| 2010年1月2日 (土) |
甲子園ボウル その3 |
【補足】 (※1) リターンゲームのみの平均値(=目指すエンドゾーンまでの距離)を調べると関大は常時敵陣開始。法政は自陣で開始。となっている。 関大:前半3回36Y、後半5回40Yの地点で開始 法政:前半5回69Y、後半6回53Yの地点で開始(リターン中終了の2Q最後のポゼッションは除外した) また、一度を除いた全てのポゼッションにおいて得点もしくは得点機を作って終わっている関大。方や2インターセプト、1FL、1G失敗を記録した法政。この差も大きい。
(※2) TVで解説者が打撲、疲労による握力の低下とコメントしているせいか、鵜呑みにしてしまっている人も多いのだが試投数自体さほど多くも無いのに握力が低下しているというのは考えにくい。打撲であればこれはこれで御粗末。若さが出たというべきだろう。
(※3) 菅原ヘッドコーチ兼任QB率いる法政攻撃がライスボウルで社会人と対戦した際にも同様の事を書いた。重要なポジションで兼任が多い、交代要員を中々投入しない。結果、中心選手の消耗が進み、負傷も長引く。欠場イコール複数のポジションでの劇的なパフォーマンスの低下に繋がる。格下相手ならともかくチャンピオンシップゲームでは通用しない運用だ。
(※4) 今は全く何の知識も無いのに知恵と工夫でカイゼン活動(QCサークルね)をやりきっているようなものだと思えば良い。後はどこへ注力すべきか、無駄な活動してないか、等を決めてやれば良いのだ。これが本当の意味での学生主体での限界だと思う。ちなみに個々に進歩はしている。例えば、甲子園初登場時のオプションオンリーでパスなし攻撃の時代から、今やパッシングゲームを構築できている。守備も適当なアサイメントで大失点を喫していた90年台から、少なくともキープレーだけは押さえ込めるようになった。立派に成長はしている。だがその延長線上には無い段階に入らなければ飛躍に繋がらないと言いたいのだ。
(※5) 来季は立命がQB谷口で全く同じ事をしそうだ。
(※6) 周知の方もおられると思うが、西宮球技場に作られた関大対関学戦の記念碑はまだ現存している。阪急西宮ガーデンズの駐車場及び出口が跡地に作られているが、地下通路から車で地上に出た直後の右カーブになる寸前に記念植樹と共に残されているのを前方に確認できる。
(数値はいずれもAK's AmericanFootballInformationから頂いています。) |
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| 2010年1月2日 (土) |
甲子園ボウル その2 |
さて関大。試合開始からRBのプレーを徹底マークする一方でQBのケアが緩すぎる法政守備。それを見て宰相君が一言「原口がカウンターロールで持ったら止まらんぞ、これは」。序盤は原口が持たないまでも攻撃が進む。リターンがドンドン出る。これは幾らでも殴り合える。そして遂に法政守備の誰かが原口のスイッチをオンにしてしまったらしい。もう止まらん。まさに持ち味全開である。相変わらずイマイチなスローバックを試みたりする一方で、前半終了間際には誰もが予想しないパスでのTD。(どフリーで且つ僅か1Yのパスを上ずりながら決める姿に密かにウケる関大スポッター席をみて、こちらも大ウケ。)法政にとって藤森を抑え切れなかった事よりも、原口のキーパーの凄さの方が衝撃的だったかもしれない。こんな奴、関東に居ないでしょ。関西にも居ないけど(※5)。 問題が残ったのは関大の守備。最初のインターセプトは投げさせて奪ったプレーだろう。飾磨がこのパターンで獲るのはリーグ戦での光景と同じ。だが攻撃があまりにあっさり得点してしまうので、フィールドに立ち続けるのが増えた時間帯で苦戦を強いられた。加えて法政の攻撃にストレッチされていたので、法政バックス陣が万全であれば敗れていた可能性もある。(だが、関大は攻撃がもう少し時間消費出来ていれば、早い段階で試合にケリをつける事ができた可能性がある。この辺が今後の課題。) 表彰も終わり日が大きく傾いた頃、関大メンバーはまだフィールドにいた。レフトで一回、ライト側で一回、もう一回レフトで一回、三塁側で一回。何度も何度もスタンドへ向けてお辞儀を繰り返した。60年を超えるブランクを経て帰ってきた甲子園。このチームを支えてきた多くの人たちへの感謝の意としては、相応のものであったように思う。(※6)主将大館のキャラクターもあるのだろうが、極めて陽性で元気なチームで好感が持てる。TVで確認したがサイドラインだけでなくスポッター席も明るく前向きで良い感じである。関京立だけでなく新しいカラーが加わった。関西学生フットボール界にとって良い時代がくる事を心から期待している。 次はライスボウル、対鹿島戦である。新聞記事では鹿島優位とするものが多いようだが、それ本当か?わざわざ福岡ドームを二日も借り切って準備する関大に抜かりがあると思う方がどうかしてる。準備にかけられるワークロードは学生が社会人を圧倒している事を考慮すると、このカードはどう見ても五分だろう。確かに両方チームの攻守蹴で最も分が悪いのは関大の守備だ。強化されているという鹿島攻撃ラインにラインプレーを挑まれると最後まで押される可能性はある。だが一方の関大攻撃と鹿島守備を比較して関大攻撃に分が悪いとは俺は思えない。(そもそも鹿島の試合を見てないので何ともいえないのだが、昨季のJXB(対電工戦)で早々にバテてしまった攻守ラインの印象がどうも良くない。加えて今年はQB尾崎は病み上がり。ターゲットは走力のある前田がいるがエアアタックの鍵にはならない。どちらかと言うとWRも含めた全てのバックスで交互にボールを持ち走るタイプだろう。)そもそも鹿島守備は原口を止められるだろうか。当然関大攻撃にはロングシチュエーションを突破する手立てを要求される。KG戦程凝ったプレーを甲子園でも見せていない分、まだまだ引き出しがあると考えた方が良い。パスに課題があるチームだが、立命戦、関学戦ともに大事なところでパスが通っているのも事実。問題は少ないバリエーションをどうカバーするかだ。特に自分の正面にしか投げられないのは大問題だが、これをどう乗り切るか。QBも勤める池井との常時併用なども面白いか。叉原口の負傷を是が非でも回避する必要がある関大は、控えQBの準備は必須だ。出来れば井上でなんとかしたいが、ここは一つFB楠田のQB投入に期待したい。(そしてまちがっても原口を本当にFBで使ってはいけない。)関大は不安の残る守備の負担を減らすべく攻撃がダウン更新を最低一回は行なう事を目標としたい。各シリーズ第一ダウンのコールに注目だ。
以上 |
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| 2010年1月2日 (土) |
甲子園ボウル その1 |
「?なんじゃありゃ」 「大王様、あれはもしやシングルウイングではっ!」 「あ、ビーしてる、ビー!フォームビー!」 「ぐはー!ってゲインしてんじゃん」 「ダウン更新してますな」 「今のプレー、誰が持ってもゲインしてたがな」 と、爆笑とともに開始した試合。全国ネット生中継にふさわしく、初心者にも分かりやすい激しい点の取り合い。本当は評価したく無い試合展開なのですが、まあ、最後まで楽しく観戦できました。そしてやっぱり法政は法政でした。 スコア的には僅差であって法政にとって惜しいゲームで、攻撃ではコールのとっ散らかり加減まで、僅差で敗れたかつてのライスボウルと良く似てます。そこは実は気に入らないのですが、それでも法政両QBの落ち着いたパフォーマンスやバックスの高い能力には脱帽です。コールでも3Qには原へのルーサーでTDを奪うなど見所がありました。菅原以来の相変わらずのオフェンスハッピー振りですな。ただ僅差にも関わらず法政の印象が良くないのは「個々に成長してるけど本質は変わってない」と感じるからでしょうか。 変わらないものとして大きく下記3点。 ・攻守蹴の間のバランスの悪さ。 ・攻撃、守備、蹴それぞれのパートの中でのバランスの悪さ。 ・強さ(優先度)の序列。 藤森を徹底マークで走らせなかった守備と一方で藤森に走られまくったキッキング(※1)。RB陣を徹底マークして押さえ込んだ一方で、最初から最後までQBへのマークが不十分だった守備。アライメントやタイミング、キックそのものも多彩な手段を見せながら、都度好ポジションを与えてしまっているキッキング。多彩なプレーを見せた攻撃が一番完成度が高く、私も評価はしています。ただそれでも疲労・負傷による消耗の回避、攻撃バリエーションの拡大を狙えたQB二枚体制にもかかわらず、なぜかパスの精度が低下した後半。(※2)層が厚いはずなのに、勝負どころで負傷者に泣く攻撃バックスメンバー。など疑問が残ります。 これは、試合に向けてチーム全体をコーディネーションできる人材が必要だということでしょう。(スカウティングメンバーの充実やデータ分析強化等というレベルではなく現在存在しない全く別の機能を持つ部品が必要だという事)。 なぜなら現在は攻守蹴個々のパートにおいて部分最適化を計るべく努力しているレベルであって、チーム全体を見てのバランスをコントロールできている状態では無いようにみえるからです。 例えば 「守備は藤森対策万全らしいがキッキングでの藤森対策は大丈夫か」 「リターンを抑えられなければ点の取り合いを挑むプランで望む必要があり、攻撃はその工夫が出来るか」 「守備が相手を抑えられなければ攻撃はボールコントロールも考慮する必要があるがバックスを負傷で欠く中で対応できるか」 という作業を意識して行なえるように指示できる人材が加わればこの辺りは間違いなく改善されるのではないでしょうか。またこんな事も言えます。攻撃に及第点がついてから何年も経ちます。一方で甲子園や、ライスでの敗北は守備、キッキングのまずさが大きいといえます。同時にフィールドのプレー以外の部分の問題も影響が大きいのも事実です。選手起用、スタミナ維持、負傷回避の工夫などがそれに相当するのですが(※3)このような部分は個々のパートの中だけではなかなか見つけにくい部分。これらを助言できる人材であれば良いのです。 つまりチーム全体を俯瞰で眺め、相手に勝利する観点で戦い方を決め、攻守蹴の個々の準備の段階で的確なガイドを出す、そんな人材が求められているのではないでしょうか。このような人材は学生や学生コーチからは当然ながら生まれにくい。それは豊富な知識と経験を必要とするからです。だが幸いな事に独力で解決策を見出せるメンバーが既に揃っているのだから、この舵取り役の人数は沢山は必要とはしません。(※4)この役を果たせる人間が加わった時に法政は第三の飛躍の時期を迎えるのではないでしょうか。
(続く) |
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| 2009年12月25日 (金) |
ノープランとノーハドル その2 |
KGが猫騙しから、うっちゃりから、小手投げまで、あらゆる手段で勝機を見出そうとするのに比べ、立命はまず、相手をガッシリ受け止める。土俵際まで押されても中央まで押し返し、最後は土俵から押し出す。そんな違いと言えば良いだろうか。そう思えば「オーバーパワーが必須」との発言の源にある米倉監督の発想も分かりやすくなるかもしれない。(※4) これらのスタイルの違い=チームのカラーなのだが、これらがどのような段階を踏んで色付けがされていくのかに、今、大変興味があるのだ。チームカラーの違いを生み出す背景とは一体何なのだろうか。
(※1) 例えば、彼我の戦力差の把握、成長曲線の設定、ゲームプランの立案、それを実現させる工夫、その為の事前の取り組み。この一連の流れが緻密なレベルで矛盾も漏れも無く繋がっている事を目指すのがKGであると言える。それを具体的に試合中の采配+攻守蹴のプレーにおいて実践させるべくコーディネートする能力の高さ=総合力。これこそがKGの本当の強みなのだと思うが。 (※2) 個人的には相手のゲームプランに載らない方法は一つしかないと思っている。それは相手を自らのプランに嵌める事である。「我々は相手のプランには乗らないぞ!」「おー!」と言った所で乗らずに済むようなモノではないからだ。 (※3) たとえばこの試合の中でも確認できる。守備では・・・KGのファーストドライブ中にギャンブルを萬代へのカムバックパターンで決めている。だがセカンドシリーズで同様のギャンブルを試みているが、今度はCBがカットし失敗に追い込んでいる。攻撃では・・・前陣強調のKG守備に対してLBの裏にミドルを通し続け反撃を開始。浅海の一人カウンターは一度もゲインを許さなかった。松原へのエンドゾーンへのパスは全てカバーした。松下電工が何度も走られたショベルは苦しみながらも最後まで捉え続けた。これらの通り攻守において確実にアジャストの遂行が行なえる能力が高いのは折り紙つきである。 (※4) 例えば典型なのは98年、2003年の関立戦が「受けて立って」の勝利。いずれもKGが初手から捨て身でドンドン仕掛けたが後半には流れが逆になっている。 (一旦終わり) |
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| 2009年12月25日 (金) |
ノープランとノーハドル その1 |
以前にも書いたが関立の両チームのプレーをみていると随分似たシーンが見られるようになった。例えばこの試合でも・・。 ロングシチュエーションでブリッツの構えから相手にスクリーンをコールさせておいて、確実にキャリアを仕留める姿が両チームにみられた点。主戦QBとは別のQBをチェンジオブペースで投入したが、双方とも自らの走力が売りでありながら、その裏をかくプレーを準備している点。(谷口はタイトSGからのQBのパワーランをフェイクしたパス。浅海はスプリントして守備を手前にひき付けてからのセットアップしないパス。)他にもノーハドルの採用や、多数が一斉に入れ替わる選手交代など・・。これらのようにプレーの細かい部分や技術面ではどちらもさほど変わらないものが見られる。しかし不思議なことにチームとして似た印象を持つことは無いのである。これはゲームに対するアプローチが両者で大きく異なるからではないだろうか(※1)。 KGは(何度も書いたが)準備して準備して自らのプランを強要して勝つ。決戦に向けて、これまでに見せてこなかったここ一番のスペシャルな作戦を立てる。立命は(去年は除いて)予測できる範囲で準備して待ち構え、攻守とも試合中にアジャストして最後に勝つ。対戦を想定して攻守において準備できる事は全て行なうが、従来の試合と異なる程の取り組みは行なわない。いうなればば、ゲームプランに嵌めようとするKGと、プランで嵌めずに局地戦で全て打ち負かし最後に勝つという立命の違いだろうか。例外的な去年を除いて、毎度毎度明確なゲームプランが見えにくい立命だが、このような仕掛け無しで試合に挑む「ノープランというプラン=受けて立つプラン」があり得るかどうか俺なりに検証してみたです(※2)。 (※米倉監督が何を意図してノーハドルに取り組んだか「これだ」という答えを持っている人いないですかね?)
構図としてはこうだろうか。受けて立つプランのメカニズムは、「試合を通じて相手の情報を集める事で、守備はあいての攻撃を止め、攻撃は相手の守備を切り崩す手段をこうじていく。」というもの。結果、失点は無くなり自軍の得点が積まれていき最後に得点差を生じさせ勝つのだ。問題はこの仕組みが本格的に機能し始めるまでは(アジャストが完了するまで)時間を要する点にある。試合序盤で相手に先制された場合、アジャストが機能しはじめてからの得点では追い付ない場合がある。それを狙って序盤から出来るだけ高い下駄を履こうとするKGと猛然と巻き返し勝ち越そうとする立命。去年を除いて概ねこの関係が成立しているのではないか。仕掛けが強力であれば押される時間が長くなりKGの履く下駄は高くなる。立命は巻き返しが遅れれば追いつけなくなる。一方それぞれミスをすれば、方や履く下駄が低くなったり、方や反攻が遅くなる。そう考えると米倉監督が「オーバーパワー」を重視するのも、今回KGが後半にノーハドルを用いたのも納得がいく。おまけに立命のノーハドル攻撃採用まで説明がつく。オーバーパワーを重視するのは、試合序盤で相手に押される時間を短くしたいから。同時に反攻時に確実に押し切りたいから。ここが弱いと失点が増える上に、反撃時に稼げるスコアが低くなる。立命攻撃のノーハドルの採用はどうだ。(※この真意をフットボールファンはどう理解しているのか気になるが。)単位時間当たりのプレー数を増やしたいという監督の発言しか俺は知らない。そこから想像するに、イコール、「ポゼッションを沢山持つ事」が狙いだと言う事になる。だが自らがポゼッションを増やせば相手も増える訳で、これだけではアドバンテージには繋がらない。少なくとも同等の攻撃力を持つチームを相手にしても差をつける方向に機能しない。これを勝利に繋げる仕組みに据えられるとしたら複数の前提が必要になる。 「相手攻撃は抑えられる」且つ「こちらは得点を上げる事ができる」しかも「短時間で一気に加点する必要がある状況下」で、となる。このような構図にして初めて意味をなす仕組みと言えよう。そしてこれが当てはまるのは一つのケースしかない。アジャストで相手守備を丸裸にし、相手攻撃は無力化し、だが得点で負けている状況だろう(※3)。 これは相手攻撃に耐え、失点を許したとしても、豊富な対策を用いて反攻を開始する立命にピタリと当てはまる。(それを思えばKGのノーハドルは立命の反攻を遅らせるべく攻撃権の維持を目指す作戦になる。相手守備の体力を消耗させてダウン更新を続行させるのだ。)全てがきれいに繋がる。「受けて立つプラン」は成り立つ可能性があると言えよう。(続く) |
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| 2009年12月25日 (金) |
リーグ最終戦に想う その4 |
KGの守備はどうだったか。前回のライスで絶対用意すると思った前陣強調。待って待って待ったあげくようやく見せていただいた。サイズ・パワーの差をスピードで対抗すると後半は劇的に消耗するものだが、チームがTOPで圧倒していた分、ギリギリで守備フロントのスタミナも持ったようだ。 意表を突かれたのはDL畑田の投入。どのように攻撃に詰められても、なかなか取られない奴。逆にパスプロではOLごと、じわじわQBに寄ってくる。ゆっくり近づいてくる巨大な漬物石だ。こういう壁が中央にあるとランニングホールは空け難くくなる。なおロングシチュエーションでは畑田を下げて香山を入れている。いや本当に何年ぶりかという程、久々に元気なLB陣を見た。古下、吉川(よしかわ)、ラッキーボーイ福井。皆、生き生きしていた。それもこれも守備ラインズのお陰である。(DLは来年は全て残る。一方でLBは実績も経験もあるメンバーが全て抜ける。来年は来年で大きな課題が残る。)試合中、これだけ多くの選手がガッツポーズをするKGは見た事が無い。浅海に至っては監督に注意される程だ。だがこの日のこのカードへの思い入れの発露と思えば、まぁ良いか。 KGの最後のTDプレーは完全に4年生ユニットであった。新谷がGに入っている。本職だ、気分も良いだろう。Tは誰だ?福間だ。なんだ依田も走ってる。勝本、久しぶりだ。お前らこれだけ押せるならシーズン最初からキッチリ押してくれよな(笑)。試合後のエール交換。最前列に並んだ四年生の顔をを見て、もうグダグダ書くまいと思った。今年はジェットコースターのようなシーズンであったのではないか。屈辱も歓喜もまとめて味わった貴重な一年だ。完全燃焼はしたのだろう。だが、一方で得体の知れない気持ち悪い何かが心の底に溜まっているに違いない。それは今でこそ気持ち悪いモノだろうが、何時か必ずそれに感謝する時がくると思っている。それは敗北の中から必死で立ち上がって一つの結果を出した証(あかし)なのだ。勝ちっぱなしでも、負けっぱなしでも手に入れられない、極めて得がたいものなのだ。そしてこの経験があったからこそ出来る事が、将来必ず存在すると我々おっさん達は信じている。皆、この証を持って次のフェーズに向かって欲しい。胸を張って、堂々と挑んでいって欲しいです。本当にお疲れ様でした。 (終わり) |
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| 2009年12月25日 (金) |
リーグ最終戦に想う その3 |
懸念材料として去年から持ち越された「ゴール前攻撃の工夫」はどうだったろうか。定番のQBカウンターでにじり寄り、ワイルドキャットで距離を詰め、浅海投入で勝負した一本目。二本目はエンドゾーンを狙わざるを得ない状況でカバーミスをするという敵失に救われたが、良くラッシュを回避し、良く投げ込んだ。三本目はノーハドルによる効果でにじり寄り、最後は守備からそのランを警戒されないQBの左カットバックで走りきった。工夫らしきものが見られたのは一本目と三本目だろうか。いずれもラインがある程度の勝負ができて初めて実現するコールなので、その意味では(ギャンブルプレーや妙なパスに注目が集まるが)この日の攻撃を支えたのは終始奮闘したOLであろう。パスプロがこれだけ持つとは思わなかった。もっと驚いたのはランが一昨年並みには出たこと。それを思えば去年は(相手との相対評価だが)必要最低限の力量に至っていなかったという事なのだろう。(今更だが)ラインの強さは何にも勝るアドバンテージ。来季もラインズの充実度と相談しながらのゴール前攻撃になるのだろう。 さてこの試合、要所で浅海のプレーが生きているのが見逃せない。「走力が持ち味」の浅海の「パス」は立命守備も十分警戒していたであろう。KGは浅海の走力を囮にしたプレーを混ぜたかったが普通にランパスをした程度では見切られてしまうと判断したのだろう。自ら走って、守備を引っ張り上げたところで、(セットアップしない)ノーモーションからのアンダーハンドパスや、チェストパスを投じた。また、セットアップで投じたパスといえば、パントフォーメーションからのパスと、右ロールから垣内に投じたタイミングの速いミスディレクションという、これも意表をつくタイミングで投じられたパス。普通にパスを投げさせず、でもパスを決める事を目指したといえる。いずれもこの試合でのキーになったプレーばかりだった。もう一つの狙ったプレーである「一人カウンター」は二度企図されたが、立命守備が「浅海が居たら最後まで浅海を追う」というルールを最後までしっかり守った事で不発に終わった。これは立命守備がナイスであった。 完全に読みが外れたのは後半に入ってからのノーハドルである。これで左右のスプリントを連発しいて以降、立命守備のタックルミスが徐々に増えていった。劇的な効果。そして極めて底意地の悪い作戦である。こちらの手数が減ってきて、相手守備のアジャストが進んでくるタイミングだ。これらの不利な状況を相手守備の消耗を狙う事で無効化させる。同時に時間も食ってしまえる。狙い通りなのだろうね。 (※ちなみに、この試合のKGのギャンブル連発を「やり過ぎだ」と言う向きもあるようだが、それは当たり前です。そういう試合として位置づけたのですから、そういう事をして当然です。2003年のこのカードの展開をご存じないのだろうか。加えて言うなら「やり過ぎ」と指摘するのであれば、パントフェイクやオンサイド等のありきたりの部分では極めて不十分。そんなものどのチームでも普通に準備するでしょう。先制TD時のゴール前。浅海を投入し立命がタイムアウトシーン。立命は守備メンバーの変更を狙う。(これは当然。昨年同じ場所で浅海の決め撃ちキープでTDを奪われているのだから。)おそらく後ろはマンツー。QB用に二枚用意するといった感じだろうか。サイドライン傍でハドルを組む。これ見よがしハドルの周囲を徘徊する浅海。で、TOがあける。浅海はいない。加藤は何処にいるかわからない。セットするKG。立命は守備を戻す。で、KGのチョイスは「QB浅海でやる予定のプレーをRB松岡で実施する」であった。(加藤はサイドラインから一人で出てきて、一番近い位置のWRにセットしていた。)あっさり4Yゲイン。さらにTDになったプレー。左オプションの展開で左サイドでセカンダリに対して足元にブロックを撃つIR柴田。あっさりブロック失敗。それを飛び越えディフェンダが浅海にチャージする。だがその直後、浅海がアンダーパス。ボールはディフェンダの頭上を越え、エンドゾーンに立つ柴田の胸に向けて弧を描いて落ちていった。柴田は故意にブロックを失敗してエンドゾーンでフリーになったのだ。 やりすぎを指摘するならこれらの部分が望ましいです。)(続く) |
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| 2009年12月25日 (金) |
リーグ最終戦に想う その2 |
