王立球技場


2003年第五節予想


ド さて今節の大一番、立命VS京大ですが。まずここまでの両者の戦い振りからどうでしょう。

ボ 前節の立命VS神戸戦でなんとなく力関係が見えてきたね。

ド ですね。神戸としてはこれまでの3試合と違って、ある種「納得の敗戦」だったかと。確かに要所でプレ
  ーは出されましたが、この程度のリスクは折込済みでアタッキング守備を見せましたから。

ボ 神戸の守備はベストを尽くしたといえるのではないかな。これに対する立命攻撃の対応策も正解だったし、
  プレーとしても十分なレベルで実践できている。まあ立命攻撃は苦労はしたものの、神戸守備の対応は予
  想の範囲で終わっていると言ってもよいだろうね。

ル 神戸守備の対応に立命攻撃はそれぞれ対応策を披露した様が印象的でしたな。

D 神戸守備はフロントプレッシャータイプで止めにかかってます。ワンバックの立命SGに対してRBのセ
  ットしていないサイドからフロント7が交互に直線的にペネトレート。RBのランを止めると同時にQB
  サックを狙うプランだったですな。

ド 結果インサイドのRBランにはかなり対応できました。QBも左右に流れざるを得なくなったケースが多
  くなりました。これに対して立命攻撃は守備のラッシュを引き込んでのプレーで対応してます。

ボ 試合序盤はRBへのピッチですれ違いを狙いフロント勢を置き去りにしたね。もしくはSGからのスロー
  ドローで強引にRBのランを見せ始めた。これに対して神戸守備はRBへのマークを強化。これに対して
  立命攻撃はラッシュを受けてからではなく、最初からオープンに回るSGオプションで決めうちキープに
  出る。もしくはタイミングの速いパスでゲインを稼ぐ....と。

ル まさにイタチごっこでありますな。

ボ やはりねぇ神戸にとって辛かったのはロングシチュエーションを突破され続けた事だろうね。

ル ロングシチュエーションで見せた2バックSGに対して3メンラッシュにとどめ、後ろで網を張るのは正
  しいっすよね。

ボ そうだね。それに対して立命は、まずLB陣との勝負はRBがディレイでパスコースに出てスピードでゲ
  インするプレーで対応。もしくは奥でSFの間に落とすロングパスで突破した。

D この長短のパスにおけるパッサー、レシーバのコンビネーションは凄いですわな。

ボ 痛恨なのは奥で勝負されて通され過ぎた点だろうね。NEBでも散見されたプレーなんだが。

ド 要所でいかれちゃうのはある程度止むを得ないのですが...ただしまだ工夫はあったかもしれないです
  ね。例えば3メンラッシュではQBには完全にプレッシャーがかからない。ラッシュを見極めつつターゲ
  ットに投げる時間は十分できてしまう。ここでディレードブリッツの手は無かったかと。

ボ 守備ラッシュ→見極め→セットアップ→パス→成功ではなく、守備ラッシュ→見極め→セットアップ→デ
  ィレードブリッツ→流れるQB→パス→失敗。こうできないか。という事ね。絶え間なくQBにプレッシ
  ャーを....と。

ル もう一つキーになるのは鉄男が動いてからのプレーにいかに対処するかって点ですな。いかな鉄男と言え
  ども動きながら投げるのは、しんどい話。ここで止めにかかれるかですよね。

ボ この神戸戦ではQBはラッシュをかわし左右に流れる。流れると大抵投げて終わっている。流れた方向に
  かならずレシーバも並走し確実に決めている。右利きQBが左に流れながらサイドラインギリギリでパス
  を決めることが出来るのは脅威だよ。これもQB,レシーバの鍛錬の賜物だろうね。

ル これでことごとく突破されてしまうところが神戸守備の限界であり、同時に立命攻撃としてもこれが限界
  なのかなぁ。

ボ 流れるレシーバの前に入れないDB。QBのスピードに並走するのが精一杯のLB。攻撃は投げて終われ
  るがレシーバもさすがにキャッチして終わり。神戸はQBにGOさせない方針だったようだが、突っ込ん
  でのすれ違うリスクを考慮しての事だと思う。

ド ここは判断の別れるところだね。

ボ このサイドに流れながらのプレーはパスは通るが長い距離は稼げないようだね。よくて10Y前後かな。
  なもんで京都は通されてもダウン更新できないシチュエーションを作って勝負したい。

ル 残念ながらもはやシステムで出ている攻撃ではなくQBとレシーバの能力と奇跡的なコンビネーションで
  出ている攻撃なので、押さえ込む事はできないですね。

ボ 最終的に個々の能力と鍛錬による精度で勝負してしまう攻撃になっているのが面白いね。システムで出す
  攻撃はシステムで止められるが、能力と鍛錬で出す攻撃には能力と鍛錬で対応するしかないのかな?

