王立球技場


2003年第四節予想


D どもデ〜ス。

ボ 博士お疲れ様。宰相は一緒じゃないの?

D 電話で参加するそうです。そのうちかかると思いますよ。

T ぶはー!遅くなりましたぁ!

ボ じ、自治相、何かねその大荷物は。

T 時間が無いのでここで仕事しながらやります。机借ります。よっこいしょ。

ボ いかんなぁ皆、次節の展開予想なんだから集中してやらないとイカンよ。

D あの....大王様、PCが起動してますが....。

ボ あ、メールをチェックしないといかんから上げてんの。さ、始めようか。

D ....。

T 電源借りますよ〜(ゴソゴソ)。

ボ 何、このレジみたいなデカい電卓。表示も発光ダイオードだし。

T ウチの部署には必須なんです!。それにまだ使えるし...。あ〜レシート引っ張らないで、切れるでしょ!。

D え〜ではまず.....(汗)。


京都大学VS関西大学


D タイトルは題して「1発ロングボムでしかTDをあげられなかった京都攻撃VS14点のリードを守りきれなかった関大守備」〜♪

ボ なんか板についてきたねコレ。

D 何度もやってりゃイタにつきます。まず京大の攻撃ですがね、私、前節を見て結構深刻に考えてるんですわ。

T .......何も申し上げる事はございません。ダブルスコアなんて言ってられません、ハイ。

D 期待のOL陣にもう一つ成長が見られないんですよね。確かに前節の同志社守備フロント、特にLBの動きがこれまでとは比べ物に
  ならない程良かったですし、それにプラスして過剰なまでのプレッシャー型守備を行っていたことを差し引いても、縦への脅威が無
  いんですよ。

T 迫力無かったもんなぁ。それにロングゲインを奪ったパターンもバックの能力や頑張りで得たものが大半という感じでしたよ。以後
  の試合もこの調子だと、前途はかなり厳しいと言わざるを得ません、はい。

ボ 川並のパスも恐さが出てこない感じなのかな。

D パスは計算できるレベルになってますけど、あくまで「予想の範囲内」でしかないんです。厳しいようですが所謂「夏の大化け」の
  無い今年の京大には正直脅威を感じないですね。今京大に感じられる脅威と言えば,あくまで「なにをしてくるか分からない」と言
  うことのみではないでしょうか。3ダウンパントやフレックスボーン等々を準備・使用してきた首脳陣の「勝つための準備」への脅
  威のみであり,そこに選手の姿は見えてきにくいのです。

ボ 恐い奴がいない。存在感のある選手がいないって事なのかな。全体的によくやってるんだが、恐くない。

T えーん厳しいよぉ。厳しいけど事実ですな。いや何が問題ってですね、前節の同志社戦でQB川並がスクランブルしてFD更新した
  シーンがあったでしょ。

D うんうん。

T 以降しばらく同志社守備に動揺が見られたように思うんですよ。つまりこの試合での同志社守備の思い切りの良さは,たとえば川並
  のキープなどを頭から捨ててかかるところにあるようにかかっていたんじゃないかなと。逆に,簡単に捨ててかかられるところに今
  の京大攻撃の問題があるように思うんですわ。

ボ ふむ。川並は走らんもんだ。そんな事はしてこない。そう思わせてしまう攻撃しかやれてないという事かな。

T そうなんです。コンサバティブになりすぎて、逆に幅を狭めているのではないか。かといって,何かにこだわるような執拗さも感じ
  ない。だから怖くないんですよ。手数が多いことやそれを披露することが必ずしも良いこととはいえないにしろ、試合中のオフバラ
  ンスを誘うためにも、また今後のためにも「何をしてくるかわからない」という不安感をまだ相手が感じているうちに、もう少し色
  々と仕掛けて見る必要はあるんじゃないかなぁ。

D 確かに何をしてくるかわからない不安感は対戦チームはもってるでしょうから、その不安感を増幅させる為に何か見せたいのは確か
  ですな。

ボ 同志社守備に「なんだ取り越し苦労だった」と思われながらも手数を隠したと見るか、本当にヤバかったと見るか。前者だと思うけ
  ど仕掛けを見せるほどの余裕は無かった、という事なんじゃないかな。