さて・・・・試合の話をしよう。 立命はTOPが極めて少ない分、守備の時間が圧倒的に長かった。だが守備は全般的に良く整備されており、よく持ちこたえたといえる。昨年松岡に独走されたスプリントからのカットバックプレーは上手くオープンを塞ぎつつ、カットバックも織り込み済みのLBのカバーで万全の備えを見せた。LB相馬の怪物度合いは異常。走っても走ってもバテない。集中力も切れない。当たりも異常。加えて96の強さ、53の確実さも目立っていた。そんな立命守備で痛恨なのは前半最後に奪われたTDである。CBは明らかにゾーンで動いていた。SFが下がってくるとして、途中でKG#18のカバーを外した。カバレッジ変更を判断するにはエンドゾーンまでは微妙な距離ではあった。その他、松原へ長いパスやストップ&ゴーで投げ込んでいたものの、完璧なマークで処理していただけに残念であった。ちょっと残念だったのはもう少し守備フロントがQBに重圧をかけられなかったかなという点。特に前半の同点の時間帯やKGが後半FGを決めるまでの時間帯が勝負だったと思う。この期間は問題なく逆転圏内であったし、であるがゆえにKG守備も無茶は出来ない状況だった。逆にここで点差が開けば自軍の攻撃時間が無くなりKG守備はよりアグレッシブになり、一気に苦しくなる。ここで立命守備がKG攻撃をどこかで抑えられれば流れが変わった可能性がある。(であるが故にKGはこのタイミングでノーハドルを繰り出したのでもあろうが)。 一方の攻撃では終盤にフロントを上げてきたKG守備に対して当然空くミドルゾーンへのパスを冷静に決めていった。ただターゲットがカバーされているとパスプロがスピードで突破されQBがもろにプレッシャーを受ける結果となった。KG守備はミドルを投げられる前にスピード勝負でプレッシャーをかけてくる。拡大した点差を背景にこの傾向がより顕著になった後半では、松田が投げれば「通ってダウン更新」もしくは「際どく失敗」。投げられなければ「サック&ロス」という構図になった。松田本人が投げて終わることを徹底していたようでスクランブルが全く無かった。ラッシュを緩和すべく松田が走るプレーやドローをもう少しいれても良かったかもしれない。全般的にパスが多すぎた。特に後半は第二シリーズ以降ランの記憶が無い。3Qに三本目のTDを奪われてからでも慌てずにラン・パスのバランスを整えて攻撃を再構築できたと思うが、逆にパス偏重が進んでしまった。セットバックならば前陣強調&スピード勝負が有効だし、ターゲットも少ない分KG守備は守りやすかったと思う。逆にSGの方が嫌だった筈。そしてパスを増やすなら松田(竜)でも良かったように思えるがいかがだろうか。松田(大)はバランスの取れた冷静なQBではあるが、パッサーではないし、ランナーでも無いという不思議な存在である。RBをうまく使ったバランスアタックを指揮するタイプと言えば良いか。SGからのミドルパスを多投するなら松田(竜)の方が俺の印象は良いのだが。終始安定したパフォーマンスを見せたWR#17や将来の爆発を予感させる#1など、ターゲットは良く集中できていた。一方で近年に無い程、紙一重のパス失敗が多かったのが印象に残る。いずれにしても数ヶ月のブランクがありながら最終戦の指揮をとれた松田(大)はシーズン中、よくキャッチアップしたと思う。 一方のKG。攻撃のプレーのシークエンスはライスボウルに近かったかもしれない。ショベルを受け続けたのは今回は平田ではなく河原であった。彼のパスキャッチは全てがショベルであった。めざせ三原雄太とばかりに徐々に評価を上げつつあるQB加藤のパス。加藤が三原程遠投力が無い分、真剣に一発ロングゲインを狙うことは無かった。結果パスアタックとしてのスケールは三原の指揮したそれよりダウンはした。だが、OLが良くプロテクトし、QBも守備のチャージを良くかいくぐり、しっかり投げて、しっかり走った。非常にナイスなQBingであった。特に3Q最初のポゼッションでロングドライブを得点に結びつけたのは良かった。萬代&柴田の4年生コンビの罰ゲームのような出ずっぱり、捕りまくりには、恐怖すら感じたが、豊富な練習を伺わせるQBとWRとのコンビネーションの向上が見られた。ターゲットは皆、集中していたし、QBも良く投げ分けていた。 (願わくばキーパー時の思い切りを良くして欲しい。この試合の様に自身のランが守備に警戒されない状況で走れないのは、ちょっと残念だ。)(続く) |
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| 2009年12月25日 (金) |
リーグ最終戦に想う その1 |
内情を知らない者が邪推するのは失礼という考えもあるだろうが、このような試合展開ではそういう事もしたくなるだろう。「立命はどの程度真剣にこの試合に取り組もうとしたのだろうか?」と。なぜなら「このチームはもっとやれるはず」と言い切れるだけのものを我々は見てしまっているからだ。 ひとつは関大戦の後の2試合の出来の良さ。もう一つは去年のこのカードにおける見事な準備と高い遂行力だ。前者は敗戦のショックからの立ち直りと同時に高いモチベーションを維持できている事を示すものだし、後者は準備して勝つという勝ち方を身につけている証左になるものだ。加えて今季のKGのパッとしない戦いぶりを考慮に入れれば立命が大勝する姿しか想像できなくて当然だろう。仮に本当にベストを尽くし万全の準備をした結果がこれなら文句は無い。今年の立命にはマイナスの要因が余りに多く存在しすぎた。この試合の段階でチーム力が満足のいくレベルに至らなくても納得はできるのだ。(インフルエンザによる合宿の中止、エースQBが何時合流できるか分からない状態でのチーム作り、シーズン途中での敗戦からのモチベーション維持などなど)。だが、仮に故意にこの試合の位置づけを低くして臨んだのであれば確認したい事がある。この結果を3年生以下の者はどうとらえたのか。彼らは歓喜に沸く反対側サイドラインをどのような気持ちで見つめたであろうか。そして4年生は納得の上でフィールドに立ったのだろうか?という点だ。(想像できる中で唯一合理的と思える解釈は、2位決定戦ごときで準備したプレーを披露するのは勿体無い。それは三年生以下の為に残しておいてやりたい。よってそれらを除いたプレーで戦うと決めた。という程度だが。) この試合、表現を変えれば「勝っても2位、負けても3位、優勝は関係ない。」そんな状況を前に「ならばこの際、思い切ってファイトすべし」という方向で割り切って意思統一できたチームと、そこまで割り切れなかったチームの違いが出たゲーム、といったら良いだろうか。少なくともKGは昔からこういうチームであることは、過去を見ても明白で違和感は無い。だが一方で今年のこの試合での立命をことさら強く否定するつもりも無い。なにせ94年の初優勝以来、優勝が関係しない最終戦を経験した事は数回しか無いはずだ。自分達の中でケリをつけて試合に向かうのは難しかったのかもしれない。大事な一戦のはずが、唐突に互いの位置づけの噛み合わない試合になってしまう事も長い歴史の中ではあるだろう。
※立命は決して弱いチームではなかった。春先に今季のKGについてさほど心配していないと述べた背景には、昨年の最終戦の感想として戦力的には立命との大きな差を感じなかった点がある。そしてそれは今年のこのカードの後でも変わらない。敗れはしたものの立命は決して弱くなった訳ではない。スコアが開いただけで戦力的には去年より落ちているとは思えないしKGとの差が生じているとも思えない。(去年のKGは内容は完敗であったがスコアとしては十分対抗できる展開に持ち込めていた。そしてそれはKGとしては予定通りの展開だった。今年の立命はスコアこそ最後に開いたがプレーの成否の殆どが紙一重の差であったと言える。ここぞの場面でインターセプトを喫したのは事実だが、パスにおいてはホンの少しの差での失敗が余りに多すぎた。)来季も(これまた)どちらが勝つか分からない程、戦力が拮抗するであろう事は想像に難くない。試合をつぶさに見れば実は立命側に好プレーが数多くあった事は明白。一試合敗れた程度でこの世の終わりであるがごとく騒ぐ奴らの気が知れない。加えて来年も立命が戦力的には抜きん出るのは現時点で既に決定的といえる。だが関大の成長により(これはどのチームもだが)優勝の為の条件がより厳しくなってくるのは自明。成長曲線の設定、ゲームプランの徹底、それを実現させる工夫、その為の事前の取り組み。これらの間で齟齬が無いかがよりシビアに評価される。来季はどのチームにとってもそんな試合が続く可能性が高い。この一連の繋がりをもう一度精査してクリアできれば問題なく優勝できるチームになる。(ゲームプラン、取り組みについては別項で述べる)。(続く) |
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| 2009年11月15日 (日) |
京大はそこにいた その3 |
最後に京大について。 なんだ結局は関立の両者に対して全力で当たる事が難しいので、より遅い時期に対戦する方に注力しているという事なのか?。去年は立命相手に一点差負け。今年はKG相手に一点差負け、である。選手層を考えるとそれが限界なのかも知れないが、であれば選手層を厚くしなければならない。アスリート比率を高めるのが困難な京大ではこの選手数は、いかにも少ない。(※去年の立命戦での攻撃のスローダウンも、この試合で最後の最後で萬代に走られてしまったのも選手層の薄さから来るスタミナ切れに起因している。パス多投から後半は明らかに握力を失っていた昨年の桐原や、徐々にスピード負けし始める守備を見れば明白。) チームとしての魅力が落ちてきているのは事実。だが俺は優れた人材が京大に入学しなくなったのではなく、チームに来なくなっただけではないかと考えている。今こそ近代的な理論と、現在にマッチしたコーチングのできる大型チームを目指して変貌すべき時期だ。別に泥臭さを捨てろとは言わない。魂とシステムは不可分のものでは無いし何よりもそれは多くの強豪チームの歴史自体が証明している。 この日、そこにいたのは確かに京大であった。しっかりと、そこに踏みとどまっていた。だが、そろそろ動こうじゃないか。もちろん前に向かってである。何年かかっても良い。障壁を一つづつ取り除けば良い。そうすれば全ての敵に全力でぶち当たれるようになる日がそう遠からず訪れるはずだ。勿論、次節は快勝しなければならない。そして相手は「神戸であろうとする神戸」だ。このような自らのアイディンティをかけて勝負してくるチームの怖さは今の京大ならば手に取るように分かるはず。ある種KGよりも手ごわい相手だ。久々にこのリーグの転換期とも言える時期が訪れた。この時期に役者が揃っていないのはあまりにツマラナい。今季の締めくくりとしてナイスゲームを期待しています。(おわり) |
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| 2009年11月15日 (日) |
京大はそこにいた その2 |
攻撃コーチの新たな参画は歓迎だが、優先順位をつけるなら、まず攻守ラインズのコーチ強化が一番だと思うがいかがだろうか。(ド派手&大量得点の攻撃が目を引くSGであるが、例えば立命攻守のここ数年の安定感はバックスによるものではなく、間違いなくラインズの充実によるものである。 バックスが天才だろうが凡人だろうが攻撃ラインズが取れば絶対ダウン更新出来るのである。その意味で長年ラインズを見てきた米倉監督は大変偉いのだ。) さてこの試合のKGで気になったのは2点。 一つは思いの外、練ったプレーが見られなかった事だ。シークエンスを形成されているものが見あたらず、裏だの逆だの逆裏だののコールが無かった。守備をストレッチする意図が感じられなかった。表現を変えれば独立したプレーを獲得したい距離から判断し適当な順に出したようにも見えた。極めてデジタルで、見ようによっては淡白。加藤が苦しみながらショートパスを決め続けて食い下がったものの一方でランによるゲインも後半は影を潜めた。出す為の工夫も見られなかったように思える。ドローもショベルも殆ど無し。その点では全くR&S的ではなかったし、京大のパスラッシュが届きだしてからはパスプロを強化する為、ダウンフィールドへ出すレシーバを3枚に絞るケースが見られるようになり、本来の目指す姿では(いやそもそもその姿もよく分からないのだが)無い様に見えた。 もう一つは集中力の微妙な荒さだ。相手がリーディングレシーバを競う大エースだとはいえ、二度のインターフェアはまずい。加えて、要所でのイリガルブロック、レイトヒット。その他ミスを含めて多くに4年生が関与していたりする。パスの成功率も実は5割程度になっている。そんなに酷く感じないのは「キャッチしたのだが線踏んで微妙にOB」というケースが(記憶している限りで)4度以上あるからか。QB、レシーバ両方に修正の必要があるように思える。また、モメンタムが京大に流れた3Qには攻撃が一気に押さえ込まれる時間帯が発生。QBは無茶投げしてインセプ。2Qには綺麗なゾーンパワーから平田、松岡のロングゲインを見せておきながら、今度は7枚ブロックのランも不発。なぜかスピードアップした京大フロントにLOS手前で当たられるケースが頻発した。どうも今年は最初から最後まで勢いを維持できない。攻守ともちょっと叩かれると凹むようだ。(加えて攻撃コールもストレッチする発想ではなく、目の前のプレーでゲインする方を優先したチョイスをしているように見えるが・・・いかがだろうか。守備に期待できない状況ではこれもやむなしか。やっぱり守備の安定が勝利の大条件だね。)劇的な逆転は素晴らしかった。だが「ハート」で京大に勝てていたであろうか?。 そんなリードを奪い合うしんどい展開の中、それでもQBはラッシュを浴びても逃げながら投げる、走りきるなど対応し、シブとくパスを通し続けたのは評価できる。他にもWRでは萬代が京大戦ならではの集中力を見せた。RBでは徐々に花房化の進む松岡が完全にエースであろう。そしてK大西はしびれる場面でよく決めた。上級生、下級生に限らず最後までファイトした者はしっかり存在している。次は勝とうが負けようが(おそらく)最期の試合、本当の最終戦になるだろう。四年生は悔いなく準備してもらいたい。次節はチームとしてベストを尽くしてくれれば良い。結果についてはブツブツ言いません。ハイ。 (続く) |
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| 2009年11月15日 (日) |
京大はそこにいた その1 |
今季の京大の戦いぶりを見て、誰がこのような展開を予想できただろうか。 KGのグダグダ化は可能性として存在していたが、京大のこれ程までのチャレンジは想定できなかった。試合は完全に京大のものであった。乱戦を招いた要因は京大攻撃が継続してドライブできた事だろう。特に第一ダウンの攻撃が距離を稼げた点が大きい。その背景として2点。一つは京大攻撃の積極的なコール。もう一つはKG守備システムが全くアジャストしなかった点だ。KG守備は3−2−6のアライメントをひいた。この試合ではボックスの中に5人しかおらずSFが2枚とも深く下がっている状態だ。これに対して京大はボックス内で勝利する事を徹底した。タックルからタックルの間にキャリアを走らせるのだ。且つSFが上がる前に勝負を決める為、中央への速いプレーを多用。3DLが相手である為、一列目突破の為に局地的に人数で上回るのは容易。そして最も速いタイミングで持てるQBが何度も何度もキャリーしリズムを作った。(かつての京大ならFBが役割を果たしたプレーといえる。)つまりKGのSFにとっては、パスにおいては自分よりも浅い位置に投げられ、ランにおいてはボックスの勝負に参加できなかった訳だ。一発を予防する為に全く浮いた状態にしておいたと言える守備であった。気に入らないのは、では長いパスを防止できたかというとそうでもない所。中村、坂田に長いパスをしっかり決められている。確かにオフタックル、オープンは極めて反応良く、そこだけは大変堅い守備なのだが、総合的に見ると「相手攻撃をスローダウンさせる為のシステム」でしか無いようだ。いかがなもんかと思う。開始早々から2TDのリードを得たまでは良かったし、このままリードを少しづつ増やせる展開であれば、まあこの守備でもよかった。だが京大のラン攻撃の狙いが明確になり、且つ競った展開になった時点でも積極的な守備を用意しなかったのは疑問が残る。一昨年の対戦でも3−3−5を用意したKGに対してQB宮下率いる京大攻撃が中央の早いプレーを出し続けているが構図としては全く変わらない。ついでに言うと同じ守備を用意した今年の近大が京大相手に大量失点の末、破れている。景色としては全く同じものであった。(※加えて、アサイメントも怪しい部分がある。二本目のTDはカウンターロールから桐原のキーパーで奪った。ゴール前、デフォルトでマンツーのはずだがKGのディフェンダは誰も動けていなかった。本当に正解なのか?この守備は。) 一方の京大攻撃で痛恨なのは前半の好機のギャンブル失敗。敵陣20Y内側にてダウン更新確実な距離でなぜかロールのキーパーを試み失敗。ギャンブルでTBブラストがロスタックル。これは順番がおかしい。ただそれ以外のコールは非常に積極的で有効であった。距離の出るコールは相手に止められるまで繰り返す、本来の京大スタイルの攻撃が見られた。ライン出身のFBのダイブ、高松の中央が大きなゲインを奪う。パスはショートパス中心で。長いのはSFから一番遠い所と、SFに向かっていくコースというSFが絡みにくいコースに限定。徹底している。そしてナイスなチャレンジである。これで良いのだ。 さて一方のKGだが・・・・・先制した際に見せたプレーはそれこそ「瞬間猫だまし的に」まんまとはまったものだった。1+3からIRがモーションして二枚が右ウィングセットで並ぶアライメントへ。スナップと同時に七枚でブロックを打つ。右オフタックル付近にホールが空き独走となった。キーブロックとなったのは85榎。IRで上半身を極端に前傾させるセットですぐ分かるがブロック力をかわれて投入され始めた一年生だ。前節では二列目のエース宮川の処理に投入されている。この神戸戦ではウィングセットの利点を生かし、ノーチェックでリリースしパスートするLBを外から蓋をするようにブロックするなど良い動きを見せている。(ちなみに宮川とは二度のマッチアップで連敗。いずれもそのポイント付近でキャリアを止められている。パワーはまだまだか。)さて、TEやFBにはOLからコンバートされたものが複数名登場している。ショートヤーデージでタイトなセットバックからシフトするケースがあったが、そこで投入されている。エキストラブロッカの用意は分かるが本来なら、皆OLとして大成してほしい選手ばかりなのが気になる。強力なラインズ育成、デプスの形成が重要と言われながら、この辺りの妙な思い切りのよさが実は気に入らない。(続く) |
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| 2009年11月3日 (火) |
京大は何処へ行きたいのか |
今年もナイスゲームになると思っていたので昨年の観戦記と合わせて書こうとしていたのだが・・・・。結局、去年の京立戦における京大の良さを評価する文章を出しそびれてしまった。 京大の攻撃は一昨年の消極的なそれに戻っているのではないか?今年の他の試合をつぶさに見たわけでは無いがコーディネーションが保守的で(失礼ながら)「チキン」に見える。コーディネーターが一昨年のメンバーに戻ったのか?立命も今年は流石に本当に準備してきているので攻撃が出にくいのは分かる。(去年は関学戦だけを気にしていて「京大戦は手加減なしですよ。もうガチで毎年戦ってます」などと口で言うだけで実は全く準備してなかったのだ。)だが京大攻撃はそれでも、挑戦しなさすぎ。第3Qではギャンブルかどうか決めきれずタイムアウトを取得してパント。加えて残り時間が減っていく中、悠長にハドル組みやがって、挙げ句、またパント。試合終了間際にはゴール前の得点機にフィールドゴール選択って、意味が分からん。こんな京大は怖くない。 なぜ前半からオプションをしない。高松をもっと使わない。ランプレーももうちょっと工夫してほしい。ランプレーを混ぜる必要性は認めるが順番が悪い。立命相手に接戦に持ち込むには先制と時間消費が鍵だ。特に後者はイコール、ダウン更新を指す。攻守の力量差を考えればダウン更新にはサードダウンショートを作ることが大事。よって第一、第二ダウンのコールが全てといって良い。特に第一ダウンだ。傾向が偏りすぎていてこの試合の京都の第一ダウンは怖くない。特に試合序盤こそ第一ダウンから仕掛けてペースを掴み時間消費をしなければならないのに、それが出来ていない。手を打つタイミングが遅いと効果は低減する。ましてや点差が開いてから小細工してもアリバイ作りにしかならない。キッキングチームのナイスリターンも守備の好位置でのインターセプトも全く生かせていない。またしても「攻撃だけが挑戦出来ていない病」なのだ。これはもう全く酷い。(この病気については「京大の勝利への条件として攻撃おける積極性を挙げて、もう3年になる。」と書いたのが2007年。もう書かない。) 昨年のこのカードにおける京大の出来が(確かに立命はあまりに手抜きであったのだが)近年では最高に挑戦し尽くしたものであったので今季は大変期待していた。残念だ。試合結果ではなくその姿勢が残念だ。そして昨年きっかけを掴み、何が不足かを把握しておきながら改善されていないのが残念だ。 テレビによると、関大に負けた立命を見て「先制をゆるした立命はペースダウンするのが分かった」旨、水野監督はコメントしたそうだが、それが本当に本当なら気づくのが遅い(笑)。加えてこの立命戦のプランがそれを前提にしたものになっていない。負けが先行してモチベーションが下がるのも分かる。入れ替え戦回避に向けて今や京大にとっての大一番は神戸戦に変わってしまったのも分かる。その為、odd'sの低いこの試合で無理して負傷者を増やしたり、秘策を開示するような事は回避するのも分かる。でも京大、ほんまにこれでええんか? アリバイ作りのような試合は自分達も本意ではないだろう。だがそれはこれまでも何度もやってきた事。それからの脱却を目指して「挑戦するチーム」を目指したのが去年だったのではないか。去年は春から挑戦してたよ。秋に負けが込んでも挑戦してたぜ。継続してチームを見ているコーチと上級生に聞きたい。今年、逆戻りしているのは何故?もしかして去年の取り組みは実はチーム内では評価は低いのか?では、今年の取り組みはどう評価するのか。「頑張っても勝てない」「努力しても届かない」と、先に結論を出しては挑戦しようとしない小賢い頭の割に、既に答えが出ている問題(=挑戦しなければ勝機は無い)を何度も解こうする事に意味があると言うのかい?挑戦を妨げる阻害要因は何なのか。確かに攻守のバランスは昨年より悪くなっているので戦いにくかろうが、攻撃はもう少し挑戦できるだろ。何かにつけて「不可能」「無意味」と言う結論に結びつければ、安穏としていられるその立場はそんなに大事なのだろうか。本当は勝つための環境は十分に揃っているのではないか。阻害要因を全力で排除すればいいのではないか。 関学戦を見てから文句を言って欲しいというならそれでも良いだろう。確かに今年の関学なら勝機はあるかもしれないが白と水色のチェック模様のようなKGに勝っても自慢になどならん。 自分の行く先は自分で決めるしかない。京大は何処へ行きたいのだろうか。(以上) |
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| 2009年11月3日 (火) |
関大に挑む者 その2 |
同志社にしてみれば連勝で勢いに乗っている状態での対戦である。今季の自分達の取り組み方に心底自信を持てている筈。そこでこの対戦相手である。現時点での自分達の力を総動員してその実力を試す事ができる「今季最高の舞台」がやってきた。負けても失うものはない。(入れ替え戦なんて関係ないしね。)準備して全力で当たれば結果に関わらず「得られるものばかり」だ。去年までの「ゲインしてもゲインしても点が入らなかった」チームとは訳が違う。いや、やりたい事をやるだけのチームで良いならそれでよかった。だがそれでは勝てない。(去年の近大戦が最たるもの。先制点が重要とされる試合で最初のチャンスでFGを蹴らず&ギャンブル失敗。以降も要所で蹴らずに&ギャンブル失敗。そりゃ近大も息を吹き返すさ。)今年の同志社は違う。今や、より勝利を確実にする為にエンドゾーンを目前にしてニーダウンできるチームになったのだ。この間には天と地ほどの違いがある。優秀な選手が増えることよりも重要なチームの「質的な変化」が、現在も進んでいるのだ。 ナイスゲームを期待しています。(以上) |
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| 2009年11月3日 (火) |
関大に挑む者 その1 |