ル 全盛時の日大SGにごとく対応策が浮かばない状態だなぁ。そうそう、甲子園で大暴れする日大を知らな
  い人には「日大の恐さってこんな感じ」と思ってももらうとイメージ沸くと思います。

ド 無理矢理知恵を絞っても何も対策が(笑)。一つ考えられるのは、攻撃の奮起でしょうね。前半5TD失
  った神戸だが、1本はごっつあんだし、1本は交通事故。スピードになれない最初のドライブの最初のプ
  レーは危険だと考えていたんですがLB#6のパックのミスで一気にいかれてしまった。これらが無けれ
  ば3TDにとどまってたでしょう。さらに神戸攻撃が時間消費できれば2TDに終わった可能性もあるし。

T ハヒー、遅くなりましたぁ。

ド おお自治相、お疲れ様。

ル おや、随分大荷物ですね。何?この大きなダンボール。

T ちょっとセットを作ってきました。

ル 何の?

T 井戸です。

ル ?

ボ 今、立命VS京大戦の展開を考えていたのだが....。

T おおおお、それですよ。どうしましょう。

ボ 京大攻撃の時間消費が大きな鍵になると思われるが...。京大の攻撃どうなのよ。

T あーもー、そりゃあね、関大戦でゴール前をスニークで押し込むなど,多少は力強さが見えたんですが、
  立命守備相手では全く心許ない状況ですわ。

ド やっぱしんどいかね。

T かといって,オープンに振れば,即ロスタックルの餌食になるのは目に見えてますし。

ル そうそう、オープンへのランはまるっきり期待できませんし、オプションもQBキープは無いに等しい
  し、FBギブなんかロスタックルくらいそうだし。パスは5ステップ以上だったら投げる時間はもう無
  いでしょうし。ライン戦で圧倒し切れなかった、ここまでの展開を考えると、あとは立命館守備の集団
  食中毒しか打開策はありません!以上、報告終わり!

T なっ、なんという破廉恥なっ!憂国の士たるこの自治相、いまのご発言、官房長官と言えども許せませ
  ん!撤回ください!

ル だって、言う程ライン押せてないジャンか〜。

T かぁーっ!(軍刀を抜いて立ち上がる)

ド こらこらこら。

T お放し下さい、宰相殿〜!この場で長官を切って私も自決します!

ド まあ、まあ。そもそも「攻撃は強いポイントで勝負する」という原則に従うとと、中央のランが鍵だね。

T (座りなおし)とりあえず、その最大の武器であるインサイドのランをどうやって出すのかですね。QB
  キープも多少は見られるようになったけれど、この川並のランはあくまで奇襲であって主戦力になるレベ
  ルではないと見ています。クイックヒット主体で,カウンター混ぜながら進むしかないかと。

ボ Tからクリスクロス、QBカウンターって感じかな。今季攻撃ラインは決して悪くないでしょ、どう?。

T ただねぇ、神戸攻撃と比較するとしんどいっすよ。逆に優位なのは、計算できるRBが#32,#33と
  2枚いることと、QBのパス攻撃の能力が高いことでしょうかね。そのかわりQB走れないけど(笑)。

ル しぶとく攻撃を出しつづけたいんですけど、色々混ぜないと苦しいでしょうね。

T てなわけで,手詰まりに陥らないためには「セコパス」なんですがね、早いタイミングのパスってどうで
  しょうかね。

ル 1ステップもしくは3ステップかな?