D とにかく自分たちが目指している攻撃を形にすること。この試合でそれができないようであれば,立命に挑戦する資格すら与えられ
  ないデスな。

ボ で、対する関大守備だけど。

D 前節は私、観戦できていないので推論も交えますが....前半ゼロ封。後半24失点。ひっくり返されたとはいえ、前半ゼロ封は
  評価して良いと思います。

ボ 決して安定感は無いけれど勝負できる時間帯を作り出すことは出来ると判断してよいかもね。

D QB安倍だけでなく控えの岡も経験積んでますし土手下も健在ですから、神戸戦よりも戦力的にダウンしてるとは思えないんですよ。
  それを相手にしての結果ですからね。後半の失点はスタミナの問題なのかもしれません。

T ちょっと鈍くなる事があるように思いますね。攻撃が時間を稼げればよいのでしょうけど、前節の試合、一発の応酬だったでしょ。
  見てるほうもそうでしょうけど、選手は結構疲れてたんじゃないかぁと。

D スターターと控えのローテーションを上手くまわして粘りたいところですね。そこまでデプスを形成できてるかは別の問題ですが。

ぺるるるるる♪

T 電話ですな。

ボ はーい。ぽちっとな。

ド (スピーカーホン)もしもし〜♪。

ボ おー宰相か。今ねぇ、次節の話してんだけど参加できるかい?。

ド ......(時差)...はい、聞いておきます。

ボ 前節、関大がひっくり返されたのって何がまずかったの?前半完封だったでしょ。

ド .....ん〜見たところ関大守備って左右には強いんですが、タテは思いのほか強くないんじゃないかと〜。

D オープンは強いけどインサイドの力勝負は苦しいと?
ド ......スタミナ面もあると思いますが、後半近大攻撃が外じゃなくて中で力勝負しはじめたらズルズル行きだしたのですよ〜。

T ほう、すると京大からみて噛みあうかもしれませんな。京大は外のスピード勝負は苦手ですが中はまだヤリますぜ。

D だけど京大攻撃が前節のままだと厳しいかも(汗)。

ボ そもそも近大のオープンの速さを警戒して中が薄くなってたんじゃないの?。

ド ....ん〜それは否定できませんけど...でも連続して出されてましたからね。なもんで次節は京大のFBの中央突破がどこま
  で出るかってかなり大事かと思いますよ〜。

ボ んじゃ続いて。

D 「ロングゲインに頼る関大攻撃VSタッチダウンを許さなかった京都守備」〜♪

T 楽しそうですね(笑)。

D いえ、辛口でイキます。まず関大攻撃ですがね前節近大戦では確かに22点を挙げてます。でもその大半はロングゲイン絡み。

ボ 宰相君が試合見ながら携帯の電池が切れるほど喋ってたが、それだけハデなプレーの応酬だったという事だね。

D デス。でもこれで攻撃がタイムコントロール出来ないことにより守備に過剰な負担をかけてしまい結果逆転を喫したと考えています。
  頑張ってはいますが問題はありますよ。

T WR大谷、加門、エースRB中西といったバック陣は優秀ですけど実は攻撃ラインは未経験者等も多いですし、リーグ戦開始の頃か
  ら力強さの点では、やや物足りない感じでしたな。

D それがそのまま問題点として残っているように思えます。いきなりこの点を解決するのはかなり難しいでしょうから、ボールコント
  ロールのためのプレーコールを始め,選手自身も極力時間を消費させるような取り組みが必要ではないかと思いますね。

T 極端な話、キャリアーが極力インバウンズでデッドする...とか?。

D そういう細かい事でも良いんですよ。少しでも守備のために時間を稼げれば,守備は期待に応えてくれるでしょうから。

ボ 幸いバックフィールドは駒が揃っているから、結構どんなシチュエーションでも得点は狙いにいけるよな。

D なるべく早い段階で得点を重ねることができれば,かなり楽な展開になるのではないだろうか、と。

ボ 関大が先制できるかどうかは一つのポイントだね。

T で、京大守備なんですがね。近藤をどう使いましょう。

D 前節近藤を一列目に戻した結果、今季の初戦と同じような問題が起きてますよ。嫌〜な言い方すると「一線目を抜ければSFまでゲ
  イン」の構図です。

T LBの成長が遅いのに加えて守備ラインにこれまでの勢いが無かったですなぁ。やはり近藤は二列目で使ったほうが守備全体を考え
  ると良いのかな。いや前節ね、同志社最初のシリーズで1ダウン,2ダウンとラインのプレッシャーでロスさせながら3ダウンロン
  グであっさりパスを決められFD更新されたでしょ。今の京大守備を象徴するシーンだなぁと思ったですよ。要は近藤を核に,どん
  な守備をするのか未だにコンセプトが固まってないように思えます。