関大・近大戦の最大の注目ポイントであった「関大の集中力」だが、特に大きな問題は無かった。加えて近大は試合開始早々のロングパス成功でチャンスを掴みながらエンドゾーンを割れず。しかも至近距離からのFGも外して先制を逃している。この失態のおかげで関大はラクに試合に入れたのではないか。 多少、交代の遅れ等が見られた程度で気合の抜け具合も、油断も感じられなかった。ランだけで軽くゲームメイクできるので原口もパスは控えめ。播川らのバックスも試運転できて関大にとって有意義な試合だったのではないか。後半は攻撃が3プレーしかしていないのに3TDも追加出来たりと予想以上に圧倒した試合であった。注目していた途中出場の関大控えQB井上は、パスはややうわずり気味だったもののターゲットは見えている様子。機動力も十分でスムースな動きからキープでゲインしていた。経験を積めば問題は無い。 さて・・・その控えQBを見て気がついた事がある。エース原口は実はQBではない。パスの上手なFBだと見た方がしっくりくるのではないか。オープンに出たQBは適当な所で自らサイドラインにでる。スクランブルに出るとハードヒットを受ける前にスライディングをする。と言った具合に、負傷を避けるために最後は逃げてそのプレーを終わらせるものだが原口は逃げない。シチュエーションに関わらず「逃げない」。オープンに出ればサイドライン際で内に切れ込んでディフェンダーにフルショットでぶち当たり真っ向勝負。スクランブルに出てタックルを浴びても狂ったように足を掻きエキストラなゲインを強奪する。これはもはやQBでは無い。そう考えると関大のSGは常時ワイルドキャットであると言える。変な表現だがQBがロングスナップを受けるワイルドキャットだ。その意味では関大が最も警戒しなければならないのは原口の負傷であろう。彼の代わりがそのまま務まる選手はチョットいない。 さて次節の関大同志社戦はどうなるだろうか。関大が有利なのは否めないとして同志社は何をすべきだろう。まずは原口率いる攻撃をペースダウンさせる必要がある。かと言っても全てを止めに行っても止められるものではない。セオリー通り優先順位をつけて、絞って守れば面白い展開になるのではないか。 一つは松森、藤森、播川らのオープンの一発を許さない事。(とは言ってもどう頑張ってもオープンで1TDまでは取られるだろうと思う。何せ皇帝の誇る無敵騎馬軍団である。)オープンを塞げばインサイド勝負になり藤森は使いにくいか。その代わり楠田にゴリゴリ進まれそうだがロースコア狙いなら失点するにしても時間を使わせたい。プレーの数も増えるように仕向けミスを誘いたい所だ。(最も独走能力の低いキャリアが持つよう誘導するような守備が理想ではある。ただしそれが実は原口であり、原口自身は持てば持つほど調子を上げてくる厄介なランナーなので、本当に得策かどうかは不明だ。) もうひとつ、欲張りな狙いだがロールからの展開を上手く抑えたい。中でもパスが怖いのでその対策を。幸い同志社にはCB#24岡がいるし、QBは広い角度にパス決められるタイプではないので、パターンはさほど多くないはず。成功している距離とエリアは絞れるだろうから上手くLINE OF FIREに入れば成功率は落とせるのではないだろうか。ズバリ10ヤード前後までのフラットゾーンだ。レシーバの集中力が高いので多少は通されるだろうがQBが投げにくい状況を作ることで関大の攻め手をせばめる事ができるかもしれない。極論すればロングシチュエーョンでも奥を捨てて前がかりでRBの一発とロールだけ止めに行くなどの乱暴な仕掛けれを見せれば目はあるかもだ。一発のリスクがあるのは間違いないのであるが、これはやむを得ないだろう。一方関大は仮にRBのプレーが減速させられた際に、それでもランで突破口を見出すかパスで打開するかがポイントになる。特に工夫をしないままのパスでイージーに挑戦する選択をすれば同志社に抑えられてしまう可能性がある。これだけ同志社に期待するのには理由がある。今季は「絞って守る事」ができるチームになっているからである。甲南戦ではエースRBを含む甲南のオプションパッケージに絞って守備を展開。途中から甲南がスクリーン系で目先を変えてきても、惑わされる事は無かった。(その代償としてオプションフェイクのパスのカバーが終始甘くなっていたのは事実だが。) |
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| 2009年10月24日 (土) |
みたび現れた敗戦の構図(その4) |
もちろん、その「慢心めいたモノ」が全ての原因だとは言わない。裏を返せば、関大他の強豪対策を考慮して上手くプランを立て且つ実行(成長)し、長い間にわたって結果を残してこれたという事である。それに敗戦という結果で現れるまでは、そのプラン策定に新たな変動要因を加えにくいのも事実。それにもう一つの「関大がこれ程までに、そのスタイルを変えてリーグ戦に登場するとは誰も予想できなかった点」。これがそもそも重過ぎる原因なのだ。(それを思うとプランニングのまずさについて、あまり強い調子で指摘をするのは難しい。)タレントは居ても、何処かで詰めの甘さが出るチーム。よってタレントが少ない年は、さほど怖くない。そんなチームがタレント有無や、選手の能力の高さという「数」の変化ではなく「質」の変化をおこした。これが見えなかった。途中ブランクがあったものの、現監督が指揮をとって10年余り。板井コーチが着任してから選手も概ね入れ替わった。その結果、奔放で気まぐれで、でもKGには闘志を燃やす関大が「やりたい事をやる」チームから「やらなければならない事」をやって「勝つ事を憶えたチーム」になったのだ。そのきっかけは、期待されたシーズンでありながら負け越した昨シーズンではないだろうか。加えて、KG、立命相手に好勝負を演じながら破れたという事実ではないだろうか。負けた瞬間「何を何処までやればココまでヤレる」。この手ごたえを掴めたのだろう。去年と今年の間でこのチームになにがあったのか大変興味がある大王である。(そして個人的にはその変化の芽を見極める事が出来なかったのは王国にとって痛恨でもあるのだ。) 昨年の教訓を生かせてないKG。本来は去年計上していても不思議ではなかった一敗を今年喫した立命。結局、名実共に本当に挑戦者の立場になってしまう迄、挑戦者で居続ける事が出来なかった両チーム。モチベーションを保てなくなっている者も居るだろう。それに加えて、最終節では勝利しても優勝ではない、次の試合も用意されない。極めてモチベーションを保ちにくい状況下でベストパフォーマンスを発揮する事を求められているのだ。だが試合に勝つ前に、どちらがよりフットボールに対して真摯でいられるかの勝負に勝たなくてはならない。そしてその勝負はすでに始まっている。次節からたちまちその結果は現れるのだ。全国のフットボールファンは試合の勝ち負けや個々のプレーだけでなく、「その姿」にも注目しているはずである。以上 |
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| 2009年10月24日 (土) |
みたび現れた敗戦の構図(その3) |
さて、角度を変えて述べてみようか。 KGの関大戦敗退を聞き米倉監督は急遽ターゲットを関大に変更したようだが、残念ながらわずか二週間でのキャッチアップには限界があったようだ。立命の戦力ならなんとかなるかとも思ったが、元々プラン変更の必要性が生じる時は常に「プランの前倒し」が必要な時なので、こればかりは無理もない。 どのチームもリーグ戦が始まる前に秋の対戦相手の力量と対戦のタイミングを元に成長曲線を引くはずである。どのタイミングまでにどの程度のレベルまでチーム力を整備していくかというプランだ。それを考えると、KGは対戦相手を分析しそこね成長曲線を引き間違えたか、プラン通り成長しきれなかったか。立命は途中でプランを変更したが間に合わなかったか(もしくは昨エースを投入できない事から何度かプランを引き直していた、もしくは元々無理のあるプランだった。のかもしれない)といった所だろうか。春季の試合から得られた情報を元に「関大のヤバさ」を両チームが事前に予測できたかどうか。それを云々出来るほど沢山の試合を観戦できていない王国である。よって強力に指摘は出来ないのだが・・実際問題として、警戒するに足る情報は得られていたのだろうか?。確かに過去の関大を見ると(変な表現だが)警戒しにくいチームではある。期待されたシーズンはさっぱりだったり、駒の揃った年は思ったより強くなかったりと、何とも気分屋のチームだからである。(事実、昨年負け越しているチームである点、春季の調子も決して好調とは言えるものでは無かった点が関大の評価にバイアスをかけてしまったのかもしれない。)だが少なくとも両チームとも昨年は関大に大変な苦戦を強いられていたのは間違いない。加えて(冷静に考えれば)タレント的にはKG、立命に次ぐ戦力を保持している点は否定のしようが無い事実だ。関立は「なぜ」「どこで」間違えたのかのだろうか。 両チームとも豊富なアナライジングスタッフを抱えている。判断のベースとなる情報の量・質の面で問題があったとは思えない。となると、それ以降の局面、つまり「入手した情報の分析」、「成長の為のアクションプラン」、「プランの実践と評価」の中に問題がある事になる。言い換えれば、プラン策定段階(成長曲線設定)、プラン実践段階。このいずれかに問題があるという事ではないだろうか。個人的には前者は「固定化されたリーグ戦の構図から目標を履き違えた事」プラス「関大の質的な変化を予想しきれなかった事」。後者は「チームが大型化・分散化した事」プラス「そのチーム力を引き出す運営方法に限界がきた事」が影響を与えていると考えているのだがいかがだろうか。 例えば前者。 毎年毎年途中で多少の苦戦はあるものの、結局「最終節」の「全勝対決」である「関立戦」で勝負が決まってきたのは事実。だが、近年の両チームは互いの直接対決以外の試合をないがしろにし過ぎていないだろうか?昨年関大に苦戦し、最終節で敗戦。そして今年関大に破れたKG。同じく神戸戦でもたつき、京大に追い詰められ、関大に苦戦を強いられた立命は今年関大に破れた。ここ2〜年の両チームは、ともに最終節しか見ていないかのような戦い方を見せている。(優勝のかかった試合に出られるチームは僅かしかない。毎年自動的に出られるものでもない。にもかかわらずである。)この姿勢がチームの目標を(というより目的達成へのプランを)狂わせ、他チームの分析を曇らせたのではないだろうか。確かに直接対決は優勝へ向けての最難関であるのは間違いない。そして最終節だけを目指すのはチームを纏める上では、ある種ラクなのかもしれない。だが苦しくても、もう少し適切にワークロードを配分できないだろうか。確かに策定するプランもより厳しいものになるだろうし、その為に新たな工夫も必要だろう。個々人にかかる負荷も大きくなるかもしれない。だがレベルが上がっていくリーグにおいて、その速度について行く為には必要なアクションなのではないか。そして、その為に拡大させた人的リソースなのではないか(これがチーム運営の課題に繋がっていく)。 (続く) |
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| 2009年10月24日 (土) |
みたび現れた敗戦の構図(その2) |
勝利の後、逍遥歌を歌う関大側スタンド。美しい光景だ。ただしこれで優勝が決まった訳ではない。この後、同志社戦、甲南戦が控えている。脅す訳ではないが、と書くと嘘なので、脅すつもりで書く。同志社は試合の度に強くなってきている。去年までの「タレントもいて、ゲインもするが、何故か点が入らない」チームとは全く違う。「やれる事を徹底してやる。やれない事はやらない。」「やりたい事ではなく、やらなければならない事をやる」良い意味で覚悟を決めているチームになった。その結果、神戸戦以降、集中力のある見違えるチームになった。そして彼らにはまだ3位になる可能性が残っているのだ。また甲南は今年も攻守蹴のバランスが良い。どこからでも仕掛けてくる。豊富な準備で、この一戦にかけてくるのは彼らも得意とする所である。ロースコアに持ち込まれるとヤバい。そう、まだまだ関大の挑戦者としての挑戦は終わらせてはくれないのだ。 試合後、スタジアムの周辺で、その日のゲームの話に花が咲く。空気はすっかり秋のそれになり、白熱したゲームを見た後の独特の疲労感が残る。立派なスタジアム。大勢の観衆。派手な応援。熱いゲーム。ドームの向こうに見える夕焼けを眺めながら、何か懐かしい所に来た気分になった。 「大王様、西スタの帰りみたいですねぇ」 そうだ。その感じだよ。この日、西スタに通っていた頃を皆で思い出し笑顔で帰路についた。何年かかっても良いから再びあのような時代が来てほしいものであると常々思っていたが・・・それは意外と早くやって来るのかもしれない。(以上) |
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| 2009年10月24日 (土) |
みたび現れた敗戦の構図(その1) |
前節の関関戦と概ね同じ構図で立命が破れた。よって新たにコメントする事は実は少ないので個々のプレーや展開についてコメントするより、この際、視点を少し変えて別の角度でこの試合を通じて感じた事を書いてみたい。といいながら、少しだけ試合について書いてみる。 立命は選手層を敗戦の理由に出来るようなチームではないのだが、QBだけは別。昨エースQBを投入できない状況は立命をしても痛恨である。セカンドQBが先発となると、その負傷退場は忽ちサードQB=一年生の登場につながる。いかなU19日本代表とは言え大事な試合での途中投入は不安が残る。故にQBのランは最後まで許されなかったのではないか。強力な関大守備ではあるが要所でQBが走る事ができれば、ここまで苦しい展開にはならなかったのではないかと思う。最後には「無茶投げするなら、もう走って良い。」という指示に変わったのだろうか、見事なスクランブル連発で一気にゴール前ににじり寄るプレーを見せた。それだけに、直後の負傷退場は悔やまれる。この負傷がなければ以降キーパー連発でエンドゾーンを割るのは堅かったはずである。敵陣で喫した2インターセプトを含む3INTはいずれもDBへのストライクボールだったが、これほどパスで苦しむ展開になるのは予想外であった。それもこれもランプレーが思ったよりも出せなかった事に繋がっていると思う。一方の守備の失点は許容範囲。だが、関大攻撃に思いのほか時間と距離を稼がれたのは意外であった。いや、何より一度もリードを奪うことなく敗れる事は想定外であった。 関大が優勝したのははるか昔。彼らは王者の戦い方など知らないし、知らない事はそもそも出来る訳が無い。彼らは挑戦者の戦い方しか知らないのだ。だからより強くなるには挑戦者の姿勢を加速させていくしか無いのだ。KG戦の後、一旦はチームの雰囲気も緩んだであろうが、それを払拭し、自らを鼓舞し、もう一度挑戦者になる為にオンサイドを蹴ったのだと思う。試合は守備が良く立命のランを抑えた。要所でロングゲインを許し窮地に陥っても守備は精神面で切れることは無かったように見えた。攻撃は要所で致命的にプレーを失敗していたり止められたりしているのだが、モメンタムは最後まで手放さなかった。完璧に見えたスクリーンプレーをあっさりディフレクトされたり、絶対出るはずの勝負プレーであるQBカウンターを立命の二列目にあっさり止められたりと厳しい局目が幾つかあったが一向に気にする様子は見られなかった。要所で威力を発揮したのは意外と言っては失礼か、原口のロールからのパスであった。強肩QBではないので、ロールからタテへの長く速いパスでは無い。ロールの途中で自分の真正面にターゲットが入った時に投げ込むパス。これがサイドライン際で思いのほか通った。モビリティの高さからロールのプレーでは十分な時間が稼げたようで、後半にはキーパーを警戒して上がったDB3枚の裏に走りこんだWRにドンピシャでロングパスを通してみせた。自らが動くことで守備を切り崩す事に成功している。右ワイドサイドにブロッカーを集めて繰り出した藤森のTDランだが、ワイドサイドの分だけOBに出ずに回りきることができて独走に繋がった。ブロック勝負ではなくスピード勝負を選んだ乾坤一擲のプレーであった。叉再三のギャンブルには驚かされたが、私の周りには否定的な見方をする者はいなかった。得点機は全て狙うぐらいでなければ立命の得点力に伍していけないのは明白だからだ。(ちなみにQBランをワイドサイドに予想する状況で逆サイドへのパス(失敗したがフリーになっていた)。FGフェイクのKへのトスからエンドゾーンへ投げるパスなど、いずれも最も予想しにくいプレー選択で納得である。)そして前半は辛抱して控えた原口のランが、後半には要所でコールされ、これが徐々に立命守備フロントを圧迫し始めた。(心なしか原口が持つとブロックが良いように思える。SGからQBが持つので当然といえば当然の結果かもしれないが。)それにしても本当にタフなQBである。聞けば体重は90KGあるとか。どうりで当たってから一伸びする訳である。加えて試合が進むにつれてエンジンがかかるタイプのようで後半に見せるキーパーの迫力は、本当に凄い。この日もナイスゲームでした。 (続く) |
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| 2009年10月8日 (木) |
繰り返す敗戦の構図 その3 |
選手やチームに対して厳しい表現で辛辣なコメントをするのは(年のせいか)正直しんどい。第一、過去から現在に至るまで何度も繰り返し繰り返し書いてきた事を、表現を変えるだけなので、もうクドクド書かない。だが試合後AKさんを見つけて「だから、あれだけ(この試合は)気をつけろって言ったじゃない!」とボヤいたのは俺。ヤバイ試合になるのを知っていた人間にボヤいても意味が無いのだが、試合で勝てない=悪い方の予想が当たる=負ける原因まで「予想通り」のものが試合を通じて見えてくる。という体験をすればこぼしたくもなる。
タイムアップの瞬間、好対照であった両サイドライン。俺は社長じゃないが、どちらのサイドの人間と一緒に仕事をしたいか?一緒に苦労するとしたらどちらと組みたいか?と問われれば、この瞬間は間違いなく関大とこたえるだろう。確かに選手の素質、サイズ、パワー、経験、などなど・・・KGが上まわっているものが大半であろう。だがチームをチームとして機能させ、共に困難な状況に立ち向かえる人間でなければ、これらの能力を保持していても何の意味も無い。世の中のオッサン達はそういう目で試合をみている。そしてオッサン達は「必要最低限の努力で、効率よく、汗をかかずに、上手く乗り切ろうとして、その上で失敗する奴らは世の中で最も格好が悪い。」という事もよく知っているのである。
(※ちなみに理屈で考えても、この試合で負けることがどれだけ余計なワークロードを要する事になるか簡単に分かる。プレーオフが前提となる可能性が高まる訳で、するとリーグ戦後に下手すればプラス2試合余計に行なう事になる。しかもただの2試合ではない。リーグ戦後の「疲弊した状態」で「短期間」に「連続」して「国内最強の相手」とする試合をだ。リーグ戦を一つ一つ勝っていく事が実はもっとも効率が良く、リスクが無い。それに気がつかない奴が効率を口にしちゃ駄目だ。色々なスポーツの監督がリーグ戦で口にする「一戦一戦大事に戦うだけ」という言葉にはこういう背景もあるのだ。)
結局クドクド書いてるなぁ、俺。(終わり) |
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| 2009年10月8日 (木) |
繰り返す敗戦の構図 その2 |
一方の関大は素晴らしかった。以前からKG戦ではそうなのだが、今年も試合開始劈頭から準備したモノを出し惜しみ無くフィールドにぶつけて来た。しかも全力で。「松森、藤森のオフタックル・オープンはKG守備がある程度対応する事からこの裏プレーが重要。ただしパッサーではない原口を用いて何処まで対策案を増やして対抗できるか」が攻撃の鍵であった。言い換えれば3rdダウンを突破する為のプレーを幾つ準備して試合に臨めるかだ。注目の集まった1Qだが、カウンターオプションフェイクのパスが唐突に繰り出されしかも右サイドに出た松森へ完璧にヒットしたのを見て「かなり準備してきている」「自信を持って試合に臨めている」という印象を強く持った。予想通り「手ごわい」と。事実、FGフェイクのパスのコールのタイミングも良かった。プレーやフォーメーションのバリエーション、完成度も十分。あの辛口の宰相君も「とにかくプレーコールで?なものは何一つ無かったね」との評価である。加えて如実に現れたのは個々のプレーに対して執着する姿。言い換えれば集中力であろうか。
・逆転のTDパスを決めたドライブでは、「追い込んだ気になったKG守備」と「決して追い込まれていなかった関大攻撃」の間で差が出た。確かに(コントロールが課題のQBが奇跡的に)インターフェア以外では防ぐ事が難しいポイントにパスを落とせたのは事実だが、そのターゲットの前にDBは確実に入れていたのだ。 ・直後のKG攻撃のプレー。左サイドへの松原へのスローバックパスをノーゲインに抑えた関大DBのリアクションとハードヒットは秀逸であった。勝負所をわきまえ、且つリードしても浮つかない冷静な守備の対応であった。一方KGのQBは思い切りが悪くリリースが遅かった。ターゲットを長く見すぎていた。(KG攻撃としては乾坤一擲を狙った勝負プレーであったろう。片方に守備を集めさせるだけ集めた上で松原がレシーブと同時に一対一でDBに勝利すればサイドライン際を一気に独走できるプレーなのだから。一昨年の秋山がよく見せたプレーだ。) ・関大攻撃では試合を通じて、ストライクボールをどフリーのレシーバが落とす、叉はどフリーのターゲットにQBが投げきれない、というシーンが散見された。だが、それでも精神的に切れずに気迫でパスを通し続けたQBの胆力に脱帽せざるを得ない。(またこれは攻撃のコール、選択したパスルートが正しかった事を意味しており、同時にKG守備のアジャストが遅れている事の証左でもある。) ・最後の関大の攻撃で3rdダウンをキーパーで取りきった原口のセカンドエフォート。守りきればチャンスが残るKGだが、結局守りきれなかった。小細工ではなく真っ向勝負で関大は取りに来た。 ・ダウン更新において常に1プレー多く要してしまうKG攻撃。常に2Y程度取り損ねているのはプレーは成立させるがエキストラなエフォートを許さない関大守備の当たり強さによるものではないか。
これらはこの試合を象徴するシーンの一部である。関大はしっかりとした準備をしてこの試合に臨むことができた。パスが通らなくても「次は投げてくれる、次は捕ってくれる」と、相手を、自分達を信じきる事ができた。だから諦めずに最後まで挑戦できた。対戦相手に、自分自身に、フットボールに真正面から向き合えた。これが要所での攻守蹴プラスサイドラインの集中力の維持に繋がったのではないだろうか。 この試合、特に攻撃では4年QB原口を評価したい。ボールコントロールの鍵はSGからのQBカウンターであろう事は2年前の対戦から確信していたが、今年はまさにそれをやり切った。機動力の高さを買われての先発だが、この天王山において自ら密集に何度もフルスプリントしゲインを重ねた。得意とはいえないパスを失敗しながら通し続けて前進する姿、背番号14、そして何よりチームの攻守蹴が周到な準備をし、全てを試合にぶつけて勝利をかち取る姿を見て、QB河野を擁するKGがユニバーで立命に勝利した試合を思い出した。そう「格好良い」とはこういう奴らを指して言う言葉である。 |
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| 2009年10月8日 (木) |
繰り返す敗戦の構図 |
お気づきの方も多いと思われるが、前節のKGの敗戦の構図は昨年の最終戦のそれとほぼ同じものになっている。今回はKGのFGが決まった分だけ、点差が縮まって見えるが、
・決して強くない相手に対して、KG攻守はモメンタムを掴みきるほどの力を発揮できていない点。 ・数少ない得点機でミスを犯す攻撃陣は、結局はロクにエンドゾーンを割れていない点。 ・ドライブ力を備えてきた相手攻撃に対し、守備は最後までダウン更新を許し続けた点。 ・最後の攻撃シリーズでの2度のタイムアウト取得に見られるようにキャッチアップの展開で、何も準備をしてこなかった事を露呈した点。
等など、俺にはこれらの2試合は全く同じ景色に見えた。そして何よりも「(そもそも)相手の力量を測り損ね、同時に自分達の力量も測り損ねている点」、加えて「(今回も)必勝の為の準備をして試合に臨んでいるとは思えない点]、さらに「精神面での充実が明らかに不足している点」。これらが致命的である。(特に精神面のまずさは、成功の可能性が極めて高いプレーをあっさり失敗した試合最後の攻撃プレーがそれを象徴している。) 昨最終戦の教訓は何も生きていなかった。同じ相手に真剣勝負で1年以内に2度負けるのも屈辱だろうが、これは「それ以上」の屈辱である。
(※過去の観戦歴から、こういうチームの戦力、状態、過去の背景、の場合は、春の終わりにはこのレベルには到達して、秋のこの時期には、ここまで来て、でもこういう課題は残って・・・という読みを行なう事がある。そしてこれが自分の中では(結構)当たってきた。だが・・・これが最近どうも当たらない。これはKGに限らずなのだが、微妙にずれてきている。何が原因なのだろうか。人材や設備の問題ではない。マネジメントも含めた問題なのだと思うが、これは後日真面目に考えてみたいと思う。)