T WRのスラントとかTEのアップとか比較的得意な短いパスをうまく使いたいっすね。序盤に#89に決
  めておけば、多少はこれで引っ張れるかなと。後はラッシュ織り込み済みでRBへのホットパス。とりあ
  えず短く刻んで時間を使いながらジリジリ進むしかないのではないかと。

ル 幸いターゲットは居るわけだから、思い切ってやっても良いかも。ロールからしっかり投げられればいい
  んだけどな〜。

ボ そうそう神戸の1年生QBなんか、あのプレッシャーの中、よく我慢してたねぇ。体も大きくないし、実
  質初登場でしょ。成功こそ少なかったけど投げるところまではできてたね。

D 神戸はQBは向こう3年間は心配いりません。まあ川並が同じようにプレーできれば脅威はケタ違いにな
  ります。それに意外と投げられると緩い部分もありますからな、立命守備は。投げられなれていないとい
  うか(笑)。

ド ただしマンカバーされるとしんどいかもです。逆にマンカバーの弱点を突くプレーも抜かりなく準備して
  おかないと。

T 京大攻撃としては匍匐前進しといて,チャンス見計らってスクリーンとか...ですかね。まあインサイ
  ドのランが試合を通じて「厄介」なレベルを保てば,何とか得点はできるかも、ですわ。

ボ 今季はパスが期待できるんだから...ショットガンはどうよ。今季は色んなチームが見せてるよ。

T あり得ないではないでしょうし、むしろパスの方が展望があるようにも思うのですが、今シーズンはKG
  がSGを採用している以上,サプライズにはなり得ないですし....付け焼き刃は状況をひどくするだ
  けでしょう。

ル 密かに練習してれば別だけど。

T まあ「序盤で手詰まりに陥いり,点差が開いてパス多投に追い込まれ,無茶投げしてビンゴ」という最悪
  のパターンに陥ることだけは避けたいです,ハイ。

ボ 攻撃で注目は?

T 前節からWRに入っている#18金澤。もともとQBでRETもしてるから走力は十分ありますし、ダブ
  ルパスってのもあり得るでしょ。どんなふうに使ってくるのか面白そうです。

ド 一方で立命攻撃に対する京都守備は?

T まー立命攻撃を抑えないことには試合にはならないですからな。神戸守備のようにテツオをアニマルモー
  ドに「追い込む」ことができるかどうかでしょ。

ボ 守備ラインはともかく二列目が...。

T 開幕戦から「LBが一枚足りない〜」「何回数えても一枚足りない〜」って...(井戸に入りながら)。

ド 皿屋敷のお菊さんかいっ!

D ああ、それで....。

T で、立命戦を前にふと気が付きましたがね。4−2ニッケルならその心配がないじゃないか!おお、これ
  ぞ怪我の功名!

ボ .....ううむ、井戸の中で言われても(汗)。

T 神大守備と比較した場合セカンダリーの能力は劣るのでフロントに比重がかかってくるでしょ。#97,
  #92がテツオに手をかけられるかかが決め手だと思います。先程ご指摘のディレイドブリッツなど,多
  様なパターンでラッシュをかけたいですわ。これが奏功すればLB兼務の#97、#31の機動力を活か
  したゾーンブリッツで混乱が誘えるかもしれません。

ボ 大丈夫かなぁ(汗)フロント勢で潰しに行くのがこれまでのところ一番効果的だと思うけどニッケル..。

T とはいえ、オープンケアのためか守備範囲の広いこの二人をOLBに下げた関大戦の序盤。強力とは言え
  ない関大OLに手こずり、QBにプレッシャーはかからんわ,前が詰まってLBが自由に動けんわで,ひ
  どい目にあいましたからなぁ、はははは〜(涙目)。

ル 自治相、おいたわしや(涙目)。

T いや、冗談はさておき、今の状況ならやっぱ#97はDEがベストの配置ですかね。でないとQBにプレ
  ッシャーがかからんでしょ。それにDEなら他のDLに圧力がかからなくなるので守備フロントは何とか
  耐えられるみたいですわ。で、#97,#61,#19,#92という布陣ならそこそこ強いと思うので
  すが、これでどこまでやれるかですな。

ド 目指すところは神戸守備と同じだと。

T 神戸守備は,立命の第3シリーズでセットバックからの中央ランを完璧に止めてみせたでしょ。

ボ うんうん。

T クイックトススイープなど、それまでもオープン偏重だった立命攻撃にたいして、これ以降立命OLを「
  透明OL」状態にしてしまいましたが,同じことが京大守備に可能かどうかですな。

ド ただねぇ、神戸はLBトリオの存在が大きかったよ。LBは...と言われると京都はホラ...。

T うっ!それを言われると....やっぱり一枚足りない〜(再び井戸に入って)。

ボ DBの具合はどうなの?