D ふむ。個人的には前で使うと近藤の本来の守備範囲の広さがポジションの所為で狭くなっているように感じるんですよ。本来ならL
  Bが成長して安心して近藤を前で使えるようにしないといけないところでしょうけど...。

T でも成長を待つにはもう時間が足りないっす。あちらを立てればこちらが立たずで。

ボ 独特でしょ、あのセンス。本当は守備のド真ん中に据えておいてどんなプレーにも絡めるようにしておくのがいいんだろうけど。

T MLBにおいて守備の要として全方位をサポートさせるのか、あるいはDEである種死に役として相手攻撃を特定の方向に誘導する
  のか最前線で暴れ役となるのか。MLB投入がわたしもベストと思います。今はとにかく近藤が止めるという守備。近藤という「絶
  対の存在」にチーム事情を踏まえた適所を与え,最大の効果を発揮させ得ていないことが,京大守備の最大の問題のように思います
  な。

D そうですねぇ。あと、同志社相手にパスを出され続けていたのもセカンダリーがパスに集中できる状態にないからでは?と思うんで
  すよね。その意味でも最大の効果を発揮できる布陣にはなっていないんでしょうな。結果的に相手を1FGに抑えたとは言え、前節
  の試合ではかなり運に味方された部分は否定できませんし。

T ですね。ま、あと気になったのはオープン守備ですな。しっかりコンテインできていないことが多くてスルスル行かれてましたよ。
  関大のバックは速いから気をつけないと。大谷なんかがジェットモーションからピッチ受けたりしたら、もーまくられてしまいます。

D まあこの辺、もう一度個々の仕事をきっちりすることに徹して欲しいですね。

ボ 京都の守備の持ち味って本当はそこだもんな。

T おかしいなぁ、今年はデスバレーじゃなくてピークの年なのに、何でこんなに悩むんだろぉ〜。そろそろなんとかしてほしいっすよ。
  上昇の気配が見られないのが悲しい。この先,勝てる気がしないンですよ、ホントに。

ド .....ははははは(笑)

T あ!...宰相殿、これ、コレクトコールでしょ!。

ド .....そーだよ。自腹でかけるワケ無いじゃん、けけけ。

T 王国は財政難ですから長電話禁止です!。FAXで送ってください!。

ガチャン。

D あ。

ボ あ。

ペルルルル♪

ガチャ

T はい。......。そんな金払えません。宰相につけてください。じゃ(きっぱり)。

ガチャ

D .....えっと....(汗)

ボ つっ次のこのカードはどう?。考えてきましたかぁ〜?

T バッチリです。で、予想はこちらに(ガサガサ)。

ボ .....封筒って,また念写かよ。

T 御意。

ボ また「土手下次第」じゃないだろうね。

T 滅相もございません。そんなギャグの使い回しなど,王国の名誉に掛けていたしません。

ボ なら,いいんだけど。開けてみてよ。

T (ガサガサ)お,こ,これは.....(ポッ)。

ボ なんで顔赤らめてるの?。

T と,「床上手」。

ボ バカモ〜ン!。

D と、「床上手」...(ポッ)。

ボ あ〜も〜!バカモノばっかりか〜!。



同志社大学VS近畿大学


D 「ドライブしながらも1FGの同志社攻撃VS先制された近大守備」〜♪

T ううむ、前節の同志社攻撃は凄かったっすよ〜。

D ですよね。前節の内容から判断するにオフェンスの総力は飛躍的に向上したと考えます。まあ、むしろこれが本来の姿だと言ってい
  いでしょうね。機能すべき選手がしっかりと仕事をすれば,十分上位に位置するオフェンスでしょう。前節ではファーストドライブ
  でパス多投しましたが、これが殆どが成功。ゴール前で計時のミスによる中断で集中が切れたのかTDには結びつかなかったが,か
  なり安定した攻撃でしたよ。