ただ、同志社戦と比較して向上している部分も存在している事から、それなりに警戒・準備をした上でこの試合に臨んでいるは確認できた。例えば試合中盤から威力を発揮した左オフタックルを突くランプレー。安定したドライブを見せた時間帯で要所で繰り出しては、コンスタントに十分な距離のゲインを見せていた。コールのタイミングも良かった。また守備ではDLが思いのほか機能していた。それでなくても中央は苦手なアライメントなのだが、高速RBによるオープンをケアするあまり中央がさらに手薄になるかと思われたが、上手く走路を塞ぎながらOLと一緒に死んでくれているシーンが数回見られた。その一方で・・・・やはりゴール前攻撃の課題が浮かび上がっている。後半3度のポゼッションはいずれもFGトライもしくはFGレンジ内で終了している。ニュートラルなエリアでは独走を許さない事を目的とする守備を相手にする間は順調にドライブするがゴール前で強力な守備を相手にするとたちまち足踏み。この試合では一気に奥を狙うプレーが随分少なかったように思われるがいかがか。エンドゾーンに近づいてきても、刻むプレーを無理に繰り返すように見えた。
どうやら攻守蹴とも、叉、それらのユニットの中においても温度差が存在する状態なのではないだろうか?。全力を尽くすのが怖いのだろうか。まだら模様のKGブルーどころか、今は白と水色のチェック柄なのではないか?。一時に綺麗な色にならないのは分かる。次節はもうすこしマシな柄にしてほしい。 |
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| 2009年9月22日 (火) |
今季の特徴と今季の強さ その2 |
ボロクソに言われる中、学生、社会人に各1敗のみで済んでいる春季。キッキングチームの活躍も確かだが、試合に勝ててしまっている現実。それらは決して好意的に見て取れる試合では無いのだが、中には素晴らしい要素が幾つか存在している。例えば・・・日大戦の4QのTDドライブ。劣勢の中、数回3ダウンロングに追い込まれる中、次々にパスをヒットさせドライブし続けたQB浅海とスーパーキャッチを連発したWR陣。集中力のあるドライブでした。例えば・・・NEBで点をとるソバから失点するしんどい展開が続く中、最後まで集中力を維持し萬代にタテパスを通し続けたQB加藤。よいプレー、よいシリーズは幾つもある。では今年は強いのか弱いのか、どっちだなんだ。多分弱くは無いけど強くなるには条件が必要。といったところでは無いだろうか。 そしてその認識もチームには(多分)十分に存在している。そして全ての答えは第三節にある。第二節を、エース加藤の温存ととるか、それとも加藤への叱咤ととるか。叉は四年生の奮起を促すと解釈するか。温存と見れば関大戦を山場と見ている、そして危機感の表れ。同時に一定以上の自信の表れだろう。叱咤と見れば戦力の底上げを目指す姿勢、もしくは層の薄さに危機感を持った結果か・・・・・。すでにそれすらも分からない。しかしそれらは全て次節に明らかになるだろう。その意味で第二節は今季最後の調整試合だたと言っても良いのかもしれない。三原が3年の年。京大戦を境に明らかにチームが変わった。今季は次節をきっかけに大きく伸びて行けるのか。内容はともあれ勝てば評価はできる。負ければ「本当に弱かった」という事。この試合の内容で今季は強いのか弱いのか、ようやく明らかになるのではないか。 序盤に関大攻撃のスピードに慣れない時間帯で一気にペースを掴まれると危ない。ロースコアの立ち上がりでもスペシャルプレーの準備が十分予想される。関大の一発には警戒が必要だ。特にパスプレーにおいて注意が必要。手加減しながら、様子を見ながら僅差で勝つというゲームプランを選べる程、KGは力量で上回っているチームでは決してない。それこそ第三節で対戦するこのチームは事前に合宿して望まねばならない強敵だと思っている。プレーを隠せるとしたら前半から怒涛のTDラッシュで圧倒し後半控えメンバーで失点しながら流すしかない。いずれにしても正念場である。「特徴」なのか、それが「今年のスタイル」に昇格するのか。それとも結局「従来のフィロソフィー」に回帰し飽和攻撃を展開するのか。今季のチームの全てが明らかになる。(以上) |
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| 2009年9月22日 (火) |
今季の特徴と今季の強さ |
【特徴は特徴のままか?】 従来のKG攻撃フィロソフィーを示すキーワードとして(私が勝手に感じている事だが)「飽和攻撃」というものが存在する。(※何かを止めようとすると別のプレーを出され、何かに備えるとその裏をかかれる。これをラン、パスで自在に組み込み、守備をストレッチする。同じフォーメーション、同じモーション、同じフローから異なるプレーを出し一方、それらがいずれも異なるのに実は同じポイントを突いていくプレーも出す。最終的に守備はどれも止められなくなってしまう。高い理解力と膨大な準備・練習を背景にようやく構築できる精緻な攻撃である。)だが今年の春の特徴を見るに、しかしこの従来の考え方とは一線を画する思考が流れているのではないかと思う。従来が「バリエーションが多すぎて何をやってくるか読めない攻撃」とするなら今季は「バリエーションが無さ過ぎて、何をやってくるのか読めない攻撃」と言えば良いだろうか。それが果たして「大村流」なのか、そもそもプレーを隠す意図でバリエーションを極力用いない展開にしているのか、それ以前に「選手の理解度が低くプレーの種類自体を増やせないのか」その区別が厳密にはつかない。これが今季の春の感想である。そして強いのか弱いのか(加えて何をしたいのかまで含めて)全く読みきれない理由である。従ってスタイルとも方針ともかけず「特徴」としか書けないのだが。 (※もしこのやり方を本当に「スタイル」もしくは「フィロソフィー」まで昇格させるには一つの高いハードルがある。それは相手守備をバリエーション地獄に引きずり込んで混乱させて前進するのではなく、待ち構える守備に対してシンプルなプレーで挑んで勝利しなければならない点である。プレーを絞ればプレーの組み立てで切り崩すのではなく、より低い層で勝利せざるを得なくなる。個々の力勝負で勝利するしかない。つまり、当たり勝ち、走り勝つという事。例えばダイブ、カウンター、ブラストでダウン更新してゴール前30Yへ。そこでモーションバックを使ったダイブオプションでキーパーでTD。この「最後のプレー」をコールできるポイントまで、ベーシックなプレーとそのマイナーチェンジ程度でドライブできる力が必要になる。このハードルが極めて高いと思う。個人的には挑戦をして欲しいと思っているが。)
【第二節は見ました】 そして今季、秋は初観戦。近大が弱かったのかKGが成長したのかいずれなのかを確認に王子に出かけたのだが・・・結局(それでも)どちらなのか分からなかった。それは春の試合と基本的にナニも変わらない内容だったからである。ロングゲイン(松原へのロングパス)、ナイスリターン(河原)、パントフェイクラン(吉川)などエキストラなゲイン要因が無いとエンドゾーンまで運べないのは春と変わらない。またレシーバ側のタイミングが加藤のタイミングになっているようで、パスが飛んでくるのをレシーバが足を止めて待っている様子が散見された。これはこれでやむをえないが、しかし同志社相手での、この反則の数の多さはかなり問題だ。例の特徴については・・QB浅海率いる攻撃ではオプションはコールするものの、ゴール前まで持ち味のキーププレーをコールしない。SGでターゲットをフィールド一杯にばら撒き、守備がバラけたスペースにフルスプリントするコールは守備がタイトなマンカバーを強いられるゴール前では確かに有効。(事実この日の浅海の指揮した攻撃のあげたTD3本のうち2本Gこれ。11Yと16Y。残りの距離とタイミングが丁度合うのだろう。)だがニュートラルなエリアでも有効だろうに、あえてコールしない割り切り。この辺が前出の「特徴」に近いものではないか。 新人、若手の活躍は収穫。2年生OLの投入は○。ベストメンバーはいまだ手探りだが層は厚くなりそうだ。ただしLTを任された主将は最後までプロテクションに苦労していた。生粋のGなだけにしんどいかったろうが逆にLT不在なのであれば深刻。1年WR小山、2年QB糟谷は良し。シャープな腕の振りから綺麗な弾道でロングポストをヒット。続いてスクリーンで右サイドを独走。元気でよろしい。糟谷はゴール前でIからブラストフェイクでコーナーへ投げた。結果DBを引きつれエンドゾーン奥で振り向いたTE垣内にドンピシャにヒット。これもよろしい。一方の守備は多少フロントが機能するようになったか。オープンへの反応とヒットはまずまず。だがまだタックルは全般的に甘い。SF香山の当たりが良くなっているのは収穫。ただ全般的に春とあんまり変わらない。「ここは絶対大丈夫」というポジションがまだ出てこない。 特にフロントは若手と上級生の間で差が無く、ベストメンバーが分からない状態だ。昨年に比べて劇的な向上は確認できていない。(続く) |
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| 2009年9月22日 (火) |
なんとなくもったいないので・・ |
※タイミングを逸してますが上げておきます。 【春を終えて】 KGは概して覇気が無くだらしの無い春でした。近年では三原が三年の時と同じような雰囲気だと言えば良いだろうか。だが批判を承知で書くが、秋に向けてそんなに心配はしていない。なんせ何もしていないのだから。攻撃が出ない。点が取れない。ドライブが続かない。失点が多い。ランでもパスでも前進を許す守備。攻守ともに一列目が目立たない。まあどの試合の感想も同じようなもんだ。まず攻撃が出ないのは当たり前。そう何もしていないのだから。くどくど書いてもしょうがないが・・・・近年はベーシックなプレーに終始している以上、ロングドライブを完結できるのは試合につき一度程度だ。敵失と守備のラッキーでプラス二回程度のスコアリングチャンスがあり、そこでエンドゾーンへ運べるか蹴るか。概ねそんな試合展開になっている。守備も同様。二列目を積極的に動かさなければあの守備は機能しないのだが、これも仕掛けは少ない。加えて攻守とも展開にかかわらず第3Qからはポゼッションごとに投入する若手の人数を増やす毎年恒例の選手交代パターン。そんな酷い試合展開が続くがゲームそのものは明治と電工に負けた程度で済んでいる。対戦チームも春季モードだった点。唯一春期を通じてパンターとカバーチームが好調だった点(P高野は高さ、距離とも抜群。カバーも固い。ここだけは合格。)加えて、上手い事、乗り切ってしまえた点がその理由。では、そもそも秋のKGは強くなるのか?それがよく分からない。分からないが・・・さほど心配はしていない。それは自分達の問題を自覚しており、その対策が徐々になされている印象があるからだ。 【心配しない理由】 その1。主戦QBにメドがたちそうな点。NEBでの集中力の持続と,一試合を通じての(過去)一番のパフォーマンスは評価している。ちょっとキモが座ったか。春終盤からは本人も腹をくくった感じがする。 その2。少なくとも攻撃コーチ陣は昨年の課題は理解しているし、対策も試みようとている点。攻撃としてはスコアリングチャンスを作りながらエンドゾーンを割れなかった点が昨年の最大の課題である。「ゴール前の工夫に注目。FGの出来が重要。」と最終戦前に書いたが「ゴール前で工夫が無く、FGも失敗」では勝てない。「取りきれなかった攻撃、キックでスコアを積めなかったキッキング」と言っても良いのだが、そのうち攻撃についてはこの春のゴール前攻撃での傾向や、その他絞られたコール群の中から、対策立案への意識が伺えるのだ。 例えば・・・日大戦。QB浅海の攻撃においてSG(ピストル)から左にRBのカウンター、そのフェイクの右ロール。この2つの頻度が大変高かった。繰り返した結果、日大守備のランサポートは右へ、左はLBによるQBへのラッシュとパスカバーを強調。終いにはカウンターはLOSで止まり、QBはロールの途中でつかまり投げることもキーパーにも出れず、となった。だが4Qでは、ゴール前でこれを突如左右逆に展開。稲村の右サイド24Y独走TDとなった。その時、日大守備の中核となるLBは逆のサイドに飛び込みパスートできなかった。 例えば・・・NEB。SGから何度かオプションを繰り出したQB加藤。ゲイン自体は大きくなく攻撃における決め手にはなっていない。だがゴール前ではモーションバックを利用したオプションをこの日初めて展開。右サイドに人数を余らせた形になりキーパーでTDランとなった。24Y。 例えば・・・神戸ボウル。劣勢の中、4Qに浅海−萬代で奪ったTDは、左サイドのストップアンドゴー。一度目は抜けるもオーバースロー。直後同じフォーメーション、同じメンバーからセイムプレーをコールし23YTDパスとなった。ちなみにNEBで加藤が萬代に決めたTDパスも左フックアンドゴー。27Y。プレーそのものは珍しく無いがKGとしては珍しいプレー。そしてこの状況でこのコールでセイムするのが珍しい。こう並べるとエンドゾーンまで30Yを切った地点で ・「それまで見せたプレーを少しひねっただけのシンプルなプレー」 ・「そのタイミングでコールすると効果的なプレー」 ・「守備がそのタイミングで予想しにくい要素を含んでいるプレー」 という共通点が出てくる。 プレーバリエーションを絞り調整色の濃い春季の試合だが、その中でも「ゴール前から距離のある地点から一気に刈り取るプレーで得点をとる事」には挑戦していると言えよう。(もっとエンドゾーン近くではパスでは取りにくく、ライン戦では「やはり厳しい」という自己評価の現われでもある。)そしてこの辺りの「バリエーションはそんなに見せない」でも「勝負プレーでキメる」という所が(あえて言うなら)今季の攻撃の「特徴」ではないだろうか。(続く) |
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| 2008年12月31日 (水) |
新甲子園ボウル構想の検討について その2 |
ヤグラが組まれれば、全国トーナメント出場というハクもつくしマスコミにも露出する。という点だけをみてのアピールでない事を本当に祈っている。 (※名前をマスコミに広く露出するのが目的であればヤグラが出来た段階で達成であろう。強い所と対戦する事が目的なら、そのヤグラの組み方もどうでも良いだろう。だが本当に強いチームになるのが目的であれば年に一度の対戦だけでは不足である。1ランク上のリーグで一年間もまれるのが一番良いのだ。) それから、この際、明確にしておきたいのだが・・・・・。 現行甲子園ボウルは招待試合であるというスタンスは俺のなかでは変わっていない。地方リーグが力をつけてきたら全国大会開催にむけて議論すべきだ。というのも変わりはない。そして甲子園もふくめた再編を検討する必要がでてくる程、地方との力量が接近してきたとも思わない。これらの状況としてはここ十年間変わっていないというのが俺の見方である。おそらく各協会においても、現状維持派と、再編派で意見が割れているだろう。 それでも俺が再編案に合意する理由は、丁度良い機会だから一度やってみたら良いという点につきる。意地悪な見方をすれば、再編、振興にむけて地方でやれる事をこの際全てやっていただこう。同時に地方は自らの取り組みに今後は一切言い訳出来なくなる。その覚悟を宣言して頂こうという事だ。くどいようだが良い事ずくめだと思ったら大間違いだ。 いつかは触れなければならない問題だ。この問題にある本質とフットボール界の現状に対する認識を各地の協会、加盟チーム、加盟校で共有化する必要があるのだ。おそらく山ほど問題が出てくるが、そうやって浮き彫りになった問題に対して真っ向から取り組む覚悟があるか?そして解決できるか? 随分底意地の悪い言い方をするが、ある種当然である。なぜか。再編案における甲子園は誰が主催するのか。そして浮き彫りになった問題に対して誰がリーダーシップを持って解決に当たれるのか。また、この再編案が上手く機能しないとして誰が最も被害を被るのか。いずれもそれは関西協会であろう。これだけ負荷のかかる再編のおいて中心となって機能し同時に大きなリスクも拾わなければならない立場である事を理解してほしい。そして何より日本のフットボール界が組織力、運営力、実行力を試されているとも言える状況である事を理解していただきたいのである。ヤグラのパタンなど、ある種どんな結果になっても良い。力量差が存在する以上どんな組み方をしてもミスマッチが発生するのは避けられない(特に外野は文句を言い過ぎるな)。そんな事よりも問題解決に向けて全国で同じ認識に立つ事、解決に向けて歩を進める事の方がよほど重要なのである。
※ちなみに・・門戸を開くという表現では、独占してきたモノを開放するというイメージ、又、「厳格化ではなく緩和である」というニュアンスが強くなるが、実体とは二つの意味で違っている。まずただのボウルゲームである。独占ではない。そもそもこういうモノなのである。そしてソフト化に見えるが、実際は地方に対しては、解決されていない課題を目前に「厳しく突きつけられた」形になっている。ここを見逃してはいけない。緩和=開放=自由化=楽になる ではない。自己責任になるのである。地方は独力での取り組みに限界があるのも分かるし、関西とは環境が違いすぎるのも分かる。だが(くどいほど書いているが)自分達で出来ることはまだあるだろ?やるべき事をやってから協力を乞うのが筋だ。関東や関西だって言うほど余力はない。そもそもの連盟の存在意義は自分達のいる地域の発展が第一の目的であり、地方の支援は二の次三の次なのだ。先行するリーグに負担を強いて協力も得たとして自らの地域で何も変わらなければ、誰の責任になるのか。その結果被る被害は自ら以外に誰に及ぶのか。良いことずくめでは無い。腹をくくって対応していこう。
※NHKなら言い出しかねない条件だと思っていた。どんなにマイナーな競技でも日本一を決定する試合は実況中継をする放送局である。だが(これはあらためて別途文章を書きたいぐらいだが)NHKのアナウンサーのスポーツ実況技術はダントツに高い。何より競技をよく学習している。これでノーカット全国実況生中継。夢のような話である。(ちなみに民放でフットボール実況で及第をつけられる人は少ない。日テレなど最近までトラポンとFGの区別がついていなかった。) そしてMBS、結城アナ、森本OB、甲子園実況お疲れ様でした。ところで関西学生リーグの試合はMBS引き続き放映してもらえるのだろうか。GAORAでも良いが、やはり深夜、地上波がありがたいです。 |
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| 2008年12月31日 (水) |
新甲子園ボウル構想の検討について その1 |
想像するに本件はヤグラ案と現状案とあり、地方の声を反映してヤグラ案に落ち着いたのだろう。報道時期として甲子園ボウル直前なのは道理だが、それまでに決められたのは、ヤグラにして日本一を甲子園でという点だけなのであろうね。そして俺は再編案には一応、賛成である。
さて諸々議論百出するだろうが結局ヤグラのパターンと日程・場所の議論に集約されるだろう。だがこの際大いに議論するのが良い。おそらくネット上では「俺のプランが一番良い」と自信をもって提示する奴と、ロクに持論も提示せずに訳知り顔でケチだけつける奴に二分され枝葉些末な話に陥っていくだろう。そして、そうこうしているうちに「結局は細かい事情は当事者にしか情報がないので、判断しきれないなぁ」でフェイドアウトするのは目に見えている(だからこそ当事者の発言、活躍に期待しているのですがね。) さて、この手の話に巻き込まれるのは自由だが、フットボール界の抱える本質的な問題にたどり着く前に、この話で疲弊しないように前提となる条件について整理して認識しておく事が大事だろう。
その1 学生リーグである。試合の間隔は二週間以上あけること。 NFLや米国カレッジフットボールの持つ選手層や組織力に日本の大学は及ぶべくもない。小数精鋭を謳うチームは両面出場者が多い。試合後一週間は診療や治療、疲労の回復に費やされ、実際に体を動かして準備できるのはその後 という現実を理解して欲しい。
その2 東海及び北陸の関西学生DIV.1への昇格に繋がる試合は廃止される。 トーナメントと入れ替え戦を両方実施する程、日程に余裕もない。それ以前にその必要性もないという認識で無ければ東海・北陸は全国トーナメント案を推してはいけない。
その3 ライスボウルの日程変更。もしくは廃止。 少なくとも甲子園の勝者=学生王者を出場させるのであれば今の日程より遅らせ、なおかつ授業の都合で1月中旬より後には設定が出来ない。宰相君のライスボウル不要論につながるのだが社会人は社会人で自力で発展にむけて何とかせよ。(と言っても、どうにもならんよなぁ。パトロンがいなくなったら本当にタダの「大人の遊び」にしか見えんよ。未だに事業の体をなしていない。ビジネスじゃないもの。ましてやこの不景気ではね。だが、突き放したくなるのも事実。)
その4 試合の運営体制の見直し。 東海北陸の間の試合は毎年行われている。九州と中四国の試合も行われている。これらのリーグを跨る試合が新聞報道の案では存在するが、その様な試合は行われていない。交流が浅かったり一緒に企画をしたことのないリーグ間の試合の運営は困難を伴う。そもそも場所はどこで?誰が主体で運営するのか?たちまち問題になる。
その5 会場の確保。 もう一年を切っている。時間がない。急げ。運営によっては東海、北陸、九州、中四国、で毎年各地区1箇所ずつ、合計4箇所のスタジアムを確保する必要に迫られるかもしれない。
そして蛇足ながら理解して欲しいことを勝手に以下に記載する。
その1 地方リーグ代表はボロ負けのリスクがある事も覚悟しておくこと。 大学の援助を受けやすいとかモチベーションの維持だのリクルートし易い(そもそも眉唾だが)だの、良い事ずくめではない。全国的に恥をさらす可能性もあるのだ。かえってリクルートに悪影響が出ることも念頭におく事。
その2 選手の負傷のリスク。 これは真剣に考慮すること。コンタクトスポーツである。特に新聞報道の案では西のヤグラでは関西以外はリーグ戦のあとで強敵と二試合戦った後で関西の優勝チームと当たるのだ。100点ゲームどころではない結果になるだろう。どのような様子の試合になるかは推して知るべし。状況が継続すればチーム自体のモチベーション低下に繋がる可能性もある。
その3 全国の協会において発展、振興にむけての進捗をつまびらかにして定期的に評価すること。 評価の方法など知らぬ。今から考えるしかない。そして、評価の結果×ならこの再編案を中止し元に戻すか、これに代わる対案を準備する事を各協会合意の上で約束すべきである。
その4 最大のポイント。地方は絶対に途中で投げ出すな。 大差がつくだの負傷者続出だの運営できないだのと言う泣き言は一切無しだ。這ってでも出てこい。 この変更で割を食うのは関東、関西である。選手やチームにはメリットはなく持ち出しが増えるだけ。大一番をこなした後で実質JV戦を強要され、その後に日本一決定戦の準備をしなくてはならない立場も考えてほしい。そして地方はこのトーナメントの運営能力の向上策も含めて自分のリーグにおける競技振興案も同時に提示してほしい。これを良い機会にしない所は論外だ。 |
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| 2008年12月21日 (日) |
最終節を終えて その4 |
