時は西暦１９９８年、畿内は３つの強国に支配されていた。一つは、３大国の中でもっとも古き歴史と数々の栄光に彩られた「蒼き戦士達」の国。近年は過去ほどの絶対的強さは薄れているが、それでも集団指導体制をとるこの国の国家指導者達の戦略眼には端倪すべからざるものがある。一つは、「蒼き戦士達の国」に対し敢然と反旗を翻した戦士出身の王が束ねる「碧の反逆者達」の国。絶対的なカリスマの持ち主に束ねられた武人達は、常にその迸るがごとき情熱でこの国を支え、「蒼き戦士達」との激闘の数々はもはや伝説と化している。今一つは、その豊富な戦力に任せて勃興してきた「紅き蛮人達」の国。常に豊富な戦力を持ちながら、今一つ強国になりきれなかったこの国が、遂に覇権を唱える事に成功したのは、若きカリスマ的戦闘隊長の存在が大きかった。戦闘隊長の去った今もその豊富な戦闘力は健在である。７年続けて関東の蛮族の襲撃を退けた畿内３大国。しかし畿内は今大きく揺れ始めていた。今年は「畿内伝説」にある４年に１度の『悪魔の年』だからである。新しき戦闘隊長に飛び道具の練達者を迎え、一気に中央の制覇を目論む「黒き悪魔達」の国。過去数年、常に第２勢力の 筆頭と見られていたこの国は、一気にその野望を達成し、文字通り「悪魔の年」にするのか？或いはあえなく３強国の前に砕け散るのか？
そして、生き残りを賭け、様々に計略を練るその他の国々・・・
乾坤一擲を狙う「深紅の大烏団」は過去に何度も「碧の反逆者達」を窮地に追い込んだ。また初の畿内統一国でありながら長らく低迷していた「金鷲の国」では急進派が台頭。名高い騎馬軍団で復活を狙う。海に目を移せば強豪「赤の軍団」を打ち破り一年振りに上陸を果たした「紫紺の海賊」が領土拡大を目指し虎視耽耽。草原には少数ながら勇猛果敢な戦いぶりで名をはせた「太陽の獅子団」が陣をひく。畿内一の誉れも高い闘将の采配が見ものだ。
今、まさに戦国の関西学生ＦＯＯＴＢＡＬＬリーグが開幕する。