T で,DBですね。(井戸から出ながら)まずはこれまで散見された「タックルの甘さ」は絶対に修正が必
  要です。ランサポート。同志社のオプション止まらんかったなぁ。関大にも翻弄されてたぁ(遠い目)。

D そうやったなぁ(遠い目)。

T パスカバー。甲南戦などなど。ああ,思い出したくもないわ(笑)とにかく頑張ってください!。#14,
  #23,完全燃焼や〜。

ボ 新顔で生きの良いのがいるって聞いたけど?

T そそそ、注目は#11廣岡ですよ。関大戦,#17大谷のあやうくKORTDをかろうじて追いついて防
  いだのは,彼です。立命WRにフィジカルで何とかついて行ける存在であり,当たりも強い。ポテンシャ
  ルを十分発揮できれば,おもしろい存在です。でも,スピード速い分,すれ違いも多かったりしますが。

ボ スピード負けしない存在がいるのは心強いね。

D ただし徒競走になると立命の思う壺だから、やはり基本は前で加速する前に止めにかかるのが大事かと。

T まあ、どんなに頑張ってもアスリートレベルの差は歴然としてますからゼロで抑えることはもちろん,ロ
  ースコアの展開に持ち込むことも相当に困難でしょう。でも,そうしなければ勝ちは見えてきません。

ル その通りです。それに攻撃、守備で苦しくともキッキングは今年の立命館には付け入る隙がありそうです
  からな。ここで得たチャンスを逃さず、うまく生かせば!。

T なんとかなるかも〜。

ル 自治相!「勝機あり」となぜ言えぬのですかっ!。

T とてもそこまでは〜。

ル かーっ!戦わずして破れるのは敗北主義ですぞっ!

T いや、そんな事よりも、DBあと誰がいましたっけ?

ル ん?....えーと、#27でしょ?

T そうそう、#27と....と...あ...やっぱ一枚足らない?(井戸の中)。

ル ほんまや〜(井戸の中)。

D #20,#43がいるでしょうが(笑)。

T あ〜〜〜床が抜けた〜。

ル わ〜〜〜セットなのに何でだ〜。

ボ あ、落ちかかってる。

T 大王様、お助けを〜。

ボ こらこら引っ張るな引っ張るな。

ル ひ〜、今日も夕方から仕事なのに〜(バタバタ)。

ボ あ”〜も〜引っ張るなって、あ。


落ちていく3人。


ド ........。三人とも消えましたな。

D おかしい。作りものの井戸なのに。 

ド ま、いいか。ところで博士、今日は随分発言が控えめですね。

D うふふ、用意してますぜちゃんと(ガサガサ)。

ド う、まさか。

D あ、念写じゃないです。個人的な感想もまじえて考察を。自治相、官房長官とも見解が分かれる部分もあ
  るんですが。

高田と心中』立命攻撃と、セカンダリー木端微塵の京大守備

D もうこれが立命攻撃の今年のスタイルと思うしかないでしょう。取り組み自体は前節と同じ。事前準備に
  より神戸守備の逆手を取るプレーをチョイスできた点は評価に値しますが、相変わらずの綱渡り。まわり
  のメンツもある程度落としたとは言え、QBが池野に交代してから0封はイケてなさすぎです。なもんで
  立命VS京大戦における見所は一つ。『立命スカウティング部隊は京大守備を先読みできるか』。安定し
  た攻撃が望めない以上、キャッチアップに持ち込まれるのはなんとしても避けたいところ。優位に試合を
  運ぶ為には先行逃げ切りを狙いたい=どれだけ相手守備の意図を正確に読めるか。ちゅうとこですな。

ド ふむ。

D 今年の京大守備相手なら力押しでも勝てそうですが、折角レベルの高い首脳陣のいるチームと試合するの
  であれば、自チームの成長の為に利用したいところでしょう。対神戸と同じように逆手を取れるか。日本
  一を目指すなら内容にこだわった試合をしてもらいたいです。

ド 京大守備の仕掛けについてはどう思う?