KGについて:ランに対する固執を強く感じたのは私だけだろうか。シナリオが狂った際の建て直しが上手く出来たとは言えない展開であった。仕掛けの遅さも含めて、攻撃コーディネーションのまずさを感じた。繰り返したオープンプレーは受けに回らない立命守備の早いリアクションでゲインせず。そのおかげで逆を突く松岡のカットバックプレーや石田へのミスディレクションのパスプレーは出たのだが、ラッシュを緩和するショベルが機能せず、最終的に守備をストレッチしきれなかった。ゴール前で確実に加点するプレーの成否、FGの精度については事前に書いたが(形は違ったが)見事に勝敗を分けるポイントとして当たってしまった。もちろん良い部分もあった。結果的に試合の膠着状況を打開した形になった加藤、浅海の緊急投入だが、二人ともすんなりゲームに入り込み十分プレーできた。これはよく準備できていたと言えよう。だが試合を通じて「特別な準備」と言える部分が思いのほか少なかったように感じた。その意味ではベーシックなプレーを中心にドライブできると読んだ試合前の自分の予想と残念ながら一致するのであるが、最後に一本とるドライブの準備も十分では無かったようで、疑問が残った。何をしてくるか分からない相手への対策はただ一つ。こちらも同様に何をしてくるか分からないチームになることだ。だが、そこまでのチームになる必要性をチーム全体として意識していなかったのだろう。それこそ「不徹底」であったと言えるのではないか。 そして何より不運だったのはミス。たらればは言いたくないが、ポゼッションからして少なくとも13点にはなった試合であり、最大で20点は取れていたはずである。失点も17点で収めた形でになっており、もう1TD失ったとしても立命相手であれば及第のスコア差の展開である。内容的には終始押された展開であるがスコアでは対抗できる形に持ち込めていただけにミスが悔やまれる。ただミスは起こるものである。柴田へのTDパス、大西のFGキック、松岡の独走など、下級生に勝負をゆだねざるを得ない状態であったのが4年生として最も悔いの残る部分であろう。 最後に今年のチームについて述べたい。これほど各ポジションに人を得て、層も厚く、経験も豊富で、攻守蹴を通じて穴の少ないチームは久々である。そう、甲子園で破れた2000年以来ではないだろうか。何度も何度も同じ事を繰り返す。悲しいかなこれはどのチームもそうなのである。弱い時ほど魅力がある。裏を返せば、強い時はらしさが無い。らしさが出ないと試合には勝てない。不思議なものである。自分たちの取り組みの方向性は間違っていなかった というコメント。それは正解だろう。だが結局勝利には至らなかったのも事実だ。努力の方向が正しいだけでは勝てない事を証明したとも言えるのがこの試合なのではないか。 試合に勝つには自分たちだけでは勝てない。至極当たり前だが、試合には相手が存在する。否、相手が存在してはじめて勝利の条件が揃うのだ。何がチームに足りなかったかは既に自明であろう。自らの中に対戦相手が存在しなかった事。少なくともその相手が見えていなかった事。意識が足りなかった事・・。これに尽きると思うのだが、いかがだろうか。 去年の立命の「プランの実行不足」とKGの「投機的とも言える挑戦」。今年のKGの「読みの甘さ」と監督の「ポリシーを曲げてま挑戦」した立命。これらの試合から言えるのは、王道など何処にも存在しないという事。そして挑戦者として在りり続ける事のみが唯一の王道であるという事である。 過剰なまでにライバルを意識し、自らを精神的に追い込んだ上で狂気とも言える取り組みでフットボールに向き合い、徹底して試合に対して準備を行い、強烈な闘争心を持ってフィールドに現れる。こんな事が出来るのは、日本ではこのリーグしか存在しない。敗者はもう一度挑戦すれば良い。勝者ももう一度挑戦しなければならないのだから。そんな挑戦者達以外を認めない日本一のリーグ。それが関西学生リーグなのである。 K.G.FIGHTERS 2008 お疲れ様でした。 (※甲子園にまつわる諸々の話題については別途準備中。) |
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| 2008年12月21日 (日) |
最終節を終えて その3 |
というのも、昔から、このお方の言動にはどうも引っかかる部分が多いのだ。ご大層な事、ご立派なお題目、革新的に聞こえるポリシーを言おうとするのは大変結構。だが、自分のモノになっていないからだろうか、行動が伴っていないように見えるのだ。そもそも、それが自分で掴んだ結果から学び取った考えからあれば(つまりは自分で苦労した結果たどり着いた結論であれば)言動とお題目の不一致を起こすわけが無い。(GAPがあるという事はどういう事なのかはあえて言わない。)大体、周りの指導者を見てみると良い。何か聞かれるたびに「10回対戦して1回勝てるかどうかの相手だから」「作戦以前の問題。ウチの選手とは能力が違いすぎて」「ショットガンは不滅」等とツラツラと申し述べる指導者の諸々の発言を思い出せばよい。驚くほど外部に対しては「実は何も言っていない」事に気がつくはずだ。そして立派な事、ご大層な事は殆ど発言していない。それは講演会や、その手の話がふさわしい場所や、企画(雑誌のロングインタビューなど)ですれば良い事でそもそも日常的なマスコミからの質問に対してクソ真面目に高尚な話などする必要は無い事だからだ。もっと言えばチームとその関係者の中だけでしておけば、責任者である監督としては「それで十分」なはずなのだ。(ちなみに彼らはそういったふさわしい場や著作の中では(良い悪い、好き嫌いはともかく)しっかりと首尾一貫している。お題目と言動は見事に一致している。)一方の彼の場合は、イチイチ真剣に対応しつつ、且つ広く外部にカッコつけようとして大層な事を言うからボロがでる。監督は無理して良い格好などしなくても構わないのである。そもそもチームの広告塔役はそれに適した奴にやらせれば良い。また傾向として批判されると「自分たちは優れている。努力している」と必死になって反論したりするが、この人のこの傾向がある限り、言えば言うほどかえって滑稽に映ってしまう。自らが掲げた看板を大きくしすぎた事により、結果的に実体が薄く見えてしま事で、バランスの保てないドン臭い姿に見えてしまうからである。(それを嫌うなら看板はもう少し控えめにする事だ。)何より、「世の中の先達は自分が思うほどバカばかりではない」し、それに、「古臭く見えるセオリーや哲学に一朝一夕に追いつき追い越せる程、甘い世界でもない」。今年ポリシーを捻じ曲げた自分には、これらの事はよく分かっているはずだ。さすがにもうご大層なことは言わないよね。 時間をかけなければならないモノは世の中に存在するし、皆その事は知っている。そういう部分は時間をかけて積み上げれば良いのである。世の中を一気にひっくり返す=回天させるようなスーパーな存在など、どこにも居ない。自分がそうである必要も無い。叉誰もそれを求めていない。(それを求めてくるような馬鹿は相手にしなくて良い。俺が味方になってやる。)加えて自らの功績に対する評価は真っ当になされている。だからムリをして虚勢を張る必要性は実は何処にも無いのである。(ただし自分の中でその必要性があるなら勝手にやれば良い。心底格好をつけたいのであればバカにされるのを覚悟の上でやればよろしい。指を差して思いっきり笑ってやる。) さて、今シーズンの立命において精神的に辛かったの選手となったのは前出のQB&レシーバ陣のパスユニットだろう。この大一番での位置づけから判断すれば、つまりは「このパスオフェンスであれば、パスで勝負はしたくない」と評価されたに等しいからだ。優勝したのは何よりだが、その分、なおさら悔しかったのではないか。甲子園、そしてその先にライスが見えている。今季後2試合は出来る可能性があるのだから何処かで良い活躍をしておきたいところだ。JXBを見たが電工に勝てる見込みが有るのはツボにはまった時の立命しか無いと思う。正攻法が全てではないが、攻守ともにある程度の軸を持って勝負できるチームでなければ強敵には勝てない。よりその存在に近いのは立命だからだ。法政@ライスではスペシャルプレーの連発で初手からドタバタしたあげく最後はスタミナ切れから、社会人に一気に押し切られそうである。(菅原の指揮したライスから学んだ事は多く存在したはずだが、今の法政は少し間違った方向に進んでいるのではないか。俯瞰的にチームを見る存在の無さは致命的だ。そして当時も書いたが、スペシャルプレーは全く持って罪作りな存在である。)昨年のKGは攻守蹴いずれも電工相手に劣勢であったが、唯一限定的ながら対抗できる攻撃で(しかもランは捨ててパスだけで)試合にしてしまった。今年も立命が攻撃で、しかも今回はランだけで試合にしてしまえば良いのだ。つまり去年の主役だったQBとレシーバが、今年はラインズとバックスになる訳だ。 |
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| 2008年12月21日 (日) |
最終節を終えて その2 |
さて、これは余談で且つ批判なのだが、個人的に抱いていた疑問が解決したので記しておきたい。一昨年のこの対戦の後にこう書いた。「立命の監督は今後、このカードをどう位置づけるのか。チームとしてどういう姿勢で臨むのか興味がある。」昨年の対戦後はこう書いた。「試合前から挑戦者としての姿勢が徹底されていなかったのではないだろうか。それが敗因ではないか。」 これらの問題に対する回答が試合を通じて現れてくる事をシーズン中は期待しているのだが、・・・・遂にこれらの答えが出たといって良い。結論から言うと、結局我々が過去から抱いていた「勝利の為のフィロソフィー」は不滅であった事が判明したと言えるのだ。立命を指揮をした古橋監督。彼のポリシーはこうである。「相手が強豪であっても、そこを特別視しない。」「過剰なライバルリーは排除する。」「選手を精神的に追い込む事をしない。必要以上に負荷をかける事をしない。」「フットボールと言えどもスポーツである。スポーツとして楽しむべき。」・・・・・しかし今年はそのポリシーとは180度違うものを採用しているのだ。 今年の取り組みはこうだ。「最終戦の対戦相手を段違いに特別視し百数プレーを準備した。」「過剰なまでにその相手を意識した。それ他の対戦相手との試合を度外視する程に。」そして「選手に対してかなりの精神的な負荷をかけた」。そんな取り組みである。膨大な量のプレーを準備する一方で、そのプレーは最終戦以外で使うことは許されない。日々の練習の大半をそれに費やす一方で直近の試合では、その成果を見せることも試すことも許されない。次の試合への満足な準備が許されない状況下で、それでも勝利を求められる回数は6度。その結果として最終戦用のプレーの精度を高めるほど、目の前の試合にその影響、反動が出てくるのは当然ではないか。信じられないようなミス、劣勢でも無いのに犯してしまう反則、極めてマズくもたついた試合運び、フィールド内への集中力の欠如といったマズいプレーの数々。だがそのマズさもこの背景が正しければ「さもありなん」である。我々は試合における個々のプレーだけでなく、反則やミスの数及び性質からプレーのレベルどころか、精神面での問題さえ危惧していた。準備の不足、上がってこないプレーの精度から、少なくとも「毎日一体何を練習しているのかと疑問視されるようなチーム状態」に見えたのだ。 (ちなみにファンや応援団でさえ立命の勝利を予想していなかったのではないかと思う。試合終了の際に立命側スタンドから投げ込まれた紙テープの数がほんの僅かであったことからも伺える。それだけシーズン中の試合を見るにチームは不調に見えたのだ。) さて、この状況は見ているファンも辛いだろうが、何より一番辛いのは選手である。出来の悪い試合を外部から、否、内部からも酷評される。でも自分達は毎日死ぬほど練習しているのも事実だ。だがその練習は次に試合に勝つ為の練習ではない。従って次の試合でも劇的な改善には繋がらず、再び出来の悪い試合をしてしまう。この繰り返しに耐えなければならないのだ。耐えてしかも勝ち続けなければならない。選手は精神的に非常に厳しい状況に追い込まれたたと言えるだろう。集中力を欠いたまま神戸大にリードを許して試合終盤を迎えようと、何も準備をしないまま迎えた京大戦で1点差で辛くも逃げ切る展開になっても、チームの方針は変わらなかった。この重圧はかなり大きかったのではないだろうか。 こうして「ライバル心剥き出しで」「KG戦のみを過剰なまで特別視し」「勝利の為に選手に大きな精神的な負荷を与え」、自己のポリシーと180度異なる思想に基づくチームに作り上げて、最終的に勝利を収めた訳なのだが・・。この事実は我々が過去から抱いていた(嫌味で言うと「古臭い」)フィロソフィーの正当性を裏付けているのだ。そして監督がこの事実を素直に認めるのであれば少しは彼の事を好ましい人物だと私も思えるようになるのだが(笑)「やっぱり勝ちたかった。ポリシーを捻じ曲げてでも。」そういえば良いのだ。そこまでの度胸が彼にあるだろうか。(それが出来れば当の昔に立派な王朝が一度は出来ていたはずなのであるが。)今後マスコミを通じて、この手のテーマについて触れる折には、どうコメントするのか注目して行きたいものである。 |
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| 2008年12月21日 (日) |
最終節を終えて その1 |
立命のプランは前回書いたとおりで概ね読みどおりであったので個人的にはしてやったりなのだが・・・・予想外の出来事は全てKGサイドに発生した。�.好灰▲螢鵐哀船礇鵐垢任療拿鼎覆襯潺広⇔�勢でも最後に1本もぎ取りに行くプレーの準備の無さ��コールにおける仕掛けの遅さと悪い癖(=固執)が出た といったところだろうか。 まず立命であるが「去年の試合でこれをやってりゃ良かったのに・・・」と思わせる内容だった。よく準備して、良く実践し、良く集中していた。大事な試合でのベストパフォーマンスの発揮には満点をつけても良い。ある種、腹をくくって試合に臨めていたのではないだろうか。昨年のこのカードの後、「ゲームプランの徹底が不十分であった」と書いた。その背景にはチーム内に「迷う要素」があったからではないかとも書いた。それを考えると今年は迷う余裕は無く、且つ、徹底して賭けに出るしかない状況だった という事なのだろうか。今年、腹をくくった背景は何だろうか。豊富で優秀な人材、万全の設備、充実した体制、最新の理論、優秀なコーチ陣。これで勝てないのであれば問題視もされるだろう。今年は是が非でも勝たなければならないモードになるのも当然だ。ただヤケクソで一か八かの賭けにでた訳ではなく、賭けに出る上で勝算を見込めるプラスの根拠が有ったのも事実だろう。それは(去年からクドイように書いている事になるのだが)一つはラインの力量差であろうし、もう一つは攻撃バックスの層の厚さであろう。特にラインズの力関係は一年前と比較して大きな変化は存在しなかった。(メンバーが双方とも大きく変わっていないのだから、当然といえば当然だ。)だがそれだけではない、他にも決定的な要素があったと思う。個人的にはQBの出来=パスユニットとしての完成度の問題が、決断の最大の要因であったのではないかと考えている。比較して言うと、少なくともSGにおけるパッシングユニットとしては開幕の時点で昨年の域に達してはいなかったのではないか。ビッグネーム揃いだった過去のWR陣と比較すると今年はやや小粒である。木下、前田といった一発でゲームをブレイクしてしまう存在は育ってきていない。一方のパッサー=松田は好QBではある。だがテツオを頂点として並べて見た場合、ショットガンQBとしては低い位置にいると言わざるを得ない。相手守備のラッシュに対する弱さ。特に機動力の低さと動きながらのプレーのまずさは問題だ。加えてキーパーに迫力が有るとか独走能力がある訳でもない。当たりにめっぽう強いわけでもないしスクランブラーでも無い。これでSGを軸としたプレー、特にQBに負担のかかるプレーを混ぜてしまうとKG守備のスピードの前に一気にドライブの継続力を落としかねない。形では上手くいく形になっていても、プレーに失敗するという展開は、今年のプランでは避けなければならない。で、最終的に取った策が、QBプレーの大幅な削減であり、強力なラインプレーと豊富なバックスを生かすコールの組み立て になった訳である。(なぜこう考えるか。この見地に立てば、昨年のプランの不徹底も説明がいくのである。昨年までエースを張った木下は、一部では酷評されていたが、パフォーマンスは決して悪くなく、それどころかアベレージ++である。少なくともSGを軸とした攻撃を指揮する上で全く問題は無かった。つまり昨年は問題が無かったが故に今年ほど腹をくくれなかったのだ。パスだけでもランだけでもある程度ドライブできてしまう器用さがあったが故、不徹底に終わってしまったという事だったのではないか。) |
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| 2008年11月28日 (金) |
最終節 その2 |
さてKGはやはり攻撃が鍵を握る。ハイスコアを求めるのではなく、時間をかけてエンドゾーンまでダウン更新を継続できる攻撃ができるかどうかだ。その意味では注目すべきはパスではなくランの出来であり、エンドゾーンを割る為の相手ゴール前でコールされるプレーだろう。おそらくこの試合はパスの比率はかなり下げるのではないか。徹底して投げない可能性も否定できない。思うに2バックSGの登場機会が増えるのではないか。WRも#1、#4などを中心に持って走る機会が増えるかもしれない。それを考えるとノーハドルはあるだろうが、リスク含みのスペシャルプレーは減るのではないか。ベーシックに地味に攻撃しそうだ。タイトフォーメーションでのショートヤーデージの確実な突破、相手守備が一列目を分厚くした際のランでの突破(91年の「牛攻撃」など)、そしてロングシチュエーションを残さない第一ダウンからの積極的なコールの準備及びその精度・・・この辺りが鍵を握ると思う。相手の守備は何より投げられるのが怖い、アンダーニースを攻められるのが怖いのである。それを攻撃が上手く突く事が出来るだろうか。かたやKG守備は3ダウンラインである為、一列目に大穴が空く事もあるが、迷わずプレーをする事が大事だろう。(最後までQBをチェイスする事が第一だ。モビリティがウリのQBでは無い為、動かしてしまうと精度が落ちる可能性があるのだ。)対峙する攻撃ラインズは得手・不得手がハッキリしている。ゲインされる事もあるだろうが、個々のプレーにおいては守備が完勝できるケースもあるはずだ。 最終節、最後の試合である。今年も僅差の展開になる。良いゲームになる事を期待しています。 |
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| 2008年11月28日 (金) |
最終節 その1 |
さて今回は打倒KGをテーマに今年KGが対戦した幾つかの試合からヒントをみつけてみる。 守備については関大が用意した3−3−5が、攻撃においては神戸ボウル(対電工戦)が参考になるだろう。ラン・パスのバランスの取れた攻撃を見せるKGだが、全てに対応してこの攻撃をストップさせるのは不可能。腹をくくって「絞った対応」をしなければならない。パスは通っても即タックルでエキストラなゲインを許さない守備として3−3−5は効果的である。ドライブの途中でロングシチュエーションを作り出し、タイトマンツー&ブリッツで確実にパントに追い込む。ある程度の時間消費とゲインを許しても失点しなければ良いという「我慢・忍耐」に真っ向から取り組む思考が必要だろう。ポイントは�。魁檻灰侫蹈鵐隼�はKGのOL相手に劣勢になる可能性がある点。�▲泪鵐帖爾亮綸世鯑佑�KGのコールに対する対応。そして��KGのFGトライの出来であろう。�´△砲弔い討麓虍�の理解度が試される。京大戦で露呈したCB、OLBのショートパスへの対応のマズさを抱えたままではアライメント以前の問題で突破されてしまう。「ブロックを外すのは下手、ランサポートはイマイチ。だけどパスカバーの上手いメンバー」を要所で投入するなど思い切った(ある種、勇敢な)選手起用が必要になるかもしれない。��についてはKGは今季は一年生Kがポジションを得ているが、Kの出来・不出来というより問題はプロテクションの維持が甘い場合が多い点である。中央からの早いチャージをしばしば漏らしている。この試合でも勝敗を分けるプレーに絡む可能性が高い。 一方KG守備に対して最も効果のある対策は「我慢比べ」である。フロントのうち「本当のDL」は2名に絞り他は全てLBで構成したKG守備フロント(命名準備中)はスピードと運動量で勝負する。課題は強力な攻撃と対峙した場合、後半にはかなり消耗してしまう点である。よって攻撃は�―�盤は消耗を強いるプレーを展開�⊂談弩紊魯織討離僖錙湿”蕕燃笋襦�という段取りで対応するのが良いか。攻撃は序盤だけでもノーハドルを用意したい。またプレーは自信のあるものを中心に試合劈頭から惜しみなくコールする。最初はフロントのスピードに苦しむかもしれないが、SGから松森に徹底してオープンを突かせるのが良い。ノーハドルでフロントを徹底して振り回す。外に集まる守備の裏を突き、フェイクで空いた中央のスペースにディレイでキャリアを飛び込ませる。同様にQBスプリントからのショベルや、インサイドレシーバへのミスディレクションのパスを中央に。決め撃ちでQBが飛び込んでも良い。フロントのスピードが緩んで三列目が上がったところで奥へ長いパスを見せておく。またリードを許す展開もありえる為、スペシャルプレーの準備も当然必要だ。流行の(?)ワイルドキャット、呉田のQB投入、同じくスピードスイープとスイープパス、ダブルパスも有るだろう。リードされても僅差であれば終盤の逆転は可能。最後はセットバックから中央を力で押してみる。上手く行けば勝負できる展開に十分持ち込める。危惧されるのはQBが狙われる事だが、要所で決め撃ちのキーパーをコールする等でプレッシャーを緩和させる必要があるだろう。なお出来れば松森のオープンだけではなく、QBも積極的に左右に動かして行きたい。課題は動いた際のQBのプレーの精度の維持(パスの制御、キーパーの判断など)。これが低ければ怖さが出てこない。負傷のリスクもあるが、そんな事は言っていられない。仕掛けなければ勝機は遠のくだけだ。方やKGは豊富な守備のデプスを生かす、攻撃が時間消費するといった方法で守備の消耗を回避できるかどうかが鍵になる。 いずれにしても 1:度胸 2:辛抱 3:集中力 をもって試合に臨めるかどうかが今年のKG戦では大事だ。もちろん選手だけではなくコーチ、サイドラインのスタッフも含めて意思統一ができていなければならない。これだけ仕上がりが「悪い」もしくは「出来・不出来が判断できない」シーズンも珍しい。力量で苦しむ年は、競った展開、追いかける展開、を強いられる。ゲームプランやプレーセレクションにおいては「様々な工夫・準備」が求められる。フィールド内の選手やスタッフにおいては「精神面でのタフネスさ」が要求される。これらはいずれも「勇気」を求められる行為である。それこそチームの上から下まで「真の挑戦者になれるかどうか?」と言えば良いだろうか。前節の試合では京大の挑戦者魂を見せつけられた展開となった。あの試合からこのチームは何かを得たはずである。最終節は良い所を見せて欲しいものである。 (続く) |
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| 2008年11月11日 (火) |
京大 次節に向けて |
嫌な予感がするので週末の前に書いておく。前節の関京戦を踏まえて京大勝利のシナリオをいつも以上に強引に考える。ポイントは2点。1:攻撃は桐原にプレーをさせる時間を作る事。2:天地がひっくり返っても先制する事。関学戦では、やはり機能しきったとは言えない攻撃陣。個人的には(厳密に数えたわけではないが)スプレッドフォーメーションの採用が多すぎたのではないかと思う。決して悪く無い攻撃なのだが強い守備を相手にQB桐原に時間を作るという観点では不適ではないだろうか。このフォーメーション採用の背景には� В毅戮泙任涼擦ぅ僖広◆В劭造砲茲襯�イックヒット。このいずれもが成功率が高く且つ失敗してもロスが無い点があげられる。ただしこれは強力な守備を持つ相手にとってはこう映る。「捕られても5Y、走られても5Yで済む攻撃」。つまり優れたDBで後ろを押さえ、フロントは徹底して前でプレーを潰す。長いプレー(時間のかかるプレー)は成立する前に壊す。これにより「スーパーバックが飛び込んでも所詮は単騎。出されても10Yに満たない」「少々ゲインされても桐原のパスの成功率は50%以下。2回に1回は通らない。」となる。よって「反則があったり、ロスを食らわせればエンドゾーンを狙える位置にたどり着く途中のどこかでストップする攻撃」という評価になる。結果、計算ずくで止められるので、中村のスラントのパスや、武藤のダイブに対して,少々ゲインされても特にアジャストせずに放っておく事になる。(逆にアジャストするとそこを京大に突かれる。)京大はここから長いプレーを狙いたいのだが、ここからが構造的な問題で組み立てられない。フロントのラッシュから長時間QBを守りきれないのだ。クイックヒットを狙うが為にRBのセットの位置が極めて浅く且つスピードを得る為アップライトスタンスを取らないでいる。よってフロントのラッシュの確認が遅くなり、且つ、有効なタイミングでブロックできる位置にいない為、パスプロの観点では有効に機能しない場合が多い。特に後半は(守備がリスクを恐れず投機的にラッシュできる事もあるのだが)スプレッドからドロップバック、スプリントのパスを狙っても桐原がターゲットを確認する間も無く緊急発進せざるを得ないシーンが多かった。特にスプリントした先に既に守備2列目が立ちふさがり、前は詰まってキーパーに出られない。もちろんターゲットも見えない。そのうちバックサイドから一列目がやってくるという事まであった。次節も全く同じ展開になる可能性は極めて高い。よって打開する為に、より確実にQBを守る為の工夫がプレーコールやフォーメーションの観点で必要になる。折角優秀なターゲットを複数準備できてもQBが投げられなければ意味が無い。スプレッドでTEをプロテクションに回してもよいが、これだとダウンフィールドに出るターゲットの数は3枚に絞られる。だが例えばIフォーメーション+3レシーバでスプリントならどうだろうか。これならプロテクションの観点で間違いなくスプレッドよりマシなはずだ。攻撃最後尾からラッシュを見極めてプロテクトできるRBを2枚用意できる。スプリントして桐原の前を走らせればOLBをRBで拾える。エンドをG、Tでダブルで取ればQBを大外に回せるのでは無いか。最悪QBに向かうOLBをSBがサイドから取れば決め撃ちキーパーでゲインできるはず。叉、3+2の5枚が展開する分、攻撃は複雑にできる。ラッシュするLBとすれ違ったRBへのパス。ショベルやリバースも狙える。(もちろんスプレッドフォーメーションも混ぜるのは構わないが、この場合もSBのモーションで2バックにするとか、QBがドロップバック後に前に出てラッシュをかわして投げるダッシュを準備するなどの工夫が必須だろう。) さて、大事な点はもう一つ。先制点の取得である。過去の関学戦でもそうであるが、均衡状態が崩れると加速度的に点差が開いていく事が多い。京大が失点すると、対戦相手の守備はリスクを恐れず一気にアグレッシブになる。結果、相手に有利なフィールドポジションを与え追加点を許す。逆転を狙い無理な攻撃を続けターンオーバーを喫して、相手に有利なフィールドポジションを与え、・・この繰り返し。力量差といえばそれまでだがリードを許す時間帯が長ければ長いほど失点が増えていく。逆に先にリードを奪えば、ここまでの失点は無いとも言える。先制できれば従来の対戦結果と比較しても失点は大幅に抑えられるはずだ。 グダグダ書いたが先制パンチと「投機的」と呼ばれても良い程の攻撃の積極性が全てだ。攻撃コーディネータは頭の線を10本くらい切って挑戦してほしい。それが出来なければ代わってもらいなさい。京大!そんなにしてまでエンドゾーンを割りたいのか!と罵声を浴びてでも先制点を狙って欲しいものです。 |