T もー京大から見たら冷や汗だーだーでしたわ。QB水野はともかくRB奥野も結構走るもんで。

D オプションも破壊力十分。しかも「切り札」永富はまだ手の内にある(にやり)。

ボ う、キャラが変わってる(笑)。

D しかしながらTDは取れていないのも事実。理由としては当初から言われた「ショートヤーデージを確実に取れるプレイが存在しな
  い」為でしょうね。

ボ ラインの力量も含めて、3ダウンで1〜2ヤード残った場合やエンドゾーン直前まで迫ったときに、フレッシュしたりTDを確実に
  狙えるプレイが存在しないってことかな。

D シーズン開始前に問題とされていた攻撃ラインはかなり改善しつつあるんですが依然として力不足の部分はありますし又バックス陣
  にパワーバック型の選手がいないことも問題かと。

T 確かにラインは良くなってますけど、全般的にラインのブロックで前に出てる感じじゃないんですよね。守備の間を縫ってバックが
  上手く走ってる感じ。

D この問題を解決するには...(ホワイトボードに板書開始)
  1:ブロッカーの大量投入・とにかく力で押し込む。
  2:そのようなシチュエーションを自分達で作り出さない。
  攻撃ライン等ブロッカー陣のレベルが上がって1を選択できれば何も問題は無いが、現時点で最もキャリアーとして頑強なのはQB
  水野であり故に酷使はできないです。それにFBはブロックに使いたいですから。よって1よりは2の方が現実的でしょう。ショー
  トヤード時の前面・中央強調型のディフェンスに対し,裏を突くようなプレー。

ボ ダブルTE体型からダブルアクロスをプレーアクションで。とか、ブロックに行く動きからパスルートに出たりとか?

D う〜んちょっと展開が遅いプレーですけどね(笑)。まあ、その手のプレーを複数準備することによりフィールドを広く使い,自分
  達から狭い範囲での力勝負に持ち込まないことですね。例えば...スラント,ヒッチ等の早いタイミングのパスで守備陣の密度が
  薄い部分を狙って確実なキャッチ。前へ一歩でも出ることで短いランの代わりとするってのもいいです。

ボ いわゆるせこパスだ。

D 早いタイミングで外に展開できるプレーにより、結果的に守備が散らざるを得なくなれば今度は1を選択する余裕も出てくるだろう
  ...っと、こんな感じですな。

T システムで解決するにはそうでしょうね。まあ一番良いのは奥野に加えて永富が出る事でしょうな。そうすれば3人のバックスで負
  担を減らせるしね。

D 永富が出てないおかげで勝ち星拾ってるチームを2チーム程知ってます(笑)。

T 私も知ってます(笑)。

ボ わしも(笑)。まあアスリートレベルでは京大よりも上の近大に対して後手に回るようでは勝ち目は薄いかもね。それに殴り合いの
  試合をするようでもしんどいだろうな。

T 土手下がいますからな、近大には。まあでも、この試合は同志社に攻撃力がある分、十分荒れる要素ありですな。同志社はまず先制
  して流れをこちらに引き寄せること。そしてその流れを離さないこと。京大戦よりも集中力を増して何よりミスを防ぐことが重要じ
  ゃないかと。

ボ じゃあ近大の守備の話をしようか。

T やはり近大はどこまで行っても近大なんでしょうか。

D う〜む、下位チームに対してイージーに出すぎですよね。関大戦の先制,追加の2TDなんか典型じゃないですか?QB安倍が出場
  できない以上、攻撃陣が不振に陥る可能性は十分考えられたはずで、そうなると「守備で試合を先導しなければならない」と思わな
  いはずもないでしょ。その状況での先制された2TDは,奪われた点数以上に重い意味を持つと思うんです。

T モメンタムを掴めば上位すら倒す実力を持ちながら万年中位以下に甘んじているのは,自らモメンタムを掴みに行けない上記のよう
  な甘さが蔓延しているせいじゃないでしょうか。ちょっと厳しいけど。

