信が伺える。浮ついた様子もないしミスらしいミスも無い。点差を付けた後半に控えメンバーを投入してもリズムが崩れない。集中力が持続しているのだ。まさに王者に相応しい貫禄の試合運びだ。藤森を早々にに引っ込めた後は播川が大暴れ。インサイドは迫力があり抜ければ独走もある。オープンの藤森、中央の播川、これににFB楠田と池井のスピードが加われば無敵騎馬軍団の完成である。何せ攻守ともラインズが良いので、大崩れしない。心配といえば多少パス攻撃の見せ場が少ない程度だろうか。普通に考えれば次節の京大戦では独走につぐ独走で順調に得点を重ねられるだろう。
京大は点差をつけて同志社に勝利したものの大半が守備の活躍、もしくは同志社側の問題によるもので、逆に第一節ほどの攻撃の元気の良さは無かった。関大戦は雨天が予想されるが、若い京大がミスを重ねそうで怖い。本来は怖いもの無しなのだから、胸を借りるつもりで何でも仕掛けるべきだが、どうこの試合を位置づけるのか。せっかくのハーフボーンなのだからオプションしようぜと言いたいところだ。今、唐突にフレックスボーンを仕掛けたら相手は絶対止められないんだろうけどなぁ。(京大はそもそもバックスの駒が足りない上にこれを教えられる人も多分いないのが現実なのだが。)
関学は評価が難しい。エースランナーを二枚とも負傷で失ったものの第二節を見るに若手で穴が埋まりそうにも思える。パスは引き続き安定感が無いが、昨年までのように核になるターゲットが不在なのが原因に思える。ベーシックなプレーしか見せてないのに加えて相手が近大なのが評価を難しくしているのだが、どのみち加藤はパスが落ち着かず、糟谷は試合を通じてムラがあり不安が残る。第二節は糟谷の指揮のほうがテンポは良かったが、得点してもキーパーでごまかしてのドライブという感想しか持てない。狙い所がわからんし、何を軸に据えられるチームなのかも分からない。第三節でパスがどの程度の成功率を残せるか。又いかに安定したドライブを重ねられるかに注目だ。この節で仕上がりが悪ければ優勝は無いだろう。
関学守備は全取り替えの二列目に村上、善元がどの程度フィットしたか。それにより空いた一列目、三列目の穴がどう埋まるのか。を見たかった。しかし近大攻撃の殆どのプレーを一列目で壊してしまうので二列目の動きも三列目のカバーリングも全く確認できなかった。つまり第二節の収穫は全く無かったと言える。一方の近大は厳しい状況。QB、RB、RETなどボールを持つ選手は軒並み一年生。上級生はどこで何をしているのか分からん。攻守ともラインが苦戦を強いられ、打つ手が無い状況だ。
2010年9月13日 (月) 開幕カード その3
一方、攻撃でのバリエーション増やアジャスト能力の向上は二週間程度では顕著な改善は難しい。ただし現在の京大の駒をみるとまだまだ可能性がある。QBは久々にLOSに向かって飛び込めるタイプだしランナータイプのFBもいる事からオプションの本格採用が面白いのではないか。坂田をモーションからピッチマンに。その動きからQBカウンター。スプリントのバリエーションを既にもっているからスプリントオプションも良い。レシーバを片側に集めてオールバーチカルからロールORピッチも良い。欲張りすぎかも知れないがここまで出来れば簡単には止められない攻撃になるだろう。(あまりやりすぎるとKGの攻撃のようで京大カラーが薄くなる。個人的には寂しくもあるのだが。)
一方の立命は評価としては微妙なところ。谷口の先発は問題は無いと思うが、パスがきわどく決まらないシーンがチョット多いように感じた。ドライブがストップしているのはパスの失敗が絡んでのものばかりではないだろうか。一方で攻撃は自らの二つのストロングポイントで強引に勝負に出て、尚且つ完勝できるのが恐ろしい。いわく強力なOLのブロッキングと、バックスのスピード・デイライト能力である。しつこくディフェンダを追い回すかのブロックにより「LOSに突然現れた広場」にトップスピードでバックスが飛び込めば10Yは確実にゲインできる。守備がミスを重ねれば即、独走TDだ。ラインズでオーバーパワーしノースサウスアタック。これは迫力がある。ただ松田の復帰まではランの比率が高いかもしれない。ドライブ力の向上の為には谷口の走力をもう少し生かしたい所だ。それを思うとSGの方がフィールドを広く眺められ、自らが加速してLOSに飛び込める分向いていると思う。パスを鍛えるにも適している事からSGの比率が上がると予想しているがいかがだろうか。方や守備は予想だにしない京大の攻撃に最後まで不完全燃焼であったろう。京大攻撃の若さから失点がこの程度で済んでいると見たほうが良い。京大攻撃を押さえ込む事は最後までできなかったといえる。特にFBの中央のプレー、QBのキーパー等、我々の想定よりも2Y〜3Y程度余計に出され続けたのは驚きだった。上手く攻撃を散らされて的を絞りにくかったとはいえ、この試合、守備は攻撃に感謝しなければならないだろう。逆に攻撃陣は競った展開で終盤に至ってもドタバタしなかったのは収穫。中でも攻撃ラインズは最後まで自信を持って慌てずにプレーしていたように見える。その意味ではこの日はOLの意思で試合を引っ張り、その強さで勝敗をひっくり返した試合と言えるだろう。(終わり)