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| 2008年10月23日 (木) |
第四節を終わって その3 |
| 攻守とも最後まで冷静にプランを実行したし、最後まで非常に集中していた。ゲームプランとその遂行について「コーチから選手まで意思統一」がされているというのは、まさにこのような状態なのだろう。もう脱帽である。SGはチェンジオブペースとして使うだけ。徹底してIからラン・パス・オプションを展開する。プロセットのIからのカウンターロールからミドルパスを決めた時には拍手してしまった。10年前のプレーシークエンスをしっかり通用させているのである。古臭いフットボールなのかもしれないが、そんなチームが連続して3位をキープしているタレント集団を相手に快勝し復活に向け着々と勝ち進む昨年4位のチームを相手に引き分け(勝負そのものは勝ちだ)ているのだ。これを評価しないでどうしますか。願わくば�.薀好箸裡藤任料阿離廛譟爾妊魯奪轡絅潺疋襪砲任�なかったか。�⊂庄笋離燹璽屮瓮鵐箸�もう少し無駄なくスムーズで且つ、キーパーに出たときの怖さがあれば・・・極めて美しいのだが。いやそれは言うまい。スーパープレーヤーは居なくても、層が薄くても、勝機は作れる。何より準備して試合にのぞむ事がいかに重要なのかを再認識させられた試合でした。(※昇格して急に強くなるわけが無い。きっと去年度の4年生が偉かったのだろうね。ナイスゲームでした。) |
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| 2008年10月23日 (木) |
第四節を終わって その2 |
参考になるのが96年のKG攻撃である。攻撃ラインは小型。機動力とミドルパスが持ち味のド根性QB。そしてレシーバは揃っている。となると3ステップからアンダーニースに早いタイミングのパスを多投しショートヤードでパワー勝負。これが基本ではないか。KG守備フロントのスピードを考慮するとタイミングの遅いプレーは序盤は回避したい。一気に付け込まれかねないからだ。とにかくターンノーバは絶対回避。攻撃は一回ダウン更新すれば後はパントを蹴られればOK。序盤はそれで良い。問題はやはり「どのようなランをどうやって出すか」に集約される。オプションの展開が一つの回答かもしれない。鍵を握るのは秘密兵器として登場した大型万能バックの#11か。ランナータイプのFB#2、スピード命の#3のコンビだけでは心もとないと感じていた矢先である。TE経験もあり元々はLBという経歴。甲南戦でもスプレッドから単騎で飛び込みタックルを引きずりゲインしている。TE→WB→モーションからピッチマン、もしくはエキストラブロッカーと使い手のある選手だ。このスーパーバックの登場は要注意である。勿論ハナからノーハドルを仕掛けるぐらいの準備はしなければなるまいが関学戦前の合宿を経てメンバーがベストコンディションで登場することが第一の条件だ。それにしても、今年ほど攻撃にタレントが揃った年は久々では無いだろうか(まあその分、守備が少し寂しいのではあるが、それでもハードヒットは健在だ。)近年になくラン、パスのバランスが取れており、課題を解決しながら試合を重ねている点からもまだまだ伸びしろは存在するとヨンでいる。手ごわい。一発ロングTDパスに目が行きがちだが、重要なのは要所で決めてくるパスである。「エア・ギャング」と呼ぶにはまだ成功率が低いのだが、決めなければならないパスの多くをキメている。攻撃好調の印象が強いのは、勝負どころでの集中力が上がっている事が遠因だと思う。懸念は守備。点の取り合いは回避したいが分厚いKG攻撃にどこまで我慢ができるか。失点しても、ドライブされても良い。KG攻撃をTD4本分までに抑えれば勝機は十分にある。時間をかけさせて、ゲインもされるが失点は少ないというラバーバンド守備が出来れば面白い。
3:リーグ戦を折り返して ここまで見て概ね今年のリーグ戦の様相が見えてきた。期待通りだったチームがあれば、予想以上に頑張っているところもある。今年はまだ終わっていないが、まずは第四節の甲南大は高く評価しなければならない。今季は攻守蹴ともバランスがとれている。QB松延率いる攻撃はラン・パスとも自在。加えてオプションまで展開する。松延は決して強肩ではないが、いわば自分の肩をよく知っており、オフバランスになってもリリースのタイミングだけは間違えないQBである。加えて1.5枚看板ながらバックス陣も揃った。守備ラインは相変わらずパワーはやや不足気味ながら身長は十分。加えてLBの「背番号一桁トリオ」を始め二列目以降は動きが良い。キャリアに詰めるのもパスカバレッジもしぶとくて上手い。基本が出来ている。そしてキッキングは伝統の3枚ブロッカを用いるなど整備が進んでいる。圧倒的な存在はいないのだが、その一方で何処をとっても実は「穴が無い」のである。攻撃は良いけど守備・・・・とか、ランは良いけどパスが出ない・・・・という事が無い。スキが(思いのほか)無く、且つ、逆に色んなポイントから相手に仕掛けられる好チームなのだ。そして甲南は間違いなくこの試合に的を絞ってきていた。守備は徹底した分析を実施したのか京大攻撃に対し左サイドについてはラン・パスともほぼ完封。逆に右サイドは捨てているのだがこれで予想以上に京大攻撃を減速させる事に成功している。京大攻撃の左右の傾向については全く分析していないが、これ程までに左利きであったとは知らなかった。もしかしたら致命的な傾向が京大攻撃にあったのかも知れない。ちなみに4Qに甲南主将LBに連続して喫したパス奪取はともに左サイドである。一方の自軍の攻撃では、三節までに要所で見せてきたフリーズオプションを全くコールせず。Iからのスプリントドローやカウンター、カウンターロールを展開。そして試合終盤の4Qでは立て続けに練ったコールを混ぜ始める。ポゼッションの最初のプレーで左スプリントからのTEアクロスをミスディレクションで狙うなど、守備が対応しにくく且つここまで見せてこなかったプレーをドンドン入れてきた。4Qに入ってからは、「パントに追い込み勝ち越しのポゼッションを得たい京大守備」を相手に、取っておきのプレーとバックスの執念のキャリーが紙一重の差でダウン更新を継続させてたと言って良い。 |
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| 2008年10月23日 (木) |
第四節を終わって |
1:KGの仕上がり KGは第三節近大戦、第四節神戸戦において共通するテーマ「コンディションが万全ではないエースを休ませる事」を実践しつつ且つ個々に異なるテーマで望んでいたようだ。 近大戦ではラインズの力量差からパスプロが十分持つと判断。QBを動かすプレーをラン、パスいづれにおいても全く行なわず。序盤はエースのパスの調整に費やした。点差を確保した後は控えメンバーの中でも機動力の低いQBを投入しSGからの地味なランと基本的なパスプレーに終止。また神戸戦ではシーズン終盤に向けてペースを上げていく時期に入るので、その「進捗を確認する試合」とした。近年ではリーグの上位と下位の間の実力差が大きくなっており、シーズン途中から終盤にかけてネジを巻いて仕上げる方法を取っている。昨年では関大戦、一昨年では京大戦、それ以前ではやはり四節あたりの試合を分岐点としている。前節までとの体のキレやプレーの精度、集中力の違いを見れば明らかな違いを確認できる事から、間違いない事だと認識している。まず攻撃では加納の仕上がりを確認し、それ以降はセカンドQBの修練の場とした。OLはコンビネーション強化の為一度に複数のメンバーを変更させず、後半も継続してスターターを使い続けている。逆にポジションによってはデプスを生かして主軸を交代で試合から遠ざけてコンディショニングの維持を図っている。さて近大戦では明らかにパフォーマンスの悪かった加納であるが神戸戦では試投数は6回と少ないものの、成功率を100%とした。元々思いの外、負傷の多いQBである。春も関大戦で傷んだようだが、新聞報道では秋はこの近大戦で傷めていたようだ。それを考慮すると神戸戦で短時間ながらベストに近いパフォーマンスを発揮できることが確認できたのは大きい。今季のプレースタイルから昨年よりもQBが動くプレーがラン、パスともに増えてくるはずで、ケガとの勝負はは最後までついて回るかもしれない。この二試合ではそれを見越しての幸田、加藤の長時間の投入であったと思う。浅海はデフォルトで試合に投入される事が決まっているはずで、厳密にはセカンドQBは加藤になるのだが、その加藤は「既に壁にぶつかっている」(宰相君)のをこの試合で確認できた。良い事です。三原も二年の時におもくそ壁にぶつかってたので気にしません。大いに悩んで突破して欲しいものです。ちなみに宰相君曰く「KGはプレー的には、まだ、何もしてないなぁ」なのだそうだ。アレもコレもやってない。アイツもコイツも休んでいる。京大戦に向けてさらにネジを巻いて欲しいものである。
2:京大戦 というのも、プレーレベルでは大きな問題は感じないKGであるが心配な面が一部ある。連覇につき物の「油断」である。精神面の問題である。その意味で、後の無い今年の京大とはウマく噛み合ってしまうので、かなり気合を入れて取り組まなければ勝ちきれないと思われる。次節は今季を占う最重要な試合であるのは間違いない。その京大は侮れない点が例年になく多い。ある種計算ずくだった甲南戦を分けてしまい後が無くなった点。これに加えて「精神面で完全に底を打った昨年」を経て、今年は新京大の元年であり(※これは大王が勝手に言っている事でしかないが。)かなり開き直ってファイトできる点。加えて「それでも負けなかった」ミラクルがかっている点・・・など等。いずれも侮れないポイントである。関学戦に全てをぶつけて来るのは火を見るより明らかだ。試合を重ねるごとに成長を感じ取れていた今年は、久々に「リーグ戦が始まってからも成長し続ける京大」でありチームの状態は大変良かった。その一方で思いもよらぬ引き分け試合。これは重い。大事なのはこれを「昔の京大」ではなく「新しい京大」として克服できるかどうかがという点である。この重さに耐えて跳ね返せるか、ヘナヘナとしぼんでしまうか。京大勝利の為の最大のポイントがこのハートの部分である。加えて戦力的に例年とは異なる構造をしているのも見逃せない。過去3年は守備はともかく攻撃に迫力が無かった。タレント、プレーコール両方で物足りなさがあった。だが今年はタレントは問題なく、コール・プレーバリエーションも試合を重ねるごとに増えてきているのだ。甲南戦では遂にスプリントドロー・フェイクのパスまで繰り出した。フォーメーションもマルチプルが板についてきた。関学戦では#17,#18,#82の京大版スリーアミーゴズにどのような役割を演じてもらうかが一つの鍵。奥は徹底マークされるが恐れず挑戦して欲しい。でなければ手前のパスは簡単には通らない。ただしロングパスに固執する必要は無い。 |
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| 2008年10月2日 (木) |
自戒を込めて 「知らない事を無理に書いたら駄目」2 |
本当に知っているなら。その自信があるなら。憎まれても良いなら。本当にそれが好きならば。まず自分の立ち位置を明確にするのが順番です。根拠を持った自論を公開すべきです。その上で批評すべきです。そうすれば、仮に最終的に自論に欠陥があったとしても厳しく批判されることはありません。その人が批評を行なう背景を知ることができるからです。その人が批評する根拠を知る事が出来るからです。その人が批評する基礎となっている知識を知る事ができるからです。そうすれば、その人と対話が出来るからです。得体の知れない人とはコミュニケーションできません。警戒されるだけです。加えてそこに悪意を感じれば警戒から憎悪にかわります。 何かに対して批判する事でしか表現できない自称:表現者はそれを肝に銘じてほしいです。覚悟がなければ、もう書かないで欲しい。ましてや自分の活動が批判されたからといって言い訳しないで欲しい。憎まれ役で良いというならなら本当に憎まれても良い覚悟を持たなきゃ駄目。周りが手加減してくれる(=大人の対応)のを期待しての「憎まれ役自認」発言はその段階で既に子供です。憎まれても平気な顔をしていなければいけません。ガタガタ騒がずにね。 そして何より、誰も反応してくれないから言って自分のポリシーを捻じ曲げてでも露出を増やすのは最高に見苦しいですよ。 そんな肩肘張らずに、楽しく試合を見る事が出来ませんかね。おおらかな気持ちで、笑顔で楽しく見られませんかね。読み手がクスッと笑ってしまうような楽しい文章を書けませんかね。好きなんでしょう?フットボールが。
一日も早く試合予想を掲載してくれることを期待して止みません。 そうしたら、気持ちよくこの文章を削除します。 |
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| 2008年10月2日 (木) |
自戒を込めて 「知らない事を無理に書いたら駄目」 |
知らない事を無理に書いたら駄目。どうしても書きたいなら、自分なりの根拠を示さなければ駄目。それが出来ないなら、少なくとも辛らつな事は書いては駄目。 ましてや尊大な態度、攻撃的な表現など持っての外です。根拠も示さず厳しい事を書けば、暴言として憎まれます。間違った根拠に基づいて厳しい事を書けば、もっと憎まれます。例えば、後だしジャンケンのごとく、既に結果が出ている事象に対して理屈で辻褄を合わせるような批評は、書く方はラクですが、結果も経過も明確で広く知られている分、間違った理解に基づいた文章は目立ちます。(当然です。キチンと知っていれば間違えようが無い書き方をしているのですから。)こういったラクな書きかたをしているにもかかわらず、間違いを指摘される場合は、そもそもロクに知らないのに無理やり書いているという事になります。よってその文章は、根拠も示さず、叉、間違った根拠に基づいた文章として、厳しく批判されるのは当たりまえです。内容が辛辣ならなおさらです。自分の立ち位置を明確にせず、出た結果に対してのみ論評するこのやり方は自論を示さず、何かに対して上がってきた反論に対して反論をするだけ、というスタイルと変わりません。書き手が比較的ラクに書ける上に、知らない人からは一見偉そうに見えます。しかし一方で、一旦低い評価をされ始めると簡単に止まりません。それはには理由があります。まず自論を示さないので、そもそも何と比較しての批判かが分かりません。そうなると批判の為の批判を行なっている人にしか見えません。そうでなければ唯の(純粋に)悪意をもった人にしか見えません。どっちの人も、まず好きになれません。(加えて間違った理解の元で辛らつな内容が書いてあるなら、頭にくる人が出てきても当然でしょう)気がつけば、文章そのものへの疑問が、書き手の人格を疑う事にまでエスカレートする。こうなると、その人への評価を変える事が難しくなる。これが理由です。会ったわけでもない、膝詰めで会話をしたわけでも無い。そんな相手について一度固まってしまった見方を変えるのは難しいです。
こういう人が。10年前からネット上にいる。
観戦記と称してスタジアムで目にした事についての小言から書きはじめる。間違った知識をひけらかし、それに基づき辛辣な批判を書きなぐる。調べれば簡単に分かる事実についても同様で間違を元に平気で放言する。仮に間違いに気づいても訂正せず、逆に根拠の無い自説の正当性を主張する。一方で自説に都合の良い誤解を故意に行い、これで自説を補強し続け何時までたっても訂正することが無い。ハンドル名など2種どころか3種以上持ち、あたかも複数の人間が自説を支持するかに演出する。性質が悪い人だ。何せ間違いを指摘すれば、まず言い訳をする。(ここで放っておくと、同じ間違いを故意に続ける。)咎めれば開き直って文句を言う。終いには聞かれもしないのに体調不良を訴える。「店」を閉めて、気がつけば被害者ヅラをしはじめる。しばらくして再開するが何も学習していないので、同じ事を繰り返す。本性を知っている人は誰も相手にしない。相手にされないのが嫌なので露出を増やしていく。故意にセンセーショナルな事を書くようになる。目に付くようになる。指摘されるようになる。振り出しに戻る。 放っておけば良いのですが、このサイクルの過程でダラダラと流される誤った情報については許すことは出来ません。なぜ、ここまで強い語気になるのか。一にも二にも彼には自論が無いからです。なぜそう言えるか。それは彼の行動パターンが物語っています。 「観戦記は書くが予想は絶対に書かない」これが全てです。 自分の考え方や知識を動員して広く開示しなければならない行為に耐えられないのです。自分の軸足すら明確に示す覚悟の無い奴に、辛辣な指摘をされる筋合いは誰にも無い。ましてや誤った知識、理解に基づく批判は、初心者に誤った知識を植えつけるだけです。子供は子供同士で遊んで居ればよいのですが、構って欲しくて大人の場所に来たガキは説教して叩きだす必要があります |
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| 2008年10月2日 (木) |
もうすぐ第3節だなぁ |
もう第3節が始まってしまう。ここまでのポイントを手短に。 KGは、まあ順調でしょう。ランブロックの迫力は昨年を上回るものの、パスプロの安定感はまだ昨年に及ばない。OLにデプスがあるのは大いに○だが、全般的にもう少し丁寧に攻撃して欲しい。加納とレシーバとゴムボールの相性が良くないのは分かった。豪雨の中、素手で投げ散らかし、全くパフォーマンスが落ちなかった前任者とは地肩が違うのは分かるが、もう少しプレーの精度は上げられるはず。集中力の不足を感じるプレーが散見されたのは残念。甲南は若手が攻守に顔を出す陣容。キッキングの強化、パッサーとオプションQBの分担などかつて連続して4位になった時期の雰囲気が出てきたか。ブランクからくる力量差は厳しいが、活躍した1年生RBをはじめ積極的な攻守には好感が持てる。神戸は大原の負傷が痛い。セカンドQBとの能力の違いは明白。特に2年生ではパッサーとしては計算がたたないのが辛い。攻撃は一枚看板ながら強力なメンバーが揃っている。バックスに恵まれた分、なんとか攻撃でペースを維持したいところだ。そして京大。ちょっとミラクルがかってきた。読めない初戦は近大の対応のまずさに救われ、早くも山場を迎えた第二節では相手主戦QBが早々に交代。これで次節、同志社のQB多川か太刀掛が欠場でもしたら、このツキは本物だ。これは大事な事。優勝するチームだって、シーズンを振り返ればどこかでラッキーに救われていたりするものだ。厳密にはツキ=実力といっても良いのだから。相手QBが交代したからといって、パス奪取する能力がなければターンオーバーにはならないし、長いFGもキッキングがまずければ外れるだろう。今季は相手のミスに付け込んで加点するシーンが、ここまで見られる。これは大事なところで集中力を発揮出来ているからだ。攻撃では以前より長いドライブをこなせるようになってきた。全体の成功率は低いものの、パスの威力が印象に残る。これは重要な局面でパスを通せているからだろう。また得点圏には至らないものの、ダウン更新してパントを蹴れるようになったのではないか。地味にドライブして2本。ミス絡みを確実にキメで3点〜6点加えて、合計20点+アルファを狙える。時間消費と好フィールドポジションの維持で、失点を減らし、結果、上手く試合を運んでいる。加えて前節では遂にスプレッドも登場するなど、バリエーションも増えてきた。次節はワンバックのスーパーから狭い方へウイークサイドのスイープ。広いサイドにスプリントオプションか?いやそれよか3バートからTEのディレイドアクロスも面白い。同志社の攻撃を相手に完封は難しいが、ここが正念場。京大攻撃ががある程度殴り合えるようになると面白い。 |
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| 2008年9月18日 (木) |
開幕しました2 |
| �,狼�大の特色でもあるのだが、なかなかバリエーションを混ぜていかない点が気になる。この試合ではQBのスプリントからのパスが多投された。(これだけQBを外へ動かす京大も珍しい。)あれだけスプリントを繰り返し、同じようなタイミングから同じような長さのパスを投げれば、近大の守備も体で覚えてしまう。上背の無いQBゆえ外へ回すのは理解できるが、守備に的を絞らせない為に別のパスも積極的に混ぜてはどうか。3歩のドロップから7Y以内のパスをカール、アウトで投げれば何の問題も無い。それができるように3レシーバにしてあるのでは?。それとスプリントからのバリエーションを展開していくのが遅いし、プレーの種類自体がまだまだ少ない。おまけに、ようやくスプリントドローをコールしたかと思ったらブロッカーにひっかかってロングゲインのチャンスを逃す始末(あれはブロッカーを使って走るのではなく、隙間を探して勝手に走るのではないだろうか・・)。プレーを隠しているという考え方もできるし、精度が不十分でコールできないという理由も分かるが、もし今の段階でこの程度のバリエーションしか試合で使えないのであれば問題だ。スプリントからのパス、スプリントドローとくれば、スプリントドローフェイクのパス、守備が内から外へ詰める構えなら、スプリントオプションでさらに外へ。外側でスプリントに備えれば、スプリントからのQBカットバックやSBへのスプリントリバースで内に折り返す。ナンボでも展開できるのだ。近大守備の対応のまずさから、少ない手数でも、後半は投げて走れる状況を作り出すことに成功しているが、今後の試合ではそうは行かないし守備の失点も覚悟すべきである。(※UB、TBを並べながら3レシーバを並べるフォーメーションをみて、今の京大攻撃の限界=ジレンマを感じ取る事が出来る。本当にパスアタックで勝負を挑むのであればエースやスーパー等のスプレッドを採用しても良いはず。しかしこれを採用せず又TEを常時は置かず、でも2バックからオプションまで見せてくる。パスでの勝負を挑みつつどこかでランプレーを出して行きたい意向が見え隠れする。パス攻撃の印象を強くもった人が多いだろうが、この試合での試投数と成功率を確認して欲しい。やはりランで何とかしたいハズなのである。今季はスピード勝負が期待できるバックスが揃ってきた分、ダブルTEに代表されるブロック勝負を選択しないという方針は同意できるし、このQBとこのOLではQBを外へ回さなければ攻撃のプレーが成立しないのも分かる。回すのであればRBをつけて回す方が良いだろ・・・という事なのだろうか。確かにLOSから浅い位置から出てQBを守りに行くより深い位置からピックアップする方がラクかもしれない。又、オープンのランの脅威を継続して見せ付ける事で守備に穴が開くかもしれない。UBに持たせる回数がちょっと少ない。一方でこの日連発した桐原のキープは、本来のIフォーメーションにおいてはUBのダイブがコールされるべきタイミングで実施されたものに見える。中央はRBではなくQBに任せるということ?。)こんな状況下であれば、KGなら60シリーズに代表されるスプレッドからのショートパスを多投したり、もしくはOLにワイドスプリットをひかせて無理やりランを出し、その代わり持たないパスプロを諦めてネイキッドロールを混ぜるのだが、この辺がフィロソフィーの違いで面白い。)�△慮鯊紊里泙困気函▲廛譟爾鯑�れるタイミングの異常な遅さは、ちょっと致命的である。特にコールの遅れを原因とする無駄なタイムアウトの取得はもう許しがたい。これは一昨年あたりから顕著に見られる。特にロングシチュエーションなど、こちらでも予想の付くような分かりやすいタイミングで発生する。フィールドの11人には何の責任も無いミスだ。そろそろ勘弁して欲しい。次節は神戸戦。今季の神戸攻撃は宰相君いわく「いい感じ」だそうだ。ここ数年存在した妙なタイミングでの妙なコールが鳴りをひそめ、かつての「理にかなった攻撃」「理詰めのコール」が復活しつつあるとの事。選手のレベルとコールがマッチしてきたという事だろうか。WR大園を完封する事は誰にも出来ないので、京大守備はかなりの失点は覚悟しなければならない。よって得点力をアップさせなければ京大に勝機はないのだ。神戸守備が京大攻撃を見誤ると殴り合いになる可能性があるが、前出のバリエーションの件もあり、京大が圧勝する構図は少し考えにくい。京大のスピード重視のフロントに神戸攻撃が梃子摺る場合はそうなるが果たしてどうだろうか。LB三井、叉賀がタックラーになれるかどうかが大きい。神戸が勝てば波に乗る。京大が競り勝てば、これも面白い。第二節にして大一番である。GAORA良いカードで良かったね。以上。 |