D 実力的に見れば近大守備陣のほうが上ですよ。懸念だった守備ラインもある程度目処がたち,二線目以降はトップクラスのアスリー
  トが揃ってますし。ただしあくまで「能力を発揮すれば」の話。安倍がもし復帰しないのであればチームは同じような状況に立たさ
  れるかもしれません。

ボ 確かにな〜。波があるって事はモメンタムを取りにいけない。少なくとも維持できない。ってことでしょ。この辺、すぐに修正でき
  るかな。

D もし先制された場合,今度も逆転してくれるかどうかは分からないですよ。ワンランク上のチームになる為にも,ディフェンス主導
  で完封するくらいの気概を見せて欲しいですな。

ボ えー続いて。

D「14点差をひっくり返した近大攻撃とVS1TDに抑えた同志社守備」〜♪

ボ ゴメン、前節直接見ていないので....。

D QB安倍が欠場となった関大戦ですけど、春からQB岡に経験を積ませていたことが結果的に良い方向に出ました。どちらのQBで
  も機能できるというのは攻撃陣にとって大きなプラスでしょう。能力差を考えれば間違いなく勝てる可能性の方が高いデス。だが今
  後のことも考えるとパスの面でもう一皮向けて欲しいところ。三谷,大峠らをまだ生かしきれていないでしょう。終盤戦にエース土
  手下を本調子に持っていくならば,もうそろそろ彼にかかる負荷を軽減することも考えていくべきだと考えます。

T ううむ一年生から大黒柱だもんな。リターン含めて4年間でどれだけキャリー数と獲得ヤードがあるか興味のあるところです(笑)。

D 逆に土手下抜きで戦い抜ける程の力の差を見せつけるような試合をしなければ,優勝は遠いものとなるのでは。攻守ともに「完勝・
  圧勝」し,優勝戦線に絡んで欲しいところ.

ボ 同志社守備は?

D 京大戦前半の二線目以降のよりの速さは素晴らしいの一言。春,リーグ序盤を経て如何に成長したかが良く分かる試合でした。満足
  です。それに結果的に許したTDもロングパスによる一本のみで,守備は完全に同志社ペースでした。ただ関大同様,後半に疲れの
  せいか動きが悪くなるようです。それにプレーに対する諦めがやや早く,パシュートが甘いところが見られるのが残念。

T ただ守備ラインが整備されつつあるだけに、昨年ほどの苦しい状態じゃないですな。

D 1試合を通じて動き続けること.最後まで諦めずプレーすること。当り前ですが、なかなか実行され辛いこの2つの点を重視して試
  合に取り組むだけで,近大攻撃にプレッシャーを与えつづけることが出来ると考えてマス。

T 密かに面白そう。荒れるかもデスよ。


甲南大学VS関西学院大学

D 「立命から1TD,1FGを奪った甲南攻撃VS強力な神戸攻撃を封じ込めた関学守備〜♪」

ボ まず甲南攻撃だ。

D 前節では立命守備がかなりメンツを落としていたとは言え、今期初失点を強いたのはこころ強いですね。前半も得点こそあげていな
  いものの中央のランがある程度ゲインできており,フレッシュを何回か重ねていたのは,今までの対立命戦での他チームとは異なる
  ところです。またTDを奪ったWR吉田へのパスも完全にカバーされており奥に投げ捨てたかと思うようなパスだったが,一瞬の加
  速でCBを振り切りキャッチ(笑)。やはり今期一番危険なパスターゲットであることに変わりは無いですね。

ボ しかし,その吉田の使用頻度は初戦に比べかなり低いみたいだね。また他のプレーコール自体もそれ程彼の脅威を利用したものとな
  っていないようだけど。京大戦なんかもっと後半に吉田にボールを集めてもよかったと思うんだがな。

T もしかすると下位チームとの試合や入替戦の為に温存しているのかも知れないですけど、せめてデコイとしてでももっと活かすよう
  なプレイがあっても良いのではないですかね?