2010年9月13日 (月) 開幕カード その2
個々のプレー及びプレイヤーを見てみる。守備バックスを外側に集めさせ薄くなった中央にタイミイングの早いプレー&FBのタレントで挑戦する。四枚並べたワイドでは数少ないスピード勝負の出来る駒にヒッチで「渡し」続けた。パス自体は失敗しない上、ロスをしても深手にはならない、でもマンカバーで守備がミスると一気に持って行けるプレーだ。マンツーのアライメントに応じてダブルチームで確実にディフェンダを処理し、そこにキャリアを上手く飛び込ませて稼ぐのだ。坂田に投げると海島が飛んできてノーゲイン。何回投げてもノーゲイン。だが高木に投げるとゲインする。立命守備の方針がこれで見て取れる。さてQBはスプリントで展開する事が多く、試合最初から自らが動くことで守備を散らす方針が見て取れた。2バックス時はこのバックスのアライメントが有効なブロック角を生み出し、QBがプレーするのに必要な時間をなんとか稼ぎだした。同時にこれはスプリントからのQBカットバックでも有効に機能し、最後にはRBのドローがシッカリとゲインする程、守備フロントの動きを鈍らせる事に成功している。守備にアジャストされる前にスプリントからのスクリーンを見せつけ守備フロントのラッシュを牽制、相手が引けば要所でQBスニーク、RBを用いたQBウエッジプレー、決めうちキープでゲイン。的を絞らせない矢継ぎ早の攻撃だ。さらにFLのスピードスイープや、フライモーションによる3バックからのランプレーまで出すなど、よくまあ準備したものである。加えてノーハドルにも挑戦。これは立派だ。京大攻撃のナイスなチャレンジである。
さて核になるQB今村が誰かに似ている。細身ながら果敢に密集を突く思い切りの良さ。昨今の京大QBとしてはスクランブルの判断も良く、加えて何度ラッシュを浴びてもしぶとくダウンフィールドを見回す肝の座り具合。さらにドロップバックやカウンターのフェイクを入れるムーブメント、体格も相まって尾崎陽介に良く似ている。これでパスが上手くて男前ならY姐さん辺りは大喜びだろうが(男前はともかく)細かいインサイドワークやパスそのものは、まだまだまだまだ改善の余地がありそうだ。RBでは体格は大きくないがLOSを超えてステップを踏み、しっかりゲインできるFB田原の存在は大きい。(以前にもこんな名前の良いFBがいたなぁ)。近年ダブルタイトからRB単騎で無理やりゲインを狙おうとしていた時期があったが、今季はスペースを上手くすり抜ける方針に変えたのだろう。彼の存在無しではこのプレーは出ない。また小柄ながら加速力のある高木はボディバランスも良い。久々に頼れるRBが揃った感じだ。
一方の守備はまだ改善の余地がある。スタッツからも推測できるだろうが、失点は全て立命の一発ロングゲイン絡みである。最初のドライブでのロングパスは立命レシーバを褒めるべき。だが、気になるのは試合を通じて要所で許したロングゲインの殆どに京大守備のミスが絡んでいる点だ。
概ねこんな構図だ。そもそも京大DLの中の二枚が奥まで押されすぎ。それに巻き込まれたILBがRBに向かう頃には当然LOSには大穴が開いている。キャリアはLBの手の届かないコースをトップスピードで通過。仮に二列目が上手く待ちかまえる事ができても、スペースがある分、キャリアに逃げられてしまい詰めきれない。すれ違いざまに手が掛かるか、足元に転がる程度になる。SFが気合いでバックサイドから上がってきても(仮に間にあっても)双方のスピードと角度から確実にキャリアにヒット出来ず、そして最後は追いタックルに。もちろん、これも間に合わなければエンドゾーンまで一直線。個々には好プレーも見られ、集まる意識の高さは確認できるのだが、ランプレーはチョット行かれ過ぎだろう。その意味で次節以降は1守備の建て直しの進み具合と、2攻撃の精度向上に注目だ。潰れて足止めを狙う事が許されない程、相手OLに押され切られてしまうDL。機能するはずなのに巻き込まれてスタートが遅れ穴を塞げないLB。動けても判断がまずくタイミング良く詰め切れない。パスートのミス、タックルのミスに加えて相手バックスの速さ、技術、パワーが上乗せされる。これは厳しい。これでは昨年同様に関大に縦横無尽に走られかねない。好ランナー、大型OLを揃えた甲南にも油断出来ない。タックル技術の向上が今季どこまで図れるかで京大の順位が決まるような気がする。(続く)