D 前節の神戸守備の問題点として、プレッシャーをかける為の人間を投入しすぎたかも。という点が挙げら
  れると思います。バックフィールドに大量に守備選手がなだれ込んだ結果、彼らが捕まえられない場合は
  即ロングゲイン。身体能力では神戸と同等、今年に関しては京大の方が落ちる位の守備メンバーなので、
  同じような多人数プレッシャー型では同じようにやられる可能性が高いです。京大のVS関大戦はビデオ
  観戦しましたのですが、ランディフェンスに対してはある程度の評価はできるかと。

ド ある程度やれるけど、神戸と同じレベルだとしんどい?って感じかな。

D 気になるのは神戸同様スクリメージを割った後の選手の動きがあまり良くない点ですな。1番の問題は、
  やはりパスディフェンス。対ガンでパスに不安と言うのは余りにも苦しいところです。QBがリリースし
  てからボールに反応するまでが遅く、事が個人能力の問題なだけにすぐさまカバーするのも難しいところ。
  またスペシャル的なプレーが発生した場合の対応が酷く拙い気がします。結局は如何にして高田にプレッ
  シャーをかけるかになりますが....。個人的には近藤をストロングDEにしてOLBとゾーンブリッ
  ツ的な仕事ができないか、と思ってます。近藤抜きのフロント4でプレッシャーがかけれるならばMLB
  起用が望ましいと思いますが、現在の状況ではそれも苦しいかと。また今年の京大守備に見られ無いのが
  『ギャングタックル』。タックルが単発の場合が多く、結果的にずるずると行かれてしまう場面が良く見
  られます。ファーストタックラーの不安を消し、思い切ったタックルをさせる為にもパシュートをしっか
  り行い、全員で止める守備を見せてほしいところです。

ド かたや京大の攻撃はどう?

今期最多得点を奪った京大攻撃と、評価の難しい立命守備。

D 前節関大戦では最多得点となったわけですが、やはりOLがユニットとして動けるようになったところが大
  きいでしょう。コンビネーションブロックのレベルが上がった為に相手守備フロントをコントロールしや
  すくなり、結果的にランがコンスタントにゲインするようになったと思われます。前節で注目すべきは川
  並のキープ。立命に通用するのかは別として、攻撃のリーダーとして自ら引っ張っていこうとする気概が
  見られるようになったのは大きなプラスでしょう。気になる点としてはRB・WRのブロック。ブロックは出
  来ていても位置が悪いところが目立ちます。プレー開始前に守備の意図を正確に読めていないことが多い
  のではないでしょうか。未だ『攻撃ユニット』としての完成には至っていない印象です。立命4−4を如
  何に崩すかですが、やはり川並のパスに期待したいところです。ショットガンは自治相ご指摘のようにプ
  レーセレクションに幅が狭くなるので、かえって立命守備が動きやすい状況を作り出すことになるかも知
  れません。プロ体型からは4−4の弱みであるフラットゾーンを攻める早めのパス。4−4のバランスを
  崩すためにスーパー(SEと3WR)やトリップス(TEと3WR)などのアンバランスな体型からのス
  プリントアウト→スローバックのパス。プレッシャーを軽減するためのスクリーン・アンダーニースへの
  パス等が考えられます。前節スクリーンにやられた立命守備が下がり気味で守ってくるならば中央クイッ
  クヒット+その裏へのパスで勝負でしょう。カウンター系のプレーなら先程お話の出たTからのクリスク
  ロス等。通常のTBカウンターやWRのリバース等の遅いプレーだと立命守備にブロッカーが追いつかな
  くなる可能性が高いので、あくまでタイミングの速さで勝負するべきだと思います。

ド ライン戦でしんどいから遅いプレーは厳しいだろうね。

D プレーとしては上記のようなものが考えられますが、一番大事なのは「試合する前から負けていないか」。
  特に格上の相手と試合する場合「勝てる」と信じてプレーすることは大変重要です。プレー1つ1つにお
  ける集中力が変わってきます。こればかりはコーチでもどうしようもありません。どんな良いプランを考
  えようとも、プレーをするのは選手です。技術面も確かに大事ですが、精神的に成長した姿を見たいとこ
  ろ。気迫溢れるプレーに期待します

ド 立命守備はどう?磐石な事は磐石だけど。

D 前節の失点も結局はメンバーの大半がセカンドチームに落ちてからのものですから。注意点としてはオー
  バーリアクトをしないこと位でしょうか。リーグ内では現在のところ敵なしですが、ライスまで視野に入
  れるのであれば完勝0封しかないでしょう。競り合った試合を行えていないので、常に接戦であるかのよ
  うに高い意識を持って昨年並みの迫力を身につけてほしいところです。