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| 2008年9月18日 (木) |
開幕しました |
開幕した。もうすぐ第二節である。忘れないうちに第一節の感想を記しておきます。 KGvs同大:リターンゲームの不調によりロングドライブを強いられた同大。加えて得点圏にはいるやターンノーバを喫するマズイ展開。結局これが敗因になっているが同大の果敢な攻撃に挑戦者としての姿勢を感じた。例によって層は厚くないし、攻守ラインズの迫力ももう少し欲しいところなのだが、攻撃バックスのコンビネーションは最高であろう。特にSGにおいてQB多川からWRへ1歩のドロップバックから投げ込まれる7Yから10Yのポスト、ルックインはほぼノールックパスに近い。絶妙のタイミングで何度もヒットしており、猛練習でタイミングを合わせてきた事をうかがわせるものだった。特に#7とのコンビネーションは完璧に近い。またRB#2、#21の中央やオプションプレーも精度は高かった。劣勢で迎えた試合終盤においても最後まで積極性、集中力を失わなかった攻撃陣には脱帽である。同志社は良いQB、攻撃バックスが育つなぁ。 KGについては・・・・得点力はこんなもの。QBのパフォーマンスに問題は見られない。攻撃のパフォーマンスで気になるのはストライクボールを落としたイージーなキャッチミスが2度あった点と、ラインズ・バックスの全く無駄な反則(スタートの反則で5Y罰退した直後15Yのパスを左ロールから決めながら、又ブロックの反則を犯すなど)、つまらん反則(交代違反)が散見された点である。まだプレーに対する意識の差がチーム内に存在するように思えた。次節も同様のミスが出るようではちょっと問題である。注目の攻撃ラインはデプスの形成が進み4Qには5人中3人を交換しながらロングドライブを演出して見せた。良い感じである。特にC#74の登場は、まさに救世主(?)では無いだろうか。実績組の他4名と並んで堂々の活躍である。キッキングではPAT及びFGのプロテクトの甘さは問題。春季の試合ではPATを2度ブロックされているが、この試合でもFGを一度、パントを1度ブロックされている。ティーの件が遠因かもしれないが昨年から分かっていた事で理由にならない。またKの弾道が低いわけでも無いようだ。守備は5度のインセプを記録したが、偶発的なものではなく狙いに行って結果として奪取できている点が評価できる。一本目はLBが狙って火線に入りカットした結果の浮き球だし、以降、サイドライン際のロングパスをSFがすれ違い様の奪取、4メンラッシュを浴びたQBが後退しながら投じたミドルパスをLBが待ち伏せ、何度も通されたゾーンにDBが二枚入っての奪取、である。一方で構造的な問題だが�。咤討亮蠢阿冒瓩ぅ織ぅ潺鵐阿播蠅欧蕕譴襪肇�バーしきれない、�▲好圈璽表纏襪離侫蹈鵐塙柔�かつ、3DLである為、好ブロックを受けると中央に電車道が出来てしまう時がある点が気になる。それでもパスラッシュにパスカバーにランサポートにと何でも高速でこなす古下、キャリアへの詰めが抜群に良くなった坂戸、吉井(優)らのLBの仕上がりは順調だ。何よりタックル技術が徐々に向上しつつあるのが○である。 京大vs近大:近大のプランがイージーだったと言うべきだろうか。近大攻撃が最初から切り札連発で取り行っていれば違った結果になったかもしれない。少なくとも実力差以上に点差がついてしまったように思えた。近大はパスの計算ができないQBでSGからラン中心の攻撃。前半にロングドライブを演出しながらゴール前で無得点。大黒柱で実績もあるRB#29の起用方針が良く分からん。随一の安定感を持つのだから、もっと持たせるべきではないだろうか。近大攻撃は去年あたりから迫力が無いのが気になる。近大守備は京大のロングパスのヒット以降、LBが積極的に上がらなくなったように思える。DBそのものは京大WRと問題なく勝負できていたのだから、後ろで網を張るよりラン警戒で前に出てもよかったのだが、想定したよりも京大のパスが良かったと判断したのだろうか、守備としてどっち付かずになってしまったようだ。結果「LB引くなら出るよ♪」とばかりに桐原が決め撃ちキープを連発しドライブを許してしまう事となった。京大攻撃では桐原のパスが良い。小柄な体躯とロールからのパス、果敢なキープもあいまってKGの高橋公一とダブって見える。まだロールからのパスが乱れる場合があるが、豊富なターゲットが揃った事もあり、ここ数年実現しなかったパスアタックに少しは期待できるようになった。ポンプアップフェイクから一気にエンドゾーンを狙うパスを綺麗に投じたのには驚いた。気になるのが�.廛譟璽札譽�ションと、�▲ぁ璽検璽潺垢任△襦� |
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| 2008年6月27日 (金) |
ヨコハマボウル、神戸ボウルを見て3 |
一方の守備もこの試合では奮闘した。一列目から三列目まで駒が揃った。それぞれの位置に特徴のある選手が配置されており心強い。電工攻撃から3度のインターセプトを記録したDB陣も好調なのだが、やはりこの試合でもフロントに目が行った。今季の守備は1.5列守備と言うか、(3−3ならぬ)0−6守備とでも言うべきなのだろうか。LBだけでフロントを構成したらこうなるという守備だ。とにかくスピードがある。重くは無いがLB並に動けるDL、もしくは大きくは無いがスピードでOLと勝負できるLB。そんなメンバーで構成される今年の守備フロントはコンセプトも含めて興味深い。開始早々、石野に中央突破から独走を許したのは頂けないが、一方で個々のタックルの技術は少しづつ向上しているのは確認できた。この試合では日大戦同様、再三フロントがQBを追い回す姿が見られた。スタートと同時にOLの間を突破する事に成功している。日大戦同様、スクランブルに出られたQBへのLBのパスートコースがまずく、回りきられてしまう事もあったが、総じて最後まで良くラッシュし続けたと思う。流石に終盤はバテたか、交代メンバーを投入したのだが、そうすると前半ほどの迫力は感じられなかった。この守備の課題はスピード勝負の守備フロント陣のスタミナなのは間違いない。それを考慮すると一層のデプス形成に期待がかかる。ヨコハマで負傷した、この守備の象徴的な存在であるLB吉川(よしかわ)の復帰が待たれる。またLB安井、吉井の成長も期待したい。一列目では主戦である3人の交代要員である4年生の川島、昨年から経験を積んだ矢ノ川、村上、長身の藤本の成長が楽しみである。 今年は得点力については昨年に比べて半減するのではないか。でも守備は期待できそうだ。去年のように殴り勝つ試合は目指さない。得点は多くは無いが上手く試合をマネージして勝つという「SG導入前のKG」のような試合を目指す事になるのかもしれない。昨年のようにパス中心でフィールドを一杯に使って展開するスピーディーな攻撃するのではなく、対象エリアを手前に限定しながらあの手この手でじっくり前進する「嫌な攻撃」とでも言うべきだろうか。ド派手な攻撃に慣れてしまったムキには寂しいかもしれないが、個人的には(春シーズン前の予想通りで)我が意を得たりと、ほくそえみたくなる気分でなのある。
※パスの平均獲得距離は10Y未満ではないだろうか。と思って弾いてみるとその通り。 今年の春(1回平均パス獲得距離、成功率、ラン獲得距離合計) 関大戦10.6Y 52% 101Y 日大戦 6.5Y 34% 146Y 電工戦 6.8Y 57% 73Y 明治戦 8.6Y 70% 178Y
去年の春(1回平均パス獲得距離、成功率、ラン獲得距離合計) 日大戦17.7Y 40% 39Y 京大戦15.7Y 67% 164Y 神戸戦15.5Y 78% 102Y 関大戦 8.7Y 63% 56Y 対戦相手が年毎にマチマチだし、強さも仕上がりもバラバラなので目安にしかならないが、ラン獲得距離が今年の春は増えてきているし、短いパスを多投していると見る事ができる。この数字からは長いパスが通らないからランをしてるのか、ランが出るからパスが適当なのか良く分からない。(短いパスを意識している方が試合運びの安定感があるように感じるが、その実ランをある程度出せているからとも言える。)何ヤードのパスがどの程度の回数投じられているかを確認しなければ結局何も分からない。フットボールは良く出来ているのである。 |
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| 2008年6月26日 (木) |
ヨコハマボウル、神戸ボウルを見て2 |
さてその神戸ボウルにおいて目立ったのは、攻撃の明確な方針と、やはり守備フロントの勢いである。 まず攻撃に安定感が出てきた。理由は明確。先発QB加納の率いる攻撃において�〜瓩ぅ織ぅ潺鵐阿離僖垢鯊人僂靴拭��■傳造�動くプレーを積極的に混ぜた。この2点である。これらが鍵だった。最初のTDドライブを見ても明白だ。SGからクイック・フック、右へ7歩のスプリントからサイドへランニングスローでダウン更新。以降、タイミングの早いプレーアクションからフック。右への3歩のスプリントからスローバックで短いアップ。左スプリントからオープンピッチ(昨ライスの最初のTDプレー)、右スプリントで奥を伺いながらRBへ右スイング。その他、スプリントからのキープや早めのQBスクランブル、QBカウンターなども織り交ぜていく。自らのランが記録に残るわけではない形で、QB加納は積極的に動き続けた。決められた(早めの)タイミングを守って必ず投げて終わるパスとの組み合わせが良く、事前に予想していた以上にドライブ力を感じる攻撃陣の姿であった。 短いパスと自らの機動力を生かしたプレーで(ある種、奥へのパスは捨てて)アンダーニースに対して様々な角度、タイミングで次々にプレッシャーを与え続ける攻撃になったといえば良いだろうか。ちょっと懐かしい感じの攻撃である。加えてショートヤーデージでのライン戦でも良い勝負が出来ているのは頼もしい。飛び込んでくるディフェンダに苦しみながらスイープを出したり、電工エンドゾーン目前でダブルTEウイングIから左オフタックルにTBが飛び込み5Y以上ゲインしたり、カウンターから10Y以上走ってTDを奪う等のシーンが見られたのには正直驚きであった。 一方、スクリーンを投じたりダブルTEのウイングIからプレーパスを投じるなど、要所で「やや真剣なプレー」を見せたのも事実。これに合わせて、春季の目標の試合とはいえ、「こうやって組み立てればドライブできるというカタチ」を見せたという意味で、昨年より早めに攻撃の全貌が(早くも)見えはじめてしまったようにも思えた。昨年の春季はパス中心、しかもシンプルなものだけで済ませており、複雑なランやQBを動かすプレーは秋までいわば「封印」する事ができた。その意味で、何も封印するものの無い状態の今年のチームにとって、今後の伸びしろがどこまであるのかが重要になってくると思われる。その伸びしろを構成する要素として、プレーのバリエーション、個々のプレー精度の向上などがあるのだが、その一つとして欠かせないのが控えQBの成長、とくにこの試合活躍した#6加藤の成長だ。この加藤は少なくとも15Yまでのパスに限定するなら昨年のQB三原に成れる可能性大の好パッサーだ。残念ながらまだ線が細くヒットにも強く無いようでキーププレーは心もとないが(キーパーに出るセンスは良い)秋には完全に戦力になるだろう。なんせ、FLにモーションを促す仕草、セットアップのステップワークに始まりケイダンスまで三原そっくりである。加えてスラントをキャッチする#1の動きや箕面高出身TE#95やWR萬代へのパスなど見ると、連中は揃って昨年のVTRに出てくる選手を手本にしているとしか思えない。(この加藤、パスのリリースもパスの球速も速い。加納がどちらかというと「おーい、ここ空くよね〜」というタイミングで投げるのに対して、加藤は「約束や。取れ。」というタイミングである。この辺まで含めて三原によく似ている。)加藤に加えて3年生浅海の活躍は今後も要注目である。 |
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| 2008年6月26日 (木) |
ヨコハマボウル、神戸ボウルを見て |
春シーズンももうすぐ終了。ここまでの3試合を見た感想としては �々況皀薀ぅ鵑郎鯒�同時期に比して仕上がりは同等でパワーでは上か。デプスを考慮すると昨年以上。��基本はSG。攻撃スタイルは豊富なバックスのランと短いパスのバランスタイプに変化。��守備フロントはスピードアップ。総じてタックル力も徐々に向上。デプス形成も順調。と言ったところだろうか。 日体大戦の大勝の後の関関戦。あまりに攻撃の不出来に呆れた者も多いと思うが、関関戦はあんなものである。KGは何のひねりも無い攻撃を展開。スクリーンもショベルもコールせず。ロングシチュエーションではパスばかりで関大のブリッツがこれにことごとく的中する始末。一方の関大攻撃も今の状態ではとても主軸は任せられないQBが先発。パスに精度を欠き、ドライブは停滞。唯一ゲインしたのがカウンター、カットバックのQBのランプレーのみで、こちらも真剣にコールせず。双方「そっちが仕掛けてこないならこちらも仕掛けません」という姿勢に終止。収穫はQB加納が大事をとって早めに退いた後に登場したQB幸田のプレー。どう見ても自分でプレーコールし、自分で選手交代の要求をしていたのだが思い切りのよいパスがよく決まっていた。特に左スプリントからの縦系のパスは良かったね。さて問題は春季の目標であるヨコハマ、神戸のボウルゲームである。 まずヨコハマボウル。目立ったのはKGの攻撃ラインと守備フロントの迫力である。攻撃では後半開始直後から8分52秒を費やしたロングドライブが印象に残る。SGからのインサイドのランがコンスタントに出る様子には驚かされた。これは単純なSGからの中央突破なのだが、プレー開始と同時に一斉に前々に出るOLがCを頂点とした山型を形成したまま日大DLを完全に固定したプレーがあった。RB平田、河原はハンドオフを受けオフセンターを突破。ラクに5Y以上をゲインしてみせた。また後半は2バックSGからのスイープを3度行なったのだが、これがぐいぐいゲインした。右へ平田が。左へ河原、稲毛が。同じプレーでサイドを変えて行なったのだが、綺麗に3度とも同じようにゲインしている。日大の守備2列目のパスートに問題があったのも確かだが、攻撃のブロックが総じて勝利できている様も見逃せない。一方のパス攻撃は出来が悪すぎた。日大DBのタイトなカバーにQBがコントロールを乱すケースが頻発。矢野は化け物である。手に負えない。加えてストライクボールを落球するWR陣。これでは勝ちきれない。一方のKGの守備についてもフロント陣の好調さは確認できた。日大の中央突破をDLが"タックル"して仕留める。オープンプレーのブロックに出るTにくっ付きながらキャリアと同じサイドに流れ最後にTを外してキャリアに"タックル"を見舞う。日大OLはKG守備フロントにスピードで苦戦を強いられる結果となった。QBが平本にスイッチしてからは、QBカウンター、早めのQBスクランブルに要所ダウン更新を許す事になったが後半に入るまで日大のラン攻撃に致命的なプレーは許さなかった。裏を返せばランでは平本のキープ以外は押さえ込めたと言える。(ちなみに日大のQBカウンターは20年前からそうなのだが、オフタックル、オープンを一気にエグる独特のプレーだ。関西では同じQBカウンターといってもかなり違っているのが面白い。)なお、パスでかなりの距離を進まれているが日大相手なのだからこの程度進まれるのはしょうがない。パス守備としては問題の無いレベルの仕上がりである。それより40回87Yのゲインに抑えたKGラン守備を評価したい。 で、攻守ラインズが再建期にある日大で相手である事を考慮するとこの状況も実は諸手を上げて喜べない。調整中とは言え、電工の攻守ラインズの方が今の日大よりも状態は上だろう。大事なのは神戸ボウルでの対戦である。(※日大OLはパスプロテクションにおいては総じてKG守備フロントにスピード負け。こういった場合の対処に慣れていない印象を受けた。またラン攻撃においてもゴール前1Yを都合7回続けて止められるなどパワーで押し切れない局面が見られた。一方の日大守備フロントはラッシュの迫力はあるが、KGOLの機動力に振り回され思い出したように繰り出す前々の勝負でもKGOLに互角に対応されてしまったと言える。) |
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| 2008年3月22日 (土) |
08年シーズンに向けて3 |
�い發Π貪拜躪舂呂髻� さてさて、モデルチェンジ、SGとの併用を議論しながら「SGで続行」という選択肢について議論も選択もしないのは何故でしょうか。どうして私はそこまでSGを嫌うのか?「そこまで追求して、その後はどうする気なのか?」という思いがあるのだ。わかりやすく言うと「その結果生じる反動にどう対応するのか?」という事だ。勿論、学生レベルを突き抜けて高度な攻撃ユニットを組み上げるのは勝利を目的とする以上、重要な事だ。選手・コーチ冥利につきるし、何よりその過程でチームにもたらすノウハウはチームにとって最も重要な糧、競争力の源となる。このチームは、過去からこうやって糧を溜め込んで活用し続けている。よって新しいシステムへの挑戦は行なうべきだと思う。しかし、ようやく完成したと思えば中核となるメンバーが引退してしまう学生スポーツである点も考慮しなければならない。おまけにこの手のパスオリエンティッドの攻撃は個人の能力に大きく依存する。いわば「優れた素材+徹底した作りこみ」で出来上がる「精緻のきわみ」である。そして何よりパスは水物である。継続した強さを維持する事を考えたときに、このシステムは採用するのにリスクがありすぎるのではないか。ノウハウの蓄積と引き換えに、素材が揃わなければ力を発揮できないのだ。 私は昨年のKG攻撃を見て、このチームの持つ底力とコーチ陣の手腕にあらためて驚かされた。だが同時に優秀な人材が集まった上で、且つ時間をかけて熟成させなければここまでの攻撃は出来ないという事も分かった。(昨年の日大も良い例になるね)。その結果、毎年メンバーの入れ替わる学生スポーツにおいて、ここまで条件が揃っていなければ出来ない攻撃を長く選択し続ける事が、そもそも出来るのだろうか?という疑問を持つに至った。歴代ナンバー1のQBは毎年現れるわけでは決して無い。そもそも、この手の攻撃を選択する事により結果的に生じてしまうチーム力のアンバランス化をどう解消するのだろうか。 裏を返せば今後継続して優秀な人材を採用できるであろう日大が赤色恐怖の時代の時並みに大きなアドバンテージを持つかもしれない(歓迎すべき事ではあるので否定はしない)。そもそも優秀な人材の持つフィジカルなアドバンテージを持つ関東代表に対してシステムを磨いて対抗したかつての関西学生リーグの代表。これが過去の甲子園ボウルの構図である。だが関西ではリーグの活性化が最終的に人材獲得競争の色を濃くしてしまい、なまじ人材がそろったものだから高い個人能力を背景にしてはじめて構築できる攻撃を志向し始めた。その結果、かつてのようなプレーにおけるファンダメンタル。コールにおける丁寧さ、緻密さを失ってきたように思えるのだがいかがだろうか。それを考えると、今一度、自らのアドバンテージを見直し、個人の能力の高さを必須とする仕組みではなくシステマティックな攻守蹴にもう一度取り組みなおす時期に至ったのではないだろうかと思うのだが。 昨年秋は前半・三原、後半・加納という分担の試合が多かった。シーズンが深まるにつれて、前半と後半の攻撃力の差(得点力・ドライブ力)が開いていくような感想を持った。加納の能力を疑問視する向きもあったようだがそれは違う。チームの攻撃が一層「三原の攻撃」になっていっただけである。だが、三原はもういない。今年の攻撃に過去の幻想を持ち込んではいけない。攻撃システムの変更に伴う危機感を攻撃そしてチームで共有し、それをもって幻想を払拭して欲しい。その意味でもシステムの変更に期待しているのである。何より今年のチームも、その方がノビノビ取り組めるのではないか?心配しなくても、皆、気合が入ってますよ。というのであれば心配ないのだが、本当に大丈夫だろうか。くどいようだが、もう一度言いたい。昨年の投げれば投げただけゲインする攻撃。あれはもう「過去の話」だ。果たして今年の攻撃は(フォーメーションは何であれ)「今年の攻撃」になりきれるだろうか。チームは「今年のチーム」になりきれるだろうか。その気配を確認できる春のシーズンまで、あと少しである。 以上 |
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| 2008年3月22日 (土) |
08年シーズンにむけて2 |
�△修發修盧5┐旅況睚�針は? その今季の攻撃の方針について(全くとりとめが無いのだが)つらつらと書いてみたい。もちろん前出の通りランプレーの充実を前提とした話である。 過去を振り返るとKGがパスオリエンテッドの攻撃から大きくモデルチェンジ(=ラインプレーの強化)した事は自分の知る限り2度ある。一度は87年。一度は91年。前者は「元祖SGの申し子」QB芝川の卒業による喪失と対戦相手(京大)の対SG守備の充実が直接的な原因だと見ている。一方の後者は安定感を欠くR&S攻撃の弊害であるゲームマネジメントの難しさろが原因だろうか。いわゆる「手に余る」攻撃だと判断し総合的な見地から採用を中止したと思われる。 さて、それでは今季はどうすべきなのだろか。セットバックからのバランスアタックにモデルチェンジするのか、昨年に続きSGからのR&Sにとり組むのか、それともやはり「併用」するのか。攻守ラインズは再建途上でも持ち味の異なるQBを使い分け、豊富なバックスで勝負を挑めるところは87年に似ている(当時はオプション野村、ランナー埜下、パッサー溝口。今季であればバランス加納、ランの浅海、パッサー加藤)。方やセットバックからのパワー勝負も出来るようにした一方でR&Sのノウハウも生かして攻撃を組み立てた91年も参考になる。ただ具合の悪い事にその年の結果だけを見ればモデルチェンジ=必ずしも大成功と言えない。という点が難点である。87年は京大にせり負け、91年は京大と同率優勝。それだけモデルチェンジ=困難な作業なのである。 (※HP上の小野コーチの文にあったように新システムの採用に伴うリスクは想像以上に大きいのだ。またセットバックに「戻す」のだから新規採用ではないと考える事もできるが今の選手たちは皆、SGしか知らない選手だ。その意味では新規採用と見たほうが良い。) また単純に考えれば「併用」できれば理想ではあるのだが、これはこれでプレーの精度とバリエーション面で問題が残り結果的に新システム採用のリスクと同種の問題に突き当たる。大変悩ましい。だがKGの持つノウハウの一つ=様々なフォーメーションから同一の狙いを持ったプレーを展開できる。という点を考慮すれば併用の方がトータルでリスクが少ないように私には思える。 「ランプレーの破壊力が増せばショートパスは投げなくても良い」あらためてそう気づいたのは99年シーズンである。それまでのKGは攻撃ラインが劣勢を強いられるケースが多く、プレーにおけるショートパスの比率が高かった。しかし99年以降は3歩のドロップから投じられる事が徐々に減ってきた。代わりに豊富なRB陣の活躍が目立つようになる。一にも二にも攻撃ラインズの充実あっての話であった。今季は形はサカサマだが同様の理屈があてはまるのではないか。ラインが発展途上なら豊富なバックスを生かしたショートパスを復活。ランプレーはラインズに負荷がかかるが、それでもコールしゲインを奪わなければ意味が無い。となると選択肢としては(SGとの併用かどうかはともかく)ランプレーに向くセットバック・フォーメーションの採用に落ち着くのではないだろうか。攻撃ライン出身の神田コーチが本格的に攻撃コーディネーションを行なう今季、攻撃面でどのような方針を採るのか注目したい。
��それ以前の問題として いずれにしても守備の復活がなければモデルチェンジは大きなリスクを伴う事になる。思えば87年、91年ともに苦しいシーズンだった。セットバックに戻した87年は開幕を3−0でスタート。それでも京大を土壇場まで追い込んだ原動力は攻撃ではなく強力守備だった。91年も敗戦からスタート。守備は不安があったが、対する京大がR&Sを採用しており逆にゲームマネジメントで助かった面がある。そして二度の直接対決では要所のビンゴとキッキングで競り勝てた。今季、守備の復活を確認する前にモデルチェンジにとりかかるのは相当な賭けである。だが、かといって守備の失点の多さを理由にR&Sによるハイスコアリングゲームによる勝利を狙い続けるのは本末転倒であろう。守備の悪口は沢山書いたので、もう書かない。DLを抜きにした守備システムでどこまでやれるかについて興味はあるが、今や何にも増して勝つ事が大事なのだ。卒業によるポジションの穴も少ない今年は取り組み次第ではかなりレベルの高い守備を作り出すことができるはずである。 |