ボ そうそう。もっと使い切るような試合があっても良いと思う。

T なにやらDIV.2のスカウティングに頻繁に通っているようだけど...。

D やむを得ないかもしれませんが...。ただ残念ながら下を見続けているようでは成長は望めないですよ。同志社・関大などが苦し
  いなかでも成長を遂げているのに対し,チーム全体の取り組みとして既に一歩後退しているように感じるんですよね。今後のチーム
  の向上を促すためにも,もっと上を.1つでも勝ちを目指して取り組んで欲しいんですが。

ボ 別に流しちゃってるわけじゃないのは見てて分かるし、色々やってはいるんだけど、「もっとできるだろう」と思ってしまうね。

T 関学守備はどうです。

D うん。完全に復調と思って良いでしょうね。対神戸戦で許したTDはパントチームのミスからの自陣1ヤード付近のもののみ。他大
  学が神戸に勝ちながらも守備が押されつづけていたのに対し,ほぼ完全にコントロール下に置いていた感があります。勿論まだ荒削
  りな部分も多く,立命戦勝利を目指す上には全体的なスキル,リアクション等のレベルアップは不可欠だが,前節までにはなかった
  勢いが戻ってきていますね。

T また自分達で盛り上げようとする気概が出てきているのは良い傾向ですね。声が出始めてますし。

ボ 攻撃が万全と言えないなかで守備にかかる負担は大きいが,シーズン初期に危惧された状態よりは確実に良くなっているんじゃない
  かな。例え強いチームでも全試合完封なんて出来る訳なくって、1TDずつぐらい取られるさ。攻撃がもう一つだったり、キッキン
  グでトチったりしてるのに、結果的にこの失点で済ませているのは評価して良いんじゃないのかな。

D 攻撃を信じ,どこまで相手攻撃陣に対し攻め続けることができるのかですな。対立命を見越して甲南パスオフェンスを完封できるか
  。そしてランをフロントだけで止めれるのかが見所となるでしょう。

T 特に吉田の正面に位置するCBは良い経験となるでしょうね。特にセカンダリーが成長する様を楽しみにしたいです。

ボ 甲南攻撃さぁ、ここまで確かにフル回転しているように思えるゲームは無いけど、この試合は仕掛けてくるんじゃないの?
  
T 99年レッドギャングボーン。2000年5レシーバショットガン。...。密かにKG戦には闘志を燃やしてますもんね。

D 今年のDIV.1のチームでこれまでに秋のリーグ戦でのKG戦未勝利なのは実は甲南だけなんです(にやり)。

ボ 恐いよ〜。

D 「エンドゾーンに届かない関学攻撃VS立命に61失点の甲南守備」〜♪

ボ ドライブしては3点しか取れない効率の悪い攻撃を展開しているKGだが。

D 得点はともかく春の状態から比べれば成長はしているんじゃないですか。出原のミドルパスがある程度の精度をもって通るようにな
  ってきたのは,だいぶシステムに慣れてきた証拠ではないかと。スナップからWRを確認,リリースするまでの時間が確実に早くな
  ってきてますからな。

T でも攻撃ラインがねぇ。

D まだ物足りないですな。今季これまでランの多くがまだ個人技に頼っている部分が大きいでしょ。TDを取れないのもブロッカーが
  機能していないことに拠るところが大きいと思います。

ボ 第一節でTEに#44田頭入れて押したりしてたでしょ。1試合を通じてはともかく特定の局面限定でよいから力で押せるプレーを
  準備できないかな。

T でもね〜前節両TEのアンバランスで2ヤード取れませんでしたからね。神戸のLB#6に入られてタイミングがずれたところに#
  25がヒットしてロス。メンバー交代というレベルでは難しいかもですよ。

ボ うむ頭が痛い。

D 前節途中出場となったQB河野ですがキープの切れはあるものの,やはりクォーターバッキングとなると回りを活かしきれていない
  ですな。

ボ 何か勝手に走ってるみたいでランニングスタイル見てると京大のQB杉本に見えてくる(笑)。

D 彼のランは確かに脅威となりうるものがあるんですが,そのプレー単体では威力も半減でしょ。

T その辺、実はKGらしくないんんですよ。

ボ プレーバリエーションで圧するところまで出来てないんでしょ。ううむ、それ以前にショットガンにしてもシステム勝負じゃなくて
  能力勝負を挑む体型やコールになってない?少なくとも今季のKGには向かないと思うんだがな。

T ノースウェスタンスタイルのショットガンってドンなんですか?