ド ではこのまま甲南VS関大を。

今までは実力なのか甲南攻撃と、力負けの関大守備。

D 前節まで特に際立った取り組みが見られなかった甲南攻撃。入替戦回避確定には今期下位チームの状況を
  見ても「2勝」では難しく、はっきりと後が無くなった状況になったと言えるでしょう。今までここでも
  散々言ってきましたが...吉田の有効活用が未だ出来ていません。手の内を隠してきたのならば、この
  試合からが本番というところでしょうが....ただ彼我の戦力差から見れば殴り合いには関大のほうが
  分があり、できればボールコントロールに徹してロースコアの競り合いにしたいところです。ラン・パス
  ともに4〜5Yをある程度コンスタントに取れるかどうか。何を仕掛けてくるか分からない不気味さで言
  えば今節一番の試合かと思われます。

ド もうちょっと積極的にやれると思うんだけどなぁ甲南。

D かたや関大守備ですがね。前節の大量失点は京大ラインに対してフロントが力負けしていたこと。川並の
  キープへのケアが出来なかったことの二点でしょう。それまでの京大の試合からでは後者のような試みは
  読めなかったでしょうし、純粋に力の差で負けた感が強いです。甲南とはそこまで力の差があるとは到底
  考えられず、十分優位に進むと思われます。甲南が従来通りプレイするのであれば、注意するのは吉田へ
  のパスとFBの中央位でしょうか。両DTでダイブが止まるならば負ける可能性はかなり低くなるでしょ
  う。ドライブは許しても1発を許さないディフェンスを心掛けるべきだと思います。後はスペシャルに対
  するケア。十分に注意することと、必要以上に警戒して精神的に守りに入らないこと。スペシャルのケア
  では関大スカウティングチームがどこまで読めるかにもかかってくるでしょう

レシーバーが真価を発揮した関大攻撃と、スタイルを貫く甲南守備。

ド ふむ。そうそう、関大攻撃はパスが良かったようですね。

D 前節ランは力で封じ込まれたものの、かなりの精度でパスが通り続けた関大攻撃。スペシャルチームの奮
  闘もあり有利なポジションからスタートできたこともありますが、テンポの良く決まるショート・ミドル
  レンジのパスは大きな収穫でしょう。対甲南守備としてはパワー系の中央、スピードでオープン、SBア
  クロス系のパス等、甲南守備のエースであるLB山本を疲弊させるようなプランで望むのがよいかと。力
  量差的になんでも展開できる反面、DIV.1中位を目指すのであればプレー1つ1つに精度が求められ
  るでしょう。上位陣に肉薄したことがフロックで無いということを証明したいところです。

ド かたや甲南守備は、前節消極的だったな。

D 5−2リードディフェンスを頑なに守る甲南守備ですが、上位を倒すという意味ではかなり消極的だった
  と言わざるを得ないでしょう。欠場中の西村の穴も埋まりきっていないところが気になります。この試合
  ではDL特にNGの働きが明暗を分けるかと思われます。守備の要であるLBが生きるか死ぬかはNGが
  中央で踏ん張れるかどうか次第。LBLBがOLに巻き込まれるような展開になれば勝機はなくなるでしょ
  う。フロントの奮起を期待します。


ド では神戸VS同志社。ちょっと前からのファンにとっては実は因縁のカード。

1回生QBが光る神戸攻撃と、目覚しく成長している同志社守備。

D 前節QB江端が負傷の為か1回生QB多和が出場。ランに関してはまだ練習不足感が漂うものの、冷静な
  がらも同志社QB水野を彷彿させる強気のパス&キープで2TDを演出し、今後が楽しみな選手ですね。

ド いやーあれだけやれるとは正直思ってなかった。やっぱり豊中高出身のQBは肝が据わってるわ。高校時
  代に競合相手に劣勢の中でプレーする事が多いからね。

D ですね。前節の試合自体は多和に合わせた為か、これまで使用していなかったショットガンを使っていた
  ものの、オフェンスチームとしては付け焼刃的な印象がどうしても拭いきれませんでした。この同志社戦
  では江端と多和のどちらがスタートQBになるかわかりませんが、どちらも出れるならば自チームの相性
  にあった江端となるでしょう。同志社守備は現在どこも隙が無い状態となっている為、自分達の持ち味を
  十分に出し切ることが重要となると思われます。中央、オープンとラン主体で。パスはLBのプレッシャ
  ーを軽減する為にTE、SB中心の距離は短いが確実に通るパスでね。良いパンターと強力な守備が揃っ
  ているので、タイムコントロールに徹したロースコアゲームに持ち込めば勝機はあるでしょう。