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| 2008年3月22日 (土) |
08年シーズンに向けて |
さて、ついでに早くも08年シーズンへの展望と期待について書いておこう。攻撃において注目したいポイントを先にのべてしまうと下記になる。08年のメンバーを見るにライン戦で勝負できる状態に戻しランプレーの迫力をより向上させるべきだと思っていのだが 1:では具体的なフォーメーションやシステムはどうするのか。 2:昨年までのノウハウを捨てる訳には行かない。となると複数システムの併用となる。扱いの難しいこの問題にどう対処するのか。 という点だ。07年の攻撃は投げれば投げただけゲインしたのだが、それはもう「過去の話」だ。今年はもっとランプレーの迫力を増さねば攻撃はかなり苦労すると予想している。もちろんQB加納がスタートになり、新しいパスユニットとして機能するようになればパスアタックそのものも十分計算できるだろう。だが昨年程パスにDEPENDした攻撃を採用できるかというとNOだ。理由はQBとしてタイプの違いである。ひたすら投げ散らかして勝てるQBとラン・パスのバランスのとれたプレーで持ち味を出せるQBの違いだ。昨年はロングシチュエーションにおいて「QBがラッシュを浴びつつギリギリでパスを通しダウン更新」というシーンが多かった。しかし今年は同様のシチュエーションで同様のプレーを狙っても、パスはなかなか通らないと思う。これはもうQBとレシーバのコンビネーション云々というよりも、QBの地肩の違いと言った方が良い。その代わりQB自らの機動力も絡めた一連のプレーを選択肢として加えることが出来るアドバンテージが今年の攻撃にはある。(言い換えればロングシチュエーションを名人芸的なパスで突破するのではなく、そもそもロングシチュエーションを作らない攻撃にするべきだという事だ。)そしてこのアドバンテージを生かすという事は当然ランプレーにより迫力を持たせるという事であり最後には「ラインの充実」という課題につながってくるのだ。
�々況皀薀ぅ鵐困和臂翩廚�。 さてそのOL陣はどうだろうか。個人的には昨年と比べて決して悪くはならないと思われる。メンバー的には計算できるメンバー、実績のあるメンバーが揃っていると言えよう。LT寥はスタート3年目を迎え、ここまで皆勤賞。地味に速く上手い。劣勢予想された甲子園、ライスでもバックスがゲインしている際には(実は)彼が上手くLBを処理できている。RT荒牧もOLにコンバートして2季目。プレーの精度もあがるだろう。両Gは昨年終盤に首相の岡田の穴を完全に埋めた新谷と亀井できまり。亀井はT投入も可能だ。課題は福田、中山の抜けたCだが#78依田あたりで落ち着くと思われる。実は今年のこのラインナップは昨年同志社戦の後半にプレーをしているユニットである。当時はバックスとの連携が未完成で、事実プレーとしても加納が走ってダウン更新、加納が無理からパスを決めてダウン更新。という状態であった。だが昨年と同じシステムを採用するのであれば(今後時間をかければ)なんとかなるレベルにもっていけるのではないだろうかと思う。 ただし・・・本当にラインプレーをより強調するのであれば、このメンバー、このデプスではまだまだ不足だろう。下級生から、もしくはDLからの転向も含めて整備する必要がある。春季はこのあたりの今季の攻撃方針と、その方針に即したメンバーが揃うかどうかが最大の注目点である。 |
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| 2008年3月21日 (金) |
ライスボウル雑感 その5 |
平田、河原、浅谷。この辺りはSGであるがゆえに出番は少ないのが惜しい。世が世ならTBとして大爆発するようなメンバーである。平田などFBをやっても面白い(SGブームのおかげで、どのチームからもFBが居なくなった。悲しいねぇ)。そうそう、石田、08年(こそ)は頼むよ。加納、石田、浅谷のIフォーメーションなんか見たいなぁ。 さて三原本人はもうプレーしないと宣言している。プレーを観られないという事は残念だが、何より今の社会人フットボールにそこまでの魅力が存在しないという事実が残念だ。しかし、かつて「我々(京大)はプロだ。我々を超えるプロが日本に存在するならプロに行く。」と語った東海という男がいた。彼がその後どういう道を歩んだかは周知の通り。我々はもう一度カズタのプレーをスタジアムで観る事ができる日を待っている。
K.G.Fighters2007 お疲れ様でした。
※最近の雑誌を読むに三原本人はやる気になっているようだ。期待してます。 ※しかしAREAはどうなの。朝日新聞がライスボウルに一枚噛んでいるのは間違いないのだが、今更(ライスの後に)三原を記事として取り上げる神経が分からない。この感覚のズレはもう致命的である。タダの冷やかし記事しか書けないのだろうか。少なくともフットボールを育てるというスタンスからはるかに離れている。 何を言いたいのか全く分からない記事。「学生首位」という前代未聞の表現。選手として注目して欲しいのか?(でも卒業でもう見られない)。応援しているのか?(そんな文面の記事ではない)。男前を見つけたと言いたいのか?(写真は言う程男前に撮れてない)。記事の内容について「我々は関わるつもりは全く無い」という雰囲気を前面に押し立て書かれている。そんな記事だ。コイツらの(偏見で申し訳ないが)妙なインテリ臭さが全くもって気に入らないのだが、どうだろうか。 |
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| 2008年3月21日 (金) |
ライスボウル雑感 その4 |
| アホウどもには「負ける気がしない」などと言う奴に限って完敗する事実からいい加減学んで欲しいものである。)そして何より彼は自分と自分達のチームの持つポテンシャルに対して根拠のある自信を持っていた。そんな彼の引っ張る攻撃チームに精神面での問題は殆ど感じられなかった。本当に脱帽である。(※宰相君曰く「三原が東海化している」と。東海のチーム内の呼称は「社長」「会長」。三原は「キング」。なる程ね。)QBだけではない。パスユニットとしての完成度は(今更ながらだが)きわめて高かったと言える。特に評価したいのは韓と水原のTEコンビである。一年時からゲームに出ていた韓はブロック、キャッチング、RACとも堅実。思えば三原の一年時(当時#20)の最初のTDパス記録は韓への左サイドへのヒッチ。そこからDBを蹴散らして10Y以上走りってエンドゾーンへ飛びこんだ。これでTEは4年間心配しなくて良いと実感した瞬間だ。一方の水原は持ち前のスピードを落とす事無くパワーアップに成功したこれぞレシービングTEという存在だ。この2枚の存在は対戦相手にとってかなり厄介だったはず。それぞれ要所で切り札の一枚としてしっかり機能した。誰がゴール前で水原のWBリバースを予想しますか。次にレシーバーだが、まずは秋山だ。2年時から宰相君イチオシの選手だ。私は球際の弱さが気になって評価は低かったのだが、今季の終盤から完全にエースになったといえる。従来は縦で抜けるものの、捕球に問題があったように思う。3年時の秋の京大戦など典型でストライクボールを続けて落球し、ロングパスはキャッチ後にハードヒットを浴びファンブルロストするなど散々だった。それを思えば大幅な成長である。タテで抜けるのではなく、短いパスを受けて、そこから競争したほうが相手守備に与える脅威は大きいだろうから、フック系をもっと受けさせれば良いと以前から考えていた。三歩でトップスピードに乗る事ができる事から、フック系でキャッチした時点での相手DBとの位置関係、距離、DBの向いている方向、速度によってはたちまちTDプレーになるのだ。近大戦後半最初の独走TD、京大戦の先制独走TD、ライスでの2本目のTDなどモロこれである。QBにコンバートしなくて本当に良かったと思う。その秋山がエースWRではあろうが、裏のエースは間違いなく岸である。所謂ディープターゲットとしてチームで一番の脅威を持っているだろう。三原と最もフィーリングの合う選手ではないだろうか。勝負どころでは彼に投じられる事が多かったように思う。春の試合ではロングパスを受け独走態勢に入りながらカットを切る方向を間違えTDパスキャッチをフイにしている(直後、スポッタ-から罵声を浴びている)。しかし秋はその全く逆。タックルを引きずりエンドゾーンに持ち込んだ甲子園。ポスト一発でブロッカを上手く使いゴール前まで一気に持ち込んだライス。彼も成長しているのである。(※彼の兄貴もかつて大型レシーバとして活躍したが、期待された最終学年秋に負傷しフル回転できないまま卒業した。中島、宗助らと初期のSGを支えたレシーバであった。)そんな兄弟選手の岸だが、萬代もしかりである。前年秋から負傷と復帰の繰り返しで最終シーズンはベストパフォーマンスには至らなかったのは残念。持ち味の異常なクイックネスは出色。サイドスクリーンなどで攻守ゴチャゴチャした所をタックルをかわしながら突き進む姿は感動的でもある。一つ間違えれば曲芸するサル(失礼)だ。秋の同志社戦では兄弟揃ってリターナーに入るというKG史上初(?)の光景が見られた。で、その萬代と長くリターナーコンビを組んだのが榊原。下級生からの活躍は言うまでもない。秋の近大戦ではRACでオープンに回り、タックル機会を伺うDBを肩を揺するだけで釘付けにして突破するなどキャッチしてからの走力は抜群だった。06年甲子園ではミスに泣いたが、2年間をかけて甲子園でTDパスを受け、且つ、甲子園でTDパスを投げるという過去類を見ない記録を残している。ブロック力が課題と言われたそうで今季はレシーバとしての出番は減った。だが、サイズを考慮すると抜群に上手いと思うのだがなぁ。そのブロック力とキャッチングで活躍したのが柴田。(ああもうきりが無いのでこの辺でやめよう。08年は彼に加えて加納とのコンビが光る太田、萬代、走力のある松原、バルクアップした中井の活躍に期待だ。)RBでは横山。一年の春に一人だけスイスイ走り回っていたRBがいたのを思い出す。過去2年分のTDを最後の年に最高の場所で纏めて決める事ができて良かった。密集で足を掻きつづける姿を見た。(プレースタイルは変わったが)責任感のある力強い走りは印象に残った。 |
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| 2008年3月21日 (金) |
ライスボウル雑感 その3 |
力勝負でランを出され、それを止めに行くと後ろにパスを通されてしまう。見え見えのパスシチュエーションで威力を発揮する仕組みなのはよく分かった。だが、投げさせて止める、そこまで攻撃を追い込めなければ止める機会は生まれてこない。しっかり動けてしっかりヒットが出来て、パスカバーも上手い、そんなLBが大勢いれば出来るのかもしれない。ブロックをスピードで掻い潜りキャリアに詰める。OLにDLが当たり勝つのではなく、ブロックを浴びなければ良いと言わんばかりの守備だ。確かにライスでは狙いの一旦は垣間見えた。佐藤、古下、吉川、平澤というサイズ、スピードを兼ね備えたメンバーが揃えば期待できないではないが、リスクがありすぎる。SGが個人対個人の勝負を強要する攻撃であれば、この守備は守備におけるSGであるように見える。だがこの仕組みは本当に今のチームに向いていると言えるのだろうか。加えて雑誌に「珍奇な守備」と書かれるのは(それが又誤字だらけの珍奇な雑誌なだけに)余計に腹が立つ。もちろん前年よりは良くなっている部分も見える。タックルも少し良くなった。課題のDBもSFが一気に分厚くなった。だがトップレベルのチームと対戦すると、守備全体として如実に力量差が出てしまうようだ。これが今の守備チームの持つ力の限界なのだろうか。本当にそうだろうか?システムの見直しに向けて待った無しの状況にあると思うのだがいかがだろうか。悪い点は以上。さてさて、ここ一年を振り返ってみて気がついたことがある。攻撃にケチをつける事が大変少ないのである。昨季から半分が入れ替わったOLには力不足、整備の遅れを指摘はしたが、バックスに文句をつける事は殆ど無かったと言える。否、というより今年のチームには思いのほかケチをつける事がなかった。特にメンタルな部分である。これが全てだとは言わないが、例えばフィールドで見られる無言のやり取り。プレーそのものや、選手・スタッフのフィールドへの集中力。サイドラインの様子や漏れ聞こえる会話。主務のブログ(笑)等を見るに高い意識を持ってのぞんでいる事が窺い知れた。久々に出場した06年甲子園への準備という経験と試合の結果=敗戦が影響しての事あろうと想像するが、06年のチームとは一味違った雰囲気=より大きくなった自信とある種の謙虚さを併せ持った集団といえば良いだろうか(よって慢心ではなく間違いなく「自信」なのだ)そんなチームに見えた。いわばチームとして成長していく力を見てとれたのだ。主務のブログにおける「(立命戦の3点差の意味を考えたとき)全ての事が美しく見える。ふと、そんな状況の自分を見て怖くなった」というコメントが端的に表しているし、また、関京戦直後のK大西の号泣、春季関京戦中における主将の檄、練習前二時間前から連日ビフォア練習を繰り返すパスユニット、いずれもより高みを目指す者として正しい姿勢の発露に見えた。
��三原雄太とKGセクステッド さて王国をはじめて10年。私も知らない間に年をとったのかもしれないが、いちいち感動する事が増えたような気がする。三原のハドルでの堂々とした態度はどうだ。お気づきかも知れないが、彼は06年甲子園でガッツポーズを連発していたが今季はその数が随分減っている。初めての大舞台であったあの甲子園では自らを鼓舞するものであったのだろうが、最早そんなものは「不用」になったのだろう。(それだけに07年甲子園の最後のTDの直後のガッツポーズは最高に格好良く見えたのだが。)それだけではない。マスコミを通じての彼のコメントからもチーム・ゲームそしてフットボールに対する姿勢が伺えたのだが、それはケチをつけるどころか脱帽するようなものが多かったように思える。「今年は俺のチームなんだ」「日大?そりゃ強いですよ」「(関東決勝を)越えるような試合を見せたい」「(仕事もしている社会人と比べて)自分達は(冬休みなので授業は無いし)フットボールだけをやっているので」等など...。これまで優等生的な発言の多かったKGの歴代QBの中では異色である。「俺のチーム」か。確かに傲慢かもしれない。しかし(御免な。主将には悪いが)攻撃においては間違いなく120%三原のチームであったよ。そして彼はここまで勝ち切ってきた。誰も文句は言えまい。「日大が強い」。確かに間違っちゃいない。甲子園ボウルをご覧になった方。実際、日大は強かったでしょ。 (※こういう事を言うと「三原、試合前から弱気じゃん」などと言うアホウがいる。バカじゃねぇのか。相手の強さを認めた上で、なおかつ必ず勝ちに行こうとする奴の何処が弱気なのか。「縦のプレッシャーば強いだろうから」というコメントは「相手に勝つ為に何をすべきか」を常にイメージしている証拠である。 |
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| 2008年3月21日 (金) |
ライスボウル雑感 その2 |
表現を変えれば、このチームのパスユニットの恐ろしさイコール「QBが何処にいても全く関係無い。全く油断できない」という点だと言える。左ハッシュでスタートしたプレーでQBが右ハッシュまで大きくロールし、そこからスローバックで20Y近いパスを投じて成功させる。これが典型である。守備にとっては「このタイミング(プレーが始まってからの時間)で、あんなに遠い位置にQBがいるのに、このエリアに、このタイミングで(あっという間に)パスが飛んでくる」という事になる。これは守りにくい。カバーしている守備がイメージするより早くボールが来てしまうのだ。しかし一にも二にもQBがパッサーとして機能しなければいけない。それが大前提である。これが松下電工との戦い=松下守備との戦い=守備フロントとの戦いに凝縮される所以だ。QBが動かなければ守備フロントに対して縦の揺さぶりしかかけられない。縦に飛び込んでくる守備フロントをOLが縦に受けとめ続けるのは厳しい。しかしロールを混ぜる事で、横の揺さぶりを加える事ができる。守備とQBとの距離をとる事ができる上に、相手をタテヨコに動かすことでQBを守りやすくなる。しかもこちらはパスに関しては少々ロールしてもプレーの精度がそんなに落ちない上にバリエーションを一気に増やす事ができる。左右のロールにより三原に時間を与える。詰められる前にパスを投じる。守備に傾向を与えないように流れた方向へ、またはスローバックで。守備は流れるQBを追うと内側が空く。空いたところに平田がすれ違い気味に飛び込んでくる。内側から追うと、そんな時に限ってQBの外にピッチが飛び一気に走られてしまう(稲毛のTDラン)。このように守備フロントは外側に詰めると平田が入れ替わりに現れて、内側から詰めるとQBキープで逃げ切られてしまうか、投げられてしまう。勿論ラッシュを控えるとQBに時間を与えてしまうし下手に見極めに出るとブロックを浴びて決め撃ちキープに出られてしまう。KGはこんな循環に持ち込みたかったのではないだろうか。 さてファンブルロストしたプレーは少し疑問が残った。スナップ前にアンバランスにした上で行うプレーとしては?である。右側が超ストロングになる為、「右にゆっくり流れながらパスを狙い駄目なら即QBゴー」なら分かる。だが奥が浅く見え見えマンツーマンにも関わらず、QBはじっくりターゲットを探している。ゴール目前の1STダウンである。サックされてもOKだったのかもしれない。だが負傷のリスクを考慮すればQBを動かすプレーから速いタイミングで投じるパスであって欲しかった。まあ何より守備アライメントとのめぐり合わせとは本当に怖いものである。また前半終了間際のインターセプトリターンTDは確かに痛恨であった。だが無理に得点を狙う必要があったかどうかはともかく、得点を狙えないわけではなかった。近大戦では前半残り1分14秒に自陣4Yから攻撃を開始して結局87Yをドライブ。前半残り3秒には26FGを蹴り込む事に成功しているのだ。得点差を詰めるべく積極策にでるのは止むを得ないだろう。問題だったのは試合最初のポゼッションでのゴール前のギャンブル失敗だろう。ゴール前でパワーランで突破できれば7点+自信になる。しかし結果は真逆であった。どうせ大量得点が必要だからという理屈もあるが、序盤は手堅く得点してほしかった。 ※試合は結果だけ見れば予想通り電工が勝利したのだが、予想された展開では無かったのは自明。試合後の両チームの表情を見れば明らかだ。「こんなに失点するとは・・・」「これだけもつれる試合になるとは・・・」。勝った電工にとっては手放しでは喜べない試合であったろう。MVPが高田である事に異論を述べる者がいるだろうが、これだけ失点してしまった電工の守備から表彰者を選ぶ訳にはいかない。試合の流れが変わった段階で負傷をおしてフィールドに戻り、ロングドライブを乗り切り、しっかり得点を奪った。猛追してくるKGをもう一度突き放してみせた。この試合におけるこのシリーズの持つ意味は極めて大きい。俺はMVPに異論は無い。
�■娃掲�のチーム 良い一年、良いチームでした。しかし文句もある。早めに言っておこう。まず守備の悪い点。守備は、もう勘弁して欲しい。DL抜きで守備を作ると言う命題に対する答えとしては正しいのだろうがどうしてDLを使わないのか。DLは人がいないそうだが本当だろうか?この守備では一列目は攻撃をスローダウンさせる訳でも、スクリメージを割って入る訳でも、OLと相撃ちになる訳でもない。当然だ。居ないのだから。よってLBの所まで攻撃に一気に踏み込まれる。そりゃ完敗する。DBは数は多く投入しているが、そんなLBのフォローに上がらざるを得ない。 |
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| 2008年3月21日 (金) |
ライスボウル雑感 その1 |
言い表し様の無い喪失感とはこの事だろうか。おかげで今季最後の試合の感想を文字にし始めるまで随分時間がかかってしまった。それに加えて雑誌における選手の座談会企画やKGのチーム公式サイトにおける小野コーチの文章などを読んだのがいけなかった。ここまで内情=事実を語られると、私が文章で洞察する意味がなくなってしまう。なものもで書き終わるまで何度も書き直しをした。その結果がこの文章である。しかし....残念だ。つくづく残念だ。確かに試合に負けた事は残念だ。過去にも悔しくて眠れない程の敗戦は腐るほど存在した。しかし、それだけで無いこの感じ、無念さ、喪失感は過去に無い。それは何か。このチームを、この攻撃を二度と見る事ができないという無念さだ。
�.薀ぅ好椒Ε覺兩鐺睛� 試合当日朝、宰相君と新大阪で待ち合わせ。時間があったので朝食をとった。ゲンを担いで店の「カウンター」で「カツサンド」を食べる。 ボ「宰相君、カツサンド。つまり勝つ、三度だよ。」 ド「ほほう。立命戦、甲子園に続いて三度目だと。」 ボ「勝つ...三度(にやり)」 ド「勝つ...三度(にやり)」 大声で悪党笑いする二人。その後姿を俯瞰で引いていくカメラ。
さて試合を思い出すに、プレー選択など予想に反した部分が思いのほか多く、且つそれがゲームを組み立てる上での核の部分であったようだ。新幹線の中で宰相君には「悪ィけどKGの攻撃シナリオは概ねヨメるぜ、俺」と言った手前、実は結構ガックリ来ている。まず、大きく外れたのはQBロール及びそのシークエンスで展開する「ランプレー」である。QBが左右に頻繁にロールするプレーから繰り出されるプレーが多くなるのは予想通りだった。シークエンスとして混ぜられるランは、1:スプリントからのランパスのQBキープ、2:スプリントからのQBカットバック、3:RBを引き連れQBロールORピッチ。と読んでいた。このうち3は後半最初のTDプレーである。だがそれ以外はコールなし。2についてはQBを併用し加納、浅海にドンドン走らせると予想したが、プレーしたのは浅海のみ。これは好ゲインであったが実施したのは1回。三原が数回試みたが効果的なゲインにはならなかった。1は殆どコールされなかったと見ている。4本目のTDを奪う際にキーパーに出で好ゲインしたがランパスとしてではない。(※ちなみに加納は完全に温存し浅海も2プレーに参加したのみ。このエース三原の負傷を回避する選手起用を行わなかった事から、エースが壊れるまで引っ張りつづける方針だったと思われる。それだけ三原に投げさせる=完成度の高いパスユニットで勝負しつづけるしかなかったという事なのだ。よって(当然ながら)三原のキーパーも予想より多くなった。)あーもー完全に読みが外れた。その代わり連発されたのは、平田へのスプリントショベル(リバースピッチ)だ。11回の「捕球」はこの試合のリーディングレシーバである。むう、よくよく考えると実に理にかなっている。1,2,3のうち1,3はオープンにでるQBの外側に展開するプレー。逆を突くプレーは2。かつての河野ほどの走力のない三原では限界がある。また守備の繰り出す「嫌なヒット」をカウンターで浴びる可能性も出てくるプレーでもある。すると2よりもスプリントショベルが効果的でリスクも少ない、より有効なコールであるのは自明だ。この試合のもう一つの読み違いに所謂バックスに持たせるランプレーが極めて少かったという点がある。コールのタイミングと意味を考えると、このスプリントショベルパスを繰り出したタイミングはランプレーのそれであった。なによりQBの左右のスプリントのパスに、このショベル=ラン=ドローだと思えば確かにこの日のKGの攻撃は紛れも無くR&Sなのだと気がついた。(その意味ではこの試合以前に、これほどまでR&S色を強く出して戦った試合は無かったのではないだろうかか。この試合まで「見せなかった」と言っても良いのかもしれない。) 三原のパス能力の高さは言うまでもなく極めて卓越している。ロールから動きながらでも、CUPの中で我慢した上でも投げられる。スイングやヒッチが駄目とか、長いのはいきなり精度が落ちるといったパスの長短やルートによる得手・不得手も無い。スローバックもミスディレクションも苦にならない。リリースの早さ、コントロール、球速の速さ、視野の広さ、全て最高レベルにある(宰相君によると「加えて言うとフォームが良い」)。そもそもこれだけパス多投にでながら(よく思い出していただきたいですが)ターンボールが極めて少ないのだ。ショート、オーバースローによる失敗、所謂コントロールミスが極めて少ない。このパッサ-がいれば、フィールドを限りなく広く使って攻撃が出来るのだ。 |
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