ボ よく分からんがオクラホマスタイルの発展形で、ランニングプレーのバリエーションを増やして色々やるのが違いらしい。リードオ
  プションとかゾーンパワーとか色々。

T やってるようだけど、まだ何かしっくり来ないな。

D この試合、甲南リード守備に対しアサイメント通りプレーしてゲインできるかどうかですな。個人技ではなくて。アスリートレベル
  のみで攻撃している現状では,今後対戦するチームには通用しないでしょうな。個々がするべき仕事をし,あるべき形でプレーを出
  すことに集中したいところです。

T 甲南の守備はどうですかね。全般的に若いんだけど。

D エースDL西村が負傷の為か欠場.そのせいかかなり「引いた」守備となっていた。DLほぼ全員がスクリメージライン上でリード
  状態となっていた為,結果的に立命QB高田はプレッシャーのかからないままプレーすることとなってました。セカンダリーもパス
  を警戒してかかなり深めに守っており,LB陣との間にかなりスペースが空くこととなってまして試合を通じてミドルのパスが決ま
  り続けたのも,このあたりが原因でしょうね。

ボ ありゃ。又か。近大戦でもLBと前よりSF深めでその間にインやポストで入られてたよ。

D まあともあれ偶然とは言え立命ショットガンに対してはプレッシャー型の守備で望まなければならない事が明らかになったと言える
  でしょうね。

T もし関学ショットガンに対して甲南守備陣が同じように守るのであれば,同じようにやられてしまう可能性が高いのでは?


D レベルの差,システムの若干の違いがあるものの,関学,立命とも内包する問題は良く似ていますよ。攻撃の弱点である攻撃ライン
  をなるべく少人数で霍乱し,QBにどれだけプレッシャーを与え続けることができるか。恐らく甲南守備本来の形とは異なるでしょ
  うけどLBによるブリッツの多用,セカンダリーによるディスガイズ等を用い主導権を握る必要があるでしょうな。


神戸大学VS立命館大学


D「事実上完封された神戸攻撃VS初失点を喫した立命守備〜♪」

ボ まず神戸攻撃。

D 対関学戦争ではそれまでより若干攻撃力が落ちていた神戸攻撃。関学守備が良かったこともあるが,接戦の連続による身体的,精神
  的疲労もかなりのものだと思われます。この試合までに疲労を払拭し,万全のコンディションで試合に臨むことが一番大事でしょう
  な。

T そうそう、これは神戸守備だけど1Q早々に#17、#55、#77が一旦サイドラインに下がっちゃって心配しましたよ。今季こ
  こまで攻守ともにコンディショニング維持してやってきてますから。ここらが勝負どころでしょ。

D ある程度計算のたつランに対し,パスは未だ向上の余地があるでしょう。対甲南戦では始め4−3気味に守っていた立命守備ですが
  神戸攻撃を考えるとまた4−4,3ディープに戻す可能性が高いですな。フラットゾーンを攻めるようなショートフックやヒッチ,
  マンツーでカバーされる場合のモーションからの2WRのクロスパターン等パスの整備を行う必要があるでしょうね。立命OLBを
  如何にインサイドのプレーに対処し辛くするかがひとつのキーになると思われます。

T 一方の立命守備ですがね。前節得点されたのが控え選手に交代してからとは言え,交代前の内容も今までに比べると明らかにレベル
  ダウンしているように感じるんですよ。まあ元が凄まじい威力を持っていただけに,レベルダウンしたところで他チームよりも強い
  んですが(笑)原因がわからないところが不安要素かな、と。

D 特に守備ラインの動きがかなり鈍く,二線目以降がそれに戸惑っていたように思えましたね。守備ラインに関しては交代してからの
  方が良かった位で。

ボ 疲労が溜まってたとか、そんなのだったりして(笑)。

T ううむ、彼らも人間ですからな。守備側で目新しいことをしていた訳でもなく,また甲南も特にトリッキーなオフェンスを展開して
  いたわけでもない状況でしたから、謎ですわ。

D 今期は立命も含めて攻撃ラインに問題を抱えるチームが多くて、立命守備は関大・同志社・甲南を相手にライン戦では優位にたてて
  ます。しかしながら神戸攻撃ラインが万全の状態で揃えば,今まで対戦したチームとは比較にならないほど強力ですよ。