2010年9月13日 (月) 開幕カード その1
初戦ゆえにスカウティングが機能しにくい状況だったが双方とも攻撃よりも守備にその影響が出たと言える。
ラン、パスのバランスアタックが予想された立命攻撃はエースQB松田が出場を控えた事から、谷口によるラン中心のプレー展開になった。これ自体も予想外だろうが、京大にとって吉と出るかに思われたこの状況で、立命の攻撃フォーメーションにかかわらず京大守備フロントが纏めて立命OLに巻き込まれるケースが散見された。これだけ守備ラインが「とられる」のは京大としては予想外だったろう。もちろん立命バックスの速さ・上手さもだ。一方の京大攻撃は春季には全く見られなかったフォーメーションから、従来の攻撃になかったプレーを幅広く展開した。これも全くの予想外であって、立命に限らずどのチームの守備でも対応に苦慮しただろう。
試合を方向づけたのは京大攻撃の準備だ。内容は納得のいくものだしプレーの種類も十分。一定の質を維持した上で、且つ試合経験そのものが少ない選手をもって、という条件を加味すると満点に近い準備の出来だろう。脱帽である。一方で、ここまで自らが期待する試合展開になりながら勝てなかったのには理由があるはずだ。王国なりにそれを整理してみる。
「1試合中のアジャスト力」。予想通りの立命守備に対して準備したプレーを予定通り繰り出して終わった印象がある。それは「立命守備がより嫌がるコール」が後半に出来たはずが、そこまでの発展を感じなかったからだろう。勿論アジャスト能力の背景にはプレーバリエーションの量が求められるのだが、前半に見せたプレー種から厳選するだけでも、より底意地の悪い攻撃が出来たように思える。一回こっきりで以後見せなかったプレーのなかに「もう一回やればいいのに」と思えるものがいくつかあったのだが、いかがだろうか。(1QにTEが50Yまで運んだパスや高木のスピードスイープなどがそれにあたる。)また徹底マークを受ける坂田に「それでも頼らざるを得ないプレーセレクション」にも同様の背景を感じる。良くキャリアを散らして攻撃できた試合だったが、勝負所はエース坂田で、という方針から脱却できるかが今後の成長の目安となるだろう。
残るは「2ゴール前のプレーの準備」。「3プレーの精度、実践力」。といったところだろうか。前者では得点機にタイトフォーメーションから愚直に中央を突きFGに終わったシリーズを差してのものだ。相手が的を絞りやすく且つタイミングの遅いプレーはオーバーパワーできなければ×。どうせやるならプレーアクションでは?。それよりも、ここまでレシーバを散らした京大流ストレッチ攻撃で進んだのだから、大事なところで相手が守りやすい力勝負のプレーを選択する必要は無い。ワイドセットから高木のスピードスイープでも、坂田のスラントでも良かったはずで、個人的に違和感を覚えた。後者のプレーの精度については、もうファンダメンタルに尽きる。エクスチェンジミス、スパイクまでのもたつき、アンスポ、アライメントのミスによるダウン更新の取り消しから、タックル、ブロックの技術、当たり方、詰め方、追い方、ブロックのいなし方まで「もう一息」だ。この試合、怪我人が出なかった事、若手中心に強敵相手に経験を積めた事。そしてリクルートも含めて、新しい体制、新しい文化が機能した事が何よりの好材料だろう。非常に良いシーズンのスタートを切れたと思う。(続く)
2008年10月2日 (木) 自戒を込めて 「知らない事を無理に書いたら駄目」2
本当に知っているなら。その自信があるなら。憎まれても良いなら。本当にそれが好きならば。まず自分の立ち位置を明確にするのが順番です。根拠を持った自論を公開すべきです。その上で批評すべきです。そうすれば、仮に最終的に自論に欠陥があったとしても厳しく批判されることはありません。その人が批評を行なう背景を知ることができるからです。その人が批評する根拠を知る事が出来るからです。その人が批評する基礎となっている知識を知る事ができるからです。そうすれば、その人と対話が出来るからです。得体の知れない人とはコミュニケーションできません。警戒されるだけです。加えてそこに悪意を感じれば警戒から憎悪にかわります。
何かに対して批判する事でしか表現できない自称:表現者はそれを肝に銘じてほしいです。覚悟がなければ、もう書かないで欲しい。ましてや自分の活動が批判されたからといって言い訳しないで欲しい。憎まれ役で良いというならなら本当に憎まれても良い覚悟を持たなきゃ駄目。周りが手加減してくれる(=大人の対応)のを期待しての「憎まれ役自認」発言はその段階で既に子供です。憎まれても平気な顔をしていなければいけません。ガタガタ騒がずにね。