ド 同志社守備は面白くなってきたね。

D 前節敗戦したものの失点は1TDのみ。近大の能力を考えると上々の出来でしょう。QBサックやロスタ
  ックル等ドライブ自体を断ち切っている場面が多く見られ、京大戦の堅守が本物であることを証明しまし
  た。対神戸戦ですが基本的な取り組み自体は京大・近大戦と同様プレッシャー型の守備で良いかと思われ
  ます。ただ神戸OLが強力な為、ブリッツのパッケージ等で工夫は必要になるでしょう。パスシチュエー
  ション以外は極力DLはOLを巻き込むことに集中し、LBをフリーで動かせるようになれば、十分対等
  に勝負できるでしょう。

ド でTDの取れない同志社攻撃と、ミスの目立った神戸守備の構図はどうだろう。

D ドライブはするものの、健闘した守備陣に応えられなかった同志社攻撃陣ですが...。プレーが出てい
  るものの大半が崩れた形からのパスかQBキープで、本来の形ではなかなかプレーさせてもらえずにいま
  した。OLに2回生が出場するなど、やや苦しくなりつつある台所事情が伺えます。前節数プレーだけと
  は言え#1永富が復帰しつつあるのは嬉しいところ。神戸戦までに完全復帰となるかどうかは不明ですが、
  主軸に復帰すればグラウンドアタックの破壊力は飛躍的に増すでしょう。フロント勝負では神戸に分があ
  るので、ベースとしてはオープンへ引っ張りまわしたほうが良いかと思われます。幸い奥野も永富もスピ
  ードはあるので、十分な威力を持って展開できるでしょう。中のプレーであればキックアウト系のブロッ
  クを利用する等、力量差を埋める為の何らかの取り組みが必要となります。パスは出来ればスプリントO
  Rロールアウト等でプレッシャーを散らしながら投げたいところ。前節あれだけ厳しい状況から成功し続
  けたことを考えると、それ程難しい話でもないかと思います。後はここ一番での集中力のみ。決して勝て
  ない相手ではありません。

ド 神戸守備はどうだろう。かなりいい所をみせた前節なんだけど。

D 個人的には前節の試合に関しては準備不足感が拭えません。2バック体型のガンに対して有効なブリッツ
  を構築できなかったこと。バックがいないサイドからのブリッツに対しての立命攻撃のアジャストが想定
  できなかったこと、の二点です。自チームから仕掛けるのであれば相手がどのように対応してくるかを考
  慮するのは必須です。二戦目以降の選手のタックルも抜かれてはまずいと思った為か、これまでの試合に
  比べると足が止まりがちで、プレッシャー型守備の悪い所が噴出したような形になっていました。立命1
  本目にスペシャルの使用まで決意させた実力はさすがですが、「もっとできたのでは」と言うのが正直な
  感想です。リーグ戦開始前の予想では神戸圧勝の可能性もあったのですが、同志社のリーグ戦中の成長は
  目覚しく、実力的にはかなり僅差まで詰め寄られていると見るべきでしょう。相手の駒の多さから1つに
  絞って守ることはできませんが、まず絶対に止めなければならないのは水野のオープンへの展開です。優
  位に立てるであろうライン戦で圧倒し、コンテインでカップをつくり押しつぶす。常に水野をカップの内
  側に留めてラッシュをかけることができなければ、かなり苦しい展開となるでしょう。中央付近のランは
  DLで止め、LB陣がオープン、パスに集中できる状態を作れれば対等に勝負できるかと思います。


ド よし、じゃあKGVS近大だ。

敗戦後初TDの関学攻撃と、翻弄された近大守備。

D 二節、三節とTDの無かった関学攻撃ですが、ここにきてやっとTDを上げました。

ド すなおに喜べないのは甲南守備が何もしなかったからなんだが。

D ですな。どちらかと言えば甲南守備が何も仕掛けてこずに前節立命戦同様の守備を行っていたため、立命
  戦を劣化コピーしたような展開となりました。残念ながら得点経過のみをもってKG攻撃復調と見なすの
  は難しいところです。バックフィールドの能力を最大限に利用し、ほぼ完全にOLの成長を放棄した立命
  のような選択肢は関学には存在しないでしょう。となると攻撃の浮沈は完全にOL次第となるのですが、
  良く言って「マシになった」程度の状態で、正直なところ近大と真っ向勝負するのは苦しいところだと思
  われます。オープンへブロッカーを集めてゲインするようなプレーでは近大守備の集まりの前に阻まれる
  可能性が高いです。ブロッカーを集めるプレーならウェッジダイブやブラストなどの早いタイミングのプ
  レーで。外へ展開するのであればカウンター、フェイクのQBキープ等守備に正確なリアクションをする
  為の判断を強いるプレーで。ショットガン本来の高い得点能力を向上させたいのであればこのような取り 
  組みはする必要が無いのですが、ショットガンシリーズ自体の完成にはまだ時間がかかるでしょう。