T 今までと同じプランで,今までの他チームと同じように攻撃を抑えることができるのか。立命守備の真価が問われることになるでし
  ょうね。

D「61点獲得も不安な立命攻撃VSTDを防いだものの敗戦した神戸守備」

ボ ま、相変わらず点は入るなぁ(笑)。

D 冷水,木下を欠きながら前節までと変わらぬ得点を叩き出した立命攻撃。正に「最強・磐石」。...と,言いたいところですが試
  合内容は残念ながら全く点数に伴っていマセん。

T う、辛口ですな。

D 大人ですから。まず攻撃ライン陣が全く機能していない。表現悪いですけど、この試合での立命攻撃バックスの攻撃ラインの無視っ
  ぷりはかなりのものですよ。スクリーン.フェイクからのQBネイキッドカウンターロール、オープンをキャリアーのスピードのみ
  で捲くる、そんで甲南のラッシュが殆ど無いためのパス多用。ゾーンによるランもゲインしたものの大半はRBがカウンターステッ
  プを踏んで意図した反対側へと抜けているからで全く狙いどおりにプレーできていなんです。

T ブロックで「空けた」ところへのランがあんまり見られないですな。.ただ単に「空いた」ところへ展開しているだけで。ま、その
  能力も凄いんだけど(笑)。

D バックフィールドの多彩さ,優秀さは万人が認めるところだが,ここまで綱渡りなオフェンスをしていてはあまりに危ういですよ。
  敗戦しているとは言え,現在立命に次ぐであろう強力な神戸守備陣を相手にして,果たしてどれほどのプレーがまともにゲインする
  のか、大注目です。

T 昨年あれだけ爆発した攻撃ですけど、原動力は黙々とブロックした攻撃ラインな訳ですからラインは奮起いただきたいっと。

D 意地悪な言い方ですが「攻撃は攻撃ラインで作り上げるべきものである」という原則をもう一度自覚しなおしてほしいっすね。如何
  に神戸守備が強いとは言え,完全に機能すれば立命攻撃陣の方が圧倒的に優位なんですから。相手を完全にコントロールした上での
  完勝する事。点数で無く内容を重視する事。プレーをアサイメント通りに出す事。これらは関学攻撃と同じ点で,早急に修正が望ま
  れます。

ボ 一方の神戸守備だけど、関学戦でやや守りに入った感があるんだが、どうよ。

D 先程、自治相殿が言われてましたけど、LB陣の動きも前節までと比べるとやや鈍くて攻撃と同様疲労によるものかと考えられます
  ね。

T チーム全体としてコンディショニングの成功がチームの勝敗を左右するかと思います。

D 関学戦で気になった点はやはりオープンの守備ですかね。以前より良くはなっているが,まだ仕事が甘いっす。外への展開を許した
  結果,ILBがキャリアーに絡めないパターンが多くてそれが結果的にロングゲインに繋がっています。
  え〜まず...(板書開始)
  アスリートのキャリアーを止めるには2つ
  1:能力を発揮できないような状況に追い込む。
  2:能力を発揮する前に早い段階でプレーを潰す。
  このどちらか。プレーの展開自体が早い立命に対しブリッツ多用型になりがちな後者の手は使い辛いです。そして神戸守備は各人の
  仕事を徹底する前者の方法でこそ止めるべきだと思います。今期は人材が揃っている神戸だが,国立大である以上人材の不安は常に
  付きまとうので今後のことを考えても,しっかりとシステムで止めるためのノウハウを構築して欲しいですな。

T ううむ、神戸善戦しそうだけど、最後は体力負けしちゃうかもなぁ。

ボ 守備が頑張って粘っても、ミス絡みで好フィールドポジションを許して一発TDとか...後、リターンでやられるとか。

T パントそのものは両チームとも五分だと思うんですが、リターンとなると立命に分がありますからね。

D 今節最注目のカードです。皆さん是非スタジアムへ(笑)。

T もしかしたら事実上の今季優勝決定戦になっていたかもしれないカードですからな。

    以上

ボヨヨン王国
BOYOYON KINGDOM