そして何より、誰も反応してくれないから言って自分のポリシーを捻じ曲げてでも露出を増やすのは最高に見苦しいですよ。
そんな肩肘張らずに、楽しく試合を見る事が出来ませんかね。おおらかな気持ちで、笑顔で楽しく見られませんかね。読み手がクスッと笑ってしまうような楽しい文章を書けませんかね。好きなんでしょう?フットボールが。

一日も早く試合予想を掲載してくれることを期待して止みません。
そうしたら、気持ちよくこの文章を削除します。
2008年10月2日 (木) 自戒を込めて 「知らない事を無理に書いたら駄目」
知らない事を無理に書いたら駄目。どうしても書きたいなら、自分なりの根拠を示さなければ駄目。それが出来ないなら、少なくとも辛らつな事は書いては駄目。
ましてや尊大な態度、攻撃的な表現など持っての外です。根拠も示さず厳しい事を書けば、暴言として憎まれます。間違った根拠に基づいて厳しい事を書けば、もっと憎まれます。例えば、後だしジャンケンのごとく、既に結果が出ている事象に対して理屈で辻褄を合わせるような批評は、書く方はラクですが、結果も経過も明確で広く知られている分、間違った理解に基づいた文章は目立ちます。(当然です。キチンと知っていれば間違えようが無い書き方をしているのですから。)こういったラクな書きかたをしているにもかかわらず、間違いを指摘される場合は、そもそもロクに知らないのに無理やり書いているという事になります。よってその文章は、根拠も示さず、叉、間違った根拠に基づいた文章として、厳しく批判されるのは当たりまえです。内容が辛辣ならなおさらです。自分の立ち位置を明確にせず、出た結果に対してのみ論評するこのやり方は自論を示さず、何かに対して上がってきた反論に対して反論をするだけ、というスタイルと変わりません。書き手が比較的ラクに書ける上に、知らない人からは一見偉そうに見えます。しかし一方で、一旦低い評価をされ始めると簡単に止まりません。それはには理由があります。まず自論を示さないので、そもそも何と比較しての批判かが分かりません。そうなると批判の為の批判を行なっている人にしか見えません。そうでなければ唯の(純粋に)悪意をもった人にしか見えません。どっちの人も、まず好きになれません。(加えて間違った理解の元で辛らつな内容が書いてあるなら、頭にくる人が出てきても当然でしょう)気がつけば、文章そのものへの疑問が、書き手の人格を疑う事にまでエスカレートする。こうなると、その人への評価を変える事が難しくなる。これが理由です。会ったわけでもない、膝詰めで会話をしたわけでも無い。そんな相手について一度固まってしまった見方を変えるのは難しいです。

こういう人が。10年前からネット上にいる。

観戦記と称してスタジアムで目にした事についての小言から書きはじめる。間違った知識をひけらかし、それに基づき辛辣な批判を書きなぐる。調べれば簡単に分かる事実についても同様で間違を元に平気で放言する。仮に間違いに気づいても訂正せず、逆に根拠の無い自説の正当性を主張する。一方で自説に都合の良い誤解を故意に行い、これで自説を補強し続け何時までたっても訂正することが無い。ハンドル名など2種どころか3種以上持ち、あたかも複数の人間が自説を支持するかに演出する。性質が悪い人だ。何せ間違いを指摘すれば、まず言い訳をする。(ここで放っておくと、同じ間違いを故意に続ける。)咎めれば開き直って文句を言う。終いには聞かれもしないのに体調不良を訴える。「店」を閉めて、気がつけば被害者ヅラをしはじめる。しばらくして再開するが何も学習していないので、同じ事を繰り返す。本性を知っている人は誰も相手にしない。相手にされないのが嫌なので露出を増やしていく。故意にセンセーショナルな事を書くようになる。目に付くようになる。指摘されるようになる。振り出しに戻る。
放っておけば良いのですが、このサイクルの過程でダラダラと流される誤った情報については許すことは出来ません。なぜ、ここまで強い語気になるのか。一にも二にも彼には自論が無いからです。なぜそう言えるか。それは彼の行動パターンが物語っています。
「観戦記は書くが予想は絶対に書かない」これが全てです。
自分の考え方や知識を動員して広く開示しなければならない行為に耐えられないのです。自分の軸足すら明確に示す覚悟の無い奴に、辛辣な指摘をされる筋合いは誰にも無い。ましてや誤った知識、理解に基づく批判は、初心者に誤った知識を植えつけるだけです。子供は子供同士で遊んで居ればよいのですが、構って欲しくて大人の場所に来たガキは説教して叩きだす必要があります