ド 道のりは遠いのう。

D 厳しいようですが、今年度中の完成も難しいところです。ロースコア、タイムコントロールを目標に、僅
  差でも競り勝てる攻撃にして欲しいところです

ド 近大守備が徐々に元気がなくなってきているようだけど。

D 前節は同志社QB水野のキープが一試合通じて出続けたこともあり、常に失点の危機を背負いながらの守
  備となりました。得点こそ許さなかったもののタックルの甘さは目を覆うものがあり、このままであれば、
  またしても4位のチームとなるでしょうな。プンプン。

手詰まり感漂う近大攻撃と、完全復調の関学守備。

D 前節同志社戦ではかなりプレッシャーがきつく、パスが殆ど投げれない状況に陥っていました。ブロック
  しようにも人が足りない場合が多く、相手ディフェンスのスカウティング不足と言った感じを受けました。
  QB岡から安倍に交代したシリーズこそ順調に得点したものの、その後のゲインも散発的なものが多く、
  ドライブできたものも得点に結びついていません。結局のところ計算がたつのが土手下のランのみという
  状況から一切抜けだせないまま上位対決を迎えることになってしまいました。中央のランが相手守備に相
  性がいい為恐らくラン主体の攻撃をしてくるとは思いますが...。勝てるかどうかはパスの成否次第と
  いったところでしょう。二列目以降を散らせることが出来なければ敗戦は覚悟すべきだと思われます。

ド KG守備は評価していいんじゃないかな。いや、自軍の得点が少ないので強さは無いけど守備はいい。

D 前節甲南攻撃をシャットアウト。内容自体も十分評価に値するものでした。特筆すべきは1回生DL#9
  1生田でしょう。高校時から名のある存在とは言え、この試合での活躍は目覚しいものでした。前節のア
  グレッシブな守備からすると、対近大戦でも土手下のランを第一に止め、パスは極力フロントのプレッシ
  ャーで潰すようなブリッツ主体の取り組みで来るかと思われます。一つ気がかりな点があるとすればNG
  をこの試合も今東で行くのかどうか。パス・オープン主体の甲南戦では問題ありませんでしたが、近大攻
  撃は土手下のラン主体でラインを中央に集めがちなところがあります。しかも近大C松島は昨年の関学主
  将NG西村を完全にコントロールしていた近大屈指のOLであり、元来DEタイプの今東がどこまで通用
  するのかは分かりません。構造的にも3−4自体がやや中央のプレーに弱いところがある為、NG・両I
  LBで中央をどこまで抑えれるかが一つの焦点となるでしょう。

ド うむ。ますます混沌とするシーズンですな〜。

D 今日は長かったっすねぇ、めしでも行きますか。

ド お、いいねぇ。

D えーと大王様達はいいんですかね。

ド いーじゃん、そのうち出てくるさ。


井戸の中。

T 暗いし、寒いですよ。大王様〜。

ボ .....そうだ!こうやって井戸の底で救援を待つ間にだな。

ル なんですか、大王様。

ボ KGVS近大戦の展開の予想を...

T 勿論,ここにこうして用意してございますよ,ええ(ガサガサ)

ボ (ジトッ)....封筒って,また?

T 御意

ル 持ち歩いてるんですか?

ボ だから,また....

T ええ,ギャグの繰り返しなんぞいたしませんです,私は,ハイ(キッパリ)

ボ なら,いいんだけど。かといって,今度は,上手投げとか

T ....ウッ

ボ 下手出し投げとか

T ...ギクッ

ボ ソーユー安直なんじゃダメなんだよ,ダメ。

T うぅ....か,上四方固め?

ル ハイ,返り討ち〜♪

T ぐええええええ

ボ あんまり下手な事言うと、また底が抜けるよ。

ル ははは、まさか。

T .....大丈夫かな。

以上

ボヨヨン王国
BOYOYON KINGDOM